JP4283051B2 - 容器シール装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行コンベアに取り付けられたリテーナ等の支持部材に支持されて前方へ搬送される容器へ蓋部材をコンベアの走行中に溶着シールする容器シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置としては、走行コンベアを定速連続走行させながら、その走行方向で該走行コンベアに所定ピッチで複数取付けられたそれぞれの支持部材としてのリテーナに支持されて前方へ搬送される容器に対し、蓋部材を溶着シールする装置が知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1の装置では、上記走行コンベアの上方位置にて、シールヘッドに下降、前進、上昇そして後退のいわゆるボックスモーションを繰り返し行わせて、その都度正規位置で後続の容器に対して次々と溶着シール処理する。
【0003】
ボックスモーション駆動されるシールヘッドは、下降時に正規位置で上記リテーナと協働して容器及びフィルムを挟圧してシール動作を開始し、走行コンベアと同速での前進時に所定時間にわたり挟圧状態を維持し、上昇時に挟圧状態から解放され、そして後退時に原位置へ復帰移動する。
【0004】
実際には、シールヘッドの下降や上昇の工程は前進工程と重複して行なわれる。これは、シールヘッドが、リテーナと一緒に前進しながら下降そして上昇する必要があるからである。
【0005】
しかし、シールヘッドやリテーナの取付け等には不可避のがたつきがあり、シールヘッドの前後移動速度の変化時、すなわち加減速時に、リテーナに対するシールヘッドの相対位置が上記正規位置の関係を保てなくなることがあり、その場合には、シール不良を発生させる結果となる。
【0006】
そこで、特許文献1の装置では、シールヘッド駆動装置とシールヘッドとの間にフローティング機構を設けて、前後方向に所定範囲で自由度を与えるとともに、リテーナに案内用孔を、そしてシールヘッド側に被案内用ロッドを設けて両者の係合によってシールのための正規位置関係を確保することとしている。
【0007】
しかし、シールヘッドは後退時には、上記案内部との係合は解除されているので、フローティング機構のみでは、シールヘッドの位置は安定しなくなるため、次のシール、すなわち前進時まで位置を固定するロック機構を有している。
【0008】
特許文献1のロック機構では、錐状先端のロッドとこれを受ける部分との錐面係合により、シールヘッドの後退時には、毎回、同一の固定位置で上記フローティング機構をロックする。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−169320号公報(図1〜図6)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
かくして、案内部と被案内部、すなわちリテーナとシールヘッドが常に一定位置関係にあるので、多少のガタがあっても両者間のガタの量は一定しており、正規位置へ容易に矯正される。しかし、両者の位置関係、すなわちガタの量が変化することがある。
【0011】
例えば、走行コンベアとしてのチェーンコンベアは、長期使用等によってチェーンとスプロケットとの係合部位が摩耗してこれらの間のがたつきが大きくなった場合等、リテーナが同ピッチのまま後方側にずれて、案内開始時における案内部と被案内部との前後方向でのずれが大きくなって行く。また、シールヘッドのボックスモーションがカム機構により行われる際には、カムの長期使用による摩耗等によってシールヘッドの駆動タイミングがずれて、案内開始時における案内部と被案内部との前後方向でのずれが大きく変わってくる。
【0012】
つまり、上述の特許文献1の装置では、フローティング機構が毎回同じ固定位置でロックされるので、これらの変化に対応できず、案内部と被案内部とがずれの大きい位置での錐面係合を行うようになり、ずれの矯正のために先細り部やテーパ部が大きなずれをもってはげしい衝撃そして騒音を発生させ、その結果、案内部や被案内部の損傷を招いてしまうことにもなる。特に、高速運転時にはその衝撃、損失が著しい。
【0013】
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、長期使用しても、ボックスモーションされるシールヘッドを規定位置へ案内するに際して、騒音や損傷を極力抑制できる容器シール装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る容器シール装置は、定速連続走行せる走行コンベアへ搬送方向に所定ピッチで複数取付けられたそれぞれの支持部材に支持されて前方へ搬送される容器に蓋部材を順次溶着シールする。この溶着シールを行なうために、走行コンベアに対して上方位置に配されたシールヘッドが、シールヘッド駆動装置から駆動を受けて前後そして上下に移動可能となっている。そして、上記シールヘッドは、下降時に上記支持部材と協働して容器及び蓋部材を挟圧して溶着シールを開始して走行コンベアと同速での前進時にこの挟圧状態を維持し、所定時間挟圧状態を維持した後に上昇してシール済容器から離間すると共に原位置へ後退する移動サイクルを繰り返すようになっている。上記シールヘッドとシールヘッド駆動装置は、フローティング機構を介して水平方向に所定範囲で相対移動可能に自由度をもって接続され、支持部材は、シールヘッドを水平方向で支持部材に対して規定位置に案内する案内部を有し、該シールヘッドは、上記案内部に案内される被案内部を有している。その結果、シールヘッドの下降時に上記被案内部が上記案内部によって案内されて、該案内部に対する該被案内部の水平方向でのずれが矯正され、シールヘッドと支持部材との挟圧状態時に上記案内部と上記被案内部とが上記規定位置を維持するようになっている。そして、上記容器シール装置は、次のサイクルに備えて上記規定位置を維持するために、シールヘッドとシールヘッド駆動装置との間に、解除自在に上記フローティング機構をロックするロック手段を有している。
【0015】
かかる容器シール装置において、本発明では、該ロック手段は、水平圧接面が形成されて該水平圧接面に対して直角な方向で互いに接離自在な二つの圧接部材と、該圧接部材の間に圧接力を生じさせる印加力付与手段とを有し、支持部材の案内部と被案内部とが係合している期間の任意の時点に、上記印加力付与手段を作動させることによって上記二つの圧接部材を接面させて上記ロックを開始してその状態を維持し、後続支持部材の案内部によって上記被案内部の案内が開始される時点若しくはその直前に、上記印加力付与手段による印加力の解除によって上記二つの圧接部材を離間させて上記ロックを解除して、シールヘッドとシールヘッド駆動装置とのロック時の位置関係が移動サイクル毎に可変となっていることを特徴としている。
【0016】
本発明に係る容器シール装置によれば、ロック時のシールヘッドとシールヘッド駆動装置の位置関係が移動サイクル毎に可変となっているので、シールヘッドの被案内部と支持部材の案内部の位置関係は、いずれのサイクルにおいても、一定に保たれて、案内時の矯正量が毎回安定して小さい。
【0017】
本発明において、ロック手段は、水平圧接面を有し該水平圧接面に対して直角な方向で互いに接離自在な二つの圧接部材を有している。この二つの圧接部材は、一方がシールヘッドに接続され、他方がシールヘッド駆動装置に接続され、シールヘッドとこれに対応する圧接部材との間若しくはシールヘッド駆動装置とこれに対応する圧接部材との間に圧接部材に圧接力を生じさせる印加力付与手段が介在するようにして、印加力付与時に二つの圧接部材が互いに圧接することによりフローティング機構がロックされる。上記圧接部材は、圧接面が水平となっているので、水平方向のずれが生じていてもこれを許容した状態で圧接可能であり、シールヘッドとシールヘッド駆動装置とのロック時の位置関係を移動サイクル毎に可変とする。
【0018】
上記印加力付与手段としては、例えば流体圧シリンダ装置を用いることができる。
【0019】
上記二つの圧接部材は、圧接面が高摩擦材料で形成されていると、ロック時に該二つの圧接部材間で滑りを生じることなく確実にロックできるので好ましい。
【0020】
また、上記印加力付与手段は、磁気発生手段を有していて、該磁気発生手段からの磁気により印加力を圧接部材に付与するようにすることもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。
【0023】
図1は、本実施形態装置の概略構成を示す斜視図であり、図2は、図1の装置の要部を示す部分断面側面図である。
【0024】
図1及び図2に示す本実施形態装置は、定速連続走行せる走行コンベア(図示せず)に走行方向Xに所定ピッチで複数取付けられ、上方に開口せるトレイ状の容器P(図1では図示せず)を支持する支持部材たるリテーナ1と、上記走行コンベアの上方位置に配され、シールヘッド2が上記容器Pに蓋部材としてのシート状のフィルム(図示せず)を溶着シールするシール機構と3を備えている。
【0025】
上記リテーナ1は、図1及び図2に示すように、上下に重ねて接続された二枚の板状の下部材4と上部材5からなり、上記走行コンベアによって走行方向Xの前方に定速で連続搬送される。なお、本実施形態では上記リテーナ1は下部材4と上部材5の二枚の部材から成っているが、勿論、両者は一部材として一体化されていてもよい。
【0026】
下部材4は、図2に示すように、走行方向に直角な断面形状がL字状をなすチェンアタッチメント6Aによって上記走行コンベアのコンベアチェーン6に取り付けられている。このコンベアチェーン6は、容器Pの搬送範囲にわたって固定配置されたガイドレール6Bによって該ガイドレール6Bに対し摺動移動可能に上下から支持されている。そして、上記下部材4は、容器Pを受け入れるための窓部4Bが形成されていて上記上部材5を支持する枠状となっている。また、上記下部材4の一つの対角部位には、後述のシールヘッド2を下降時に案内する案内部7が上方に延びる柱状の突起として形成されている。この案内部7は、先端部が先細りのテーパ部7Aとなっている。
【0027】
上部材5は、例えば、ねじ等により、下部材4に取外し自在に取り付けられている。そして、該上部材5には、図2に示すように容器Pを嵌め込んだ状態で該容器Pを支持するための支持孔8が図1に示すように上記走行コンベアの走行方向Xに直角な方向に複数、図示の例では二つ形成されている。この支持孔8にはそれぞれ容器Pが上方から挿入されて、該容器Pの開口縁部に張出し形成された容器のフランジ部P1の下面を上記上部材5の支持孔8の縁部が支持している。本実施形態では、上述の上部材5は、上記下部材4に対して取外し自在となっているので、容器の形状、大きさ、数等が変更となった場合等には、これらに対応した支持孔の形成されたものと交換される。
【0028】
上述のように構成された上記リテーナ1で支持される容器P上には、図示しないフィルム供給手段によって、蓋部材としてのフィルム(図示せず)が上記走行コンベアの走行方向Xでの上流から走行速度と同速度で搬送供給されるようになっている。そして、上記リテーナ1の上部材5は、シール時に下降する後述のシールヘッド2で圧せられる上記フランジ部P1と上記フィルムとを下方から支持して、シールヘッド2との協働により、挟圧する。
【0029】
上記フランジ部P1と上記フィルムとの溶着シールを行う上記シール機構3は、シールヘッド2がフローティング機構10を介して可動体9に取付けられた構成となっている。該可動体9は、シールヘッド駆動装置(図示せず)から前後そして上下に駆動を受けている。上記フローティング機構10は可動体9に対してシールヘッド2が水平方向で所定の自由度をもつようにしているが、所定時にこの自由度を拘束するロック機構11をも備えている。
【0030】
上記シールヘッド2は、その下面が、上記容器Pのフランジ部P1の面に対応した形状をなし上記フィルムを溶着可能な温度に加熱する加熱面2Aを形成している。また、上記シールヘッド2は、図1及び図2に示すように、該シールヘッド2の上部の取付部2Bで板状の保持部材12に保持されている。この保持部材12には、上述の案内部7に対応する位置で、該保持部材12から下方に延びる柱状部材13が上記シールヘッド2に固着されている。該柱状部材13は、上述のリテーナ1の案内部7によって規定位置に案内される被案内部14が下方に開口せる凹部として形成されている。この被案内部14は、開口縁部近傍が既述の案内部7のテーパ部7Aに対応したテーパ部14Aとなっていて、上述の案内部7と水平方向でのずれが大きくても、テーパ部7Aとテーパ部14Aの間での相互誘導によって、該案内部7と円滑に係合して上記規定位置へもたらされてずれが矯正されるようになっている。また、上記保持部材12は、該保持部材12の前後の各端面に、上方に延びる二枚の板状の連結部材15が設けられている。該連結部材15は、上記フローティング機構10によって上記可動体9と接続されている板状の中間部材16と上記保持部材12とを連結している。
【0031】
上記可動体9は、図示しないシールヘッド駆動装置から駆動を受けて後述のボックスモーションを行う。
【0032】
上記ボックスモーションは、概略的に説明すると、図1に示すように、該可動体9の任意の特定点、例えば該可動体9の中心が、原位置たる位置X0から位置X1へ下降し、位置X1から位置X2へ前進し、位置X2から位置X3へ上昇し、位置X3から位置X0へ後退することとした動作を言う。このボックスモーションにおいて、上記可動体9が位置X0から位置X1へ下降すると、上記シールヘッド2が、上述のリテーナ1との間で、上記フィルムと容器Pのフランジ部P1とを挟圧し、その時点で加熱を開始する。その加熱挟圧が維持されたまま、上記可動体9が位置X1から位置X2へ前進し、その間にシールヘッド2の加熱面2Aが上記フィルムを上記容器Pのフランジ部P1に対して加熱してシールする。次に、上記可動体9が位置X2から位置X3へ上昇することによって、上記シールヘッド2と上記フィルムとが離間して、上記挟圧が解除される。この時点で、上記シールは完了しており、上記シールヘッド2と上記フィルムとが離間した状態で、上記可動体9が位置X3から位置X0へ後述のごとく早戻りで後退して原位置に戻り、上記シールヘッド2は次の容器Pに対するシール動作に備える。このような移動サイクルでボックスモーションは繰り返されて、それぞれのリテーナ1上の容器に次々とシール処理が行われる。
【0033】
上記ボックスモーションの説明は、このボックスモーションの原理に関するものであり、実際には、走行コンベアが連続走行していること等に起因して、上記の各位置X0,X1,X2,X3近傍では、各位置に対する前後での動作が重ねて行なわれており、連続する各動作が円滑に次の動作へ移行するようになっている。したがって、図示のボックスモーションは各位置X0,X1,X2,X3近傍では直角に変向せずに曲線部を形成するように変向する。例えば、シールヘッド2の昇降は、該シールヘッド2の前進工程の開始時(増速時)と終了時(減速時)に、短時間ではあるが該シールヘッド2の前進と重複して行なわれる。そして、このシールヘッド2の降下後で上昇前の間の一定速度期間にシールがなされる。
【0034】
上記可動体9と上記中間部材16とを接続する上記フローティング機構10は、ロッド状部材10Aと、該ロッド状部材10Aの両端に接続されたボールジョイント10B1,10B2とを有して構成されている。そして、上記フローティング機構10は、一端側のボールジョイント10B1が上記可動体9の取付部9Aに、そして他端側のボールジョイント10B2が上記中間部材16に接続されていて、上記ロッド状部材10Aが上記ボールジョイント10B1,10B2での回動によって傾斜することにより、上記中間部材16と上記可動体9を水平方向に相対移動可能とするようになっている。
【0035】
そして、上記可動体9には、下方へ突出する柱状部材17が取り付けられ、一方、上記中間部材16には、該柱状部材17が遊びをもって挿入され該柱状部材17の水平方向での移動を所定範囲に規制する規制孔18が形成されている。この規制孔18は、上記柱状部材17の直径よりも2〜3mm程度大きい径の孔として形成されている。この規制により、上記フローティングの最大量が規制される。
【0036】
上記フローティング機構10をロックするためのロック機構11は、図1及び図2に示すように、水平面に直角な方向で互いに接離自在な二つの圧接部材11A,11Bと、上記可動体9に取り付けられ該二つの圧接部材11A,11Bの間に圧接力を設定時に生じさせる印加力付与装置としてのシリンダ装置11Cとを有している。
【0037】
上記二つの圧接部材11A,11bは、高摩擦材料で形成された水平圧接面11A1,11B1を有し、一方の圧接部材11Aが上記中間部材16に取り付けられ、他方の圧接部材11Bが上記シリンダ装置11Cのロッド11C1に取り付けられている。
【0038】
上記シリンダ装置11Cは、フローティング機構10をロックすべきときに、ロッド11C1が下方に作動して上記圧接部材11Bを上記圧接部材11Aに押し付ける。その結果、水平圧接面11A1,11B1の間には圧接力にもとづき、水平方向移動が高い摩擦力によって阻止され周方向での移動に対してロックされる。すなわち、上記印加力によって上述のフローティング機構10はロックされる。かかるロックは、上記シリンダ装置11Cが、リテーナ1の案内部7と被案内部14とが係合している期間の任意の時点に開始され、後続リテーナ1の案内部7によって上記被案内部14の案内が開始される時点若しくはその直前に解除される。この解除は、ロッド11C1を上方に作動せしめて、二つの水平圧接面11A1,11B1を離間させることによりなされる。
【0039】
次に、本実施形態装置の動作について説明する。
【0040】
▲1▼ シールヘッド2を支持する可動体9が既述のボックスモーションを行なって位置X0から位置X1へ下降する。すなわち、上記シールヘッド2が下降する。シールヘッド2はその下降と共に、コンベアのリテーナ1と同速で前進移動を開始しているので、リテーナ1の下部材4に形成された案内部7に被案内部14が、テーパ部7Aとテーパ部14Aの相互誘導のもとに、正規位置へ案内される。その結果、シールヘッド2は、水平方向にてシールヘッド2の加熱面2Aの位置が上記容器Pのフランジ部P1の位置と一致した規定位置にもたらされる。そして、上記シールヘッド2が、リテーナ1の上部材5との間で、蓋材となるフィルムと容器Pのフランジ部P1とを挟圧した状態で上記加熱面2Aで加熱してフィルムの熱シールを開始する。
【0041】
▲2▼ 上述のように上記フィルム及びフランジ部P1がシールヘッド2の加熱面2Aによって加熱された状態で、可動体9が位置X1から位置X2へ上記リテーナ1及び上記フィルムと同方向に同速度で前進し、この間にシールが進行する。このように上記可動体9が前進している間の任意の時点で、可動体9に取り付けられたシリンダ装置11Cが一方の圧接部材11Bを他方の圧接部材11Aに押し付けて圧接する。その結果、上記圧接部材11A,11Bが互いに上記時点での水平方向の位置関係が維持された状態、すなわち、フローティング機構10はロック状態となる。これは、リテーナ1とシールヘッド2の位置関係が上記正規位置に保持されることを意味する。
【0042】
▲3▼ フローティング機構10のロックにより上述のリテーナ1とシールヘッド2の位置関係が保持されたまま、可動体9がリテーナ1と同一前進速度のもとで位置X2近傍に達すると、速やかに、上記可動体9が位置X2から位置X3に上昇する。この可動体9の上昇により、該可動体9に支持された上記シールヘッド2と上記リテーナ1との間の容器のフランジ部P1とフィルムの挟圧が解除される。該挟圧が解除されると、上述のごとく溶着された上記フィルムF及び上記容器Pのシール部分は、大気によって冷却されて、その溶着部位が凝固して、シールが完了する。
【0043】
▲4▼ 可動体9が位置X3に達した後には、上記可動体9が位置X3から原位置X0へ速やかに早戻り後退して、シールヘッド2は後続のリテーナ1に支持された容器Pのシールのために上記▲1▼の動作に再び入ることとなる。その際、リテーナ1の案内部7による上記被案内部14の案内が開始される時点若しくはその直前に、シリンダ装置11Cが作動して圧接部材11Bを上昇させて圧接部材11Aから離間させて、上記ロックを解除する。したがって、案内部7と被案内部14との係合開始は、上記▲2▼で保持されたリテーナ1とシールヘッド2との位置関係で行われる。すなわち、この位置関係は、シールヘッド2と可動体9との位置関係に係わりなく、リテーナ1側の案内部7とシールヘッド2側の被案内部14との係合によって決まる。これは、シールヘッド2と可動体9、すなわちシールヘッド2とシールヘッド駆動装置との位置関係が移動サイクル毎に可変となっているからである。これは、二つの圧接部材11A,11Bの圧接位置が水平方向で拘束を受けていないことに起因する。シールヘッド2に対するリテーナの位置は、隣接するリテーナにおいては大きな違いがなく取り付けられているので、又、チェンがのびた場合においても隣接するリテーナの間のチェンがのびる量は小さいので問題がなく、かくして、シールヘッド2側の被案内部14とリテーナ1側の案内部7の位置関係が一定に保たれる。したがって、案内部7によって被案内部14が毎回小さい矯正量で安定して案内される。その結果、案内部7のテーパ部7Aと被案内部14のテーパ部14Aにおける相互誘導の際に、衝撃的な当接力はきわめて小さく、低騒音に抑えられ、また損傷の危険度も低くなる。
【0044】
▲5▼ 上述の▲2▼〜▲4▼を繰り返して、走行コンベアに所定ピッチで複数取付けられたそれぞれのリテーナ1に支持されて前方へ搬送される容器Pに対し、フィルムを順次溶着シールする。
【0045】
なお、本発明は、上述の実施形態装置に限られず、種々変形が可能である。例えば、フローティング機構は、図1及び図2に示すものに代えて、図3及び図4に示すようになっていてもよい。図3及び図4に示すフローティング機構は、筒状のハウジング21の一端が可動体9に取り付けられ、水平方向に所定量だけハウジング21に対して移動可能に該ハウジング21内で保持体24により保持される球状体22に上記ハウジング21の他端側へ突出する取付部23が中間部材16に取り付けられている構成となっている。このフローティング機構では、上記球状体22の球面に沿って摺動自在に該球状体22を保持する保持体24が上記ハウジング21の内周面によって上記ハウジング21に対する水平方向での最大移動量が規制されるので、図1の実施形態のごとく、フローティング機構とは別途に、可動体へ柱状部材を取り付けたり、該柱状部材に係合する規制孔を中間部材に形成する必要がない。
【0046】
また、上述の図2または図3における実施形態では、リテーナに案内部が直接形成され、シールヘッドに間接的に取付けられた柱状部材に被案内部が形成されているが、本発明ではこれに限定されず、リテーナに接続された部材に案内部を形成しても、また直接シールヘッドに被案内部を形成してもよい。また、図2または図3では、案内部を突起とし、被案内部を凹部として形成したが、案内部を凹部とし、被案内部を突起として形成してもよい。さらに、案内部及び被案内部の形態は、図2または図3に示すような突起と凹部の形態に限られず、案内部と被案内部との少なくとも一方が他方に案内可能な上下に延びる面を有していればよい。
【0047】
さらに、ロック機構の印加力付与手段は、シリンダ装置に限られず、磁気発生手段を有していて、該磁気発生手段からの磁気により印加力を圧接部材に付与するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、シールヘッドの後退時に、フローティング機構のロック時のシールヘッドとシールヘッド駆動装置との位置関係を可変とし、繰返しサイクルをもって行うシールする装置において、各サイクル終了直前にシールしたときのコンベアの支持部材の案内部とシールヘッドの被案内部との位置関係をそのまま維持した状態でフローティング機構がロックし、次のサイクルに臨むようにしたので、長期使用時に、コンベアの伸び等により支持部材の位置にずれが生じても、案内部と被案内部はそのずれはシールヘッドの前進後退の移行時の慣性によるものだけでこのずれがほぼ一定して小さい範囲に収まり、案内部と被案内部は最小の矯正ですんで衝撃と騒音は抑制される。その結果、摩耗も抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の装置の要部を示す部分断面側面図である。
【図3】本発明の他の実施形態装置の要部を示す部分断面側面図である。
【図4】図3の装置に備えられたフローティング機構の断面図である。
【符号の説明】
1 リテーナ(支持部材)
2 シールヘッド
7 案内部
10 フローティング機構
11 ロック機構(ロック手段)
11A,11B 圧接部材
11C
シリンダ装置(印加力付与手段)
14 被案内部
P 容器

Claims (5)

  1. 定速連続走行せる走行コンベアへ搬送方向に所定ピッチで複数取付けられたそれぞれの支持部材に支持されて前方へ搬送される容器に蓋部材を順次溶着シールするに際して、走行コンベアに対して上方位置に配されたシールヘッドが、シールヘッド駆動装置から駆動を受けて前後そして上下に移動可能であり、下降時に上記支持部材と協働して容器及び蓋部材を挟圧して溶着シールを開始して走行コンベアと同速での前進時にこの挟圧状態を維持し、所定時間挟圧状態を維持した後に上昇してシール済容器から離間すると共に原位置へ後退する移動サイクルを繰り返すようになっていて、上記シールヘッドとシールヘッド駆動装置は、フローティング機構を介して水平方向に所定範囲で相対移動可能に自由度をもって接続され、支持部材は、シールヘッドを水平方向で支持部材に対して規定位置に案内する案内部を有し、該シールヘッドは、上記案内部に案内される被案内部を有し、シールヘッドの下降時に上記被案内部が上記案内部によって案内されて、該案内部に対する該被案内部の水平方向でのずれが矯正され、シールヘッドと支持部材との挟圧状態時に上記案内部と上記被案内部とが上記規定位置を維持するようになっている容器シール装置であって、シールヘッドとシールヘッド駆動装置との間に、解除自在に上記フローティング機構をロックするロック手段を有している容器シール装置において、該ロック手段は、水平圧接面が形成されて該水平圧接面に対して直角な方向で互いに接離自在な二つの圧接部材と、該圧接部材の間に圧接力を生じさせる印加力付与手段とを有し、支持部材の案内部と被案内部とが係合している期間の任意の時点に、上記印加力付与手段を作動させることによって上記二つの圧接部材を接面させて上記ロックを開始してその状態を維持し、後続支持部材の案内部によって上記被案内部の案内が開始される時点若しくはその直前に、上記印加力付与手段による印加力の解除によって上記二つの圧接部材を離間させて上記ロックを解除して、シールヘッドとシールヘッド駆動装置とのロック時の位置関係が移動サイクル毎に可変となっていることを特徴とする容器シール装置。
  2. ロック手段二つの圧接部材は、一方がシールヘッドに接続され、他方がシールヘッド駆動装置に接続され、印加力付与手段は、シールヘッドとこれに対応する圧接部材との間若しくはシールヘッド駆動装置とこれに対応する圧接部材との間に圧接力を生じさせるように設けられており、印加力付与時に二つの圧接部材が互いに圧接することによりフローティング機構がロックされるようになっていることとする請求項1に記載の容器シール装置。
  3. 印加力付与手段は流体圧シリンダ装置であることとする請求項2に記載の容器シール装置。
  4. 二つの圧接部材は、圧接面が高摩擦材料で形成されていることとすることとする請求項2に記載の容器シール装置。
  5. 印加力付与手段は、磁気発生手段を有していて、該磁気発生手段からの磁気により印加力を圧接部材に付与するようになっていることとする請求項1に記載の容器シール装置。
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