JP4277458B2 - ウェハ検出用センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェハ検出用センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ウェハカセット内のウェハの有無を検出する場合、ウェハ搬送用アーム上にセンサを取り付けて検出を行う場合が多い。
【0003】
そして、検出手段としてのウェハ検出用センサは、狭視界タイプ(投光ビームのビーム径が小さいもの)の透過形センサが多く用いられる。この狭視界タイプを使用するのは、ウェハカセット内において、被検出体としてのウェハの上下に位置する他のウェハの反射光の影響を受けず、被検出体としてのウェハを検出するためである。
【0004】
すなわち、図11に示すように、透過形センサ40は投光部41と受光部42とで構成してあり、投光部41は保持体としてのアーム43に保持されており、受光部42は保持体としてのアーム44に保持されていて、所定の間隔をおいて相対峙している。そして、投光部41より投光された投光ビームFが受光部42で受光されるようになっている。
【0005】
また、複数枚のウェハ45は、ウェハカセット(図示せず)内に上下方向に所定の間隔をおいて出入れ可能に収納してあり、透過形センサ40はウェハカセットの出入口で上下方向に移動できる移動体(図示せず)に搭載されいる。
【0006】
したがって、移動体が下方向に移動することで、透過形センサ40はウェハカセットの出入口で下方向に移動する。
【0007】
この透過形センサ40の下方向への移動により、ウェハ45の端面45Aが横から投光ビームFを遮り受光部42で受光できず、このために、アンプ部(図示せず)において、検出体(ウェハ45)があると判定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のウェハ検出用センサでは狭視界タイプの透過形センサを用いるために、その投光ビームFのビーム径が小さくなって、光軸調整が必要であり、投、受光部41、42のそれぞれ2ケ所に光軸調整機構を設けなければならないという問題点があった。
【0009】
一方、ウェハ検出用センサに回帰形ではなく、単に、投光部からウェハ45に光を当てて、このウェハ45からの反射光を受光するタイプの反射形センサを使用すれば、光軸調整機構は少なくできるが、ウェハ45の表面の状態により反射率が小さいものや、特定波長を吸収するウェハ45もあることから安定したウェハ45の検出ができないという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであって、その目的とするところは、ウェハを確実に検出でき、且つ投受光側両方の光軸調整機構が不用になり、調整時間を少なくすることが可能な回帰形のウェハ検出用センサを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係るウェハ検出用センサは、ウェハカセットの出入口を移動できる移動体に搭載され、ウェハが光ビームを遮り、この光ビームの遮断を受光側で検出することによってウェハの有無を検出するウェハ検出用センサであって、光ビームを出射して投光ビームを形成する投光部と、検出領域からの光である受光ビームを受光する受光部とを備えたセンサ部と、投光ビームを入射光として反射して受光ビームを形成すると共に、投光ビームの進行方向である光軸と受光ビームの進行方向である光軸との位置を変えるリフレクタとを備え、ウェハの有無を検出する光ビームに投光ビームを使用し、ウェハ円周の接線近傍に投光ビームが形成されるようにし、投光ビームがウェハの端面に当たって受光部が受光する受光ビームの量が減ることによってウェハの有無を検出するようにしたものである。
【0012】
そして、センサ部がアンプ内蔵タイプであってもよいし、センサ部が、アンプ部に光ファイバーにより接続された光ファイバータイプであって、アンプ部の投光素子が発した光を投光側光ファイバーで伝送してセンサ部において投光ビームとしてリフレクタ側に出射するようにしてもよい。そして、投光ビームの光軸と受光ビームの光軸を変えるリフレクタが直角プリズムであることが好ましい。なお、リフレクタが2つのミラーを直角に配置した構成であってもよいし、また、リフレクタは光軸を変える1枚物のミラーでもよい。
【0013】
センサ部とは、投光部より投光ビームを出して、この投光ビームの反射光(受光ビーム)を受光部で受光する回帰反射形のセンサ部である。また、直角プリズムとは、入射光が(直角プリズムの斜面部)から入射し、反射率の高い面、例えば鏡面である(直角プリズムの直角部を形成する一方の面部)、及び反射率の高い面、例えば鏡面である(直角プリズムの直角部を形成する他方の面部)で合計2回反射して、この反射光を入射光に平行に出射するものである。また、アンプ内蔵タイプとは、センサ部がアンプ部を内蔵している場合であり、光ファイバータイプとは、センサ部がアンプ部に光ファイバーにより接続された場合である。
【0014】
また、アンプ部は、投光素子の投光回路と、受光素子から供給される受光信号を増幅する増幅回路と、投光回路にパルスを発生させるパルス発生部と増幅回路で増幅された受光信号を比較判定する比較判定部とを有する演算回路と、演算回路の比較判定部で検出体があると判定された場合に、検出信号を、例えば、外部出力機器に出力する出力部と、表示部と、電源入力部とを有するものであることが好ましい。
【0015】
かかる構成により、投光ビームは投光部に近いために、まだ回析広がりが小さいのでさほど広がっていなくビーム径が小さい。それに対し、受光ビームは投光部より離れているので、回析広がりが大きく光ビームが広がっていてビーム径が大きい。光ビームが広がっている受光ビームでウェハの検出を行うと、被検出体であるウェハの上下に位置する他のウェハからの反射があり、ウェハの検出に悪影響がある。そこで、ウェハの検出はビーム径が小さい投光ビームで行うことが得策である。
【0016】
このように、回析広がりが小さい投光ビームをウェハの検出に使用することで、リフレクタ反射後の受光ビームの広がりによる被検出体であるウェハの上下に位置する他のウェハの影響を小さくできて、ウェハの検出が安定したものになり、ウェハカセット内のウェハの有無を検出することができる。
【0017】
また、ウェハの端部が投光ビームを遮った場合、投光ビームがウェハの端部の表面に反射されるが、ウェハの端面は必ずしも平面ではなく、すなわち、ウェハ厚み方向にウェハの端面はストレート形状とは限らず曲率をもっており、また、端面にも成膜時の膜材質が回り込んでいるため、必ずしも反射率が高くない。したがって、投光ビームがウェハの端面にあたっても、受光側に戻る光の量ははるかに少なく誤動作しにくいものになる。
【0018】
しかも、リフレクタとして直角プリズムを使用した場合、直角プリズムは寸法精度が高いために、基本的にセンサ部のみの調整でよいことになり、従来の狭視界タイプ透過形のウェハ検出用センサで必要であった投、受光側両方の光軸調整不用になり、調整時間を少なくすることができる。
【0019】
また、本発明に係るウェハ検出用センサは、上記した本発明に係るウェハ検出用センサにおいて、センサ部とリフレクタとを所定の間隔をおいて相対峙させて構成するようにした。
【0020】
かかる構成により、配線は片方、すなわち、センサ部しか必要ないため、ウェハ検出用センサの取付けが容易になり、配線工数も削減できる。
【0021】
また、本発明に係るウェハ検出用センサは、上記した本発明に係るウェハ検出用センサにおいて、投受光側が、センサ部からの投光ビームをリフレクタ側に向かうように屈折させ且つリフレクタから反射された受光ビームをセンサ部の受光部に入射させるセンサ側プリズムを有する。そして、リフレクタが直角プリズムであることが好ましい。
【0022】
かかる構成により、プリズムの形状、配置によっては、2ヶ以上のプリズムを使用することによるウェハ検出が可能であり、センサ部をある程度距離を離した場所からの検出も可能である。しかも、センサ側保持体が、その先側にセンサ側プリズム(直角プリズム)のみを配置するようになることから、このセンサ側保持体の厚さを薄くすることができて、例えば、ウェハ検出用センサをロボットに搭載する場合などに有利になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
(実施の形態1)
本発明に係るウェハ検出用センサの実施の形態1を図1乃至図4に示す。
【0025】
本発明に係るウェハ検出用センサ30は、投、受光ともに狭視界(投光ビームの光束が小さいもの)の光学系を備えた回帰反射形のセンサ部1と、リフレクタとして用いれる寸法精度の高い直角プリズム2とで構成してある。このセンサ部1は光ビームを出射して投光ビームを形成する投光部と、検出領域からの光である受光ビームを受光する受光部とを有する。
【0026】
すなわち、センサ部1はアンプ内蔵タイプであり、センサ側保持体13Aに保持されている。このセンサ部1のセンサ本体1Aの一側には投光部である投光口部3と受光部である受光口部4とが、センサ本体1Aの軸線方向に所定の距離だけ離して設けてある。そして、投光口部3には投光素子14が、受光口部4には受光素子16がそれぞれ配置してある。
【0027】
そして、アンプ部25においては、図2に示すように、投光素子14の投光回路15と、受光素子16から供給される受光信号を増幅する増幅回路17と、投光回路15にパルスを発生させるパルス発生部(図示せず)と増幅回路17で増幅された受光信号を比較判定する比較判定部(図示せず)とを有する演算回路18と、演算回路18の比較判定部で検出体があると判定された場合に、検出信号を、例えば、外部出力機器(図示せず)に出力する出力部19と、表示部20と、電源入力部21とを有する。
【0028】
また、リフレクタとして用いれる直角プリズム2はリフレクタ側保持体13Bに保持されている。この直角プリズム2では、図3に示すように入射光aはB面(直角プリズム2の斜面部)から入射し、反射率の高い、例えば鏡面であるA面(直角プリズム2の直角部を形成する一方の面部)、及び反射率の高い、例えば鏡面であるC面(直角プリズム2の直角部を形成する他方の面部)で合計2回反射して、この反射光bを入射光aに平行に出射するものである。
【0029】
そして、センサ部1と直角プリズム2とは所定の間隔をおいて相対峙していて、投光口部3よりウェハ22の円周の接線近傍に投光された投光ビームFが、直角プリズム2では入射光aとしてB面から入射しA面及びC面で合計2回反射して、この反射光bが入射光aに平行に出射し、受光ビームF−1となって受光口部4に入るように配置してある。
【0030】
そして、ウェハ検出用センサ30とウェハ22とは図1及び図4のように配置される。すなわち、複数枚のウェハ22はウェハカセット23内に上下方向に所定の間隔をおいて出入れ可能に収納してある。
【0031】
また、ウェハ検出用センサ30は、ウェハカセット23の出入口24で上下方向に移動できる移動体(図示せず)に搭載されいる。
【0032】
この場合、ウェハ検出用センサ30は狭視界タイプであって、その投光ビームFのビーム径は小さく(回析広がりが小さく)、また、受光ビームF−1は投光ビームFに比べてそのビーム径に広がりがあるために、ウェハ22の検出には投光ビームFを使用している。
【0033】
投光ビームFは投光部に近いために、まだ回析広がりが小さいのでさほど広がっていなくビーム径が小さい。それに対し、受光ビームF−1は投光部より離れているので、回析広がりが大きく光ビームが広がっていてビーム径が大きい。光ビームが広がっている受光ビームF−1でウェハ22の検出を行うと、被検出体であるウェハ22の上下に位置する他のウェハ22からの反射があり、ウェハ22の検出に悪影響がある。そこで、ウェハ22の検出はビーム径が小さい投光ビームFで行うことが得策である。
【0034】
次に、上記のように構成されたウェハ検出用センサ30によるウェハ22の検出を説明する。
【0035】
アンプ部25において電源の投入により、演算回路18のパルス発生部が投光回路15を起動してパルスを発生させ、このパルスに基づいて投光素子14がオン作動して光を発生させる。この光はセンサ部1において投光ビームFとなり、投光口部3より直角プリズム2側に出射される。
【0036】
投光口部3より出射された投光ビームFは、直角プリズム2では入射光aとしてB面から入射しA面及びC面で合計2回反射して、この反射光bが入射光aに平行に出射し、受光ビームF−1となって受光口部4に入る。
【0037】
この受光ビームF−1は受光素子16により受光される。この受光素子16は受光を光電変換し受光信号として出力し、この受光信号は増幅回路17により増幅されて演算回路18に送られる。
【0038】
ウェハ検出用センサ30は、ウェハカセット23の出入口24で上下方向に移動できる移動体に搭載されいるために、この移動体が下方向に移動することで、ウェハ検出用センサ30は、図4の矢印に示すように下方向に移動する。
【0039】
このウェハ検出用センサ30の下方向への移動により、ウェハ22の端面22Aが横から投光ビームFを遮る。このために、受光ビームF−1が発生せず、演算回路18の比較判定部において、検出体(ウェハ22)があると判定され、検出信号が出力部19に送られ、また、表示部20において検出体(ウェハ22)の検出状態が表示される。
【0040】
上記したように、ウェハ検出用センサ30とウェハ22との位置関係を図1のように配置することで、ビーム径の小さい投光ビームFをウェハ22の検出に使用するようにしたために、直角プリズム2により反射した後の受光ビームF−1の広がりによる被検出体であるウェハ22の上下に位置する他のウェハ22の影響を小さくできる。このために、ウェハ22の検出が安定したものになり、狭視界タイプの検出性能を損なうことなく、ウェハカセット23内のウェハ22の有無を検出することができる。
【0041】
また、ウェハ22の端面22Aが投光ビームFを遮った場合、投光ビームFがウェハ22の端面22Aの表面に反射されるが、ウェハ22の端面22Aは必ずしも平面ではなく、すなわち、ウェハ厚み方向にウェハ22の端面22Aはストレート形状とは限らず曲率をもっており、また、端面22Aにも成膜時の膜材質が回り込んでいるため、必ずしも反射率が高くない。したがって、投光ビームFがウェハ22の端面22Aにあたっても、受光側に戻る光の量ははるかに少なく、このことでセンサ部1は誤動作することはない。
【0042】
また、ウェハ検出用センサ30は、センサ部1と直角プリズム2とは所定の間隔をおいて相対峙させた構成であるために、配線は片方、すなわち、センサ部1しか必要ないため、ウェハ検出用センサ30の取付けが容易になり、配線工数も削減できる。しかも、直角プリズム2は寸法精度が高いために、基本的にセンサ部1のみの調整でよいことになり、従来の狭視界の透過形タイプのウェハ検出用センサで必要であった投、受光側両方の光軸調整が不用になるし、光軸調整時間が短くなる。
【0043】
(実施の形態2)
本発明に係るウェハ検出用センサの実施の形態2を図5乃至図7に示す。
【0044】
本発明に係るウェハ検出用センサ30は、投、受光ともに狭視界(投光ビームのビーム径が小さいもの)の光学系を備えた回帰射形のセンサ部1と、リフレクタとして用いれる寸法精度の高い直角プリズム2とで構成してある。
【0045】
すなわち、センサ部1は、アンプ部25−1に光ファイバーにより接続された光ファイバータイプであり、センサ保持体13Aに保持されている。すなわち、図6に示すように、センサ部1のセンサ本体1Aには、その軸線方向に沿う投光側光ファイバー挿入孔部3A及び受光側光ファイバー挿入孔部4Aとが平行に形成してある。そして、センサ本体1Aの一側面には、センサ本体1Aの軸線方向とは直角方向に沿う投光口部3と受光口部4とが設けてあり、投光口部3は投光側光ファイバー挿入孔部3Aに直交しており、受光口部4は受光側光ファイバー挿入孔部4Aに直交している。
【0046】
また、投光口部3と投光側光ファイバー挿入孔部3Aとの直交部5には投光側ミラー6が装着してあり、受光口部4と受光側光ファイバー挿入孔部4Aとの直交部7には受光側ミラー8が装着してある。
【0047】
そして、投光側光ファイバー挿入孔部3Aには、先端部に投光レンズ9を有する投光側光ファイバー10が挿入してあり、受光側光ファイバー挿入孔部4Aには先端部に受光レンズ11を有する受光側光ファイバー12が挿入してある。
【0048】
投、受光側光ファイバー10、12は、図7に示すアンプ部25−1に接続してある。このアンプ部25−1は、投光側光ファイバー10に光を入射する投光素子(発光素子)14と、この投光素子14の投光回路15と、受光側光ファイバー12から出射された受光を受光し光電変換する受光素子16と、この受光素子16から供給される受光信号を増幅する増幅回路17と、投光回路15にパルスを発生させるパルス発生部(図示せず)と増幅回路17で増幅された受光信号を比較判定する比較判定部(図示せず)とを有する演算回路18と、演算回路18の比較判定部で検出体があると判定された場合に、検出信号を、例えば、外部出力機器(図示せず)に出力する出力部19と、表示部20と、電源入力部21とを有する。
【0049】
また、リフレクタとして用いれる直角プリズム2はリフレクタ保持体13Bに保持されている。この直角プリズム2は、入射光aはB面から入射しA面及びC面で合計2回反射して、この反射光bを入射光aに平行に出射するものである。
【0050】
そして、センサ部1と直角プリズム2とは所定の間隔をおいて相対峙していて、投光口部3よりウェハ22の円周の接線近傍に投光された投光ビームFが、直角プリズム2では入射光aとしてB面から入射しA面及びC面で合計2回反射して、この反射光bが入射光aに平行に出射し、受光ビームF−1となって受光口部4に入るように配置してある。そして、他の構成は、上記した本発明の実施の形態1の場合と同じであるために、説明を省略する。
【0051】
次に、上記のように構成されたウェハ検出用センサ30によるウェハ22の検出を説明する。
【0052】
アンプ部25−1において電源の投入により、演算回路18のパルス発生部が投光回路15を起動してパルスを発生させ、このパルスに基づいて投光素子14がオン作動して光を発生させる。この光は投光側光ファイバー10で伝送されてンサ1において投光ンズ9より収束されて投光ビームFとなる。この投光ビームFは投光側ミラー6で直角に屈折された後、投光口部3より直角プリズム2側に出射される。
【0053】
投光口部3より出射された投光ビームFは、直角プリズム2では入射光aとしてB面から入射しA面及びC面で合計2回反射して、この反射光bが入射光aに平行に出射し、受光ビームF−1となって受光口部4に入る。
【0054】
この受光ビームF−1は受光側ミラー8で直角に屈折された後、受光ンズ11に入射して平行光になり、この平行光は受光側光ファイバー12に伝送されてアンプ部25−1の受光素子16により受光される。この受光素子16は受光を光電変換し受光信号として出力し、この受光信号は増幅回路17により増幅されて演算回路18に送られる。
【0055】
ウェハ検出用センサ30は、ウェハカセット23の出入口24で上下方向に移動できる移動体に搭載されいるために、この移動体が下方向に移動することで、ウェハ検出用センサ30は下方向に移動する。
【0056】
このウェハ検出用センサ30の下方向への移動により、ウェハ22の端面22Aが横から投光ビームFを遮る。このために、受光ビームF−1が発生せず、演算回路18の比較判定部において、検出体(ウェハ22)があると判定され、検出信号が出力部19に送られ、また、表示部20において検出体(ウェハ22)の検出状態が表示される。
【0057】
上記したように、ウェハ検出用センサ30とウェハ22との位置関係を図5のように配置することで、ビーム径の小さい投光ビームFをウェハ22の検出に使用するようにしたために、直角プリズム2により反射した後の受光ビームF−1の広がりによる被検出体であるウェハ22の上下に位置する他のウェハ22の影響を小さくできる。このために、ウェハ22の検出が安定したものになり、ウェハカセット23内のウェハ22の有無を検出することができる。
【0058】
また、ウェハ22の端面22Aが投光ビームFを遮った場合、投光ビームFがウェハ22の端面22Aの表面に反射されるが、上記した本発明の実施の形態1の場合と同様に、受光側に戻る光の量ははるかに少なく、このことでセンサ部1が誤動作することはない。
【0059】
また、ウェハ検出用センサ30は、センサ部1と直角プリズム2とは所定の間隔をおいて相対峙させた構成であるために、上記した本発明の実施の形態1の場合と同様に、ウェハ検出用センサ30の取付けが容易になり、配線工数も削減できる。しかも、直角プリズム2は寸法精度が高いために、基本的にセンサ部1のみの調整でよいことになり、従来の狭視界タイプ透過形のウェハ検出用センサで必要であった投、受光側両方の光軸調整が不用になるし、光軸調整時間が短くなる。
【0060】
(実施の形態3)
本発明に係るウェハ検出用センサの実施の形態3を図8及び図9に示す。
【0061】
本発明に係るウェハ検出用センサ30の実施の形態3は、その投、受光側にセンサ側プリズムである直角プリズム31とセンサ部32とを配置し、リフレクタとしてリフレクタ側プリズムである直角プリズム33を配置した構成である。
【0062】
すなわち、ウェハ検出用センサ30の投、受光側に使用する直角プリズム31は、90度反射プリズムとしての使用である。すなわち、図9に示すように、この90度反射プリズムは、光がC面(直角プリズム31の直角部を形成する他方の面部)に垂直に入射しB面(直角プリズム31の斜面部)で反射してA面(直角プリズム31の直角部を形成する一方の面部)に垂直に出射するものである。また、センサ部32は、上記した本発明に係るウェハ検出用センサの実施の形態1又は2におけるセンサ部1と同構成のものである。
【0063】
そして、直角プリズム31とセンサ部32とは、センサ側保持体13Aの先部と基部とに配置してある。すなわち、直角プリズム31は、そのA面を、リフレクタ側保持体13Bに保持された直角プリズム33のB面に対向させ、また、センサ部32は、その投、受光口部3、4を直角プリズム31のC面に対向させてセンサ側保持体13Aに設けてある。
【0064】
したがって、投光口部3より出射された光は、直角プリズム31では入射光aとしてC面から入射しB面で反射して、この反射光bがA面から入射光aに対して直角にウェハ22の円周の接線近傍に出射して投光ビームFになる。この投光ビームFは直角プリズム33では入射光a´としてB面から入射しA面及びC面で合計2回反射して、この反射光b´が入射光a´に平行に出射して受光ビームF−1となる。
【0065】
この受光ビームF−1は直角プリズム31では、入射光a´´としてA面から入射しB面で反射して、この反射光b´´がC面から入射光a´´に対して直角に出射して受光口部4に入り、上記した本発明に係るウェハ検出用センサの実施の形態1又は2におけるセンサ部1と同様にしてアンプ部25又は25−1において処理される。
【0066】
ウェハ検出用センサ30は、ウェハカセット23の出入口24で上下方向に移動できる移動体に搭載されいるために、この移動体が下方向に移動することで、ウェハ検出用センサ30は下方向に移動する。
【0067】
このウェハ検出用センサ30の下方向への移動により、ウェハ22の端面22Aが横から投光ビームFを遮る。このために、受光ビームF−1が発生せず、演算回路18の比較判定部において、検出体(ウェハ22)があると判定され、検出信号が出力部19に送られ、また、表示部20において検出体(ウェハ22)の検出状態が表示される。
【0068】
上記したように、ウェハ検出用センサ30とウェハ22との位置関係を図8のように配置することで、ビーム径の小さい投光ビームFをウェハ22の検出に使用するようにしたために、直角プリズム33により反射した後の受光ビームF−1の広がりによる被検出体であるウェハ22の上下に位置する他のウェハ22の影響を小さくできる。このために、ウェハ22の検出が安定したものになり、ウェハカセット23内のウェハ22の有無を検出することができる。
【0069】
また、ウェハ22の端面22Aが投光ビームFを遮った場合、投光ビームFがウェハ22の端面22Aの表面に反射されるが、上記した本発明の実施の形態1の場合と同様に、受光側に戻る光の量ははるかに少なく、センサ部1は誤動作することはない。
【0070】
また、本発明に係るウェハ検出用センサ30の実施の形態3では、その投、受光側に、センサ部32と、このセンサ部32からの投光ビームFをリフレクタとしての直角プリズム33に向かうように屈折させ、且つ直角プリズム33から反射された受光ビームF−1をンサ32の受光口部4に入射させる直角プリズム31とを配置し、リフレクタとして直角プリズム33を配置した構成のように、プリズムの形状、配置によっては、2ヶ以上のプリズムを使用することによるウェハ22の検出が可能であり、センサ部32をある程度距離を離した場所からの検出も可能である。しかも、センサ側保持体13Aが、その先側に直角プリズム31のみを配置するようになることから、このセンサ側保持体13Aの厚さを薄くすることができて、例えば、ウェハ検出用センサ30をロボットに搭載する場合などに有利になる。
【0071】
なお、上記した本発明に係るウェハ検出用センサの実施の形態1、2、3において、リフレクタとして直角プリズム2、33を用いたが、リフレクタとして図10に示すような2つのミラー35、36を直角に配置した構成のものを使用することも可能であるし、また、リフレクタとして光軸を変える1枚物のミラーでもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るウェハ検出用センサによれば、回析広がりが小さい投光ビームをウェハの検出に使用することで、リフレクタ反射後の受光ビームの広がりによる被検出体であるウェハの上下に位置する他のウェハの影響を小さくできて、ウェハの検出が安定したものになり、ウェハカセット内のウェハの有無を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウェハ検出用センサ(実施の形態1)の概略的な構成説明図である。
【図2】同ウェハ検出用センサ(実施の形態1)に用いるアンプ部の構成説明図である。
【図3】同ウェハ検出用センサ(実施の形態1)に用いるリフレクタとしての直角プリズムの説明図である。
【図4】ウェハカセットに収納されたウェハの検出方法の説明図である。
【図5】本発明に係るウェハ検出用センサ(実施の形態2)の概略的な構成説明図である。
【図6】同ウェハ検出用センサ(実施の形態2)の構成説明図である。
【図7】同ウェハ検出用センサ(実施の形態2)に用いるアンプ部の構成説明図である。
【図8】本発明に係るウェハ検出用センサ(実施の形態3)の概略的な構成説明図である。
【図9】同ウェハ検出用センサ(実施の形態3)に用いるセンサ側プリズムの説明図である。
【図10】2つのミラーを組み合わせたリフレクタの説明図である。
【図11】従来のウェハ検出用センサの概略的な構成説明図である。
【符号の説明】
1 センサ部
1A センサ本体
2 直角プリズム(リフレクタ)
3 投光口部(投光部)
3A 投光側光ファイバー挿入孔部
4 受光口部(受光部)
4A 受光側光ファイバー挿入孔部
5 直交部
6 投光側ミラー
7 直交部
8 受光側ミラー
9 投光レンズ
10 投光側光ファイバー
11 受光レンズ
12 受光側光ファイバー
13A センサ側保持体
13B リフレクタ側保持体
14 投光素子
15 投光回路
16 受光素子
17 増幅回路
18 演算回路
19 出力部
20 表示部
21 電源入力部
22 ウェハ(検出体)
22A 端面
23 ウェハカセット
24 出入口
25 アンプ部
25−1 アンプ部
30 ウェハ検出用センサ
31 直角プリズム(センサ側プリズム)
32 センサ部
33 直角プリズム(リフレクタ側プリズム)
F 投光ビーム
F−1 受光ビーム

Claims (1)

  1. ウェハカセットの出入口を移動できる移動体に搭載され、ウェハが光ビームを遮り、この光ビームの遮断を受光側で検出することによって前記ウェハの有無を検出するウェハ検出用センサであって、
    前記光ビームを出射して投光ビームを形成する投光部と、検出領域からの光である受光ビームを受光する受光部とを備えたセンサ部と、
    前記投光ビームを入射光として反射して前記受光ビームを形成すると共に、前記投光ビームの進行方向である光軸と前記受光ビームの進行方向である光軸との位置を変えるリフレクタとを備え、
    前記ウェハの有無を検出する前記光ビームに前記投光ビームを使用し、ウェハ円周の接線近傍に投光ビームが形成されるようにし、投光ビームがウェハの端面に当たって受光部が受光する受光ビームの量が減ることによってウェハの有無を検出することを特徴とするウェハ検出用センサ。
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