JP4276602B2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents

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    • F02F3/22Pistons  having cooling means the means being a fluid flowing through or along piston the fluid being liquid

Description

本発明は、内燃機関用ピストンに係り、詳しくは冷却油を循環させるほぼ環状の冷却通路を頭部内に備えた内燃機関用ピストンに関する。
内燃機関は、シリンダ内にピストンを往復動可能に配置して燃焼室を区画し、燃焼室内で燃料を燃焼爆発させることによって出力を得るようになっている。また、ピストンの外周には、圧縮及び爆発ガス圧に対して気密を保つことと、燃焼によって発生した熱のうちピストンが受ける分をシリンダ壁に伝えてピストンの過熱を防止するためのピストンリング(コンプレッションリング)が嵌合される溝が形成されている。従来、ピストン頭部及び前記溝の過熱を抑制するため、ピストンの頭部内に環状の冷却通路(クーリングチャネル)を設けるとともに、この冷却通路に冷却用オイルを環流させてピストンの冷却を行うようにしているものがある。一般に冷却通路には、ほぼ対称位置に入口通路と出口通路とがそれぞれ下向きに形成されている。そして、シリンダブロックに取り付けられた噴射ノズルからオイルが入口に向けて噴射される。入口から冷却通路に入ったオイルは冷却通路内を2系統に分かれて流れてピストンを冷却した後、図7(a)に示すように、2系統の各通路51a,51bを流れるオイルの流れが流出口52で合流してピストン53の外部に排出される。
ところが、前記の構造においては、各通路51a,51b内を左右両側より流れてきたオイル54(矢印で図示)が流出口52付近で衝突し、流れが乱れて流出口52からオイル54が円滑に排出されることの支障となる。そして、オイル54が円滑に排出されないと、各通路51a,51b内にピストン53との熱交換で温度が上昇したオイル54が滞留し、熱交換前の温度の低いオイルが通路51a,51bに供給され難くなり冷却効果が低下する。
冷却効果を高めるため、噴射ノズルからのオイルの単位時間当たりの噴射量を増加させる方法もあるが、オイルポンプの駆動負荷増につながり、エンジン全体として燃費悪化となる。
噴射ノズルからのオイル噴射量を増加させずに、流出口におけるオイルの流れの乱れを減少させて冷却効果を高める形状の冷却通路を備えたピストンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、図7(b)に示すように、流出口52の近傍に、冷却油案内隔壁55が設けられ、各通路51a,51bを流れたオイルは冷却油案内隔壁55により2つに分けられた流出口56a,56bを流れ、最後に流出口56で合流して外へ排出される構成のピストンが提案されている。また、図7(c)に示すように、通路51aの流出口56aと、通路51bの流出口56bの流路とは相互に入り交じることなく全く別々に形成され、それぞれの流路内を流れるオイル54a,54bにより別々にピストンの冷却が行われる構成も提案されている。これらの構成では、通路51a,51bの流出口におけるオイルの衝突による流れの乱れを減少させて円滑なオイルの流れを可能とし、冷却効果を高めることが可能となる。
実開平5−61423号公報(第6,7頁、図1,2)
ところが、特許文献1に記載の構成においても、冷却通路は従来の冷却通路と同様に合流する通路の出口端は両通路51a,51bともピストンの中心を中心とする同一円周上に存在する。従って、図7(b)に示す構成では、両流出口56a,56bを区画する冷却油案内隔壁55を薄く形成する必要があり製造が難しいだけでなく、冷却油案内隔壁55の強度を確保するのも難しい。図7(c)に示す構成では、両通路51a,51bが完全に独立しており冷却油案内隔壁55が厚いため、強度の心配はない。しかし、流出口56a,56bの間隔が離れるため、その間と対応する部分の冷却効果が低下するという問題がある。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、2系統の通路を経て排出される冷却油が、出口部付近で衝突するのを回避することができ、しかも製造が容易で冷却効率を高めることができる内燃機関用ピストンを提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、冷却油を循環させるほぼ環状の冷却通路を頭部内に備えた内燃機関用ピストンである。そして、前記冷却通路は入口部から互いに逆方向に冷却油を案内可能に分かれた2系統の通路を備え、前記両通路は出口部で合流するとともに、各通路の出口側端部がピストンの径方向にオフセットされるように形成されている。ここで、「ほぼ環状」とは、冷却通路を構成する2系統の通路が、共通の入口から二つに分岐した構成だけでなく、2系統の通路の入口が完全に独立している構成や、環の一部が切れた状態の通路がほぼ環状に配置されたものも含むことを意味する。ここで言うオフセットとは、従来のように2つの冷却通路が出口部付近で正面から連通するのではなく、それぞれの冷却通路が出口部付近でずれていることを意味している。
この発明では、2系統に分かれた通路を流れてピストンを冷却した冷却油は、出口部で合流してピストンの外部に流出する。両通路の出口側端部はピストンの径方向にオフセットされた状態で配置されているため、出口部が一つでも互いに逆方向から流れてきた冷却油が衝突せずに出口部から流出する。各通路の出口側端部の端面が特許文献1の冷却油案内隔壁に相当し、各通路の出口側端部が接近あるいは側面が接しても強度の問題はない。従って、2系統の通路を経て排出される冷却油が、出口部付近で衝突すること(互いに干渉すること)を回避することができ、しかも製造が容易で冷却効率を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記両通路の出口側端部は径方向において連通されている。一般に、両通路はピストンを鋳造する際に中子を使用して形成される。両通路の出口側端部が径方向において連通されていない構成では、中子は出口側端部が離れた構造となり、入口側端部が連続していない通路の場合は、中子が2個必要となる。また、入口側端部が連続していても中子は出口側端部において環の一部が切れた形状となるため、中子が破損し易くなって取り扱いが難しくなる。しかし、この発明では、入口側端部が連続していない通路でも1個の中子で形成でき、ピストンを鋳造する際に通路となる部分の中子の取り扱いが簡単になり、入口側端部が連続している通路では中子が環状となるため、破損し難くなって取り扱いがより簡単になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記出口部はドリル加工で形成されている。この発明では、出口部も通路形成用の中子を使用して形成する場合に比較して、型抜きが容易で製造がより簡単になる。
本発明によれば、2系統の通路を経て排出される冷却油が、出口部付近で衝突するのを回避することができ、しかも製造が容易で冷却効率を高めることができる。
以下、本発明をディーゼルエンジンに使用されるピストンに具体化した一実施形態を図1〜図3に従って説明する。図1(a)はピストンの断面図、(b)は冷却通路の模式斜視図、図2(a)はピストンの平面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は(a)のC−C線断面図、図3は冷却通路の入口部の断面図である。なお、図2(a)は図1(a)の状態からピストンを90度回転させた状態の平面図である。
図1(a)に示すように、ピストン11の上面中央には燃焼室を構成する凹部12が形成されている。ピストン11の上部外周には、ピストンリング(図示せず)が嵌合される溝13と、オイルリング(図示せず)が嵌合される溝14とが形成されている。ピストン11の頭部内には冷却油を循環させるほぼ環状の冷却通路15が凹部12より下方位置に設けられている。
図1(b)及び図2(a)に示すように、冷却通路15は、ほぼ円環状に形成されるとともに、入口部16と、入口部16から互いに逆方向に冷却油を案内可能に分かれた2系統の通路17a,17bと、出口部18とを備えている。通路17a,17bはピストン11の軸方向と直交する平面上に位置するように形成され、入口部16及び出口部18はピストン11の軸方向と平行に延びるように形成されている。
図3に示すように、入口部16の上方には冷却油案内隔壁19が設けられ、シリンダ(図示せず)に装備されたオイル噴射ノズル20から入口部16に向けて噴射されたオイルが各通路17a,17bの流入口16a,16bに円滑に案内可能に構成されている。各流入口16a,16bが通路17a,17bに連通している。各流入口16a,16bは、シリンダ(図示せず)に装備されたオイル噴射ノズル20の噴射口20a,20bと対向するように配置されている。なお、図1(a)に示すように、ピストン11のスカート部11aの下端には、オイル噴射ノズル20の逃げ部11bが形成されている。
両通路17a,17bは出口部18で合流するとともに、各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beがピストン11の径方向にオフセットされるように形成されている。両通路17a,17bの出口側端部17ae,17beは径方向において連通されている。両通路17a,17bは、断面が角部の面取りされた矩形状に形成されている。なお、入口部16、両通路17a,17b、出口部18等のピストン11に対する大きさの比は、図示の都合上実際とは異なっている。
ピストン11はアルミニウム合金により鋳造されている。各流入口16a,16b及び通路17a,17bは、ピストン11を鋳造する際にほぼリング状の塩中子を型内に配置して鋳造した後、塩中子を水で溶解して形成される。入口部16の下部及び出口部18は、ピストン11の鋳造後にドリル加工で形成される。
次に前記のように構成されたピストン11の作用を説明する。
ピストン11は、シリンダ内を往復移動し、所定位置に配置されたオイル噴射ノズル20の噴射口20a,20bから冷却油21(矢印で図示)が、入口部16へ向けて噴射される。噴射された冷却油21は、冷却油案内隔壁19に案内されて各流入口16a,16bを経て各通路17a,17bに供給され、2系統の流れとなってピストン11を冷却する。各通路17a,17bを流れてピストン11を冷却した冷却油21は最後に出口部18で合流して外へ排出される。
各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beがピストン11の径方向にオフセットされているため、2系統の通路17a,17bを経て排出される冷却油21が、出口部18において互いに干渉(衝突)するのが回避され、相互に混合、拡散することがなくなる。従って、流路抵抗が小さくなり、通路17a,17bを流れる間にピストン11との熱交換で高温となった冷却油21が円滑に排出され、高い冷却効果を得ることができる。
両通路17a,17bの出口側端部17ae,17beは径方向において連通されている。しかし、両通路17a,17b内を流れる冷却油21は、連通部においても連通部と平行に移動するため、流れの抵抗を増加させることはほとんどない。
この実施形態では以下の効果を有する。
(1)ほぼ環状の冷却通路15は、入口部16から互いに逆方向に冷却油21を案内可能に分かれた2系統の通路17a,17bを備え、両通路17a,17bは出口部18で合流するとともに、各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beがピストン11の径方向にオフセットされるように形成されている。従って、2系統の通路17a,17bを経て排出される冷却油21が、出口部18付近で衝突すること(互いに干渉すること)を回避することができ、冷却油21が円滑に排出されて冷却効率を高めることができる。
(2)各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beがピストン11の径方向にオフセットされているため、各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beの端面が特許文献1の冷却油案内隔壁に相当し、各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beが接近あるいは側面が接しても強度の問題はない。従って、2系統の通路17a,17bを製造する際、特許文献1と異なり、各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beを接近させても容易に製造することができる。
(3)両通路17a,17bの出口側端部17ae,17beはピストン11の径方向において連通されている。両通路17a,17bはピストン11を鋳造する際に中子を使用して形成されるため、両出口側端部17ae,17beが径方向において連通されていない構成では、中子は出口側端部17ae,17beが離れた構造となる。そのため、入口側端部が連続していない通路の場合は、中子が2個必要となる。また、入口側端部が連続していても中子は出口側端部17ae,17beにおいて環の一部が切れた形状となるため、中子が破損し易くなって取り扱いが難しくなる。しかし、この実施形態では、通路17a,17bは入口側端部及び出口側端部が連続しているため中子が環状となり、ピストン11を鋳造する際に1個の環状中子で通路17a,17bを形成でき、中子が破損し難くなって取り扱いが簡単になる。
(4)出口部18はドリル加工で形成されている。従って、出口部18も通路17a,17bを形成するための中子を使用してピストンを鋳造する場合に比較して型抜きが容易で製造がより簡単になる。
(5)冷却通路15の入口部16の上方が冷却油案内隔壁19により二つの流入口16a,16bに分離されており、各流入口16a,16bに対応した噴射口20a,20bを備えたオイル噴射ノズル20から噴射された冷却油が各流入口16a,16bを介して各通路17a,17bに導かれる。従って、入口部16における流路抵抗が小さくなり、冷却油21がより円滑に冷却通路15を流れることができ、冷却効率がより高められる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 出口部18をドリル加工で形成する代わりに、塩中子を使用した鋳造で形成してもよい。この場合、図4(a)に示すように、各通路17a,17bとなる環状部22aと、出口部18となる柱状部22bとを備えた塩中子22を使用する。また、入口部16も塩中子を使用した鋳造で形成してもよい。この場合、図4(b)に示すように、入口部16及び出口部18となる2個の柱状部22b,22cを備えた塩中子22を使用する。
○ 両通路17a,17bの出口側端部17ae,17beは径方向において連通されていなくてもよい。即ち、2系統の通路は、出口端が区画壁で仕切られていてもよい。この場合、両通路17a,17bを形成するための塩中子22は、両通路17a,17bの出口側端部17ae,17beに相当する部分が離れて形成される。従って、両通路17a,17bの入口側端部が連続していない形状とする場合は冷却通路15を形成するのに2個の塩中子が必要となり、中子の取り扱いが面倒になるため、図5(a),(b)に示すように、入口側端部が連続した構成が好ましい。図5(a)は、冷却油案内隔壁19が存在しない場合に対応する塩中子22の平面図であり、図5(b)は、冷却油案内隔壁19が存在する場合に対応する塩中子22の斜視図である。
○ 両通路17a,17bは出口部18で合流するとともに、各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beがピストン11の径方向にオフセットされるように形成されていればよく、必ずしも両出口側端部17ae,17beの出口部18と対応する部分全体がピストン11の径方向から見て重なる形状に限らない。例えば、図6(a)に示すように、両通路17a,17bの出口部18と対応する部分である出口側端部17ae,17beが湾曲するように形成され、出口側端部17ae,17beの途中がピストン11の径方向から見た状態において交差するように形成されていてもよい。この場合、出口部18は各通路17a,17bの断面積の合計より大きな断面積の空間部となるように形成される。
○ 図6(b)に示すように、両通路17a,17bの出口側端部17ae,17beが湾曲するように形成され、出口側端部17ae,17beの開口端がピストン11の径方向から見た状態において交差するように形成されていてもよい。この場合、出口部18は各通路17a,17bの断面積の合計とほぼ同じ断面積の空間部となるように形成される。
○ 各通路17a,17bの出口側端部17ae,17beが、ピストン11の軸方向に平行ではなく、図6(c)に示すように斜めに延びるように形成してもよい。出口側端部17ae,17beが、ピストン11の軸方向と平行に延びる構成では、出口からいったん排出された冷却油が、ピストン11の下降行程において高速で下降するピストン11の出口開口で捕捉され易い。しかし、出口側端部17ae,17beがピストン11の軸方向に対して斜めに延びるように形成されている場合、出口から排出された冷却油は、ピストン11の軸方向に対して斜めに進むため、ピストン11の下降時に出口から再び通路17a,17b内に入り込み難くなる。その結果、出口側端部17ae,17beにおける抵抗が小さくなるとともに、冷却効率を高めることができる。
○ 出口部18は一定の幅あるいは径ではなく、図6(c)に示すように、両通路の出口端に向かって縮径となる円錐台状あるいは円錐台状に近い形状に形成されていてもよい。この形状の場合、通路17a,17bを流れてきた冷却油21が通路の端部で方向を変える際、抵抗が少なくなる。この形状の出口部18は、刃部が円錐状又は円錐台状のドリルを使用することで簡単に形成することができる。
○ 入口部16は1個に限らず、各通路17a,17b毎に完全に独立して2個設けてもよい。この場合、各通路17a,17bを流れる冷却油21相互の流れの干渉は全く無く、流路抵抗がより小さくなり、更に高い冷却効果が得られる。
○ 入口部16の冷却油案内隔壁19をなくして、両通路17a,17bの入口側端部が直線上で連続する形状としてもよい。
○ 通路17a,17bを鋳造で製造するための中子は塩中子に限らず、砂や他の粒子で形成された中子を使用してもよい。
○ 両通路17a,17bの断面形状は、角部の面取りされた矩形状に限らず円形、楕円形等に適宜変更してもよい。
○ ディーゼルエンジン用のピストンに限らず、ガソリンエンジン等他の内燃機関用のピストンに適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記出口部は両通路の出口端に向かって縮径となる円錐台状に形成されている。
(2)請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1)のいずれか一項に記載の発明において、前記2系統の通路は、入口端が独立して形成されている。
(3)請求項1に記載の発明において、前記2系統の通路は、出口端が区画壁で仕切られている。
(a)はピストンの断面図、(b)は冷却通路の模式斜視図。 (a)はピストンの平面図、(b)は(a)のB−B線における部分断面図、(c)は(a)のC−C線における部分断面図。 冷却通路の入口部の断面図。 (a),(b)はそれぞれ別の実施形態における冷却通路形成用の塩中子の模式斜視図。 (a)は冷却油案内隔壁が存在しない場合に対応する塩中子の平面図、(b)は、冷却油案内隔壁が存在する場合に対応する塩中子の斜視図。 (a),(b),(c)はそれぞれ別の実施形態における出口部の断面図。 (a),(b),(c)はそれぞれ従来技術における通路の出口部の断面図。
符号の説明
11…ピストン、15…冷却通路、16…入口部、17a,17b…通路、17ae,17be…出口側端部、18…出口部、21…冷却油。

Claims (3)

  1. 冷却油を循環させるほぼ環状の冷却通路を頭部内に備えた内燃機関用ピストンであって、前記冷却通路は入口部から互いに逆方向に冷却油を案内可能に分かれた2系統の通路を備え、前記両通路は出口部で合流するとともに、各通路の出口側端部がピストンの径方向にオフセットされるように形成されている内燃機関用ピストン。
  2. 前記両通路の出口側端部は径方向において連通されている請求項1に記載の内燃機関用ピストン。
  3. 前記出口部はドリル加工で形成されている請求項1又は請求項2に記載の内燃機関用ピストン。
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