JP4285051B2 - 炭酸塩膜の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,短時間で作製できる炭酸塩膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
炭酸カルシウム等の炭酸塩の結晶は,優れた強度を有しているため,高強度材料として期待されている。また,炭酸塩は,該炭酸塩と木材等の従来の材料とを組み合わせることにより,強度に優れた複合材料として期待されている。
このような炭酸塩の結晶としては,例えば独特の光沢と充分な強度を有する貝殻の真珠層構造がある。この貝殻の真珠層構造においては,1μm以下の均一な厚みの炭酸カルシウム結晶が生体高分子と規則的な層状構造形成している。このような層状構造を形成することにより,貝殻の真珠層構造は非常に強度に優れたものとなっている。
【0003】
しかし,上記のように貝等の生体によって作り出される炭酸塩の結晶は,人為的に作り出すことは困難であった。
このような背景のなか,近年,CaCO3を水溶液中に分散させ,CO2ガスを流通させ,上澄み液からCaCO3飽和水溶液を作製し,基板上にCaCO3膜を析出させる方法が提案された(非特許文献1参照)。
【0004】
【非特許文献1】
「Advanced Materials」,ドイツ,WILEY−VCH,2002,14巻,p.869
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の方法においては,CaCO3飽和水溶液を用いている。そのため,溶解度が小さく反応量が非常に少なくなる。その結果,CaCO3膜の作製に数日間かかり,また生成量も少ないため大面積のCaCO3膜の作製が困難であった。
また,上記従来の方法においては,炭酸カルシウム等の炭酸塩の結晶を従来の材料と組み合わせて複合材料を作製することは,困難であった。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,短時間で,大面積の炭酸塩膜を作製できる炭酸塩膜の製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
第1の発明は,カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機マトリックスによって表面の少なくとも一部を被覆された基材と,炭酸塩膜の原料である炭酸塩原料を含有すると共に,カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機高分子を含有する原料液とを,圧力容器内に配置し,
次いで,該圧力容器内にCO2を2気圧以上かつ超臨界流体の状態で導入し,上記有機マトリックスの表面に炭酸塩膜を析出させることを特徴とする炭酸塩膜の製造方法にある(請求項1)。
【0008】
上記第1の発明においては,上記のように,上記有機マトリックスによって少なくとも一部を被覆された上記基材と,上記炭酸塩原料及び上記有機高分子を含有する上記原料液とを,圧力容器内で,2気圧以上のCO2存在下で処理している。
そのため,CO2と上記炭酸塩原料が反応し,炭酸塩が上記基材上の上記有機マトリックスの表面に析出し,炭酸塩膜を形成する。
【0009】
上記炭酸塩膜の形成は,次のようにして起こると考えられる。
即ち,上記有機マトリックスが有するカルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上は,上記有機高分子が有するカルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上の官能基の一部と相互作用して,上記有機高分子の少なくとも一部を上記基材の表面に吸着する。ここで,上記基材の表面に吸着された上記有機高分子は,上記基材の表面への吸着に用いた上記官能基以外の官能基により,上記炭酸塩原料に含まれる例えばカルシウムイオン等の陽イオンを上記基材の表面近傍に高濃度に局在させる。その結果,結晶の核形成がおこる。この結晶が成長していく過程においては,液中に残存する上記有機高分子が炭酸塩の結晶に吸着し,結晶の成長を阻害する。その結果,炭酸塩膜が形成されると考えられる。
【0010】
上記第1の発明の製造方法において,上記炭酸塩膜は,上記有機マトリックスの表面に形成されることにより,上記基材,上記有機マトリックス,及び炭酸塩膜の三層構造の状態で得ることができる。このとき,上記基材として適当な材料を選択することにより,独特な光沢を有し,強度の高い上記炭酸塩膜で覆われた基材として利用することができる。具体的には,例えば人工真珠,人工大理石等がある。
また,上記炭酸塩膜の形成後,上記基材から上記炭酸塩膜をはがして利用することもできる。
【0011】
また,上記第1の発明においては,特に,2気圧以上のCO2存在下で,上記炭酸塩膜を形成させている。そのため,上記原料液中に溶解するCO2の溶解度が大きくなる。その結果,上記炭酸塩膜の析出が速やかに進み,上記炭酸塩膜を迅速に作製することができる。また,炭酸塩の析出量が多くなるため,大面積の炭酸塩膜を作製することができる。
【0012】
また,上記第1の製造方法においては,安価,無毒,かつ不燃のCO2を用いている。そのため,低コストで安全に上記炭酸塩膜を製造することができる。
また,上記のように2気圧以上という高圧のCO2を用いている。そのため,上記炭酸塩膜の製造中にCO2を大気中に漏らすおそれが少なく,地球温暖化等を防止することができる。
【0013】
このように,上記第1の発明によれば,短時間で,大面積の炭酸塩膜を作製できる炭酸塩膜の製造方法を提供することができる。
【0014】
また,第1の参考発明として,炭酸塩の結晶と,カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機マトリックスとよりなる炭酸塩複合材料であって,
上記炭酸塩の結晶は,上記有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に配置されていることを特徴とする炭酸塩複合材料がある。
【0015】
上記炭酸塩複合材料は,上記炭酸塩の結晶と,表面又は/及び内部に複数の細孔を有する,例えば木材等の上記有機マトリックスとよりなり,上記炭酸塩の結晶は,上記有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に配置されている。ここで,炭酸塩の結晶はその強度が非常に高いため,上記炭酸塩複合材料は,上記有機マトリックス単独のものに比べて,その強度が非常に高いものとなる。
【0016】
このように,上記第1の参考発明によれば,強度に優れた炭酸塩複合材料を提供することができる。
【0017】
また,第2の参考発明として,有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に炭酸塩の結晶を有する炭酸塩複合材料の製造方法において,
カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機マトリックスと,炭酸塩原料を含有する原料液とを,圧力容器内に配置し,
次いで,該圧力容器内にCO2を2気圧以上かつ超臨界流体の状態で導入し,上記有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に炭酸塩を析出させることを特徴とする炭酸塩複合材料の製造方法がある。
【0018】
上記第2の参考発明においては,上記有機マトリックスと,上記炭酸塩原料を含有する上記原料液とを,圧力容器内で,2気圧以上のCO2の存在下で処理している。
その結果,強度に優れた炭酸塩が上記有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に析出する。そのため,上記有機マトリックスよりも強度に優れた炭酸塩複合材料を得ることができる。
【0019】
上記炭酸塩の析出は,次のようにして起こると考えられる。
即ち,上記有機マトリックスが有するカルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上は,上記炭酸塩原料に含まれる例えばカルシウム等の陽イオン又は/及び炭酸イオンや炭酸水素イオン等の陰イオンを上記有機マトリックスの表面近傍又は/及び細孔内に高濃度に局在させていく。その結果,核形成がおこり炭酸塩の結晶が成長して,上記のように炭酸塩が析出すると考えられる。
【0020】
また,上記第2の参考発明においては,特に,2気圧以上のCO2存在下で,上記炭酸塩を析出させている。そのため,上記原料液中に溶解するCO2の溶解度が大きくなる。その結果,上記炭酸塩の析出が速やかに進み,上記有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に上記炭酸塩を迅速に析出させることができる。また,炭酸塩の析出量が多くなるため,上記有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に,充分に炭酸塩の結晶を析出させることができる。
【0021】
また,上記第2の参考発明の製造方法においては,上記第1の発明と同様に,安価,無毒,かつ不燃のCO2を用いている。そのため,低コストで安全に上記炭酸塩複合材料を製造することができる。
また,上記のように2気圧以上という高圧のCO2を用いている。そのため,上記炭酸塩複合材料の製造中にCO2を大気中に漏らすおそれが少なく,地球温暖化等を防止することができる。
【0022】
このように,上記第2の参考発明によれば,強度に優れた炭酸塩複合材料の製造方法を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明(請求項1)において,上記基材としては,例えばガラス等のセラミックス,プラスチック,金属及び木材等を用いることができる。
また,上記有機高分子としては,例えばポリアクリル酸,ポリグルタミン酸,ポリアスパラギン酸,ポリイミド,タンパク質,アミノ酸,及びこれらの誘導体等の関連物質等を用いることができる。
【0024】
また,上記第1の発明(請求項1)においては,上記圧力容器内にCO2を2気圧以上の状態で導入する。
2気圧未満の場合には,上記原料液へのCO2の溶解度が小さくなる。その結果,上記炭酸塩膜の製造に時間がかかり,大面積の炭酸塩膜の製造が困難になる。また,上記炭酸塩の結晶を上記有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に析出させることが困難になるおそれがある
【0025】
また,上記CO2は,超臨界流体の状態で上記圧力容器内に導入することができる。
この場合には,例えば液体状CO2を用いた場合に起こる不具合である,上記原料液と液体状のCO2との分離等という分散不良などが起こらず,必要充分な量のCO2が,上記炭酸塩膜の作製の際には基材近傍に,上記炭酸塩複合材料の作製の際には有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に迅速に供給できるという効果を得ることができる。
上記超臨界流体とは,通常物質の臨界点以上の温度及び圧力下におかれた流体を示す。この状態の流体は,液体と同等の溶解能力と,気体に近い拡散性,粘性を有する物質である。
【0026】
次に,上記第1の発明において,上記有機マトリックスとしては,例えば,アスパラギン酸,セルロース,キチン,キトサン,木材,ポリイミド,ポリアクリル酸,ポリアクリル酸,及びポリビニルアルコール等を用いることができる。これらの有機マトリックスは,適当な官能基で修飾されるものであってもよい。また,上記有機マトリックスとしては,固体やゲル状のもの等を用いることができる。
【0027】
また,上記第2の参考発明において,上記有機マトリックスとして,任意形状のゲルを用いると,ゲルの水の部分を上記炭酸塩に置き換えることができる。これにより,複雑な形状の炭酸塩複合材料を作製することができる。
【0028】
次に,上記第1の発明において,上記原料液の溶媒としては,例えば水,アルコール,溶融塩等のイオン性溶液,及び極性有機溶媒等がある。
【0029】
また,上記炭酸塩原料は,Ca,Mg,Fe,Cu,Co,Mn及びNiから選ばれる一つ以上を含有してなることが好ましい(請求項)。
この場合には,強度に優れ,独特な光沢を有する炭酸塩膜又は炭酸塩の結晶を形成させることができる。
【0030】
また,上記炭酸塩原料は,カルボン酸塩,炭酸塩,アルコキシド,酸化物,水酸化物,塩化物,硝酸塩,アセチルアセトナート及びその誘導体から選ばれる一つ以上を含有してなることが好ましい(請求項)。
この場合には,CO2と速やかに反応し,炭酸塩を形成させることができる。
【0031】
【実施例】
(実施例1)
次に,上記第1の発明の実施例につき説明する。
本例の炭酸塩膜の製造方法においては,図1及び図2に示すごとく,カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機マトリックス2によって表面の少なくとも一部を被覆された基材1と,炭酸塩膜3の原料である炭酸塩原料を含有すると共に,カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機高分子を含有する原料液とを,圧力容器内に配置する。
次いで,該圧力容器内にCO2を2気圧以上の状態で導入し,上記圧力容器を加熱することにより,上記有機マトリックス2の表面に炭酸塩膜1を析出させるる。
【0032】
以下本例の製造方法につき,詳細に説明する。
本例の製造方法においては,図1に示すごとく,まず有機マトリックス2としてのセルロース膜によって被覆された基材1としてのスライドガラスを準備した。具体的には,まず,Cu(OH)210gを25wt%NH3水溶液100mLに溶解し,その上澄み液30mLにセルロース粉末(ナカライテスク株式会社製)0.3gを入れてセルロース溶液を作製した。
【0033】
続いて,スピンコート回転子にスライドガラス(27mm×48mm)を1枚両面テープで固定し,その上に上記セルロース溶液をスポイトで滴下し,390rpmで60秒間スピンコートした。その後,HClの0.2N溶液200mL中で含浸洗浄し,さらにイオン交換水で洗浄後,105℃で30分間乾燥した。
このようにして,図1に示すごとく,有機マトリックス2としてのセルロース膜を上面に被覆してなる基材1(スライドガラス)を得た。
【0034】
次に,有機マトリックス2の上に,炭酸塩膜としての炭酸カルシウム膜を作製した。具体的には,まず,上記有機高分子としての0.024gのポリアクリル酸(分子量:103)をイオン交換水100mLに溶解した。
続いて,このポリアクリル酸水溶液80mLと上記炭酸塩原料としての酢酸カルシウム2.0gとを混合してなる原料液を,上記にて作製した有機マトリックスにて上面を被覆してなる基材と共に,100mLのビーカにいれ,これを容量1000mLのオートクレーブに設置した。
【0035】
次に,このオートクレーブ内にCO2を超臨界流体の状態(30MPa(300気圧),90℃)で導入し,90℃,30MPa(300気圧)で1時間保持した。
その後,オートクレーブから取り出したところ,図2に示すごとく,炭酸塩膜3としての炭酸カルシウム膜が形成されていた。同図に示すごとく,炭酸塩膜3は,基板1の上面に形成された有機マトリックス2の上に形成された。炭酸塩膜3は,厚さ0.6μmで均一な厚みの膜であった。
【0036】
本例においては,超臨界流体の状態(30MPa(300気圧),90℃)のCO2存在下で,上記炭酸塩を析出させた。
そのため,上記原料液中に溶解するCO2の溶解度が大きくなる。その結果,炭酸塩膜3の析出が速やかに進み,有機マトリックス2の表面に炭酸塩膜3を迅速に析出させることができた。また,炭酸塩膜3の析出量が多くなるため,大面積の炭酸塩膜3を作製することができた。
【0037】
(実施例2)
本例は,炭酸塩膜を複数積み重ねた多層膜を作製する例である。
まず,実施例1と同様にして,図1に示すごとく,有機マトリックス2によって上面を被覆された基材1(スライドガラス)を作製し,この基材1の有機マトリックス2の上に炭酸塩膜3としての厚み0.6μmの炭酸カルシウム膜を形成した。この基材1には,図2に示すごとく,実施例1と同様に,基材1の上面に有機マトリックス2が形成され,該有機マトリックス2の上に炭酸塩膜3が形成されている。これを試料1とした。
【0038】
続いて,0.024gのポリアクリル酸(分子量:103)をイオン交換水100mLに溶解し,このポリアクリル酸水溶液80mLと酢酸カルシウム2.0gとを上記試料1と共に100mLのビーカにいれ,これを容量1000mLのオートクレーブに設置した。次に,実施例1と同様に,このオートクレーブ内にCO2を超臨界流体の状態で導入し,90℃,30MPaで1時間保持することにより,炭酸塩膜を形成させた。この炭酸塩膜は,試料1の炭酸塩膜の上に重なるように形成された。
【0039】
さらに,上記の操作を繰り返すことにより,図3に示すごとく,炭酸塩膜が4層積み重なった多層膜を形成した。同図に示すごとく,本例によって作製された炭酸塩膜は,基板1の上面に形成された有機マトリックス2に上に,炭酸塩膜3が4層積み重なるように形成されている。各炭酸塩膜3の厚みは0.6μmであり,その厚みは均一なものであった。
【0040】
参考例
本例は,炭酸塩の結晶と有機マトリックスとよりなる炭酸塩複合材料を製造する例である。
図4及び図5に示すごとく,本例の炭酸塩複合材料5は,炭酸塩55の結晶と,カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機マトリックス51とよりなる炭酸塩複合材料である。図4〜図6に示すごとく,上記炭酸塩55の結晶は,上記有機マトリックス51の表面及び細孔53内に配置されている。なお,図6は,図5に示す炭酸塩複合材料5の細孔53の拡大図を示すものである。
【0041】
本例の炭酸塩複合材料5は,図4及び図5に示すごとく,円筒形状の白色塊である。この白色塊の炭酸塩複合材料5は,炭酸塩55としての炭酸カルシウムの結晶と,有機マトリックス51としてのゲル状のカルボキシメチルセルロースNa(CMC−Na)とよりなる。そして,図5〜図6に示すごとく,炭酸塩55の結晶は,有機マトリックス51の表面を被覆すると共に有機マトリックス51の細孔53内に配置されている。
炭酸塩55の結晶は,その強度が非常に高いため,上記炭酸塩複合材料5は,上記有機マトリックス51単独のものに比べて,その強度が高くなる。
【0042】
次に,本例の炭酸塩複合材料の製造方法につき説明する。
本例の製造方法においては,図4〜図6に示すごとく,有機マトリックス51の表面又は/及び細孔53内に炭酸塩55の結晶を有する炭酸塩複合材料5を製造する。本例の製造方法においては,カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機マトリックス51と,炭酸塩原料を含有する原料液とを,圧力容器内に配置する。
次いで,該圧力容器内にCO2を2気圧以上の状態で導入し,上記圧力容器を加熱することにより,上記有機マトリックスの表面又は/及び細孔内に炭酸塩を析出させる。
【0043】
以下,本例の製造方法につき詳細に説明する。
まず,カルボキシメチルセルロースNa(CMC−Na)の4wt%水溶液と上記炭酸塩原料としての酢酸カルシウム240gとを混合したゲル50mLを調整し,容量100mLのガラス製円筒型容器にいれた。このゲル(有機マトリックス)は,CMC−Naからなる骨格と複数の細孔とよりなり,細孔内には,上記炭酸塩原料としての酢酸カルシウムの水溶液が満たされている。
【0044】
続いて,上記ガラス製円筒容器を容量1000mLのオートクレーブに設置し,このオートクレーブ内にCO2を超臨界流体の状態(90℃,30MPa(300気圧))で導入し,90℃,30MPaで1時間保持した。
その後,オートクレーブから取り出し,水洗及び乾燥して,図4及び図5に示すごとく,炭酸塩複合材料5を得た。
【0045】
この炭酸塩複合材料5は,強度に優れた炭酸塩55の結晶を,有機マトリックス51の表面に被覆すると共に,有機マトリックス51の細孔53内に配置してなっている。
そのため,上記炭酸塩複合材料5は,上記有機マトリックス51単独のものに比べて,その強度が高くなる。
【0046】
また,本例の製造方法においては,超臨界流体の状態(90℃,30MPa(300気圧))のCO2存在下で,上記炭酸塩を析出させた。
そのため,上記原料液中に溶解するCO2の溶解度が大きくなる。その結果,上記炭酸塩の析出が速やかに進み,有機マトリックス51の表面及び細孔53内に炭酸塩55を迅速に析出させることができた。また,炭酸塩55の析出量が多くなるため,有機マトリックス51の表面及び細孔53内に,充分に炭酸塩55の結晶を析出させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1及び2にかかる,有機マトリックスに上面を被覆された基材を示す説明図。
【図2】 実施例1及び2にかかる,基材を被覆する有機マトリックスの表面に形成された炭酸塩膜を示す説明図。
【図3】 実施例2にかかる,基材を被覆する有機マトリックスの表面に,複数積み重ねるように形成された炭酸塩膜を示す説明図。
【図4】 参考例にかかる,炭酸塩複合材料の全体を示す説明図。
【図5】 図4のA−A線断面矢視図
【図6】 参考例にかかる,炭酸塩複合材料における炭酸塩を有する細孔の拡大図。
【符号の説明】
1...基材,
2...有機マトリックス,
3...炭酸塩膜,
5...炭酸塩複合材料,
51...有機マトリックス,
53...細孔,
55...炭酸塩,

Claims (3)

  1. カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機マトリックスによって表面の少なくとも一部を被覆された基材と,炭酸塩膜の原料である炭酸塩原料を含有すると共に,カルボキシル基,アミノ基,ヒドロキシル基,ホスホン酸基,リン酸基,アンモニウム基,トリメチルアンモニウム基,スルホン酸基及び硫酸基から選ばれる1種以上を有する有機高分子を含有する原料液とを,圧力容器内に配置し,
    次いで,該圧力容器内にCO2を2気圧以上かつ超臨界流体の状態で導入し,上記有機マトリックスの表面に炭酸塩膜を析出させることを特徴とする炭酸塩膜の製造方法。
  2. 請求項1において,上記炭酸塩原料は,Ca,Mg,Fe,Cu,Co,Mn及びNiから選ばれる一つ以上を含有してなることを特徴とする炭酸塩膜の製造方法。
  3. 請求項1または2において,上記炭酸塩原料は,カルボン酸塩,炭酸塩,アルコキシド,酸化物,水酸化物,塩化物,硝酸塩,アセチルアセトナート及びその誘導体から選ばれる一つ以上を含有してなることを特徴とする炭酸塩膜の製造方法
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