JP4284507B2 - 半導電性ポリアミド系管状フィルムとその製造方法 - Google Patents

半導電性ポリアミド系管状フィルムとその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、改良された半導電性ポリアミド系管状フィルムとその製造方法に関する。該フィルムは、例えば画像形成装置の転写ベルト用部材として有用である。
【0002】
【従来の技術】
例えば画像形成装置の転写ベルトとして、半導電性のポリカーボネートベルト、ポリアミドベルト、ポリイミドベルト、フッ素樹脂ベルトが知られている。これ等は生産性、性能面、コスト面等の点から一長一短があって全て満足して使用されているわけではない。しかしこれ等3つの点から見て、ある程度バランスがとれたものということになると、半導電性のポリアミドベルトが挙げられる。
【0003】
半導電性ポリアミドベルトについての特許出願も見られる。例えばタンデム方式、中間転写方式の画像形成装置に使用する樹脂フィルムベルトにあって、良好な強度、特に優れる耐屈曲を有するものの開発を課題とし、これを熱可塑性ポリアミド(例えばナイロン12)と熱可塑性エラストマー(例えばポリエーテル系、ポリアミド系)やカーボンブラック等の導電性材料との混合によりなる導電性エンドレスベルトでもって解決したものがある(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−350347号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、転写ベルトに関しての最近のユーザーからの要望は、従来とは異なるものが多くなってきている。どのような印刷条件の変化に対しても影響されることのない画質と更なる高画質で印刷できるカラー複写機の開発要求からである。
その主たるものが、電気抵抗のバランス特性である。つまり体積抵抗率と表面抵抗率とを特定のバランスに制御するという要求である。具体的には両抵抗率は、表面抵抗率の絶対値に対して体積抵抗率の絶対値が1桁以上低くかけ離れていないことが好ましく、可能な限り接近して一体化して形成されているという特性である。
その他には、保存ないし実用中の環境(特に温度と湿度)変化でも両電気抵抗へ影響がないこと(以下これを耐環境性と呼ぶ。)及び実用中の印加電圧の差や印加電圧の変化に対しての両電気抵抗への影響のないこと(以下これを耐電圧性と呼ぶ。)である。
【0006】
本発明は、生産性と耐久性に立脚し、前記電気抵抗のバランス特性を主たる課題として、合わせて耐環境性及び耐電圧性のより向上した半導電性ポリアミド系管状フィルムについて鋭意検討した結果見出されたものである。その解決手段は次の通りである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、まず脂肪族ポリアミド35〜95重量%と脂肪族ポリアミドエーテル2.5〜49重量%と導電性カーボンブラック2〜24重量%と電解質化合物0.05〜1重量%とが混合されてなることを特徴とする半導電性ポリアミド系管状フィルムである。
【0008】
又、前記脂肪族ポリアミドが吸水率1.5%以下である半導電性ポリアミド系管状フィルムでもある。
【0009】
又、前記脂肪族ポリアミドエーテルが吸水率の大きいものと小さいものとの2種からなる半導電性ポリアミド系管状フィルムでもある。
【0010】
又、前記電解質化合物が水溶性電解質無機化合物である半導電性ポリアミド系管状フィルムでもある。
【0011】
又、前記半導電性ポリアミド系管状フィルムの製造に関し、望ましい手段の一つとして次の方法の提供も特徴とする。
つまり次の原料(A)と(B)とを(A)/(B)=90/10〜98/2重量%の割合で混合した成形原料を環状ダイスからフィルム状に溶融押出しを行い、実質的無延伸で引き取りながら常温で冷却することを特徴とする製造方法である。
原料(A)
脂肪族ポリアミド40〜95重量%と脂肪族ポリアミドエーテル40〜0重量%と導電性カーボンブラック20〜5重量%とが溶融混練されてなるペレット
原料(B)
脂肪族ポリアミドエーテル94〜99重量%と水溶性電解質無機化合物6〜1重量%とが溶融混練されてなるペレット
【0012】
又、前記製造方法において、原料(A)における脂肪族ポリアミドの吸水率は1.5%以下、そして原料(B)における脂肪族ポリアミドエーテルの吸水率は原料(A)における脂肪族ポリアミドエーテルの吸水率よりも大きいものを使うのが好ましいとして提供する。
【0013】
又、前記半導電性ポリアミド系管状フィルムの用途の一つとして、特に前記製造手段により得られた該フィルムが画像形成装置の転写ベルト用部材として有効であることも提供する。
以上の通りの発明であるが、次の実施形態でより詳細に説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の半導電性ポリアミド系管状フィルム(以下単にPAフィルムと呼ぶ。)を構成する各成分から説明する。
【0015】
まず、特に脂肪族ポリアミド(以下PA樹脂と呼ぶ。)と脂肪族ポリアミドエーテル(以下PAE樹脂と呼ぶ。)とのブレンド樹脂をマトリックス樹脂とするのは、主として次のような理由による。
より耐久性(耐屈曲性)の高いベルト部材が得られ易くなること、導電性カーボンブラック(以下CB粉体と呼ぶ。)との分散性がより高まり、その結果よりバラツキの小さい電気抵抗の下で、電気抵抗のバランス特性が発現し易くなること、耐環境性と耐電圧性との向上がより図り易くなることによる。
従って、これ等の全ての特性がバランス良く得られるのは、この両ブレンド樹脂によってもたらされる新たな樹脂によるものであり、他の如何なる組合せでも得られるものではない。
この両樹脂は具体的には、次内容のものである。
【0016】
まずPA樹脂は、通称ナイロン樹脂と呼んでいるもので、特にPAフィルムに必要な強度等機械的物性の基本を形成する。この樹脂として具体的には次のものが挙げられる。
ナイロン6(N6)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)等の単独PA樹脂、ナイロン6/66(N6/66)、ナイロン6/10(N6/10)、ナイロン6/12(N6/12)等の2元共重合PA樹脂、ナイロン6/66/610(N6/66/610)、ナイロン6/66/610/12(N6/66/610/12)、等の3元以上共重合PA樹脂、可塑化N11、可塑化N12(該可塑化は、例えばヒドロキシ安息香酸エステル、芳香族スルホンアミド等を添加して衝撃強さ等を改良したグレード)、これ等PA樹脂に例えばポリオレフィンをブレンドしてアロイ化したアロイPA樹脂等も例示できる。
就中好ましくは吸水率1.5%以下、更には1.0%以下のものである。これは、例えば導電性カーボンブラック(以下CB粉体と呼ぶ)との分散性、PAフィルムを特にベルトとして、少なくとも2本のローラに張架して回転使用する場合の従順な回転性と環境に対する電気抵抗の安定性の発現等をより有効に助勢するからである。これに該当するものは、吸水率1.5%以下の範囲では例えばN6/10、N6/12、N11、N12、可塑化N11、可塑化N12等であり、1.0%以下の範囲では、N11、N12である。基本的にはこれら1種の使用であるが、2〜3種の混合も可能である。
【0017】
そして、一方のPAE樹脂としては、次の内容のものである。
これは一般に脂肪族ポリアミド単位とポリアルキレンオキサイド単位とが結合した熱可塑性樹脂であり、該両単位の結合状態(割合、種類等)によって熱的性質(融点又は軟化点)、物性(各種強度、硬さ等)、化学的性質が変わる。この樹脂による作用効果は主として次のようなものである。
前記PA樹脂の本来有する従順なベルト回転性と耐久性において、これを更に向上させるように作用すること、CB粉体との分散性の向上を助勢すること及び電解質化合物、特に水溶性の電解質無機化合物によるイオン伝導特性の自由な制御性(これが電気抵抗のバランス特性発現に繋がるではないかと考えられる)が得られように助勢すること及び環境に対する電気抵抗安定性を助勢することである。
【0018】
PAE樹脂の選択に際しては、前記の通り作用効果を前提で決められるが、どちらかといえば、前記ポリアルキレンオキサイド単位よりも脂肪族ポリアミド単位の方が多く結合された状態のものが好ましいようでもある。従って、該樹脂は結晶性であり融点を有し、その温度は(該ポリアミド単位の結合状態によって変わるが)一般に約150〜220℃である。
ここで該ポリアミド単位としては、前記に挙げるN6〜N12を構成する原料の重合によってなり、そしてポリアルキレンオキサイド単位は、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブタンジオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等の結合によってなっている。
尚、該樹脂は一般にはブロック型が好ましく例示できるが、これがランダム型、グラフト型であっても、それが不適当であるということではない。ポリアルキレンオキサイド単位として例えばアルキレンオキサイドを使用すれば、グラフト型の該樹脂となる。また該樹脂に変えて、例えば、同系の脂肪族ポリアミドエステルや、他のポリウレタン系、ポリオレフィン系、ポリエステル系のブロック型熱可塑性樹脂では本発明は達成できないことは勿論であるが、しかしこれ等他の第3樹脂成分の添加が更なる作用効果を助勢する等、新たな効果を付加するようであれば、必要最小限の量での添加は許容される。
【0019】
前記PAE樹脂の使用に際しては、1種よりも2種の混合が好ましい。この場合の2種の選択は、作用効果との関係から例えば融点の差、アミド結合とエーテル結合の状態の差、MFRの差、混合比の差等によることもあるが、本発明では、吸水率の差を主として選択するのが好ましい。つまりまず積極的に吸水率の低いものを選び、これに吸水率の大きいものを組み合わせるブレンド樹脂とするのが良い。
【0020】
PAE樹脂の吸水率の差は、エーテル結合ユニットよりもアミド結合ユニットの方での影響が大きい。つまりアミド結合ユニットがどのような種類のナイロンベースのもので形成されているか、そのユニットの結合モル比はどうかである。従って、吸水率の高いものは、本来吸水率の高いN6、N66等の原料によるPAE樹脂で、該原料によるユニットのモル比が大きい程、更に吸水率は高くなる。例えばN6に基づくPAE樹脂は、1.2〜1.5%程度の範囲である。
一方吸水率の低いものは、本来吸水率の低いN11、N12等の原料によるPAE樹脂で、該原料によるユニットのモル比が大きい程、更に吸水率は低くなる。例えばN12に基づくPAE樹脂は、0.5〜0.8%程度の範囲である。
尚、吸水率に関し、前記PA樹脂の場合は、60(直径)×3mm(厚さ)の円板を23℃×RH65%、24時間放置した時の水分吸収率をいい、PAE樹脂の場合は、同円板サイズで23℃の水中に24時間放置した時の水分吸収率をいう。
【0021】
そして半導電性付与の基本となるCB粉体が選択されるのは、次のような理由による。
まずこのものは、種々の電気抵抗率を有するPAフィルム創出のベースとなる最も有効な導電材であり、PA樹脂とPAE樹脂とのブレンド樹脂の中で極めて良好な分散状態を保ち(電気抵抗のバラツキの抑制)、そして電解質化合物の作用効果に対して干渉し相互的に作用し合う。つまり、該ブレンド樹脂とCB粉体と電解質化合物との間でのみ有効作用が行われる。従って、金属粉体等他の導電材ではこの作用は有効に行われない。
【0022】
このCB粉体は、具体的には次の内容のものである。
一般に体積抵抗率で約10〜10−1Ω・cmの導電材であるが、これは該粉体の製造条件(例えば天然ガス、アセチレンガス又はコールタールを原料とする燃焼の条件)によって異なる。
又、該条件によって、揮発分、PH値、DBP値、ストラクチャー、比表面積等も異なったものが得られる。一般に揮発分が多く、PH値の小さいものはストラクチャーが小さく、体積抵抗率も大きい。一般に、このようなCB粉体は、該ブレンド樹脂に対しての分散性は良好である。しかし本発明にあっては、寧ろ揮発分が少なく、PH値の大きいストラクチャーの発達したものの方が良い。これは本発明が単にこの分散性に限らず、特に電解質化合物との相互作用にも絡んでいるからではないかとも考えられる。
尚、揮発分が少なく、PH値の大きいストラクチャーの発達したCB粉体は一般的にアセチレンを原料としたものに多い。
【0023】
一方、電解質化合物は次のようなものである。
まずこの化合物は、(前記するように)CB粉体によって基本的に付与される種々の電気抵抗率に対して、それのバラツキを最小限に制御しつつ、電気抵抗のバランス特性を付与するというものである。
この作用機構は定かではないが、現象として次のような事があり、それが該バランス特性発現に繋がるためではないかと考えられる。
まず該化合物によってPAフィルム自身にイオン導電性が付与される。このイオン導電作用の介在によって、CB粉体のみの場合に見られる体積抵抗率(以下ρvと呼ぶ。)と表面抵抗率(以下ρsと呼ぶ。)の非一体的作用に対して強く干渉して、両抵抗の接近をもたらす。このことはCB粉体と電解質化合物は各々独立的に作用をしているのではなく、干渉し合う相互作用があると考えられる。尚、この導電性そのものの付与は、それ単独での挙動よりも、例えばPAE樹脂中のエーテル結合を司っている酸素原子に該化合物の金属イオンが絡むことによるか、吸湿水分との絡みにより発現することが考えられる。これは電解質化合物が、(下記するように)水溶性電解質無機化合物であるのがより好ましいことからも推測できる。
【0024】
従って、電解質化合物は、前記作用が働くものということになるが、その前提となる性質は、まず親水性で、イオン化し易いことが好ましい条件として挙げられる。ここで親水性の意味は、水に溶解はしないが吸収はすること、又は水に実質的に溶解することである。具体的には次のようなものが挙げられる。
まず、溶解はしないが、水を吸収する該化合物としては、疎水性の有機基に無機基、例えばスルホン基、リン酸基、アンモニウム基等が結合され、これがイオンとなって、アルカリ金属又はアルカリ土類金属が結合されたものである。この有機基は、低分子量のものと高分子量のものがあるが、低分子量のものが好ましい。これは水の存在下でよりイオン化し易く、これが前記の電気抵抗のバランス特性発現により効果的に作用するからである。
【0025】
前記水に実質的に溶解するものとしては、実質的に無機物のみからなる水溶性無機塩である。この塩は、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩の中から選ばれる。具体的には、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸、炭酸、リン酸及びホウ酸のナトリウム塩又はカリウム塩、過塩素酸のナトリウム塩又はカリウム塩、次亜塩素(臭素)酸のナトリウム塩、カリウム塩又はカルシウム塩、フルオロ硫酸のナトリウム塩又はカリウム塩、フルオロホウ酸のナトリウム塩又はカリウム塩、ホウフッ化水素酸のナトリウム塩又はカリウム塩、トリフルオロメタンスルホン酸のナトリウム塩又はカリウム塩、トリフルオロ酢酸のナトリウム塩又はカリウム塩等が挙げられる。この中でもより解離度の高いもの、オキソ酸塩であるもの、更には酸化数のより大きいもの(例えば過塩素酸のナトリウム塩又はカリウム塩)がより好ましい。これはより少量の添加量でより効果的に、(バラツキのない)電気抵抗のバランス特性発現に寄与するからである。
【0026】
本発明の課題を達成するためには前記4成分を一定の組成比でもって混合し使用することが望まれる。その組成比は次の通りである。
それはPA樹脂35〜95重量%、好ましくは45〜90重量%とPAE樹脂2.5〜49重量%、好ましくは5〜45重量%とCB粉体2〜24重量%、好ましくは4〜20重量%と電解質化合物0.05〜1重量%、好ましくは0.1〜0.8重量%の組成比である。
この組成比範囲で得られる本発明のPAフィルムの半導電性は、ρvが約10〜1014、ρsが約10〜1014の領域であり、そしてこの範囲内で、僅少なバラツキでρvとρsとのバランス特性も発現される。
【0027】
前記組成比におけるPA樹脂とPAE樹脂であるが、PA樹脂が35重量%未満でPAE樹脂が49重量%を超えると、特にベルトとしての機械的強度や寸法精度が悪くなる。これが逆にPA樹脂が95重量%を超え、PAE樹脂が2.5重量%未満になると、まずベルトとしてのより従順な回転性が得られ難くなる。そしてCB粉体との分散性の低下、それにより電気抵抗のバラツキも大きくなる傾向にある。更には電解質化合物の作用も十分に行われなくなり、電気抵抗のバランス特性発現に影響が出てくる。
尚、この両樹脂の組成比バランスであるが、一般的には吸水率が小さいPA樹脂を選択した場合には、PAE樹脂の使用は少ない量で良い。
【0028】
一方、CB粉体であるが、これが2重量%未満では、本発明が必要とする前記電気抵抗領域が得られない。逆に24重量%を超えると、電解質化合物による電気抵抗のバランス特性発現作用が悪くなり容易でなくなる。またPAフィルムの成形性も悪くなる。
【0029】
又、電解質化合物であるが、0.05重量%未満では、電気抵抗のバランス特性発現が容易にできなくなり、逆に1重量%を超えると、該バランス特性発現の容易性に更なる変化はないばかりか、耐環境性の悪化がある。
【0030】
電気抵抗のバランス特性に関し、少なくとも吸水率のより高いPAE樹脂を含有し、且つ電解質化合物が多く添加されていると、その発現が容易になる傾向がある。
つまりPAE樹脂は、少なくともより吸水率の高いものを選択しこれ単独か、又は低い吸水率のPAE樹脂との2種使用でもって、このバランス特性発現がより一層容易になる。
尚、CB粉体のPA樹脂への分散性は、特に吸水率1.5%以下のPA樹脂を使用する場合、吸水率の低いPAE樹脂との併用が好ましく、吸水率の高いPAE樹脂よりも吸水率の低いPAE樹脂をより多く混合併用する方がより一層の良化に繋がる。
【0031】
前記4成分の組成比の中で、前記電気抵抗のバランス特性発現がより容易になる組成比は次の通りである。
PA樹脂50〜90重量%、低吸水率PAE樹脂0〜35重量%、好ましくは5〜35重量%、高吸水率PAE樹脂3〜10重量%、CB粉体4.5〜12重量%、電解質化合物0.3〜0.7重量%の範囲にある。この組成比範囲で得られるPAフィルムのρvとρsは約1010〜1014の範囲である。
【0032】
次に前記PAフィルムの製造方法について説明する。
まず、該フィルムの製造に先行して、4成分混合分散してその製造原料を調製する必要がある。その調製手段には、例えば次の3例がある。
その1例は、予め十分に乾燥した所定量のPA樹脂とPAE樹脂とを予備混合(例えば羽根付き攪拌機)する。次いでこの中にCB粉体と電解質化合物(粉体)とを攪拌しながら更に予備混合をする。そしてこれを2軸混練押出機に供給して、溶融混練してペレット化する。
その2例は、最初から4成分を同時的に加え、まず予備混合をした後、同様に2軸混練押出機にて溶融混練してペレット化する。
その3例は、PAE樹脂に1〜6重量%の電解質化合物が溶融混練されたペレットを別途調製しておき、このペレットで所定の電解質化合物が全体成分中に混合されるようにした方法である(以下マスターバッチ混合方式と呼ぶ。)。
【0033】
前記3例中、より有効な方法はマスターバッチ混合方式である。これは僅少量の電解質化合物でも全体への混合分散がより均一に行われ易いこと、そして前記2種のPAE樹脂を使用する場合、高吸水性PAE樹脂は電解質化合物と、低吸水性PAE樹脂はCB粉体およびPA樹脂と組み合わせて各々混合分散しておき、これを全体混合分散する方式が採れるからである。この組合せでは、特に電気抵抗のバランス特性発現がより一層容易になる。
尚、いずれの例の場合も一般にナイロンの添加剤として知られている添加剤の微量添加は許容される。
【0034】
そこで、前記マスターバッチ混合方式の場合を更に詳細に説明する。
まず次の組成でもって原料(A)と(B)とを調製する。
つまり原料(A)は、PA樹脂40〜95重量%、PAE樹脂40〜0重量%及びCB粉体20〜5重量%の範囲で所定量同時に、又は予め予備混合されたPA樹脂とPAE樹脂の中にCB粉体を添加しもう一度予備混合を行う。ここでPA樹脂は吸水率1.5%以下のもの、PAE樹脂はもう一方のPAE樹脂の有する吸水率よりも小さいものを選ぶのが好ましい。例えば吸水率の大きいPAE樹脂がN6エーテル樹脂の場合はN12エーテル樹脂といったところである。
予備混合された3成分は、2軸混練押出機に供給して、溶融混練しつつストランド状に押出しペレットに切断する。
一方原料(B)は、PAE樹脂94〜99重量%と(電解質化合物として好ましく挙げる)水溶性電解質無機化合物(微粉体)6〜1重量%とをまず予備混合を行い、そして2軸押出機に供給して、溶融混練しつつストランド状に押出してペレットに切断する。ここで原料(B)のPAE樹脂は、該(A)のPAE樹脂よりも吸水率の大きいものを使用するのが良い。
【0035】
そして、前記得られた原料(A)と(B)とのペレットを該(A)/(B)=90〜98/10〜2重量%の割合で所定量を混合して成形用原料(M)を得る。
【0036】
そして前記得られたに成形用原料(M)は、環状ダイスからフィルム状に溶融押出しを行い、実質的無延伸で引き取りながら常温で冷却することで所望のPAフィルムが得られる。ここで実質的無延伸の意味は、積極的な延伸動作をしないという意味である。これは一般に積極的に延伸する方が強度は強くなるが、本発明にあっては、延伸しても強度の改良はほとんど見られないこと、電気抵抗にバラツキが出易いこと等の理由からである。サイジングはインナーで行い、冷却は常温で良く、敢えて常温より高く、又は低くする必要はない。
尚、PAフィルムの厚さは、用途によるが、一般には50〜500μmであり、これは基本的には丸ダイのスリット幅や引き取り速度を変えることで得られる。
【0037】
かくして得られたPAフィルムは各種用途に使用されるが、特に前記マスターバッチ混合方式に基づいて成形されたPAフィルムは、画像形成装置の用紙搬送ベルトや中間転写ベルトとするのが有効である。つまり、本願発明でいうところの転写ベルトとは、前記画像形成装置の用紙搬送ベルトや中間転写ベルトを指し、用紙搬送兼中間転写ベルトもこの中に含まれる。
尚、装置への装着には特別の方法はなく、そのまま装着される。但し機種によっては、蛇行防止手段を付与したベルトに加工する必要がある。
【0038】
【実施例】
以下比較例と共に、実施例によって更に詳述する。
尚、ρvとρs、耐環境性、耐電圧性及び印刷画質は、次の通り測定して得たものである。
●ρvとρs(原サンプル)
成形により得られた各PAフィルムを切開して、23℃/RH65%の環境下に24時間放置した後、JIS K6911記載の方法に準じ、250Vの電圧を10秒間印加して32箇所(縦8×横4箇所)に渡って測定し対数変換値にて平均値を算出した。
●耐環境性
成形により得られた各PAフィルムを切開して、40℃/RH90%の環境下に24時間放置した。これを250Vの電圧を10秒間印加して32箇所(縦8×横4箇所)に渡ってρsを測定(室温)し、対数変換値にて平均値を算出した。原サンプルのρsと比較し、その変化の差を見た。小さい程耐環境性に優れていることになる。
尚、ρvの測定を行っていないのは、耐環境性はρvよりもρsの方が悪いためである。
●耐電圧性
成形により得られた各PAフィルムを切開して、これに500Vの電圧を10秒間印加して32箇所(縦8×横4箇所)に渡ってρvを測定(室温)し、対数変換値にて平均値を算出した。原サンプルのρvと比較し、その変化の差を見た。小さい程耐電圧性に優れていることになる。
尚、ρsの測定を行っていないのは、耐電圧性はρsよりもρvの方が悪いためである。
又、以上における各測定サンプルのサイズは、320×約889mm(PAフィルムを切開してフラット)とした。
●画質
各得られたPAフィルムを幅320mmにカットして、23℃/RH65%の環境下に24時間放置し、これを用紙搬送ベルトとしてタンデム方式のカラープリンタに張架・装着し、まず23℃/RH65%の環境下で2500枚印刷した。そして今度は40℃/RH90%の高温多湿の環境下に変えて、2501枚から5000枚まで印刷をして終了した。ここでの印刷条件は次の通りとした。
印刷原稿・・全面赤の50%ハーフトーンをバックにその上に1cm角の黒ベタが市松格子状に配された2色画像、用紙サイズ・・A4(PPC)、印刷速度・・16枚/分、印加電圧・・ベルトの裏面から2kV。
ムラ(濃度)、スジ(白)、画像ズレの有無を50枚目印刷物と5000枚目印刷物とを肉眼で観察し、発生の有無をチェックした。
【0039】
(実施例1)
まず十分に乾燥したN12樹脂(宇部興産株式会社製 N12 品種UBESTA3035U、吸水率約0.6%)95重量%とCB粉体(アセチレンブラック、ρv約10−1、PH約7、揮発分約0.05%)5重量%とを予備混合した後、2軸混練押出機に供給して溶融(温度225℃)混練してペレットを得た(以下ペレットAと呼ぶ)。
一方N6原料に基づくPAE樹脂(融点約205℃、吸水率約1.4%)94重量%と過塩素酸ナトリウム(1水和塩)6重量%とを予備混合した後、2軸混練押出機に供給して溶融(温度240℃)混練してペレットを得た(以下ペレットBと呼ぶ)。
そして、ペレットA90重量%とペレットB10重量%とを混合して成形用ペレットを得た。
尚、成形用ペレット中、過塩素酸ナトリウムの混合量は0.6重量%であった。
【0040】
そして前記成形用ペレットを用いて、次の条件で管状に成形して所望するPAフィルムを得た。
内径277mm/スリット幅1.0mmの丸ダイを有する1軸押出機に該ペレットを45g/分の速度で供給し、該ダイ温度220℃、インナーサイジングで、無延伸状態で押出し、常温に冷却して引き取った。得られたPAフィルムの内径は273mm、厚さは150μm(厚さバラツキ±5μm)であった。
サンプリングを行い、ρv、ρs、耐環境性、耐電圧性の測定及び印刷を行い、結果を表1にまとめた。
尚、ρv、ρsのバラツキ(最大―最小)は共に0.5桁以内であった。
【0041】
(表1)
Figure 0004284507
【0042】
(実施例2)
実施例1と同じN12樹脂56.84重量%とN12原料に基づくPAE樹脂(宇部興産株式会社製 UBEナイロンPAE 品種1203U2、融点約171℃、吸水率約0.8%)31.58重量%と実施例1と同じCB粉体11.58重量%とを予備混合し、これを実施例1と同様に2軸混練押出機に供給して溶融混練してペレットを得た(以下ペレットCと呼ぶ。)。
そして、実施例1と同じペレットB5重量%とペレットC95重量%とを実施例1と同様に混合して成形用ペレットを得た。
尚、成形用ペレット中、過塩素酸ナトリウムの混合量は0.3重量%であった。
【0043】
そして前記成形用ペレットを用いて、実施例1と同じ条件で管状に成形して所望するPAフィルムを得た。
得られた該フィルムの内径は273mm、厚さは150μm(厚さバラツキ±5μm)であった。これについてもサンプリングを行い、ρv、ρs、耐環境性、耐電圧性の測定及び印刷を行い、結果を表1にまとめた。
尚、ρv、ρsのバラツキ(最大―最小)は共に0.5桁以内であった。
【0044】
(比較例1)(電解質化合物を含まない場合)
実施例1で使用した、N12樹脂を50重量%とCB粉体を18.2重量%と実施例2で使用したPAE樹脂(品種1203U2)を22重量%ともう一種のPAE樹脂(融点約205℃、吸水率約1.4%)9.8重量%とを同時に予備混合した後、これを2軸混練押出機に供給して溶融混練してペレットとして得た。
そして、このペレットを使って実施例2と同じ条件で成形して比較用のPAフィルムを得た。このフィルムの内径は273mm、厚さは150μm(厚さバラツキ±5μm)であった。これについてもサンプリングを行い、ρv、ρs、耐環境性、耐電圧性の測定と印刷を行い、結果を表1にまとめた。
尚、ρv、ρsのバラツキ(最大―最小)は共に、1.0桁以内であった。
【0045】
(比較例2)(CB粉体を含まない場合)
実施例1と同じN12を70重量%と実施例2と同じPAE樹脂(品種1203U2)を30重量%とを予備混合して後、これを同様に溶融混練してペレット(以下ペレットDと呼ぶ)を得た。
一方、実施例1と同じペレットBを準備し、該ペレットDとペレットBとを90対10(重量%)の割合で混合して比較成形用ペレットを得て、引き続き管状に成形して、比較用のPAフィルムを得た。該フィルムの内径は273mm、厚さは150μm(厚さバラツキ±5μm)であった。これについても該例と同様にρv、ρs、耐環境性、耐電圧性の測定と印刷を行い、結果を表1にまとめた。
尚、ρv、ρsのバラツキ(最大―最小)は共に、0.7桁以内であった。
又、ここでの過塩素酸ナトリウムの混合量は0.6重量%であった。
【0046】
(比較例3)(PAE樹脂が実質的に含まれない場合)
実施例1と同じN12を93.5重量%とCB粉体を4.5重量%と実施例2と同じPAE樹脂(品種1203U2)を1.4重量%及び過塩素酸ナトリウム0.6重量%とを同時に予備混合した後、これを実施例1と同様に2軸混練押出機に供給し、溶融混練してペレットを得、引き続き管状に成形して、比較用のPAフィルムを得た。
該フィルムの内径は273mm、厚さは150μm(厚さバラツキ±5μm)であった。これについても該例と同様にρv、ρs、耐環境性、耐電圧性の測定と印刷を行い、結果を表1にまとめた。
尚、ρv、ρsのバラツキ(最大―最小)は共に、0.7桁以内であった。
【0047】
(比較例4)(CB粉体が過剰な場合)
実施例2と同様にN12樹脂を57.5重量%とPAE樹脂(品種1203U2)を16重量%とCB粉体26.5重量%とを予備混合し、これを溶融混練してペレットを得た(以下ペレットEと呼ぶ。)。
そして、実施例1と同じペレットB5重量%とペレットE95重量%とを実施例2と同様に混合して比較成形用ペレットを得た。
尚、ここでの過塩素酸ナトリウムの混合量は0.3重量%であった。
【0048】
そして前記比較成形用ペレットを用いて、実施例2と同様に比較用管状フィルムを得た。得られた該フィルムの内径は273mm、厚さは150μm(厚さバラツキ±5μm)であり、若干表面は荒れ気味であった。これについても同様にρv、ρs、耐環境性、耐電圧性の測定及び印刷を行い結果を表1にまとめた。
尚、ρv、ρsのバラツキ(最大―最小)は共に0.7桁以内であった。
【0049】
【発明の効果】
本発明は前記の通り構成されているので、次のような効果を奏する。
【0050】
電気抵抗のバランス特性の発現が可能になり、ユーザーが必要とする半導電ベルトの供給が容易になった。
【0051】
耐環境性も、耐電圧性も大きく改善されるようになり、取り扱い易くなった。
【0052】
以上の優れた電気抵抗のバランス特性、耐環境性及び耐電圧性が付与されたことで、各種用途への展開がより一層し易くなった。中でも画像形成装置の転写ベルトへの使用は、印刷画質も大きく向上し、環境変化や電圧変化に影響されず、長期にわたり、より確実に印刷ができるようになった。

Claims (7)

  1. 脂肪族ポリアミド35〜95重量%と吸水率1.2%以上の脂肪族ポリアミドエーテルを含有する脂肪族ポリアミドエーテル2.5〜49重量%と導電性カーボンブラック2〜24重量%と電解質化合物0.05〜1重量%とが混合されてなることを特徴とする半導電性ポリアミド系管状フィルム。
  2. 前記脂肪族ポリアミドが吸水率1.5%以下の脂肪族ポリアミドである請求項1に記載の半導電性ポリアミド系管状フィルム。
  3. 前記脂肪族ポリアミドエーテルが吸水率が1.2%以上の脂肪族ポリアミドエーテル吸水率が0.8%以下の脂肪族ポリアミドエーテルとの2種の脂肪族ポリアミドエーテルからなる請求項1又は2に記載の半導電性ポリアミド系管状フィルム。
  4. 前記電解質化合物が水溶性電解質無機化合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導電性ポリアミド系管状フィルム
  5. 次に記載の原料(A)と(B)とを(A)/(B)=90/10〜98/2重量%の割合で混合した成形原料を環状ダイスからフィルム状に溶融押出しを行い、延伸処理を行うことなく、引き取りながら常温で冷却することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導電性ポリアミド系管状フィルムの製造方法。
    原料(A)
    脂肪族ポリアミド40〜95重量%と脂肪族ポリアミドエーテル40〜0重量%と導電性カーボンブラック20〜5重量%とが溶融混練されてなるペレット
    原料(B)
    脂肪族ポリアミドエーテル94〜99重量%と水溶性電解質無機化合物6〜1重量%とが溶融混練されてなるペレット
  6. 前記原料(A)における脂肪族ポリアミドの吸水率は1.5%以下、そして原料(B)における脂肪族ポリアミドエーテルの吸水率は原料(A)における脂肪族ポリアミドエーテルの吸水率よりも大きい請求項5に記載の半導電性ポリアミド系管状フィルムの製造方法。
  7. 請求項5又は6項に記載の製造方法により得られる、画像形成装置の転写ベルト用部材に用いられる半導電性ポリアミド系管状フィルム。
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