JP4278024B2 - 遊技媒体清浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機にて遊技を行う際に使用される遊技媒体の表面を清浄する遊技媒体清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技媒体清浄装置として、例えば当出願人が既に出願している特願2001−366666号に記載された清浄装置等がある。
【0003】
この清浄装置は、上面に清浄シートが敷設された揺動板が水平方向に偏心回動自在に設けられており、揺動板を偏心回転させることにより清浄シートの上面の遊技媒体が自転し、その際に清浄シートに摺接されて表面に付着された汚れやゴミ等が拭い取られるようになっている。
【0004】
また、この清浄装置は、主に複数の遊技機が設置される遊技島台内に設置されて使用されるもので、循環経路を流下してきた遊技媒体が揺動板上に流入され、清浄された後に揺動板の外周部に設けられた遊技媒体流出部から流出されるようになっており、遊技媒体は遊技島台内を循環する途中で清浄されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記清浄装置にあっては、遊技媒体は水平に設けられた揺動板上に載置された状態で清浄されることから、前述したような揺動板の偏心回転作用や、新たに流入される遊技媒体に押圧される等の要因で流出部から流出するようになっていたため、例えば遊技媒体の汚れ度合いが高いときに揺動板上に長時間滞留させて十分に清浄させたり、逆に遊技媒体を円滑に循環させるために短時間でスムーズに流出させる等、遊技媒体の汚れ度合いや遊技島台内における遊技媒体の循環状況等に応じて遊技媒体の流出量を変えることが出来なかった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技媒体の汚れ度合いや遊技島台内における遊技媒体の循環状況等に適した清浄を行うことが出来る遊技媒体清浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の遊技媒体清浄装置は、
遊技機が設置される遊技島台内に設置され、
該遊技島台内に貯留される遊技媒体の表面を清浄する清浄部材が上面に敷設された揺動板と、
前記揺動板上からの遊技媒体の落下を防止するとともに、前記揺動板上に遊技媒体清浄領域を形成するガイド部材と、
を備え、
前記揺動板を偏心回転手段により水平方向に偏心回転させることにより、前記ガイド部材により前記遊技媒体清浄領域を案内される前記遊技媒体と前記清浄部材とが摺接して遊技媒体清浄するように構成された遊技媒体清浄装置であって、
前記ガイド部材は、
前記遊技媒体を前記遊技媒体清浄領域から流出させるための遊技媒体流出部と、
前記遊技媒体流出部からの遊技媒体の流出量を、前記遊技媒体清浄領域を移動する遊技媒体の移動方向を該遊技媒体清浄領域内を周回させる方向または前記遊技媒体流出部から流出させる方向のいずれかに変更する方向変更部材により調節する流出量調節手段と、
を備え、
前記方向変更部材は、
一端が前記ガイド部材における前記遊技媒体流出部よりも上流側に回動可能に枢支され、他端が、前記遊技媒体清浄領域内に突出する突出位置と前記ガイド部材側に退避する退避位置との間で移動自在に設けられ、
前記揺動板の偏心回転により前記遊技媒体清浄領域内を周回しながら前記ガイド部材側に向けて移動された遊技媒体は、前記方向変更部材が前記退避位置に位置しているときには、前記ガイド部材により前記遊技媒体流出部に向けて誘導され、前記方向変更部材が前記突出位置に位置しているときには、該方向変更部材により前記遊技媒体清浄領域の内側に向けて誘導される、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、流出量調節手段により遊技媒体流出部からの遊技媒体の流出量を調節することで、遊技媒体清浄領域内での遊技媒体の滞留状況が変わるので、これにより遊技媒体の清浄度合いを調節することが出来、ひいては遊技媒体の汚れ度合いや遊技島台内における遊技媒体の循環状況等に適した清浄を行うことが出来る。
また、方向変更部材により遊技媒体清浄領域内での遊技媒体の移動方向を強制的に変更することで遊技媒体流出部からの遊技媒体の流出量が調節されるため、遊技媒体流出部の形状等を変化させることなく遊技媒体の流出量を調節することが出来るとともに、遊技媒体流出部に向けて移動する遊技媒体を、そのまま遊技媒体流出部方向に誘導させて流出を促したり、遊技媒体清浄領域内の内側に向けて誘導して滞留させることが出来るため、流出量の調節が容易になるばかりか、遊技媒体清浄領域内の遊技媒体を全体的にむらなく清浄することが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明すると、まず図1には、本発明の実施例としての清浄装置が適用された遊技島台1の内部構造を示す断面図が示されており、該遊技島台1は、その前後面に遊技機であるパチンコ機2と、該パチンコ機2において遊技に使用するパチンコ玉の貸出を実施させる玉貸処理機等と、が並設される通常の遊技島台である。
【0017】
遊技島台1の略中央上部には、遊技媒体であるパチンコ玉が貯留される上部タンク3が設けられており、この上部タンク3内に貯留されたパチンコ玉は、遊技島台1内の長手方向両端部に向かってそれぞれ下方に傾斜するように配設された供給樋4に流入するようになっている。
【0018】
これら供給樋4には、流下するパチンコ玉を各パチンコ機2に供給するための支流樋5が、供給樋4における図中前後側の側板に、流下方向に向かって所定間隔おきに複数配設されており、これら支流樋5に供給されたパチンコ玉は、各パチンコ機2の背面に設けられた玉タンク6に供給されるようになっている。
【0019】
供給樋4の下流側端部には、例えばメンテナンス時等において供給樋4内のパチンコ玉を後述する下部樋10内に流出させる玉抜き管7が設けられている。なお、通常時においてはこの玉抜き管7内をパチンコ玉が流下しないようになっている。
【0020】
遊技島台1内の下部には、パチンコ機2より排出されたアウト玉を一時貯留するアウト玉タンク8が、パチンコ機2を載置する繕板13の上面に、各パチンコ機2に対応するように複数設けられている。
【0021】
繕板13の下方には、パチンコ玉を貯留する下部タンク9、9’がそれぞれ設けられている。下部タンク9、9’内には、図1〜図3に示されるように、玉抜き管7及びオーバーフロー管(図示略)から排出されるパチンコ玉が流入する下部樋10、10’が、それぞれ遊技島台1における長手方向中央に向かって下方に傾斜するように配設されている。下部樋10、10’内を流下するパチンコ玉は、流下方向に向かって左右側の側板に複数形成された開口11、及びその底板における下流側端部所定箇所に形成された開口14(図3参照)を介して、下部タンク9、9’内にパチンコ玉がほぼ均等に貯留されるように排出される。
【0022】
図1中向かって左側の遊技島台1の島端には、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数するための計数装置15が配設されており、この計数装置15a内に投入されたパチンコ玉は、玉投入口15aから連設された排出路16を介して下部樋10’に流入し、下部タンク9’内に排出されて貯留されるようになっている。
【0023】
下部タンク9、9’内における下部樋10、10’の流下方向に向かって左右側には、図2、図3に示されるように、各アウト玉タンク8から排出されるパチンコ玉を回収する側部樋17、17’が下部樋10、10’の両側に並設されている。側部樋17、17’の下流側端部は、各下部タンク9、9’における下流側所定箇所に設けられた仕切板20を介して形成された合流部18、18’内まで延設されており、側部樋17、17’内に回収されたパチンコ玉は、その底板における下流側端部に形成された開口19を介して合流部18、18’内に排出されるようになっている。
【0024】
仕切板20には、特に図3に示されるように、下部タンク9、9’内に貯留されたパチンコ玉を合流部18、18’内に排出させるための排出口21が形成されているとともに、この排出口21を開閉自在とするシャッタ22が設けられている。
【0025】
下部タンク9、9’における下流側端部の側板9a所定箇所には連通口23、23’が形成されており、合流部18、18’内に流入したパチンコ玉は、この連通口23、23’を通過して遊技媒体通路の一部を構成する中継樋24、24’内に流入し、さらに後述する遊技媒体案内路としての案内樋28、28’内に流入するようになっている。
【0026】
案内樋28、28’内に流入したパチンコ玉は、後述する遊技媒体清浄装置としての清浄装置50内に流入して清浄された後に排出樋26から流出し、遊技島台1内の略中央部に設けられた揚送装置25を介して揚送され、再び上部タンク3内に貯留される。このようにして遊技島台1内のパチンコ玉は循環するようになっている。
【0027】
このように、遊技島台1内に配設される排出樋26、供給樋4、支流樋5、下部樋10、10’、オーバーフロー樋12、側部樋17、17’、合流部18、18’、中継樋24、24’、案内樋28、28’等により、パチンコ玉が少なくともパチンコ機2と後述する清浄装置50とを介して遊技島台1内を循環するように構成されている。
【0028】
遊技島台1内には図示しない制御装置が設けられており、上部タンク3や下部タンク9、9’内におけるパチンコ玉の貯留状況に応じて前述したシャッタ22の開閉や揚送装置25の揚送等を制御してパチンコ玉を循環させるようになっている。
【0029】
例えば、通常時においては排出口21はシャッタ22により閉塞されており、側部樋17、17’に回収されるパチンコ玉が下部タンク9、9’内に貯留されているパチンコ玉よりも優先して清浄装置50内に流入して清浄された後に揚送装置25により揚送されるようになっている。すなわち、パチンコ機2にて遊技に使用されて排出されたパチンコ玉が優先的に清浄されるのである。そして、上部タンク3内におけるパチンコ玉の貯留量が少なくなった場合や、下部タンク9、9’内におけるパチンコ玉の貯留量が所定量を超えた場合等においてシャッタ22を開放してパチンコ玉を流出させ、上部タンク3内に揚送する。
【0030】
なお、本実施例における遊技島台1は、上部タンク3や下部タンク9、9’内部に貯留されたパチンコ玉のみを制御により循環して使用するいわゆる独立式の遊技島台であるが、例えば遊技場内に並設される他の遊技島台と上部タンク同士を適宜連結樋等により連結して、他の遊技島台間でパチンコ玉の貯留量の調整を行えるようにしてもよい。また、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数する計数装置が各パチンコ機2に対応して設けられ、各遊技島台内においてパチンコ玉を循環使用することが可能に構成されたユニット式の遊技島台であってもよい。
【0031】
図3中2点鎖線で示される符号27は、例えば後述する清浄装置50が何らかの理由で故障した場合等において、下部タンク9、9’内のパチンコ玉を清浄装置50内に流入させることなく揚送装置25内に連通させるためのバイパス樋である。下部タンク9、9’の側板9a及び中継樋24’の側板の一部には連通口29a、29bがそれぞれ形成されており、このバイパス樋27を清浄装置50の上方に配置した際に、連通口29a、29bを介して合流部18及び中継樋24’内のパチンコ玉がバイパス樋27に流入するようになっている。本実施例においては、通常時においてこれら連通口29a、29bは図示しないシャッタにより閉塞されており、上記したように清浄装置50が故障した場合等に応じてバイパス樋27が配設され、前記シャッタを開放することにより合流部18、18’内のパチンコ玉を清浄装置50を通過させることなく揚送装置25に流入させることが出来るようになっている。また、このようにバイパス樋27を配設可能としておくことで、清浄装置50が正常に駆動している状態において前記パチンコ玉を前記清浄装置50を通過させることなく揚送装置25に流入させて循環させる必要が生じた場合においても対応することが可能となる。
【0032】
なお、本実施例においては、バイパス樋27は必要に応じて設けられるようになっていたが、言うまでもなく常設しておいてもよい。さらに、連通口29a、29bに設けられるシャッタは手動により開閉するものであるが、上記シャッタを清浄装置50の駆動状況に応じて自動的に開閉するように設けてもよい。
【0033】
図4には、本実施例に適用された揚送装置25が示されている。揚送装置25の外形を構成する上下方向に延びる縦長の箱体30内には、特に図4(a)、(b)に示されるように駆動歯車31が上部に回動自在に設けられているとともに、従動回転体32が下部に回動自在に設けられており、これら駆動歯車31と従動回転体32とには、特に図4(c)に示されるように所定量のパチンコ玉を収容可能なバケット33が、リベット36を介して外面に複数取り付けられた無端状のタイミングベルト34が掛け渡されている。駆動歯車31、従動回転体32には、バケット33をタイミングベルト34に止めるリベット36との接触を回避するための環状の溝部Mがそれぞれ2箇所ずつ形成されている。
【0034】
図4(c)に示されるように、タイミングベルト34の内面は駆動歯車31の刃部に噛合するように凹凸状に形成されており、箱体30の上部外方に固設される駆動モータ35が駆動して駆動歯車31が回転することにより、その回転力がタイミングベルト34に伝達されてタイミングベルト34が図4(a)に示されるように回転し、箱体30の下部に形成されるパチンコ玉の流入口37から流入するパチンコ玉が回転してきた空のバケット33内に所定量ずつ収容されて揚送され、箱体30の上部に形成される排出口38から(上部タンク3内)に排出される。
【0035】
従動回転体32は、箱体30内下部に昇降自在に設けられた移動体39の下端に回転自在に設けられており、外方から操作可能に設けられたレバー40を介して移動体39を上昇させることによりタイミングベルト34を取り外し出来るようになっている。
【0036】
詳しくは、移動体39は、その所定箇所に固定されたネジ42が箱体30所定箇所に形成された上下方向を向く長孔41内に摺動自在に挿通されていることにより上下方向に移動自在に案内されているとともに、一端が箱体30内所定箇所に係止された引張りバネ43の他端が係止されて常時上方に付勢されている。移動体39の上方には、レバー40が回転軸44を中心に回動自在に設けられており、図4(b)に示されるようにレバー40を上下方向を向く位置に保持した際に、レバー40の下端に形成されたローラ45により移動体39の上端が下方に押圧されて下降して下限位置に保持され、レバー40を手前側に回動させた際には、ローラ45による押圧状態が解除されて移動体39が引張りバネ43の作用により上昇する。
【0037】
このように、レバー40の操作により従動回転体32を昇降させて箱体30の側板の一部を取り外すことにより、タイミングベルト34を容易に取り外すことが出来るように構成されているため、バケット33の破損やタイミングベルト34の交換等、種々のメンテナンスを容易に行うことが出来る。また、揚送装置25の流入口37には、前述した排出樋26の下流側端部が接続される。
【0038】
このように構成される揚送装置25によって後述する清浄装置50により清浄されたパチンコ玉を揚送する場合、清浄されたパチンコ玉はバケット33内に収容された状態で揚送されるので、例えばスクリューコンベア式やスプロケット式等の他の揚送装置のように、揚送されるパチンコ玉が揚送中に他の部材等に接触することがない。よって、清浄されたパチンコ玉を汚すことなく、また、接触により帯電させることなく揚送出来る。
【0039】
なお、本実施例においては、上記のような理由からこのようなバケット式の揚送装置を遊技島台1に適用しているが、言うまでもなく他の揚送装置を適用してもよい。
【0040】
次に、図5〜図21に基づいて、本発明実施例としての遊技媒体清浄装置としての清浄装置50の構成及び作用を説明する。
【0041】
まず図5〜図7に示されるように、清浄装置50の本体を構成する基体51と、この基体51の上方に揺動自在に設けられる揺動板52上に流入するパチンコ玉を清浄する清浄部材としてのシート部材Sを収納するための収納ユニット53と、から主に構成されている。
【0042】
基体51は、上面と一側面が開口する箱状に構成されており、互いに対向する側板54、54の長手方向両端側上部間には、2本のガイドレール55、55が架設されており、このガイドレール55、55上には、後述する枠体56が載置されているとともに、この枠体56の上方には前述した案内樋28、28’が設けられている。また、一方の側板54の上端部には、前述した排出樋26が固着されている。
【0043】
基体51の内部には、前記収納ユニット53が、基体51の底板58に固着された引出しレール57、57を介して前方に引き出し自在に収容されている。また、底板58の上面略中央位置には、揺動板52を揺動させる揺動手段を構成する揺動モータ59が、その回転軸60(駆動軸)が鉛直上方を向くように固定部材61を介して取り付けられている。なお、固定部材61と底板58との間には、図8に示されるように防振ゴム62が設けられており、揺動モータ59の振動の基体51への伝達が抑制されるようになっている。
【0044】
図6及び図8に示されるように、回転軸60の上端には、内部に上下方向を向く貫通路63が形成された円柱形の偏心軸部材64が、この貫通路63内に回転軸60を嵌挿した状態で、偏心軸部材64の外周面所定箇所に形成されたネジ孔(図示略)より固定ネジ(図示略)を螺入することにより、回転軸60に対して相対回転不能に取り付けられている。この貫通路63は、特に図8に示されるように偏心軸部材64の中央軸心に対して偏心した位置に形成されているため、偏心軸部材64の軸心は回転軸60の軸心に対して偏心することになり、回転軸60の回転により偏心軸部材64が偏心回転するようになっている。
【0045】
回転軸60における偏心軸部材64の下方には、ディスク部材65aが溶接により一体的に固着されているとともに、このディスク部材65aの上面における偏心軸部材64の偏心方向の反対側所定箇所には、ウェイト部材65bが取り付けられ、これらディスク部材65aとウェイト部材65bとによりバランスウェイト65が構成されており、このバランスウェイト65により偏心軸部材64の偏心回転時におけるバランスが保持されるようになっている。
【0046】
このウェイト部材65bは、特に図示しないがディスク部材65aに対してネジ(図示略)により着脱自在に取り付けられているとともに、ディスク部材65aにはこのネジのネジ孔(図示略)が複数形成されているため、揺動板52の揺動時における偏心バランスにずれが生じた場合にウェイト部材65bの取付位置を適宜替えることにより、偏心バランスを調整出来るようになっている。よって、組み付ける揺動板52の成形精度等が製品ごとに異なっていても、揺動板52の組み付け後においても偏心バランスを容易に調整出来る。
【0047】
また、偏心軸部材64の周面には、自動調心機能を備えるベアリング66(軸受)が環装されているとともに、このベアリング66の外周には、揺動板52の裏面略中央位置にネジ固定される取付リング67が嵌合されている。このベアリング66は、特に図19に示されるように、外輪66aと、偏心軸部材64の上端に環装される内輪66bと、転動体としての複数の球66cと、この球を2列状に整列させた状態で内輪に保持する保持器66dと、から構成される、いわゆる玉軸受である。外輪66aにおける軌道面は、ベアリング66の中心点を中心とした球面状に形成されていることにより、球66c、保持器66d、内輪66bが外輪66aの軸心に対してある程度傾いた状態でも円滑に回動させる傾動許容機構が構成されているため、このベアリング66は自動調心性を有している。
【0048】
平面視矩形状に形成された揺動板52の裏面四隅には、図6及び図8に示されるように、下端が底板58の上面四隅に固着された回転規制部材68の上端が固着されており、この回転規制部材68により、調心機能を備えるベアリング66を介して偏心軸部材64に回転自在に枢着されている揺動板52が水平状態に保持されるとともに、偏心軸部材64の回転に追従して揺動板52が水平方向に回転しようとする運動を牽制するようになっている。
【0049】
回転規制部材68は、揺動板52及び底板58に取り付けるための上下の取付板69、69’と、取付板69、69’にそれぞれ固着される硬質ウレタン等の合成樹脂材からなる変形部材70、70’と、上下の変形部材70、70’間を連結する棒状の金属材からなる連結棒71と、からそれぞれ構成されており、揺動板52の揺動時において上下の変形部材70、70’及び連結棒71が変形することにより揺動板52の所定範囲内の揺動を許容するとともに、弾性復帰力によって、偏心軸部材64の回転に追従して揺動板52が水平方向に回転しようとする運動を牽制する。さらに、この回転規制部材68を介して揺動板52と底板58とが連結されていることになるため、偏心回転時における揺動板52端部側の上下方向のあばれが抑制され、揺動時におけるパチンコ玉の飛び跳ね等が効果的に抑制される。
【0050】
このように揺動板52は、回転軸60の先端に固着された偏心軸部材64に対して、自動調心性を有するベアリング66を介して相対回動自在に枢着されているため、ベアリング66による調心作用により、揺動板52に固着された取付リング67に固着される外輪66aに対する偏心軸部材64に嵌合される内輪66bの傾動、すなわち、外輪66aの軸心に対して内輪66bが傾いた状態でも円滑に回動する。
【0051】
よって、偏心軸部材64に対する揺動板52の取付け精度や、揺動板52上にパチンコ玉が偏って滞留する等、何らかの要因により、揺動板52のいずれかの端部側が傾くなどして水平バランスが崩れることにより、外輪66aが内輪66bの軸心に対して傾いた状態となって軸心に狂いが生じた場合や、逆に、揺動板52が水平に敷設された状態において、偏心軸部材64の加工誤差等により偏心軸部材64の軸心が回転軸60の軸心に対して傾いてしまったり、あるいは回転軸60が外輪66aの軸心に対して傾いた状態で揺動モータ59が固設されること等によって軸心に狂いが生じた場合等にあっても、回転軸60やベアリング66に無理な負荷がかかることがないので、揺動時において回転軸60やベアリング66から異音が発生すること等がない。また、回転軸60やベアリング66に無理な負荷が加わった状態での揺動が長期的に実行されること等により、回転軸60やベアリング66が破損して揺動板52が揺動しなくなるといった事態が回避されるので、揺動板52の揺動が安定的に行われる。
【0052】
また、このように本実施例における揺動板52は、該揺動板52の下方に配置した揺動モータ59の回転軸60に固着された偏心軸部材64に対して回動自在に枢着され、回転軸60の回転により水平方向に偏心回動するように設けられているため、複雑な機構等を用いることなく、揺動板52を簡単な構造で水平方向に揺動させることが出来る。
【0053】
揺動板52の上面全域には、ゴムシート72が貼着されており、パチンコ玉の清浄時における振動や、パチンコ玉との衝突による騒音等が吸収されるようになっているとともに、揺動板52の揺動時における上面に敷設されるシート部材Sとの滑りが防止されている。そしてこのゴムシート72の上面には、案内樋28、28’から流入するパチンコ玉の表面に付着された汚れを除去する清浄部材としての布製のシート部材Sが敷設される。
【0054】
このシート部材Sは、後述するように収納ユニット53内に収納された新規なシート部材Sが揺動板52上に引き出されて敷設され、使用後は適宜巻取られるようになっている。このシート部材Sの材質は、ここでは柔軟性を有するコットン100%の不織布が使用されている。ここでは、摩耗性に優れるとともに、帯電しにくく、かつ、低発塵性を有する不織布が使用されているため、シートが破損しにくいばかりか、パチンコ玉との摺接による静電気の発生が防止されるとともに、パチンコ玉との摺接や後述する巻取り時における発塵が少ないため、周囲の各装置内への粉塵の進入が防止される。また、本実施例におけるシート部材Sの裏面は、揺動板52の揺動時における揺動板52への追従作用を損なわない程度の滑動性を有するナイロン樹脂によりコーティングされており、巻取時におけるシート部材Sの破損や後述する巻取モータの巻取時にかかる負荷が軽減されるようになっている。
【0055】
なお、清浄部材としてのシート部材Sは、パチンコ玉の表面に付着された汚れを除去し得るものであれば材質は上記のような布製の不織布に限定されるものではなく、例えば織布や、紙等の他の素材からなるシート部材を使用することも可能である。
【0056】
このように、揺動板52上にシート部材Sが敷設されることで、後述するように揺動板52が水平方向に高速で偏心回転することにより、シート部材S上のパチンコ玉が自転してその表面がシート部材Sに擦りつけられて清浄されることになる。なお、清浄作用の詳細に関しては後述することとする。
【0057】
揺動モータ59の回転軸60に対して偏心する偏心軸部材64の軸心周りに回動自在に枢着された揺動板52は、図8に示されるように、その上面とガイドレール55の下面との間に、シート部材Sを挿通可能な小寸の隙間Pが形成されるように、ガイドレール55よりも若干下方の高さ位置に支持されており、後述するようにその隙間からシート部材Sを挿通出来るようになっている。また、揺動板52における収納ユニット53のスライド移動方向側の両端部は下方に向けて屈曲されて屈曲部52aが形成されており、挿通されるシート部材Sがゴムシート72の上面にスムーズに案内されるようになっている。
【0058】
ガイドレール55、55の上部には前述した枠体56が載置され、揺動板52上に流入したパチンコ玉が清浄される清浄領域Zが後述するガイド部材により形成されるようになっている。詳しくは、枠体56は、図8及び図9に示されるように、下部フレーム56aと、この下部フレーム56aの一側端に取り付けられた蝶番75を介して下部フレーム56aに対して回動自在に取り付けられた上部フレーム56bと、から構成されている。
【0059】
下部フレーム56aの中央部は開口されており、該開口の両側には基体51の上方を閉塞する板部材150a、150bが設けられており、一方の板部材150aの上面には、遊技媒体清浄領域としての清浄領域Z(図20参照)から流出したパチンコ球を排出樋26に導くためのガイド片76が設けられている。
【0060】
上部フレーム56bは四角枠状に構成されており(図7参照)、蝶番75の反対側の側辺両端部には、下部フレーム56aに設けられた係止部77aに係脱自在なフック77bが設けられ、閉状態に保持できるようになっているとともに、上部フレーム56bにおける蝶番75が設けられた側辺及びその反対側の側辺所定箇所には、揺動板52上に流入されたパチンコ玉の揺動時における飛びはねを規制するとともに、自重によりパチンコ玉を揺動板52の上面に敷設されるシート部材Sに向けて付勢する付勢部材としての蓋部材79を保持する内向きに屈曲する略L字状の保持片78が複数設けられている。
【0061】
本実施例における付勢手段としての蓋部材79は、特に図10に示されるように、透明で軟質性を有する塩化ビニル樹脂からなる軟性部材としての薄肉の透明シート151と、この透明シート151をシート状に保持するための保持部材としてのアルミ製の保持板152と、から構成されている。保持板152の略中央部には、遊技媒体案内路としての案内樋28、28’の排出部としての落下口127(図19参照)から落下するパチンコ玉を、揺動板52上面と透明シート151の下面との間に流入させるための流入口80を構成するための開口部153が形成されているとともに、開口部153の周囲には、揺動板52上面とこの蓋部材79下面との間に流入したパチンコ玉の清浄状況を、保持板152の上方から視認するための透視窓部を構成する開口部154が複数形成されている。
【0062】
中央の開口部153には、流入口80を通過したパチンコ玉が揺動板52の揺動により移動する方向に向けて下方に傾斜する傾斜片81aを有する誘導部材81が取り付けられており、流入口80を通過したパチンコ玉が揺動板52の揺動により移動する方向に向けて円滑に移動するようになっている。また、図中手前側の端辺部所定箇所には、保持片78を挿通させるための切欠部155が形成されている。
【0063】
透明シート151は、開口部153に対応する箇所に流入口80を構成するための開口部157が形成されているとともに、保持板152の切欠部155に対応する箇所には同形の切欠部156が形成されており、図示しない両面粘着テープを介して保持板152下面に貼着されている。また、透明シート151の下面における開口部157の近傍には、揺動板52における回転軸60の近傍位置にパチンコ玉が停留するのを防止するための円柱形の停留防止部材158が取り付けられている。
【0064】
なお、透明シート151と保持板152とを一体的に固定する固定手段として、図示しない両面粘着テープを用いるのは、両者を固定する固定手段が透明シート151の下面に露呈してパチンコ玉に当接することがないようにするためであり、これにより清浄領域Z内におけるパチンコ玉の円滑な移動が妨げられて清浄作用が低減するのが防止されている。
【0065】
透明シート151の下面には、揺動板52上におけるパチンコ玉に当接して揺動板52上からのパチンコ玉の落下を防止するとともに、パチンコ玉の清浄領域Zを揺動板52上に形成するガイド部材73が、透明シート151を挿通して保持板152の裏面に形成されたネジ孔(図示略)に螺入される透明シート151と保持板152とを一体的に固定するための固定手段としてのネジ159を介して蓋部材79に一体的に取り付けられている。なお、このネジ159も清浄領域Z内に露出しないように、ガイド部材73内を挿通して設けられているため、清浄領域Z内におけるパチンコ玉の円滑な移動が妨げられて清浄作用が低減するのが防止される。
【0066】
ガイド部材73は、耐疲労性が高く、かつ、自己潤滑性に富み、低摩擦係数、低摩耗性を有するポリアセタール樹脂からなり、その内周縁、すなわち、パチンコ玉との接触面は、平面視で略円弧状をなす第1ガイド辺としての円弧状ガイド辺73aと、円弧状ガイド辺73aの所定箇所から、パチンコ玉の流出部128方向に向けて直線状に延びるように形成される第2ガイド辺としての直線状ガイド辺73bと、からなるパチンコ玉のガイド辺として形成されている。
【0067】
また、円弧状ガイド辺73aの端部と直線状ガイド辺73bとの間はパチンコ玉の流出部128を形成すべく所定距離離間されており、この円弧状ガイド辺73aの端部には、ガイド辺の一部を構成するとともに、流出部128からのパチンコ玉の流出量を調節するための流出幅調節部材であるスライド部材160が流出部128に対して出退(動作)自在に設けられている。
【0068】
スライド部材160は、ガイド部材73と同様にポリアセタール樹脂からなり、特に図11(a)、(b)に示されるように、ガイド部材73に形成された内向きに開口する長溝161内に摺動自在に嵌挿される直線状部160aと、この直線状部160aに連設される先端部160bとから構成されている。これら直線状部160aから先端部160bにかけて連続するパチンコ玉との接触面160cの先端部160b付近には内向きに湾曲する湾曲面が形成されている。なお、直線状部160aの接触面160cは、特に図11(b)に示されるように、ガイド部材73の内面(パチンコ玉との接触面)に対して面一になるように形成されているため、スライド部材160を長溝161内にて摺動させても両者の接触面間に段部が出来て玉詰まりが生じることがない。
【0069】
また、ガイド部材73の外側面における長溝161に対応する所定箇所には、スライド部材160の固定手段としての2本の止めネジ162が螺入されており、この止めネジ162を緩めることでスライド部材160が長溝161内で摺動自在となり、止めネジ162を締め付けることで長溝161内での摺動が不能となって固定されるようになっている。
【0070】
このように、図11(a)中矢印で示されるようにスライド部材160を長溝161内で摺動させることで、ガイド部材73に対してスライド部材160が伸縮して、後述するように流出部128の流出幅が可変するようになっているとともに、所望の位置で移動不能に固定出来るようになっている。
【0071】
さらに、直線状部160aの下面には、スライド部材160の伸縮幅を調節する際の目安となる標示部としてのマーク163が、長手方向に向けて所定間隔おきに複数設けられているため、例えばいずれかのマーク163がガイド部材73の端部に位置した状態で止めネジ162により固定することで、スライド部材160を調節する際に常に予め定められた位置で固定することが出来る。このようにマーク163を目安にして予め定められた複数の固定位置それぞれでスライド部材160を固定出来るようにすれば、それぞれの固定位置でスライド部材160を固定した場合におけるパチンコ玉の流出量を予測しやすくなるため、パチンコ玉の流出量の調節が容易になる。
【0072】
なお、本実施例においては、マーク163を目安にすることなくスライド部材160を任意の位置で固定することが出来るようになっているが、スライド部材160をスライド移動不能に固定する固定手段は止めネジ162等に限定されるものではなく、例えば図12に示されるように、ガイド部材73’に形成した長溝161’の内側面の長手方向に向けて所定間隔おきに複数形成された弾性変形可能な内向きの凸部164と、スライド部材160’における凸部164との対向面の長手方向に向けて所定間隔おきに複数形成された弾性変形可能な外向きの凸部165と、で形成し、凸部164、165同士の係止作用によってスライド部材160’が複数の固定位置で固定されるようにしてもよく、このようにすれば、スライド部材160’をスライドさせるだけで自動的に固定されるため、固定作業が容易になる。
【0073】
これらガイド部材73及びスライド部材160は、ネジ159を介して透明シート151及び保持板152とからなる蓋部材79に一体的に取り付けられる。そして、蓋部材79は、図9に示されるように、上部フレーム56bを下部フレーム56aから開放した状態で、保持片78と上部フレーム56bの突出片82(図8参照)との間に、切欠部155、156を介して差し込むようにして上部フレーム56bの下面に取付けられる。
【0074】
このように蓋部材79を取り付けた枠体56は、図8に示されるように、下部フレーム56a側端辺を断面略L字状のガイドレール55、55の上面にそれぞれ載置するように基体51の上部に設けられる。この状態で蓋部材79は、その両端辺部が保持片78の上面に載置され、その透明シート151の下面が揺動板52の上面のゴムシート72の上面からパチンコ玉の直径よりも若干小寸の距離分だけ離間した高さ位置に保持されることになる。そして、透明シート151の下面とゴムシート72の上面との間にパチンコ玉が流入されると、流入したパチンコ玉により蓋部材79が若干上昇することになる。
【0075】
蓋部材79は、揺動板52よりも若干大きめの板状に形成されているとともに、主に透明シート151と、該透明シート151をシート状に保持するアルミ製の保持板152とからなり、主にこの保持板152が所定重量を有しているため、この自重により揺動板52上のパチンコ玉が揺動板52の上面に敷設されるシート部材Sに向けて付勢されることになり、これにより揺動板52の偏心回転時においてパチンコ玉が上方に飛び跳ねてシート部材Sから離れるのが防止されるため、パチンコ玉とシート部材Sとの摺接作用が高まることになる。
【0076】
また、蓋部材79の上昇範囲は突出片82により規制されるとともに、パチンコ玉との当接面が軟質性を有する透明シート151の下面であるため、揺動板52が揺動しても蓋部材79が上下方向に大きくがたつくことがないので、パチンコ玉はシート部材Sに向けて効果的に付勢される。
【0077】
さらに、揺動板52上に流入したパチンコ玉は、揺動板52が水平方向に揺動しても、その周囲に設けられるガイド部材73及びスライド部材160にガイドされ、流出部128以外の箇所からの揺動板52からの逸脱が防止されるため、これらガイド部材73及びスライド部材160によって清浄領域Zが形成される。
【0078】
また、ガイド部材73及びスライド部材160は、揺動板52の揺動に追従しない蓋部材79に設けられているため、揺動板52の揺動や、後述するようなシート部材Sの引出しにより、敷設されたシート部材Sが捩れたりめくれるなどして揺動板52上面が露出することがないため、ガイド部材73の近傍に位置するパチンコ玉が清浄されなくなることがなく、揺動板52上の全てのパチンコ玉を偏りなく清浄出来るばかりか、揺動板上に敷設されたシート部材Sにより揺動板52の揺動が規制されることがない。
【0079】
さらに、ガイド部材73及びスライド部材160は枠体56の開放とともに揺動板52上から除去されるため、後述するようなシート部材Sの交換作業時等のメンテナンス作業をする際において揺動板52上のパチンコ玉を外部に払い出す際において、流出部128から流出させなくても一度に払い出すことが出来る。
【0080】
また、蓋部材79におけるパチンコ玉との当接面は、軟質の塩化ビニル樹脂からなる透明シート151にて構成されているため、揺動板52の偏心回転にともなう振動によりパチンコ玉と衝突することがあっても、衝突による衝撃が透明シート151により吸収されるため、清浄領域Z内にある複数のパチンコ玉との衝突音の発生が効果的に抑制され、清浄装置50の駆動時における騒音の発生が防止される。
【0081】
また、保持部材152には複数の開口部154が形成されているため、この開口部154の上方から揺動板52を覗めば、透明シート151を通してこの下方のパチンコ玉の状況を視認することが出来る。さらに、透明シート151における複数の開口部154に対応する箇所は、該対応する箇所以外の箇所に比べて変形しやすいことから、透明シート151の軟性作用が高くなっている。よって、パチンコ玉との衝突による衝撃が保持板152に伝達されにくくなるので、衝撃音の吸収性が効果的に高まり、消音効果が向上することになる。
【0082】
また、この開口部154は部分的に形成されており、全体的には薄肉の透明シート151の形状は保持板152により板状に保持されているため、全体形状が著しく変形してパチンコ玉との当接作用が著しく損なわれて清浄むらが生じることもない。
【0083】
なお、本実施例におけるパチンコ玉の付勢手段としての蓋部材79にあっては、パチンコ玉との接触面が軟質性を有する塩化ビニル樹脂製の透明シート151にて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、蓋部材79におけるパチンコ玉との当接面は、パチンコ玉を付勢出来るとともに、パチンコ玉との衝突による衝撃を吸収しうる素材にて構成されていれば、上記塩化ビニル樹脂に限定されるものではなく、例えばゴム等の軟質性を有する他の素材にて構成されていてもよい。
【0084】
また、図14に示されるように、上部フレーム56bの上方には、遊技媒体案内路としての案内樋28、28’が設けられている。これら案内樋28、28’は、詳しくはそれぞれの上流側端部から下方に屈曲形成された屈曲片28a、28a’が上部フレーム56bにビス止めされるとともに、その下流側所定箇所が蓋部材79上に荷重が加わらないように支持棒126により支持され、また、これら案内樋28、28’の対向する端部間に、パチンコ玉を落下させるための落下口127が形成されるように設けられており、この落下口127の下方に蓋部材79の流入口80が配設されている。なお、案内樋28、28’との間には、両案内樋28、28’から流下してくるパチンコ玉の落下口127内への流入量に偏りが生じないようにするための仕切板166が設けられている。
【0085】
このように、揺動板52上を覆うように付勢部材としての蓋部材79が設けられても、流入口80が形成されていることにより蓋部材79の上方に設けられる案内樋28、28’の排出口127から落下するパチンコ玉を清浄領域Z内に流入させることが出来る。また、蓋部材79は、揺動板52上面の少なくとも一部を開放出来るように設けられているとともに、この蓋部材79と案内樋28、28’とは、枠体56を介して互いに一体的に設けられており、さらにこの枠体56は、基体51に対して取り外し自在に設けられているため、後述するシート部材Sの交換や装置のメンテナンス等の作業性が効果的に向上するばかりか、排出口127と流入口80との配置関係を変えることなく、基体51に対して取付けたり取り外したりすることが出来るため、作業性が向上する。
【0086】
次に、収納ユニット53の構成を説明する。収納ユニット53は、前述したように基体51に対して引き出しレール57、57を介して引き出し自在に設けられており、全体は、図6及び図13に示されるように、中空の芯材85の外周に多重に巻回されたロール状のシート部材Sを収納可能とする上向きに開口する補給部としての補給用箱体86と、引き出したシート部材Sを中空の巻取り用の芯材83に巻回して収納することが可能な上向きに開口する収納用箱体84とが、それぞれ基体51内への収納時において揺動モータ59の両側に収納されるように、互いに所定距離離間した状態で連結板87を介して一体化されることにより構成されている。なお、連結板87の外面には取手88が設けられているとともに、基体51内の収納時において基体51の底板58上に設けられた磁石89に金属製の連結板87が吸着されることにより、収納位置に保持されるようになっている。
【0087】
収納用箱体84及び補給用箱体86における引出し側は、上下方向を向く軸部材91、92により一端が軸支された開閉扉93、94によりそれぞれ開閉自在に構成されているとともに、開閉扉93、94内面には、芯材83、85の一端を回転自在に保持する保持体95、96が、軸部材97、98を介して回転自在に取り付けられている。
【0088】
収納用箱体84における開閉扉93に対向する側板99には、一端が保持体95により回転自在に保持される芯材83の他端を保持する駆動保持体100が、側板99に回転自在に貫通される軸部材101に対して回転不能に取り付けられている。駆動保持体100の周面所定箇所には、芯材83の端部に形成された切欠部102に挿通して駆動保持体100に対する芯材83の回転を規制する係止ピン103が突設されている。軸部材101の他端側には、収納用箱体84における側方に固設される引出し手段としての巻取モータ104の回転軸105の先端に固着された駆動プーリ106の回転を、ベルト107を介して軸部材101に伝達するための従動プーリ108が固着されており、巻取モータ104が駆動することにより駆動保持体100及び芯材83が回転してシート部材Sの巻取りが行われ、補給用箱体86内に収容された新規なシート部材Sが所定量ずつ揺動板52の上面に引き出されるようになっている。
【0089】
また、収納用箱体84の側板114の内面所定箇所には、後述するようにシート部材Sの交換時期を報知するために用いられる検出センサ109(図13、14参照)が設けられている。具体的には、検出センサ109は投・受光部を備える光センサであり、この検出センサ109が図13中円形の1点鎖線にて囲まれた領域に示されるように、芯材85の外周に巻回されたシート部材Sの巻取り最終端部から所定長さ(本実施例では約2メートル)前に設けられた黒色帯状に着色された被検出部166が検出されることで、この信号が後述する制御部に出力されて交換時期が報知される。
【0090】
補給用箱体86における開閉扉94に対向する側板110には、一端が保持体96により回転自在に保持される芯材85の他端を保持するフランジ部111aと、芯材85内に嵌挿される支持体111bとからなる保持体111が、側板110に設けられた軸部材112に対して回転自在に取り付けられている。この保持体111は、コイルバネ113を介して芯材85を保持体96方向に向けて付勢されているため、シート部材Sの巻取時において芯材85が回転しにくくなるようになっている。すなわち、保持体96に回転抵抗を付与するコイルバネ113により、巻取時において芯材85が回転することによりシート部材Sが余分に引き出されることにより引き出されたシート部材Sに撓みが生じるのが防止されるため、引き出されたシート部材Sを張設状態に保持する保持手段が構成されている。
【0091】
また、これら収納用箱体84及び補給用箱体86における互いに対向する側の側板114、115の上部には、図6及び図14に示されるようにシート部材Sが揺動板52上に張設されるように案内するガイド片116、117が設けられている。また、主に図13、図14に示される167、168は、ガイド片116、117と芯材83、85との間に張設されるシート部材Sの揺動板52の偏心回転時におけるあばれを防止するための補助パイプである。
【0092】
ここで、シート部材Sを揺動板52上に敷設する方法を説明する。
【0093】
まず、図6に示されるように収納ユニット53を基体51から引き出した状態で、開閉扉93、94を図13に示されるように開放する。そして巻取用の芯材83の一端を、切欠部102内に係止ピン103に係止させて駆動保持体100に保持した後、開閉扉93を閉塞して芯材83の他端側を保持体95により保持させる。また、外周に新規なシート部材Sが多重に巻回された芯材85の一端を保持体111に保持した後、開閉扉94を閉塞して芯材85の他端側を保持体96に保持させる。この状態で補給用箱体86内のシート部材Sの一端を所定長さ引出して両ガイド片116、117の上部間に架設した後、例えば接着テープ等により芯材83に接着する。
【0094】
そして図7に示されるような状態にシート部材Sをセットした後、収納ユニット53を基体51側に押し込む。この時、図8に示されるように、両ガイド片116、117間に水平状態に張設されたシート部材Sは、基体51のガイドレール55の下面と揺動板52のゴムシート72の上面との間に形成された隙間Pを挿通して揺動板52のゴムシート72の上面に敷設される。
【0095】
このように、基体51に収納されたシート部材Sを収納する収納ユニット53が外方に引出し自在設けられ、補給用箱体86や収納用箱体84が基体51の外部に引き出せるように構成されていることにより、使用済みのシート部材Sの取り出し、及び新規なシート部材Sの補給作業を容易に行えるばかりか、図1のように遊技島台1内に設置した際、装置全体を移動することなく、収納ユニット53のみを遊技島台1の外方に引出して交換作業等を行えるため、作業性が向上する。
【0096】
なお、図8に示されるように、基体51の底板58の底面には、防振ゴム118が取り付けられているとともに、このように構成される清浄装置50は、遊技島台1内に露呈する床面上に直接接地されているため、揺動板52の揺動により発生する振動の遊技島台1内に伝達されるのが防止されるようになっている。
【0097】
次に、本実施例の清浄装置50の揺動板52を水平回動させる揺動手段としての揺動モータ59、及びシート部材Sの引出し手段としての巻取モータ104の駆動制御内容を説明する。
【0098】
まず、収納ユニット53の連結板87には、揺動板52の駆動やシート部材Sの巻取りを制御する制御ユニット123(図16参照)が設けられており、該制御ユニット123には、図15に示されるように、連結板87の外面に臨むように設けられる操作パネル170が備えられている(図5〜図7参照)。
【0099】
操作パネル170には、図15に示されるように、予め設定した設定内容に基づいて清浄装置50を自動運転または自動運転を停止させるための自動運転ボタンスイッチ171と、揺動板52を駆動する揺動モータ59のみを強制的に駆動または停止させる駆動モータ運転ボタンスイッチ172と、ボタンを押圧している間、収納ユニット53にセットしたシート部材Sを強制的に巻取るシート送りボタンスイッチ173と、シート部材Sを予め設定された時間(ここでは10秒)巻取る自動巻取りボタンスイッチ174と、シート部材Sを交換した際に押圧する交換検出手段としてのリセットスイッチ179と、自動運転ボタンスイッチ171が自動運転ONの状態におけるシート部材Sの巻取り時間間隔を変更設定するための設定ボタンスイッチ175と、制御ユニット123内の制御基板169(図16参照)の動作状況、揺動モータ59の駆動状況、揚送装置25の揚送状況、シート部材Sの巻取り状況等を表示報知する複数のLEDからなるモニタランプ176と、が設けられている。
【0100】
また、連結板87における操作パネル170の側方には、制御ユニット123内の制御基板169に過電流が流れてブレーカが作動して揺動モータ59の駆動が停止された時に復旧させるための制御基板用ブレーカリセットスイッチ177と、揺動モータ59に過負荷がかかってブレーカが作動して揺動モータ59が停止された時に復旧させるための駆動モータ用ブレーカリセットスイッチ178と、が設けられている。
【0101】
ここで、清浄装置50の構成を図16のブロック図に基づいて簡単に説明すると、清浄装置50に設けられた制御ユニット123内に内蔵される制御基板169には、前述した揺動モータ59と、巻取モータ104と、検出センサ109と、リセットスイッチ179と、自動運転ボタンスイッチ171と、駆動モータ運転ボタンスイッチ172と、シート送りボタンスイッチ173と、自動巻取りボタンスイッチ174と、設定ボタンスイッチ175と、モニタランプ176と、制御基板用ブレーカリセットスイッチ177と、駆動モータ用ブレーカリセットスイッチ178と、が接続されている。また、図14に示されるように、中継樋24、24’内を流下するパチンコ玉を検出する検出センサ120、121がそれぞれ接続されているとともに、清浄装置50にて清浄されて排出樋26を介して揚送装置25に排出されるパチンコ玉を検出する検出センサ122が接続されている。
【0102】
図示しない制御部が搭載される制御基板169は、自動運転ボタンスイッチ171がON状態である場合において、後述する制御プログラムに基づいて、各検出センサ120〜122からのパチンコ玉の検出状況に応じて揺動モータ59を駆動してパチンコ玉の清浄を実施するとともに、揺動モータ59の総駆動時間に基づいて巻取モータ104を駆動して、シート部材Sの引出しを実施するようになっている。また、制御基板169は、通信部124及び該通信部124に接続される通信ケーブル125を介して、遊技島台1内に設けられる図示しない制御装置に接続されており、該制御装置と信号の授受を実施出来るようになっている。遊技島台1内の制御装置(図示略)は、遊技島台1内に設けられる各種装置(例えば揚送装置25やシャッタ22)や上部タンク3や下部タンク9、9’内に設けられる各種検出センサ(図示略)に接続されているとともに、制御基板169から出力されたエラー信号(シート部材Sの交換報知や故障等)等を、通信ケーブル125を介して接続された管理コンピュータ(図示略)等に送信するようになっている。
【0103】
なお、制御基板169は、各種センサからの検出信号を監視し、シート部材Sの交換や故障等が発生した場合にはエラー信号をモニタランプ176及び通信部124に出力し、モニタランプ176を適宜点灯態様にて点灯させてエラーが発生した旨を外部に報知するとともに、同じエラー信号を受信した前記管理コンピュータの表示画面にエラー内容が表示させたり、遊技島台1の端部に設けられる代表ランプ等を点灯してエラーを報知する。
【0104】
また、制御基板169は、揺動モータ59が予め定められた時間(例えば2分間)駆動した時点で、予め定められた一定の長さ(例えば3mm)のシート部材Sが揺動板52上に引き出されるように巻取モータ104を駆動制御する。また、巻取モータ104による巻取りが繰り返し実施するにしたがって芯材83の外周に巻回されるシート部材Sの厚みが増加するため、図17に示されるように、1回のシート部材Sの巻取り時における回転軸105の回転量を、巻取り総実施回数が所定回数に達した時点(例えば1回で3mmの巻取り125回を実施する毎に)で少量ずつ減少させることにより、各巻取りの実施時に常に一定の長さ(3mm)のシート部材Sが揺動板52上に引き出されるように制御する。
【0105】
なお、本実施例においては、前記制御基板169は、1回のシート部材Sの巻取り時における回転軸105の回転量を制御することにより、各巻取りの実施時に常に一定の長さのシート部材Sが揺動板52上に引き出されるようにしているが、例えば1回のシート部材Sの巻取り時における回転軸105の駆動時間を、巻取り総実施回数が所定回数に達した時点(例えば1回で3mmの巻取り125回を実施する毎に)で少量ずつ減少させることにより、各巻取りの実施時に常に一定の長さ(3mm)のシート部材Sが揺動板52上に引き出されるように制御するようにしてもよい。すなわち、前記制御基板169によって巻取モータ104における回転軸105の回転量や駆動時間等の動作量が制御させることにより、各巻取りの実施時に常に一定の長さのシート部材Sが揺動板52上に引き出されるようにしてもよい。
【0106】
また、補給用箱体86内の芯材85の外周に巻回された新規なシート部材Sが全て引き出されて新規なシート部材Sが巻回された芯材85に交換した際には、操作パネル170のリセットスイッチ179を押圧操作することで、上記巻取モータ104の駆動制御内容が一旦リセットされ、再び図17に示されるような駆動制御が実施されるようになっている。なお、このリセットスイッチ179の押圧操作は使用者が操作するようになっているが、例えば芯材85を補給用箱体86から取り外すことで自動的にリセットスイッチがONとなって巻取り制御内容がリセットされるようにしてもよい。
【0107】
また、芯材83の外周に所定量のシート部材Sが巻回された場合、すなわち、補給用箱体86内に設けられたシート部材Sの残量が少なくなった段階で、芯材85から引き出されたシート部材Sの所定箇所に被検出部166が検出センサ109にて検出され、この信号が制御基板169に出力されることで、制御基板169はシート部材Sの交換報知情報をエラー信号としてモニタランプ176及び通信部124を介して外部の管理コンピュータに出力するため、シート部材Sの交換時期が近づいたことがモニタランプ176及び管理コンピュータ等にて報知されるようになっている。
【0108】
なお、本実施例における制御基板169は、シート部材Sの交換報知が出力された後、その時点から巻取モータ104の回転軸105の総回転量を監視し、前記報知された時点からの巻取モータ104の回転軸105の回転量が予め定められた回転量に達した時点までの間にリセットスイッチ179からの信号が検出されない場合、揺動モータ59の駆動を停止するようになっているが、清浄装置50を停止することなく駆動させるようにしてもよい。なお、この時点において、シート部材Sの交換がなされないことにより揺動モータ59の駆動が停止された旨を示すエラー信号を外部に出力するようにしてもよい。
【0109】
次いで、図18のフローチャートに基づいて、制御基板169による揺動モータ59の駆動制御内容を説明する。
【0110】
まず、Sa1では、揺動モータ59が駆動中であるか否かを判定する。揺動モータ59が駆動中でないと判定した場合には、Sa2において検出センサ120からの検出信号の出力があるか、すなわち、中継樋24’において検出センサ120の位置までパチンコ玉が充満しているか否かを判定し、検出信号の出力があると判定した場合、すなわち検出センサ120の位置までパチンコ玉が充満していると判定した場合には、Sa4においてタイマ1がカウント中であるか否かを判定し、ここでタイマ1がカウント中で無いと判定した場合、すなわちタイマ1がクリアされている状態では、Sa5においてタイマ1のカウントを開始する。
【0111】
また、Sa2において検出センサ120からの検出信号の出力がないと判定した場合、すなわち、検出センサ120までパチンコ玉が充満していない場合には、Sa3においてカウント中のタイマ1のカウントをクリアする。
【0112】
次に、Sa6において検出センサ121からの検出信号の出力があるか、すなわち検出センサ121の位置までパチンコ玉が充満しているか否かを判定し、検出信号の出力があると判定した場合、すなわち検出センサ121の位置までパチンコ玉が充満していると判定した場合には、Sa8においてタイマ2がカウント中であるか否かを判定し、ここでタイマ2がカウント中で無いと判定した場合、すなわちタイマ2がクリアされている状態では、Sa9においてタイマ2のカウントを開始する。
【0113】
また、Sa6において検出センサ121からの検出信号の出力がないと判定した場合、すなわち、検出センサ121までパチンコ玉が充満していない場合には、Sa7においてカウント中のタイマ2のカウントをクリアする。
【0114】
次いで、Sa10において、検出センサ120または検出センサ121からの検出信号の出力が10秒以上連続して出力されたか否かを判定し、10秒以上連続して検出信号が出力されたと判定した場合には、揺動モータ59を駆動し(Sa11)、全てのタイマをクリアして(Sa12)、また、Sa10において検出センサ120または検出センサ121からの検出信号の出力が10秒以上連続して検出信号が出力されないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。
【0115】
次に、Sa1の判定において、揺動モータ59が駆動中であると判定した場合には、Sa13において検出センサ120からの検出信号の出力があるか、すなわち検出センサ120の位置までパチンコ玉が充満しているか否かを判定し、検出信号の出力がないと判定した場合、すなわち検出センサ120の位置までパチンコ玉が充満していないと判定した場合には、Sa15においてタイマ1がカウント中であるか否かを判定し、ここでタイマ1のカウント中で無いと判定した場合、すなわちタイマ1がクリアされている状態では、Sa16においてタイマ1のカウントを開始する。
【0116】
また、Sa13において検出センサ120からの検出信号の出力があると判定した場合、すなわち、検出センサ120までパチンコ玉が充満している場合には、Sa14においてカウント中のタイマ1のカウントをクリアする。
【0117】
次に、Sa17において検出センサ121からの検出信号の出力があるか、すなわち検出センサ121の位置までパチンコ玉が充満しているか否かを判定し、検出信号の出力がないと判定した場合、すなわち検出センサ121の位置までパチンコ玉が充満していないと判定した場合には、Sa19においてタイマ2がカウント中であるか否かを判定し、ここでタイマ2のカウント中で無いと判定した場合、すなわちタイマ2がクリアされている状況では、Sa20においてタイマ2のカウントを開始する。
【0118】
また、Sa17において検出センサ121からの検出信号の出力があると判定した場合、すなわち、検出センサ121までパチンコ玉が充満している場合には、Sa18においてカウント中のタイマ2のカウントをクリアする。
【0119】
次に、Sa21において検出センサ122からの検出信号の出力があるか、すなわち、揚送装置25においてパチンコ玉の揚送が行われていないなどで、検出センサ122の位置までパチンコ玉が充満しているか否かを判定し、検出信号の出力があると判定した場合、すなわち検出センサ122の位置までパチンコ玉が充満していると判定した場合には、Sa23においてタイマ3がカウント中であるか否かを判定し、ここでタイマ3のカウント中で無いと判定した場合、すなわちタイマ3がクリアされている状態では、Sa24においてタイマ3のカウントを開始する。
【0120】
また、Sa21において検出センサ122からの検出信号の出力がないと判定した場合、すなわち、検出センサ122までパチンコ玉が充満していない場合には、Sa22においてカウント中のタイマ3のカウントをクリアする。
【0121】
次に、Sa25において検出センサ120または検出センサ121からの検出信号の出力がない状態が10秒以上連続したかを判定し、10秒以上連続して信号が検出されていないと判定した場合には、Sa26において検出センサ122からの検出信号の出力が60秒以上連続して出力されたか否かを判定し、60秒以上連続して信号が出力されていない場合には、そのまま処理を終了し、Sa25において検出センサ120または検出センサ121からの検出信号の出力がない状態が10秒以上連続したと判定した場合と、Sa26において検出センサ122からの検出信号が60秒以上連続して出力されたと判定した場合には、Sa27において揺動モータ59の駆動を停止し、Sa28において全てのタイマをクリアし、処理を終了するようになっている。
【0122】
このように本実施例においては、図1中向かって左右側の少なくともいずれか一方の合流部18、18’から中継樋24、24’、案内樋28、28’を流下してきたパチンコ玉が、図11に示されるように流入口80を介して揺動板52の上部に次々に流入し、少なくともいずれか一方の案内樋28、28’、中継樋24、24’、内にパチンコ玉が滞留した状態が検出センサ120または121により検出されると、揺動モータ59が駆動してパチンコ玉の清浄が実施されるように制御されているため、揺動板52上にパチンコ玉が流入していないにも関わらず揺動モータ59が無駄に駆動することがない。
【0123】
また、揺動板52上から排出されたパチンコ玉を揚送装置25に導く排出樋26内にパチンコ玉が滞留した状態が検出センサ122により検出されると、揺動モータ59が駆動している場合は駆動を停止してパチンコ玉の清浄の実施が停止されるように制御されているため、例えば上部タンク3内にパチンコ玉が所定量以上貯留されている等の要因によりパチンコ玉を揚送する必要がない場合や、あるいは何らかの故障等何らかの要因で揚送装置25が駆動していない状態でパチンコ玉の清浄を実施して玉詰まりが発生した場合等において、揺動モータ59の駆動が継続されることがないので、効率よくパチンコ玉の清浄が実施される。
【0124】
次に、清浄装置50によるパチンコ玉の清浄作用を図面に基づいて説明する。
【0125】
遊技島台1内を循環して、合流部18、18’から遊技媒体案内路を構成する案内樋28、28’内を流下してきたパチンコ玉は、特に図14、図19に示されるように、案内樋28、28’の対向端部間に形成される排出部としての落下口127から落下し、流入口80を通過して揺動板52と蓋部材79との間に流入することになる。
【0126】
ここで揺動モータ59が駆動して揺動板52が揺動すると、特に図19に示されるように、揺動板52は、前述のように揺動モータ59の回転軸60に対して偏心する偏心軸部材64の上端に固着されたベアリング66の外輪66aに対して相対回転不能に固定された取付リング67に取り付けられているため、揺動モータ59を駆動させて回転軸60が高速回転されると偏心軸部材64が偏心回転し、それに伴い揺動板52が水平方向に偏心回転して揺動されることになる。この揺動板52の偏心回動に伴い、シート部材Sの上面に流入した各パチンコ玉が自転してその表面がシート部材Sに対して擦り付けられることになり、パチンコ玉の表面に付着した汚れやゴミ等がシート部材Sに拭い取られて清浄されることになる。
【0127】
特に本実施例における揺動板52は、揺動モータ59の駆動により偏心回動することにより水平方向に揺動するようになっていることにより、揺動板52が揺動することにより清浄領域Z内のパチンコ玉が多方向に回転し、より複雑な動きをすることになるので、パチンコ玉の表面全域がまんべんなくシート部材Sに摺接して効果的に清浄される。
【0128】
そして平面視略細長矩形状に形成された揺動板52の下面四隅は、回転規制部材68を介して基体51の底板58に連結されているため、偏心回転に伴い偏心軸部材64周りに回転することがないばかりか、揺動板52の端部に生じる上下方向のあばれが抑制され、揺動板52が円滑に、かつ安定して水平揺動されるようになっている。
【0129】
さらに、揺動板52上に位置するパチンコ玉は、付勢部材としての蓋部材79によりシート部材Sに付勢されることにより、揺動板52の揺動時における飛び跳ね等が防止されるばかりか、シート部材Sに確実に擦り付けられることになるので、清浄作用が効果的に高まる。
【0130】
また、蓋部材79により付勢されるパチンコ玉によりシート部材Sがゴムシート72に圧接されるため、揺動板52の水平揺動がシート部材Sに効果的に伝達されて清浄作用が高まるばかりか、揺動により生じる接触音等が抑制される。
【0131】
そして図20に示されるように、流入口80を通過して揺動板52と蓋部材79との間に、清浄領域Zの中央部から若干外方にずれた所定箇所から流入したパチンコ玉は、揺動板52の偏心回動により自転しながら清浄されつつ、ガイド部材73及びスライド部材160にて揺動板52上に形成された清浄領域Z内を、揺動モータ59の回転軸60の回転方向と逆方向に向けて渦巻くように外方に移動しながら清浄領域Z内を周回(約2〜3周)した後、ガイド部材73の端部とスライド部材160の先端部160bとの間に形成された流出部128から板部材150a上を通過して排出樋26に流出することになる。
【0132】
このように、本実施例における清浄装置50にあっては、揺動板52上に形成された平面視略円形状の清浄領域Zの中央部から若干外方にずれた所定箇所にパチンコ玉を流入させる遊技媒体案内路としての案内樋28、28’が設けられているとともに、清浄されたパチンコ玉を揺動板52上から流出させる流出部128が揺動板52の外周部所定箇所、すなわち、清浄領域Zの外周部所定箇所に形成されていることにより、少なくとも清浄領域Zの外周部近傍位置からパチンコ玉を流入させた場合に比べて、揺動板52の偏心回動によりパチンコ玉が該偏心回動方向と逆回りに渦巻くように外方に移動して揺動板52上をより多く周回することになり、清浄領域Z内に流入したパチンコ玉が清浄領域Z内に長く滞留することなく短時間で流出部128から流出してしまうことがないので、パチンコ玉の清浄効果が著しく向上する。
【0133】
また、例えば従来公知の揚送研磨装置のように、パチンコ玉を揚送させる間にパチンコ玉を研磨させる場合に比べて清浄距離が短くなって清浄効果が著しく低減することがなく、パチンコ玉を清浄する清浄領域Zを広面積に設けなくても、限られた領域内において効率よく清浄することが出来る。
【0134】
なお、本実施例における清浄装置50にあっては、清浄領域Z内中央のパチンコ玉が滞留することがないように、揺動板52上に形成された平面視略円形状の清浄領域Zの中央部から若干外方にずれた所定箇所にパチンコ玉が流入するように遊技媒体案内路としての案内樋28、28’が設けられていたが、清浄領域Zの中央部にパチンコ玉が流入するように案内樋28、28’が設けられていてもよい。
【0135】
また、蓋部材79におけるパチンコ玉との当接面は、軟質の塩化ビニル樹脂からなる透明シート151にて構成されているため、揺動板52の偏心回転にともなう振動によりパチンコ玉と衝突することがあっても、衝突による衝撃が透明シート151により吸収されるため、清浄領域Z内にある複数のパチンコ玉との衝突音の発生が効果的に抑制され、清浄装置50の駆動時における騒音の発生が防止される。よって、清浄装置50を遊技島台1内に設置して使用する場合においても、蓋部材79とパチンコ玉との衝撃音の発生が防止されるため、遊技中の遊技者が衝撃音を不快に感じて遊技意欲を消失するといった問題が効果的に回避される。
【0136】
また、保持部材152には複数の開口部154が形成されているため、この開口部154の上方から揺動板52を覗めば、透明シート151を通してこの下方のパチンコ玉の状況を視認することが出来る。さらに、透明シート151における複数の開口部154に対応する箇所は、該対応する箇所以外に比べて、変形しやすいことから透明シート151の軟性作用が高い。よって、パチンコ玉との衝突による衝撃が保持板152に伝達されにくいので、衝撃音の吸収性が効果的に高まり、消音効果が向上することになる。また、この開口部154は部分的に形成されているため、薄肉の透明シート151の形状が部分的に著しく変形することがないので、パチンコ玉との当接状態が著しく損なわれて清浄むらが生じることもない。
【0137】
なお、本実施例においては、複数の開口部154は、前述したようにパチンコ玉の状況を外部から確認するための透視窓部としての機能と、透明シート151の軟性作用を維持する機能を兼ね備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、両機能が別々の構造により構成されていてもよい。
【0138】
具体的には、例えば軟性作用を維持する機能のみを持たせる場合、保持板152を貫通する開口部154を形成することなく、保持板152における透明シート151との対向面である下面に、下向きに開口する凹部を形成することによっても、前述したような透明シート151の軟性作用を維持する効果を得ることが出来る。
【0139】
また、本実施例における清浄装置50にあっては、遊技媒体案内路としての2つの案内樋28、28’が設けられているため、遊技島台1内における清浄装置50の長手方向両端側に貯留されているパチンコ玉を、これら2つの案内樋28、28’により、清浄領域Z内における略中央部までそれぞれ別々に案内することが出来るとともに、清浄領域Z内における略中央部に対してパチンコ玉を多方向から効率よく流入させ、パチンコ玉の清浄領域Z内への流入効率を高めることが出来、ひいてはパチンコ玉の清浄効率が効果的に高まる。また、このように複数の遊技媒体案内路を設けることで、1台の清浄装置50で遊技島台1内に貯留されるパチンコ玉を効率よく清浄することが出来る。
【0140】
なお、本実施例における遊技媒体案内路は2つの案内樋28、28’により構成されていたが、パチンコ玉の清浄領域Z内への流入効率をより高めるために2つ以上の複数の案内樋にて構成されてもよいし、また、1つの案内樋にて構成されていてもよい。
【0141】
また、揺動板52上に流入したパチンコ玉が所定面積の清浄領域Z内で渦巻くように外方に移動しながら周回することにより清浄されるため、限られたスペース内においてパチンコ玉を効率よく清浄することが出来る。
【0142】
また、ガイド部材73は、パチンコ玉を揺動板52上を周回させる方向に案内する円弧状ガイド辺73aと、円弧状ガイド辺73aの所定箇所から流出部128に向けて直線状に延びる直線状ガイド辺73bと、を有し、平面視略円形状の清浄領域Zを形成するため、円弧状ガイド辺73aにより清浄領域Z内全体のパチンコ玉が渦巻く方向にスムーズに移動して清浄領域Z内に適宜滞留し続けるように案内されるとともに、中央部に流入された後に次第に円弧状ガイド辺73a近傍に移動してきたパチンコ玉は、直線状ガイド辺73bに案内されて流出部128から流出することになるため、清浄領域Z内所定箇所に滞留し続けたり、揺動板52上を必要以上に周回し続けることを効果的に回避できる。
【0143】
さらにこのガイド部材73は、蓋部材79の下面に、揺動板52に当接しないように取り付けられており、揺動板52の偏心回動移動に追従することがないので、清浄領域Z内のパチンコ玉を安定的に移動させることが出来る。
【0144】
また、清浄領域Z内に流入したパチンコ玉は、揺動板52の偏心回転による遠心作用、及び流入するパチンコ玉による押圧作用により流出部128から適宜流出するようになっているため、パチンコ玉を流出部128に向けて強制的に排出させる排出機構等を設ける必要がない。
【0145】
また、本実施例の清浄装置50は、図20及び図21に示されるように、揺動板52からのパチンコ玉の流出を規制するガイド部材73の一部を構成するスライド部材160をガイド部材73に対して伸縮させることで、スライド部材160の先端部160bとガイド部材73との間の幅寸法(L1、L2)、すなわち、パチンコ玉の流出部128の流出幅を拡張したり縮小したりすることが出来るようになっているため、パチンコ玉の流出部128からの流出量を調節することが出来る。
【0146】
具体的に説明すると、図20に示される状態と図21に示される状態とでは、スライド部材160の先端部160bとガイド部材73との間の幅寸法がL1>L2の関係になっている。これらを比較すると、言うまでもなく、幅寸法がL2の場合よりもL1の場合の方が流出部128の流出幅が大きくなるため、L2の場合よりも流出部128からパチンコ玉が流出しやすくなる。パチンコ玉が流出しやすくなるということは、清浄領域Z内に流入してから流出するまでの滞留時間が平均的に短くなり、所定時間内における清浄領域Zへのパチンコ玉の流入量及び流出量が多くなる。逆にL2の場合では、L1の場合よりも流出部128からパチンコ玉が流出しにくくなるため、清浄領域Z内に流入してから流出するまでの滞留時間が平均的に長くなり、所定時間内における清浄領域Zへのパチンコ玉の流入量及び流出量が小さくなる。
【0147】
このように、清浄装置50は、清浄領域Z内に流入したパチンコ玉が揺動板52の偏心回動作用によって流出部128から自然流出されるように構成されているため、流出量調節手段としてのスライド部材160の流出部128方向への進退幅を調節し、流出部128の流出幅をL1やL2に可変することで、パチンコ玉の流出量を調節することが出来る。このようにスライド部材160によりパチンコ玉の流出部128からの流出量を調節することで、清浄領域Z内でのパチンコ玉の滞留時間が変わることになるため、例えばパチンコ玉を十分に清浄したい場合等においては流出部128の幅寸法を図21のようにL2とすればよく、また、パチンコ玉をスムーズに流出させたい場合等においては流出部128の幅寸法を図20のようにL1とすればよい。
【0148】
また、パチンコ玉の流出部128からの流出量を調節出来ることで、遊技島台1にて循環するパチンコ玉の汚れ度合いや、パチンコ玉の循環状況等に適した清浄状況を作ることが出来る。すなわち、例えば遊技場の開店時等に合わせてより多くのパチンコ玉を短時間で清浄することを優先する場合等においては流出幅を拡張し、逆にパチンコ玉を長時間かけてよりきれいに清浄したい場合等においては流出幅を縮小すればよい。
【0149】
また、スライド部材160は、前述したように耐疲労性が高く、かつ、自己潤滑性に富み、低摩擦係数、低摩耗性を有するポリアセタール樹脂からなるため、特に湾曲状の接触面160cにおいては接触したパチンコ玉を停留させることなくスムーズに滞留方向に案内することが出来るとともに、パチンコ玉との接触により削りかす等が生じて清浄効果が損なわれることがない。
【0150】
なお、スライド部材160は、全体が耐摩擦摩耗性に優れたポリアセタール樹脂にて構成されているが、少なくともパチンコ玉との接触面(160a等の側面)のみが上記のように耐摩擦摩耗性に優れた部材にて構成されていれば、その他の部位は他の部材にて構成されていてもよい。また、パチンコ玉との接触面を、耐摩耗性が高く、及びまたは低摩擦係数、低摩耗性を有する部材で構成する場合、材質は特に上記ポリアセタール樹脂に限定されるものではなく、種々に変更可能である。
【0151】
また、スライド部材160は、止めネジ162によりスライド移動不能に固定することが出来るようになっているため、パチンコ玉の衝突による衝撃や揺動板52の揺動により発生する振動等の要因による不用意な移動が確実に防止される。
【0152】
また、本実施例におけるスライド部材160による流出量の調節は、手作業にて行うことが出来るように構成されていたが、スライド部材160の流出部128に対する進退スライド移動を、例えばモータ等の電気的駆動手段にて行うようにしてもよい。この場合、作業者が遊技島台1内に設置された清浄装置50の流出量を、例えば遊技島台1の外部から、遊技島台1内の状況等に応じて適宜流出量を調節させることが出来るようになる。
【0153】
また、本実施例においては、流出部128からのパチンコ玉の流出量を調節する流出量調節手段が、流出部128の幅寸法を可変自在な流出幅調節部材としてのスライド部材160にて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、流出部128からのパチンコ玉の流出量を調節することが出来るものであれば、流出量調節手段が例えば図22に示されるように、清浄領域Z内のパチンコ玉の移動方向を変更自在に設けられた方向変更部材180にて構成されていてもよい。
【0154】
具体的に説明すると、方向変更部材180は、ガイド部材73における流出部128の近傍上流位置に、軸部材181を介して一端が枢支され、図22中矢印で示されるように、遊端部が清浄領域Z内に突出する突出位置と、ガイド部材73側に退避する退避位置との間で回動(動作)自在になっている。
【0155】
ここで、流出部128の流出幅L3は固定であるものとした場合において、方向変更部材180を図中実線で示される前記突出位置に、図示しない固定手段にて回動不能に固定した場合、清浄領域Zの中央から外周のガイド部材73の近傍に移動してきたパチンコ玉は、直線状ガイド辺73bにて流出部128方向に案内されるところを、方向変換部材180により強制的に内向きに方向変換されることになる。
【0156】
このように方向変換部材180によりパチンコ玉の移動方向を強制的に変換することにより、流出部128に向かって移動してきたパチンコ玉は、流出部128から流出することなく再び清浄領域Z内部に戻って滞留することになる。また、流出量を多くしたい場合には、方向変更部材180をガイド部材73側に退避させればよい。なお、特に詳細な図示はしないが、この方向変更部材180は突出位置と退避位置との間の任意の角度で固定することが出来るため、流出量を段階的に調節することも可能である。
【0157】
よって、流出部128の流出幅等を可変させることなく、パチンコ玉の移動方向を強制的に変更させることで、パチンコ玉の流出量を調節することが出来るため、このような方向変更部材180も流出量調節手段に含まれる。
【0158】
なお、方向変更部材180は流出部128の上流側近傍位置に設けられているため、流出部128に向かうパチンコ玉が確実に滞留するように方向変換させることが出来ることが好ましいが、例えば図中2点鎖線で示される方向変更部材180’や180’’のように、流出部128から離れた位置に設けられていても、パチンコ玉の滞留経路が強制的に内向きにかわることになるため、流出部128からの流出量を調節することが出来る。
【0159】
特に方向変更部材180’’においては、例えば上方の蓋部材79に回転自在に枢支して設けられており、ガイド部材73に退避することは出来ないが、パチンコ玉の移動方向に対する姿勢を変えることで流出量を調節すればよい。
【0160】
なお、本発明においては、これら方向変更部材180〜180’’と前述したスライド部材160との両流出量調節手段を用いてもよいし、いずれか一方の部材を用いて使用することも可能である。
【0161】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0162】
本発明の請求項1は、遊技機(パチンコ機2)が設置される遊技島台(1)内に設置され、
該遊技島台内に貯留される遊技媒体(パチンコ玉)の表面を清浄する清浄部材(シート部材S)が上面に敷設された揺動板(52)と、
前記揺動板上からの遊技媒体の落下を防止するとともに、前記揺動板上に遊技媒体清浄領域(Z)を形成するガイド部材(73)と、
を備え、
前記揺動板を偏心回転手段(揺動モータ59/偏心部材59/揺動板52)により水平方向に偏心回転させることにより、前記ガイド部材により前記遊技媒体清浄領域を案内される前記遊技媒体と前記清浄部材とが摺接して遊技媒体清浄するように構成された遊技媒体清浄装置(清浄装置50)であって、
前記ガイド部材は、
前記遊技媒体を前記遊技媒体清浄領域から流出させるための遊技媒体流出部(128)と、
前記遊技媒体流出部からの遊技媒体の流出量を、前記遊技媒体清浄領域を移動する遊技媒体の移動方向を該遊技媒体清浄領域内を周回させる方向(内向き)または前記遊技媒体流出部から流出させる方向のいずれかに変更する方向変更部材(180)により調節する流出量調節手段(方向変更部材180)と、
を備え、
前記方向変更部材は、
一端が前記ガイド部材における前記遊技媒体流出部よりも上流側に回動可能に枢支され、他端が、前記遊技媒体清浄領域内に突出する突出位置と前記ガイド部材側に退避する退避位置との間で移動自在に設けられ、
前記揺動板の偏心回転により前記遊技媒体清浄領域内を周回しながら前記ガイド部材側に向けて移動された遊技媒体は、前記方向変更部材が前記退避位置に位置しているときには、前記ガイド部材により前記遊技媒体流出部に向けて誘導され、前記方向変更部材が前記突出位置に位置しているときには、該方向変更部材により前記遊技媒体清浄領域の内側に向けて誘導される(図22参照)、
ことを特徴とする遊技媒体清浄装置。
【0171】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0172】
例えば、上記実施例における遊技媒体流出部としての流出部128は、清浄領域Z外周部における所定箇所に1箇所のみ設けられていたが、複数箇所に設けられていてもよい。
【0173】
また、流出部128はガイド部材73にて形成されていたが、例えば揺動板52の所定箇所に開口を形成し、この開口からパチンコ玉を流出させるようになっていてもよい。この場合、例えば流出幅調節部材は、所定の大きさに形成された開口を縮小自在とする部材にて構成すればよい。
【0174】
また、流出幅調節部材としてのスライド部材160は、流出部128に対して出退(動作)自在に設けられていたが、例えば流出幅調節部材を、流出部128の幅方向に並設される複数の壁体にて構成し、これら壁体の立設数をかえることで流出部128からのパチンコ玉の流出量を調節出来るようにしてもよい。
【0175】
また、本実施例における付勢手段としての蓋部材79は、自重によりパチンコ玉を揺動板52方向に付勢するものであったが、蓋部材79を例えばコイルバネ等により強制的に付勢するようにしてもよい。
【0176】
また、本実施例における揺動板52は、揺動モータ59の回転軸60に固着された偏心軸部材64に対して回動自在に枢着されて、揺動モータ59の駆動により偏心回動することにより水平方向に揺動するようになっていたが、本発明においては、揺動板52が水平方向に揺動するようになっていれば、必ずしも偏心回動により水平方向に揺動するものに限定されるものではない。
【0177】
また、上記実施例における清浄装置50は、遊技島台1内における揚送装置25に流入するパチンコ玉を清浄する箇所に配設されていたが、遊技島台1内における配置位置は記載した箇所に限定されるものではなく、例えば上部タンク3から流出してパチンコ機2に供給されるまでの間の供給樋4の所定箇所等に設けてもよく、任意に変更可能である。さらに、遊技島台内に配設する遊技媒体清浄装置の数量は、上記実施形態にて説明したように1台に限定されるものではなく、例えば上記遊技島台1内における揚送装置25の両側にそれぞれ1台ずつ配設する等、複数台の清浄装置を配設してもよい。
【0178】
また、揺動板52上に形成される遊技媒体清浄領域としての清浄領域Zは、揺動板52上であれば、必ずしも揺動板52上全域に形成されていなくてもよい。
【0179】
また、本発明請求項中に記載の「遊技媒体」は、上記実施例における球状のパチンコ玉に対応しているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば遊技機としてのスロットマシン等に使用されるメダル等であってもよい。
【0180】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0181】
(a)請求項1の発明によれば、流出量調節手段により遊技媒体流出部からの遊技媒体の流出量を調節することで、遊技媒体清浄領域内での遊技媒体の滞留状況が変わるので、これにより遊技媒体の清浄度合いを調節することが出来、ひいては遊技媒体の汚れ度合いや遊技島台内における遊技媒体の循環状況等に適した清浄を行うことが出来る。
また、方向変更部材により遊技媒体清浄領域内での遊技媒体の移動方向を強制的に変更することで遊技媒体流出部からの遊技媒体の流出量が調節されるため、遊技媒体流出部の形状等を変化させることなく遊技媒体の流出量を調節することが出来るとともに、遊技媒体流出部に向けて移動する遊技媒体を、そのまま遊技媒体流出部方向に誘導させて流出を促したり、遊技媒体清浄領域内の内側に向けて誘導して滞留させることが出来るため、流出量の調節が容易になるばかりか、遊技媒体清浄領域内の遊技媒体を全体的にむらなく清浄することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての清浄装置が適用された遊技島台の内部構造を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の遊技島台の要部の内部構造を示す平面図である。
【図4】図1の遊技島台に適用された揚送装置の内部構造を示す断面図である。
【図5】清浄装置を示す外観斜視図ある。
【図6】同じく清浄装置を示す外観斜視図である。
【図7】同じく清浄装置を示す外観斜視図である。
【図8】図5のB−B断面図である。
【図9】枠体の構造を示す概略斜視図である。
【図10】蓋部材の構成を示す分解斜視図である。
【図11】(a)はガイド部材及びスライド部材を下方から見上げた状態を示す斜視図であり、(b)は蓋部材の要部を示す拡大断面図である。
【図12】スライド部材の固定手段の変形例を示す概略図である。
【図13】収納ユニットを示す平面図である。
【図14】シート部材の巻取り状況を示す概略断面図である。
【図15】操作パネルを示す概略図である。
【図16】清浄装置の構成を示すブロック図である。
【図17】巻取モータの回転軸の回転量制御を示す図である。
【図18】揺動モータの制御内容を示すフローチャートである。
【図19】揺動板上へのパチンコ玉の流入状況及び揺動状態を示す要部拡大断面図である。
【図20】揺動板の揺動時におけるパチンコ玉の移動状態を示す概略平面図である。
【図21】同じく揺動板の揺動時におけるパチンコ玉の移動状態を示す概略平面図である。
【図22】方向変換部材による揺動板の揺動時におけるパチンコ玉の移動状態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1 遊技島台
2 パチンコ機
3 上部タンク
4 供給樋
5 支流樋
6 玉タンク
7 玉抜き管
8 アウト玉タンク
9 下部タンク
9a 側板
10 下部樋
11 開口
12 オーバーフロー樋
13 繕板
14 開口
15 計数装置
15a 玉投入口
16 排出路
17、17’ 側部樋
18、18’ 合流部
19 開口
20 仕切板
21 排出口
22 シャッタ
23、23’ 連通口
24、24’ 中継樋
25 揚送装置
26 排出樋
27 バイパス樋
28、28’ 案内樋
28a 屈曲片
29a、29b 連通口
30 箱体
31 駆動歯車
32 従動回転体
33 バケット
34 タイミングベルト
35 駆動モータ
36 リベット
37 流入口
38 排出口
39 移動体
40 レバー
41 長孔
42 ネジ
43 引っ張りバネ
44 回転軸
45 ローラ
50 清浄装置
51 基体
52 揺動板
52a 屈曲部
53 収納ユニット
54 側板
55 ガイドレール
56 枠体
56a 下部フレーム
56b 上部フレーム
57 引出しレール
58 底板
59 揺動モータ
60 回転軸
61 固定部材
62 防振ゴム
63 貫通路
64 偏心軸部材
65 バランスウェイト
65a ディスク部材
65b ウェイト部材
66 ベアリング
66a 外輪
66b 内輪
66c 球
66d 保持器
67 取付リング
68 回転規制部材
69、69’ 取付板
70、70’ 変形部材
71 連結棒
72 ゴムシート
73 ガイド部材
73a 円弧状ガイド部
73b 直線状ガイド部
74 底板
75 蝶番
76 ガイド片
77a 係止部
77b フック
78 保持片
79 蓋部材
80 流入口
81 誘導部材
81a 傾斜片
82 突出片
83 芯材
84 収納用箱体
85 芯材
86 補給用箱体
87 連結板
88 取手
89 磁石
91、92 軸部材
93、94 開閉扉
95、96 保持体
97、98 軸部材
99 側板
100 駆動保持体
101 軸部材
102 切欠部
103 係止ピン
104 巻取モータ
105 回転軸
106 駆動プーリ
107 ベルト
108 従動プーリ
109 検出センサ
110 側板
111 保持体
111a フランジ部
111b 支持体
112 軸部材
113 コイルバネ
114 側板
116、117 ガイド片
118 防振ゴム
120〜122 検出センサ
123 制御ユニット
124 通信部
125 通信ケーブル
126 支持棒
127 落下口
128 流出部
150a、150b 板部材
151 透明シート
152 保持板
153、157 開口部
154 開口部
155、156 切欠部
158 停留防止部材
159 ネジ
160 スライド部材
160a 直線状部
160b 先端部
160c 接触面
161 長溝
162 止めネジ
163 マーク
164、165 凸部
166 被検出部
167、168 補助パイプ
169 制御基板
170 操作パネル
171 自動運転ボタンスイッチ
172 駆動モータ運転ボタンスイッチ
173 シート送りボタンスイッチ
174 自動巻取りボタンスイッチ
175 設定ボタンスイッチ
176 モニタランプ
177 制御基板用ブレーカリセットスイッチ
178 駆動モータ用ブレーカリセットスイッチ
179 リセットスイッチ
180 方向変更部材
181 軸部材
M 溝部
P 隙間
S シート部材
Z 清浄領域

Claims (1)

  1. 遊技機が設置される遊技島台内に設置され、
    該遊技島台内に貯留される遊技媒体の表面を清浄する清浄部材が上面に敷設された揺動板と、
    前記揺動板上からの遊技媒体の落下を防止するとともに、前記揺動板上に遊技媒体清浄領域を形成するガイド部材と、
    を備え、
    前記揺動板を偏心回転手段により水平方向に偏心回転させることにより、前記ガイド部材により前記遊技媒体清浄領域を案内される前記遊技媒体と前記清浄部材とが摺接して遊技媒体清浄するように構成された遊技媒体清浄装置であって、
    前記ガイド部材は、
    前記遊技媒体を前記遊技媒体清浄領域から流出させるための遊技媒体流出部と、
    前記遊技媒体流出部からの遊技媒体の流出量を、前記遊技媒体清浄領域を移動する遊技媒体の移動方向を該遊技媒体清浄領域内を周回させる方向または前記遊技媒体流出部から流出させる方向のいずれかに変更する方向変更部材により調節する流出量調節手段と、
    を備え、
    前記方向変更部材は、
    一端が前記ガイド部材における前記遊技媒体流出部よりも上流側に回動可能に枢支され、他端が、前記遊技媒体清浄領域内に突出する突出位置と前記ガイド部材側に退避する退避位置との間で移動自在に設けられ、
    前記揺動板の偏心回転により前記遊技媒体清浄領域内を周回しながら前記ガイド部材側に向けて移動された遊技媒体は、前記方向変更部材が前記退避位置に位置しているときには、前記ガイド部材により前記遊技媒体流出部に向けて誘導され、前記方向変更部材が前記突出位置に位置しているときには、該方向変更部材により前記遊技媒体清浄領域の内側に向けて誘導される、
    ことを特徴とする遊技媒体清浄装置。
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