JP4278181B2 - 検査装置と使用方法 - Google Patents

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Description

この発明は、特に炭化水素を識別するための検査装置ならびにその使用方法に関する。
商業的に液体を大きなスケールで混合するか、および/またはしばしば特に精製所の抽出液体製品または精製所から派生する液体製品を混合するケースが多々あり、適正な液体を混合することが重要である。この種の混合の例は、例えばガソリンまたは灯油等の新規製品を輸送し以前に生産された製品を貯蔵しているタンクに補充する際、ならびにモータガソリン、航空ガソリン、船舶燃料、ジェット燃料または軽油等を適正な自動車、貨物車、ピストン機関または航空機等に補給する際に生じる。間違った燃料補給は、少なくとも損害につながり、航空機においては最悪の場合致命的となる。特に、航空機ガソリンとジェット燃料、またはモータガソリンと軽油とを容易に識別し得ることが重要である。既存の技術は、例えば異なった色およびラベルの使用、警告音、異なったノズルサイズ等、種々の技術の適用からなる。
迅速、簡便かつ機械的に識別を実施する装置ならびに方法が発見された。
本発明は、好適には液体炭化水素を含む液体の第1の位置から第2の位置への移動を制御する方法を提供するものであり、開放および閉鎖位置の間で少なくとも部分的に(好適には完全に)可逆動作し得る閉止手段を備え、前記第1および第2の位置の少なくとも1つが蒸気スペースを備え、さらに好適には第1および第2の位置の少なくとも1つが液体の上方に蒸気スペースを備え、このプロセスは1つまたは両方の位置において蒸気を分析し、分析結果を基準とあるいは相互に比較し、比較の結果を閉止手段の動作の制御に使用することからなる。好適には、第1の位置が液体の上方に蒸気スペースを備え、第2の位置は選択肢として液体の上方に蒸気スペースを備え、プロセスは第2の位置内あるいはそこからの蒸気と選択肢として第1の位置内あるいはそこからの蒸気を分析し、第2の位置内あるいはそこからの分析結果を基準または第1の位置内あるいはそこからの分析結果と比較する。
さらに、この発明は液体を制御しながら通過させる装置を提供し、これは前記液体を含んだ第1のゾーンと、可逆的な閉止手段と、前記第1のゾーンと前記閉止手段との間の第1のラインと、前記液体の蒸気ならびに選択肢として前記液体のための蒸気スペースを規定する第2のゾーンと、前記閉止手段から前記第2のゾーンへまたはゾーン内へ延在する第2のラインと、前記第2のゾーン内あるいはゾーンからの蒸気および/または前記第1または第2のゾーン内の液体上方の蒸気を分析するための少なくとも1つの検出器と、前記各ゾーンのうち一方からのデータを予め設定されたレベルあるいは前記各ゾーンのうちの他方からのデータと比較するための処理手段に前記検出器からのデータを伝送する手段と、包囲手段の動作を制御する手段とからなり、前記処理手段ならびに制御手段の動作は前記比較に依存する。
さらに、本発明は、前記装置の設計変更を提供し、これにおいて前記第2のラインは前記第2のゾーン内に延在するがこれに内蔵されたものではなく、前記検出器は前記第2のラインの内部あるいは好適には外部に配置され、前記第2のゾーンからの蒸気を分析する。この場合、第2のラインはその上あるいは中に装着された前記検出器を備え、可逆的に前記第2のゾーン内に挿入され蒸気を分析する。第2のラインは、検出器を補助するとともに液体を搬送するラインを提供する。
さらに、本発明は、例えば燃料等の炭化水素からなる液体を給入するための装置を提供し、これは例えば燃料タンク等の蒸気を含んだタンク内へ挿入するノズルと、前記ノズル内またはこれへの供給ライン内に配置され例えば燃料等の液体の給入を制御するための好適にはバルブからなる可逆的な閉止手段と、例えば前記蒸気内に挿入してタンクからのあるいはタンク内の蒸気と接触する検出器とを備え、前記検出器は蒸気内において前記ノズルの給入端部と接触可能であり、さらに前記検出器からの信号をこの信号を比較するための処理手段に伝送する手段と、前記比較からの出力を受信し例えば燃料等の液体の移動を好適には前記バルブを使用して例えば許可または停止することにより液体の移動を制御するコントローラとを備える。
この発明につき、燃料の相違に従って以下に説明するが、以下に記述する液体以外のものにも適用可能である。
第1のゾーンから第2のゾーンへの液体の移動は、例えばガソリンスタンドあるいは鉄道給油ステーション、航空機、ボート、船舶あるいはタンカーの給油ポイントまたは荷積みポイント等における、タンク、固定式の例えば地下燃料タンク等の容器から例えばノズルまたは補給ポンプ等の燃料給入器を介しての例えばガソリンエンジン等の移動式車両のタンク内への移動とすることができる。第1のゾーンをタンク内またはパイプ内にあるものとし、第2のゾーンをタンクとすることもでき、これによって例えば新鮮なガソリン供給品または混合ガソリンを以前に生産された材料によって部分的に満たされたタンク内に給入し、例えばタンク施設内においてまたは燃料タンカーからパイプあるいは給油ステーションのタンク内に給入するか、または地上のタンクから船上タンクへ給入する。第1のゾーンをタンク内とし、第2のゾーンはガソリンをタンクから次の混合処理を行うための第2の位置に移動させるために精製所内に配設されたパイプ内のものとすることもできる。第1および第2のゾーンを精製所のパイプ内のものとすることもできる。パイプの場合において、液体レベルの上方にヘッドスペースを設け、ここに蒸気が滞留し分析される。タンクは通常液体貯蔵容器であり、特に例えば海上、鉄道または道路輸送タンカーからあるいは精製所内の/からのパイプラインによって直接的に燃料を定期補給する地下あるいは地上の固定式燃料貯蔵施設とするか、または搬送車両によって移動可能なものとし、これによって乗用車、トラック、あるいはボートに給入するか、またはガソリン鉄道あるいは海上タンカー内に積載することができる。従って、タンクは貯蔵容器または長期あるいは短期に燃料を保管するためのコンテナとすることができる。
第2の位置に移動した液体の蒸気はその位置に存在すべきでない液体の蒸気とは異なったものとなり、これは例えば液体が相互に非相容性であるからか、またはより一般的には第2の位置に存在するべきでない液体の非適格性のためである。後者の一例としては、第2の位置が特定のまたは複数の液体燃料が使用不可能な燃焼エンジンの燃料タンクである場合が挙げられる。
好適には、移動させられる液体は25℃で液体である炭化水素を含んでおり、これは例えば4−20炭素特に4−10炭素等の揮発性炭化水素ならびに通常は脂肪族および芳香族を部分的に含んだ潤滑剤または原油とするか、または、例えばエーテルオクタンブースタあるいはフェノール類等の酸素化合物、抗酸化剤、抑制剤/分散剤等の窒素化合物あるいは有機硝酸等のセタン向上剤および/または燃料不純物等の硫黄化合物からなる非炭化水素物、および/または香料および/または有機鉛等のオクタンブースタとすることができる。
この装置および方法は、例えば異なったタイプの原油等の炭化水素、例えば有鉛/無鉛あるいはスーパー無鉛燃料(無鉛オクタンブースタ含有)あるいは例えばMTBE、ETBE、TAMEあるいはアルコール等からなるエーテル等の酸素を含む含酸素/非含酸素燃料等の異なった種類のガソリン、例えば改質ガソリンあるいはアルキレート等の原料、灯油等の中間抽出燃料、軽油ならびに燃料油、または船舶燃料、暖房および発電油等のバンカ重油等を識別するために使用することもできる。別の例は、高硫黄軽油(残油)と中間抽出油等の低硫黄軽油の識別であり、軽油は0.05%超または未満(硫黄重量で示して)の硫黄含有物質を含んでいる。例えば同じセタン価を有するが異なった物質を含有する、同一グレードの規格からなる軽油を識別することができる。さらに、別の例は、例えば農産環境下における自動車ガソリン等のガソリン、パラフィン(またはガスオイル)軽油、暖房燃料油等の識別からなり;ガソリンから暖房燃料油までの順序は、揮発性の順序である。例えば軽油等の炭化水素燃料と例えば菜種油等の長鎖状酸化エステル等からなる生物燃料とを識別することも可能である。石油化学産業における別の例としては、炭化水素性合成油等からなる潤滑油の識別、ならびに熱交換油の識別である。さらに別の液体の例は、化学、石油化学または製薬産業において使用される溶剤または反応剤等である。
移動するガスは、温度25℃、空気圧または液化石油ガス(LPG、主にブタン)ならびに圧縮天然ガス(CNG、主にメタン)等の液化ガス状の高気圧下において、液体である。本発明を液体窒素、液体酸素および/または液体空気の間の識別、またはLPGとSNGとの間の識別に使用する場合、液化ガスは例えば−200℃ないし0℃の低減された温度下で移動することが好適である。移動する液体は、その揮発性を増加させそれによってセンサの感度を向上させるため、空気圧より小さな気圧下におかれる。移動する液体は、その融点が25℃超であるので、その粘性を低下させるために例えば50ないし200℃の高められた温度下におかれ、この使用の例としては、ビチューメン、石油ワックス、あるいはその他の25℃で固形であるがその蒸気から識別が可能な材料である。
本発明は、第1のゾーン上の蒸気が第2のゾーン上の蒸気と同一であり、すなわち第2のゾーンに給入される液体が既に第2のゾーン内に存在する液体と同一であることを確認することを目的とする。従って、蒸気が異なったものであるか、または第2のゾーン内の蒸気が適宜な基準値または閾値に適合しない場合、例えば閉止手段を閉じて液体が流れないようにすることが重要である。空気圧下において2つの液体の沸点が100℃超、特に135℃超異なる場合、第1のゾーンからの液体を第2のゾーンの別の液体の蒸気と混合させないことが特に重要であり、これは特に2つの液体の一方がイソペンテンあるいはイソオクタン入りブタン等からなる航空機用ガソリン、および/またはトルエン等の芳香族であり、もう一方が灯油(ケロシン)を含んだジェット燃料である場合、または、液体の一方がモータガソリンあるいはその成分であり他方が軽油、ガス油、真空ガス油/燃料またはバンカ重油成分である場合に該当する。本発明は、ガソリンと少なくとも140℃、特に少なくとも170℃の空気中沸点を有する炭化水素あるいは少なくとも250℃の沸点を有する炭化水素とを識別し得ることが特に有用である。
移動は閉止手段によって停止され、これはバルブとすることができ、この際移動は重力またはポンプによって推進され、または、閉止手段自体がポンプを備え、バルブ付ポンプとして作用することもできる。
他方、閉止手段の動作によって第1の位置と第2の位置の間において異なったライン内を液体が移動することが可能であり、分流器または再還流液体流内におけるバルブの閉鎖によって液体を2つの位置間において異なったルートで通流させる。誤動作防止機構を備えた非開放閉止手段によってとめることができ、これは例えば真空ロックにおいて必要とされる場合にエンジンが閉止手段上に真空を形成して開放する等の別の要件が満たされない限り開放されない。バルブ等からなる閉止手段は、好適にはノズル等からなる液体給入装置内あるいはその近傍に配置されるか、またはその上流側に接触して配置され(例えば給入装置とは分離したケース内に);また閉止手段は、給入ポンプ内またはその近傍に配置することもできる。分離したケースは、さらに処理手段、第2信号伝送手段、制御手段、前記液体の移動を制御する第2バルブを備えることができる。好適には、いずれの液体も通過する前に第2制御手段を付勢し、コントローラが液体を“適正”であると判断する前に少量の液体が通過することを防止する。制御結果は閉止手段に伝送され、その結果、気圧手段あるいは無線、光、レーザ手段、または光ファイバ伝送等の電磁放射を使用して、バルブを開閉するか、またはリレーあるいはポンプを作動する。閉止手段が開放するための“適正”指示を受信しない限り液体流を停止させることが、逆のパターンよりも好適である。必要であれば、第1のゾーンから第2のゾーンへ通流する液体が“間違った”液体であり従って通流が停止されるという決定により、音声および/または光によるアラームを作動することができる。
分析のための検出器はタンク上方の蒸気スペース内、またはそこへの入り口首部、またはラインのケースにおいてはその最上部あるいはラインから延長したヘッドスペース内に配置することができる。必要であれば、液体ライン上にサンプリング点を設けることができ、そのサンプルゾーン内に液体の一部が引き込まれる(従って蒸気が発生する)。後者は、特にサンプルならびに検出器ゾーンをラインから隔離する点において安全上有効である。
分析中において、1つまたは複数の蒸気の特性または総合密度が得られ、または蒸気成分の特性および密度の両方が検出される。分析装置の出力信号は伝送線または電波を使用してミニコンピュータ等のプロセッサに伝送され、データを処理するとともにバルブに必要な動作を指令する。従来の方式に相関して、例えば第2のゾーンから総密度が単一の信号として得られ、これを固定の基準点あるいは標準値または第1の蒸気に相当する値と比較する。比較において、例えばコントローラ内に補償手段を備え、これによって例えば第2のゾーン内の温度と第1のゾーンの固定基準点または標準値との間の差異を校正する。従って、35℃の温度下の測定において、航空ガソリンの蒸気密度は例えば高いものであるが、灯油(ケロシン)蒸気の気密度に相当するものとなり、従って通常補償が必要となる。比較が実施され、信号が環境ノイズより大きい場合、または例えば基準より10%高い選択レベルを超えた場合、または第1のゾーン内の例えばガソリンからなる燃料のレベルと例えば軽油等の第2のゾーン内に存在すべきでない燃料のレベル間の例えば25ないし75%の部分範囲にある際に、バルブの開放/ポンプ作動の動作が実施され;従って信号が前記のレベル範囲内の50%を示す場合はガソリンの移動を許可し、25%未満である場合は第2のゾーンにおける軽油の存在を示し移動が停止される。他方、第1のゾーン内に軽油が存在し、第2のゾーン内が例えばガソリンであるためここからの信号が所要のレベルを超えている場合は、軽油の移動を停止する。同様にして、第1のゾーンからの信号の振幅が第2のソーンからの信号の所与の許容範囲内にある場合、液体は移動することができ、そうでない場合は移動することができない。
1つまたは複数の蒸気成分の総密度についての分析をいつ考慮するかの鍵となるのは、第2のゾーンからの信号が液体の移動を許可する閾値より高いかあるいは低いかであり、所要の液体に対する第2のゾーンからの信号の振幅が不要な液体のものよりも大きい場合閾値より上であり、逆のケースにおいては閾値より下である。
本発明は、液体を給入するための接続が頻繁になされる場合に特に有効であり、特に給入が多数の異なったタンクのうちの1つから多数の第2の位置になされる場合に有用であり;その一例としては、(道路輸送、鉄道、または船舶タンカー等の)複数分割部からなるタンカーから例えば給油ステーション等における多数の独立タンクへ給入する場合、または多数の異なったタンクから例えば自動車等の多数の異なったタンクへ給入する場合が挙げられる。
液体をより精密に識別するために、液体内における1つまたは複数の成分特性の分析がなされる。この場合、検出器(または検出器群)は1つより多い信号を提供し、これは液体のフィンガプリントまたはパターン特性を提供し、例えば基本成分分析、クラスタ分析、あるいは神経ネットワーク分析等からなる回帰技術による化学測定分析等の特殊コンピュータ技術を使用して液体の比較を行うことができる。再び、標準値あるいは固定レベルの上方値に対する許容範囲判定、または別の液体との比較によって液体の移動の許可が判断される。しかしながら、動作を容易化ならびに単純化するために、蒸気の総密度のみを測定することが好適である。従って、分析が総密度のものである場合、または前記液体内における少なくとも1成分の特性である場合、分析結果の比較により、蒸気密度または前記成分の量がそれぞれ所定のレベルより上か下かに従って閉止手段の動作を制御する。
プロセッサからの出力は、通常バルブを開放するか、開放を許可するか、あるいはポンプを作動するようコントローラに指示するゴーサインであるか、またはバルブを閉鎖するか、あるいは開放を許可しない無信号あるいは非ゴーサインである。一度信号が伝送されると、蒸気の密度が変化しても新しい信号をトリガすることはない。従って、高い蒸気密度がゴー信号を発動するが、一般的にその後の低下によって非ゴー信号が発動されることはなく;この方式によれば、一度第2のゾーン内の蒸気が適正と“認識”されると、液体の給入は検出信号に拘束されることなく手動または遠隔操作によって管理される。コントローラは、例えば通常センサが“適正”な液体であると示した際に即時動作するが、内蔵遅延を設けることもでき、これは例えば精製所において貯蔵タンクから別のタンクへ成分を移動させる際、またはその逆の際に混合操作をスケジュールする場合に有効である。この後者の場合、コントローラは通常メモリを備え、記憶動作によるセンサからの読み取りを行い、所与のレベルとの比較ならびにゴー/非ゴーロジックを実施する。コントローラによって付勢することができる閉止手段は、ポンプの上流すなわちタンクとポンプの間に配置することができ、単一のポンプに多数のタンクから分離して供給することができるが、好適には燃料給入装置上またはその近傍に配置する。後者の場合、閉止手段は給入装置から分離されてその上流にあり、例えば、給入装置とポンプから給入装置へのラインとの間に分離して後方設置し得る取り付け形態となる。その他の場合、バルブは給入装置の一部分とするか(下記参照)、または給入装置の下流において飛行機、乗用車またはボート等の乗り物の受容タンクの給入口に取り付け可能な外装部材内に配置することができる(下記参照)。
この方法の利点は、通常大きく異なる沸点および蒸気密度により、誤った給油ならびに液体の混合を防止することである。制御はオンラインあるいはライン上で実施し得る。
本発明の方法の一実施例において、第1の位置は選択肢としては液体上方に蒸気スペースを備え、第2の位置にも蒸気スペースを設け、これは液体の上方とするかまたはしないことが可能であり、さらに蒸気を含むかまたは含まないことが可能である。第1の位置の蒸気は、分析ならびに標準値と比較され、この標準値は第2の位置に移動する液体について必要とされるものであり;この一例は、販売店からの特定の燃料を空のタンクに給入する場合である。標準値は、予め設定するか、または第2の位置に最後に存在した(例えば時間遅延をともなって)蒸気に関するものとし得る。第1の位置の液体の上方に蒸気が存在しない場合、第2の位置の蒸気も分析し標準値と比較し得る。
装置全体は、閉止手段の動作または柔軟性ラインの使用による動作以外の非相関的動作に連動することができ;その一例は、第1のラインまたはタンクからの内蔵ラインによって別のラインまたはタンクへ燃料を移送する場合である。装置は、例えば第2のラインおよび第2のゾーンの動作に相関する非内蔵ラインとすることもできる。これはクリップ等を使用して解放可能に接続することができ、例えば軽油または燃料の給入装置の場合地上タンク、自動車タンク、または船舶タンクの給入口に一時的に接続され、航空燃料の場合飛行機の給入ラインに一時的に接続される。第2のラインおよび第2のゾーンは、接続せずにそれから入出動作することもできる。これは、例えば給油ステーション内に設置された燃料“ポンプ”のホルダから取り外され乗り物の燃料タンク内に挿入される燃料ノズルの場合である。
検出器は、追加的なチューブ内または特にチューブ上に取り付けることもでき、例えばノズル端部を包囲する被覆部材として一時的にノズルに接続し、これはその位置にロックするか、またはクリップによってチューブ上のノズルの適宜なフランジ上に固定するか、またはその逆とすることもできる。この追加的チューブは、その内部にコントローラの指令によって開閉動作可能なバルブを備えている。追加的チューブはノズルに接続せずにタンクから分離しているものの、タンク共に搬送可能とするか、または例えばタンクの首部に取り外し可能あるいは取外し不可能に取り付けることもできる。追加的チューブは、ノズル内またはタンクの給入口に存在するふるいを包囲するか、あるいはこれによって包囲されるように取り付け、例えば円錐形ふるいの外側に整合させることができ、バルブはチューブの底部に配置されるフラップとすることができる。この方式により検出器は第2の位置を形成するタンクに結合することができ、従って自動車/飛行機/ボートと共に、すなわち第2のゾーンと共に搬送することができ、この場合、プロセッサおよびコントローラも同様に搬送される。プロセッサからの負の信号は、バルブを閉じた状態に維持する。この手段により、自動車/ボート/飛行機等は“誤った”液体の給入を防止するために必要な全ての装置を搬送し、燃料源すなわち地上のタンクまたは給油あるいは補給ステーションにおける装置に依存しない。この種の構成は既存のシステムに容易に適合させることができる。
追加的チューブは必要に応じて多数の検出器を備えることができ、そのそれぞれが交互に蒸気との接触状態にされ、例えばチューブ上の外部に取り付けられた、各検出器をライン内に挿入する手段を備える。従って、各検出器が感知する種々の蒸気のそれぞれの認証を外部に備える回転ディスクを使用して、所要の燃料の蒸気に適正な検出器を接触させることができる。従って、追加的チューブのディスク上で適正な燃料をダイアルすることによって、ユーザがタンクに給入する燃料を自由に許可することができる。この方式により、給入タンク内の燃料の特性が未知であるかまたはよく知られていない場合、または1つの給入装置に複数の給入タンクから給油される場合に有効である。
装置は、第1の位置から第2の位置に通ずるとともに可逆性の閉止手段、例えばバルブによって分離されたラインを備える。バルブからは分離されたポンプを前記ライン内または第1の位置の上流に設けることができる。検出器は、第1の位置の上方の蒸気スペース内、または好適には第2のゾーン上の蒸気スペース内に設けることができ、または特に第2のゾーン内のこのゾーンに挿入されるラインの端部近傍に一時的に設けることができる。検出器は、プロセッサに信号を伝送し、これはバルブ/ポンプを付勢するコントローラに信号を伝送する。信号は、導線、光ファイバ、または赤外線、マイクロ波、あるいは無線電波等の電磁波によって送信することができる。燃料給入装置がノズル、燃料制御バルブならびに検出器を備えることが好適であり、検出器は同様に給入装置内に設けられたプロセッサに導線、光ファイバ、または電波を介して信号を送信し、さらにバルブを制御するコントローラに信号を伝送する。コントローラとポンプあるいはバルブ、またはプロセッサとコントローラが燃料通流ラインによって分離されている場合、その間の信号伝送は導線によるものとすることができるが、光ファイバ伝送線または電磁波の方が好適である。
検出器が第2のゾーンに一時的にのみ挿入すべきものである場合、この検出器は第2のラインの内側に配置することができるが、ラインの外側に配置して固定すればより好適であり、従って検出器は第2のゾーン内の蒸気をこのゾーンの残留蒸気と分離して検出することができる。この場合、装置は、アナライザを備えるノズル、アナライザの結果によって付勢される制御バルブ、液体をポンピングするためのポンプ、ならびに例えば燃料を給入するために手動で操作させる第2のバルブを備えており;ポンプからノズルへのラインは、硬質、柔軟性、または関節構造のものとすることができる。
本発明は、さらに、燃料等の液体を送出するためのノズルと、給入装置内を貫通する燃料等の液体のための導管と、前記導管内に配置され駆動手段によって閉鎖位置に駆動されるとともに前記駆動手段に対抗して解除式に開くことができるバルブと、前記バルブを開放するための手動操作式アクチュエータと、前記給入装置に組み込まれ前記ノズルの送出端の蒸気と接触するように蒸気内に挿入される蒸気検出器と、前記検出器の出力をデータプロセッサに伝送する手段と、前記プロセッサの出力に従って前記バルブを制御する手段とからなる給入装置を提供する。この形態において、給入装置自体が“誤った”燃料の通流を停止することができる制御手段を備えており、これは制御手段を給入装置から分離され例えば給油ステーション内に設置されたポンプ内に設けるよりも好適であり、これによると、燃料流を停止するためにポンプから給入装置へのラインに結合された導線等を介してコントローラからバルブ/ポンプへ出力信号を返信する手段が必要になる。
検出器が内蔵式でないかまたは第2のゾーン内に移動される場合、第2のゾーンから検出器に蒸気を引き込むことが好適である。従って、特に非可動式タンクから可動式の自動車タンクへ液体を移動させる場合、解除可能なバルブを備えた液体給入装置内に組み込まれた検出器に蒸気を引き込むことにより第2の位置の蒸気が分析され、前記給入装置は第1の位置と第2の位置との間の液体ライン内に配置される。給入装置はノズル、内部液体導管、バルブおよび胴体部分を備えることが好適であり、検出器はノズル内あるいはノズル上、ノズルと胴体部分の間、または胴体部分内に配置される。
給入装置は通常検出器を保護ハウジングの中に備え、これは、検出器がノズルの中にある場合ノズルの外側給入端部方向に開くことができ、また検出器がノズルの内部にある場合、ハウジングはノズルの内側方向には開かない。この手段によって、検出器は液体燃料との接触を燃料蒸気との接触に比べて削減する。好適には、燃料給入が終了するか、および/またはタンク内の液体レベルが充分に高くなるかまたはタンク給入口付近で泡が生じ液体レベル検出器が燃料流を停止した後に、例えば空気あるいは不活性ガスを使用して蒸気検出器を洗浄する手段を備える。この種のレベル検出器は、ノズル内に燃料から離間して存在するとともにノズルの給入端部からそのヘッド端部に延在する中空狭管からなり、ここでノズルが例えば床上等にある場合に、チューブから傾動防止安全装置への導管が燃料流の遮断を誘引する。装置は、蒸気が導管内で自由に移動することを可能とする位置から球体が蒸気の排出口をブロックし蒸気の動きが停止する位置までの間の限られたスペース内で動く球体とすることができる。液体レベル検出器は、超過給入または泡の発生のために液体レベルが上昇して狭管および導管内の気圧が低下した際にバルブを解放して閉鎖させる自動遮断要素を備える。蒸気検出器は、狭管の上方内部、または好適には安全装置あるいは自動遮断要素内に配置される。蒸気検出器から伝送される信号は、同様に給入装置内の例えばハウジング内にあるプロセッサならびにコントローラに伝送されるか、または燃料ポンプ装置に返信され;この信号は電磁波によって伝送することが好適であるが、導線または光ファイバを介して伝送することもでき、これは給入装置とポンプとの間の燃料ライン壁部に沿って延在する。自動遮断手段は、通常ノズルへの狭管と、導管とからなり、これはしばしば傾動防止装置と、内側がバネ支持された隔膜で一壁部を形成する閉鎖チャンバとを備え、このチャンバは給入装置内を縦に延びる狭い通路内に動作し、この通路は燃料から離間してバルブ台座のスロート内に到達する微細チューブへ通じており、これに対抗して給入装置バルブがその閉鎖位置に駆動される。遮断手段は、給入処理の低下に際するスロートを介した燃料通過によって動作し、これはベンチュリ効果によって微細チューブ内における圧力低下を誘引し、これはノズル内の狭管を介する全ての経路の圧力低下をもたらし;後者のチューブが開放されている場合、ライン内の圧力低下は小さなものとなり、狭管から微細チューブ内およびスロート内に空気が自由に吸引される。例えば泡が生じて狭管が閉鎖されていると、圧力は急速に低下し隔膜がチャンバ内により内側移動することを誘引する。この動作は、隔膜が外部固定されている外部ブロックピンあるいはロッドの移動を誘引し、このピンあるいはロッドは給入装置バルブがそのバルブ台座に向かって後退することを抑制する。従って、センサは自動遮断機構をブロックするように使用され、従って遮断およびバルブの閉鎖をもたらす。従って、自動遮断要素の動作により、蒸気がノズル端から遮断機構のライン内の検出器に引き込まれる。
センサまたはプロセッサは、それぞれプロセッサまたはセンサに信号を伝送し、従ってポンプを付勢あるいは停止するか、ロッキング装置を給入装置トリガ等の手動操作するアクティベータに係合/非係合させるか、または給入装置自体のバルブを付勢するための信号を伝送する。最後の場合において、給入装置は、前述したように、既に自動遮断要素を備えており、これは通常圧力付勢される隔膜またはこれと同様な装置であり、これはバネを解放して付勢した際にバルブを閉鎖するよう作用する。センサは隔膜の付勢を制御するプロセッサに信号を伝送し;従ってセンサ信号は誘導コイルを付勢して傾動防止装置内の球体またはロッドを動かし、従って隔膜を動かすことができる。他方、プロセッサはポンプを付勢して中空の液体レベル検出器チューブ内のバルブを開放することができる。この場合、センサはタンクからの蒸気を検査し、バルブおよび給入装置を介して給入する燃料として適格である場合(例えば、共にジェット燃料)、センサバルブは開放され、一般的な方式で給入装置を手動操作することを可能にし;センサが入力給入ラインと比較してタンク内に間違った燃料を発見した場合、このセンサバルブは閉鎖されたまま保持され、従って動作の自動遮断を誘引し、すなわち隔膜によって給入装置の動作をブロックする。第3の操作において、誤った燃料を示すプロセッサの信号が、例えば中空の液体レベル検出チューブ内における圧力差を形成し、これによって遮断を付勢し、従って燃料流を許可せず;この圧力差は、ポンプの作動、その他の空気移動、フラップの動作、または検出器チューブ内のミニバルブによって生成される。
幾つかの給入装置によれば、安全上の理由から自動遮断は必要とされないが、遮断機構が中空チューブ隔膜を備えており、遮断要素のハウジング、隔膜およびこれに結合されたバネ等を本発明の分析、センサの配置、および制御に代えて使用することができる。従って、隔膜と同様に、あるいはこれに代えて、中空管がセンサを配置したハウジングに通じている。センサによる付勢は隔膜の動作によってもたらされ、これが通流バルブの手動操作を拘束する。隔膜(および従ってバルブ)は、安全装置、自動遮断要素および/または蒸気検出器によって解除される。
この給入装置の後者の実施例において、検出器は例えば隔膜と結合されて給入装置のヘッド部分に存在し、これによって給入装置を拘束および駆動する。しかしながら、検出器は、狭い液体レベル検出チューブに比較してバルブおよび隔膜からなる給入装置のヘッド部分の上流に位置することが好適である。この場合、給入装置のノズルおよびヘッド部分は、中空ボス、またはカラー、または燃料を通過させるためのコアを備える環状チャンバ、およびノズル内またはヘッド端部内の対応するチューブあるいはチャネルに相関して配置される追加的な分離中空管によって分離することができる。ボス、カラー、またはチャンバは、さらに例えば閉鎖チャンバ内においてチューブまたはチャネルに向かって開いて配置された検出器、ならびにこれから信号を受信して検出器の結果を分析するプロセッサを備え、例えばプロセッサの指令によって動作するコントローラ等の、チャネルのチューブ内の蒸気が自動遮断要素へ通流することを停止する手段を付勢する。この方式により、検出器、プロセッサおよび停止手段は、ボス、チャンバ、あるいはカラー内において環形となりこれはノズルおよびヘッド部分から分離しているが、係合させて使用する。この方式により、自動遮断を備えた既存のノズルおよびヘッド部分に検出器、プロセッサ、および停止手段を取り付けることが容易になる。通常、給入装置が自動遮断を備える場合、不適正な燃料が検出された際に自動遮断を付勢し、しかしながら給入装置がこのように構成されていない場合は、通常電波、電線、または光ファイバによってポンプケースに信号を伝送して燃料の通過を停止する。
給入装置内のカラーあるいはチャンバは、環状またはドーナツ形であり、また追加的に、例えば銀等の反射性金属によって被覆し内側を鏡面状にすることができる。蒸気はチャンバ内に通流する。これを通じて、ソースからの分析放射波を伝送し、これは環内を循環して放射波の入り口の上流に配置された検出器に到達し、この放射波に対して長く比較的一定した経路を与える。カラーあるいは環状チャンバは、例えば外表面端またはその直径上に穴の空いた壁部を備え;蒸気は環状面または内側を向いた直径を介して進入し、センサを通過して装置を貫通し、穴の空いた表面を通って外部に通流する。特に自動遮断を備えていない場合、ノズルのタンク内への移動に従って直接的または間接的に付勢される機械ピストンがチャンバを介しての蒸気の通流に作用し得る。
給入装置は、その周りを少なくとも部分的に縦方向に包囲する被覆材あるいはベローズを備え、例えばノズルをその給入端に向かって包囲し;さらにノズルの作用端部を通過した蒸気を吸引する手段を備え、この手段は給入装置内に内蔵するか、またはこれから分離して例えばポンプの後に配置して燃料ホースラインに部分的あるいは完全に装着したラインを介して給入装置と接続することができる。この種の被覆材またはベローズは、蒸気回収システム内において使用される。この場合検出器は被覆材/ベローズとノズルとの間に配置され、例えばノズルの給入端部ではなく手持ち端部の近くに装着される。第2のゾーンからの蒸気は、ノズルを通過して引き込まれ、ゾーン内ではなくそこで分析される。従って、例えば柔軟なプラスチック材料からなる被覆材またはベローズは、ノズル周りにおいて蛇腹式に折りたたむことが可能であるが、給入装置胴体部の給入装置の低部にある手動アクチュエータの近傍、および給入装置の上部の固い壁部を有するチャネルの近傍に密着して取り付けることができ、このチャネルは例えば蒸気を回収するための吸引手段に通じている。チャネル内において、蒸気によって付勢されるようにセンサが配置されている。被覆材またはベローズは補強のために硬質材料からなるドーナツ形端部を有し、および/または重みを付けるためにその環状部あるいは断片がプラスチックまたはプラスチックで被覆された金属からなり、被覆材はノズルの周りをゆるく包囲する1つまたは複数の隔離体によってノズルから分離することができる。この方式により、ノズルをタンクに挿入した際に被覆材またはベローズが折りたたまれるが、例えば乗用車の側部等のノズル周りの部材に対して適正に密着される。他方、被覆材またはベローズは、ノズルを包囲する管内のセンサに接続することができるが、給入装置の胴体上部には固定されない。この実施例において、被覆材またはベローズは、ノズルの周りの張り出し補強材であり、重み付けされたまたは補強された端部において終局している。折りたたみ可能な補強材の上方には柔軟にノズルを包囲する硬質被覆材が設けられ、その内部にドーナツ形あるいは環状のセンサを備え、内側または下側に面した蒸気を吸入/排出するための穴を備え、追加的に上方に面した蒸気を排出するための穴を備えている。折りたたみ式の補強材の重み付けされた部分は、被覆材の軸方向、内側、または特に外側を硬質被覆材に向かって延在する硬質の要素に取り付けられ、これはセンサ、発電機、フラップ、または窓開放装置のスイッチを機械的に操作するか、または蒸気を除去するために使用され;後者の方式において、補強材が折りたたまれない際に(センサを環境から保護するために)要素は上方に面した穴を覆うことができるが、穴に対して軸方向に移動することが可能であり、従って要素内のホールもしくはスロットが穴と重なり合い、これによって蒸気の排出が可能となる。
蒸気の総密度、ならびに追加的にその特性を判定するために多用な形式の検出器またはアナライザデバイスを使用することができ;検出器およびアナライザは通常0.1ppm超、好適には1ppm超の量の蒸気を検出することができる。適宜な検出器としては、分光器、ガスクロマトグラフィ、および臭いセンサ(または“電子嗅覚”とも呼ばれる)が挙げられる。これらのデバイスはパイプまたはタンク部分に設置することができるが、安全上の目的のためこれらのデバイスは検出器またはサンプリングヘッドから離間して配置し、サンプルのための(その場所から蒸気のサンプルを取るための)、あるいは信号のための(例えば光ファイバによる)分析ラインを介してこれらと接続することができる。デバイスは、使用者の先行した操作によって、特に給油ステーションの燃料ポンプ装置内の所定位置からノズルを解放することにより付勢されて使用可能となり、従ってこの解放が抑制されていたアームを解除してポンプを始動させ、同時にデバイスを付勢して例えば電力を供給するかまたは暖機し(必要に応じて)、または分光検出器の光シャッターを開放する。検出器またはアナライザデバイスはバッテリー動作することができ、バッテリーはノズルを戻した際に電磁気によって再充電され、従って使用前は検出器を“ポンプ”受容位置に戻しておくか、またはデバイスおよびバッテリーを例えば給入装置の上面に設置された1つまたは複数の太陽電池に接続することができる。
検出器またはアナライザが給入装置に内蔵される場合、この給入装置の使用者の先行した操作によって使用可能に付勢される。この操作は、給入装置の外表面上の例えば最上部またはヘッド部分にあるボタンを押すか、またはノズルの片側に延在する2つの脚部を備えるバネ支持されたアームを押すことによって実施され、前記脚部はノズルの反対側にヒンジ付けされ、この押し作用は燃料タンク開口部との接触あるいは給入装置のハンドルの操作によって駆動手段に対抗して発生し、押し作用または動作がバッテリー回路の閉鎖またはデバイスの付勢電流の発生を誘引する。ハンドルの場合において、駆動手段に対抗する最初の動作が蒸気を分析するデバイスを付勢し、プロセッサ、従ってコントローラおよびバルブに信号を伝送する。最初に検出器を付勢した際のハンドルの押し操作と燃料の通流との間の遅延は無視できるものである(正しい“燃料”と仮定して)。この種の始動装置の使用はバッテリーの寿命を延長し、そのサイズを縮小し、またはその使用自体を省略する。
給入装置はセンサを付勢する手段を備えることもでき、これは例えばアーム等の延長部材とすることができ、これは給入装置がタンクから分離されている際の休止位置とノズルが燃料タンク内に挿入され給入装置がタンクの首部の周りに接触している際の連結位置との間で動作することができ;駆動操作によって付勢手段を連結位置に移動する。付勢手段は発電機がセンサおよび/またはプロセッサ/コントローラに電力を供給するように操作するか、これらのバッテリーを充電するか、または蒸気を搬送する手段を機械的に操作してセンサに接触させ、好適には蒸気を固定センサに対して移送し、これは例えばピストンを作動して蒸気を吸引しセンサを通過させるか、センサ上のカバーを開放して(直接的あるいは間接的に)蒸気がセンサと接触することを可能にするか、または蒸気と接触するようセンサを移動する。従って例えば押しアーム等の付勢レバーをレバー群を介してチューブ内のピストンを動かすよう旋回可能に機械接続し、チューブのピストンの上流においては空気が、ピストンの下流においては蒸気が検査され、ピストンは凹部またはサイドアームを通過してチューブ方向に移動され、ここで凹部またはサイドアーム内にセンサが配置される。アームを押し下げると、レバーがピストンを動かし、これはその後部に蒸気を吸引し、ピストンが凹部またはサイドアームを通過すると蒸気はセンサと接触する。ノズルをタンクから取り外すと、押し操作可能なアームはその休止位置に復帰し、ピストンを動かして蒸気をセンサおよびチューブから引き出し、これによってノズルを再び使用する際の汚染が削減されるよう洗浄する。
さらに、例えばチューブが蒸気の排出を防止するが進入を許可する一方向入力バルブと、これとは分離され蒸気の排出を許可するが進入を防止する一方向バルブとを備える際、ピストンはその後退に際してチューブから蒸気を移動させ;この方式によってもセンサゾーンの蒸気が洗浄される。
さらに、付勢レバーはフラップを機械的に動かすか、または窓を開放してセンサを蒸気に対して露出させ;この窓はスラット形状の要素であり、そのフレームがセンサをカバーする閉鎖位置とセンサを露出させる開放位置との間で動作し得るよう設定される。フレーム自体もスラットを備えることができ、スラット内の1つまたは複数の穴がセンサを露出させる。
必要に応じて、付勢装置レバーは、手動で操作する給入装置主バルブ延長部分とすることができる。この場合、付勢装置を押し込むことによってピストンを動かして蒸気をセンサと接触させ;この構成において、給入装置主バルブは、ピストンが移動し、蒸気がセンサによって解析され、その性質が受容される前には動かないように設定される。
可能な分光器技術としては、赤外線(中および近赤外線の両方)、紫外線および蛍光分光器、ならびにパルスNMRを含む核磁気共振(NMR)が挙げられる。それぞれの場合において、蒸気は開放あるいは閉鎖セル内へ、またはこれを介して伝送され、また適宜な放射線のビームがこれを介して伝送され、スペクトルの一部または全部を鏡またはプリズム等の屈折または反射手段を使用して追加的に取り出され、路程を大きく増大し、後続する検出器へのソースを形成する。IR技術は単一のダイオード検出器または単一のマルチダイオード検出器を使用することができ、任意に特定の波長のみをサンプルから検出器に選択的に通過させるフィルタを備えることができ;この選択的フィルタは特にNIR/FTIR検出器において重要である。航空ガソリン(avgas)をジェット燃料AVTURもしくはAVCATと識別するために、5000−4800、4000−4500(または4000−4400)、2850−2980、1130−80、970−1040、ならびに680−780(700−800)cm-1のIR吸収が使用され、いずれの場合においても航空ガソリンが高い吸収率を示す。イソペンテンによる吸収は、多量のイソペンテンを含有する航空ガソリンとこれを含有しないジェット燃料とを識別するために精密に検査される。紫外線蛍光分光器の場合、例えば254,313,366,546nm等の特定の波長または波長群の放射を使用して蛍光を検出可能な可視領域に励起する。例えば370,420,450および/または550nmのフィルタも使用することができる。
マイクロガスクロマトグラフィの使用について、蒸気はマイクロガスクロマトグラフィの固体センサに接触することができ、例えば螺旋列状にエッチングされたシリカ/ガラスウェファを使用することができ、これは蒸気を分離し、そして例えば光ダイオードまたはポリマーで被覆された白金等のVIII族金属等からなるポリマー被覆された電気化学検出器等の適宜な手段を使用して各成分の量とその特性を判定する。後者からの信号は総量を判定するために使用され、閾値または許容範囲との関連において“適正”が判断されると、プロセッサはバルブを開放して所要の通流を許可するようコントローラに指令する。
検出器は、固体ガスセンサとすることもでき、これはガスの存在によってその導電性が変化するデバイスである。これらのセンサに関する詳細は、HVシューマ氏等による1992年発行のセンサならびにアクチュエータBの第8巻、第1ないし11頁に記載されており、これはここにおいて参照として組み入れてある。検出器は、ガス透過性の蒸気センサと、例えば薄膜等の支持部材と、例えば基準電極および検出電極からなるセンサの両側に配置された一対の電極と、電極間に電圧を提供する手段と、例えば電圧計または電流計等のセンサの導電性の変化を検出する手段とからなる。装置は、センサからの出力を処理するためのデータプロセッサと結合して使用する。変化は、センサ自体の内部、またはセンサと接触する(ペリスタ方式)デバイス内におけるものとすることができ、例えば導電性ワイヤまたはプレート上のイオン感知/選択層、または有機センサ層を吸着した水晶発振器によるものであり;ポリマーの膨張は、水晶微量化学天秤内において水晶発振器の発振周波数の変化を誘引する。他方、微量化学天秤内の水晶層は、蒸気に対して感応性であるか、または追加的に蒸気を感知する金属層で被覆する。従って水晶層は、例えば銅、ニッケル、金あるいはルテニウム、プラチナ、パラジウム、またはロジウム等のVIII族金属またはIB金属の被覆を備える。金属層は、脂肪族芳香族あるいは特に金上に被覆されたドデシルメルカプタン等の4−24の炭素特に6−16の炭素を有するチオール等のアラリファチック(araliphatic)極性化合物等の有機硫黄化合物、または例えばアルキルあるいはアルケニル族等の脂肪族内のオレイルイミダゾリン等の6−24の炭素を有するイミダゾリン等の窒素複素環式極性化合物等の有機被覆を備えていた。極性有機処理金属は、1つの燃料に対して他の燃料と比してより敏感であり、例えば灯油(ケロシン)に対して航空ガソリンに対する場合よりも敏感となり、これに対して非処理の金属は逆の感度を有する。装置ごとに1つのセンサを設けるか、または例えば2−50,20−40,2−20または3−6のセンサからなるセンサアレーを設けることができ、各センサはそれぞれ異なった成分に対して感応的であり、これによって蒸気の“指紋”を得ることができる。各センサまたはアレーは相関するプロセッサおよびコントローラを有するが、必要に応じて、プロセッサおよびコントローラは1つのままであるものの、多数のセンサを設けることができ、センサからの信号をスキャンして例えばマルチプレクサを介してプロセッサおよびコントローラに伝送する。コントローラ1つに対して最低1つのプロセッサを設け、例えば分析ゾーンと標準値または他の分析ゾーンとの間の温度差を補償するためにプロセッサを設ける場合を除いて、プロセッサは通常1−3個、好適には1個である。
ポリマー被覆された酸化金属センサ等の固体センサは、市販で入手可能でそれぞれ異なっており、1−4の炭素を有するガス状のアルカン、一酸化炭素あるいは酸素に対して敏感でありこれらを分析するためのそれぞれ唯一のセンサ、または、多数の異なったヘッドを備えそれぞれが異なった物質を感知するマルチマトリクスタイプのもの等が市販されている。ポリマー被覆された酸化金属センサは一酸化炭素および/またはメタンに対して敏感なセンサは航空ガソリンおよびジェット燃料に対して敏感であることが発見された。
センサ自体は無機性あるいは有機性とすることができ、前者の例は酸化金属半導体、酸化金属SFETS、ならびに電気化学セルであり、後者の例は導電性ポリマー、脂質被覆された導線、および例えば50−500MHz特に200−300MHzで動作する音響波センサである。酸化金属半導体は、通常、例えばプラチナまたはパラジウムゲート等の触媒金属または希少金属と結合してこれを含浸させた、亜鉛、スズ、チタン酸化物に基づいている。例としては、適宜な金属を伴った酸化亜鉛単結晶であり;これらはタグチガスセンサとしても知られている。これらは、蒸気と空気が触媒を介して炭化水素を交換して酸化物の半導体性が変化することによって動作し;この交換は薄いフィルムヒータによって触媒が例えば300−400℃に過熱された際に発生し、このヒータはセンサに近接しており、通常蒸気源から離れた側にある。異なった触媒金属および/または温度を使用することによって、異なったセンサが異なった炭化水素と異なった程度で相互作用する。燃料ノズルをそのスタンドから取り外す動作により、通常ポンプを始動させ、ヒータの加熱をトリガするか、またはセンサへの電力供給をトリガする。酸化金属は、酸化シリコンウェファまたは多孔性アルミナ等の支持材上に配置することができる。酸化金属ガスセンサは、例えば軽油よりガソリン、ジェット燃料より航空ガソリンのようにより揮発性の高い炭化水素を検出することが好適である。
導電性ポリマーは、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム等の多様な陽イオン、および追加的に不完機能族を含む代替ポリピロールとすることができる。炭化水素蒸気は導電性ポリマーを膨張させるか、および/またはその炭化水素蒸気透過性を変化させるか、および/または導電性ポリマーとの間で例えばイオンペアを形成してこれによりポリピロール等のポリマーの導電性を異なった程度で変化させる等の相互作用を異なった程度行うことを誘引する。ポリマーもセンサと同様に使用することができるが、蒸気に対して直接露出される小さなエリアを除いて例えばアルミナ等の多孔性の支持材、または薄膜上に支持することが好適である。
センサからの出力信号は、前述したように基準値、閾値または他の測定値と比較するための単一のものとすることができる。アレーからの信号は、パターンを形成するために使用することができ、その後化学測定技術によって分析しガソリンまたは軽油等の既知のパターンと比較し、既知のパターンとの同一性を判定してバルブ動作の制御に使用する。情報を提供するために単一のセンサを使用することが好適であり、これによって、特に装置が灯油等の揮発性のより低い燃料ではなく航空ガソリン等のより揮発性の高い燃料をタンクに給入する際に、単に総蒸気密度にのみ基づいて制御することができる。2つの異なった物質の蒸気を識別するためにセンサを使用する場合は、少なくとも2つのセンサを使用することが好適であり、第一または第一群のセンサは一方の物質に対してより敏感なものとし、第2のまたは第2群のセンサは他方の物質に対してより敏感なものとする。1つの物質を“適正”と検出すると、より敏感なセンサから正の信号を要求し、より感度が低いセンサから負の信号を要求する。この構成により、装置の安全限界が高められる。限界を高めるための別の方法は、主センサが障害を被った場合のためにこれを代替する予備センサを設けることである。
次に、添付図面を参照しながら本発明をする。ここで、図1は装置全体の概略構成図を示し、図2ないし図8は、本発明の燃料給入ノズルの各切断部分を示す部分概略図である。
まず、図1を参照すると、液体炭化水素2を含んだタンク1は、最上面3を備えており、ここに第1の検出器4が配置されている。第1のタンク1から例えばガソリンスタンドのポンプスタンドハウジング6に第1のライン5が延在している。スタンドハウジング6のライン5上には、ポンプ8および開および閉位置間で動作可能なバルブ7が設けられている。ポンプ8からは通常部分的に柔軟な第2のライン9が燃料給入装置または補給装置10に延在しており、これは手動で操作されるアーム32、バルブ11、およびノズル12を備えている。ノズル12の端部の上部外表面13上には、保護ハウジング内に設置した第2のノズル12が配置さている(図2により詳細に示されている)。ノズル12は、例えば乗用車等の車両の燃料タンク16の首部15内に挿入された状態で示されており、これはいくらかの液体炭化水素17を含んでおり、その上方には蒸気が存在し、従って検出器14は蒸気内に存在している。
第1(20)および第2(21)の信号ラインはそれぞれ第1(4)および第2(14)のタンクからポンプスタンドハウジング6のプロセッサ22に向かって回帰しており、このプロセッサはハウジング内のコントローラ23と接続されており、これ自体もバルブ7およびポンプ8を制御するためライン24を介してこれらと接続されている。さらに、ハウジング6内に給入装置10の受容突起部材18が示されており、これは使用されていない状態においてアーム19を押し下げている。一方、信号ライン20および21に代えて、検出器が内蔵された電磁波発生器を備え、プロセッサが対応するレシーバを備えることができる。
給入装置10は、使用されていない際に突起部材18内に受容され、これによってアーム19を押し下げる。使用に際して給入装置10は突起部材18から取り外され、従ってアーム19を解除し、これはポンプ8への電力をオンにするか、および/または検出器14への電力をオンにするか、または光シャッターを開放する。給入装置10のノズル12は、車両の燃料タンク16の首部15内に挿入される。電力によって付勢された第2の検出器14は、タンク16内の蒸気の測定を実施し、ライン21を介してプロセッサ22に適宜な信号を送信し、これは信号を所与の閾値と比較する。信号が所定の要件を満たす場合、蒸気は許容可能なものであり、プロセッサ22はバルブ7を開放するかあるいはポンプ8を始動するようコントローラ23に指令する。一方、アーム19の解除(図示されていない)は、プロセッサ22からの指令に基づいてコントローラ23が指令するまではポンプ8に電力を供給せず;この場合バルブ7は省略されている。一度、バルブ7が開放されるか、あるいはポンプ8が動作すると、ライン5および9が開放され、従って給入装置10内の手動アーム32を押すことによってタンク1からポンプ8、給入装置10、ノズル12を介してタンク16内に燃料が移送される。一度手動アーム11を解放すると燃料流が停止し、さらに給入装置10を突起部材18に戻してこれによってアーム19を押し下げ、ポンプ8を遮断し、バルブ7(存在する場合)を閉じ、任意に検出器14の電力を遮断する。突起部18へ戻す動作により、センサ内のバッテリーを再充電する誘導電流がトリガされる。
前記のプロセスの変更例においては、バルブ7/ポンプ8を付勢する決定は、タンク16内の検出器14からの信号をタンク1内の検出器4からの信号と比較することによって提供され、これは信号ライン20を介してプロセッサ22に伝送される。両信号が類似の振幅を有する場合(例えば信号の±10%の許容範囲内)、プロセッサ22はバルブ7/ポンプ8を開放するよう指令する。
いずれのケースにおいても、タンク16内の蒸気が異なったものであり信号が閾値に到達しないか(例えばタンク1がガソリンを含みタンク16が軽油を含む)、あるいはこれを超過している(例えば、前記と逆の内容物である)場合、プロセッサは信号を拒絶し、コントローラ23に対してバルブ7/ポンプ8を開放する指令を送信しない。従って、タンク1からタンク16に液体が全く流れることができなくなり、これによって誤った給油を行う危険性を防止する。
次に図2を参照すると、これは本発明の給入装置の概略部分断面図であり、給入装置10はノズル12および胴体部分30からなり、この内部において制御バルブ11は図示されていない駆動手段を使用して閉鎖状態に保持されるが、機構31ならびに手動で押すことができるアーム32によって開放可能である。ノズル12の内部、または内蔵、あるいは内部で分離して、オーバフロー遮断導管33が設置され、これはノズルの長さに渡って軸方向に延在し、これはチューブ34内において胴体部30の内側の燃料流を横切って安全ハウジング35内に通じており、これはノズルが横に傾いている際に流れを遮断し、またオーバフローまたは首部15における泡の発生のため導管内に吸引力が生じこれに続いて導管33内へ燃料が流入した際に流れを遮断する安全装置47を備えている。安全装置47は、動作を抑止された隔膜64(図4参照)を備えるが、その動作が付勢された際にはバネ支持されたアームを解除するようロッドを駆動し、前記アームはバルブ11を閉鎖させるものであり、この種の安全装置は当業者においてはよく知られているものであり、図2に概略的に示す。検出器14は安全ハウジング35内に設置することができ、ノズル12をタンク内に挿入することによって蒸気がタンクから導管33内、そして検出器14に向かって拡散する。一方、検出器は導管33自体の中か、ノズル内のその最上端が閉鎖された別の導管内か、またはノズルの外部、例えば保護ハウジング37内の上面13上に設置することもできる(図2にドットで示されている)。検出器14のいずれの配置においても、胴体部30またはハウジング35内のポンプハウジング6内において、あるいは図示されていない部分であるが、信号ライン21と必要であれば電力ライン(図示されていない)がプロセッサ22に通じている。後者の場合、コントローラ23も胴体部30内またはハウジング35内に配置され、同様にラインがバルブ11の開閉を制御する。必要であれば、信号ラインは、電磁波送信ならびに受信装置によって代替することができる。
図3には、図2の給入装置の変更例が示されており、これにおいてノズル12および給入装置の胴体10は環状カラー40によって分離されており、その中央コアは、ノズル12上の対応するねじ切り部に係合するようねじ切りするか、および/または胴体部30から延在するチューブ41に係合するようねじ切りし、前記ノズルのねじ切り部は異なった燃料に対して異なった寸法とすることができる。カラー40は環状部48を備え、これは通路42を介してノズル12のねじ切り部分およびオーバフロー遮断通路33に向かって開いており、この遮断通路は胴体部30内の出口71に通じており、タンク16の首部15に挿入するため開いている。環状部48は、さらにカラー40の横壁44を通じる通路43を介して胴体部30の上面を通じる延長チャネル45に向かって開いている。チャネル45内には、その内部で自由に動けるがチャネル45の装置47側端部をブロックすることができる球体59が設置されている。環状部48内には、検出器14がこれと結合されるプロセッサ22(図示されていない)、コントローラ23(図示されていない)、信号または電波送信装置/受信装置、ならびコントローラ23により付勢して通路43を横切って開および閉位置の間で動かすことができるバルブ46または他の閉止手段とともに配置されている。バルブ46は、通路43内において気圧差を形成することができる他の任意の手段によって代替することができる。バルブ11は台座面56内に位置するノーズ57を備え、この中にハウジング35に通じる縦通路36内に延びる細いチャネル71が通っている。台座面56を通過した燃料の通路は、チャネル71内、従ってならびに導管33内に吸引力を発生させる。胴体部10を介する液体流入ラインのノーズ57の上流には下流に向かって錐形面を成す通流コントローラ93が設けられ、これは台座94と共に環状通流チャネル95を形成している。
図3の給入装置を使用する際、燃料タンク16の首部にノズル12を挿入することにより、タンク16上部からの蒸気が導管33内に上昇し、通路42を介して環状部48内に流れ、ここで検出器48と接触し、これがプロセッサ22に信号を伝送する。プロセッサ22は、蒸気が適正な燃料のものであることを判断すると、フラップまたはバルブ46を開放させる(またはフラップを開放状態に保持する)信号をコントローラ23に伝送し、これによって蒸気はハウジング35内の安全装置47に到達することが可能となる。アーム32を手動で押すことによりバルブ11が台座面56を離れて移動し、燃料が胴体部30を通過し、ノズル12を介してタンク16内に流入することが可能となる。しかしながら、プロセッサ22が、蒸気が誤った燃料のものであると判断した場合は、フラップまたはバルブ46を遮断する(または閉じたまま保持する)ことを付勢する信号をコントローラ23に伝送し、これによって空気が安全装置47内に到達することを防止し、この停止作用は延長チャネル45内におけるわずかな吸引力を生成し、これによって安全装置47を付勢し、これは続いてバルブ11が開放されることを防止する。従って燃料は通流しない。
図2および図3の装置において、プロセッサ22は検出器14からの信号を燃料タンク1に対して予め設定された内蔵標準値と比較することが好適である。この手段により、信号を長い距離で伝送することが排除され、これによって小型化が達成される。必要であれば、環状部48は、実質的に縦長が横幅よりも小さくならずに、横幅に比べて大きい、あるいは横幅の3倍よりも大きい縦長を有することができる。
検出器14、これに結合されたプロセッサ22、およびコントローラ23は、環状部48内に密封することができるが、必要に応じてカラー40が2つの部分に分かれるか、またはこれらを移動または調整することを可能にするためのアクセスフラップ(図示されていない)を備えることができる。
図4には、本発明の給入装置の一実施例が示されている。胴体部30は、バルブ11およびノズル12へ通じる燃料チューブ30を備えている。アーム32は機構31と連動し、これは分岐した胴体部50ならびに突出ラグ51として示されている。アーム32は、ピン92によって胴体部10上に旋回可能に取り付けられている。胴体部50は中央スロット52を備え、この中にバルブ11のコア53が可動式に配置されている。圧縮バネ54がコア53を駆動する駆動手段を構成し、これによってバルブ11を支持面55から離間させて切頭円錐形の台座面56方向に駆動する。錐形ノーズ57は、バルブ11の面55からは離間した端部に台座面56を介して気密に係合するように配置されている。ノズル12とノーズ57の間には、首部49が配置され、燃料通路60は壁部41によって規定され、カラー40を通じて軸方向に延在している。壁部41は、通路60をカラー40内の環状部48から分離している。通路42は、環状部48からオーバフロー遮断導管33へ延在しており、この導管はノズル12の内部をその末端まで延在している。環状部48は通路60を包囲し、検出器14、プロセッサ22、コントローラ23を備えており、これに発電機70が電気的に結合されている。押し操作可能なアーム61は、ノズル12の両側に2つの延長脚部62を備えている。脚部62は、各脚部内の目穴を介して延在する軸63と共にカラー40上の所定の位置に保持され、アームは脚部62に作用するバネ(図示されていない)によってカラー40から離れるように駆動される。軸63の周りを発電機70が包囲している。環状部48から胴体部10の上部内の安全通路45の方向への出口上にフラップまたはバルブ46が配置され、安全装置47へ通じている。安全装置47は、バネ支持されたコア58を有する隔膜64を備えており、その遠い端部はバー65内に配置され、これが動かないように抑止している。バー65は、下側の突起部66を支持している。胴体部50の一端はリップ68を備えており、これは突起部66上に支持されている。ロッド65は、バネ67によってノズル12の方向に前方荷重されている。ハンドル69は、安全装置47と胴体部10の間に延在している。安全通路45内には、通路45の拡大部分内で可動である球体59が配置され、球体が装置47に近い拡大部分端部にある場合を除いて、空気が球体59を通過して流れることが可能である。首部49と装置47の間において細いチャネル71が延在している。
ノズル12は、使用時において、燃料の液体および残留蒸気を含んだタンク内に挿入され;挿入によってアーム61が急速に押し下げられ、これによってジェネレータ70が検出器14、プロセッサ22、およびコントローラ23に供給する電力を発電し、これらは導線ラインによって接続されている。必要に応じて、図示されてはいないが、発電機70を省略し、例えばバッテリー等の別の電源から電力を得ることもでき、この場合、アーム61の押し操作は単に検出器等への電力を付勢するスイッチとして作用する。挿入動作は、燃料の蒸気を導管33に沿ってチャンバ48内に移動させるようにも作用し、またノズルが常に一定の距離をおいてタンクの首部内に挿入されることを保持し、従って一定の蒸気密度が得られる。検出器14は、蒸気を検出してプロセッサ22に信号を伝送し、プロセッサは標準値またはその他の基準に従って燃料が適正なものであるかどうかを判定し;コントローラ23にフラップまたはバルブ46を開放または閉鎖する指令を伝送する。フラップまたはバルブ46が閉じている場合、首部49を通過する燃料の流れがチューブ71内に吸引力を形成し、これが隔膜64を内側方向に動かしてコア58およびロッド65を引き戻し、これが前方に移動して分岐された胴体部50のリップ68を動かしてバルブ11を閉鎖し;従って燃料は全く流れることができない。“適正”な燃料が検出された場合、アーム32をハンドル69の方向に引くことによりリップ51がアーム31を荷重し、これはリップ68上の突起部66と共にバルブコア53を引き、従ってバルブ11は燃料の通流を許可する。
図5には、図3の給入装置の変更例が示されている。図1−図4と同一の構成要素は同一の参照符号で示され、それらの位置および機能は必要でない限り説明しない。図5の給入装置は、ノズル12の周りに補強部材72を備えており、これは柔軟かつ折りたたみ可能であり、その下端部に重み付けリング(またはリングの一部)73を備えており、その上端部は硬質の中空フレーム74に接合されており、これはノズルの上端と給入装置の胴体部30の先端とをアーム32のガード96まで包囲し;中空フレーム74も胴体部30の上端を超えて延在しており、ここで蒸気回収導管75を備えた硬質体に変化している。ノズル12と安全装置47との間の胴体部30の上端領域には安全通路45が配置されており、ここには検出および制御ハウジング76が取り付けられており(図示されない手段によって)、これはセンサ14、プロセッサ22およびコントローラ23を備えており、これらは導線によって接続されている。ハウジング76は前方に面した入力ポート77を備えており、センサ14は入力78および出力79の孔部を備えている。アーム32はピボット98上に取り付けられ、バルブ11を引き戻すよう動作する。
例えばポンプ8領域から動作する蒸気回収システムは、使用時において、補強部材72から導管75内に蒸気を吸引し、ハウジング76を通過させる。給油する車両のタンクにノズル12を挿入した際、補強部材72は折りたたまれ、タンクからの蒸気がハウジング76を通過して引き上げられる。いくらかの蒸気はポート77および孔部78を介してセンサ14内に進入し、そこで分析されて結果はプロセッサ22およびコントローラ23に伝送される。コントローラ23は、電波または光ケーブル(図示されていない)(例えば導管75に沿って)によってポンプ8を指令する信号を受信することができる。一方、コントローラ23は球体59に作用してこれを動かし;球体59は金属製であるとともに胴体部30の一部とすることができ、球体の上方にはプラスチック材料を配置し、従ってコントローラ23からの誘導磁界が球体59をチャネル45の開位置から閉位置へ動かすことができる。前述の手段により、センサ14が“適正”な燃料の蒸気を検出した場合、アーム32を押すことによって燃料は継続的に流れる。センサ14が不適正な蒸気を検出した場合、コントローラ23は、ポンプ8を停止させるか、またはチャネル45をブロックし、これによってハウジング35内に吸引力を形成し、隔膜64が内側に移動してバルブ11を解除してこれを閉じ;燃料は全く流れない。
図6には、図4の本発明に係る給入装置の変更例が示されており、これにおいても図1−図5と同一の構成部品は同一参照符号で示されている。図6は、安全装置47とその一連の関連要素、ならびにセンサ等のための環状チャンバを備えていない点において図4と異なっている。しかしながら、図6には、胴体部30に取り付けられた(図示されていない手段によって)検出制御ハウジング76が示されている。ハウジング76の内部には、センサ14、プロセッサ22、およびコントローラ23が配置され、導線で接続されている。センサ14はシャフト80から離れて配置されており、このシャフト内においてロッド82の作用によってピストン81が動作し、アーム97の動作によって戻しバネ(図示されていない)に対抗して駆動される。ピボット83は、アーム61内の軸方向スロット84内を移動する。バルブ11のノーズ57は、バネ54によって台座表面56の方向に駆動され、これに対しバルブ11はアーム82上のピン85によってピボット動作する。
図6の実施例は、その使用時において、ノズル12をタンク内に挿入することにより、アーム61を押し下げ、ピストン81がシャフト80に沿ってセンサ14を通過して移動することを誘引し、これによって蒸気をタンクからセンサ14上に引き込み、これはプロセッサ22、およびしたがってコントローラ23に信号を伝送する。信号が、許容可能な燃料を示している場合、ポンプ8が動作することができ、したがってアーム32を持ち上げバルブ11を引くと燃料がノズル12へ流れる。燃料が“不適正”である場合、コントローラ23の信号が無線または光ファイバによってポンプコントローラへ伝送され、ポンプの動作をブロックし、燃料は全く流れない。
図7には、さらに図6の変更例が示されており、これには押し操作アームする61およびセンサ14を通過した蒸気を吸引するためのピストンが設けられていない。しかしながら、図7には、図5と同様なノズル周りの補強部材72、ならびにセンサ14を含んだドーナツ形のカラー86が示されている。カラー86は、内側反射面と下側のノズル12の方向に面した孔部87を備えている。使用に際して、ノズル12をタンクに挿入すると、補強部材72が折りたたまれ、蒸気は孔部87の方向に上昇してカラー86内に流入し、ここでセンサ14によって分析され結果はプロセッサ22ならびにコントローラ23に伝送され、ここから無線または光ファイバを介してポンプへ信号が伝送され、以降の動作は図6のものと同様である。
図8には図3ないし図5の給入装置の変更例が示されているが、これは補強部材を備えてなく、またセンサ14は別の位置にある。胴体部30のヘッド部分に最も近いノズル12の一部分の周りに、内側が金属化されるとともに、ノズルに向かって下方に面した孔部87を備えるドーナツ形カラー86を設ける。センサ14はカラー86の内側にあり、これからの信号は導線を介してプロセッサ22およびコントローラ23に伝送される。導管33はチューブ34を介して通路45、ハウジング35、従って細いチューブ71に向かって開いており、使用に際して、これらの要素によって形成される自動遮断が一般的な方式で動作する。相違点は、カラー86とハウジング76の存在であり、これらは既存の給入装置に取り付けることができる。タンクからの蒸気は孔部87を通じてカラー86内に進入し、ここでセンサ14によって分析され、他の実施例と同様に結果がコントローラ23に伝送される。コントローラ23は、球体59が通路45を閉鎖することを誘引するか、またはポンプに信号を伝送する。
例1
サンプルは、DEF−STAN91−91、NATO CodeF35、JetA1−AVTUR等のジェット燃料と、航空ガソリン100LL/DEF−STAN91−90等のAvgas(航空ガソリン)であり、これらを半量が液体で満たされるように缶の中に注入し、残りのスペースは蒸気で満たされる。各蒸気の中にそれぞれ吸引器を挿入してガスを吸引し、これを10cmの赤外線ガス分光器セル内に移送し、それぞれのスペクトルを記録する。結果は以下に記すものであり、ここで主な吸収帯域を引用している。
Figure 0004278181
従って、未知のものを5000−4800または4400−4270、特に4390−4410、4320−4350、または4250−4300、特に4270−8cm-1において分析した際に、吸収度の大きさからこの未知のものが航空ガソリンであるかまたはジェット燃料であるかが示されている。
3100−2800cm-1のIR帯域においては、以下の結果が得られた。
Figure 0004278181
従って、未知のものを2930−40、または2860−2880cm-1において分析した際に、この未知のものが航空ガソリンであるかまたはジェット燃料であるかが示されている。
1300−900cm-1のIR帯域においては、以下の結果が得られた。
Figure 0004278181
従って、未知のものを1130−1180、特に1140−1175、または970−1040、例えば1025または975cm-1において分析した際に、この未知のものが航空ガソリンであるかまたはジェット燃料であるかが示されている。
従って、飛行機の燃料ライン内の蒸気をサンプリングして(分光器への吸引ラインを介して)、上に示した吸収度のうちのひとつについて吸収度の大きさを検知し、吸収度がその波数における適正値より大きいかあるいは小さいかに応じてポンプの付勢またはバルブの開放を制御して航空機の燃料ラインおよびタンク内に燃料を通流させることにより、吸収度の差異を使用して航空機へのジェット燃料を補給するポンプを制御することができる。従って、前記の検査において、4400−5000cm-1において吸収度が0.0035超、または4250ないし4450cm-1において0.0042超、または1125−1180cm-1において0.005超、または970−1040cm-1において0.004超である場合ジェット燃料の給入を停止するが、2920−2940cm-1において1.2超である場合ポンプを付勢するかあるいはバルブを開放して燃料ラインあるいはタンクへのジェット燃料の供給を許可する。実用においては使用前に機器の較正を行う。
例2
例1の航空ガソリンおよびジェット燃料の液体および蒸気と、別のジェット燃料、軽油、およびモータガソリンのサンプルを例1と同様に準備し、吸引した蒸気を空気中のメタンを感知できる市販の電子ガスセンサ“GMIガス監視器412電子センサ”(英国スコットランド、レンフリューのガス・メジャーメンツ・インストルメント社製)を介して通過させ;このセンサは酸化金属基盤上にポリマー被覆を施したものであり、1−4の炭素を有する炭化水素、一酸化炭素および酸素を検出するものとして市販されている。検査された蒸気は缶の首部内に2mm入ったところのものである。
ジェット燃料(AVTURまたはAVCAT)および航空ガソリンの蒸気に対する読みはそれぞれ<1および>100とし、軽油およびモータガソリンの読みをそれぞれ<1および>100とした。
例1と同様の方式で、タンク内または首部内の蒸気をサンプリングし、読み値が特定の読み値より大きいか小さいかに従ってポンプを制御することによって、センサを航空機の燃料タンクに燃料を給入するポンプを制御するために使用することができ、前記の特定の読み値はこの例においては40−70となり、すなわち読み値が40−70未満であればタンク内のジェット燃料に相当するためポンプを付勢するかあるいはバルブを開放する。同様に、タンクまたはタンク首部で測定を実施してポンプによってジェット燃料を給入する際に読み値が40−70超である場合、タンクは航空ガソリンを含んでいることが明白であり、ポンプを始動しないか、および/またはバルブを閉じる。
例3
ジェット燃料および航空ガソリンのサンプルを別々のコンテナ内に保持し、蒸気を吸引してマルチマトリクスポリマー被覆酸化金属センサA32S(英国、クリュー、アロマスキャン社より市販)を介して通流させた。このセンサは32個のマトリクスヘッド上に異なったポリマー被覆を有する。結果は二次元の基本要素解析グラフによって表示され、各種の蒸気からの5つの荷重平均された結果が大きく異なることが示され、航空ガソリンに対するabcissa(x軸)に沿った(PCA1)平均値はジェット燃料のものに比べて充分に大きくなった。従ってこのセンサは例2のものと同様に使用可能である。
例4
例2の方法を缶の入り口から2cm上方の蒸気ならびに缶内の蒸気のテストについて繰返した。
結果は以下のものとなった。
Figure 0004278181
例5
例1の方法を、コンテナ内の燃料上およびIRガスセル内に乾燥窒素流を吹き込んで繰返した。4000−4500cm-1における特殊な結果は以下に示すものである。
Figure 0004278181
4050−4450cm-1における測定は航空ガソリンとジェット燃料とを差別化するものである。
700−800cm-1における結果は以下のものとなった:
Figure 0004278181
700−750cm-1における測定は、航空ガソリンとジェット燃料とを差別化するものであり、後者はより高い吸収度を有する。
航空ガソリンとジェット燃料との間のスペクトル差は例1と同様に燃料流の制御に利用することができる。
例6
例1の方法を軽油およびモータガソリン(Mogas)の蒸気について繰り返したものであり、この場合MON84.6およびRON96.2の無鉛ガソリンを使用した。
4500−4000cm-1領域における吸収度は以下に示すものであった:
Figure 0004278181
従って、4040−4420cm-1の領域の吸収度はモータガソリンと軽油を差別化するものである。
600−80cm-1における結果は以下のものであった:
Figure 0004278181
680−770cm-1における吸収度は相異するものである。
ガソリンスタンドまたはエアポートの給油ポイント等のフィールドにおいて、スペクトルは二酸化炭素および水の吸収によって不純なものとなり、これらの5530−5100、4000−3350、2100−1300および500cm-1未満におけるスペクトルは、必要であれば燃料スペクトルから除去される。
例7
2つの水晶微量化学天秤を使用し、(A)1つは発振水晶上に金層を真空蒸着させ、(B)他方はトルエン内に溶かした有機ドデシルメルカプタン溶液を使用して12時間の間前処理した後溶液を蒸発させた金層を蒸着させたものである。各微量化学天秤は、伝導体の位置側面上に接着された平板状の水晶結晶を備え、これは発振器回路に接続され、10MHzの周波数で発振するように設定された。20ml容器内にある10mlの燃料上の蒸気内への微量化学天秤の浸漬部分における周波数の変化が記録された。燃料は前述の例において使用された航空ガソリンおよびジェット燃料とした。結果は以下のものであった。
天秤(A):航空ガソリンについての変化は80Hz、ジェット燃料に対しては190Hzであった。天秤を別の位置おいた際、航空ガソリンに対して60Hz、ジェット燃料に対して120Hzとなった。
天秤(B):航空ガソリンについての変化は400Hz、ジェット燃料に対しては700Hzであった。これらの天秤を検出器として添付図面に示すように給入装置ノズル上に取り付ければ、航空ガソリンまたはジェット燃料を使用する航空機の給油を制御することができ、誤った給油を防止することができる。

Claims (24)

  1. 液体の第1の位置から第2の位置への移動を、完全に開放位置と位置の間で可逆動作し得るによって制御する方法であり、前記第1の位置は液体の上方に蒸気スペースを備え、第2の位置に蒸気スペースを備え、該方法は、第2の位置内あるいは第2の位置からの蒸気を分析し、第1の位置内あるいは第1の位置からの蒸気を分析し、第2の位置内あるいは第2の位置からの蒸気の分析結果を第1の位置内あるいは第1の位置からの蒸気の分析結果と比較し、比較結果を使用しての動作を制御することにより単一または複数蒸気成分の性質または全凝縮や、蒸気成分の凝縮と性状とを分光器、ガスクロマトグラフィ、嗅覚センサ並びに固体ガスセンサとから選択される検出器または分析器を使用して得られ、蒸気が異質のものであるか第2の位置にある蒸気が特定の標準か閾値に整合しない場合に弁を閉止状態に保持する方法。
  2. 液体は液体炭化水素からなる請求項1記載の方法。
  3. 第1の位置および第2の位置の蒸気はそれぞれ独立して:
    (1)航空ガソリンおよび灯油、または
    (2)モータガソリンおよび軽油、または
    (3)有鉛ガソリンまたは無鉛ガソリンから選択可能である請求項に記載の方法。
  4. 分析は総蒸気密度に関するものであり、分析結果の比較により総蒸気密度が所定のレベルより高いかあるいは低いかに従っての動作を制御する請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
  5. 分析は液体中に存在する少なくとも1つの成分に特定したものであり、分析結果の比較により前記成分の量が所定のレベルより高いかあるいは低いかに従っての動作を制御する請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
  6. 第1の位置は非可動液体タンクであり、第2の位置は可動式の車両のタンクである請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
  7. 解除可能なバルブを備えた液体給入装置内に結合された検出器に蒸気を引き込むことにより第2の位置の蒸気を分析し、前記給入装置は第1の位置と第2の位置との間の液体ライン内に配置される請求項6記載の方法。
  8. 給入装置はノズルと内部液体導管とバルブと胴体部とからなり、検出器はノズル上、ノズルと胴体部の間、または胴体部内に配置される請求項7記載の方法。
  9. 前記バルブの動作を制御する自動遮断機構のライン内に配置された検出器にノズルを介して蒸気を引き込む請求項8記載の方法。
  10. 前記ノズルまたは液体導管の少なくとも一部を包囲する環状チャンバ内に配置された検出器へ蒸気を通流させる請求項8または9記載の方法。
  11. チャンバは検出器からの結果を分析するためのプロセッサと、前記プロセッサの指令に従って動作するコントローラとをさらに備える請求項10記載の方法。
  12. 蒸気を前記給入装置の少なくとも一部を包囲する被覆材内に配置された検出器へ通流させる請求項記載の方法。
  13. 検出器は第2の位置を備えるタンクと結合される請求項記載の方法。
  14. 検出器および解除可能なは前記タンクの首部に配置される請求項13記載の方法。
  15. 前記解除可能なは前記給入装置内に配置される請求項7ないし13のいずれかに記載の方法。
  16. 検出器は分光器である請求項1ないし15のいずれかに記載の方法。
  17. 液体を制御しながら通過させる装置であり、前記液体を含んだ第1のゾーンこの上に存在する蒸気スペースと、可逆的なと、前記第1のゾーンと前記との間の第1のラインと、蒸気スペースを規定する第2のゾーンと、前記から前記第2のゾーンへまたは第2のゾーン内へ延在する第2のラインと、前記第2のゾーン内あるいは第2のゾーンからの蒸気前記第1のゾーン内の液体上方の蒸気の単一または複数の蒸気成分や蒸気成分の凝縮と性質とを得るための少なくとも1つの検出器とからなり、この検出器は分光器、ガスクロマトグラフィ、嗅覚センサ並びに固体ガスセンサとから選択され、さらに伝送手段と、処理手段と、前記の動作を制御する手段とを備え、前記伝送手段は前記検出器からのデータを前記処理手段に伝送して前記各ゾーンのうち一方からのデータを前記各ゾーンのうちの他方からのデータと比較し、前記処理手段ならびに制御手段の動作は前記比較に依存することにより蒸気が異質のものであるか第2の位置にある蒸気が特定の標準か閾値に整合しない場合に弁を閉止状態に保持する装置。
  18. 検出器は第2のライン上に設置され、解除可能なバルブを備えた液体給入装置内に結合され、前記給入装置は第1の位置と第2の位置との間の液体ライン内に配置される請求項17記載の装置。
  19. 給入装置はノズルと内部液体導管とバルブと胴体部とからなり、検出器はノズル上、ノズルと胴体部の間、または胴体部内に配置される請求項18記載の装置。
  20. 前記検出器は前記バルブの動作を制御する自動遮断機構のライン内に配置された請求項19記載の装置。
  21. 前記検出器は前記ノズルまたは液体導管の少なくとも一部を包囲する環状チャンバ内に配置された請求項19または20記載の装置。
  22. チャンバはまた検出器からの結果を分析するためのプロセッサと、前記プロセッサの指令に従って動作するコントローラとをさらに備える請求項21記載の装置。
  23. 前記検出器は前記給入装置の少なくとも一部を包囲する被覆材内に配置された請求項18記載の装置。
  24. 前記解除可能なは前記給入装置内に配置される請求項18記載の装置。
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