JP4278282B2 - シート後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シート排出手段により排出されたシートを、必要に応じてそれにたとえばステイプルやパンチ孔明け等の後処理を行ってから、排紙スタック位置へと排出するシート後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシート後処理装置の中には、たとえば特公平5−25788号公報に開示されているように、シート排出位置の下に、排出シートに後処理を行う後処理位置を設け、その後処理位置の下に、排出シートをスタックする排紙スタック位置を備え、後処理を行って後のシートをいったんシート排出方向に送り出してから、ローラで反転して排紙スタック位置に戻すものがある。
【0003】
従来のシート後処理装置の中には、また、たとえば特公平8−5260号公報に開示されているように、スタックトレイ上に可動コンパイリング部材を出し入れ自在に設け、後処理を行うときは、その可動コンパイリング部材を突出して排出シートを受けるようにするものがある。
【0004】
従来のシート後処理装置の中には、また別に、たとえば特開平8−26579号公報に開示されているように、後処理位置と排紙スタック位置とを平面的に連続して配置し、後処理を行って後のシートを後処理位置からシート排出方向に送り出して排紙スタック位置上に排出するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなシート後処理装置では、後処理を行って後のシートをシート排出方向に送り出すから、シート排出方向に長くなり、装置全体が大型化する問題があった。また、可動コンパイリング部材を可動させるための機構が複雑となり、装置全体が大型化するとともに、可動させるときの負荷が大きくなり、大きな駆動系が必要となってコスト高となる問題もあった。
【0006】
そこで、この発明の第1の課題は、排出シートを、必要に応じてそれに後処理を行って後、排紙スタック位置へと排出するシート後処理装置において、コスト高となることなく、装置全体の小型化を図ることにある。
【0007】
第2の課題は、そのようなシート後処理装置において、後処理を行わないとき、排出シートを後処理手段に引っ掛けることなく、排紙スタック位置へとスムーズに排出可能とすることにある。
【0008】
第3の課題は、後処理を行うために必要な部品をできるだけ共通化してコストダウンを図ることにある。
【0009】
第4の課題は、後処理を行うとき、排出シートを確実に受けて後処理をきれいに行うことができるようにすることにある。
【0010】
第5の課題は、後処理を行うときの駆動系をできるだけ共通化してコストダウンを図ることにある。
【0011】
第6の課題は、後処理に費やす時間を短縮して処理スピードを上げることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そのため、この発明は、上記第1の課題を達成すべく、
シート排出手段によるシート排出位置の下に、排出シートに後処理を行う後処理位置を設け、その後処理位置の下に、排出シートをスタックする排紙スタック位置を備えるシート後処理装置において、
回転駆動されるエンドレスベルトと、そのエンドレスベルトに回動自在に取り付けられるシート受け部材と、そのシート受け部材の一部が係合してその回動姿勢を決定するガイドとが備えられ、
前記ガイドによって、前記シート受け部材が、排出シートに後処理を行うときは、前記排紙スタック位置へと落下する排出シートを途中で受けるシート受け位置と、後処理後のシートを前記後処理位置からシート排出方向の下流側へと押し戻す押し戻し回動姿勢とされるように設けられているとともに、後処理を行わないときは、排出シートを、前記排紙スタック位置へとそのまま落下するように前記シート受け位置から退避するように設けられている、
ことを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明は、上記第2の課題を達成すべく、
請求項1に記載のシート後処理装置において、
シート受け部材がシート受け位置にあるとき、そのシート受け部材と同じ高さ位置であってシート排出方向の上流側に後処理位置を設けてなる、
ことを特徴とする。
【0014】
請求項3に係る発明は、上記第3の課題を達成すべく、
請求項1、または2に記載のシート後処理装置において、
前記ガイドによって、前記シート受け部材が、排出シートに後処理を行うときは、前記エンドレスベルトに沿って折りたたまれた折りたたみ回動姿勢とされるように設けられている、
ことを特徴とする。
【0015】
請求項4に係る発明は、上記第4の課題を達成すべく、
請求項1、2または3に記載のシート後処理装置において、
シート排出方向と直交する方向に移動自在に設けて、排出シートに後処理を行うときは、排出シートの側縁を受けるシート受け位置へと移動し、後処理を行わないときは、排出シートを、排紙スタック位置へと落下するようにシート受け位置から退避するシート側縁受けを、シート受け部材とともに設けてなる、
ことを特徴とする。
【0016】
請求項5に係る発明は、上記第5の課題を達成すべく、
請求項4に記載のシート後処理装置において、
シート側縁受けを、シート排出方向と直交する方向においてシートの整合を行うシート横方向整合手段とともにシート排出方向と直交する方向に移動可能に備えてなる、
ことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1にはこの発明によるシート後処理装置の全体構成を示し、図2にはその一部を斜め上から見て示す。
【0019】
この図示シート後処理装置1には、画像形成装置から排出されたシートが下方から送り込まれ、図1中一点鎖線で示すシート搬送経路Aに沿って矢示方向に搬送される。シート搬送経路Aは、はじめ下方から上方に向かう縦搬送路と、次いで上方でカーブして横方向に向かう横搬送路とからなる。
【0020】
シート搬送経路Aには、縦搬送路に搬送ローラ2と排紙センサ3が、縦搬送路から横搬送路に変わる位置に切替爪4が、横搬送路の出口付近に、スタックトレイ5へとシートを排出する排紙ローラ(シート排出手段)6が、出口を出たところに一対のシート横方向整合手段7が、順に配置されている。ここで、搬送ローラ2と排紙ローラ6とは、不図示の搬送モータによって回転駆動される。
【0021】
シート搬送経路Aの縦搬送路の横であって横搬送路の下には、後処理手段として、ステイプルを行うステイプル装置8が配置されている。ステイプル装置8の下には、ステイプル移動モータ9が設けられる。そして、そのステイプル移動モータ9によりステイプルベルト10を駆動し、そのステイプルベルト10を介してステイプル装置8がシート排出方向と直交する方向に移動されるようになっている。
【0022】
排紙ローラ6の下には、ステイプル装置8を被ってエンドフェンス11が備えられる。エンドフェンス11には、スタックシート突当部11Aと、後処理シート後端受け11Bと、後処理シート突当部11Cとが設けられている。
【0023】
さて、上述した一対のシート横方向整合手段7には、そのうちの一方のシート横方向整合手段7に、図2に示すように、フロントスライダ12に取り付けてフロントジョガー13が設けられる。フロントジョガー13には、シート側縁受け13Aが一体に形成されている。また、他方のシート横方向整合手段7には、バックスライダ14に取り付けてバックジョガー15が設けられる。バックジョガー15にも、シート側縁受け15Aが一体に形成されている。
【0024】
バックスライダ14を駆動するジョガーモータ16は、フレーム30の一端部に取り付けられ、ジョガーベルト17を駆動する。ジョガーベルト17にはバックスライダ14が固定され、ジョガーベルト17の駆動とともにバックジョガー15を伴って横移動する。
【0025】
これに対し、フロントスライダ12の方は、ステイプル装置8と連結しており、ステイプル装置8が移動することにより、フロントジョガー13を伴って横移動するようになっている。
【0026】
一対のシート横方向整合手段7には、それぞれシート縦方向整合手段18を設ける。各シート縦方向整合手段18は、フロントジョガー13またはバックジョガー15とそれぞれ一緒に横移動する。
【0027】
ところで、フロントジョガー13を取り付けるフロントスライダ12と、バックジョガー15を取り付けるバックスライダ14とは、ともに角棒状のメインガイドロッド19と丸棒状のサブガイドロッド20とで横移動自在に支持されている。
【0028】
メインガイドロッド19とサブガイドロッド20とは、フレーム30で平行に支持される。メインガイドロッド19の方は、上述した不図示の搬送モータの回転が伝達され、搬送ローラ2や排紙ローラ6などとともに回転するようになっている。
【0029】
ここで、上述したシート縦方向整合手段18について詳述する。
各シート縦方向整合手段18には、それぞれ戻しローラ22と叩打アーム23とプーリ24と戻しローラベルト25などが設けられる。叩打アーム23は、基端側を貫通するメインガイドロッド19を中心として回動可能に設けられ、先端で戻しローラ22が回転自在に支持される。プーリ24は、メインガイドロッド19に取り付けられてそれとともに回転される。そのプーリ24と、戻しローラ22と一体のプーリとの間に、戻しローラベルト25が掛け渡されている。
【0030】
これにより、搬送モータの回転がメインガイドロッド19を介してプーリ24に伝達され、そのプーリ24の回転が戻しローラベルト25を介して戻しローラ22と一体のプーリに伝達され、戻しローラ22が常時回転されているようになっている。
【0031】
さて、叩打アーム23の基端には二股部が形成され、その二股部にはリンク棒26が入り込む。リンク棒26には、リンクレバー27の先端が係合される。リンクレバー27の基端には、ソレノイドレバー28の先端が係合される。ソレノイドレバー28は、ソレノイド21により回動される。ソレノイド21は、上ガイド板29上に固定される。上ガイド板29は、上述したリンク棒26の両端を回転自在に支持してなる。
【0032】
ところで、上述したステイプル装置8の幅方向(シート排出方向と直交する方向)中間位置には、図3および図4に示すように、後処理シート後端受け11B上に入り込んだシートを後処理後に押し戻すシート押し戻し手段31が設けられている。
【0033】
シート押し戻し手段31には、不図示の駆動源により駆動されるギヤ32が設けられる。ギヤ32の回転は、駆動タイミングプーリ33に伝達される。駆動タイミングプーリ33と従動タイミングプーリ34・35には、エンドレスベルト36が掛け回されている。
【0034】
エンドレスベルト36には、シート受け部材としても利用されるシート押し戻し部材37が後述するごとく回動自在に取り付けられる。シート押し戻し部材37の基端には、係合部37aが形成される。そして、エンドレスベルト36の回転駆動とともに、その係合部37aが装置内のガイドと係合して、シート押し戻し部材37の回動姿勢が決定されるようになっている。
【0035】
たとえばシート押し戻し部材37が、駆動タイミングプーリ33と従動タイミングプーリ35間を移動するときには、係合部37aが、一対の支持部材38に各々設けられるガイド39と、エンドフェンス11の互いに向かい合う各下向き段部11Dとの間に入り込み、シート押し戻し部材37の板部37bが真っ直ぐ立った状態で平行移動されるようになっている。
【0036】
なお、支持部材38は、駆動タイミングプーリ33や従動タイミングプーリ35の中心軸を保持し、エンドフェンス11の幅方向中間位置においてタイミングプーリ33・34・35を挟んで互いに対向して設けられている。
【0037】
さて、上述したエンドレスベルト36には、図5および図6に示すように、ワッシャ40を挟んでねじ41とナット42とで上下ブラケット43・44が取り付けられる。上下ブラケット43・44は、軸部37cを挟んで保持し、図6に示すようにシート押し戻し部材37をエンドレスベルト36に回動自在に組み付けてなる。
【0038】
図示シート後処理装置1は、以上のように構成される。
次いで、まず、ステイプルを行わないノンステイプルモードが選択された場合の動作について説明する。
【0039】
ノンステイプルモードが選択されると、ジョガーモータ16が駆動されてジョガーベルト17を介してバックスライダ14が移動され、フロントジョガー13とバックジョガー15との間隔が最大開位置(ホームポジション)とされ、シート側縁受け13A・15Aの間隔はもっとも大きく開いてシート受け位置から退避した状態となっている。
【0040】
また、シート押し戻し部材37は、係合部37aがガイド39の先端近くと接触し、板部37bが真っ直ぐ立った状態で保持されて、図7に示すように後処理シート後端受け11Bの入口を塞いでなる。
【0041】
そして、画像形成装置から排出されたシートが、シート搬送経路Aの縦搬送路に下方から送り込まれると、搬送ローラ2で搬送され、シートの受け入れが排紙センサ3で検知される。そして、横搬送路を通して、シート排出手段である排紙ローラ6のシート排出位置よりスタックトレイ5上に図8に示すように排出され、スタックトレイ5が傾斜して設置されていることから、後端がスタックシート突当部11Aに当てられて排紙スタック位置でスタックされる。
【0042】
次に、ステイプルを行うステイプルモードが選択された場合の動作について説明する。
【0043】
ステイプルモードが選択されると、ジョガーモータ16が駆動されてジョガーベルト17を介してバックスライダ14が移動され、フロントジョガー13とバックジョガー15との間隔がシート幅より少し開いた状態とされ、シート側縁受け13A・15Aがシート受け位置に保持される。
【0044】
また、不図示の駆動源が駆動されてギヤ32を介して駆動タイミングプーリ33が回転され、エンドレスベルト36が図中反時計方向に回転駆動されてシート押し戻し部材37の係合部37aが図4に示すようにガイド39の先端と接触し、板部37bが傾斜した状態で保持されて、図3に示すように先端がシート側縁受け13A・15Aおよび後処理シート後端受け11Bより若干高く突出したシート受け位置とされる。
【0045】
そして、同様に、画像形成装置から排出されたシートが、シート搬送経路Aの縦搬送路に下方から送り込まれて搬送ローラ2で搬送され、横搬送路を通して排紙ローラ6から排出されると、その排出されたシートsは、図9に示すように、両側縁が一対のシート側縁受け13A・15Aで、また後端中央がシート押し戻し部材37で受け止められる。
【0046】
このとき、シートが排紙ローラ6のニップから離れると、ソレノイド21がONとなり、図10に示すようにソレノイドレバー28およびリンクレバー27を介してリンク棒26を上方へと回動し、叩打アーム23が回動されて戻しローラ22がシートに接触される。
【0047】
すると、戻しローラ22は、搬送ローラ2や排紙ローラ6とともに回転されているから、戻しローラ22がシート側縁受け13A・15A上のシートsに接触すると、その戻しローラ22の回転により戻され、シート側縁受け13A・15A上のシートsは、排出方向の後端が後処理シート後端受け11B上に載せられ、図11に示すように後処理シート突当部11Cに突き当てられる。
【0048】
なお、このときシート押し戻し部材37の先端は、前述したとおり後処理シート後端受け11Bより若干高い位置に保持されているから、シートsの後端はスムーズに後処理シート後端受け11B上に載せられて後処理シート突当部11Cまで移動される。
【0049】
これにより、一対のシート側縁受け13A・15Aと、シート受け部材を兼ねるシート押し戻し部材37と、排出されたシートsの排出方向後端を受ける後処理シート後端受け11Bとで、排出されたシートsを支持し、そのシートsの縦方向の整合が行われる。その後、ソレノイド21がOFFとなり、図11に示すように戻しローラ22が持ち上げられる。
【0050】
次いで、ジョガーモータ16を駆動してバックスライダ14をスライドし、バックジョガー15を移動してフロントジョガー13との間でシートを挟んで、シートの横方向の整合が行われる。
【0051】
その後、再び不図示の駆動源が駆動されて駆動タイミングプーリ33が回転され、エンドレスベルト36が図中反時計方向に回転駆動される。そして、シート押し戻し部材37が押し下げられてその係合部37aが、装置内に備える不図示のガイドに係合し、図12に示すように板部37bが倒されてエンドレスベルト36に沿わされ、板部37bが邪魔にならないように折りたたまれた折りたたみ回動姿勢とされる。
【0052】
次いで、次のシートが排紙ローラ6から排出されると、その排出シートは、はじめのシートs上に落下し、同様にシート縦方向整合手段18で整合されて後、シート横方向整合手段7で整合される。排紙ローラ6でシート側縁受け13A・15A上にシートsを排出するごとに、シート縦方向整合手段18を駆動してシートsの排出方向においてシートsを整合するとともに、シート横方向整合手段7を駆動してシートsの排出方向と直交する方向においてシートを整合し、シートsを後処理位置に保持する。
【0053】
そして、これを最終ページまで同様に繰り返して、シートは図13に示すように順次スタックされ、最終ページが終了した後、ステイプル装置8がステイプル動作を行ってシート側縁受け13A・15A上のシート束を綴じる。
【0054】
ところで、このときエンドレスベルト36は再び回転駆動され、シート押し戻し部材37の係合部37aは図4に示すガイド39に係合されてシート押し戻し部材37が、後処理後のシートSを押し戻す押し戻し回動姿勢とされ、板部37bがシート押し戻し方向と直角に保持される。
【0055】
そして、ステイプル動作終了時には、図14に示すようにシート束Sの後端に接する位置とされ、ステイプル動作終了後は、エンドレスベルト36が回転されてシート押し戻し部材37が、押し戻し回動姿勢を保持して平行移動され、そのシート押し出し部材37によってシート束Sの後端中央部が押され、後処理位置にあるシート束Sが後処理シート後端受け11Bに沿って押し戻される。
【0056】
その後、ジョガーモータ16が駆動されてジョガーベルト17を介してバックスライダ14が移動され、バックスライダ14がシート排出方向と直交する方向に動かされ、フロントジョガー13とバックジョガー15との間隔が最大開位置(ホームポジション)に戻される。すると、そのバックスライダ14と一体にシート側縁受け15Aも移動されるから、シート受け13A・15Aの間隔はもっとも大きく開いた状態とされる。
【0057】
これにより、図15に示すようにシート束Sの先端から順にスタックトレイ5上に落下するとともに、シート束Sはその後端がスタックシート突当部11Aに達するところまで戻される。そして、ついにはシート側縁受け13A・15Aで支持されていたシート束Sは、スタックトレイ5へと完全に落下して図16に示すように排紙スタック位置へと排出される。
【0058】
引き続き、次のシート束にステイプルを行い、スタックトレイ5上に排出するときは、同様にジョガーモータ16が駆動されてフロントジョガー13とバックジョガー15との間隔がシート幅より少し開いた状態とされる。また、エンドレスベルト36が回転駆動されてシート押し戻し部材37の板部37bが傾斜したシート受け位置で保持され、図17に示すように排紙ローラ6により次のシートが排出される。
【0059】
この例では、同時に後処理を行うすべてのシートが排出される前に、シート受け部材であるシート押し戻し部材37をシート受け位置から退避するから、必要なシートが排出され整合されて後に直ちに後処理(ステイプル)を行い、すぐに押し戻してスタックトレイ5上へと排出し、後処理に費やす時間を短縮して処理スピードを上げることができる。
【0060】
さて、この図示シート後処理装置1では、たとえばパンチ孔明けなどの別の後処理を行うべく、必要に応じて切替爪4により排出方向を切り換えてシートを上方へと排出することができるようになっている。
【0061】
なお、上記の例では、シート縦方向整合手段8に戻しローラ22を用いたが、これに代えてパドルを用いても同様な効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明によれば、シート受け部材を、シート排出手段によるシート排出方向に出し入れ自在として、排出シートに後処理を行うときは、排紙スタック位置へと落下する排出シートを途中で受けるシート受け位置へと移動し、後処理を行わないときは、排出シートを、排紙スタック位置へとそのまま落下するようにシート受け位置から退避するようにし、排出シートを極力シート排出方向に移動させずに、上下方向に移動する。
【0063】
よって、排出シートを、必要に応じてそれに後処理を行って後、排紙スタック位置へと排出するシート後処理装置において、コスト高となることなく、シート排出位置の下に後処理位置と排紙スタック位置とを備えて装置全体の小型化を図ることができる。
【0064】
請求項2に係る発明によれば、シート受け部材がシート受け位置にあるとき、そのシート受け部材のシート排出方向の上流側に後処理位置を設けるから、排出シートを後処理手段に引っ掛けることなく、排紙スタック位置へとスムーズに排出することができる。
【0066】
請求項4に係る発明によれば、シート受け部材とともにシート側縁受けを設けるから、後処理を行うとき、それらのシート受け部材とシート側縁受けとで協働して排出シートを確実に受け、後処理をきれいに行うことができる。
【0067】
請求項5に係る発明によれば、シート側縁受けをシート横方向整合手段とともにシート排出方向と直交する方向に移動可能に備えるから、後処理を行うときの駆動系をできるだけ共通化してコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるシート後処理装置の全体構成図である。
【図2】その一部を斜め上から見て示す斜視図である。
【図3】そのシート押し戻し手段を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図4】その部分斜視図である。
【図5】そのシート押し戻し部材取付部の分解斜視図である。
【図6】その組付け斜視図である。
【図7】ノンステイプルモード状態における同シート後処理装置の全体構成図である。
【図8】そのノンステイプルモード状態で、排出シートがスタックトレイ上にスタックされるまでの状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図9】ステイプルモード状態で、排出シートがシート受け部材およびシート側縁受け上に載置された状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図10】その一部を斜め上から見て示す斜視図である。
【図11】シート縦方向整合手段で整合した後の状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図12】その後、シート受け部材がシート受け位置から退避した状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図13】後処理位置にシート束を載置した状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図14】後処理後のシート束を押し戻す前の状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図15】押し戻した状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図16】押し戻したシート束がスタックトレイ上に落下した状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【図17】ステイプルモード状態で、引き続き排出シートが排出される状態を示す同シート後処理装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 シート後処理装置
5 スタックトレイ
6 排紙ローラ(シート排出手段)
7 シート横方向整合手段
8 ステイプル装置(後処理手段)
11 エンドフェンス
11A スタックシート突当部
11B 後処理シート後端受け
11C 後処理シート突当部
13 フロントジョガー
13A シート側縁受け
15 バックジョガー
15A シート側縁受け
18 シート縦方向整合手段
31 シート押し戻し手段
37 シート押し戻し部材(シート受け部材)
s シート
S シート束
Claims (5)
- シート排出手段によるシート排出位置の下に、排出シートに後処理を行う後処理位置を設け、その後処理位置の下に、排出シートをスタックする排紙スタック位置を備えるシート後処理装置において、
回転駆動されるエンドレスベルトと、そのエンドレスベルトに回動自在に取り付けられるシート受け部材と、そのシート受け部材の一部が係合してその回動姿勢を決定するガイドとが備えられ、
前記ガイドによって、前記シート受け部材が、排出シートに後処理を行うときは、前記排紙スタック位置へと落下する排出シートを途中で受けるシート受け位置と、後処理後のシートを前記後処理位置からシート排出方向の下流側へと押し戻す押し戻し回動姿勢とされるように設けられているとともに、後処理を行わないときは、排出シートを、前記排紙スタック位置へとそのまま落下するように前記シート受け位置から退避するように設けられているシート後処理装置。 - 前記シート受け部材が前記シート受け位置にあるとき、そのシート受け部材のシート排出方向の上流側に前記後処理位置を設けてなる、請求項1に記載のシート後処理装置。
- 前記ガイドによって、前記シート受け部材が、排出シートに後処理を行うときは、前記エンドレスベルトに沿って折りたたまれた折りたたみ回動姿勢とされるように設けられている、請求項1、または2に記載のシート後処理装置。
- シート排出方向と直交する方向に移動自在に設けて、排出シートに後処理を行うときは、排出シートの側縁を受けるシート受け位置へと移動し、後処理を行わないときは、排出シートを、前記排紙スタック位置へと落下するように前記シート受け位置から退避するシート側縁受けを、前記シート受け部材とともに設けてなる、請求項1、2または3に記載のシート後処理装置。
- 前記シート側縁受けを、シート排出方向と直交する方向においてシートの整合を行うシート横方向整合手段とともにシート排出方向と直交する方向に移動可能に備えてなる、請求項4に記載のシート後処理装置。
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