JP4274883B2 - 電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
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Description
実施例1においては、チタン(Ti)粉末100gを真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断してチタン箔からなる陽極を作製した。
実施例2においては、チタン粉末99gに対して、添加金属としてタングステン(W)粉末を1g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中にタングステンが拡散されて合金化されたチタン−タングステン合金(Ti−W)箔からなる陽極を作製した。
実施例3においては、チタン粉末99gに対して、添加金属としてバナジウム(V)粉末を1g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中にバナジウムが拡散されて合金化されたチタン−バナジウム合金(Ti−V)箔からなる陽極を作製した。
実施例4においては、チタン粉末99gに対して、添加金属として亜鉛(Zn)粉末を1g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中に亜鉛が拡散されて合金化されたチタン−亜鉛合金(Ti−Zn)箔からなる陽極を作製した。
実施例5においては、チタン粉末99gに対して、添加金属としてアルミニウム(Al)粉末を1g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中にアルミニウムが拡散されて合金化されたチタン−アルミニウム合金(Ti−Al)箔からなる陽極を作製した。
実施例6においては、チタン粉末99gに対して、添加金属としてモリブデン(Mo)粉末を1g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中にモリブデンが拡散されて合金化されたチタン−モリブデン合金(Ti−Mo)箔からなる陽極を作製した。
実施例7においては、チタン粉末99gに対して、添加金属としてハフニウム(Hf)粉末を1g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中にハフニウムが拡散されて合金化されたチタン−ハフニウム合金(Ti−Hf)箔からなる陽極を作製した。
実施例8においては、チタン粉末99gに対して、添加金属としてジルコニウム(Zr)粉末を1g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中にジルコニウムが拡散されて合金化されたチタン−ジルコニウム合金(Ti−Zr)箔からなる陽極を作製した。
実施例9においては、チタン粉末99gに対して、添加金属としてニオブ(Nb)粉末を1g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中にニオブが拡散されて合金化されたチタン−ニオブ合金(Ti−Nb)箔からなる陽極を作製した。
実施例10においては、チタン粉末99gに対して、添加金属として亜鉛粉末を0.5g、アルミニウム粉末を0.5g加え、これらを回転揺動式混合装置により20分間混合させた後、この混合粉末を真空中において1500℃で厚さ100μmになるまで加圧し、これを1cm×5cmの大きさに切断して、チタン中に亜鉛とアルミニウムとが拡散されて合金化されたチタン−亜鉛−アルミニウム合金(Ti−Zn−Al)箔からなる陽極を作製した。
比較例1においては、上記の実施例1の場合と同様にしてチタン箔からなる陽極を作製する一方、この陽極に窒素をドープさせないようにした。
実施例5.1〜5.6においては、上記の実施例5の場合と同様に、チタン粉末に対して、添加金属としてアルミニウム粉末を加えるようにした。
実施例1.1〜1.9においては、上記の実施例1の場合と同様にして作製したチタン箔からなる陽極を用い、この陽極を窒素ガス雰囲気中で熱処理して窒素をドープさせるにあたり、窒素ガス雰囲気中で熱処理する温度を変更させて、各陽極にドープさせる窒素量を変更させ、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして各陽極を作製した。
実施例1.10〜1.13においては、上記の実施例1の場合と同様にして、チタン箔からなる陽極を窒素ガス雰囲気中で熱処理して、窒素を1重量%ドープさせた陽極を用いるようにした。
Claims (9)
- 窒素がドープされたチタン又はチタン合金からなる陽極が陽極酸化されて、この陽極の表面に誘電体層が形成された電解コンデンサであって、前記誘電体層にはフッ素がドープされていることを特徴とする電解コンデンサ。
- 請求項1に記載の電解コンデンサにおいて、上記のチタン合金は、チタンに対してタングステン、バナジウム、亜鉛、アルミニウム、モリブデン、ハフニウム、ジルコニウム及びニオブから選択される少なくとも1種の添加金属が添加されて合金化されたものであることを特徴とする電解コンデンサ。
- 請求項2に記載した電解コンデンサにおいて、上記のチタン合金中における添加金属の含有量が5重量%以下になっていることを特徴とする電解コンデンサ。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載した電解コンデンサにおいて、上記のチタン又はチタン合金中に窒素が0.01〜5重量%の範囲でドープされていることを特徴とする電解コンデンサ。
- 請求項4に記載した電解コンデンサにおいて、上記のチタン又はチタン合金中に窒素が0.02〜1重量%の範囲でドープされていることを特徴とする電解コンデンサ。
- チタン又はチタン合金からなる陽極に窒素をドープした後、この陽極を、フッ素イオンを含む水溶液中で陽極酸化させることにより、陽極の表面にフッ素がドープされた誘電体層を形成することを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
- 請求項6に記載した電解コンデンサの製造方法において、チタン又はチタン合金からなる陽極を窒素雰囲気中において300〜1500℃の範囲の温度で熱処理して、チタン又はチタン合金からなる陽極に窒素をドープさせることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
- 請求項7に記載した電解コンデンサの製造方法において、上記のチタン又はチタン合金からなる陽極を窒素雰囲気中において熱処理する温度が500〜900℃の範囲であることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
- 請求項6に記載した電解コンデンサの製造方法において、上記のフッ素イオンを含む水溶液が、フッ化アンモニウム、フッ化カリウム、フッ化ナトリウム及びフッ酸から選択される1種の水溶液であることを特徴とする電解コンデンサの製造方法。
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