JP4276793B2 - ゴルフクラブ群 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれロフトの異なる同一種類のゴルフクラブを複数含むゴルフクラブ群に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
一般に、ゴルフクラブセットは、クラブの長さあるいはロフトすなわちクラブフェースの傾斜角度の異なる複数種のクラブから構成されており、プレーヤは、状況に応じて適宜のクラブを使い分けつつプレーする。このようなゴルフクラブセットは、このゴルフクラブセットを形成する全てのクラブがデザインあるいは打球感等の特性で統一されており、プレーヤはそれぞれの個性に合ったゴルフクラブセットを選択して購入することができる。
【0003】
更に、このようなゴルフクラブセットには、同じ番手等の同一種類のゴルフクラブとして、例えばシャフトの硬さあるいはロフト等の仕様をより細かく仕分けした複数のゴルフクラブを準備し、プレーヤが同じゴルフクラブセットの中でも更に細かくゴルフクラブを選択可能としたものがある。例えばウッドクラブセットの1番ウッドとしてロフトをそれぞれ9°,10°,11°に形成した3つのゴルフクラブを準備しておくことにより、プレーヤはこれらのゴルフクラブ群から、所要のロフトを持つものを選択することができる。本明細書では、このように同一種類のゴルフクラブとして準備され、それぞれ仕様の異なる複数のゴルフクラブをゴルフクラブ群という。
【0004】
このようにロフトの異なる複数のゴルフクラブを準備するのは、ロフトが打球角度に大きな影響を与えることを考慮したものである。すなわち、一般には、ヘッドスピードが速いと打球のスピン量が多く、打球が高く上がりすぎ、一方、ヘッドスピードが遅いと打球が低く、すぐに地面に落下する傾向がある。このため、ゴルフクラブを速く振ることのできる力のあるプレーヤは、風に負けない低い打球で飛距離を伸ばし、更にランが出るように、ロフトの小さいゴルフクラブを選択し、一方、初心者に多い力のないプレーヤは、打球を高くして可能な限り空中での距離が伸びるように、ロフトの大きいゴルフクラブを選択する傾向があるためである。
【0005】
このようなゴルフクラブ群の例として、特許第3096254号公報には、ロフトが増加するにつれてフェース面上の重心高さを増大させ、プレーヤ毎に適当なバックスピンを得られるようにしたゴルフクラブ群が記載されている。例えばフェース角度がそれぞれ9°,10°,11°,12°のときに、フェース面上の重心高さをそれぞれ27.1mm,28.38mm,29.45mm,30.52mmに形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この特許公報に記載のゴルフクラブ群は、プレーヤのヘッドスピードに応じてロフトを選択できるとしても、ロフトの小さいゴルフクラブを選択すると、バックスピン量が減少するために、必要以上に打球が低くなって、飛距離が低下してしまう虞がある。
【0007】
本発明はこのような課題を解決し,ロフトの小さいクラブでも飛距離を伸ばすことが可能なゴルフクラブ群を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するため、クラブヘッドの容積がヘッドスピードに与える影響について鋭意検討し、ヘッドスピードの遅い人にはクラブヘッドの容積が大きくなると大きな利点が得られる一方、ヘッドスピードの速い人にはクラブヘッドの容積が大きくなると利点よりも不都合な点が大きくなることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、それぞれロフトの異なる同一種類の複数のゴルフクラブからなり、これらのゴルフクラブが1番であるドライバー又は2番から5番であるフェアウェイウッドのいずれか1つの種類で形成されるゴルフクラブ群であって、前記ドライバー又はフェアウェイウッドのゴルフクラブは、ロフトが大きくなるに従ってヘッド容積が増大することを特徴とするゴルフクラブ群を提供するものである。
【0009】
このゴルフクラブ群の各ゴルフクラブはロフトが大きくなるに従ってクラブヘッドの正面投影面積が大きくなることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
本実施形態におけるゴルフクラブ群は、空気抵抗の大きいクラブヘッドを有する同一番手等の同一種類のゴルフクラブを複数含み、これらのゴルフクラブは、ロフトが例えば9°,10.5°,12°と大きくなるに従ってヘッド容積を例えば300cc,325cc,350ccに増大するものである。このゴルフクラブ群は、1番ウッドであるドライバーの他にも、2番から5番ウッドである通称フェアウェイウッドに適用可能であるが、これらのゴルフクラブ群は、空気抵抗の大きくなる約280cc以上であるヘッド容積を持つゴルフクラブに適用するのが好ましく、特にクラブヘッドの平均容積が300cc以上の1番ウッドクラブからなるゴルフクラブ群として形成するのが最も好ましい。
【0011】
このように、同一番手のゴルフクラブの内、クラブヘッドのロフトが大きくなるにしたがってゴルフヘッドの容積を大きく形成することにより、ロフトの大きなクラブヘッドを有するゴルフクラブでは、クラブヘッドの容積が大きくなるため、重量及び慣性モーメントが増大すると共に、スウィートスポットの領域が拡大し、ナイスショット率が高まる。一方、ロフトの小さなゴルフヘッドを有するゴルフクラブでは、クラブヘッドの容積が小さいために空気抵抗が少なく、これによりヘッドスピードを速くし、飛距離を伸ばすことができる。なお、本明細書中で、ヘッドスピードとはクラブを振ったときに、ゴルフボールを打球する際のクラブヘッドの動く速さをいい、一般には、ヘッドスピードの速い人は、クラブヘッドをゴルフボールに好適に当てることのできるミート率の高い上級者に多く、逆に、ヘッドスピードの遅い人は、ミート率の低い初心者に多い。通常は、ヘッドスピードが速いほどボールの初速が大きく、したがって飛距離が伸びることになる。
【0012】
本実施形態におけるゴルフクラブ群は、上述のように、クラブヘッドのロフトが例えば9°,10.5°,12°でその容積が例えば300cc,325cc,350ccのときに、正面投影面積がそれぞれ41.1cm,44.2cm,46.8cmと大きくなる。なお、本明細書で、正面投影面積とは、クラブヘッドをライ角通りに地面に載置した状態でクラブフェースに向き合いかつソールに対して垂直で、ロフトを測定する際に基準となる面に投影されるクラブヘッドの投影面積をいう。
【0013】
このように、正面投影面積が小さくなると、例えばゴルフクラブのスイング時に、右打ちのプレーヤの場合には右足付近まで振り下ろした後、手首が返されてから打球するまではフェース側が先行するため、空気抵抗が低下する。このため、ロフトの小さなゴルフクラブでは、正面投影面積を小さくすることにより、ヘッドスピードを増大するすることができる。この点について、空気抵抗は、クラブヘッドの速度の二乗に比例して増大するため、特にヘッドスピードの速い人にとっては、空気抵抗が小さいことは、ヘッドスピードを増大させ、ボールの飛距離を伸ばす上で極めて好ましいものである。
【0014】
なお、上記実施形態のゴルフクラブ群では、それぞれ9°,10.5°,12°のロフトを有する3本のクラブヘッドについて、容積を例えば300cc,325cc,350ccに形成し、正面投影面積を例えば41.1cm,44.2cm,46.8cmに形成したが、これに限らず、例えば2本、4本あるいはそれ以上のゴルフクラブからなるゴルフクラブ群を形成することも可能である。例えば1番ウッドとして4本のゴルフクラブを準備し、それぞれのロフトも例えば8°,9°,10°,11°等に形成し、それぞれのクラブヘッドの容積を例えば310cc,320cc,330cc,340ccとしたゴルフクラブ群を形成することも可能であり、ロフトが大きくなるにしたがってゴルフヘッドの容積を増大させ、このゴルフヘッドの空気抵抗をロフトが小さくなる程小さくすることができるものであれば、どのように区分けすることも可能である。
【0015】
【実施例】
以下、実施例について具体的説明する。
まず、1番ウッドについて12°,10.5°,9°のロフトの大中小の3種類のロフトのゴルフクラブについて、それぞれクラブヘッドの容積を350cc,325cc,300ccの3タイプのものを準備した。そして、プレーヤの内から、ロフトの大きいもの(12°)を好む人、平均的なもの(10.5°)を好む人、及び、ロフトの小さいもの(9°)を好む人をそれぞれロフトの大きさ別に10人づつ試打者として選定し、平均ヘッドスピードを測定した。このロフト別の試打者のヘッドスピードの調査結果は表1に示す通りである。
【0016】
【表1】
Figure 0004276793
【0017】
次に、この3種類のロフト別に、それぞれ好む大きさのロフトを持つ3タイプのゴルフクラブについて、各試打者の10打づつの試打のうちから、飛距離の大きいものの5打の平均飛距離を記録し、同じ平均ヘッドスピードを持つ試打者がヘッド容積によってどのような影響が生じるかについて実験した。その実験結果は表2に示す通りである。また、表3は、表2に示す実験結果をグラフで表したものである。
【0018】
【表2】
Figure 0004276793
【0019】
【表3】
Figure 0004276793
【0020】
この実験から、ヘッドスピードの速い人による9°のロフトを持つゴルフクラブの試打においては、ヘッド容積が大きいほど飛距離が低下することが判明した。これは、ヘッドスピードが速くなると、クラブヘッドの空気抵抗が大きくなり、逆にヘッドスピードが低下するからである。
【0021】
すなわち、ゴルフクラブのスウィング時は、クラブを振り上げたトップの状態からスタートし、右打ちの人の場合には右足付近までの振り下ろしまで、クラブヘッドのヒール側が先行し、その後、手首が返されるとクラブフェースがボール方向に向けられ、打球するまではクラブフェース側が先行するのが通常であり、したがって、クラブヘッドはトップから打球するまで、一方向を向いているのではないため、クラブヘッドの容積がスウィング時の空気抵抗に影響するからである。また、手首が返されてから打球するまでのヘッドスピードが最も速くなる時は、クラブヘッドはフェース側が先行するため、クラブヘッドの正面投影面積が大きくなるほど、空気抵抗が増大する。
【0022】
一方、ヘッドスピードの遅い人が試打した12°のロフトを持つゴルフクラブでは、ヘッド容積、又は正面投影面積が大きいほど飛距離が伸びており、また、平均的なヘッドスピードの人が試打した10.5°のゴルフクラブでは、ヘッド容積および正面投影面積が異なってもほぼ同じ飛距離が得られた。そして、上述のように、ヘッドスピードの速い人が試打した9°のロフトを持つゴルフクラブでは、空気抵抗が影響することにより、ヘッド容積が大きく、また、正面投影面積が大きくなるほど飛距離が低下する。
【0023】
したがって、上記の実験結果から、ドライバと称される1番ウッドについて、それぞれ9°のロフトを持つクラブヘッドの容積を300cc、正面投影面積を41.1cmに形成し、10.5°のロフトを持つクラブヘッドの容積を325cc、正面投影面積を44.2cmに形成し、12°のロフトを持つクラブヘッドの容積を350cc、正面投影面積を46.8cmに形成した3つのゴルフクラブからなるゴルフクラブ群を形成することが最も好ましいことが判明した。
【0024】
これにより、ロフト角の小さいゴルフクラブになるにしたがってヘッドスピードを上げやすくなるため、バックスピン量が減少して低くなった打球の高さを維持し、ヘッドスピードの速い力のあるプレーヤは、ロフト角の小さいクラブでも飛距離を伸ばすことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上明らかなように、本発明のゴルフクラブ群によると、1番であるドライバー又は2番から5番であるフェアウェイウッドのうちの同一の種類で形成される複数のゴルフクラブは、ロフト角の小さいゴルフクラブになるにしたがってヘッドスピードを上げやすくなるため、ロフトの小さいクラブでも飛距離を伸ばすことが可能となる。

Claims (2)

  1. それぞれロフトの異なる同一種類の複数のゴルフクラブからなり、これらのゴルフクラブが1番であるドライバー又は2番から5番であるフェアウェイウッドのいずれか1つの種類で形成されるゴルフクラブ群であって、前記ドライバー又はフェアウェイウッドのゴルフクラブは、ロフトが大きくなるに従ってヘッド容積が増大することを特徴とするゴルフクラブ群。
  2. 各ゴルフクラブは、ロフトが大きくなるに従ってヘッドの正面投影面積が大きくなることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ群。
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