JP2008139540A - 液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器、投射型表示装置 - Google Patents

液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器、投射型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ディスクリネーションの発生がなくかつ高コントラストな液晶装置を提供する。
【解決手段】基板の液晶層側から液晶層に向けて突出されるとともに画素領域Xの周辺に形成される突出部80,90が基板10,20に形成され、突出部80,90が形成された基板10,20の液晶層側を含む全ての基板の液晶層側に配向膜40,60が形成され、配向膜40,60のうち、突出部80,90上に位置する部位41,61が液晶分子を基板面方向に一様に配向する水平配向領域とされ、他の部位42,62が液晶分子を基板面に垂直な方向に配向する垂直配向領域とされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器、投射型表示装置に関するものである。
液晶装置を用いる電子機器としては、例えば液晶装置を用いて映像を大画面に表示する装置として液晶プロジェクタがある。液晶プロジェクタにおいては高輝度、高コントラストが要求されている。液晶分子が基板面に対して垂直に配向された垂直配向方式の液晶装置は、高コントラスト表示が可能とされており、近年、プロジェクタ用の液晶装置の液晶配向方式として採用されつつある。
しかし、垂直配向方式の液晶装置では液晶分子が基板面に対して垂直に立っており、電圧印加時に倒れる方位方向での相互作用が弱い。そのため、電圧を印加すると、電極端から発生する横電界によって様々な方向に液晶分子が倒れてしまう。クロスニコル下においていずれかの偏光板の透過軸に平行な液晶分子は位相差を生じない。このため、垂直配向方式の液晶装置は、倒れる方位によっては表示に寄与しないことがあり、液晶分子が基板面に対して平行に配向された水平配向方式の液晶装置と比較して透過率が低くなってしまう問題があった。
そこで、垂直配向方式の液晶装置において、電圧印加時における液晶分子の倒れる方向を一方向に揃えることを目的として、予め液晶分子にプレチルト角を与える手法が、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。
液晶分子は、電圧印加時において、与えられたプレチルト角の方向に応じて倒れる性質を有している。このため、特許文献1及び特許文献2に開示された手法によれば、電圧印加時に液晶分子を同一方向に倒すことができる。
特開2004−163921号公報 特開2005−107373号公報
しかしながら、液晶分子にプレチルト角を付与した場合には、電圧無印加状態であっても液晶分子に位相差が生じ、黒表示の際に光漏れが生じることとなる。プレチルト角を大きくするほど黒表示の際の光漏れは大きくなり、コントラストが低下する等の不具合が生じることとなる。
また、特許文献2に開示された手法では、配向膜の厚さを変化させることによって画素電極の周辺領域の配向規制力を画素内側の配向規制力より強くすることによって画素内部におけるディスクリネーション発生を抑制することができ、明るさ低下やコントラスト低下を回避できるとしている。しかしながら、配向膜の膜厚を変化させる具体的な手法については開示されておらず、実現性に乏しい。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、ディスクリネーションの発生がなくかつ高コントラストな液晶装置、該液晶装置の製造方法、液晶装置を備える電子機器、及び液晶装置を備える投射型表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液晶装置は、誘電異方性が負の液晶分子からなる液晶層が一対の基板間に狭持されるとともに、上記基板の基板面内において上記液晶層が複数の画素領域に区分けされた液晶装置であって、上記基板の液晶層側から上記液晶層に向けて突出されるとともに上記画素領域の周辺に形成される突出部が少なくともいずれか一方の基板に形成され、上記突出部が形成された上記基板の液晶層側を含む全ての上記基板の液晶層側に配向膜が形成され、上記配向膜のうち、上記突出部上に位置する部位が上記液晶分子を上記基板面方向に配向する水平配向領域とされ、他の部位が上記液晶分子を上記基板面に垂直な方向に配向する垂直配向領域とされていることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の液晶装置によれば、配向膜の水平配向領域によって、画素領域の周辺の突出部上に位置する液晶分子が基板面方向に一様に配向される。このため、電圧印加時に画素領域に位置する液晶分子が、突出部上に位置する液晶分子に倣った方向に倒れる。このため、プレチルト角を付与することなく、画素領域に位置する液晶分子を電圧印加時に一様な方向に倒すことができる。よって、ディスクリネーションの発生を防止することができる。
また、本発明の液晶装置によれば、突出部上以外の配向膜の部位が、垂直配向領域とされているため、画素領域に位置する液晶分子が、電圧無印加時に基板面に対して垂直に配向される。よって、黒表示の際の光漏れが生じることを防止し、コントラストの高い表示が可能となる。
したがって、本発明の液晶装置は、ディスクリネーションの発生がなくかつ高コントラストな液晶装置となる。
また、本発明の液晶装置においては、上記突出部が、両方の上記基板に対して形成されているという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、両側の基板の画素領域の周辺部分が水平配向領域とされる。このため、突出部上の液晶分子に対してより強い配向規制力が加わるため、より確実に画素領域に位置する液晶分子を電圧印加時に一様な方向に倒すことができる。
また、本発明の液晶装置においては、上記突出部が、樹脂からなるという構成を採用する。
また、本発明の液晶装置においては、上記突出部が、配線であるという構成を採用する。
また、本発明の液晶装置においては、上記突出部が、ブラックマトリクスであるという構成を採用する。
また、本発明の液晶装置においては、上記垂直配向領域によって配向される液晶分子のプレチルト角が90°であるとした場合に、上記水平配向領域によって配向される液晶分子のプレチルト角は、0°より大きく70°以下であるという構成を採用する。
水平配向領域によって配向される液晶分子のプレチルト角が0°の場合、すなわち液晶分子が基板面と平行の場合には、水平配向領域における液晶分子を一様な方向に向かせることが難しい。このため、水平配向領域におけるプレチルト角は0°以上であることが好ましい。
また、液晶分子のプレチルト角が90°すなわち基板面に対して垂直に近い場合には、電圧印加時に電界によって水平配向領域の液晶分子の配列に乱れが生じる虞がある。
したがって、水平配向領域によって配向される液晶分子のプレチルト角は、0°より大きく70°以下であることが好ましい。
次に、本発明の液晶装置の製造方法は、誘電異方性が負の液晶分子からなる液晶層が一対の基板間に狭持されるとともに、上記基板の基板面内において上記液晶層が複数の画素領域に区分けされた液晶装置の製造方法であって、少なくともいずれか一方の基板の上記画素領域の周辺に対応する領域に突出部を形成する第1工程と、上記突出部が形成された上記基板の液晶層側を含む全ての上記基板の液晶層側に上記液晶分子を上記基板面に垂直な方向に配向する垂直配向領域を形成する第2工程と、上記垂直配向領域の上記突出部上に位置する部位のみを選択的にラビング処理することによって、上記突出部上に位置する上記配向膜の部位を、上記液晶分子を上記基板面方向に配向する水平配向領域とする第3工程と、上記配向膜が形成された上記基板同士を貼り合わせるとともに基板間に液晶層を形成する第4工程とを有することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の液晶装置の製造方法によれば、第3工程においてラビング処理した場合に、突出部上の配向膜は、他の部位の配向膜と比較して盛り上がっているため、水平方向にラビング処理を行うことによって、容易に突出部上の配向膜のみを選択的にラビング処理することができる。
したがって、ディスクリネーションの発生がなくかつ高コントラストな液晶装置を容易に製造することが可能となる。
また、本発明の液晶装置の製造方法においては、上記第1工程において、両方の上記基板に対して上記突出部を形成するという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、両方の基板に対して突出部が形成されるため、水平配向領域を両方の基板側に形成することができる。
また、本発明の液晶装置の製造方法においては、上記第1工程において、液滴吐出法を用いて材料を吐出配置し、該吐出配置された材料を乾燥させることによって上記突出部を形成するという構成を採用することができる。
このような構成を採用することによって、所望の箇所に選択的に突出部を形成することが容易となる。
次に、本発明の電子機器は、本発明の液晶装置を備えることを特徴とする。
本発明の液晶装置は、ディスクリネーションの発生がなくかつ高コントラストな液晶装置であるため、このような液晶装置を備える電子機器は、優れた表示特性を発揮することができる。
次に、本発明の投射型表示装置は、本発明の液晶装置を備えることを特徴とする。
本発明の液晶装置は、ディスクリネーション発生がなくかつ高コントラストな液晶装置であるため、このような液晶装置を備える投射型表示装置は、優れた表示特性を発揮することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る液晶装置、液晶装置の製造方法、及び電子機器の一実施形態について説明する。なお、以下の説明において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
[液晶装置]
以下に示す本実施形態の液晶装置は、スイッチング素子としてTFT(Thin-Film Transistor)素子を用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶装置である。
図1は本実施形態の透過型液晶装置の画像表示領域の等価回路図であり、マトリクス状に配置された複数の画素におけるスイッチング素子、信号線等を示している。
図2はデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の構造を示す平面図である。
図3は本実施形態の透過型液晶装置について素子領域の断面図であって、図2のA−A’線断面図である。
また、図4は本実施形態の透過型液晶装置について複数の画素領域を模式的に示す断面図である。
なお、図3及び図4においては、図示上側が光入射側、図示下側が視認側(観察者側)である場合について図示している。
本実施形態の透過型液晶装置において、図1に示すように、画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素には、画素電極9と当該画素電極9への通電制御を行うためのスイッチング素子であるTFT素子30がそれぞれ形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT素子30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。
また、走査線3aがTFT素子30のゲートに電気的に接続されており、複数の走査線3aに対して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極9はTFT素子30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT素子30を一定期間だけオンすることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークすることを防止するために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。
次に、図2に基づいて、本実施形態の透過型液晶装置の平面構造について説明する。図2に示すように、TFTアレイ基板上に、インジウム錫酸化物(以下、「ITO」と略す)等の透明導電性材料からなる矩形状の画素電極9(点線部9Aにより輪郭を示す)が複数、マトリクス状に設けられており、画素電極9の縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走査線3a及び容量線3bが設けられている。本実施形態において、各画素電極9及び各画素電極9を囲むように配設されたデータ線6a、走査線3a、容量線3b等が形成された領域が画素部であり、マトリクス状に配置された各画素部毎に表示を行うことが可能な構造になっている。
データ線6aは、TFT素子30を構成する例えばポリシリコン膜からなる半導体層1aのうち、後述のソース領域にコンタクトホール5を介して電気的に接続されており、画素電極9は、半導体層1aのうち、後述のドレイン領域にコンタクトホール8を介して電気的に接続されている。また、半導体層1aのうち、後述のチャネル領域(図中左上がりの斜線の領域)に対向するように走査線3aが配置されており、走査線3aはチャネル領域に対向する部分でゲート電極として機能する。
容量線3bは、走査線3aに沿って略直線状に伸びる本線部(すなわち、平面的に見て、走査線3aに沿って形成された第1領域)と、データ線6aと交差する箇所からデータ線6aに沿って前段側(図中上向き)に突出した突出部(すなわち、平面的に見て、データ線6aに沿って延設された第2領域)とを有する。そして、図2中、右上がりの斜線で示した領域には、複数の第1遮光膜11aが設けられている。
次に、図3及び図4に基づいて、本実施形態の透過型液晶装置の断面構造について説明する。なお、図4ではスイッチング素子等の一部の構成要素を図面の視認性を考慮して省略してある。
図3及び図4に示すように、本実施形態の透過型液晶装置においては、TFTアレイ基板10と、これに対向配置される対向基板20との間に液晶層50が挟持されている。液晶層50は、初期配向状態が垂直配向を呈する誘電異方性が負の液晶分子からなるもので、当該透過型液晶装置は垂直配向モードの表示装置である。
すなわち、本実施形態の透過型液晶装置では、誘電異方性が負の液晶分子からなる液晶層50が一対の基板10,20間に挟持されている。
TFTアレイ基板10は、石英等の透光性材料からなる基板本体10Aとその液晶層50側表面に形成された画素電極9、配向膜40を主体として構成されており、対向基板20はガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体20Aとその液晶層50側表面に形成された共通電極21、配向膜60とを主体として構成されている。また、図3に示すように、TFTアレイ基板10において、基板本体10Aの液晶層50側表面には画素電極9が設けられ、各画素電極9に隣接する位置に、各画素電極9をスイッチング制御する画素スイッチング用TFT素子30が設けられている。
画素スイッチング用TFT素子30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線3a、当該走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ線6a、半導体層1aの低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。
また、上記走査線3a上、ゲート絶縁膜2上を含む基板本体10A上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール5、及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8が開孔した第2層間絶縁膜4が形成されている。つまり、データ線6aは、第2層間絶縁膜4を貫通するコンタクトホール5を介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。さらに、データ線6a上及び第2層間絶縁膜4上には、高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8が開孔した第3層間絶縁膜7が形成されている。つまり、高濃度ドレイン領域1eは、第2層間絶縁膜4及び第3層間絶縁膜7を貫通するコンタクトホール8を介して画素電極9に電気的に接続されている。
また、本実施形態では、ゲート絶縁膜2を走査線3aに対向する位置から延設して誘電体膜として用い、半導体層1aを延設して第1蓄積容量電極1fとし、さらにこれらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積容量電極とすることにより、蓄積容量70が構成されている。
TFTアレイ基板10の基板本体10Aの液晶層50側表面において、各画素スイッチング用TFT素子30が形成された領域には、TFTアレイ基板10を透過し、TFTアレイ基板10の図示下面(TFTアレイ基板10と空気との界面)で反射されて、液晶層50側に戻る戻り光が、少なくとも半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース、ドレイン領域1b、1cに入射することを防止するための第1遮光膜11aが設けられている。また、第1遮光膜11aと画素スイッチング用TFT素子30との間には、画素スイッチング用TFT素子30を構成する半導体層1aを第1遮光膜11aから電気的に絶縁するための第1層間絶縁膜12が形成されている。さらに、図2に示したように、TFTアレイ基板10に第1遮光膜11aを設けるのに加えて、コンタクトホール13を介して第1遮光膜11aは、前段あるいは後段の容量線3bに電気的に接続するように構成されている。
また、TFTアレイ基板10の液晶層50側には、液晶層50に向けて突出されるとともに樹脂からなる突出部80が形成されている。
画素電極9に電圧が印加された場合には、画素電極9上の液晶分子の配列が変化することによって表示が行われるが、画素電極9同士の間に位置する液晶分子は、表示に寄与しない。すなわち、液晶層50は、画素電極9上に位置し表示に寄与する画素領域Xと、表示に寄与しない画素領域Xの周辺領域Yとに区分けされている。つまり、液晶層50は、TFTアレイ基板10の基板面内において複数の画素領域Xに区分けされており、画素領域X同士の境界領域が周辺領域Yとされている。
そして、突出部80は、画素電極9を囲うように周辺領域Yに接する領域に突出して形成されている。
また、TFTアレイ基板10の液晶層50側には、突出部80を含んで全面に配向膜40が形成されている。配向膜40は、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を制御するものである。
配向膜40は、突出部80上に位置する部位が水平配向領域41とされ、他の部位が垂直配向領域42とされている。さらに詳細には、水平配向領域41は、非画素部である周辺領域Y(画素電極9が形成されていない領域)に位置されており、垂直配向領域42は、画素領域Xに(画素電極9が形成された領域)に位置されている。
この配向膜40は、SiOなどの無機材料を斜方蒸着などの真空成膜などの手法によって基板上に成膜したものである。そして、突出部80上に位置する部位がラビング処理されることによって水平配向領域41とされ、他の部位がラビング処理されずに垂直配向領域42とされている。
水平配向領域41は、液晶層50の液晶分子をTFTアレイ基板10の基板面方向に一様に配向するような配向規制力を有する領域である。また、垂直配向領域42は、液晶層50の液晶分子をTFTアレイ基板10の基板面と垂直な方向に配向するような配向規制力を有する領域である。
このような配向膜40により、画素領域Xの液晶分子が垂直配向領域42に基づいてTFTアレイ基板10に対して垂直に配向される一方、周辺領域Yの液晶分子が水平配向領域41に基づいてTFTアレイ基板10に対して所定のプレチルト角を有して略水平に一様に配向される。
なお、水平配向領域41に基づいて配向される液晶分子のプレチルト角は、垂直配向領域42に基づいて配向される液晶分子の電圧無印加状態のプレチルト角が90°であるとした場合に、0°より大きく70°以下であることが好ましい。
他方、対向基板20には、基板本体20Aの液晶層50側表面であって、データ線6a、走査線3a、画素スイッチング用TFT素子30の形成領域に対向する領域、すなわち各画素部の開口領域以外の領域に、入射光が画素スイッチング用TFT素子30の半導体層1aのチャネル領域1a’や低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cに侵入することを防止するための第2遮光膜23が設けられている。
そして、対向基板20の液晶層50側には、液晶層50に向けて突出されるとともに樹脂からなる突出部90が形成されている。
そして、突出部90は、TFTアレイ基板10に形成された突出部80と同様に、周辺領域Yに接する領域に突出して形成されている。
さらに、第2遮光膜23が形成された基板本体20Aの液晶層50側には、突出部90を含む全面に渡って、ITO等からなる共通電極21が形成され、その液晶層50側には配向膜60が形成されている。
配向膜60は、TFTアレイ基板10側に形成された配向膜40と同様、突出部90上に位置する部位が水平配向領域61とされ、他の部位が垂直配向領域62とされている。
この配向膜60は、配向膜40と同様に、SiOなどの無機材料を斜方蒸着などの真空成膜などの手法によって基板上に成膜したものである。そして、突出部90上に位置する部位がラビング処理されることによって水平配向領域61とされ、他の部位がラビング処理されずに垂直配向領域42とされている。
水平配向領域61は、液晶層50の液晶分子を対向基板20(TFTアレイ基板10)の基板面方向に一様に配向するような配向規制力を有する領域である。また、垂直配向領域62は、液晶層50の液晶分子を対向基板20(TFTアレイ基板10)の基板面と垂直な方向に配向するような配向規制力を有する領域である。
このような配向膜60により、画素領域Xの液晶分子及び周辺領域Yの液晶分子に対するより強い配向規制力を有することができる。
このような構成を有する本実施形態の透過型液晶装置においては、配向膜40,60の水平配向領域41,61によって、画素領域Xの周辺の突出部80,90上に位置する液晶分子がTFTアレイ基板10及び対向基板20の基板面方向に一様に配向されている。このため、電圧印加時に画素領域Xに位置する液晶分子が、突出部80,90上に位置する液晶分子に倣った方向に倒れる。このため、プレチルト角を付与することなく、画素領域Xに位置する液晶分子を電圧印加時に一様な方向に倒すことができる。よって、ディスクリネーションの発生を防止することができる。
また、本実施形態の透過型液晶装置によれば、突出部80,90上以外の配向膜40,の部位が、垂直配向領域42,62とされているため、画素領域Xに位置する液晶分子が、電圧無印加時にTFTアレイ基板10及び対向基板20の基板面に対して垂直に配向される。よって、黒表示の際の光漏れが生じることを防止し、コントラストの高い表示が可能となる。
したがって、本実施形態の透過型液晶装置は、ディスクリネーションの発生がなくかつ高コントラストな液晶装置となる。
つまり、図5に示すように電圧印加に伴って液晶分子が配向することとなる。まず、初期配向状態(電圧無印加状態)では、図5(a)に示すように、主に画素電極9が形成された画素領域Xでは液晶分子51bがTFTアレイ基板10に対して垂直に配向する一方、周辺領域Yでは液晶分子51aが所定の方位角方向にプレチルトを有した状態で基板10Aに対して水平に配向する。
この状態から電圧を印加すると、図5(b)に示すように、画素領域Xの液晶分子51bは傾倒するが、この場合、周辺領域Yの液晶分子51aに倣って同一方向に一様に傾倒することとなる。したがって、画素領域X内において液晶分子51bの傾倒方向は一律となり、図5(c)に示すように、ディスクリネーションラインが形成されることはない。
なお、従来のようにTFTアレイ基板10及び対向基板20の内面に垂直配向領域を全面ベタ状に形成した場合には、液晶分子は図6に示すような配向挙動を示す。つまり、電圧無印加状態では全ての領域において液晶分子51はTFTアレイ基板10に対して垂直に配向する一方(図6(a))、電圧を印加すると液晶分子51は傾倒するが、傾倒方向は一律とはならず(図6(b))、ディスクリネーションDが生じることとなる(図6(c))。
また、本実施形態の透過型液晶装置においては、配向膜40,60の水平配向領域41,61によって配向される液晶分子すなわち周辺領域Yの液晶分子51aのプレチルト角は、0°より大きく70°以下であることが好ましい。
水平配向領域41,61によって配向される液晶分子51aのプレチルト角が0°の場合、すなわち液晶分子51aが基板面と平行の場合には、水平配向領域41,61における液晶分子51aを一様な方向に向かせることが難しい。このため、水平配向領域41,61におけるプレチルト角は0°以上であることが好ましい。
また、液晶分子51aのプレチルト角が90°すなわち基板面に対して垂直に近い場合には、電圧印加時に電界によって水平配向領域41,61の液晶分子の配列に乱れが生じる虞がある。
したがって、水平配向領域41,61によって配向される液晶分子51aのプレチルト角は、0°より大きく70°以下であることが好ましい。
次に、本実施形態の透過型液晶装置の製造方法について説明する。
まず、TFTアレイ基板10を作成する。
ここでは、ガラス等からなる透光性の基板10Aを用意し、これに第1遮光膜11a、第1層間絶縁膜12、半導体層1a、各種配線3a,3b,6a、絶縁膜4,7、画素電極9等を公知の方法で形成する。続いて、画素電極9間に突出部80を形成し、画素電極9及び突出部80上に配向膜40を形成する。
具体的には、図7に示すような工程を経て配向膜40が形成される。なお、図7においては基板10Aと画素電極9との間に形成される絶縁膜7等の記載を省略してある。また、図7には基板10Aと基板20Aの双方を示す場合があるが、各基板は別工程で作成されるもので、ここでは基板10Aに着目して説明する。
まず、図7(a)に示すように画素電極9を形成した基板10Aを用意する。続いて、画素電極9間の周辺領域Yに、突出部80を形成する(第1工程)。具体的には、突出部80を構成する材料(本実施形態においては樹脂)を所定の溶媒に溶解ないし分散させて液状組成物を作成し、これをインクジェット装置等の液滴吐出装置等の液滴吐出装置を用いて液滴吐出法により、周辺領域Yに吐出配置する。そして、吐出配置した液状組成物を乾燥させて、目的の突出部80を得るものとしている(図7(b))。
図8は、上記インクジェット装置IJの概略構成を示す斜視図である。図を示す図である。この図に示すように、インクジェット装置IJは、基台900と、基台900上に設けられ、基板Pを支持可能なステージ700と、ステージ700に支持されている基板P上に材料の滴を吐出する液滴吐出ヘッド100と、液滴吐出ヘッド100を移動するための駆動モータ200と、ステージ700を移動するための駆動モータ300と、インクジェット装置IJの動作を制御する制御装置CONTとを備えている。
液滴吐出ヘッド100は、複数の吐出ノズルを備えたマルチノズルタイプの液滴吐出ヘッドであり、長手方向とX軸方向とを一致させている。複数の吐出ノズルは、液滴吐出ヘッド100の下面にX軸方向に並んで一定間隔で設けられている。液滴吐出ヘッド100は、吐出ノズルより、ステージ700に支持されている基板Pに対して材料の滴を吐出する。
駆動モータ200は、液滴吐出ヘッド100を移動するためのものである。液滴吐出ヘッド100にはX軸方向駆動軸400が接続されており、駆動モータ200は、駆動軸400を回転することにより、液滴吐出ヘッド100をX軸方向に移動可能である。
駆動モータ300は、ステージ700を移動するためのものである。ステージ700にはY軸方向駆動軸500が接続されており、駆動モータ300は、駆動軸500を回転することにより、ステージ700をY軸方向に移動可能である。
制御装置CONTは、駆動モータ200,300を制御し、液滴吐出ヘッド100と基板Pを支持するステージ700とを相対的に移動しつつ、基板P上に滴を供給する。
また、本実施形態のインクジェット装置IJはクリーニング機構800を備えている。クリーニング機構800は、液滴吐出ヘッド100をクリーニングするものであり、不図示の駆動モータにより、Y軸方向に移動可能である。制御装置CONTは、クリーニング機構800と液滴吐出ヘッド100とを相対的に移動することによって、クリーニング機構800と液滴吐出ヘッド100とを近づけ、そのクリーニング機構800を用いて液滴吐出ヘッド100をクリーニングすることができる。
また、本実施形態のインクジェット装置IJは、基板Pを熱処理するためのヒータ1500を備えている。ヒータ1500は、例えば基板P上の機能液に含まれる溶媒の蒸発、乾燥を行うことができる。
図9はピエゾ方式による材料の吐出原理を説明するための図である。図9において、材料を収容する液体室210に隣接してピエゾ素子220が設置されている。液体室210には、材料を収容するタンクを含む供給系230を介して機能液が供給される。ピエゾ素子220は駆動回路240に接続されており、この駆動回路240を介してピエゾ素子220に電圧を印加し、ピエゾ素子220を変形させることにより、液体室210が変形し、ノズル250から材料が吐出される。この場合、印加電圧の値を変化させることにより、ピエゾ素子220の歪み量が制御される。また、印加電圧の周波数を変化させることにより、ピエゾ素子220の歪み速度が制御される。ピエゾ方式による液滴吐出は材料に熱を加えないため、材料の組成に影響を与えにくいという利点を有する。
図7に戻り、上述のように突出部80を形成した後は、次に、図7(c)に示すように、画素電極9及び突出部80上に配向膜40を形成する(第2工程)。具体的には、配向膜40を構成する無機物からなるターゲットを用いて斜方蒸着等の真空成膜法により画素電極9及び突出部80上に配向膜40を形成する。
次に、図7(d)に示すようにラビング布58をローラに巻きつけたラビング処理装置により、上記配向膜40に対してラビング処理を施す(第3工程)。
ここで、突出部80上の配向膜40の部位、すなわち周辺領域Yに形成された配向膜40の部位は、他の部位と比較して盛り上がっているため、ローラを水平方向に移動させてラビング処理を行うことによって、容易に突出部80上の配向膜40の部位を選択的にラビング処理することができる。
そして、配向膜40のうち、ラビング処理された部位は水平配向領域として機能し、ラビング処理されない部位は垂直配向領域として機能する。このため、上述のようなラビング処理を行うことによって、容易に、画素領域Xに位置する配向膜40の部位を垂直配向領域とし、周辺領域Yに位置する配向膜40の部位を水平配向領域とすることができる。
以上のような配向膜形成工程を経て、TFTアレイ基板10が作成される。
一方、上述したTFTアレイ基板10とは別に対向基板20も作成する。ここでも、基板20Aを用意した後、TFTアレイ基板10の作成と同様の方法を用いて、当該基板20A上に遮光膜23や突出部90、対向電極21を形成するとともに、さらに図7を参照して上述した方法を用いて配向膜60を形成し、対向基板20を得るものとしている。
その後、TFTアレイ基板10と対向基板20とをシール剤を介して貼り合わせ、さらにシール剤に形成した液晶注入口から誘電異方性が負の液晶(ネガ型液晶材料)を注入して液晶パネルとする。また、パネル両側に偏光板をクロスニコル状態で貼り合せ、所定の配線を接続して、本実施形態の透過型液晶装置を製造するものとしている。
このような本実施形態の透過型液晶装置の製造方法によれば、突出部80によって周辺領域Yに位置する配向膜40,60の部位は、他の部位の配向膜の部位と比較して盛り上がっている。このため、水平方向にラビング処理を行うことによって、容易に周辺領域Yに位置する配向膜の部位のみを選択的にラビング処理することができる。よって、容易に、画素領域Xに位置する配向膜40の部位を垂直配向領域とし、周辺領域Yに位置する配向膜40の部位を水平配向領域とすることができる。
したがって、ディスクリネーションの発生がなくかつ高コントラストな液晶装置を容易に製造することが可能となる。
また、本実施形態の透過型液晶装置の製造方法においては、液滴吐出法を用いて材料を吐出配置し、該吐出配置された材料を乾燥させることによって突出部80,90を形成した。したがって所望の箇所すなわち周辺領域Yに対応する位置に選択的に突出部80,90を形成することが容易となる。
以上、本発明の一実施形態として透過型液晶装置及びその製造方法を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、且つ当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、本実施形態では、TFT素子を用いたアクティブマトリクス型液晶装置についてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、TFD(Thin-Film Diode)素子を用いたアクティブマトリクス型液晶装置やパッシブマトリクス型液晶装置等にも適用可能である。
また、本実施形態では、透過型液晶装置についてのみ説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射型や半透過反射型の液晶装置にも適用可能である。このように、本発明は、いかなる構造の液晶装置にも適用することができる。
また、本実施形態においては、突出部80,90として、樹脂からなるものを別途形成した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、透過型液晶装置が備える配線やブラックマトリクスを突出部として用いることもできる。
このような場合には、配線やブラックマトリクスを周辺領域Yに応じた位置に従来よりも厚く形成することによって実現可能である。
これによって、別途突出部を形成する必要がなくなるため、製造工程の簡略化、製造コストの削減等を達成することができる。
また、上記実施形態においては、突出部80,90が液滴吐出法によって形成される例について説明した。このような液滴吐出法を用いることによって、所望の箇所に高精度で突出部80,90を形成することができる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばフォトリソグラフィー工程によって突出部を形成しても良い。フォトリソグラフィー工程によって突出部を形成する場合には、周知のように、まず、レジストを基板上に配置し、露光工程及び現像工程を経て突出部が形成される。
また、上記実施形態においては、突出部80が配向膜40の直下に位置し、突出部90が共通電極21の直下に位置する構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、突出部の形成位置は、TFTアレイ基板10においては、配向膜40より基板10A側であれば良く、対向基板20においては、配向膜60より基板20A側であれば良い。
[電子機器]
上記実施の形態の液晶装置を備えた電子機器の例について説明する。
図10(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図10(a)において、符号1500は携帯電話本体を示し、符号1501は上記実施形態の液晶装置を用いた液晶表示部を示している。
図10(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図10(b)において、符号1600は情報処理装置、符号1601はキーボードなどの入力部、符号1603は情報処理装置本体、符号1602は上記実施形態の液晶装置を用いた液晶表示部を示している。
図10(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図10(c)において、符号1700は時計本体を示し、符号1701は上記実施形態の液晶装置を用いた液晶表示部を示している。
このように図10に示す電子機器は、表示部に上述の本発明の一例たる透過型液晶装置を適用したものであるので、高コントラストで品質の高い、優れた表示特性を長期に渡って発揮することが可能なものとなる。
[投射型表示装置]
次に、上記実施形態の透過型液晶装置を光変調手段として備えた投射型表示装置(プロジェクタ)の構成について、図11を参照して説明する。図11は、上記実施形態の透過型液晶装置を光変調装置として用いた投射型表示装置の要部を示す概略構成図である。図11において、810は光源、813、814はダイクロイックミラー、815、816、817は反射ミラー、818は入射レンズ、819はリレーレンズ、820は出射レンズ、822、823、824は液晶光変調装置、825はクロスダイクロイックプリズム、826は投写レンズを示す。
光源810はメタルハライド等のランプ811とランプの光を反射するリフレクタ812とからなる。青色光、緑色光反射のダイクロイックミラー813は、光源810からの光束のうちの赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー817で反射されて、上述の本発明の一例たる透過型液晶装置を備えた赤色光用液晶光変調装置822に入射される。
一方、ダイクロイックミラー813で反射された色光のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイックミラー814によって反射され、上述の本発明の一例たる透過型液晶装置を備えた緑色光用液晶光変調装置823に入射される。なお、青色光は第2のダイクロイックミラー814も透過する。青色光に対しては、光路長が緑色光、赤色光と異なるのを補償するために、入射レンズ818、リレーレンズ819、出射レンズ820を含むリレーレンズ系からなる導光手段821が設けられ、これを介して青色光が上述の本発明の一例たる透過型液晶装置を備えた青色光用液晶光変調装置824に入射される。
各光変調装置により変調された3つの色光はクロスダイクロイックプリズム825に入射する。このプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投写光学系である投写レンズ826によってスクリーン827上に投写され、画像が拡大されて表示される。
上記構造を有する投射型表示装置は、上述の本発明の一例たる液晶装置を備えたものであるので、高コントラストで品質の高い、優れた表示特性を長期に渡って発揮することが可能なものとなる。
本発明の一実施形態たる透過型液晶装置の等価回路図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置が備えるTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の構造を示す平面図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置の素子構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置の画素領域の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置の電圧印加に伴う液晶分子の配向変化を模式的に示す説明図である。 従来の透過型液晶装置の電圧印加に伴う液晶分子の配向変化を模式的に示す説明図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置が備える配向膜の形成工程について示す説明図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置の製造方法に用いられるインクジェット装置の一例を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置の製造方法に用いられるインクジェット装置の一例を説明するための説明図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置を備える電子機器のいくつかの例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態たる透過型液晶装置を備える投射型表示装置の例を示す模式図である。
符号の説明
10……TFTアレイ基板(基板)、20……対向基板(基板)、40,60……配向膜、41,61……水平配向領域、42,62……垂直配向領域、50……液晶層、80,90……突出部、X……画素領域、Y……周辺領域

Claims (11)

  1. 誘電異方性が負の液晶分子からなる液晶層が一対の基板間に狭持されるとともに、前記基板の基板面内において前記液晶層が複数の画素領域に区分けされた液晶装置であって、
    前記基板の液晶層側から前記液晶層に向けて突出されるとともに前記画素領域の周辺に形成される突出部が少なくともいずれか一方の基板に形成され、
    前記突出部が形成された前記基板の液晶層側を含む全ての前記基板の液晶層側に配向膜が形成され、
    前記配向膜のうち、前記突出部上に位置する部位が前記液晶分子を前記基板面方向に一様に配向する水平配向領域とされ、他の部位が前記液晶分子を前記基板面に垂直な方向に配向する垂直配向領域とされている
    ことを特徴とする液晶装置。
  2. 前記突出部は、両方の前記基板に対して形成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶装置。
  3. 前記突出部は、樹脂からなることを特徴とする請求項1または2記載の液晶装置。
  4. 前記突出部は、配線であることを特徴とする請求項1または2記載の液晶装置。
  5. 前記突出部は、ブラックマトリクスであることを特徴とする請求項1または2記載の液晶装置。
  6. 前記垂直配向領域によって配向される液晶分子のプレチルト角が90°であるとした場合に、前記水平配向領域によって配向される液晶分子のプレチルト角は、0°より大きく70°以下であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の液晶装置。
  7. 誘電異方性が負の液晶分子からなる液晶層が一対の基板間に狭持されるとともに、前記基板の基板面内において前記液晶層が複数の画素領域に区分けされた液晶装置の製造方法であって、
    少なくともいずれか一方の基板の前記画素領域の周辺に対応する領域に突出部を形成する第1工程と、
    前記突出部が形成された前記基板の液晶層側を含む全ての前記基板の液晶層側に前記液晶分子を前記基板面に垂直な方向に配向する垂直配向領域を形成する第2工程と、
    前記垂直配向領域の前記突出部上に位置する部位のみを選択的にラビング処理することによって、前記突出部上に位置する前記配向膜の部位を、前記液晶分子を前記基板面方向に配向する水平配向領域とする第3工程と、
    前記配向膜が形成された前記基板同士を貼り合わせるとともに基板間に液晶層を形成する第4工程と
    を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  8. 前記第1工程において、両方の前記基板に対して前記突出部を形成することを特徴とする請求項7記載の液晶装置の製造方法。
  9. 前記第1工程において、液滴吐出法を用いて材料を吐出配置し、該吐出配置された材料を乾燥させることによって前記突出部を形成することを特徴とする請求項7または8記載の液晶装置の製造方法。
  10. 請求項1〜6いずれかに記載の液晶装置を備えることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項1〜6いずれかに記載の液晶装置を備えることを特徴とする投射型表示装置。
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