JP4280524B2 - 電子協調作業システム、制御装置、及びそのシステムの画像表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子協調作業システムに関し、特に、ネットワーク接続された各端末で同じアプリケーションを起動して協調作業を実行する電子協調作業システム、制御装置、及びそのシステムの画像表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PCとプロジェクタによる電子プレゼンテーション手法が一般的になり、また、NotePCが共有資産としてでなく、個人端末として用いられるにまで普及してきたことにより、一般的な会議においても、参加者全員が各々個人端末を持ち込むPCベースでの会議運営が普及しつつある。
【0003】
一般的な会議運営手法の1つとして、参加者全員が同時に閲覧できるようホワイトボード上に参加者からの意見を書き出し、参加者全員がそれを共有する形で検討を進めるフリーディスカッション方式がある。これをPCベースの電子会議に当てはめた場合、ホワイトボードの代わりに、1台の端末に接続された液晶プロジェクタ等の大画面ディスプレイを用いることとなる。
【0004】
しかし、大画面ディスプレイに表示されるのはこのディスプレイが接続された端末の画面のみである為、参加者全員が夫々の個人端末を用いて、自由に自分の意見やアイデアをこのディスプレイ上に書き込むことは基本的にはできない。その為、書記担当の参加者の端末を大画面ディスプレイに接続し、他の参加者は自分の意見やアイデアをこの書記担当の参加者に依頼することにより、このディスプレイ上に表示するという手法が一般に取られていた。しかし、この場合は各個人の微妙な表現を伝えるのに労力を必要とし、一度に一人ずつの処理しか出来ない等の欠点があった。
【0005】
そこで、参加者の持ち込んだ個人端末同士がネットワーク接続されたPCベースでの会議運営が導入されつつある。例えば、HUB装置とLAN配線とを予め会議室に備え付けで用意し、参加者が持ち込んだ個人端末同士をネットワーク接続することで、参加者が自分の端末で作成した資料をネットワーク上に共有開放する。これによって、大画面ディスプレイが接続されている端末を使用する書記担当の参加者は、GUI上にこの共有解放されたデータをコピーするだけで容易に各参加者の意見やアイデアを簡単にディスプレイ表示することが可能となる。
【0006】
しかし、このような会議運営であっても、書記担当の参加者の入力作業の労力は軽減できるものの、大画面ディスプレイに接続された端末に処理が集中する点は同様であり、同時に複数の参加者が書き込むことが出来ないという問題点も依然解決されない。
【0007】
そこで、これらの点を解決する手段として、ネットワーク共有された複数の端末から同時に書き込みを行える、電子ホワイトボードアプリケーションを用いた協調作業システムが考案されている。
【0008】
電子ホワイトボードアプリケーションとは、ネットワーク共有された複数の端末上で起動すると、各端末の画面にホワイトボード画面を表示すると共に、このアプリケーションを起動した端末同士をグループ化するものをいう。グループ化された端末の1つが端末の画面に表示されたホワイトボード画面に書き込みを行うと、その書き込み内容は逐一グループ化された端末全ての端末の画面に表示されたホワイトボード画面に反映される。これにより、複数の参加者がこのホワイトボード画面に同時に書き込みすることができるようになる。
【0009】
さらに、端末の1つをサーバ端末とし、このサーバ端末が各端末で書き込んだ内容を一時的にバッファリングした後に処理を行って、処理された内容を全て反映した画面データを構築し、その後、これをホワイトボード画面用のデータとしてグループ化された各端末に配布するものがある。これにより、各端末により任意のタイミングで書き込まれた内容が仮に時間的に一致したとしても、サーバ端末がこれらの内容を余す事無くホワイトボード画面に反映させることができる。
【0010】
しかしながら、NotePCの普及が進むにつれて、その製品形態も多様化しており、画面表示サイズの異なる様々なものが現在存在する。
【0011】
即ち、かつてはNotePCの表示サイズは800×600ドットのものが大半を占めていたが、現在では1024×768のXGAサイズのものが主流であり、一方、更に高精細な1280×1024や1600×1200の画面サイズを持つものや、逆に800×600やそれ以下のサイズにして携帯性を向上したもの等、さまざまな画面サイズの製品が流通するようになっている。
【0012】
さらに、より小さな320×240ドット等の画面サイズであるPDAの高機能化が進むことで、低価格帯のNotePCとの機能差が縮まり、NotePCと同等の使われ方をする機会が増えてきている。
【0013】
このような状況下においては、参加者の夫々が自分で持ち込んだ個人端末で上述の協調作業システムを実現しようとすると、前述したように様々な画面サイズの端末がグループ端末となる為、サーバ端末が構築した画面データを一律に各グループ端末に配布しても、各端末に表示されるホワイトボード画面が共通閲覧用の統一された画面構成とならない場合があるという問題がある。
【0014】
そこで、従来は、サーバ端末よりも小さい画面サイズしか持たない端末上では、その表示領域内においてはサーバ端末の表示領域内のうち特定の部分のみを切り取る形で表示し、切り取る表示領域を上下左右に任意に移動可能とすることで、全体としてはサーバ端末の表示領域と同等の表示領域を確保することが可能としている(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
【特許文献1】
特開平10−126758号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この手法では依然としてサーバ端末の画面全体の表示内容を一目で把握することは困難である。
【0017】
また、別の問題として、ネットワークトラフィックの負荷量の問題も発生している。すなわち、個人端末同士をネットワーク接続する手段として、上述した有線LAN通信によるものでなく、無線LAN通信によるものが普及してきている。ホワイトボード画面を画像データとして各端末に配布する場合、多量のデータ通信トラフィックが生じることになるが、無線LAN通信では有線LAN通信に比べて通信速度が低速である為、リアルタイムでの画面の再構成がしにくくなる。
【0018】
特にPDAの様な小型端末では、LANを構築する為の無線通信技術の中でも、比較的消費電力の低いBluetooth等の低速無線通信を用いる可能性が高く、その場合は通信速度の低下はより顕著になる。
【0019】
本発明の目的は、ユーザ端末に適した画面表示を行うことができ、さらに、ユーザ意思に従った画面表示を行うことができるようにすることにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の電子協調作業システムは、制御装置と、前記制御装置と無線通信する複数のユーザ端末とを備える電子協調作業システムにおいて、前記制御装置は、前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別手段と、前記ユーザ端末毎の表示能力を判別する表示能力判別手段と、前記容量判別手段により判別した第1のユーザ端末との無線回線容量と、前記表示能力判別手段により判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに基づいて、閲覧用画面を前記第1のユーザ端末で表示する表示方法を規定する規定手段と、前記規定手段により規定した表示方法の閲覧用画面を前記第1のユーザ端末に表示するための閲覧画面情報を前記第1のユーザ端末に送信する送信手段と、を備え、前記規定手段は、前記容量判別手段により判別した前記第1のユーザ端末との無線回線容量と前記表示能力判別手段により判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに応じて、前記閲覧用画面の表示方法をユーザに選択させるための選択画面を前記第1のユーザ端末に表示させ、前記ユーザにより選択された表示方法に基づいて、前記第1のユーザ端末に表示する前記閲覧用画面の表示方法を規定することを特徴とする。
また、複数のユーザ端末と無線通信する制御装置において、前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別手段と、前記ユーザ端末毎の表示能力を判別する表示能力判別手段と、前記容量判別手段により判別した第1のユーザ端末との無線回線容量と、前記表示能力判別手段により判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに基づいて、閲覧用画面を前記第1のユーザ端末で表示する表示方法を規定する規定手段と、前記規定手段により規定した表示方法の閲覧用画面を前記第1のユーザ端末に表示するための閲覧画面情報を前記第1のユーザ端末に送信手段と、を備え、前記規定手段は、前記容量判別手段により判別した前記第1のユーザ端末との無線回線容量と前記表示能力判別手段により判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに応じて、前記閲覧用画面の表示方法をユーザに選択させるための選択画面を前記第1のユーザ端末に表示させ、前記ユーザにより選択された表示方法に基づいて、前記第1のユーザ端末に表示する前記閲覧用画面の表示方法を規定することを特徴とする。
また、制御装置と、前記制御装置と無線通信する複数のユーザ端末とを備える電子協調作業システムの画像表示方法において、前記制御装置により、前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別工程と、前記ユーザ端末毎の表示能力を判別する表示能力判別工程と、前記容量判別工程において判別した第1のユーザ端末との無線回線容量と、前記表示能力判別工程において判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに基づいて、閲覧用画面を前記第1のユーザ端末で表示する表示方法を規定する規定工程と、前記規定工程において規定した表示方法の閲覧用画面を前記第1のユーザ端末に表示するための閲覧画面情報を前記第1のユーザ端末に送信する送信工程と、が実行され、前記規定工程において、前記容量判別工程において判別した前記第1のユーザ端末との無線回線容量と前記表示能力判別工程において判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに応じて、前記閲覧用画面の表示方法をユーザに選択させるための選択画面を前記第1のユーザ端末に表示させ、前記ユーザにより選択された表示方法に基づいて、前記第1のユーザ端末に表示する前記閲覧用画面の表示方法を規定することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る無線電子協調作業システムを図面を用いて詳説する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係る無線電子協調作業システムの構成図である。
【0023】
図1において、本発明の実施の形態に係る無線電子協調作業システム100は、無線電子協調作業システム100全体の制御を行なう中央制御端末101と、夫々別の参加者が持ち込んだ個人端末であるユーザ端末103〜105とから構成される。
【0024】
中央制御端末101は、画素サイズが1024×768ドットの出力画面を表示するディスプレイ101a(表示手段)と、802.11bにより無線通信を行う通信部101b(無線通信手段)と、Bluetoothにより無線通信を行う通信部101c(無線通信手段)と、ディスプレイ101aに表示した出力画面を全てのユーザが閲覧可能なように拡大表示する液晶プロジェクタ102と、電子ホワイトボードアプリケーションを保存する不図示のROMとを備える。また、中央制御端末101は、上記電子ホワイトボードアプリケーションが起動しているとき、ディスプレイ101aにホワイトボード画面200a(共通閲覧用画面)を構築し、表示する。
【0025】
本実施の形態に係る中央制御端末101は、802.11bとBluetoothの2つの方式により無線通信を行っているが、2以上の無線方式によりユーザ端末103〜105と通信を行うことができれば、通信方式は本実施の形態に係る方式に限定するものではない。
【0026】
ユーザ端末103は、NotePCであって、表示画素サイズが1600×1200ドットの出力画面を表示するディスプレイ103a(他の表示手段)と、802.11bにより無線通信を行う通信部103b(他の無線通信手段)と、電子ホワイトボードアプリケーションを保存する不図示のROMとを備える。また、ユーザ端末103は、上記電子ホワイトボードアプリケーションが起動しているとき、ディスプレイ103aにホワイトボード画面200b(他の共通閲覧用画面)を表示する。
【0027】
ユーザ端末104は、高機能PDAであって、表示画素サイズが240×320ドットの出力画面を表示するディスプレイ104a(他の表示手段)と、Bluetoothにより無線通信を行う通信部104b(他の無線通信手段)と、電子ホワイトボードアプリケーションを保存する不図示のROMとを備える。また、ユーザ端末104は、上記電子ホワイトボードアプリケーションが起動しているとき、ディスプレイ104aにホワイトボード画面200b(他の共通閲覧用画面)を表示する。
【0028】
ユーザ端末105は、NotePCであって、表示画素サイズが1024×768ドットの出力画面を表示するディスプレイ105a(他の表示手段)、Bluetoothにより無線通信を行う通信部105b(他の無線通信手段)と、電子ホワイトボードアプリケーションを保存する不図示のROMとを備える。また、ユーザ端末105は、上記電子ホワイトボードアプリケーションが起動しているとき、ディスプレイ105aにホワイトボード画面200b(他の共通閲覧用画面)を表示する。
【0029】
無線電子協調作業システム100を構成する中央制御端末101及びユーザ端末103〜105で電子ホワイトボードアプリケーションが起動しているとき、中央制御端末101及びユーザ端末103〜105のいずれか1つのディスプレイ上に表示されたホワイトボード画面に書き込みが行われると、その書き込み内容が逐一全ての端末のホワイトボード画面に反映される。
【0030】
中央制御端末101は、ディスプレイ101aに表示されるホワイトボード画面200aを構築すると共に、この画面と同一の画面を液晶プロジェクタ102に拡大表示する。
【0031】
また、中央制御端末101は、ユーザ端末103〜105から各ディスプレイ103a〜105aの画素サイズを画素サイズ情報として取得すると、後述する図5,図6の基本表示サイズ規定処理を行い、ユーザ端末103〜105に基本表示サイズ情報を送信する。ユーザ端末103〜105はこの送信された基本表示サイズでホワイトボード画面200c〜200dを表示する。
【0032】
さらに、中央制御端末101は、上記規定された基本表示サイズに応じて、ユーザ端末103〜105に各ホワイトボード画面に表示する構成要素のデータであるホワイトボード画面構成データを定期的に更新・送信する。本実施の形態では、ホワイトボード画面構成データの更新・送信は定期的にされるが、中央制御端末101又はユーザ端末103〜105のいずれかで付箋紙要素データ(図4)が追加される毎にホワイトボード画面構成データの更新・送信をするようにしてもよい。
【0033】
ユーザ端末103は、中央制御端末101から定期的に送信されるホワイトボード画面構成データに基づいて、ディスプレイ103a上にホワイトボード画面200bを更新・表示する。ユーザ端末103に送信されるホワイトボード画面構成データは、ホワイトボード画面200aの構成要素の全要素である。即ち、ホワイトボード画面200bは、ホワイトボード画面200aと同一の画面(以下「共通画面」という)となる。これは、ユーザ端末103は、中央制御端末101のディスプレイ101aより表示能力が大きいディスプレイ103aを備えるので、ホワイトボード画面200aと同一の画面構成のものを確実に表示できるためであり、また、ユーザ端末103は、高速通信可能な802.11bにより中央制御端末101と無線通信を行っているので、比較的大容量のデータを受信しても通信トラフィックが生ずることがないからである。
【0034】
また、ユーザ端末103のディスプレイ103aは、中央制御端末101のディスプレイ101aより画素サイズが大きい為、ディスプレイ103aの全画面中の一部分を用いてホワイトボード画面200aが表示される。
【0035】
ユーザ端末104は、ユーザ端末103と同様、中央制御端末101から定期的に送信されるホワイトボード画面構成データに基づいて、ディスプレイ104aに表示されるホワイトボード画面200cを更新・表示する。ユーザ端末104に送信されるホワイトボード画面構成データは、ホワイトボード画面200aの構成要素の一部のみである。即ち、ホワイトボード画面200cは、ホワイトボード画面200aの一部のみと重複した画面となる。これは、ユーザ端末104は、中央制御端末101のディスプレイ101aより表示能力が小さいディスプレイ104aを備えるので、ホワイトボード画面200aと同一の画面構成のものを表示できないためであり、また、ユーザ端末104は、高速通信可能でないBluetoothにより中央制御端末101と無線通信を行うっているので、ホワイトボード画面構成データの全てを受信することとすると通信トラフィックが生じるおそれがあるからである。
【0036】
従って、ユーザ端末104のディスプレイ104aは、ディスプレイ104aに表示されるホワイトボード画面はホワイトボード画面101aに表示される内容を簡略化したもの(以下「簡略画面」という。)が表示される。
【0037】
ユーザ端末105は、ユーザ端末103と同様、中央制御端末101から定期的に送信されるホワイトボード画面構成データに基づいて、ディスプレイ105aに表示されるホワイトボード画面200dを更新・表示する。
【0038】
ユーザ端末105のディスプレイ105aは、中央制御端末101のディスプレイ101aと画素サイズは同一であるため、ホワイトボード画面200aと同一の画面構成のものを確実に表示できるが、ユーザ端末105は、高速通信可能でないBluetoothにより中央制御端末101と無線通信を行っているので、比較的大容量のデータを受信しても通信トラフィックが生ずるおそれがある。
【0039】
かかる場合、中央制御端末101は、後述する図5,図6の基本表示サイズ規定処理において、まず、基本表示サイズをホワイトボード画面200aと同一サイズ(以下「共通画面表示サイズ」という。)とするか、ホワイトボード画面200aより小さいサイズ(以下「簡略画面表示サイズ」という。)とするかをユーザ選択させる選択画面(不図示)をユーザ端末105に表示させ、この選択画面上でユーザ選択された基本表示サイズでホワイトボード画面200dを表示させる。その後、中央制御端末101は、選択されたサイズが共通画面サイズであるときは、ホワイトボード画面200aの全ての構成要素をホワイトボード画面構成データとして送信し、選択されたサイズが簡略画面サイズであるときは、ホワイトボード画面200aの一部の構成要素をホワイトボード画面構成データとして送信する。
【0040】
図2は、ホワイトボード画面を示す図であり、(a)は図1におけるホワイトボード画面200bであり、(b)は図1におけるホワイトボード画面200cである。
【0041】
図2(a)において、共通画面表示サイズで表示されるホワイトボード画面200bは、ホワイトボード画面200aに表示される画面構成と全く同一であり、各ユーザ端末103〜105より入力された付箋紙要素データを付箋紙の形式で表示する付箋紙要素203〜208と、付箋紙要素203〜208をGUI上でグループ分けするグループ領域201,202とから構成される。
【0042】
付箋紙要素203〜208は、入力順に通し番号が付加され、また、どの参加者が書き込んだものかが一目でわかるように入力ユーザ毎に色分けされている。
【0043】
ユーザ端末103〜105より入力される付箋紙要素データがテキスト形式のデータのみから成る場合、そのテキスト部分の内容が付箋紙要素203,204,205,206,208のように表示される。
【0044】
また、ユーザ端末103〜105より入力される付箋紙要素データがテキスト形式以外のデータを含む場合、そのデータは付箋紙要素データ中の添付ファイルとして中央制御端末101に送信される。例えば、テキスト形式のデータ以外に画像データから成る添付ファイルを有する付箋紙要素データが中央制御端末101に送信された場合、付箋紙要素207のように、テキスト部分の内容に添付ファイル中の画像データが表示される。尚、この付箋紙要素データ中の添付ファイルとして送信できるデータは、画像データに限るものでなく、音声データや動画データであってもよい。
【0045】
グループ情報201,202は、付箋紙要素203〜208を中央制御端末101のGUI上でグループ分けするもので、たとえばある提案についての賛成意見のグループと反対意見のグループに整理する等の目的で用いられる。グループ情報は二つに限ったものではなく、必要に応じて新たに追加することができる。
【0046】
例えば、ユーザによっていずれかのユーザ端末103〜105上で入力されたばかりの付箋紙要素データは、図2の付箋紙要素208のようにいずれのグループ領域にも属していない状態でホワイトボード画面200a上に表示される。
【0047】
付箋紙要素203〜208はホワイトボード画面200a上でのみ任意に移動が可能で、設定された領域内に移動させることで、領域に設定されたグループ情報(たとえば「賛成」など)がその付箋紙要素データの付加情報となる。
【0048】
図2(b)において、簡略画面表示サイズで表示されるホワイトボード画面200cは、付箋紙要素203〜208に付加された通し番号のみをアイコン表示するアイコン213〜218と、背景画面を分割する形で構成される領域211,212,213とを備える。
【0049】
アイコン213〜218は、いずれか一つが選択されると、アイコン表示された通し番号に対応する付箋紙要素データの内容をホワイトボード画面200cに展開する。上記選択された付箋紙データがテキスト形式以外のデータから成る添付ファイルを有するものである場合には、アイコン217のようにそのアイコン表示の一部を変化させる。
【0050】
領域211,212は、夫々ホワイトボード画面200aのグループ領域201,202に対応するものであり、領域213はグループ分けが未設定の領域である。
【0051】
このように、簡略画面表示サイズで表示されるホワイトボード画面200cは、ホワイトボード画面200aより狭い画素サイズで表示するため、ホワイトボード画面200aと同じ画面構成で表示することは不可能だが、GUI的な要素を廃し、後述する図3のような複数の表示状態を用意することでホワイトボード画面200aに表示される内容の全体を網羅するようにしている。
【0052】
図3は、図1におけるユーザ端末103で表示されるホワイトボード画面の他の表示状態の具体例を示す図である。
【0053】
図3において、ホワイトボード画面300aは特定の付箋紙要素データの詳細な内容を確認したい場合の表示状態で、ホワイトボード画面200cの状態から目的のアイコン213〜218を選択することで、付箋紙要素301のように選択された付箋紙要素データのテキスト内容を拡大表示する。選択された付箋紙要素データが添付ファイルを有する場合、付箋紙要素データ301の一部に添付ファイルが有ることを示すアイコン302が付加され、このアイコン302がユーザ選択されたとき、その添付ファイルを中央制御端末101から受信し、ホワイトボード画面300bのように受信した添付ファイルを展開・表示する。
【0054】
また、付箋紙要素データの内容のうちテキスト部分のみを一覧表示したい場合、付箋紙要素データのテキスト内容の一部もしくは全部が通し番号の順に表示するテキスト表示部304a〜304eと、付箋紙要素データに付加されたグループ情報を表示するグループ表示部305a〜305eと、画面表示されてない付箋紙要素データの内容を順次閲覧可能とするスクロールバー308とを備えるホワイトボード画面300cに画面切り替えを行うことができる。
【0055】
テキスト表示部304eのように、対応する付箋紙要素データがテキスト形式以外のデータから成る添付ファイルを有するものである場合、その一部に添付ファイルが有ることを示すアイコン307が付加され、このアイコン307がユーザ選択されたとき、その添付ファイルを中央制御端末101から受信し、展開・表示する。
【0056】
ホワイトボード画面300dは、ホワイトボード画面に書き込みをする場合、ユーザによる画面切り替えにより表示される書き込み画面で、付箋紙要素データのテキスト内容が書き込まれる主入力エリア309と、添付ファイルを選択し、付箋紙要素データの添付ファイルとするファイル添付ボタン310と、中央制御端末101に対して付箋紙要素データの内容のアップロード作業を行うUPLOADボタン311とを備える。
【0057】
このホワイトボード画面300dがユーザ端末104のディスプレイ104aに表示されている間は、中央制御端末101から定期的に送信されるホワイトボード画面作成データに基づく画面更新は行われず、データ作成専用画面として機能する。また、UPLOADボタン311が押下されたとき、電子ホワイトボード機能の画面へと変更される。同様の書き込み画面は、ホワイトボード画面200b,200dでもユーザによる画面切り替えにより表示される。
【0058】
以上のように、作業状態に応じて画面構成を変更するので、通信するデータの内容もその都度きめ細かく制御することができ、無線回線容量の少ないときも通信トラフィックの負荷を減らしてスムーズなネットワーク共有による協調作業を行うことができる。
【0059】
図4は、中央制御端末101及びユーザ端末103〜105で作成されたデータに基づいて定期的に中央制御端末101で更新されるホワイトボード画面作成データの情報内容一覧である。
【0060】
図4において、中央制御端末101で定期的に更新されるホワイトボード画面作成データは、ユーザ端末103〜105から中央制御端末101に付箋紙要素データが入力された順に付加される通し番号データ400(各ユーザ端末固有の端末識別情報)と、各付箋紙要素データがユーザ端末103〜105のいずれから送信されたものかを示す作成者データ401と、各付箋紙要素データのグループ情報を示す分類データ402(進行中の協調作業を識別する為の作業種別情報)と、各付箋紙要素データに添付ファイルが有るか否かを示す添付ファイル有無データ403(各ユーザ端末固有の端末識別情報)と、付箋紙要素データに有った添付ファイルの中央制御端末101における保存先を示す添付ファイルパスデータ404と、各付箋紙要素データのテキスト部分の内容を示す本文データ405とを備える。
【0061】
これらの付箋紙要素データは、中央制御端末101が集中管理し、規定された基本表示サイズに応じてユーザ端末103〜105に定期的に送信し、通信トラフィックの抑制を行う。
【0062】
例えば、共通画面表示サイズで表示されるユーザ端末103には、ホワイトボード画面作成データは、付箋紙要素データそのものと、その付箋紙要素データに中央制御端末101で付加された通し番号データ400と、作成者データ401と、分類データ402とが送付され、これらをもとにホワイトボード画面200bを構成する。
【0063】
また、簡略画面表示サイズで表示されるユーザ端末104には、ホワイトボード画面作成データは、通し番号データ400と、作成者データ401と、分類データ402と、添付ファイル有無データ403と、添付ファイルパスデータ404とが送付され、これらをもとにホワイトボード画面200cを構成する。
【0064】
これらのデータは、各ユーザ端末103〜105からのデータ入力、改定作業に対応して更新され、定期的に前記情報群の更新差分情報を各ユーザ端末103〜105に送信する。
【0065】
ホワイトボード画面200cからホワイトボード画面300aに画面切り替えが行われたとき、ユーザ端末104にホワイトボード画面作成データとして、選択された付箋紙要素データの本文データ405が追加データとして送信される。
【0066】
ホワイトボード画面200cからホワイトボード画面300bに画面切り替えが行われたとき、ユーザ端末104にホワイトボード画面作成データとして、中央制御端末101で保存される添付ファイルのうち添付ファイルパスデータ404に示されるものが送信され、その添付ファイルの内容が展開・表示される。
【0067】
ホワイトボード画面200cからホワイトボード画面300cに画面切り替えが行われたとき、ユーザ端末104にホワイトボード画面作成データとして、各付箋紙要素データの本文データ405が追加データとして送信される。
【0068】
また、ホワイトボード画面200cからホワイトボード画面300dに画面切り替えが行われたとき、ユーザ端末104がデータ入力モードになっている為、再びホワイトボード画面200cに画面切り替えが行われるまでユーザ端末104ではホワイトボード画面の更新は行われない。
【0069】
以下、図5〜図7で無線電子協調作業システム100によるホワイトボード画面表示処理について説明する。
【0070】
この処理は、以下の図5,6で説明するホワイトボード画面の基本表示サイズ規定処理と、図7で説明するホワイトボード画面への書き込み・更新処理に大別される。また、電子ホワイトボードアプリケーションの動作が停止した端末は、その時点でこのホワイトボード画面表示処理を強制終了する。
【0071】
図5,図6は、無線電子協調作業システム100によるホワイトボード画面の基本表示サイズ規定処理のシーケンス図である。
【0072】
図5において、まず中央制御端末101において電子ホワイトボードアプリケーションが起動する(ステップS100d)。
【0073】
ユーザ端末103〜105においても、ステップS100a〜S100dで電子ホワイトボードアプリケーションが起動すると、ユーザ端末103〜105は中央制御端末101にユーザ端末103〜105夫々のディスプレイ103a〜105aの画素サイズの情報である画素サイズ情報を送信する(ステップS101a〜S101c)。
【0074】
ステップS100dで電子ホワイトボードアプリケーションが起動した後、中央制御端末101は、ユーザ端末103〜105の画素サイズ情報及び付箋紙要素データを一時的に保存するバッファリングを開始する(ステップS101a)。これにより、ユーザ端末103〜105のうち2以上から同時に画素サイズ情報が送信されても、中央制御端末101が確実にユーザ端末103〜105からの画素サイズ情報を受信することができる。
【0075】
また、このバッファリングは、中央制御端末101で電子ホワイトボードアプリケーションの動作が停止し、本処理が強制終了となるまで常時行われる。これにより、後述するステップS104以下の処理の実行中に、ユーザ端末103〜105のいずれかの電子ホワイトボードアプリケーションが起動し、中央制御端末101にその画素サイズ情報が送信された場合であっても、中央制御端末101は確実にその画素サイズ情報を受信することができる。従って、図5のフローチャートでは、ユーザ端末103〜105及び中央制御端末101において、電子ホワイトボードアプリケーションの起動がほぼ同時に行われているが、中央制御端末101における電子ホワイトボードアプリケーションの起動がユーザ端末103〜105より前に行われており、ユーザ端末103〜105からの画素サイズ情報が中央制御端末101で一時的にバッファリングされる形態であればこのような実施形態に限定されない。
【0076】
その後、中央制御端末101は、ディスプレイ101aにホワイトボード画面200aを構築・表示し(ステップS102)(構築手段)、その後、同一画面を液晶プロジェクタ102に拡大表示する(ステップS103)。
【0077】
次に、中央制御端末101は、ホワイトボード画面構成データを作成した後(ステップS104)、バッファリングされた画素サイズ情報が有るか否かを判別し(ステップS105)、無いときは図7のステップS209に進み、一定時間が経過したときに再度このステップS105の処理を行う。これにより、この基本表示サイズ規定処理の実行中に画素サイズ情報を送信したユーザ端末についても、確実にそのホワイトボード画面の基本表示サイズを規定することができる。
【0078】
一方、ステップS105の判別の結果、バッファリングされた画素サイズ情報が有るときは、画素サイズ情報として受信した画素サイズが中央制御端末101の備えるディスプレイ101aより大きいか否かを判別する(ステップS106)(表示能力判別手段)。
【0079】
ステップS106の判別の結果、その画素サイズがディスプレイ101aより大きいときは、その画素サイズのディスプレイの表示能力はディスプレイ101aの表示能力と同等であると判別して、その画素サイズのディスプレイを有するユーザ端末について、そのホワイトボード画面の基本表示サイズを共通画面表示サイズに規定する(ステップS107)(基本表示サイズ規定手段)。これにより、確実にホワイトボード画面を統一した画面構成とすることができる。
【0080】
その後、このユーザ端末に共通画面表示サイズのデータを基本表示サイズデータとして送信し(ステップS108)(基本表示サイズ送信手段)、後述する図7のステップS200bの処理に進む。
【0081】
ステップS108で共通画面表示サイズのデータが送信されたユーザ端末は、ホワイトボード画面200aと同一サイズでホワイトボード画面をそのディスプレイ上に表示し(ステップS109)、後述する図7のステップS200aに進む。本実施の形態においては、ユーザ端末103のディスプレイ103aが中央制御端末101のディスプレイ101aより大きく、ディスプレイ103aの一部にホワイトボード画面200aと同一サイズであるホワイトボード画面200bが表示される。
【0082】
一方、ステップS106の判別の結果、その画素サイズがディスプレイ101aより大きくないときは、画素サイズ情報として受信した画素サイズがディスプレイ101aより小さいか否かを判別する(ステップS110)(表示能力判別手段)。
【0083】
ステップS110の判別の結果、その画素サイズがディスプレイ101aより小さいときは、その画素サイズのディスプレイの表示能力はディスプレイ101aの表示能力以下であると判別して、その画素サイズのディスプレイを有するユーザ端末のホワイト画面の基本表示サイズを簡略画面表示サイズに規定する(ステップS111)(基本表示サイズ規定手段)。これにより、ユーザ端末のディスプレイの画素サイズが小さくても、ホワイトボード画面を統一した画面構成とすることができる。
【0084】
その後、このユーザ端末に簡略画面表示サイズのデータを基本表示サイズデータとして送信し(ステップS112)(基本表示サイズ送信手段)、後述する図7のステップS200bの処理に進む。
【0085】
ステップS112で簡略画面表示サイズのデータが送信されたユーザ端末は、ホワイトボード画面200aより小さいサイズのホワイトボード画面を表示し(ステップS113)、図7のホワイトボード画面への書き込み・更新処理に進む。本実施の形態においては、ユーザ端末104のディスプレイ104aが中央制御端末101のディスプレイ101aより小さいため、ディスプレイ104aに図2のホワイトボード画面200cが表示される。
【0086】
次に、通信方式が高速通信可能であるか否かを判別する(ステップS114)(容量判別手段)。具体的には、本実施の形態のユーザ端末103〜105において、その通信部が802.11bにより無線通信を行うものであるとき、通信方式が高速通信可能であると判別され、その通信部がBluetoothによる無線通信を行うものであるとき、通信方式は高速通信可能でないと判別される。これにより、ステップS106,S110において、画素サイズがディスプレイ101aより大きくも小さくもない、即ち同一であると判別されたユーザ端末に対しては、高速通信可能(無線回線容量が大きいか)であるか否かによって基本表示サイズを規定するので、各ユーザ端末の表示画面サイズ及び通信速度に応じて、リアルタイムで確実にホワイトボード画面を表示することができる。
【0087】
ステップS114の判別の結果、通信方式が高速通信可能である、即ち、802.11bによる無線通信であるときは、そのホワイトボード画面の基本表示サイズを共通画面表示サイズに規定し(ステップS115)(基本表示サイズ規定手段)、共通画面表示サイズのデータを基本表示サイズデータとして送信する(ステップS116)(基本表示サイズ送信手段)。その後、図7のステップS200bに進む。
【0088】
ステップS116で基本表示サイズのデータが送信されたユーザ端末は、ホワイトボード画面200aと同一サイズでホワイトボード画面を表示し(ステップS117)、図7のホワイトボード画面への書き込み・更新処理に進む。
【0089】
一方、ステップS114の判別の結果、通信方式が高速通信可能でない、即ち、Bluetoothによる無線通信であるときは、選択画面構成データを作成し(ステップS118)、そのユーザ端末に送信する(ステップS119)。
【0090】
ステップS119で選択画面構成データが送信されたユーザ端末は、選択画面を表示する(ステップS120)。このユーザ端末のディスプレイに表示された選択画面で、ホワイトボード画面を共通画面表示サイズとするか簡略画面表示サイズとするかを選択する選択情報がユーザ入力されると(ステップS121でYES)、その選択情報を中央制御端末101に送信する(ステップS122)。
【0091】
中央制御端末101は、ステップS122の選択情報を受信すると、この選択情報に基づいて、このユーザ端末のホワイトボード画面の基本表示サイズを規定する(ステップS123)。これにより、より確実にホワイトボード画面を統一した画面構成とすることができる。
【0092】
その後、規定された基本表示サイズデータをそのユーザ端末に送信すると(ステップS124)、この基本表示サイズのデータが送信されたユーザ端末は、規定された基本表示サイズでホワイトボード画面を表示する(ステップS117)。
【0093】
本実施の形態においては、中央制御端末101のディスプレイ101aと同一サイズのディスプレイ105aを備え、且つ、Bluetoothにより無線通信を行う通信部105bを備えるユーザ端末105には、まず、ディスプレイ105aに選択画面が表示され(ステップS120)、この選択画面によってユーザ選択された選択情報に基づき、規定された基本表示サイズのホワイトボード画面200dが表示される(ステップS117)。
【0094】
これにより、ユーザ端末105の備えるディスプレイ105aで表示された選択画面でホワイトボード画面を共通画面表示サイズとする旨のユーザ選択がされたときは、ディスプレイ105aの画素サイズが中央制御端末101の備えるディスプレイ101aと同一であるため、画面構成を液晶プロジェクタ102に表示されているものと同一にできるが、ユーザ端末105の備える通信部105bはBluetoothを通信方式に採用しており高速通信可能でないため、中央制御端末101においてホワイトボード画面構成データが更新されても、その内容がホワイトボード画面200dで表示されるまでに時間差が生じることとなる。
【0095】
一方、ディスプレイ105aで表示された選択画面でホワイトボード画面を簡略画面サイズとする旨のユーザ選択がされたときは、画面構成は液晶プロジェクタ102に表示されるものと比べて簡略化されてしまうが、送信される情報量が少ないため、通信部105bがBluetoothを通信方式に採用しており高速通信可能でなくても、中央制御端末101において更新されたホワイトボード画面構成データの内容をリアルタイムでホワイトボード画面200dに表示することができる。
【0096】
図5のホワイトボード画面の基本表示サイズ規定処理によれば、中央制御端末101で判別された各ユーザ端末103〜105の通信方式及び画素サイズに基づいて規定された基本表示サイズで各ユーザ端末103〜105のホワイトボード画面を表示するので(ステップS109,S113,S117)、各ユーザ端末103〜105の画素サイズに関わらず、ホワイトボード画面を統一した画面構成とすることができ、且つ通信速度の程度に関わらず、リアルタイムでホワイトボード画面を表示することができる。
【0097】
次に、ホワイトボード画面への書き込み・更新処理について説明する。
【0098】
図7は、無線電子協調作業システム100によるホワイトボード画面への書き込み・更新処理のシーケンス図である。本処理において、ユーザ端末104,105については、ユーザ端末103と同様の処理を行うため、説明を省略する。
【0099】
図7において、まず、ユーザ端末103において、ユーザ入力により書き込み画面が表示されたか否かを判別し(ステップS200a)、表示されないときは中央制御端末101からホワイトボード画面構成データの送信が有ったか否かを判別する(ステップS201)。
【0100】
ステップS201の判別の結果、ホワイトボード画面構成データの送信が無かったときは直接、有ったときはホワイトボード画面200bの表示を送信されたホワイトボード画面構成データに基づいて更新した後(ステップS208)、ステップS200aの処理に戻る。
【0101】
ステップS200aの判別の結果、書き込み画面が表示されたときは、付箋紙要素データのユーザ入力が有ったとき(ステップS202でYES)、付箋紙要素データを中央制御端末101に送信し(ステップS203)、UPLOADボタンの押下があるまで(ステップS203aでYES)、ステップS202からの処理を繰り返す。
【0102】
一方、中央制御端末101は、本処理が開始すると、まず、バッファリングされた付箋紙要素データが有るか否かを判別する(ステップS200b)。ここで、付箋紙要素データは、ユーザ端末103からステップS203の処理により送信されるもののみならず、本フローチャートでは省略しているがユーザ端末104,105からステップS203と同様の処理により送信されるものや、中央制御端末101自身により追加されたものがある。
【0103】
バッファリングされた付箋紙要素データがないときは(ステップS200bでNO)、一定時間が経過中は(ステップS209でYES)、ステップS209の判別処理を繰り返し行う。このように、中央制御端末101はユーザ端末103〜105からの付箋紙要素データを直接処理するのでなく、一時的にバッファリングするため、2以上のユーザ端末から同時に付箋紙要素データが送信されても、中央制御端末101で確実に付箋紙要素データを受信することができる。
【0104】
また、このバッファリングは、上述したように中央制御端末101で電子ホワイトボードアプリケーションの動作が停止し、本処理が強制終了となるまで常時行われる。これにより、後述するステップS204以下の処理の実行中に、ユーザ端末103〜105より付箋紙要素データが送信された場合であっても、中央制御端末101で確実に付箋紙要素データを受信することができる。従って、図7のフローチャートでは、本処理の開始とほぼ同時に、ユーザ端末103から中央制御端末101に付箋紙要素データが送信されているが、中央制御端末101における電子ホワイトボードアプリケーションの起動がユーザ端末103〜105より前に行われており、ユーザ端末103〜105からの付箋紙要素データが中央制御端末101で一時的にバッファリングされる形態であればこのような実施形態に限定されない。
【0105】
ステップS200bの判別の結果、付箋紙要素データがバッファリングされないまま一定時間が経過したときは(ステップS209でYES)、図5のステップS105からの処理を行う。
【0106】
一方、ステップS200bの判別の結果、一定時間が経過するまでに(ステップS209でNO)、付箋紙要素データがバッファリングされたときは、ホワイトボード画面200aを再構築し、表示する(ステップS204)。その後、同一画面を液晶プロジェクタ102に拡大表示する(ステップS205)。
【0107】
その後、バッファリングされた付箋紙要素データに基づいてホワイトボード画面構成データを更新する(ステップS206)。具体的には、ホワイトボード画面を共通画面表示サイズで表示するユーザ端末に対するホワイトボード画面構成データは、バッファリングされた付箋紙要素データ、その入力順に付加した通し番号、及び中央制御端末101のホワイトボード200a上で各付箋紙要素データをグループ分けした情報であるグループ情報から成る。また、ホワイトボード画面を簡略画面表示サイズで表示するユーザ端末に対するホワイトボード画面構成データは、上記通し番号、グループ情報、及び付箋紙要素データ中のテキストデータの他、付箋紙要素データ中の添付ファイル有無を示すデータから成る。
【0108】
その後、中央制御端末101は、各ユーザ端末103〜105にこの更新したホワイトボード画面構成データを規定された基本表示サイズに応じて送信し(ステップS207)、一定時間が経過したときに(ステップS209でYES)、ステップS105からの処理を行う。
【0109】
ユーザ端末103は、ステップS203aの判別の結果、UPLOADボタンの押下があったとき、ホワイトボード画面を書き込み画面からホワイトボード画面200bに切り替え、ステップS207で受信したホワイトボード画面構成データに基づいてホワイトボード画面200bの表示を更新し(ステップS208)、その後、ステップS200aの処理に戻る。
【0110】
図6のホワイトボード画面への書き込み・更新処理によれば、ユーザ端末103〜105から送信された付箋紙要素データが中央制御端末101で一時的にバッファリングされているとき(ステップS200bでYES)、ホワイトボード画面構成データを各基本表示サイズ毎に更新した後(ステップS206)、規定された基本表示サイズに応じたホワイトボード画面構成データをユーザ端末103〜105に送信するので(ステップS207)、中央制御端末101及びユーザ端末103〜105のいずれかで入力された付箋紙要素データを各ユーザ端末103〜105のホワイトボード画面200b〜200dに確実に更新表示することができる。
【0111】
例えばPDAから成るユーザ端末104の様な画面サイズの小さなものに対しては表示項目の一部分を非表示にすることで全体の画面構成をコンパクトにし、かつそれに伴うデータ通信量も削減することで、作業効率を落とさずに協調作業環境を維持することが可能となる。また、ユーザ端末がNotePCであっても、用いる通信路Bluetoothのような低速なものである場合には、同様の構成をとることで通信路の速度の遅さが原因となる作業効率の低下を防ぐことが出来る。
【0112】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図5〜図7のフローチャート)をCPUに供給し、CPUが該供給されたプログラムを読出して実行することによって、達成することができる。
【0113】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記録した記憶媒体から直接供給されるか、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続される不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0114】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【0115】
また、本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をCPUに供給し、そのCPUがROMに記憶されたプログラムを読出して実行することによっても、達成することができる。
【0116】
この場合、格納媒体から読出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現すると共に、そのプログラムコードを記憶したROMは本発明を構成する。
【0117】
本実施の形態に係るプログラムコードを記憶する記憶媒体は、ROMであったが、これに限定されるわけでなく、例えば、RAM、NV−RAM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、MO、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等がある。
【0118】
上述した実施の形態の機能は、コンピュータから読出されたプログラムコードを実行することによるばかりでなく、コンピュータ上で稼動するOS等がプログラムコードの指示に基づいて実際の処理の一部又は全部を行うことによっても実現することができる。
【0119】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0120】
〔実施態様1〕 2以上の通信方式により無線通信を行う無線通信手段及び共通閲覧用画面の表示を制御する表示手段を備える中央制御装置と、前記通信方式の一つにより前記中央制御装置と無線通信を行う他の無線通信手段及び他の共通閲覧用画面を表示する他の表示手段を備える複数のユーザ端末を有する電子協調作業システムにおいて、前記中央制御装置は、前記表示する共通閲覧用画面を構築する構築手段と、前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別手段と、前記ユーザ端末毎に表示能力を判別する表示能力判別手段と、前記ユーザ端末毎に判別された無線回線容量及び表示能力に基づいて、前記ユーザ端末毎に前記他の共通閲覧用画面の基本表示サイズを規定する基本表示サイズ規定手段と、前記規定された基本表示サイズをデータ送信する基本表示サイズ送信手段と備え、前記他の表示手段は、前記送信された基本表示サイズで他の共通閲覧用画面を表示すること特徴とする電子協調作業システム。
【0121】
〔実施態様2〕 前記容量判別手段は、前記他の通信手段の通信方式が高速通信可能なものであるとき、当該無線回線容量は大きいと判別し、高速通信可能でないものであるとき、当該無線回線容量は小さいと判別することを特徴とする実施態様1記載の電子協調作業システム。
【0122】
この実施態様により、各ユーザ端末はその通信速度に応じて基本表示サイズを規定するので、適切なホワイトボード画面をそのユーザ端末において表示させることができる。
【0123】
〔実施態様3〕 前記各ユーザ端末は、自身の他の表示手段の画素サイズを前記中央制御装置にデータ送信する画素サイズ送信手段を更に備え、表示能力判別手段は、前記送信された各ユーザ端末の他の表示手段の画素サイズが前記中央制御装置の表示手段の画素サイズより小さいものについては、その表示能力は前記中央制御装置の表示能力以下であると判別することを特徴とする実施態様1又は2記載の電子協調作業システム。
【0124】
この実施態様により、ユーザ端末のディスプレイの画素サイズが小さくても、ホワイトボード画面を統一した画面構成とすることができる。
【0125】
〔実施態様4〕 前記表示能力判別手段は、前記ユーザ端末のうち、前記他の表示手段の画素サイズが前記中央制御装置の表示手段の画素サイズがより大きいものについては、その表示能力は前記中央制御装置の表示能力と同等であると判別することを特徴とする実施態様3記載の電子協調作業システム。
【0126】
この実施態様により、確実にホワイトボード画面を統一した画面構成とすることができる。
【0127】
〔実施態様5〕 前記中央制御装置は、前記複数のユーザ端末からデータ送信された画素サイズを一旦蓄積する蓄積手段をさらに備えることを特徴とする実施態様8記載の電子協調作業制御装置。
【0128】
この実施態様により、2以上のユーザ端末から同時にデータ送信された画素サイズがあっても確実に処理を行うことができる。
【0129】
〔実施態様6〕 前記表示能力判別手段は、前記複数のユーザ端末のうち、前記他の表示手段の画素サイズが前記中央制御装置の表示手段の画素サイズと同一であるものについては、前記容量判別手段により前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別することを特徴とする実施態様3記載の電子協調作業システム。
【0130】
この実施態様により、各ユーザ端末の表示画面サイズ及び通信速度に応じて、リアルタイムで確実にホワイトボード画面を表示することができる。
【0131】
〔実施態様7〕 前記中央制御装置は、前記複数のユーザ端末のうち、前記容量判別手段が当該無線回線容量は小さいと判別した一のユーザ端末に、ユーザによる基本表示サイズの選択が可能な選択画面を表示させる選択画面表示手段をさらに備え、基本表示サイズ規定手段は、前記一のユーザ端末で前記選択画面により基本表示サイズが選択されたときに、当該選択された基本表示サイズを前記一のユーザ端末における前記他の共通閲覧用画面の基本表示サイズに規定することを特徴とする実施態様6記載の電子協調作業システム。
【0132】
この実施態様により、より確実にホワイトボード画面を統一した画面構成とすることができる。
【0133】
〔実施態様8〕 前記各ユーザ端末は、個別入力データ及び付随データを前記他の共通閲覧用画面に入力するデータ入力手段と、前記入力された個別入力データ及び付随データを前記中央制御装置に送信するデータ送信手段と、
前記中央制御装置は、
前記蓄積された個別入力データ及び付随データを全て反映させた画面を構築する画面構築手段と、
前記構築された画面を表示する画面表示手段と、
前記蓄積された個別入力データ及び付随データに基づいて画面構成要素データを作成する画面構成要素作成手段と、
前記各ユーザ端末に対して規定された前記他の共通閲覧用画面の基本表示サイズに応じて、前記作成した画面構成要素データを選定するデータ選定・送信するデータ選定送信手段とを備えることを特徴とする実施態様1乃至7のいずれか1項に記載の電子協調作業制御装置。
【0134】
この実施態様により、前記中央制御装置及び前記ユーザ端末のいずれかで入力された個別入力データ及び付随データを各ユーザ端末103〜105のホワイトボード画面に確実に更新表示することができる。
【0135】
〔実施態様9〕 前記中央制御装置は、前記複数のユーザ端末から送信された個別入力データ及び付随データを一旦蓄積する蓄積手段をさらに備えることを特徴とする実施態様8記載の電子協調作業制御装置。
【0136】
この実施態様により、2以上のユーザ端末から同時に送信された個別入力データ及び付随データがあっても確実に処理を行うことができる。
【0137】
〔実施態様10〕 前記基本表示サイズ規定手段は、
他の共通閲覧用画面の基本表示サイズを前記表示する共通閲覧用画面と同一サイズである共通画面表示サイズに規定する共通画面表示サイズ規定手段と、他の共通閲覧用画面の基本表示サイズを簡略化した小さいサイズである簡略画面表示サイズに規定する簡略画面表示サイズ規定手段とを備えることを特徴とする実施態様8又は9記載の電子協調作業システム。
【0138】
この実施態様により、確実にホワイトボード画面を統一した画面構成とすることができる。
【0139】
〔実施態様11〕 前記データ選定・送信手段は、前記複数のユーザ端末のうち、前記他の共通閲覧用画面の基本表示サイズが前記簡略画面表示サイズに規定された一のユーザ端末に対して、前記各ユーザ端末固有の端末識別情報、前記各ユーサー端末を操作するユーザによって入力される固有のユーザ識別情報、及び進行中の協調作業を識別する為の作業種別情報とを選定・送信することを特徴とする実施態様9又は10記載の電子協調作業制御装置。
【0140】
この実施態様により、各ユーザ端末の表示画面サイズ及び通信速度に応じて、リアルタイムで確実にホワイトボード画面を表示することができる。
【0141】
〔実施態様12〕 前記一のユーザ端末は、前記ユーザ識別情報を前記他の共通閲覧用画面に選択可能に表示するユーザ識別情報表示手段と、前記選択可能に表示されたユーザ識別情報が選択されたとき、当該ユーザ識別情報に基づいて前記中央制御装置に前記付随データの送信を要求する付随データ要求手段とを備え、前記画面構成要素配信手段は、前記送信を要求された付随データを前記一のユーザ端末に送信する要求付随データ送信手段をさらに備えることを特徴とする実施態様11記載の電子協調作業制御装置。
【0142】
この実施態様により、各ユーザ端末の表示画面サイズ及び通信速度に応じて、リアルタイムで確実にホワイトボード画面を表示することができる。
【0143】
〔実施態様13〕 2以上の通信方式により無線通信を行う無線通信手段及び共通閲覧用画面の表示を制御する表示手段を備える中央制御装置と、前記通信方式の一つにより前記中央制御装置と無線通信を行う他の無線通信手段及び他の共通閲覧用画面を表示する他の表示手段を備える複数のユーザ端末を有する電子協調作業システムの共通閲覧用画面表示方法において、前記中央制御装置により、前記表示する共通閲覧用画面を構築する構築ステップと、前記中央制御装置により、前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別ステップと、前記中央制御装置により、前記ユーザ端末毎に表示能力を判別する表示能力判別ステップと、前記中央制御装置により、前記ユーザ端末毎に判別された無線回線容量及び表示能力に基づいて、前記ユーザ端末毎に前記他の共通閲覧用画面の基本表示サイズを規定する基本表示サイズ規定ステップと、前記中央制御装置により、前記規定された基本表示サイズをデータ送信する基本表示サイズ送信ステップと、前記他の表示手段により、前記送信された基本表示サイズで他の共通閲覧用画面を表示する表示ステップとを備えること特徴とする共通閲覧用画面表示方法。
【0144】
この実施態様により、各ユーザ端末の表示画面サイズに関わらず、共通閲覧用画面を統一した画面構成とすることができ、且つ通信速度の程度に関わらず、リアルタイムで共通閲覧用画面を表示することができる。
【0145】
〔実施態様14〕 2以上の通信方式により無線通信を行う無線通信手段及び共通閲覧用画面の表示を制御する表示手段を備える中央制御装置と、前記通信方式の一つにより前記中央制御装置と無線通信を行う他の無線通信手段及び他の共通閲覧用画面を表示する他の表示手段を備える複数のユーザ端末を有する電子協調作業システムの共通閲覧用画面表示方法とをコンピュータに実行させるプログラムにおいて、前記共通閲覧用画面表示方法は、前記中央制御装置により、前記表示する共通閲覧用画面を構築する構築ステップと、前記中央制御装置により、前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別ステップと、前記中央制御装置により、前記ユーザ端末毎に表示能力を判別する表示能力判別ステップと、前記中央制御装置により、前記ユーザ端末毎に判別された無線回線容量及び表示能力に基づいて、前記ユーザ端末毎に前記他の共通閲覧用画面の基本表示サイズを規定する基本表示サイズ規定ステップと、前記中央制御装置により、前記規定された基本表示サイズをデータ送信する基本表示サイズ送信ステップと、前記他の表示手段により、前記送信された基本表示サイズで他の共通閲覧用画面を表示する表示ステップとを備えること特徴とするプログラム。
【0146】
この実施態様により、各ユーザ端末の表示画面サイズに関わらず、共通閲覧用画面を統一した画面構成とすることができ、且つ通信速度の程度に関わらず、リアルタイムで共通閲覧用画面を表示することができる。
【0147】
〔実施態様15〕 実施態様14記載のプログラムを格納するコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
以上詳細に説明したように、中央制御装置で判別された各ユーザ端末の無線回線容量及び表示能力に基づいて規定された基本表示サイズで各ユーザ端末の共通閲覧用画面を表示するので、各ユーザ端末の表示画面サイズに関わらず、共通閲覧用画面を統一した画面構成とすることができ、且つ、各ユーザ端末では、各ユーザ端末の表示画面サイズに適した画面表示を行うことができる。
【0148】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザ端末との無線回線容量及びユーザ端末の表示能力に基づいて、閲覧用画面の表示方法が規定されるので、ユーザ端末に適した画面表示を行うことができ、さらに、無線回線容量と表示能力とに応じて閲覧用画面の表示方法をユーザに選択させるので、ユーザ意思に従った画面表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る無線電子協調作業システムの構成図である。
【図2】ホワイトボード画面を示す図であり、(a)は図1におけるホワイトボード画面200bであり、(b)は図1におけるホワイトボード画面200cである。
【図3】図1におけるユーザ端末103で表示されるホワイトボード画面の他の表示状態の具体例を示す図である。
【図4】中央制御端末101及びユーザ端末103〜105で作成されたデータに基づいて定期的に中央制御端末101で更新されるホワイトボード画面作成データの情報内容一覧である。
【図5】無線電子協調作業システム100によるホワイトボード画面の基本表示サイズ規定処理のシーケンス図である。
【図6】無線電子協調作業システム100によるホワイトボード画面の基本表示サイズ規定処理のシーケンス図である。
【図7】無線電子協調作業システム100によるホワイトボード画面への書き込み・更新処理のシーケンス図である。
【符号の説明】
100 無線電子協調作業システム
101 中央制御端末
101a,103a〜105a ディスプレイ
101b,101c,103b〜105b 通信部
102 液晶プロジェクタ
103〜105 ユーザ端末
200a〜200d,300a〜300d ホワイトボード画面
Claims (7)
- 制御装置と、前記制御装置と無線通信する複数のユーザ端末とを備える電子協調作業システムにおいて、
前記制御装置は、
前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別手段と、
前記ユーザ端末毎の表示能力を判別する表示能力判別手段と、
前記容量判別手段により判別した第1のユーザ端末との無線回線容量と、前記表示能力判別手段により判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに基づいて、閲覧用画面を前記第1のユーザ端末で表示する表示方法を規定する規定手段と、
前記規定手段により規定した表示方法の閲覧用画面を前記第1のユーザ端末に表示するための閲覧画面情報を前記第1のユーザ端末に送信する送信手段と、を備え、
前記規定手段は、前記容量判別手段により判別した前記第1のユーザ端末との無線回線容量と前記表示能力判別手段により判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに応じて、前記閲覧用画面の表示方法をユーザに選択させるための選択画面を前記第1のユーザ端末に表示させ、前記ユーザにより選択された表示方法に基づいて、前記第1のユーザ端末に表示する前記閲覧用画面の表示方法を規定することを特徴とする電子協調作業システム。 - 複数のユーザ端末と無線通信する制御装置において、
前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別手段と、
前記ユーザ端末毎の表示能力を判別する表示能力判別手段と、
前記容量判別手段により判別した第1のユーザ端末との無線回線容量と、前記表示能力判別手段により判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに基づいて、閲覧用画面を前記第1のユーザ端末で表示する表示方法を規定する規定手段と、
前記規定手段により規定した表示方法の閲覧用画面を前記第1のユーザ端末に表示するための閲覧画面情報を前記第1のユーザ端末に送信手段と、を備え、
前記規定手段は、前記容量判別手段により判別した前記第1のユーザ端末との無線回線容量と前記表示能力判別手段により判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに応じて、前記閲覧用画面の表示方法をユーザに選択させるための選択画面を前記第1のユーザ端末に表示させ、前記ユーザにより選択された表示方法に基づいて、前記第1のユーザ端末に表示する前記閲覧用画面の表示方法を規定することを特徴とする制御装置。 - 制御装置と、前記制御装置と無線通信する複数のユーザ端末とを備える電子協調作業システムの画像表示方法において、
前記制御装置により、
前記ユーザ端末毎に無線回線容量を判別する容量判別工程と、
前記ユーザ端末毎の表示能力を判別する表示能力判別工程と、
前記容量判別工程において判別した第1のユーザ端末との無線回線容量と、前記表示能力判別工程において判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに基づいて、閲覧用画面を前記第1のユーザ端末で表示する表示方法を規定する規定工程と、
前記規定工程において規定した表示方法の閲覧用画面を前記第1のユーザ端末に表示するための閲覧画面情報を前記第1のユーザ端末に送信する送信工程と、が実行され、
前記規定工程において、前記容量判別工程において判別した前記第1のユーザ端末との無線回線容量と前記表示能力判別工程において判別した前記第1のユーザ端末の表示能力とに応じて、前記閲覧用画面の表示方法をユーザに選択させるための選択画面を前記第1のユーザ端末に表示させ、前記ユーザにより選択された表示方法に基づいて、前記第1のユーザ端末に表示する前記閲覧用画面の表示方法を規定することを特徴とする画像表示方法。 - 前記容量判別工程は、前記第1のユーザ端末と通信する通信方式の通信速度に応じて、当該第1のユーザ端末との無線回線容量を判別することを特徴とする請求項3記載の電子協調作業システムの画像表示方法。
- 前記複数のユーザ端末は、夫々自身の表示画面の画素サイズを前記制御装置に通知する通知工程を実行し、
前記表示能力判別工程は、前記複数のユーザ端末の夫々から通知された画素サイズと、前記制御装置の表示画面の画素サイズとに基づいて、前記複数のユーザ端末の夫々の表示能力を判別することを特徴とする請求項3又は4記載の画像表示方法。 - 前記表示能力判別工程は、前記通知工程において通知された画素サイズが前記制御装置の表示画面の画素サイズより大きいものについては、当該ユーザ端末の表示能力は前記制御装置の表示能力と同等であると判別することを特徴とする請求項5記載の画像表示方法。
- 前記容量判別工程は、前記表示能力判別工程における判別に応じて、前記複数のユーザ端末夫々との無線回線容量を判別することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の画像表示方法。
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