JP2019202390A - 吸着パッド - Google Patents

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JP2019202390A
JP2019202390A JP2018099299A JP2018099299A JP2019202390A JP 2019202390 A JP2019202390 A JP 2019202390A JP 2018099299 A JP2018099299 A JP 2018099299A JP 2018099299 A JP2018099299 A JP 2018099299A JP 2019202390 A JP2019202390 A JP 2019202390A
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英文 渡部
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Abstract

【課題】麺皮を所望の位置に移送することができる吸着パッドを提供することを目的としている。【解決手段】吸着パッド1は、真空ポンプ等の真空吸引源に接続される貫通孔2aを有する筒状部材2と、筒状部材2の下端部に設けられ、麺皮Mの上面Maを吸着する吸着部材3と、吸着部材3の内周面3cに設けられ、麺皮Mの上面Maを突き刺して移送する突刺部材4と、筒状部材2の貫通孔2cに隙間5dをあけて着脱可能に装着され、下端面5eに突刺部材4が固定される取付部材5と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、麺皮を吸着して移送する吸着パッドに関する。
従来の麺皮(小麦粉等からなる原材料を面状に薄く伸ばしたものであって、例えば、餃子、焼売、雲呑、春巻等の包皮食品の内部に具材を包むための外皮、クレープ生地、トルティーヤ(タコス)生地、ピザ生地等の生地)を吸着して移送する吸着パッド(真空パッド、吸引パッド)として、例えば、包皮食品製造装置に使用されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような包皮食品製造装置は、図3に示すような構成となっている。
すなわち、図3に示す包皮食品製造装置11は、三角形状の包皮食品(例えば、三角形状の春巻)を製造するものであって、帯状の麺皮M1を形成する帯状麺皮形成機構12と、帯状麺皮形成機構12によって形成された帯状の麺皮M1を切断して矩形状の麺皮M2を形成し、矩形状の麺皮M2の内部に具材を充填して矩形状の麺皮M2を三角形状に折り畳む麺皮折畳充填機構13と、を備えている。この帯状麺皮形成機構12は、小麦粉等からなる原材料を投入するホッパー21と、ホッパー21に投入された原材料を供給するノズル22と、ノズル22から供給された原材料を焼成し、帯状の麺皮M1を形成する回転ドラム状の焼成用鉄板23と、を有している。また、麺皮折畳充填機構13は、帯状麺皮形成機構12の焼成用鉄板23によって形成された帯状の麺皮M1の先端部を把持して右方向に引き出す引出装置31と、引出装置31によって引き出された帯状の麺皮M1を切断して矩形状の麺皮M2を形成するカッター32と、カッター32によって切断された矩形状の麺皮M2を吸着して、麺皮移送台33からターンテーブル34上に配置された後述する麺皮折畳機構37の図示しないトレイに移送する麺皮吸着移送機構35と、麺皮吸着移送機構35によってトレイに移送された矩形状の麺皮M2の内部に挽肉や野菜等からなる具材を供給する具材供給機構36と、具材供給機構36によって内部に具材が供給された矩形状の麺皮M2を三角形状に折り畳んで、三角形状の包皮食品を製造する麺皮折畳機構37と、を有している。
かくして、上記のように構成される包皮食品製造装置11の麺皮吸着移送機構35では、図4に示すように、麺皮M2の上面M2aを吸着して移送する吸着パッド101が使用されている。この種の吸着パッド101は、図示しない真空ポンプ等の真空吸引源に図示しない配管を介して接続される貫通孔102aを有するシリコーンゴムからなる円筒状の筒状部材102と、筒状部材102の下端部にシリコーンゴムによって筒状部材102と一体形成され、麺皮M2の上面M2aを吸着する側面視で円錐台形状となるスカート形状の吸着部材103と、を備えている。このような吸着パッド101を使用して麺皮M2の上面M2aを吸着して移送するには、図4(a)に示すように、まず、吸着部材103の下端部103aを麺皮M2の上面M2aに対向するように配置する。次いで、吸着部材103を下方に移動し、図4(b)に示すように、吸着部材103の下端部103aを麺皮M2の上面M2aに当接して密閉する。このとき、筒状部材102の貫通孔102a及び吸着部材103と麺皮M2の上面M2aとで囲まれた内部空間103bに気密空間が形成される。次いで、真空吸引源を運転し、気密空間の空気を吸引して真空状態にすることによって、麺皮M2の上面M2aが吸着部材103に吸着される。そして、吸着部材103を図示しない所定の位置に移動し、真空吸引源を停止し、気密空間の真空状態を解除することによって、麺皮M2が吸着部材103から離脱して図示しない所望の位置に移送されるようになっている。
特許第4278854号公報
しかしながら、上記従来の麺皮M2の上面M2aを吸着して移送する吸着パッド101では、以下のような問題があった。すなわち、麺皮M2は、厚さが非常に薄く形成されるとともに、小麦粉等からなる原材料によって柔らかいものに形成されている。それゆえ、吸着パッド101の吸着力(保持力)は、麺皮M2が破損することなく吸着するために小さく設定することとなる。そのため、図4(c)に示すように、麺皮M2が側方(例えば、右方向)にずれた状態で吸着部材103に吸着されることがある。しかして、このように麺皮M2が側方にずれた状態で吸着部材103に吸着され、吸着部材103を所定の位置に移動して麺皮M2を吸着部材103から離脱させると、麺皮M2が所望の位置からずれた位置に移送されることとなる。これにより、麺皮M2を所望の位置に確実に移送することができないといった問題があった。それゆえ、この場合、麺皮M2を所望の位置に移送するために作業者等の手動作業が必要となり、もって、包皮食品製造装置の自動作業を阻害するといった問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑み、麺皮を所望の位置に確実に移送することができる吸着パッドを提供することを目的としている。
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1の発明に係る吸着パッド(1)は、真空吸引源に接続される貫通孔(2a)を有する筒状部材(2)と、
前記筒状部材(2)の下端部に設けられ、麺皮(M)の上面(Ma)を吸着する吸着部材(3)と、
前記吸着部材(3)の内周面(3c)に設けられ、麺皮(M)の上面(Ma)を突き刺して移送する突刺部材(4)と、を備えてなることを特徴としている。
請求項2の発明に係る吸着パッド(1)は、上記請求項1に記載の吸着パッド(1)において、前記突刺部材(4)の先端部(4a)は、前記吸着部材(3)の下端面(3a)よりも下方に突出するように形成されてなることを特徴としている。
請求項3の発明に係る吸着パッド(1)は、上記請求項1又は2に記載の吸着パッド(1)において、前記突刺部材(4)の突刺長さ(d1)は、麺皮(M)の厚さ(d2)よりも短くなるように形成されてなることを特徴としている。
請求項4の発明に係る吸着パッド(1)は、上記請求項1〜3の何れか1項に記載の吸着パッド(1)において、前記筒状部材(2)の貫通孔(2c)に隙間(5d)をあけて着脱可能に装着され、下端面(5e)に前記突刺部材(4)が固定される取付部材(5)をさらに備えてなることを特徴としている。
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1の発明によれば、吸着パッド(1)が麺皮(M)の上面(Ma)を突き刺して移送する突刺部材(4)を備えている。これにより、突刺部材(4)が麺皮(M)の上面(Ma)を突き刺した状態で、吸着部材(3)が麺皮(M)の上面(Ma)を吸着することとなる。それゆえ、麺皮(M)が破損することなく吸着するために吸着パッド(1)の吸着力を小さく設定した場合であっても、麺皮(M)が側方にずれた状態で吸着部材(3)に吸着される事態がなくなり、もって、麺皮(M)を所望の位置に確実に移送することができることとなる。したがって、麺皮(M)を所望の位置に確実に移送するために作業者等の手動作業が不要となるから、包皮食品製造装置(11)の自動作業を円滑に行うことができる。
請求項2の発明によれば、突刺部材(4)の先端部(4a)が、吸着部材(3)の下端面(3a)よりも下方に突出するように形成されているから、吸着部材(3)が麺皮(M)の上面(Ma)を吸着する前に、突刺部材(4)が麺皮(M)の上面(Ma)を突き刺すことができる。これにより、麺皮(M)が側方にずれた状態で吸着部材(3)に吸着される事態がなくなり、もって、麺皮(M)を所望の位置により確実に移送することができる。
請求項3の発明によれば、突刺部材(4)の突刺長さ(d1)が、麺皮(M)の厚さ(d2)よりも短くなるように形成されているから、突刺部材(4)が麺皮(M)を貫通し、吸着部材(3)と麺皮(M)の上面(Ma)とで囲まれた内部空間(3b)の気密空間から空気が漏れる事態(リーク)がなくなる。これにより、吸着パッド(1)の吸着力を維持することができることとなるから、麺皮(M)を所望の位置により確実に移送することができる。
請求項4の発明によれば、吸着パッド(1)が、筒状部材(2)の貫通孔(2c)に隙間(5d)をあけて着脱可能に装着され、下端面(5e)に突刺部材(4)が固定される取付部材(5)をさらに備えているから、取付部材(5)を着脱することによって、突刺部材(4)を容易に交換することができる。
本発明の一実施形態に係る吸着パッドを例示し、(a)は、同吸着パッドの縦断面図であり、(b)は、同吸着パッドの底面図である。 同吸着パッドが麺皮を吸着して移送する状態を例示し、(a)は、同吸着パッドを麺皮の上面に対向するように配置した状態を示す縦断面図であり、(b)は、同吸着パッドの突刺部材が麺皮の上面を突き刺し、同吸着パッドが麺皮の上面を吸着した状態を示す縦断面図である。 本発明及び従来の吸着パッドが使用される麺皮吸着移送機構を備える包皮食品製造装置の全体を概略的に示す正面図である。 従来の吸着パッドが麺皮を吸着して移送する状態を例示し、(a)は、従来の吸着パッドを麺皮の上面に対向するように配置した状態を示す縦断面図であり、(b)は、従来の吸着パッドが麺皮の上面を吸着した状態を示す縦断面図であり、(c)は、従来の吸着パッドが、側方にずれた麺皮の上面を吸着した状態を示す縦断面図である。
以下に、本発明に係る吸着パッドの一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
図3に示すように、吸着パッド1は、包皮食品製造装置11の麺皮吸着移送機構35に使用されるものであって、具体的には、図2に示すように、円形状となる餃子用の麺皮M(図3に示す麺皮M2に相当するもの)を吸着して移送するものである。
かくして、上記のような吸着パッド1は、図1に示すように、筒状部材2と、吸着部材3と、突刺部材4と、取付部材5と、を備えている。以下、この各構成について詳しく説明することとする。
<筒状部材の説明>
筒状部材2は、図1(a)に示すように、上端部開口が真空ポンプ等の真空吸引源(図示せず)に配管(図示せず)を介して接続される大径円筒状の貫通孔2aと、外周部が貫通孔2aの下端部に接続され、内周側に突出する円環状の段差部2bと、段差部2bの内周部に貫通孔2aと連通するように接続され、貫通孔2aの内径よりも小さい内径を有する小径円筒状の貫通孔2cと、を有する円筒状の部材である。
かくして、上記のように形成される筒状部材2は、シリコーンゴム等の弾性及び耐熱性を有するゴムにより形成されており、例えば、貫通孔2a、段差部2b、貫通孔2cが、成形加工により一体形成されている。なお、貫通孔2aの内径は、例えば、7mmであり、貫通孔2cの内径は、例えば、5mmであって、段差部2bの突出長さは、2mmである。
<吸着部材の説明>
吸着部材3は、図1(a)に示すように、筒状部材2の下端部から下方に延びるように一体形成され、側面視で円錐台形状となる下方に向けて全周にわたって側方に広がるスカート形状の部材であって、図2に示すように、下端面3aが麺皮Mの上面Maを吸着するものである。具体的には、この吸着部材3は、図1に示すように、内周面3cが半球状に切り欠かれ、上端部の中央部分が筒状部材2の貫通孔2cの下端部開口と連通する内部空間3bを有している。そしてさらに、この吸着部材3は、下端部の中央部分が開口するリップ形状の部材であって、下端部の外縁部分となる円環形状の下端面3aを有しており、この下端面3aが弾性変形することにより、麺皮Mの上面Maに密着するようになっている。
かくして、上記のように形成される吸着部材3は、筒状部材2と同一のシリコーンゴム等の弾性及び耐熱性を有するゴムにより一体形成されており、例えば、筒状部材2及び吸着部材3が、成形加工により一体形成されている。なお、吸着部材3の下端部の直径は、例えば、20mmであり、麺皮Mの直径は、70mm以上120mm以下の範囲であって、例えば、85mmである。しかるに、吸着部材3の下端部の直径は、麺皮Mの直径よりも小さく形成されており、もって、吸着パッド1の吸着力が小さく設定されている。
しかして、本実施形態によれば、吸着部材3が、シリコーンゴム等の弾性及び耐熱性を有するゴムにより形成されているから、例えば、麺皮Mの上面Ma(図2参照)に微細な凹凸が数多く形成されている場合であっても、吸着部材3の下端面3aが微細な凹凸に追従して弾性変形することによって、麺皮Mの上面Maに密着することができる。これにより、図2に示すように、吸着部材3と麺皮Mの上面Maとで囲まれた内部空間3bに気密空間を形成することができる。
さらに、本実施形態によれば、吸着部材3の下端部の直径(20mm)が、麺皮Mの直径(85mm)よりも小さく形成されているから、すなわち、吸着パッド1の吸着力が小さく設定されているから、吸着部材3が麺皮Mの上面Maを吸着するときに、麺皮Mを破損することなく吸着することができる。
<突刺部材の説明>
突刺部材4は、図1(a)に示すように、吸着部材3の内周面3cに取付部材5を介して固定されているものである。具体的には、筒状部材2の貫通孔2cに着脱可能に装着された取付部材5の下端面5eに固定され、図2に示すように、麺皮Mの上面Maを突き刺して移送するものである。
しかして、このような突刺部材4は、図1(a)に示すように、先端部4aが尖突状となるストレート形状の針状部材であって、例えば、ステンレス等の金属により形成されている。この先端部4aは、図1(b)に示すように、中心が、吸着部材3の下端部の中心と一致するように1本設けられている。そしてさらに、この先端部4aは、図1(a)及び図2(a)に示すように、麺皮Mの上面Maを吸着する前の状態(吸着部材3が弾性変形する前の状態)において、吸着部材3の下端面3aよりも下方に突出するように形成されている。
ところで、このように形成される突刺部材4は、図2(b)に示すように、突刺部材4の突刺長さd1(突刺部材4の全体を麺皮Mに突き刺したときの長さ)が、麺皮Mの厚さd2よりも短くなるように形成されている。具体的には、突刺部材4の突刺長さd1は、0.25mm以上1.2mm以下の範囲であって、例えば、0.75mmである。また、麺皮Mの厚さd2は、0.5mm以上1.5mm以下の範囲であって、例えば、1.0mmである。しかるに、突刺部材4の突刺長さd1(0.75mm)は、麺皮Mの厚さd2(1.0mm)よりも短くなるように形成されている。なお、本実施形態の突刺部材4の突刺長さd1は、突刺部材4が取付部材5の下端面5eから突出した長さ(取付部材5の下端面5eと突刺部材4の先端部4aとの間の長さ)と一致している。また、突刺部材4の突刺長さd1は、麺皮Mの厚さd2の50%以上80%以下であって、例えば、麺皮Mの厚さd2の75%である。さらにまた、突刺部材4の直径は、0.4mm以上1.0mm以下の範囲であって、例えば、0.5mmである。
しかして、本実施形態によれば、突刺部材4の先端部4aが、吸着部材3の下端面3aよりも下方に突出するように形成されているから、吸着部材3が麺皮Mの上面Maを吸着する前に、突刺部材4が麺皮Mの上面Maを突き刺すことができる。これにより、麺皮Mが側方にずれた状態で吸着部材3に吸着される事態がなくなり、もって、麺皮Mを所望の位置に確実に移送することができる。
さらに、本実施形態によれば、突刺部材4の突刺長さd1(0.75mm)が、麺皮Mの厚さd2(1.0mm)よりも短くなるように形成されているから、突刺部材4が麺皮Mを貫通し、吸着部材3と麺皮Mの上面Maとで囲まれた内部空間3bの気密空間から空気が漏れる事態がなくなる。これにより、吸着パッド1の吸着力を維持することができるから、麺皮Mを所望の位置により確実に移送することができる。
<取付部材の説明>
取付部材5は、図1に示すように、筒状部材2の貫通孔2cに隙間5dをあけて着脱可能に装着され、下端面5eの中央部分に突刺部材4が固定されるものであって、突刺部材4を筒状部材2に着脱可能に取り付けるための介装部材である。この取付部材5は、ステンレス等の金属により、例えば、鋳造により突刺部材4と一体形成されている。
しかして、上記のように形成される取付部材5は、図1(a)に示すように、円柱状の柱状部5aと、図1に示すように、柱状部5aの上端部から平面視で十字形状となるように4側方に突出し、下端面が筒状部材2の段差部2bに係止される上側の突出部5bと、図1(b)に示すように、柱状部5aの下端部から底面視で十字形状となるように4側方に突出し、上端面が吸着部材3の内周面3cに係止される下側の突出部5cと、柱状部5aの外周部と筒状部材2の貫通孔2cの内周部との間に形成される円筒状の隙間5dと、を有している。この柱状部5aは、上端部が筒状部材2の貫通孔2aに挿入され、中央部が筒状部材2の貫通孔2cに装着され、下端部が吸着部材3の内部空間3bに挿入されている。そして、この柱状部5aの外径は、筒状部材2の貫通孔2cの内径よりも小さくなるように形成されている。これにより、柱状部5aの外周部と筒状部材2の貫通孔2cの内周部との間に円筒状の隙間5dが形成されるようになっている。
一方、隙間5dは、上端部開口が筒状部材2の貫通孔2aと連通し、下端部開口が吸着部材3の内部空間3bと連通するように形成されている。そして、図2(b)に示すように、吸着部材3の下端面3aを麺皮Mの上面Maに当接して密閉した際、筒状部材2の貫通孔2a、取付部材5の柱状部5aと筒状部材2の貫通孔2cとの間の隙間5d、吸着部材3と麺皮Mの上面Maとで囲まれた内部空間3bに気密空間が形成されるようになっている。
かくして、上記のように構成される取付部材5を、図1に示すように、筒状部材2の貫通孔2cに装着するには、取付部材5の上側の突出部5bを、吸着部材3の内部空間3bから筒状部材2の貫通孔2cを弾性変形させながら挿通し、筒状部材2の段差部2bに係止するとともに、取付部材5の下側の突出部5cを吸着部材3の内周面3cに係止する。あるいは、取付部材5の下側の突出部5cを、筒状部材2の貫通孔2aから筒状部材2の貫通孔2cを弾性変形させながら挿通し、吸着部材3の内周面3cに係止するとともに、取付部材5の上側の突出部5bを筒状部材2の段差部2bに係止する。なお、取付部材5を筒状部材2の貫通孔2cから取り外すには、上記の装着手順の逆順とすればよい。しかるに、このようにして、取付部材5を筒状部材2の貫通孔2cに着脱可能に装着することができることとなる。
しかして、本実施形態によれば、吸着パッド1が、筒状部材2の貫通孔2cに隙間5dをあけて着脱可能に装着され、下端面5eに突刺部材4が固定される取付部材5を備えているから、取付部材5を着脱することによって、突刺部材4を容易に交換することができる。
<吸着パッドの使用方法>
かくして、上記のように構成される吸着パッド1は、以下のように麺皮Mの上面Maを吸着して移送することとなる。
まず、図2(a)に示すように、吸着部材3の下端面3aを麺皮Mの上面Maに対向するように配置する。次いで、吸着パッド1(吸着部材3)を下方に移動し、図2(b)に示すように、取付部材5の下端面5eが麺皮Mの上面Maに当接するように突刺部材4の全体を麺皮Mの上面Maに突き刺すとともに、吸着部材3の下端面3aを麺皮Mの上面Maに当接して密閉する。このとき、筒状部材2の貫通孔2a、取付部材5の柱状部5aと筒状部材2の貫通孔2cとの間の隙間5d、吸着部材3と麺皮Mの上面Maとで囲まれた内部空間3bに気密空間が形成される。さらに、突刺部材4の突刺長さd1(0.75mm)が、麺皮Mの厚さd2(1.0mm)よりも短くなるように形成されているから、突刺部材4が麺皮Mを貫通し、吸着部材3と麺皮Mの上面Maとで囲まれた内部空間3bの気密空間から空気が漏れることがなく、気密空間が維持される。
次いで、真空吸引源を運転し、気密空間の空気を吸引して真空状態にする。これにより、麺皮Mの上面Maが吸着部材3に吸着される。そして、吸着部材3を図示しない所定の位置に移動し、真空吸引源を停止し、気密空間の真空状態を解除することによって、麺皮Mが吸着部材3から離脱して図示しない所望の位置に移送されることとなる。
かくして、このようにして、吸着パッド1は、麺皮Mの上面Maを吸着して移送することができることとなる。
しかして、以上説明した本実施形態によれば、吸着パッド1が麺皮Mの上面Maを突き刺して移送する突刺部材4を備えている。これにより、突刺部材4が麺皮Mの上面Maを突き刺した状態で、吸着部材3が麺皮Mの上面Maを吸着することとなる。それゆえ、麺皮Mを破損することなく吸着するために吸着パッド1の吸着力を小さく設定した場合であっても、麺皮Mが側方にずれた状態で吸着部材3に吸着される事態がなくなり、もって、麺皮Mを所望の位置に確実に移送することができることとなる。したがって、麺皮Mを所望の位置に確実に移送するために作業者等の手動作業が不要となるから、包皮食品製造装置11の自動作業を円滑に行うことができることとなる。
<変形例の説明>
なお、本実施形態において示した形状等はあくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、本実施形態においては、吸着パッド1は、円形状となる餃子用の麺皮Mを吸着して移送する包皮食品製造装置11の麺皮吸着移送機構35に使用されるものであったが、それに限らず、矩形状となる焼売、雲呑、春巻等の包皮食品の内部に具材を包むための外皮、円形状又は矩形状となるクレープ生地、トルティーヤ(タコス)生地、ピザ生地等の生地を吸着して移送するものに使用してもよい。
さらに、本実施形態においては、筒状部材2及び吸着部材3は、シリコーンゴム等のゴムにより形成されていたが、例えば、フッ素ゴム等の他のゴムにより形成してもよい。また、本実施形態においては、突刺部材4及び取付部材5は、ステンレス等の金属により形成されていたが、例えば、チタン等の他の金属や、ポリアセタール(POM)等の合成樹脂により形成してもよい。しかしながら、食品(麺皮M)を取り扱うことから、錆びにくいステンレス等の金属により突刺部材4及び取付部材5を形成するのが好ましい。
1 吸着パッド
2 筒状部材
2a,2c 貫通孔
2b 段差部
3 吸着部材
3a 下端面
3b 内部空間
3c 内周面
4 突刺部材
4a 先端部
5 取付部材
5a 柱状部
5b,5c 突出部
5d 隙間
5e 下端面
11 包皮食品製造装置
12 帯状麺皮形成機構
13 麺皮折畳充填機構
21 ホッパー
22 ノズル
23 焼成用鉄板
31 引出装置
32 カッター
33 麺皮移送台
34 ターンテーブル
35 麺皮吸着移送機構
36 具材供給機構
37 麺皮折畳機構
d1 突刺部材の突刺長さ
d2 麺皮の厚さ
M 麺皮
Ma 麺皮の上面

Claims (4)

  1. 真空吸引源に接続される貫通孔を有する筒状部材と、
    前記筒状部材の下端部に設けられ、麺皮の上面を吸着する吸着部材と、
    前記吸着部材の内周面に設けられ、麺皮の上面を突き刺して移送する突刺部材と、を備えてなる吸着パッド。
  2. 前記突刺部材の先端部は、前記吸着部材の下端面よりも下方に突出するように形成されてなる請求項1に記載の吸着パッド。
  3. 前記突刺部材の突刺長さは、麺皮の厚さよりも短くなるように形成されてなる請求項1又は2に記載の吸着パッド。
  4. 前記筒状部材の貫通孔に隙間をあけて着脱可能に装着され、下端面に前記突刺部材が固定される取付部材をさらに備えてなる請求項1〜3の何れか1項に記載の吸着パッド。

JP2018099299A 2018-05-24 2018-05-24 吸着パッド Pending JP2019202390A (ja)

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