JP4277719B2 - 釈放形電磁ソレノイド - Google Patents

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Description

本発明は、配線用遮断器、漏電遮断器などの回路遮断器の引外し装置に用いられる釈放形電磁ソレノイドに関する。
頭記の回路遮断器には、主回路に過負荷電流や漏電電流等の異常電流が流れた際に、それを検知し、その検知信号に基づいて遮断器の開閉機構部のトリップコロスバーを叩いてラッチを引外し、主回路を開極させる引外し装置が備えられている。また、近年、この引外し装置として釈放形電磁ソレノイドを用いることが増えている。
以下、従来例の回路遮断器及び釈放形電磁ソレノイドについて図面を用いて説明する。
図5は従来の回路遮断器の一例を示す全体構成図であり、図6は図5の引外し装置に適用する従来構造の釈放形電磁ソレノイドである。
図5において、1は下部ケース1aと上部カバー1bからなる2分割構造の遮断器ケース、2は主回路端子に連なる固定接触子、3は可動接触子、4はトグルリンク機構4a,開閉スプリング4b、ラッチ4c,トリップクロスバー4dからなる開閉機構部、5は操作ハンドル、6は過電流引外し装置、7は遮断器ケース1に内装された漏電引外しユニットであり、この漏電引外しユニット7には図6に示す釈放形電磁ソレノイド8が組み込まれている。
この釈放形電磁ソレノイド8は、常時は内蔵の永久磁石により引外しばねで付勢されたプランジャを吸引位置に保持しておき、引外し信号を受けて通電する励磁コイルが永久磁石に反磁界を与えてプランジャを釈放動作させるようにしたものであり、図6で示すようにプランジャ9,励磁コイル10,永久磁石11,継鉄12,引外しばね13の各部品を組み合わせた構成になる。なお、図示してないがプランジャ9にはバネ受け9aを含む操作部材を結合し、該操作部材を介して電磁ソレノイドの釈放動作時に回路遮断器の開閉機構部のトリップクロスバーを叩くようにしている。
ここで、励磁コイル10は樹脂モールド品になる筒形のコイル巻枠10aに巻装されている。また、継鉄12は磁性の板材(鋼板)を屈曲したU字形フレーム14と、該フレーム14の上端側脚部の間に架け渡した平形フレーム15とを組み合わせて励磁コイル10,永久磁石11に共通な磁気回路を構成している。そして、上下(厚さ)方向に磁化したブロック状の永久磁石11が磁極面(S極)を下側に向けて前記U字形フレーム14の底面上に重ね、上面のN極の磁極面には固定鉄芯16を重ねて励磁コイル10の下側に介装されている。
また、プランジャ9は強磁性材の円柱体であり、継鉄12の平形フレーム15の中央に開口(バーリング加工)した貫通穴15aを通して励磁コイル10のコイル巻枠10aの内方に挿通し、継鉄12から上方に突き出した軸端部に設けた鍔状のばね受け9aと継鉄上面との間に引外しばね(圧縮スプリング)13を介挿してプランジャ9を釈放方向(矢印P)にばね付勢している。なお、17はコイル巻枠10aの内周に嵌め込んだ非磁性材(銅)のプランジャガイドであり、該ガイドでプランジャ9を上下スライド可能に案内支持している。
上記の構成で、回路遮断器をリセット操作してプランジャ9を図示の待機位置に押し込むと、引外しばね13が蓄勢された状態でプランジャ9が永久磁石11の磁力でこの位置に吸引保持される。この吸引保持状態では永久磁石11のN極から出た磁束φmが固定鉄芯16,プランジャ9,継鉄12を経由するルートを通ってS極に戻る。なお、引外しばね13のバネ力をF1,永久磁石9の磁気吸引力をF2として、F2はF1よりも大である(F2>F1)。
一方、この状態で図5に示した回路遮断器の主回路に漏電電流が流れ、これを検知した漏電検出回路からの信号で励磁コイル10に励磁電流を通電すると、コイルの起磁力(アンペアターン)により永久磁石11の磁力を打ち消す方向に磁界が生じ、その磁束φiは継鉄12,プランジャ9,および永久磁石11を経由するルートを通って永久磁石11の磁束φmと逆方向に流れる。これにより、プランジャ9に作用する磁気吸引力が低下し、プランジャ9は引外しばね13の蓄勢バネ力により釈放位置に突き出して回路遮断器をトリップ動作させる。
ところで、上記構成の電磁ソレノイドでは、励磁コイル10の通電による磁束φiが永久磁石11(一般に、磁石材料で作られた永久磁石の透磁率は鋼板などの磁心材に比べて非常に小さい)を通ることから、励磁コイル10から見た磁気回路の磁気抵抗が大きくなる。このために、励磁コイル10に要求される起磁力が大となってコイル巻回数が増えることからコイル,ひいては電磁ソレノイドが大形化する。
一方、前記と同様な釈放形の電磁ソレノイドとして、リング状の永久磁石を用いて、このリング状の永久磁石にプランジャを挿通させるとともに、このプランジャと対向する継鉄の中央部底面側を固定接触子として、励磁コイルの通電による磁束φiが永久磁石を経由せずにプランジャから直接継鉄を通るようにし、また永久磁石には「ポールシュー」と称するポールピースを組み合わせてプランジャの外周面に対峙させて永久磁石とプランジャとの間の磁気回路を形成するようにした構成のものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−35344号公報
ところで、前述した従来構造の釈放形電磁ソレノイドは、いずれもプランジャと固定鉄芯あるいは固定接触子との接触、開離を繰り返すと、プランジャとコイル巻枠との間、プランジャと継鉄の平板フレームに開口した貫通穴の遊び隙間等により、プランジャが固定鉄芯あるいは固定接触子にかたあたりした状態で傾いたまま吸着されてしまうなど、固定鉄芯あるいは固定接触子とプランジャの先端面との間の接触面積の変化により接極力が変化しやすいという欠点がある。
前記プランジャが傾いて吸着されると、固定鉄芯あるいは固定接触子とプランジャの先端面とのかたあたりによる永久磁石の保持力が低下してしまい、安定した吸引力を得ることができず、外部振動等で誤動作してしまうという問題があった。
そこで、本発明の課題は、プランジャの傾き等による永久磁石の保持力の変化を防止して安定したプランジャの吸引状態を得られるようにした釈放形電磁ソレノイドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明によれば、磁性体からなる継鉄内に配置された励磁コイルが巻回された巻枠と、前記継鉄の一面に設けられた固定鉄芯と、前記巻枠内を移動して前記固定鉄芯と接触、開離するプランジャと、このプランジャを引外し方向に付勢する引外しばねと、この引外しばねを蓄勢状態に保持する永久磁石とを備え、前記励磁コイルの励磁によって前記永久磁石に反磁界を与えて前記プランジャを釈放動作させる釈放形電磁ソレノイドにおいて、前記永久磁石をリング状の永久磁石とし、かつ、前記プランジャと前記固定鉄芯の接極面との間に非磁性体からなる接極スペーサを設けるようにする。
また、前記釈放形電磁ソレノイドにおいて、前記永久磁石はリングの軸線方向に着磁されている、あるいは、前記永久磁石はリングの径方向に着磁されているものを用いるようにする。
更に、前気釈放形電磁ソレノイドにおいて、前記継鉄に、前記プランジャが挿通される貫通穴を形成し、該貫通穴とプランジャとの間に非磁性体からなるプランジャガイドを設ける、あるいは前記プランジャガイドを巻枠と一体に形成するようにしてもよい。
また、前気釈放形電磁ソレノイドにおいて、前記永久磁石の中空部に非磁性体からなる磁石支持ガイドを設ける、あるいは前記磁石支持ガイドを巻枠と一体に形成するようにしてもよい。
更に、前記プランジャをその後端側軸部の軸径がプランジャ先端部よりも小径な段付き構造とするようにしてもよい。また、前記釈放形電磁ソレノイドにおいて、前記接極スペーサの厚さを0.1mm以下とすることが好ましい。
この発明によれば、プランジャと固定鉄芯との間に接極スペーサを挿入することにより、プランジャの傾き等による永久磁石の保持力変化を防止することができ、信頼性の高い釈放形電磁ソレノイドが得られる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、各実施例の図中で、図6に対応する部材には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
図1は本発明の第一の実施形態を示す釈放形電磁ソレノイドの構成断面図である。図において、この第一の実施形態の電磁ソレノイドは、継鉄12のU字形フレーム14の底面に図6におけるブロック状の永久磁石11に代えてリング状の永久磁石19を配置している。なお、永久磁石19はその上面がN極,下面がS極と成るように高さ方向(リング状磁石の軸線方向)に着磁されている。
また、継鉄12のU字形フレーム14の底面の中央に円柱状の固定鉄芯18がかしめ等により固定されている。
そして、図示の吸引状態ではプランジャ9をリング状の永久磁石19の中空部に嵌挿し、その先端面を前記固定鉄芯18の接極面に突き当ててこの位置に吸引保持するようにしている。
また、励磁コイル10のコイル巻枠(樹脂モールド品)10aには、その下端部から下方に延在するスペーサとしての円筒状の磁石支持ガイド10a-1が一体形成されており、該磁石支持ガイド10a-1の外周側に前記永久磁石19を嵌挿して定位置に保持するようにしている。
なお、磁石支持ガイド10a-1は、非磁性体からなる部品としてコイル巻枠とは別部品で形成するようにしてもよい。
前記コイル巻枠10aと継鉄12とで囲まれた空間に嵌挿したプランジャ9は、図示のようにその長手方向に大径な先端部9bと小径な後端側の軸部9cを形成した段付き構造になり、小径な軸部9cが継鉄12の上面側に配した平形フレーム15に穿孔した貫通穴を通して外部に突き出している。
また、継鉄12の平形フレーム15に穿孔した貫通穴の内周面に、スペーサとして銅,あるいは樹脂で作られた摩擦係数の小さな非磁性材で作られた鍔付きの筒形形状になるプランジャガイド21を設け、このプランジャガイド21を介して継鉄の貫通穴に通したプランジャ9の軸部9cをスライド可能に案内支持するようにしている。
ここで、プランジャ9の傾き等による保持力変化を防止するために、前記プランジャ9の先端面と前記固定鉄芯18の接極面との間に、円盤状の非磁性体からなる絶縁スペーサとしての接極スペーサ20が設けられている。この接極スペーサ20は、固定鉄芯18の接極面に接着剤等で固定されている。
このプランジャ9の先端面と固定鉄芯18の接極面との間に挿入された接極スペーサ20は、プランジャ9の先端面と固定鉄芯18の接極面との間の永久磁石19による吸引力を若干、低減させて、プランジャ9のかたあたり等によるプランジャ9の傾きを発生しずらくする。よって、プランジャ9が傾いた状態で固定鉄芯18に吸引されても、プランジャ9は固定鉄芯18にかたあたりした状態で吸着せずに、安定した状態で吸引されるようになる。
なお、前記接極スペーサ20の厚さは0.1mm以下であることが望ましく、0.1mm以下とすることで、スペーサを挿入することによるプランジャ9と固定鉄芯18との保持力低下を少なくできる。なお、接極スペーサ20はプランジャ9の先端面側に固定するようにしてもよい。
上記の構成において、回路遮断器のリセット操作でプランジャ9を図示の待機位置に押し込むと、リング状永久磁石19の磁力によりこの位置に吸引保持される。また、この状態では永久磁石19の磁束φmはN極から出てプランジャ9の大径な先端部9bの周面に入り、その先端面から接極スペーサ20、固定鉄芯18、継鉄12のU字形フレーム14の底面を経由して永久磁石19のS極に戻るルートを通る。
この状態で、引外し信号により励磁コイル10に通電すると、永久磁石19の磁力を打ち消すように磁束φiが継鉄12から固定鉄芯18、接極スペーサ20、プランジャ9を経由するルートに流れる。この場合に磁束φiは、図示のように永久磁石19を迂回して継鉄12のU字形フレーム14の底面から固定鉄芯18を介してプランジャ9の先端部9bに入り、その軸部9cから非磁性のプランジャガイド21を経由して継鉄12の平形フレーム15に戻るような閉ループのルートを通る。したがって、励磁コイル10から見た磁束φiの磁路抵抗は図6の構成(磁束φiが透磁率の小さな永久磁石11を通る)と比べて小さくなり、その分だけ励磁コイル10に要求される起磁力,したがってコイルの巻回数が少なくて済むので小形化できる。
ここで、図1の状態からプランジャ9が矢印P方向に釈放した後、図示しない復帰機構により再び、図1の状態にリセットした場合、プランジャ9が固定鉄芯18にかたあたりした状態で傾いたまま吸着される場合がある。
しかしながら、本実施例においては、前記プランジャ9の先端面と前記固定鉄芯18の接極面との間に非磁性体からなる接極スペーサ20が設けられているため、吸引状態での永久磁石19の吸引力が若干、低減するので、プランジャ9がかたあたりして固定鉄芯18に吸着せずに、プランジャ9の先端面と固定鉄芯18の接極面が接極スペーサ20を介して全面接触するようになる。
このように、プランジャ9の先端面と前記固定鉄芯18の接極面との間に非磁性体からなる接極スペーサ20を設けることにより、簡単な構成で、プランジャの傾き等による永久磁石の保持力の変化を防止することができるようになり、安定したプランジャの吸引状態が得られるようになる。
なお、接極スペーサ20の厚さを0.1mm以下とすることで、スペーサを挿入することによる保持力の低下を極力抑えることができる。
また、上記の構成に加えて、継鉄12の平形フレーム15の貫通穴内周面にプランジャガイド21を設けてプランジャ9を案内支持するようにすれば、プランジャ9と継鉄12の平板フレーム15に開口した貫通穴との間の遊び隙間などによるプランジャ9の片寄り吸着を回避することができるようになり、プランジャ9の傾きをより防止できるようになり、安定した釈放動作を確保できる。
さらに、プランジャ9の形状を前記のように段付き構造としたことにより、電磁ソレノイドのリセット,釈放動作に伴ってプランジャ9が前記コイル巻枠10aと継鉄12で囲まれた空間内で移動する際には、前記空間内の気体容積の変化が図6に示した円柱形のプランジャと比べて小さくなる。すなわち、電磁ソレノイドの釈放動作によりプランジャ9が図示の待機位置から矢印P方向に突き出し移動する場合を考えると、プランジャ9の小径な軸部9cとその移動空間を包囲するコイル巻枠10aとの間の空隙を満たしていた気体(空気)がプランジャ9の上昇移動に伴って継鉄12の底面とプランジャ9の先端部9bとの間に生じる空隙側に回り込むので、トータル的に前記の気体容積変化は小さい。これにより、周囲から前記空間内に吸い込まれて継鉄12の底面上に堆積する異物(遮断器の電流遮断に伴うアークによって発生,拡散した塵状の生成異物)の量が少なくなるので、長期使用にも係わらず永久磁石19の磁力でプランジャ9を図示の待機位置に安定よく吸引保持できる。同様に継鉄12の平形フレーム15の貫通穴を通して外部に引き出したプランジャの軸部9cの軸径が小さいので、前記貫通穴の隙間長も小さくなって外部から異物が侵入し難くなる。この結果、周囲から空間内に侵入する塵状異物が原因となる不測な釈放誤動作を防いで電磁ソレノイドの信頼性が向上する。
なお、電磁ソレノイドの組立工程は、励磁コイル10を巻装したコイル巻枠10aの磁石支持ガイド10a-1にリング状の永久磁石19を嵌挿保持した上で、この組立体を継鉄12のU形フレーム14の中に嵌め込むようにする。一方、貫通穴に非磁性のプランジャガイド21を取り付けた平形フレーム15にプランジャ9の軸部9cを下側から嵌挿した上で、その上面側でばね受け9a,引外しばね13を組付ける。そして、この組立体の平形フレーム15を前記組立体のU形フレーム14の上端に重ね合わせてねじ止めする。これにより、少ない部品点数,組立工数で電磁ソレノイドを組み立てることができる。
次に本発明の第二の実施形態を示す釈放形電磁ソレノイドの構成を図2に示す。この実施例においては、先記実施例1と比べて巻枠内のプランジャ91の形状を段付き構造ではなく、ストレート形状としたものである。なお、21aはプランジャ91と巻枠10aとの間に設けたプランジャガイドである。また、先記実施例1と同じようにプランジャ91の先端面と固定鉄芯18の接極面との間に円盤状の非磁性体からなる接極スペーサ20が設けられている。
その他の構成は、先記実施例1と同じであるので、同一符合を付して、その詳細な説明は省略する。
上記構成によれば、ストレート形状のプランジャを用いた場合でもプランジャの傾き等による永久磁石の保持力変化が防止できるとともに、プランジャ91をストレート形状とすることで、通過磁束の磁気抵抗を低減できるので、電磁石の高効率化が可能となる。
次に本発明の第三の実施形態を示す釈放形電磁ソレノイドの構成を図3に示す。この実施例においては、先記実施例1と比べてリング状の永久磁石19は、その内周,外周面がN極,S極となるようにリングの半径方向に着磁されている。また、先記実施例1と同じようにプランジャ9の先端面と固定鉄芯18の接極面との間に円盤状の非磁性体からなる接極スペーサ20が設けられている。
その他の構成は、先記実施例1と同じであるので、同一符合を付して、その詳細な説明は省略する。
上記構成によれば、永久磁石としてリングの半径方向に着磁されているものを使用した場合でも、プランジャの傾き等による永久磁石の保持力変化が防止できる。
図4は、本発明の第四の実施形態を示す釈放形電磁ソレノイドの構成断面図である。
図において、励磁コイル10のコイル巻枠10aには、その下端部から下方に延在してリング状永久磁石19を嵌挿保持する筒状の磁石支持ガイド10a-1のほか、巻枠の上端側から上方に延在してプランジャ9の軸部9cと継鉄12の平形フレーム15に開口した貫通穴との間の隙間に嵌入する筒状のプランジャガイド10a-2が一体に形成されている。また、先記実施例1と同じようにプランジャ9の先端面と固定鉄芯18の接極面との間に円盤状の非磁性体からなる接極スペーサ20が設けられている。
その他の構成は、先記実施例1と同じであるので、同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。なお、前記永久磁石19は、リングの半径方向に着磁するようにしてもよい。
図において、樹脂モールド品になるコイル巻枠10aを基体としてリング状永久磁石19および図1及び図3に示した独立部品のプランジャガイド21を一体化できるので、図1及び図3の実施例と比べて部品点数の削減化が図れる。
なお、この実施例の電磁ソレノイドは実施例1の組立手順と若干異なり、釈放コイル10のコイル巻枠10aを継鉄のU形フレーム14に嵌め込む前の段階で、プランジャ9の軸部9cをコイル巻枠10aに下側から通しておくようにする。
本発明の第一の実施形態を示す釈放形電磁ソレノイドの構成断面図 本発明の第二の実施形態を示す釈放形電磁ソレノイドの構成断面図 本発明の第三の実施形態を示す釈放形電磁ソレノイドの構成断面図 本発明の第四の実施形態を示す釈放形電磁ソレノイドの構成断面図 引外し用電磁ソレノイドを搭載した回路遮断器の全体構成図 図5の回路遮断器に装備した引外し用電磁ソレノイドの従来構成の断面図
符号の説明
9 プランジャ
10 励磁コイル
10a 巻枠
10a-1 磁石支持ガイド
12 継鉄
13 引外しばね
18 固定鉄芯
19 永久磁石
20 接極スペーサ
21 プランジャガイド

Claims (9)

  1. 磁性体からなる継鉄内に配置された励磁コイルが巻回された巻枠と、前記継鉄の一面に設けられた固定鉄芯と、前記巻枠内を移動して前記固定鉄芯と接触、開離するプランジャと、このプランジャを引外し方向に付勢する引外しばねと、この引外しばねを蓄勢状態に保持する永久磁石とを備え、前記励磁コイルの励磁によって前記永久磁石に反磁界を与えて前記プランジャを釈放動作させる釈放形電磁ソレノイドにおいて、
    前記永久磁石をリング状の永久磁石とし、かつ、前記プランジャと前記固定鉄芯の接極面との間に非磁性体からなる接極スペーサを設けたことを特徴とする釈放形電磁ソレノイド。
  2. 前記永久磁石はリングの軸線方向に着磁されていることを特徴とする請求項1に記載の釈放形電磁ソレノイド。
  3. 前記永久磁石はリングの径方向に着磁されていることを特徴とする請求項1に記載の釈放形電磁ソレノイド。
  4. 前記継鉄には、前記プランジャが挿通される貫通穴が形成され、該貫通穴とプランジャとの間に非磁性体からなるプランジャガイドを設けたことを特徴とする請求項1に記載の釈放形電磁ソレノイド。
  5. 前記プランジャガイドを巻枠と一体に形成したことを特徴とする請求項4に記載の釈放形電磁ソレノイド。
  6. 前記永久磁石の中空部に非磁性体からなる磁石支持ガイドを設けたことを特徴とする請求項1に記載の釈放形電磁ソレノイド。
  7. 前記磁石支持ガイドを巻枠と一体に形成したことを特徴とする請求項6に記載の釈放形電磁ソレノイド。
  8. 前記プランジャをその後端側軸部の軸径がプランジャ先端部よりも小径な段付き構造としたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の釈放形電磁ソレノイド。
  9. 前記接極スペーサの厚さを0.1mm以下としたことを特徴とする請求項1に記載の釈放形電磁ソレノイド。
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