JP4282160B2 - 包装材 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
この発明は、高いガスバリアー性および遮光性を要求される食品、飲料品や医薬品等の包装材で、アルミニウム層を使用した場合の印刷見栄え上の暗色化を抑制し、白さまたは明るさを向上させることで、各種表示を見やすくしたり、カラー印刷の見栄えをよくした包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】
食品、飲料品、医薬品等の包装材は、古来から数多くの種類が製造されているが、黒っぽい色はイメージが悪く、また異物等が付着している場合わかりにくくできるだけ避けられる傾向にあり、各種の表示の見やすさやカラー印刷の見栄えのため、より白い包装材が求められている。しかしながら酸素や水分等を遮断する性能の優れたアルミニウム層を使用すると、アルミニウムのもつグレー色が印刷層の白色度を低下させ、印刷層全体を暗色化させるという問題が生じる。従来の技術では、白さを向上させるために、1枚の合成樹脂フィルム層に白色系塗料(白色系インキを含む)を2回塗布し白着色層を2層重ねる方法や、白顔料を練り込んだ合成樹脂フィルムを使用していたが、2層重ね方式では、白さの向上に限界があり、また後者の練り込みフィルムは、コストが高いこと及び使用する樹脂が限定されるという問題がある。
【0003】
【発明の課題】
そこで、この発明の課題は、アルミニウム層を用いた包装材に多層の白色層を積層してグレー状の暗色化を抑制し白色化効果を高めることである。
【0004】
【課題の解決手段】
上記の課題を解決するために、この発明は、アルミニウム層を含む包装用積層体において、アルミニウム層、白着色層、透明な合成樹脂フィルム層、白着色層をこの順に設けたことを特徴とする。
【0005】
前記合成樹脂フィルム層の厚みは、3μm以上が好ましく、上限は200μmである。また、アルミニウム層としてアルミニウム箔を用いる場合は、アルミニウム箔の艶消し面側に、少なくとも2層の白着色層を設け、これら白着色層の2層間に少なくとも1層以上の合成樹脂フィルム層を介在させるのがよい。
【0006】
【実施の形態】
この発明の包装材1は、図1に示すように、アルミニウム層2の一面に、白着色層3a、透明な合成樹脂フィルム層4及び白着色層3bを設けたものである。なお、図においては接着剤層の記載は割愛している。
【0007】
アルミニウム層2には、4〜50μmのアルミニウム箔、300〜1200オングストロームの蒸着アルミニウムを用いることができる。アルミニウムの純度・成分は特に限定されず、例えばJISに規定されている1000系、3000系、5000系、8000系等の純アルミニウム、アルミニウム合金を採用できる。
【0008】
白着色層3a、3bの間に位置する合成樹脂フィルム4は、特に限定されず公知の合成樹脂フィルムを用いることができるが、コストや汎用性の点から各種ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド系樹脂(ナイロン:NY)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の延伸フィルムが使用できる。その厚みは好ましくは3μm以上で、より好ましくは3〜200μmである。3μm未満および200μmを超える場合は、工業生産性および経済性の点で好ましくない。すなわち、3μm未満のフィルムは、極めて強度が低く塗工中(印刷中)に破断や穴あきの危険性を伴う恐れが大きい。他方200μmを超える場合には、コストアップにつながること、易開封性や柔軟性が阻害されること等から好ましくない。
【0009】
白着色層3a、3bに使用する塗料(インキ)は、少なくとも酸化チタンを含むものであり、その他のビヒクル成分等は特に制限されず、公知あるいは市販の塗料(インキ)を使用することができる。また必要に応じてマイカ等のパール顔料等を含むものであってもよい。白着色層一層あたりの乾燥後厚みは0.5〜15μmが好ましく、0.5μm未満では白色度が不足する恐れがあり、15μmを超える場合には、コストアップや乾燥時間が長くなる等経済性、作業性が悪くなる。
【0010】
この発明の好ましい実施形態としては、図2に示すように、片面に白色系塗料を塗布して白着色層を形成した合成樹脂フィルム4a、4bを2枚用意し、これを接着剤を用いて貼り合わせ、さらにこの積層体とアルミニウム箔2aを接着剤を用いて貼り合わせればよい。または、合成樹脂フィルム4aの両面に白着色層3a、3bを形成し、一方の外面にアルミニウム箔2aを、他面に別途用意した樹脂フィルム4bを接着させてもよい。これらの場合、アルミニウム箔2aの艶消し面側と貼り合わせる方が、白味感を向上させる点で好ましい。もちろんこの発明では、白着色層が2層に限定される訳ではなく、3層以上設けてもよいし、アルミニウム箔2aの両面に白着色層/合成樹脂フィルム層/白着色層となる構成形態を採用することもできる。
【0011】
この発明の包装材にはこれらの他適宜必要に応じて、オーバーコート層、接着剤層、アンカーコート層、印刷層、白以外の着色層、熱接着性樹脂層、外面保護フィルム、補強樹脂フィルム等を積層できる。図3にその一例を示す。図中、符号5は印刷層、6は外面保護フィルム、7は熱接着剤層である。なお、この発明で用いる合成樹脂フィルム、外面保護フィルムには必要に応じてマット加工処理(艶消し処理:サンドブラスト処理等でフィルム表面の光沢および透明性を下げる処理)を施すこともできる。また外面保護フィルムおよび補強樹脂フィルムには前記合成樹脂フィルムと同じ公知の樹脂フィルムを採用できる。
【0012】
上述のように、2層の白着色層の間に合成樹脂フィルムを介在させることにより、入射光が少なくとも2回屈折および反射するため白色度が向上するものと考えられる。また、アルミニウム層のもつグレー色は白着色層と前記合成樹脂フィルムによって屈折と拡散反射を受けるため積層体表面(入射光側)からは目立たなくなるものと考えられる。
【0013】
包装材1の大きさや形状等は包装する内容物に応じて任意に設定でき、原反、各種袋、蓋材、PTP、容器、単なる枚葉として供給、または使用でき、この発明はこれら全てを含むものである。この発明の包装材の内容物は特に制限されるべきものではないが、特に食品、飲料品が好ましい。
【0014】
【実施例及び比較例】
図4に示す構成(構成の数字は厚みμmを示す)の包装材を常法により作製した。図中、PETはポリエチレンテレフタレートフィルム、OPPは延伸ポリプロピレンフィルムを示し、白着色にはユニビアA特濃白(大日本インキ化学工業株式会社製)を用いた。またALはJIS 8021アルミニウム箔(東洋アルミニウム株式会社製)、Dはドライラミネート接着剤(東洋モートン株式会社製)を示す。
【0015】
〔実施例1〕
12μmPETフィルムの片面にグラビアロールを用いて白インキを乾燥後厚み2μmとなるよう塗布したものを2枚用意し、一方の白着色1面と他方のPET面をドライラミネート接着剤(乾燥後重量約4g/m2 )を用いて貼り合わせた。この積層体の白着色2側にさらにドライラミネート接着剤(乾燥後重量約4g/m2 )を用いて7μmアルミニウム箔と貼り合わせた。
【0016】
〔実施例2〕
12μmPETフィルムの両面にグラビアロールを用いて白インキをそれぞれ乾燥後厚み2μmとなるよう塗布したものを用意し、一方の白着色1面と別に用意したPETフィルムとをドライラミネート接着剤(乾燥後重量約4g/m2 )を用いて貼り合わせた。この積層体の白着色2側にさらにドライラミネート接着剤(乾燥後重量約4g/m2 )を用いて7μmアルミニウム箔と貼り合わせた。
【0017】
〔実施例3〕
PETフィルムを延伸ポリプロピレンフィルムに替えた以外は実施例1と同様にして積層体を作製した。
【0018】
〔実施例4〕
PETフィルムを延伸ポリプロピレンフィルムに替えた以外は実施例2と同様にして積層体を作製した。
【0019】
〔比較例1〕
12μmPETフィルムの片面にグラビアロールを用いて白インキを乾燥後厚み2μmとなるよう塗布したものを2枚用意し、この2枚の白着色面どうしが対向するようにドライラミネート接着剤(乾燥後重量約4g/m2 )を用いて貼り合わせた。この積層体の一方のPET面にドライラミネート接着剤(乾燥後重量約4g/m2 )を用いて7μmアルミニウム箔と貼り合わせた。
【0020】
〔比較例2〕
50μm延伸ポリプロピレンフィルムの片面にグラビアロールを用いて白インキを乾燥後厚み4μmとなるよう塗布したものを用意し、別に用意したポリプロピレンフィルムと白着色3面をドライラミネート接着剤(乾燥後重量約4g/m2 )を用いて貼り合わせた。この積層体にさらにドライラミネート接着剤(乾燥後重量約4g/m2 )を用いて7μmアルミニウム箔と貼り合わせた。
【0021】
上記実施例及び比較例で作製した積層体について、蛍光灯の下で1m離れた位置から着色側の面を観察した。図4中、評価の欄の○はアルミニウムによる灰色光が完全に遮断され、純白色であったもの、×はアルミニウムによる灰色光が透けており、灰白色であったものを示す。
【0022】
【発明の効果】
この発明によれば、以上のように、白着色層の間に合成樹脂フィルムを介在させてアルミニウム層に積層したので、屈折および反射の回数が増え、入射光による白色度の向上とアルミニウム層のもつグレー色の抑制効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の包装材の一例を示す断面概略図
【図2】この発明の包装材の他の例を示す断面概略図
【図3】この発明の包装材のさらに他の例を示す断面概略図
【図4】実施例及び比較例の積層構造及び評価を示す図表
【符号の説明】
1 包装材
2、2a アルミニウム層
3a、3b 白着色層
4、4a、4b 合成樹脂フィルム
5 印刷層
6 外面保護フィルム
7 熱接着剤層
Claims (4)
- アルミニウム層を含む包装用積層体において、アルミニウム層、白着色層、透明な合成樹脂フィルム層、白着色層をこの順に設けたことを特徴とする包装材。
- 前記合成樹脂フィルム層の厚みが3μm以上である請求項1記載の包装材。
- 前記合成樹脂フィルム層の厚みが3〜200μmである請求項1記載の包装材。
- 前記アルミニウム層がアルミニウム箔からなり、このアルミニウム箔の艶消し面側に、少なくとも2層の白着色層を設け、これら白着色層の2層間に少なくとも1層以上の合成樹脂フィルム層を介在させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装材。
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