JP4278854B2 - 包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、包皮食品製造装置の麺皮形成機構において連続的に形成される帯状麺皮を麺皮受け位置まで一定長さ引き出してカットした後、これを麺皮受け位置から麺皮折り重ね包填機構の麺皮供給位置へ移し替えるための装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】
包皮食品製造装置において、上記のように麺皮受け位置で受け取った一定長さの麺皮をその麺皮受け位置から麺皮折り重ね包填機構の麺皮供給位置へ移し替えるに、ベルトコンベヤが使用されているが、麺皮受け位置と麺皮供給位置とでは麺皮の向きが異なる上、両位置間に可成りの高低差があるため、例えば複数台のベルトコンベヤを順次向きを変え且つ漸次傾斜状に配置するようにしていたが、設備が複雑化して、麺皮受け位置から麺皮供給位置までの距離が長くなる上に、麺皮受け位置からの麺皮を麺皮供給位置へ正確に移し替えることがきわめて困難であった。
【0003】
本発明は、上記に鑑み、麺皮受け位置から麺皮供給位置までの距離を極力短くできると共に、麺皮受け位置で受け取った麺皮を麺皮供給位置へ正確に移し替えることができる麺皮移し替え装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置は、図2、図3、図11及び図14に示すように、一定長さに切断された麺皮1を麺皮受け位置P1から麺皮供給位置P3へ移し替える装置であって、麺皮受け位置P1とこの位置P1から水平方向に隔たった麺皮中継位置P2との間を往復移動し、麺皮受け位置P1で受けた麺皮1をそのまま中継位置P2まで搬送する麺皮搬送台2と、麺皮中継位置P2で麺皮1を吸着して麺皮供給位置P3まで搬送し、その麺皮供給位置P3で麺皮1を解放する麺皮吸着搬送機構3と、からなることを特徴とする。
【0005】
請求項2は、請求項1に記載の包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置において、図10以下に示すように、前記麺皮吸着搬送機構3は、ガイド部材22に沿って移動する可動フレーム23と、この可動フレーム23に基板昇降駆動用シリンダ24を介して昇降可能に設けられた昇降基板25と、この昇降基板25に配設されていて、夫々下端部に麺皮中継位置P2で麺皮1上面に当接して吸着する吸着パッド26を有する複数の真空吸着手段27と、前記昇降基板25に押下手段昇降駆動用シリンダ28を介して昇降可能に設けられていて、麺皮解放時に麺皮1を押し下げる麺皮押下手段29と、からなることを特徴とする。
【0006】
請求項3は、請求項2に記載の包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置において、前記昇降基板25と基板昇降駆動用シリンダ24の本体24a側又は可動フレーム23側との間には、真空吸着手段27の吸着パッド26が麺皮1上に当接する時の衝撃を緩和するための緩衝バネ30が介装されていることを特徴とする。
【0007】
請求項4は、請求項2又は3記載の包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置において、前記麺皮押下手段29は、各吸着パッド26に同心状に外嵌された状態で押下手段昇降駆動用シリンダ28の伸縮作動により吸着パッド26に対して挿脱し、吸着パッド26からの離脱時に麺皮1を押し下げるようになっている複数のリング部材29aからなることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は三角包皮食品製造装置の全体を概略的に示す正面図、図2は同三角包皮食品製造装置の要部の平面図、図3は同要部の正面図である。この三角包皮食品製造装置は、帯状の麺皮を連続的に形成する機構Aと、この機構Aで形成した帯状の連続麺皮を一定長さに切断した後、その切断した一定長さの麺皮で具を包むようにして麺皮を正三角形状に折り重ねて内部に具を包填する機構Bと、から構成される。
【0009】
機構Aは、図1に示すように、小麦粉、鶏卵等からなる原料を、ホッパーHからノズルIを経て回転ドラム状の焼成用鉄板J上に供給して焼成することにより、薄い帯状の麺皮Mを連続的に製造する。機構Bにおいては、図1〜図3に示すように、機構Aで製造される帯状の連続麺皮Mを引き出し装置Lにより麺皮受け位置P1まで一定長さ引き出してカッターKにより切断し、しかして麺皮受け位置P1で受けた一定長さの長方形麺皮1を、麺皮搬送台2によって麺皮受け位置P1から麺皮引き出し方向と直交して水平方向に隔たった麺皮中継位置P2まで搬送し、この中継位置P2に搬送されてきた長方形の麺皮1を、麺皮吸着搬送機構3により吸着した状態で、中継位置P2の垂直下方に一段隔たった麺皮供給位置P3まで搬送して、ターンテーブル4に放射状に配設されている1つの麺皮折り重ねユニットUのトレー5列上に供給するようになっている。
【0010】
上記のようにターンテーブル4に配設されている麺皮折り重ねユニットUのトレー5列上に麺皮1を供給した後、この麺皮1上の所定位置に具供給装置7によって具6を供給する。こうして麺皮1上への具6の供給を終えた麺皮折り重ねユニットUが、ターンテーブル4の間欠回転に伴って具供給位置P4からターンテーブル周方向に一定角度移動するごとに、第1トレー51 から隣接する次のトレー52 ,53 ,54 ,55 (図4参照)へと順次1個ずつ反転駆動されることにより、麺皮1が具6を包むように正三角形状に折り重ねられて、内部に具6が包填された三角包皮食品13を形成するようになっている。
【0011】
ターンテーブル4は、間欠回転駆動機構(図示省略)によって、中央回転軸部Oの周りで45°回転するごとに一定時間停止して回転と停止とを周期的に繰り返すように構成された円板状のテーブルで、このターンテーブル4には、図2に破線で示すように、夫々テーブル半径方向に延びる8つの開口部4a…が周方向に45°のピッチで開口形成されていて、各開口部4aに夫々麺皮折り重ねユニットUが開口部4aの僅かに下側に位置するように配備されている。この麺皮折り重ねユニットUの構成及び作用について、図4〜図6を参照して以下に説明する。
【0012】
各麺皮折り重ねユニットUは、6個の三角形トレー51 ,52 ,53 ,54 ,55 ,56 からなるもので、第2トレー52 〜第6トレー56 は夫々平面視正三角形に形成され、第1トレー51 は、正確には正三角形部分を含む四角形に形成されている。しかして、これら第1トレー51 〜第6トレー56 は、水平面上において各三角形の対向辺どうしを突き合わせるように長方形状に組み合わせ配列されると共に、その長方形の一端側にある第1トレー51 が、隣合う第2トレー52 と突き合わせられる一辺側を回転軸線Gとして、当該第2トレー52 上に重合する位置まで180°往復反転駆動可能に構成され、また第2トレー52 〜第5トレー55 も同様に、夫々隣合う次のトレーと突き合わせられる一辺側を回転軸線Gとして、当該次のトレー上に重合する位置まで180°往復反転駆動可能に構成されている。第6トレー56 は、第1トレー51 〜第5トレー55 のように反転せず、後記するように、定位置に固定されたままトレーリフター(図示せず)によって所定位置まで持ち上げられるようになっている。
【0013】
また、各麺皮折り重ねユニットUには、図4及び図5から分かるように、各トレー51 〜55 が往復反転する際にその回転軸線Gの一端部付近に対し外方より軸方向に進退して麺皮1の折り重ね位置を規制する折り重ね規制手段8が設けられている。この折り曲げ規制手段8は、待機位置と作用位置との間で進退可能な先端の尖った細い棒状体9からなるもので、各トレー51 〜55 の反転時に待機位置(図4の破線図示位置、図5の実線図示位置)から作用位置(図4の仮想線図示位置、図5の仮想線図示位置)に進入して、折り曲げられる麺皮1の耳部に対面する位置まで挿入され、それにより麺皮1の折り曲げ位置が該棒状体9によって規制されて、麺皮1が該棒状体9を折り曲げ支点として、各トレー51 〜55 の回転軸線Gに沿って正確に折り曲げられるようになっている。
【0014】
この麺皮折り重ねユニットUにおける各トレー51 〜55 の反転駆動手段及び折り曲げ規制手段8の進退駆動手段について図5及び図6により簡単に説明すると、各トレー51 〜55 は、回転軸線Gの一端部側に沿って一体に延びる基幹部10が回転ギア機構51の回転駆動部52に連動連結され、また折り曲げ規制手段8の棒状体9は、回転ギア機構51に内蔵してある周知の遅延カム機構(図示せず)に連動連結されている。回転ギア機構51はターンテーブル4下面に取り付けられたギアボックス53内に装備されている。
【0015】
しかして、図5に示すように、昇降駆動体54の上昇移動に伴ってこれと連動する昇降ラック部材55が上動すると、回転ギア機構51に内蔵された遅延カム機構の作動により、折り曲げ規制手段8の棒状体9がトレー51 〜55 の反転動作に先立って実線図示の待機位置から仮想線図示の作用位置へ前進し、この後にトレー51 〜55 が回転軸線Gを中心に通常姿勢(図5の実線図示姿勢)から反転姿勢(図5の仮想線図示姿勢)へは反転する。引続き、昇降駆動体54の下降移動によって昇降ラック部材55が下動すると、トレー51 〜55 は反転姿勢から反転して通常姿勢に戻り、その間に折り曲げ規制手段8の棒状体9が作用位置から待機位置に後退するようになっている。
【0016】
図7の(a) ,(b) ,(c) ,(d) は、図2に示すようにターンテーブル4上方の定位置に設定した仮想ピッチラインa,b,c,dの近傍に位置する麺皮折り重ねユニットUを夫々拡大して示したものであり、図8の(e) ,(f) ,(g) ,(h)も、同じくターンテーブル4上方の定位置に設定した仮想ピッチラインe,f,g,hの近傍に位置する麺皮折り重ねユニットUを夫々拡大して示したものである。
【0017】
いま、図2を参照すると、仮想ピッチラインaの近傍には、麺皮受け位置P1から麺皮引き出し方向と直交して水平方向に隔たった麺皮中継位置P2と、この中継位置P2の垂直下方に一段隔たった麺皮供給位置P3があって、麺皮供給位置P3において、麺皮吸着搬送機構3により、回転するターンテーブル4に配設されている麺皮折り重ねユニットUのトレー5列上に長方形の麺皮1が載置供給され、こうして麺皮折り重ねユニットUのトレー5列上に麺皮1が供給された状態を図7の(a) に示す。また、仮想ピッチラインbの近傍には具供給位置P4があり、この具供給位置P4では、麺皮折り重ねユニットUのトレー5列上に供給された長方形麺皮1の所定位置に具供給装置7によって正三角形の具6が供給され、この状態を図7の(b) に示す。
【0018】
次に、本発明に係る麺皮移し替え装置について、図2、図3及び図9〜図14を参照しながら説明する。
【0019】
この麺皮移し替え装置は、図2及び図3から分かるように、麺皮受け位置P1と麺皮中継位置P2との間を往復移動し、麺皮受け位置P1で受けた長方形の麺皮1をそのまま麺皮中継位置P2まで搬送する麺皮搬送台2と、麺皮中継位置P2で麺皮1を吸着して麺皮供給位置P3まで搬送し、その麺皮供給位置P3で麺皮1を解放する麺皮吸着搬送機構3と、からなるもので、麺皮受け位置P1で受けた一定長さの長方形麺皮1を、麺皮搬送台2によって麺皮受け位置P1から麺皮引き出し方向と直交して水平方向に隔たった麺皮中継位置P2まで搬送し、この中継位置P2に搬送されてきた長方形の麺皮1を、麺皮吸着搬送機構3により吸着した状態で、中継位置P2の垂直下方に一段隔たった麺皮供給位置P3まで搬送して、この麺皮供給位置P3でターンテーブル4に放射状に配設されている1つの麺皮折り重ねユニットUのトレー5列上に供給するようになっている。
【0020】
図9の(a) 〜(c) は、麺皮形成機構Aで形成される帯状の連続麺皮Mを麺皮引き出し装置Lにより麺皮搬送台2上の麺皮受け位置P1まで一定長さ引き出してカッターKにより切断する状態を示している。麺皮引き出し装置Lは、連続麺皮Mが引き出される麺皮受け位置P1上の一端部にある掴み位置とその後端部にある解放位置との間を一定ストローク、即ち麺皮切断長さだけ前後往復する上下の麺皮掴み杆68,69を有し、掴み位置の近傍には上部の可動刃71と下部の固定刃72とからなるカッターKが設けてある。
【0021】
しかして、麺皮引き出し装置Lは、図9の(a) に示すように、上下麺皮掴み杆68,69が掴み位置まで前進して連続麺皮Mの先端部を掴み部68a,68bで掴み、この状態で解放位置まで後退することにより、連続麺皮Mを皮切断長さだけ引き出して、カッターKにより切断し、この切断後に上下麺皮掴み杆68,69が麺皮1を解放する。尚、図中の70は、切断後に麺皮掴み杆68,69が麺皮1を解放する時に、押え片70aで麺皮1の掴み側端部を麺皮搬送台2上に押え付けて、麺皮1が麺皮掴み杆68,69の掴み部68a,68bに付着するのを回避する麺皮押え手段である。
【0022】
図10〜図13には麺皮移し替え装置の具体的な構造を示している。麺皮搬送台2は、水平に配設されたガイドレール21,21にスライド自在に支持されていて、駆動手段(図示せず)により麺皮受け位置P1と麺皮供給位置P3との間を往復移動するようになっている。
【0023】
麺皮吸着搬送機構3は、図10及び図11から分かるように、上下垂直方向に延設された固定ガイド部材22にスライダー74によって上下摺動自在に支持された可動フレーム23と、この可動フレーム23に基板昇降駆動用シリンダ24を介して昇降可能に設けられた昇降基板25と、この昇降基板25に配設されていて、夫々下端部に麺皮中継位置P2で麺皮1の上面に当接して吸着する吸着パッド26を有する複数の真空吸着手段27と、前記昇降基板25に両側一対の押下手段昇降駆動用シリンダ28,28を介して昇降可能に設けられていて、麺皮解放時に麺皮を押し下げる麺皮押下手段29と、から構成される。可動フレーム23は、図示は省略するが、カム式駆動機構によって昇降駆動されるようになっている。基板昇降駆動用シリンダ24のシリンダ本体24aは、ブラケット75によって可動フレーム23に固定されている。
【0024】
前記昇降基板25と、基板昇降駆動用シリンダ24のシリンダ本体24aとの間には、各真空吸着手段27の吸着パッド26が麺皮1上に当接する時の衝撃を緩和する緩衝用コイルバネ30が介装されている。即ち、シリンダ本体24aにはその両側に一対の水平支持杆73,73が突設されていて、各水平支持杆73と昇降基板25との間にコイルバネ30が張架されている。尚、緩衝用コイルバネ30は、昇降基板25と可動フレーム23との間に介装してもよい。
【0025】
前記麺皮押下手段29は、各吸着パッド26に同心状に外嵌された状態で押下手段昇降駆動用シリンダ28の収縮作動により吸着パッド26に挿通し、伸張作動により吸着パッド26から下方へ抜け出る複数のリング部材29a…からなるもので、これらのリング部材29a…は4つが1組となって、各押下手段昇降駆動用シリンダ28のピストンロッドに連結されるリング支持枠29bに一体的に取り付けられ(図13参照)、しかして各押下手段昇降駆動用シリンダ28の伸張作動により各リング部材29aが各吸着パッド26から下方へ抜け出て、麺皮1を押し下げるようになっている。
【0026】
上記のように構成される麺皮移し替え装置の使用による麺皮1の移し替え操作について、図14の(a) 〜(d) を中心に、他の図面を参照しながら説明する。
【0027】
麺皮形成機構Aで形成される帯状の連続麺皮Mを図9の(a) 〜(c) に示されるように麺皮引き出し装置Lにより引き出してカッターKで切断して所定長さとなった麺皮1が麺皮搬送台2上の麺皮受け位置P1で受けられた後、図14の(a)に示すように、麺皮搬送台2がその麺皮1を載せて同図の実線で示す麺皮受け位置P1から仮想線図示の麺皮中継位置P2まで移動する。
【0028】
こうして麺皮1が麺皮搬送台2によって麺皮受け位置P1から麺皮中継位置P2まで搬送されると、図14の(b) に示すように、麺皮中継位置P2の直上近傍に待機している麺皮吸着搬送機構3の昇降基板25が基板昇降駆動用シリンダ24の伸張作動により所定ストローク下降し、真空吸着手段27の吸着パッド26が麺皮搬送台2上の麺皮1に当接してこれを吸着保持する。
【0029】
真空吸着手段27が麺皮1を吸着保持した後、図14の(c) に示すように、麺皮搬送台2が麺皮中継位置P2から麺皮受け位置P1へ復帰する。この後、可動フレーム23が同図のように所定ストローク下降して、麺皮1を、真空吸着手段27で吸着保持したまま、麺皮中継位置P2から下方へ隔たった位置にある麺皮供給位置P3、即ちターンテーブル4のトレー列5の上面近くまで搬送する。
【0030】
こうして麺皮1が真空吸着手段27に吸着保持されてターンテーブル4のトレー列5上にある麺皮供給位置P3まで下降搬送された後、図14の(d) に示すように、真空吸着手段27が真空吸着を解除して麺皮1を解放すると共に、押下手段昇降駆動用シリンダ28の伸張作動により各リング部材29aが各吸着パッド26から下方へ抜け出て、麺皮1を押し下げる。これによって、麺皮1が麺皮供9位置P3にあるターンテーブル4のトレー列5上に正確に載置供給される。
【0031】
上記のようにして麺皮1が麺皮供給位置P3に供給された後、押下手段昇降駆動用シリンダ28が収縮作動すると共に、可動フレーム23が所定位置まで上昇復帰して、麺皮吸着搬送機構3は、図14の(a) に示す待機位置に戻り、麺皮中継位置P2での次の麺皮1の吸着を待つ。しかして、図14の(a) 〜(d) に亘る一連の操作を繰り返し行うことになる。
【0032】
以上説明したような麺皮移し替え装置によれば、一定長さに切断された麺皮1を麺皮受け位置P1から麺皮供給位置P3へ移し替えるにあたって、麺皮1を、先ず、麺皮搬送台2によって、麺皮受け位置P1から水平方向に隔たった麺皮中継位置P2まで搬送し、しかる後、麺皮吸着搬送機構3により、麺皮中継位置で麺皮1を吸着して麺皮供給位置P3まで搬送し、その麺皮供給位置P3で吸着を解除して麺皮1を解放するようになっているから、麺皮受け位置P1から麺皮供給位置P3までの距離を出来るだけ短く設定することができ、それにより包皮食品製造装置の拡大化を回避できる一方、麺皮受け位置P1で受け取った麺皮1を麺皮供給位置P3まで確実に搬送できて、その麺皮供給位置P3に正確に移し替えることができる。
【0033】
また、この麺皮移し替え装置の麺皮吸着搬送機構3は、固定ガイド部材22に沿って上下摺動自在に支持された可動フレーム23と、このフレーム23に基板昇降駆動用シリンダ24を介して昇降可能に設けられた昇降基板25と、この昇降基板25に配設されていて、夫々下端部に吸着パッド26を有する複数の真空吸着手段27と、昇降基板25に押下手段昇降駆動用シリンダ28を介し昇降可能に設けられていて麺皮解放時に麺皮を押し下げる麺皮押下手段29とによって構成されるから、麺皮中継位置P2から麺皮供給位置P3までの麺皮1の搬送を安定状態でより確実に行うことができると共に、麺皮供給位置P3での麺皮1の切離しを確実に行うことができる。
【0034】
また、上記麺皮押下手段29が、各吸着パッド26に同心状に外嵌された状態で押下手段昇降駆動用シリンダ28の伸縮作動により吸着パッド26に対し挿脱して、この吸着パッド26からの離脱時に麺皮1を押し下げるようになっている複数のリング部材29aからなるものであるため、そのリング部材29aにより麺皮1との接触面積が少なくて、麺皮供給位置P3での麺皮1の切離しを迅速容易に行うことができる。
【0035】
この実施形態では、上下垂直方向に延びる固定ガイド部材22の使用により可動フレーム23を上下方向に移動可能とし、それによって麺皮供給位置P3が麺皮中継位置P2の垂直下方に隔たった位置に設けられているが、麺皮供給位置P3は麺皮中継位置P2から水平方向に隔たった位置に設定されてもよく、その場合は固定ガイド部材22を水平に配設して、可動フレーム23を水平方向に移動できるようにすればよい。
【0036】
【発明の効果】
請求項1に係る発明の麺皮移し替え装置によれば、一定長さの麺皮を麺皮受け位置から麺皮供給位置へ移し替えるにあたって、麺皮を、先ず、麺皮搬送台によって、麺皮受け位置から水平方向に隔たった麺皮中継位置まで搬送し、その後に麺皮吸着搬送機構により、麺皮中継位置で麺皮を麺皮供給位置まで吸着搬送し、その麺皮供給位置で吸着を解除して麺皮を解放するようになっているから、麺皮受け位置から麺皮供給位置までの距離を出来るだけ短く設定でき、それにより包皮食品製造装置の拡大化を回避できると共に、麺皮受け位置で受け取った麺皮を麺皮供給位置まで確実に搬送できて、正確に移し替えることができる。
【0037】
請求項2に係る発明の麺皮移し替え装置によれば、麺皮中継位置から麺皮供給位置までの麺皮の搬送を安定状態でより確実に行うことができると共に、麺皮供給位置での麺皮の切離しを確実に行うことができる。
【0038】
請求項3に係る発明の麺皮移し替え装置によれば、昇降基板と基板昇降駆動用シリンダの本体側又は可動フレーム側との間に緩衝バネが介装されているから、真空吸着手段の吸着パッドが麺皮上に当接する時の衝撃を緩和できて、麺皮の損傷を防止することができる。
【0039】
請求項4に係る発明の麺皮移し替え装置によれば、麺皮押下手段が複数のリング部材からなるため、そのリング部材により麺皮との接触面積が少なくて、麺皮供給位置での麺皮の切離しを迅速容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 包皮食品製造装置の全体を概略的に示す正面図である。
【図2】 同装置の要部の平面図である。
【図3】 同要部の正面図である。
【図4】 麺皮折り重ねユニットの設けられたターンテーブル部分の平面図である。
【図5】 図4のA−A線断面図である。
【図6】 図5のB−B線断面図である。
【図7】 ターンテーブル上方の定位置に設定した仮想ピッチラインa,b,c,dの近傍に位置する麺皮折り重ねユニットの平面図である。
【図8】 ターンテーブル上方の定位置に設定した仮想ピッチラインe,f,g,hの近傍に位置する麺皮折り重ねユニットの平面図である。
【図9】 麺皮形成機構から連続麺皮を麺皮引き出し装置により麺皮受け位置まで一定長さ引き出してカッターで切断する状態を示す説明図である。
【図10】 麺皮移し替え装置の正面図である。
【図11】 同麺皮移し替え装置の側面図である。
【図12】 同麺皮移し替え装置の平面図である。
【図13】 図10のC−C線断面図である。
【図14】 麺皮移し替え装置の作用を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 麺皮
2 麺皮搬送台
3 麺皮吸着搬送機構
4 ターンテーブル
5 トレー列
51 〜56 トレー
P1 麺皮受け位置
P2 麺皮中継位置
P3 麺皮供給位置
22 ガイド部材
23 可動フレーム
24 基板昇降駆動用シリンダ
25 昇降基板
26 吸着パッド
27 真空吸着手段
28 押下手段昇降駆動用シリンダ
29 麺皮押下手段
29a リング部材
Claims (4)
- 一定長さに切断された麺皮を麺皮受け位置から麺皮供給位置へ移し替える装置であって、麺皮受け位置とこの位置から水平方向に隔たった麺皮中継位置との間を往復移動し、麺皮受け位置で受けた麺皮をそのまま中継位置まで搬送する麺皮搬送台と、麺皮中継位置で麺皮を吸着して麺皮供給位置まで搬送し、その麺皮供給位置で麺皮を解放する麺皮吸着搬送機構と、からなる包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置。
- 前記麺皮吸着搬送機構は、ガイド部材に沿って移動する可動フレームと、この可動フレームに基板昇降駆動用シリンダを介して昇降可能に設けられた昇降基板と、この昇降基板に配設されていて、夫々下端部に麺皮中継位置で麺皮上面に当接して吸着する吸着パッドを有する複数の真空吸着手段と、前記昇降基板に押下手段昇降駆動用シリンダを介して昇降可能に設けられていて、麺皮解放時に麺皮を押し下げる麺皮押下手段と、からなる請求項1に記載の包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置。
- 前記昇降基板と基板昇降駆動用シリンダの本体側又は可動フレーム側との間には、真空吸着手段の吸着パッドが麺皮上に当接する時の衝撃を緩和するための緩衝バネが介装されている請求項2に記載の包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置。
- 前記麺皮押下手段は、各吸着パッドに同心状に外嵌された状態で押下部材昇降駆動用シリンダの伸縮作動により吸着パッドに対して挿脱し、吸着パッドからの離脱時に麺皮を押し下げるようになっている複数のリング部材からなる請求項2又は3記載の包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000324571A JP4278854B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000324571A JP4278854B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 包皮食品製造装置における麺皮移し替え装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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