JP3343134B2 - 豆腐等のパック詰め装置 - Google Patents

豆腐等のパック詰め装置

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JP3343134B2 JP21892991A JP21892991A JP3343134B2 JP 3343134 B2 JP3343134 B2 JP 3343134B2 JP 21892991 A JP21892991 A JP 21892991A JP 21892991 A JP21892991 A JP 21892991A JP 3343134 B2 JP3343134 B2 JP 3343134B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、豆腐などのゲル状の
食品(以下、単に、豆腐等という)を高能率にパック詰
めすることができる豆腐等のパック詰め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】豆腐等を大量に工場生産するときは、成
形時間を確保するために、長い成形用のコンベヤが必要
であり、成形用のコンベヤ上でシート状に成形された豆
腐等は、その後、所定のサイズに切断し、パック詰めし
て商品となる。
【0003】このようなパック詰め作業は、たとえば、
次のような装置によって自動化することができる。すな
わち、所定のサイズに切断された豆腐等に対し、その上
面を吸着する真空吸引カップを備えたロボット装置を設
け、このロボット装置により、供給コンベヤ上の豆腐等
を所定位置にある容器に搬送し、容器に収納すればよ
い。また、豆腐等は、その形くずれを防ぐために、水中
を搬送するようにしたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、ロボット装置は、一般に、豆腐等を1個ずつし
か搬送することができないから、作業能率が悪い上、豆
腐等が軟質で形くずれし易いときは、実用的に運転する
ことが極めて難しいという問題があった。真空吸引カッ
プの吸引力が小さいと、豆腐等が落下してしまうおそれ
があり、吸引力が大きいと、豆腐等の表面に真空吸引カ
ップの跡が付き、商品価値がなくなってしまうからであ
る。また、豆腐等を水中で搬送するものは、操業中に水
が汚れ易く、衛生上の問題を発生し易いという重大な欠
点がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、豆腐等を供給する供給コンベヤの終端
にスライドテーブルを配置し、スライドテーブルの下方
にパックコンベヤを設け、さらに、送りブレードとスト
ッパとを設けることによって、水中を搬送することな
く、形くずれなしに、極めて能率よくパック詰め作業が
できる豆腐等のパック詰め装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、包装単位の大きさの豆腐等を搬
送する供給コンベヤと、供給コンベヤの進行方向に前後
動し、供給コンベヤの終端に連続する移載位置と供給コ
ンベヤから離れる退避位置とをとるスライドテーブル
と、スライドテーブルの移載位置の下方に豆腐の落下距
離を小さくする上昇位置と下降位置との間を上下動自在
にして配設されるとともに水が入れられている容器を搬
送するパックコンベヤと、スライドテーブルの上部に配
設するストッパと、供給コンベヤ上の豆腐等を移載位置
にあるスライドテーブルに移送し、ストッパとともに豆
腐等を位置決めする送りブレードとを備えることをその
要旨とする。
【0007】なお、パックコンベヤは、上下動可能とし
てもよい。
【0008】
【作用】かかる構成によるときは、供給コンベヤは、包
装単位の大きさの豆腐等を搬送し、送りブレードは、供
給コンベヤ上の豆腐等を移載位置にあるスライドテーブ
ルに移送することができ、このとき、送りブレードは、
ストッパとともに、スライドテーブル上の豆腐等を定位
置に位置決めすることができる。
【0009】そこで、スライドテーブルを退避位置に後
退させれば、豆腐等は、ストッパによって、その移動が
阻止されているから、そのまま下方に落下し、豆腐の落
下距離を小さくする上昇位置とに上昇しているパックコ
ンベヤ上の水が入れられている容器に落とし込むように
して、パック詰めすることができる。パックコンベヤ
は、その後、豆腐等が詰まった容器を次工程に搬送す
る。
【0010】パックコンベヤが上下動可能であるとき
は、豆腐等を落とし込む際、パックコンベヤを上昇させ
ることにより、豆腐等の落下距離を小さくすることがで
きるから、豆腐等の形くずれを一層少なくすることがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0012】豆腐等のパック詰め装置は、供給コンベヤ
10、スライドテーブル40、パックコンベヤ30、ス
トッパ50、送りブレード20を備えてなる(図1)。
【0013】供給コンベヤ10は、駆動ローラ11、エ
ッジプレート12、コンベヤベルト13を備えてなり
(図1、図2)、コンベヤベルト13上には、所定の包
装単位の大きさに切断された豆腐等W、W…が、横1列
に整列されて、図1、図2の矢印K1 方向に搬送される
ものとする。
【0014】スライドテーブル40は、供給コンベヤ1
0の終端部に配設されている。
【0015】スライドテーブル40は、供給コンベヤ1
0の幅とほぼ同長の長い板材41の両端に、ブラケット
42a付きの支持部42、42を立設してなり、ブラケ
ット42a、42aには、供給コンベヤ10と平行に配
設するエアシリンダ43、43のロッド43a、43a
が結合されている。また、支持部42、42の各外側に
は、それぞれ滑り軸受42b、42bを固定し、滑り軸
受42b、42bには、ガイド棒44、44が摺動自在
に挿通されている。したがって、スライドテーブル40
は、エアシリンダ43、43を伸縮することにより、供
給コンベヤ10の進行方向に前後動し、供給コンベヤ1
0の終端に連続する移載位置(図1の実線)と、供給コ
ンベヤ10から離れる退避位置(同図の二点鎖線)とを
とることができる。
【0016】パックコンベヤ30は、スライドテーブル
40の移載位置の下方に配設されている(図1、図
3)。パックコンベヤ30は、豆腐等W、W…の容器
P、P…を供給コンベヤ10の進行方向と直交する図3
の矢印K3 方向に搬送するものである。
【0017】パックコンベヤ30は、いわゆるトッププ
レートチェーンからなるチェーンコンベヤであり(図
3、図4)、表面が平らなトッププレート31、31…
と、表面に突片32aを有するトッププレート32、3
2…とを連鎖し、主コンベヤスプロケット33、従コン
ベヤスプロケット34に巻き掛けてなる。トッププレー
ト32、32…の突片32a、32a…は、容器P、P
…を、所定のピッチに、安定に保持するように立設され
ているものとし、また、このときの容器P、P…のピッ
チは、供給コンベヤ10上の豆腐等W、W…のピッチと
一致しているものとする。なお、パックコンベヤ30上
の容器P、P…には、あらかじめ、少量の水Mを入れて
おくものとする。
【0018】パックコンベヤ30は、その全体が、枠形
のフレーム35に組み込まれており(図3)、フレーム
35は、エアシリンダ36、36を介し、上下動可能に
支承されている。エアシリンダ36、36は、それぞれ
固定板38に取り付けられており、固定板38には、ガ
イド筒37a、37aが立設されている。なお、フレー
ム35の下面には、ガイド筒37a、37a…に対応し
てガイドロッド37、37…が垂設され、各ガイドロッ
ド37は、対応するガイド筒37aに対し、摺動自在に
貫通しているものとする。そこで、エアシリンダ36、
36を伸縮することにより、パックコンベヤ30は、フ
レーム35と一体となって上下動することができる。
【0019】なお、フレーム35は、上方の長手方向の
構造材35a、35aが、容器P、P…のつば部分を支
持するように作られており(図1)、したがって、容器
P、P…は、パックコンベヤ30を運転するとき、構造
材35a、35aに案内されるようにして搬送されるも
のとする。
【0020】ストッパ50は、スライドテーブル40の
上部に、スライドテーブル40と平行に固定して配設さ
れている(図1、図2)。ストッパ50は、スライドテ
ーブル40よりやや短い板材を折り曲げてなり、その下
端は、スライドテーブル40の上面にほぼ接するように
なっている。
【0021】送りブレード20は、供給コンベヤ10の
終端部上方に、供給コンベヤ10を横切るようにして配
設されている(図1、図5)。送りブレード20は、ス
トッパ50と同長の板材を折り曲げてなり、ストッパ5
0と相対向する垂直面20aと、その上部の水平面20
bとを有する。
【0022】送りブレード20の上方には、支持板21
を設け、支持板21の中央には、上下動用のエアシリン
ダ22を立設し、その両側には、ガイド筒24、24が
立設されている。エアシリンダ22のロッド22aは、
ジョイント金具23を介して、送りブレード20の水平
面20bに連結されている。また、水平面20bには、
別のジョイント金具23、23を介してガイドロッド2
5、25を立設し、ガイドロッド25、25は、ガイド
筒24、24に摺動自在に挿通されている。
【0023】支持板21の両端には、それぞれ滑り軸受
28a、28aが取り付けられており、滑り軸受28
a、28aには、ガイドロッド28が摺動自在に挿通さ
れている。また、支持板21の前方には、エアシリンダ
26、26が配設されており、エアシリンダ26、26
のロッド26a、26aは、それぞれ、支持板21の両
端部に突設されたブラケット26bに連結されている。
【0024】そこで、エアシリンダ26、26を伸縮す
れば、送りブレード20は、支持板21を介し、供給コ
ンベヤ10の進行方向に前後動することができ、エアシ
リンダ22を伸縮すれば、上下に移動することができ
る。すなわち、送りブレード20は、エアシリンダ2
6、26を伸長し、エアシリンダ22を短縮することに
より、供給コンベヤ10の上方に高く退避する退避位置
(図1の実線)をとることができ、そのままエアシリン
ダ22を伸長することにより、下端がコンベヤベルト1
3にほぼ接する作動位置(同図の一点鎖線)をとること
ができる。さらに、ここから、エアシリンダ26、26
を短縮すれば、送りブレード20は、移載位置にあるス
ライドテーブル40の上方にまで進出して、押出位置
(同図の二点鎖線)をとることができる。
【0025】いま、送りブレード20は、退避位置にお
き、スライドテーブル40は、移載位置に前進させ、パ
ックコンベヤ30は、容器P、P…を供給コンベヤ10
の終端部前面に搬入し、上昇させて待機する。なお、こ
のとき、パックコンベヤ30上の容器P、P…は、供給
コンベヤ10上の豆腐等W、W…の搬送位置と正確に一
致させるものとする。
【0026】供給コンベヤ10を運転し、豆腐等W、W
…の後端面が送りブレード20の下方を通過した時点で
送りブレード20を作動位置に下降し、次いで、送りブ
レード20を押出位置に駆動すれば、送りブレード20
は、供給コンベヤ10上の豆腐等W、W…を一挙にスラ
イドテーブル40上に押し出し、移載位置にあるスライ
ドテーブル40上に移送することができる(図1の二点
鎖線)。ただし、このときの豆腐等W、W…の停止位置
は、送りブレード20、ストッパ50によって規制さ
れ、パックコンベヤ30上の容器P、P…の直上位置に
なるものとする。すなわち、送りブレード20は、作動
位置から押出位置に移動することにより、ストッパ50
との間に豆腐等W、W…を挾み込むようにして、スライ
ドテーブル40上に豆腐等W、W…を移載し、定位置に
位置決めすることができる。
【0027】次いで、スライドテーブル40を、供給コ
ンベヤ10から離れる退避位置に速やかに移動させる
(図1、図6の二点鎖線)。このとき、豆腐等W、W…
は、ストッパ50に遮られて停留しているから、スライ
ドテーブル40とともに移動することができず、したが
って、豆腐等W、W…は、そのまま、下方にあるパック
コンベヤ30上の容器P、P…の中に落とし込むことが
できる(図6の二点鎖線)。なお、容器P、P…の中に
は、あらかじめ水Mが注入されているから、豆腐等W、
W…は、容器P、P…に落下する際、形くずれするよう
なことはない。
【0028】このようにして、豆腐等W、W…が容器
P、P…の中に落とし込まれた後、パックコンベヤ30
は、フレーム35と一体に下降し、一定距離だけ正転す
ることによって、豆腐等Wが入った容器P、P…を、図
示しない次工程へ搬送し、それと同時に、新たな容器
P、P…を供給コンベヤ10の前面に搬入することがで
きる(図3)。また、送りブレード20は、上昇して後
退することにより、元の退避位置に復帰させ、スライド
テーブル40は、移載位置に復帰させて、次の豆腐等
W、W…の到着に備える。
【0029】以上の手順により、パックコンベヤ30上
には、複数個の豆腐等W、W…を同時にパック詰めする
ことができる。ただし、このとき、同時にパック詰めす
る豆腐等W、W…の個数は、1個以上任意の個数にとり
得ることはいうまでもない。また、パックコンベヤ30
は、その全体を上昇させることにより、豆腐等W、W…
の落下距離を小さくし、形くずれを防止することができ
るばかりでなく、その搬送時に下降させることにより、
正規の姿勢にない容器Pや豆腐等Wが、近辺の構造部材
と不用意に干渉するおそれを排除することができる。な
お、パックコンベヤ30は、かかる干渉のおそれがない
場合には、必らずしも上下動可能にする必要はない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、豆腐等を搬送する供給コンベヤの終端に配設するス
ライドテーブルと、スライドテーブルの下方に豆腐の落
下距離を小さくする上昇位置と下降位置との間を上下動
自在にして設けるパックコンベヤと、送りブレードとス
トッパとを設けることによって、送りブレードは、供給
コンベヤ上の豆腐等を移載位置にあるスライドテーブル
に移送し、スライドテーブルは、退避位置に移動するこ
とにより、これをパックコンベヤ上水が入れられている
の容器に落下距離を小さくして落とし込むことができる
から、豆腐等は、複数個のものを一挙にパック詰めする
ことができ、しかも、真空吸引カップ等による吸着搬送
手段を使用しないから、軟質のものであっても、形くず
れが発生するおそれが殆んどないという優れた効果があ
る。
【0031】また、豆腐等は、水中を搬送する必要がな
いから、水の汚損による衛生上の問題が発生するおそれ
も全くないという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成側面説明図
【図2】 要部拡大斜視説明図(1)
【図3】 要部拡大斜視説明図(2)
【図4】 図1のX−X線矢視相当断面図
【図5】 要部拡大斜視説明図(3)
【図6】 動作説明図
【符号の説明】
W…豆腐等 10…供給コンベヤ 20…送りブレード 30…パックコンベヤ 40…スライドテーブル 50…ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 25/06 A23L 1/20 104

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装単位の大きさの豆腐等を搬送する供
    給コンベヤと、該供給コンベヤの進行方向に前後動し、
    前記供給コンベヤの終端に連続する移載位置と前記供給
    コンベヤから離れる退避位置とをとるスライドテーブル
    と、該スライドテーブルの移載位置の下方に豆腐の落下
    距離を小さくする上昇位置と下降位置との間を上下動自
    在にして配設されるとともに水が入れられている容器を
    搬送するパックコンベヤと、前記スライドテーブルの上
    部に配設するストッパと、前記供給コンベヤ上の豆腐等
    を移載位置にある前記スライドテーブルに移送し、前記
    ストッパとともに豆腐等を位置決めする送りブレードと
    を備えてなる豆腐等のパック詰め装置。
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