JP4279038B2 - 固体触媒の充填方法 - Google Patents

固体触媒の充填方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定床管型反応器の反応管に固体触媒を充填する方法、固定床管型反応器、ならびにメタクロレイン、アクロレイン、アクリル酸およびメタクリル酸の製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、固定床管型反応器の反応管(以下、反応管という。)の上側開口部から固体触媒を落下充填すると、落下時の物理的衝撃により、程度の多少こそあれ、触媒の粉化や崩壊が起こる。触媒の粉化や崩壊が著しい割合で起きた場合、実質的な触媒充填量の減少や圧力損失の増大により、予定した運転条件で反応を実施できないことがある。このような固体触媒の粉化や崩壊を抑制するために、成形圧力を調節したり、機械的強度を向上させる効果を有する各種の物質を添加したりして触媒の機械的強度を高める方法が知られている。しかしながら、このような方法は、反応管に充填する全ての触媒の機械的強度を一律に向上するものであり、触媒の比表面積や細孔分布の制御が容易でなく、反応時に目的とする反応生成物の収率が低下することがあった。
【0003】
一方、2以上の固体触媒群を固定床管型反応器に充填した例として、例えば、特許文献1〜4には、反応時のホットスポットの発生を回避することを目的として触媒群毎に触媒の組成を変える方法が開示されている。しかしながら、この方法では選択率の面で最適な触媒組成を選択できないという問題があった。また、特許文献5には同様の目的で触媒群毎に担持率を変えた担持触媒を充填する方法が開示されている。しかしながら、この方法では担体を除く正味の触媒量に制限があり、多くの触媒を充填することができないという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平3−215441号公報
【特許文献2】
特開平3−294239号公報
【特許文献3】
特開平4−210937号公報
【特許文献4】
特開2000−336060号公報
【特許文献5】
特開平6−192144号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、固体触媒を固定床管型反応器の反応管に充填する際に触媒の粉化や崩壊が少なく、反応時に目的とする反応生成物を高収率で得ることができる固体触媒の充填方法、反応時に目的とする反応生成物を高収率で得ることができる固定床管型反応器、ならびにメタクロレイン、アクロレイン、アクリル酸およびメタクリル酸を高収率で製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、固定床管型反応器の反応管の上側開口部から機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法である。
【0007】
2以上の固体触媒群に含まれる固体触媒の組成は同一であることが好ましい。また、2以上の固体触媒群に含まれる固体触媒の形状も同一であることが好ましい。
【0008】
各固体触媒群に含まれる機械的強度の異なる固体触媒としては、打錠圧力を変えることにより製造された機械的強度の異なる打錠成形触媒や、機械的強度を向上させる効果を有する物質の含有量を変えることにより製造されたものを用いることができる。
【0009】
また本発明は、機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を反応管の下側から上側に向かって機械的強度がより低くなるように充填されてなる反応管を有する固定床管型反応器である。
【0010】
さらに本発明は、前記の固定床管型反応器を用いて、イソブチレンおよび/またはtert−ブチルアルコール(以下、これらをまとめてイソブチレン等という)からメタクロレインおよびメタクリル酸(以下、これらをまとめてメタクロレイン等という)を製造する方法、プロピレンからアクロレインおよびアクリル酸(以下、これらをまとめてアクロレイン等という)を製造する方法、アクロレインからアクリル酸を製造する方法、ならびにメタクロレインからメタクリル酸を製造する方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において、固体触媒を充填する反応器は固定床管型反応器である。固体触媒は固定床管型反応器の反応管の上側開口部から落下させて充填する。固体触媒の充填は2以上の固体触媒群を順次落下させて行う。つまり、最初に充填した固体触媒群は反応管の最下部の触媒層になり、2番目に充填された固体触媒群は下から2番目の触媒層になる。
【0012】
本発明では、機械的強度の異なる固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群の順に充填していくことが重要である。機械的強度の指標としては、例えば、落下粉化率、形状変化率、圧壊強度等が挙げられるが、実際の充填に近い状況での機械的強度を表す落下粉化率が好ましい。
【0013】
本発明において、落下粉化率は次のようにして測定する。すなわち、長手方向が鉛直になるように設置され、下側開口部がステンレス製の板で閉止された内径2.75cm、長さ6mのステンレス製円筒の上側開口部から固体触媒100gを落下させて円筒内に充填し、下側開口部から回収された固体触媒のうち、目開き1mmのふるいを通過しないものの質量がXgであったとすると、落下粉化率は次のように算出される。落下粉化率は小さいほど機械的強度が高く、大きいほど機械的強度が低い。
落下粉化率(%)={(100−X)/100}×100
【0014】
通常、固定床管型反応器の反応管の上側開口部から同じ機械的強度の固体触媒を落下させて充填すると、反応管下部に充填される触媒ほど落下距離が長いので粉化量が多くなり、反応管上部に充填される触媒ほど落下距離が短いので粉化量が少なくなる。しかし、本発明では反応管下部には機械的強度の高い固体触媒を充填し、反応管上部には機械的強度の低い固体触媒を充填するので、機械的強度の低い固体触媒の粉化量を少なくできるのである。
【0015】
本発明において、固定床管型反応器のサイズや形式は特に限定されないが、前述したように固体触媒を落下充填する際の粉化や崩壊を抑制する目的からすると、反応管の長さ(高さ)が長いものに適用する方がより効果的である。また本発明では、固体触媒を毎回再現性良く充填でき、反応管毎の圧力損失のバラツキが少ないことから、本発明は固定床多管式反応器に固体触媒を充填するのに好適である。
【0016】
本発明は、触媒の比表面積や細孔分布が選択率に大きく影響を及ぼす酸化反応、例えば、イソブチレン等からメタクロレイン等への酸化反応、プロピレンからアクロレイン等への酸化反応、メタクロレインからメタクリル酸への酸化反応、アクロレインからアクリル酸への酸化反応等に用いる固体触媒の充填に適している。イソブチレン等からメタクロレイン等への酸化反応やプロピレンからアクロレイン等への酸化反応には、次の式(1)で表される組成を有する固体触媒が好適である。
MoBiFeSi (1)
(式(1)において、Mo、Bi、Fe、SiおよびOはそれぞれモリブデン、ビスマス、鉄、ケイ素および酸素を示し、Mはコバルトおよびニッケルからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Xはクロム、鉛、マンガン、カルシウム、マグネシウム、ニオブ、銀、バリウム、スズ、タンタルおよび亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yはリン、ホウ素、硫黄、セレン、テルル、セリウム、タングステン、アンチモンおよびチタンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Zはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。a、b、c、d、e、f、g、hおよびiは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.01〜3、c=0.01〜5、d=1〜12、e=0〜8、f=0〜5、g=0.001〜2、h=0〜20であり、iは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
【0017】
また、アクロレインからアクリル酸への酸化反応には、次の式(2)で表される組成を有する固体触媒が好適である。
Mo (2)
(式(2)において、Mo、VおよびOはそれぞれモリブデン、バナジウムおよび酸素を示し、Aは鉄、コバルト、クロム、アルミニウムおよびストロンチウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示し、Xはゲルマニウム、ホウ素、ヒ素、セレン、銀、ケイ素、ナトリウム、テルル、リチウム、アンチモン、リン、カリウム、およびバリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yは、マグネシウム、チタン、マンガン、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、タングステン、タンタル、カルシウム、スズおよびビスマスからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。a、b、c、d、eおよびfは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.01〜6、c=0〜5、d=0〜10、e=0〜5であり、fは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
【0018】
また、メタクロレインからメタクリル酸への酸化反応には、次の式(3)で表される組成を有する固体触媒が好適である。
Mo Cu (3)
(式(3)において、P、Mo、V、CuおよびOはそれぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅および酸素を示し、Xはアンチモン、ビスマス、ヒ素、ゲルマニウム、ジルコニウム、テルル、セレン、ケイ素、タングステン、ホウ素および銀からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yは鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、マンガン、コバルト、バリウム、ガリウム、セリウムおよびランタンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Zはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、a、b、c、d、e、f、gおよびhは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0〜2、e=0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3であり、hは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
【0019】
2以上の固体触媒群に含まれる固体触媒の組成は触媒群毎に異なっていてもよいが、触媒の製造が簡易になることから、組成は同一であることが好ましい。
【0020】
固体触媒の形状、大きさ等については特に制限はなく、球状、円柱状、リング状、星形状等、通常の打錠成形機、押出成形機、造粒機等で成形されたものが用いられる。また、上記のような形状を有する担体に触媒活性物質を担持した担持触媒であってもよい。2以上の固体触媒群に含まれる固体触媒の形状は触媒群毎に異なっていてもよいが、触媒の製造が簡易になることから、形状は同一であることが好ましい。
【0021】
また、固体触媒を充填する際には、固体触媒をシリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、シリコンカーバイト、チタニア、マグネシア、セラミックボールやステンレス鋼等の不活性担体で希釈して用いることもできる。すなわち、固体触媒群とは、固体触媒だけの集まり以外に、これらの不活性担体を含んだ固体触媒の集まりも意味する。
【0022】
固体触媒の機械的強度を調節する方法は特に限定されないが、例えば、触媒が打錠成形触媒の場合には成形時の打錠圧力で調整することが好ましい。打錠成形触媒の場合、最も落下粉化率の大きい固体触媒群で、落下粉化率は通常0.5〜10%、好ましくは1〜8%、より好ましくは2.5〜6%である。
【0023】
また、触媒が打錠成形触媒や押出成形触媒等の各種の成形触媒の場合には有機バインダー、無機バインダー、無機補強材等の機械的強度を向上させる効果を有する物質の量で調整することが好ましい。押出成形触媒の場合、最も落下粉化率の大きい固体触媒群で、落下粉化率は通常0.1〜3%、好ましくは0.2〜2%、より好ましくは0.3%〜1.5%である。
【0024】
有機バインダーとしては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等を挙げることができる。有機バインダーの添加量は、機械的強度の最も小さい固体触媒の場合、触媒成分100質量部に対して、通常0.1〜5質量部、好ましくは0.3〜4質量部、より好ましくは0.5〜3質量部である。
【0025】
有機バインダーは固体触媒を充填した後に熱処理して反応前に除去してもよい。この熱処理は触媒の活性化にも効果がある。従来の方法では、このような熱処理を行うと有機バインダーの燃焼による触媒の焼結や燃焼による触媒の還元が起きることがあった。そのため触媒の活性が熱処理毎に変化し、またこのような問題を回避した条件を注意深く選定しながら熱処理を行う必要があるので操作が煩雑になる等の問題があった。しかしながら、本発明によれば有機バインダーの総使用量を減らすことができるので、このような問題が起きにくく、また経済的にも好ましい。
【0026】
機械的強度を向上させる効果を有する物質として使用する無機バインダーとしては、例えば、シリカゾル等が挙げられる。また、無機補強材としては例えば、ガラス繊維等の無機繊維および各種ウィスカー等が挙げられる。
【0027】
本発明において、機械的強度の異なる固体触媒群の数は2〜4が好ましい。固体触媒群の数は多いほど触媒を落下充填する際の粉化や崩壊をより効果的に抑制することができる。また、固体触媒群の数は少ないほど触媒の製造および充填作業が簡便になる。
【0028】
最も機械的強度の小さい固体触媒を含む固体触媒群を充填した触媒層の充填長、すなわち反応管の最上部の触媒層の充填長をL1、全充填長(全ての触媒層の合計充填長)をL0とすると、L1とL0の関係は通常0.1≦L1/L0≦0.5であり、好ましくは0.2≦L1/L0≦0.4、より好ましくは0.25≦L1/L0≦0.35である。
【0029】
また、全充填長L0は通常1m〜10mであり、好ましくは2m〜7mである。L0が短いと、本発明による効果が小さくなる。
【0030】
本発明の方法で固体触媒を充填した固定床管型反応器を用いて反応を実施する際の諸条件は、反応の種類により異なることから一概に言えない。次に上述した式(1)の組成の固体触媒を用いてイソブチレン等からメタクロレイン等への酸化反応を行う場合とプロピレンからアクロレイン等への酸化反応を行う場合、式(2)の組成の固体触媒を用いてアクロレインからアクリル酸への酸化反応を行う場合、および式(3)の組成の固体触媒を用いてメタクロレインからメタクリル酸への酸化反応を行う場合を例にとって反応の諸条件について説明する。
【0031】
イソブチレン等からメタクロレイン等への酸化反応を行う場合、イソブチレン等と分子状酸素とを含む原料ガスを固体触媒に接触させる。原料ガス中のイソブチレン等の濃度は通常1〜20容量%、原料ガス中のイソブチレン等と酸素のモル比は1:0.5〜1:3が好ましい。原料ガスには水蒸気を加えてもよく、水蒸気の濃度は通常1〜45容量%である。また、反応圧力は通常0〜数100kPa(ゲージ圧)、反応温度は通常250〜400℃である、接触時間は通常1.5〜15秒である。
【0032】
プロピレンからアクロレイン等への酸化反応を行う場合、プロピレンと分子状酸素とを含む原料ガスを固体触媒に接触させる。原料ガス中のプロピレン濃度は通常1〜20容量%、酸素濃度は3〜30容量%が好ましい。原料ガスには水蒸気を加えてもよく、水蒸気の濃度は通常0〜60容量%である。また、反応圧力は通常0〜数100kPa(ゲージ圧)、反応温度は通常250〜450℃である、接触時間は通常0.5〜15秒である。
【0033】
アクロレインからアクリル酸への酸化反応を行う場合、アクロレインと分子状酸素とを含む原料ガスを固体触媒に接触させる。原料ガス中のアクロレインの濃度は通常1〜20容量%、酸素濃度は0.5〜25容量%が好ましい。原料ガスには水蒸気を加えてもよく、水蒸気の濃度は通常0〜30容量%である。また、反応圧力は通常0〜数100kPa(ゲージ圧)、反応温度は通常180〜350℃である、接触時間は通常0.1〜10秒である。
【0034】
メタクロレインからメタクリル酸への酸化反応を行う場合、メタクロレインと分子状酸素とを含む原料ガスを固体触媒に接触させる。原料ガス中のメタクロレインの濃度は通常1〜20容量%、原料ガス中のメタクロレインと酸素のモル比は1:0.3〜1:4が好ましい。原料ガスには水蒸気を加えてもよく、水蒸気の濃度は通常1〜45容量%である。また、反応圧力は通常0〜数100kPa(ゲージ圧)、反応温度は通常200〜430℃である、接触時間は通常1.5〜15秒である。
【0035】
イソブチレン等からメタクロレイン等への酸化反応、プロピレンからアクロレイン等への酸化反応、アクロレインからアクリル酸への酸化反応、およびメタクロレインからメタクリル酸への酸化反応のいずれの場合も、原料ガスの流通方向は特に限定されない。しかしながら、固体触媒として成形時の打錠圧力を調整した打錠成形触媒を用いた場合、反応管の上側に充填する機械的強度の低い固体触媒、すなわち打錠圧力の小さい触媒は細孔容積が大きく単位体積当りの触媒活性が相対的に高くなる。そのため、反応時における触媒層の最高温度を低く抑えたい場合は、反応管の下から上に向けて原料ガスを流通させるとよい。
【0036】
本発明によれば、機械的強度の平均値が本発明の場合と同じであって均一に混合された触媒のみを充填する方法に比べて全体としての粉化量が少なくなることから、触媒層の圧力損失を低くすることができる。イソブチレン等からメタクロレイン等への酸化反応、プロピレンからアクロレイン等への酸化反応、アクロレインからアクリル酸への酸化反応、およびメタクロレインからメタクリル酸の酸化反応の場合、圧力損失が小さくなると選択率の向上により目的生成物の収率が向上する。
【0037】
また、強度の低い固体触媒は細孔容積が大きい等の理由により、一般に強度の高いものより選択率の点で優れていることが多い。しかし、このような固体触媒の多くは充填時に壊れてしまうため、本来の性能が発揮できなかった。これに対して、本発明によれば、強度の弱い触媒を有効に利用できることから、目的生成物を高収率で得ることができる。
【0038】
また、有機バインダーを使用した固体触媒を用いる場合、本発明によれば有機バインダーの使用量を全体として低減させることができる。このため、熱処理により有機バインダーを除去する際、触媒の焼結や還元が抑制され、目的生成物の収率が向上する。
【0039】
【実施例】
以下、本発明を実施例および比較例を用いて説明する。
実施例および比較例中の原料イソブチレンまたはプロピレンの反応率、生成する不飽和アルデヒド(メタクロレインまたはアクロレイン)の選択率、不飽和カルボン酸(メタクリル酸またはアクリル酸)の選択率、不飽和アルデヒドおよび不飽和カルボン酸の合計収率(以下、合計収率という。)は次式により算出した。
イソブチレンまたはプロピレンの反応率(%)=A/B×100
不飽和アルデヒドの選択率(%)=C/A×100
不飽和カルボン酸の選択率(%)=D/A×100
合計収率(%)=(C+D)/B×100
ここで、Aは反応した原料イソブチレンまたはプロピレンのモル数、Bは供給した原料イソブチレンまたはプロピレンのモル数、Cは生成した不飽和アルデヒドのモル数、Dは生成した不飽和カルボン酸のモル数である。
【0040】
また、原料不飽和アルデヒド(アクロレインまたはメタクロレイン)の反応率、生成する不飽和カルボン酸(アクリル酸またはメタクリル酸)の選択率、不飽和カルボン酸の収率は次式により算出した。
不飽和アルデヒドの反応率(%)=E/F×100
不飽和カルボン酸の選択率(%)=G/E×100
不飽和カルボン酸の収率(%)=G/F×100
ここで、Eは反応した原料不飽和アルデヒドのモル数、Fは供給した原料不飽和アルデヒドのモル数、Gは生成した不飽和カルボン酸のモル数である。
原料ガスおよび反応ガスの分析はガスクロマトグラフィーを用いて行った。
【0041】
また、機械的強度の指標である落下粉化率は次のようにして算出した。すなわち、長手方向が鉛直になるように設置され、下側開口部がステンレス製の板で閉止された内径2.75cm、長さ6mのステンレス製円筒の上側開口部から固体触媒100gを落下させて円筒内に充填し、下側開口部から回収した固体触媒のうち、目開き1mmのふるいを通過しなかったものの質量がXgであったとき、落下粉化率は次式により算出した。
落下粉化率(%)={(100−X)/100}×100
【0042】
[実施例1]
下記組成(ただし酸素を除く)のイソブチレンの気相接触酸化によるメタクロレインおよびメタクリル酸合成用触媒の触媒粉末を調製した。
Mo12Bi0.9Fe1.5Sb0.8CoZn0.2Cs0.4
【0043】
得られた触媒粉末4900質量部をグラファイト粉末100質量部とよく混合したあと、外径5mm、内径2mm、高さ5mmに打錠成形した。このとき、成形圧力を調整し、落下粉化率がそれぞれ5.3%(固体触媒群A)、3.0%(固体触媒群B)、1.9%(固体触媒群C)の各固体触媒群を調製した。
【0044】
得られた固体触媒群A、B、Cをそれぞれ700gずつ、C、B、Aの順に内径27.5mm、高さ5mのステンレス反応管を有する固定床管型反応器の反応器の上側開口部より落下充填した。このときL0=4.7m、L1/L0=0.36であった。
【0045】
続いて、反応管外部に設けられた熱媒浴の温度を330℃に設定し、イソブチレン5%、酸素12%、水蒸気10%および窒素73%の原料混合ガスを接触時間4.5秒で反応管に充填された触媒層を下から上へ通過させた。その結果、イソブチレンの反応率97.0%、メタクロレインの選択率87.6%、メタクリル酸の選択率5.3%、合計収率90.1%であった。反応時の圧力損失(原料混合ガスの入口部(反応管下部)の圧力−原料混合ガスの出口部(反応管上部)の圧力)は39kPaであった。
【0046】
[実施例2]
実施例1で得られた触媒群B、Cをそれぞれ1000g、1100gずつC、Bの順に反応管に落下充填した以外は実施例1と同様に触媒の充填と反応を行った。このときL0=4.9m、L1/L0=0.48であった。また、イソブチレンの反応率96.7%、メタクロレインの選択率87.4%、メタクリル酸の選択率5.2%、合計収率89.5%、圧力損失36kPaであった。
【0047】
[比較例1]
実施例1で得られた触媒群A、B、Cを各々700gずつ均一に混合したものを反応管に落下充填した以外は実施例1と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、イソブチレンの反応率96.5%、メタクロレインの選択率87.2%、メタクリル酸の選択率5.1%、合計収率89.1%、圧力損失42kPaであった。
【0048】
[比較例2]
実施例1で得られた1000gの触媒群Bと1100gの触媒群Cを均一に混合したものだけを反応管に落下充填した以外は実施例1と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、イソブチレンの反応率96.2%、メタクロレインの選択率87.0%、メタクリル酸の選択率5.1%、合計収率88.6%、圧力損失39kPaであった。
【0049】
[比較例3]
実施例1で得られた2100gの触媒群Cだけを反応管に落下充填した以外は実施例1と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、イソブチレンの反応率96.0%、メタクロレインの選択率86.8%、メタクリル酸の選択率5.0%、合計収率88.1%、圧力損失35kPaであった。
【0050】
[比較例4]
触媒群の充填順序をA,B,Cの順とした以外は実施例1と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、イソブチレンの反応率96.4%、メタクロレインの選択率87.1%、メタクリル酸の選択率5.1%、合計収率88.9%、圧力損失45kPaであった。
【0051】
[実施例3]
下記組成(ただし酸素を除く)のプロピレンの気相接触酸化によるアクロレインおよびアクリル酸合成用触媒の触媒粉末を調製した。
Mo12Bi1.1FeCo4.5Zn0.1Te0.10.05
【0052】
得られた触媒粉末5000質量部に有機バインダーであるメチルセルロースと純水1750質量部を加え、混練りを行い、外径5mm、内径2mm、高さ4mmのリング状に押出成形した。このとき、メチルセルロースの量を50質量部、150質量部、および350質量部と変化させ、メチルセルロースの含有量が異なる固体触媒群D(メチルセルロース50質量部添加)、固体触媒群E(メチルセルロース150質量部添加)、固体触媒群F(メチルセルロース350質量部添加)を調製した。固体触媒群D、E、Fの落下粉化率はそれぞれ0.9%、0.5%、0.3%であった。
【0053】
得られた固体触媒群D、E、Fをそれぞれ700gずつ、F、E、Dの順に内径27.5mm、高さ5mのステンレス反応管を有する固定床管型反応器の反応器の上側開口部より落下充填した。このときL0=4.9m、L1/L0=0.37であった。
【0054】
続いて、反応管外部に設けられた熱媒浴の温度を300℃に設定し、空気を流通させながら、有機バインダーを除去した後、プロピレン5%、酸素12%、水蒸気10%および窒素73%の原料混合ガスを接触時間4.5秒で反応管に充填された触媒層を下から上へ通過させた。その結果、プロピレンの反応率99.3%、アクロレインの選択率88.6%、アクリル酸の選択率6.5%、合計収率94.4%、圧力損失36kPaであった。
【0055】
[実施例4]
実施例3で得られた触媒群E、Fをそれぞれ1000g、1100gずつF、Eの順に反応管に落下充填した以外は実施例3と同様に触媒の充填と反応を行った。このときL0=4.9m、L1/L0=0.48であった。また、プロピレンの反応率99.0%、アクロレインの選択率88.4%、アクリル酸の選択率6.4%、合計収率93.9%、圧力損失34kPaであった。
【0056】
[比較例5]
実施例3で得られた触媒群D、E、Fを各々700gずつ均一に混合したものを反応管に落下充填した以外は実施例3と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、プロピレンの反応率98.8%、アクロレインの選択率88.3%、アクリル酸の選択率6.4%、合計収率93.6%、圧力損失38kPaであった。
【0057】
[比較例6]
実施例3で得られた1000gの触媒群Eと1100gの触媒群Fを均一に混合したものだけを反応管に落下充填した以外は実施例3と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、プロピレンの反応率98.5%、アクロレインの選択率88.0%、アクリル酸の選択率6.3%、合計収率92.9%、圧力損失36kPaであった。
【0058】
[比較例7]
実施例3で得られた2100gの触媒群Fだけを反応管に落下充填した以外は実施例3と同様に触媒の充填、有機バインダーの除去、および反応を行った。その結果、有機バインダーの除去中の発熱が大きく、触媒層の最高温度が480℃にも達した。また、プロピレンの反応率98.8%、アクロレインの選択率88.3%、アクリル酸の選択率6.3%、合計収率93.5%、圧力損失33kPaであった。
【0059】
[実施例5]
下記組成(ただし酸素を除く)のメタクロレインの気相接触酸化によるメタクリル酸合成用触媒の触媒粉末を調製した。
Mo12Cu0.20.5Ge0.2Bi0.2Cs
【0060】
得られた触媒粉末5000質量部をグラファイト粉末100質量部とよく混合したあと、外径5mm、高さ5mmに打錠成形した。このとき、成形圧力を調整し、落下粉化率がそれぞれ4.4%(固体触媒群G)、2.0%(固体触媒群H)、1.0%(固体触媒群I)の各固体触媒群を調製した。
【0061】
得られた固体触媒群G、H、Iをそれぞれ1000gずつ、I、H、Gの順に内径27.5mm、高さ5mのステンレス反応管を有する固定床管型反応器の反応器の上側開口部より落下充填した。このときL0=4.9m、L1/L0=0.37であった。
【0062】
続いて、反応管外部に設けられた熱媒浴の温度を290℃に設定し、メタクロレイン5%、酸素12%、水蒸気10%および窒素73%の原料混合ガスを接触時間4.5秒で反応管に充填された触媒層を下から上へ通過させた。その結果、メタクロレインの反応率86.0%、メタクリル酸の選択率84.4%、収率72.6%であった。反応時の圧力損失(原料混合ガスの入口部(反応管下部)の圧力−原料混合ガスの出口部(反応管上部)の圧力)は40kPaであった。
【0063】
[実施例6]
実施例5で得られた触媒群H、Iをそれぞれ1300g、1700gずつI、Hの順に反応管に落下充填した以外は実施例5と同様に触媒の充填と反応を行った。このときL0=4.6m、L1/L0=0.45であった。また、メタクロレインの反応率85.9%、メタクリル酸の選択率84.2%、収率72.3%、圧力損失37kPaであった。
【0064】
[比較例8]
実施例5で得られた触媒群G、H、Iを各々1000gずつ均一に混合したものを反応管に落下充填した以外は実施例5と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、メタクロレインの反応率85.5%、メタクリル酸の選択率83.8%、収率71.6%、圧力損失43kPaであった。
【0065】
[比較例9]
実施例5で得られた1300gの触媒群Hと1700gの触媒群Iを均一に混合したものだけを反応管に落下充填した以外は実施例5と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、メタクロレインの反応率85.4%、メタクリル酸の選択率83.6%、収率71.4%、圧力損失40kPaであった。
【0066】
[比較例10]
実施例5で得られた3000gの触媒群Iだけを反応管に落下充填した以外は実施例5と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、メタクロレインの反応率85.0%、メタクリル酸の選択率83.1%、収率70.6%、圧力損失36kPaであった。
【0067】
[比較例11]
触媒群の充填順序をG,H,Iの順とした以外は実施例5と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、メタクロレインの反応率85.6%、メタクリル酸の選択率83.5%、収率71.5%、圧力損失46kPaであった。
【0068】
[実施例7]
下記組成(ただし酸素を除く)のアクロレインの気相接触酸化によるアクリル酸合成用触媒の触媒粉末を調製した。
Mo123.0Fe0.7Si4.4Na0.6Co0.6Mn0.10.5
【0069】
得られた触媒粉末5000質量部に有機バインダーであるヒドロキシプロピルメチルセルロースと純水1750質量部を加え、混練りを行い、外径5mm、内径2mm、高さ4mmのリング状に押出成形した。このとき、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの量を50質量部、150質量部、および350質量部と変化させ、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの含有量が異なる固体触媒群J(ヒドロキシプロピルメチルセルロース50質量部添加)、固体触媒群K(ヒドロキシプロピルメチルセルロース150質量部添加)、固体触媒群L(ヒドロキシプロピルメチルセルロース350質量部添加)を調製した。固体触媒群J、K、Lの落下粉化率はそれぞれ1.1%、0.6%、0.4%であった。
【0070】
得られた固体触媒群J、K、Lをそれぞれ700gずつ、J、K、Lの順に内径27.5mm、高さ5mのステンレス反応管を有する固定床管型反応器の反応器の上側開口部より落下充填した。このときL0=4.9m、L1/L0=0.38であった。
【0071】
続いて、反応管外部に設けられた熱媒浴の温度を270℃に設定し、空気を流通させながら、有機バインダーを除去した後、アクロレイン5%、酸素12%、水蒸気10%および窒素73%の原料混合ガスを接触時間4.5秒で反応管に充填された触媒層を下から上へ通過させた。その結果、アクロレインの反応率99.4%、アクリル酸の選択率93.0%、収率92.4%、圧力損失36kPaであった。
【0072】
[実施例8]
実施例7で得られた触媒群K、Lをそれぞれ1000g、1100gずつL、Kの順に反応管に落下充填した以外は実施例7と同様に触媒の充填と反応を行った。このときL0=4.7m、L1/L0=0.48であった。また、アクロレインの反応率99.2%、アクリル酸の選択率92.7%、収率92.0%、圧力損失34kPaであった。
【0073】
[比較例12]
実施例7で得られた触媒群J、K、Lを各々700gずつ均一に混合したものを反応管に落下充填した以外は実施例7と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、アクロレインの反応率98.9%、アクリル酸の選択率92.4%、収率91.4%、圧力損失38kPaであった。
【0074】
[比較例13]
実施例7で得られた1000gの触媒群Kと1100gの触媒群Lを均一に混合したものだけを反応管に落下充填した以外は実施例7と同様に触媒の充填と反応を行ったところ、アクロレインの反応率98.7%、アクリル酸の選択率92.2%、収率91.0%、圧力損失36kPaであった。
【0075】
[比較例14]
実施例7で得られた2100gの触媒群Lだけを反応管に落下充填した以外は実施例7と同様に触媒の充填、有機バインダーの除去、および反応を行った。その結果、有機バインダーの除去中の発熱が大きく、触媒層の最高温度が455℃にも達した。また、アクロレインの反応率98.9%、アクリル酸の選択率92.5%、収率91.5%、圧力損失33kPaであった。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、固体触媒を固定床管型反応器の反応管に充填する際に触媒の粉化や崩壊が少ない。また、このようにして得られた本発明の固定床管型反応器を用いると反応時に目的とする反応生成物を高収率で得ることができる。さらに本発明によれば、メタクロレイン、アクロレイン、アクリル酸およびメタクリル酸を高収率で製造することができる。

Claims (15)

  1. 固定床管型反応器の反応管の上側開口部から、打錠圧力を変えることにより製造された機械的強度の異なる次の式(1)で表される組成を有するイソブチレンおよび/またはtert−ブチルアルコールからメタクロレインおよびメタクリル酸を製造するための固体触媒を含む機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法。
    Mo Bi Fe Si (1)
    (式(1)において、Mo、Bi、Fe、SiおよびOはそれぞれモリブデン、ビスマス、鉄、ケイ素および酸素を示し、Mはコバルトおよびニッケルからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Xはクロム、鉛、マンガン、カルシウム、マグネシウム、ニオブ、銀、バリウム、スズ、タンタルおよび亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yはリン、ホウ素、硫黄、セレン、テルル、セリウム、タングステン、アンチモンおよびチタンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Zはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。a、b、c、d、e、f、g、hおよびiは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.01〜3、c=0.01〜5、d=1〜12、e=0〜8、f=0〜5、g=0.001〜2、h=0〜20であり、iは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
  2. 固定床管型反応器の反応管の上側開口部から、機械的強度を向上させる効果を有する物質の含有量を変えることにより製造された機械的強度の異なる次の式(1)で表される組成を有するイソブチレンおよび/またはtert−ブチルアルコールからメタクロレインおよびメタクリル酸を製造するための固体触媒を含む機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法。
    Mo Bi Fe Si (1)
    (式(1)において、Mo、Bi、Fe、SiおよびOはそれぞれモリブデン、ビスマス、鉄、ケイ素および酸素を示し、Mはコバルトおよびニッケルからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Xはクロム、鉛、マンガン、カルシウム、マグネシウム、ニオブ、銀、バリウム、スズ、タンタルおよび亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yはリン、ホウ素、硫黄、セレン、テルル、セリウム、タングステン、アンチモンおよびチタンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Zはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。a、b、c、d、e、f、g、hおよびiは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.01〜3、c=0.01〜5、d=1〜12、e=0〜8、f=0〜5、g=0.001〜2、h=0〜20であり、iは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
  3. 固定床管型反応器の反応管の上側開口部から、打錠圧力を変えることにより製造された機械的強度の異なる次の式(1)で表される組成を有するプロピレンからアクロレインおよびアクリル酸を製造するための固体触媒を含む機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法。
    Mo Bi Fe Si (1)
    (式(1)において、Mo、Bi、Fe、SiおよびOはそれぞれモリブデン、ビスマス、鉄、ケイ素および酸素を示し、Mはコバルトおよびニッケルからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Xはクロム、鉛、マンガン、カルシウム、マグネシウム、ニオブ、銀、バリウム、スズ、タンタルおよび亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yはリン、ホウ素、硫黄、セレン、テルル、セリウム、タングステン、アンチモンおよびチタンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Zはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。a、b、c、d、e、f、g、hおよびiは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.01〜3、c=0.01〜5、d=1〜12、e=0〜8、f=0〜5、g=0.001〜2、h=0〜20であり、iは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
  4. 固定床管型反応器の反応管の上側開口部から、機械的強度を向上させる効果を有する物質の含有量を変えることにより製造された機械的強度の異なる次の式(1)で表される組成を有するプロピレンからアクロレインおよびアクリル酸を製造するための固体触媒を含む機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法。
    Mo Bi Fe Si (1)
    (式(1)において、Mo、Bi、Fe、SiおよびOはそれぞれモリブデン、ビスマス、鉄、ケイ素および酸素を示し、Mはコバルトおよびニッケルからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Xはクロム、鉛、マンガン、カルシウム、マグネシウム、ニオブ、銀、バリウム、スズ、タンタルおよび亜鉛からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yはリン、ホウ素、硫黄、セレン、テルル、セリウム、タングステン、アンチモンおよびチタンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Zはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。a、b、c、d、e、f、g、hおよびiは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.01〜3、c=0.01〜5、d=1〜12、e=0〜8、f=0〜5、g=0.001〜2、h=0〜20であり、iは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
  5. 固定床管型反応器の反応管の上側開口部から、打錠圧力を変えることにより製造された機械的強度の異なる次の式(2)で表される組成を有するアクロレインからアクリル酸を製造するための固体触媒を含む機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法。
    Mo (2)
    (式(2)において、Mo、VおよびOはそれぞれモリブデン、バナジウムおよび酸素を示し、Aは鉄、コバルト、クロム、アルミニウムおよびストロンチウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示し、Xはゲルマニウム、ホウ素、ヒ素、セレン、銀、ケイ素、ナトリウム、テルル、リチウム、アンチモン、リン、カリウム、およびバリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yは、マグネシウム、チタン、マンガン、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、タングステン、タンタル、カルシウム、スズおよびビスマスからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。a、b、c、d、eおよびfは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.01〜6、c=0〜5、d=0〜10、e=0〜5であり、fは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
  6. 固定床管型反応器の反応管の上側開口部から、機械的強度を向上させる効果を有する物質の含有量を変えることにより製造された機械的強度の異なる次の式(2)で表される組成を有するアクロレインからアクリル酸を製造するための固体触媒を含む機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法。
    Mo (2)
    (式(2)において、Mo、VおよびOはそれぞれモリブデン、バナジウムおよび酸素を示し、Aは鉄、コバルト、クロム、アルミニウムおよびストロンチウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素を示し、Xはゲルマニウム、ホウ素、ヒ素、セレン、銀、ケイ素、ナトリウム、テルル、リチウム、アンチモン、リン、カリウム、およびバリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yは、マグネシウム、チタン、マンガン、銅、亜鉛、ジルコニウム、ニオブ、タングステン、タンタル、カルシウム、スズおよびビスマスからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示す。a、b、c、d、eおよびfは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.01〜6、c=0〜5、d=0〜10、e=0〜5であり、fは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
  7. 固定床管型反応器の反応管の上側開口部から、打錠圧力を変えることにより製造された機械的強度の異なる次の式(3)で表される組成を有するメタクロレインからメタクリル酸を製造するための固体触媒を含む機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法。
    Mo Cu (3)
    (式(3)において、P、Mo、V、CuおよびOはそれぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅および酸素を示し、Xはアンチモン、ビスマス、ヒ素、ゲルマニウム、ジルコニウム、テルル、セレン、ケイ素、タングステン、ホウ素および銀からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yは鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、マンガン、コバルト、バリウム、ガリウム、セリウムおよびランタンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Zはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、a、b、c、d、e、f、gおよびhは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0〜2、e=0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3であり、hは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
  8. 固定床管型反応器の反応管の上側開口部から、機械的強度を向上させる効果を有する物質の含有量を変えることにより製造された機械的強度の異なる次の式(3)で表される組成を有するメタクロレインからメタクリル酸を製造するための固体触媒を含む機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を機械的強度の高い固体触媒群順に順次落下させて充填する固体触媒の充填方法。
    Mo Cu (3)
    (式(3)において、P、Mo、V、CuおよびOはそれぞれリン、モリブデン、バナジウム、銅および酸素を示し、Xはアンチモン、ビスマス、ヒ素、ゲルマニウム、ジルコニウム、テルル、セレン、ケイ素、タングステン、ホウ素および銀からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Yは鉄、亜鉛、クロム、マグネシウム、タンタル、マンガン、コバルト、バリウム、ガリウム、セリウムおよびランタンからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、Zはカリウム、ルビジウム、セシウムおよびタリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種の元素を示し、a、b、c、d、e、f、gおよびhは各元素の原子比を表し、a=12のときb=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0〜2、e=0〜3、f=0〜3、g=0.01〜3であり、hは前記各成分の原子価を満足するのに必要な酸素原子比である。)
  9. 2以上の固体触媒群に含まれる固体触媒の組成が同一であることを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の固体触媒の充填方法。
  10. 2以上の固体触媒群に含まれる固体触媒の形状が同一であることを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載の固体触媒の充填方法。
  11. 請求項1〜10いずれかに記載の固体触媒の充填方法により機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を反応管の下側から上側に向かって機械的強度がより低くなるように充填されてなる反応管を有する固定床管型反応器。
  12. 請求項1または2記載の固体触媒の充填方法により機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を反応管の下側から上側に向かって機械的強度がより低くなるように充填されてなる反応管を有する固定床管型反応器を用いて、イソブチレンおよび/またはtert−ブチルアルコールからメタクロレインおよびメタクリル酸を製造する方法。
  13. 請求項3または4記載の固体触媒の充填方法により機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を反応管の下側から上側に向かって機械的強度がより低くなるように充填されてなる反応管を有する固定床管型反応器を用いて、プロピレンからアクロレインおよびアクリル酸を製造する方法。
  14. 請求項5または6記載の固体触媒の充填方法により機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を反応管の下側から上側に向かって機械的強度がより低くなるように充填されてなる反応管を有する固定床管型反応器を用いて、アクロレインからアクリル酸を製造する方法。
  15. 請求項7または8記載の固体触媒の充填方法により機械的強度の異なる2以上の固体触媒群を反応管の下側から上側に向かって機械的強度がより低くなるように充填されてなる反応管を有する固定床管型反応器を用いて、メタクロレインからメタクリル酸を製造する方法。
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