JP4274881B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁継電器に関する。
電磁石装置と、電磁石装置の作動に伴って開閉動作する接点部とを、共通の基部に組み込んでなる電磁継電器において、接点部における接点開成中の電気信号の漏れを低減する目的で、接点部を囲繞する金属製のシールド部材を備えたものが、特に高周波信号切換用途で知られている(例えば特許文献1参照)。この種の電磁継電器では、基部を有する筐体内で、接点部と電磁石装置との間に介在しつつ接点部を囲繞するように、接地電位のシールド部材を延設することにより、接点部から電磁石装置(磁気回路)への信号の漏れを効果的に低減することができる。
特許文献1に記載される電磁継電器では、筐体内で接点部を囲繞する位置に配置される断面略U形のシールド部材に、基部を通して筐体外部に一部露出する金属製の取付板が固定され、この取付板に、接点部の固定接点を各々に有する複数の固定接点部材と、シールド部材を接地するための複数の接地端子とが、それぞれ固定的に取り付けられている。複数の固定接点部材は、個々に絶縁部材を介して取付板に固定され、各々の一端の固定接点がシールド部材に囲繞されるとともに他端の外部端子部分が基部の外側に突出するように、取付板及びシールド部材を貫通して延設される。また複数の接地端子は、各々の一端で取付板に直接固定され、その状態で、各々の他端の外部端子部分を基部の外側に突出させて基部上に配設される。それら接地端子は、取付板を介してシールド部材に電気的に接続され、各々の外部端子部分が例えば回路基板の接地導体に接続されることによりシールド部材を接地する。
特許第3251995号公報
前述した特許文献1に記載される電磁継電器では、接点部を囲繞するシールド部材の接地構造として、シールド部材に固定される取付板と、取付板に固定される複数の接地端子とを使用し、さらに複数の固定接点部材を個々に取付板から絶縁するための複数の絶縁部材を用いている。したがって、接地構造を構成する部品数及びその組立工数が多く、歩留りの低下、製造コストの高騰、部品管理の煩雑化等の課題が生じる懸念があった。特に、複数の接地端子が取付板に支持されるので、シールド部材と各接地端子との間の導通接続の信頼性が組立作業の確度の影響を受け易く、安定した接地シールド構造を確立することが困難になる危惧があった。
本発明の目的は、接点部における信号の漏れを低減するシールド部材を備えた電磁継電器において、シールド部材の接地構造を構成する部品数及びその組立工数を削減できるとともに、接点部を囲繞する安定した接地シールド構造を確立して良好な信号漏れ防止機能を発揮できる電磁継電器を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基部を有する筐体と、筐体に収容される電磁石装置と、筐体に収容され、電磁石装置の作動により開閉動作する接点部と、筐体に収容され、接点部を囲繞するシールド部材とを具備する電磁継電器において、シールド部材に直接かつ導通可能に連結され、基部を貫通して筐体の外部に延設されるとともに互いに平行に離間して整列配置される複数の接地端子と、筐体の外部で複数の接地端子に導通可能に連結され、接点部に対応する位置で基部の外面を被覆する接地層とを具備し、接地層が、複数の接地端子を個別に受容する開放溝形の複数の開口部を有する導体板からなり、導体板が、互いに反対側の一対の外縁を有し、複数の開口部が、それら外縁のそれぞれに沿って分散配置されるとともに、一方の外縁に沿って配置される開口部と他方の外縁に沿って配置される開口部とが、それら外縁に沿った方向へ互いにずれた位置に設けられ、整列配置された複数の接地端子の各々が、導体板の対応の開口部の底縁部分に係合していること、を特徴とする電磁継電器を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電磁継電器において、接地端子がシールド部材に一体に形成される電磁継電器を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電磁継電器において、接点部が、基部を貫通して筐体の外部に延設される固定接点部材を備え、導体板が、固定接点部材を非接触に受容する第2の開口部を有する電磁継電器を提供する。
請求項1に記載の発明によれば、接点部を囲繞するシールド部材の接地構造が、シールド部材に直接かつ導通可能に連結される接地端子と、筐体の外部で接地端子に導通可能に連結される接地層とから構成されるので、接地層を、筐体外部で接点部の構成要素に非接触に配置される適当な形状に形成することにより、既述の特許文献1に記載されるような取付板から固定接点部材を絶縁する絶縁部材を排除でき、以って、接地構造を構成する部品数及びその組立工数を削減して、歩留りの低下、製造コストの高騰、部品管理の煩雑化等の課題を解決することができる。しかも、接地端子がシールド部材に直接に連結されるので、シールド部材と接地端子との間の導通接続の信頼性を容易に確保でき、接点部を囲繞する安定した接地シールド構造を確立して良好な信号漏れ防止機能を発揮することが可能になる。
また、接地層として、開口部を有する所定形状に予め成形した導体板を使用できるので、接地構造の組立作業が一層容易になるとともに、接地能力のばらつきが効果的に低減される。
また、複数の接地端子が、導体板をその一対の外縁で挟むように配置されるから、接地端子を導体板に接合する作業中に導体板を適正位置に自己保持でき、接地構造の組立作業が一層容易になる。
請求項2に記載の発明によれば、接地端子とシールド部材とを一体化することで、接地構造の部品数及びその組立工数のさらなる削減を達成できる。また、シールド部材と接地端子との間の導通接続の信頼性を一層向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、導体板が、接点部の固定接点部材から容易かつ確実に絶縁される。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。全図面に渡り、対応する構成要素には共通の参照符号を付す。
図面を参照すると、図1は、本発明の一実施形態による電磁継電器10の分解斜視図、図2は、電磁継電器10の組立断面図、図3は、電磁継電器10の組立斜視図である。電磁継電器10は、基部12を有する筐体14と、筐体14に収容される電磁石装置16と、筐体14に収容され、電磁石装置16の作動により開閉動作する接点部18と、筐体14に収容され、接点部18を囲繞するシールド部材20とを備えて構成される。筐体14は、基部12上で適正に組み立てた電磁石装置16、接点部18及びシールド部材20を包囲して基部12に組み付けられる中空箱状のケース22をさらに有する。
基部12は、電気絶縁性の樹脂成形品からなり、電磁石装置16を配置する第1部分24と、接点部18及びシールド部材20を配置する第2部分26とを備える。基部12の第1部分24には、後述する電磁石装置16のコイル端子が挿通される複数の第1端子孔28が貫通形成される。また、基部12の第2部分26には、後述する接点部18の固定接点部材及びシールド部材20の接地端子が挿通される複数の第2端子孔30が貫通形成される。
電磁石装置16は、巻枠32と、巻枠32に巻き付けて支持されるコイル34と、コイル34の中心軸線34aに平行に配置されて巻枠32に受容される可動鉄心36と、可動鉄心36に関連してコイル34の外側に近接配置される一組の磁極片(継鉄)38、40と、それら磁極片38、40に関連して配置される一対の永久磁石42とを備える。巻枠32は、電気絶縁性の樹脂成形品であり、所定長さを有する中空の胴部32aと、胴部32aの長手方向両端に連結される一対の鍔部32bとを一体的に有する。コイル34は、巻枠32の胴部32aに導線の所要長さ部分を密に巻着して形成され、巻枠32の両鍔部32bの間に固定的に保持される。巻枠32の両鍔部32bには、コイル34の巻線端を接続する一対のコイル端子44が設置される。
可動鉄心36は、例えば磁性鋼から形成される柱状部材であり、その大部分が、コイル34の中心軸線34aに平行な状態を維持しつつ巻枠32の胴部32a内に平行移動可能に受容される。可動鉄心36には、巻枠32内で可動鉄心36をコイル軸線34aから所定方向へずれた初期位置へ付勢するばね46が取り付けられる。可動鉄心36の軸線方向両端36aは、巻枠32の両鍔部32bから外方へ突出して配置される。
一組の磁極片38、40は、可動鉄心36の全長に相当する長さを有する1つの磁極片38と、その略半分の長さをそれぞれに有する一対の磁極片40とを含む。長尺の磁極片38は、例えば磁性鋼から略U形に打ち抜いて形成され、長手方向両端の板状部分38aが、巻枠32から突出した可動鉄心36の長手方向両端36aにそれぞれ非接触に近接して配置されるとともに、中央の棒状部分38bが、コイル軸線34aに略平行に向けられてコイル34の図で下方に配置される。短尺の磁極片40の各々は、例えば磁性鋼から略L形に打ち抜いて形成され、一対の磁極片40が磁極片38と同様の略U形を呈するように組み合わされる。各磁極片40は、一端の板状部分40aが、磁極片38の板状部分38aとは反対側で可動鉄心36の長手方向一端36aに非接触に近接して配置されるとともに、他端の棒状部分40bが、コイル軸線34aに略平行に向けられてコイル34の図で下方に、磁極片38の棒状部分38bに対し平行に離間して配置される。
一対の永久磁石42は、巻枠32から突出した可動鉄心36の長手方向両端36aの図で下方に配置され、一組の磁極片38、40の長手方向両端で互いに対向する板状部分38a、40aの間に受容される。それら永久磁石42は、それぞれに対向する板状部分38a、40aの間で互いに逆向きの極性を有するように配置される。それにより、磁極片38の両端の板状部分38aは互いに反対の極性を呈し、それら板状部分38aに対向する一対の磁極片40の板状部分40aも互いに反対の極性を呈する。
このような構成を有する電磁石装置16では、コイル34に通電しない非作動時には、可動鉄心36がばね46の作用により、その長手方向両端36aを一対の磁極片40の板状部分40aに近接させた初期位置(復旧位置)に配置される。この状態から、コイル34に通電すると、可動鉄心36の長手方向両端36aが異極に励磁され、それらの極性とはそれぞれに反対の極性を有する磁極片38の両板状部分38aに吸引されて、ばね46の付勢に抗して可動鉄心36が巻枠32内でコイル軸線34aに直交する方向へ平行移動する。このような電磁石装置16の作動に伴い、後述するように接点部18が動作する。
接点部18は、それぞれに固定接点48を有する3個の固定接点部材50と、それぞれに可動接点52を有する2個の可動接点部材54とから構成される。各固定接点部材50は、導電性の板金材料からピン状に打ち抜いて形成され、一端の所定長さ領域に設けられる固定接点48と、他端の所定長さ領域に設けられる外部端子部分50aと、中間の取付部分50bとを一体に備える。各固定接点部材50は、取付部分50bで基部12の第2端子孔30に固定され、固定接点48が筐体14内の所定位置に固定的に配置されるとともに、外部端子部分50aが基部12の外側に突出して配置される。3個の固定接点部材50は、基部12の第2部分26上で、コイル軸線34aに略平行な方向へ互いに平行に離間して整列配置される。
各可動接点部材54は、樹脂成形品からなる本体部分54aと、導電性の板金材料から短冊状に打ち抜いて形成される接点ばね要素54bとを備え、接点ばね要素54bの長手方向両端の所定長さ領域にそれぞれ可動接点52が形成される。接点ばね要素54bは、その両端の可動接点52を本体部分54aから互いに反対方向へ延出させて、本体部分54aに固定される。各可動接点部材54は、接点ばね要素54bの両端の可動接点52を、基部12上に整列した固定接点部材50のうち、中央の固定接点部材50及びいずれか一端の固定接点部材50の固定接点48に、同時に導通接触させるように配置される。また、一方の可動接点部材54と中央及び一端の固定接点部材50とが導通接触している間は、他方の可動接点部材54と中央及び他端の固定接点部材50とが互いに離隔するようになっている。
電磁石装置16と接点部18との間には、電磁石装置16の作動に伴い移動して接点部18を開閉動作させる操作部材56が設置される。操作部材56は、電気絶縁性の樹脂材料から一体成形される略L形部材であり、その両端の板状部分56aで、電磁石装置16の可動鉄心36の長手方向両端36aに、例えばかしめにより固定的に取り付けられる。操作部材56の中央領域56bは、電磁石装置16のコイル34の近傍でコイル軸線34aに略平行に延設され、その長手方向所定位置に、可動接点部材54の本体部分54aをそれぞれに嵌着する一対の取付穴56cが形成される。
操作部材56は、前述した電磁石装置16の作動に伴い、可動鉄心36に一体的に追従して平行移動し、可動鉄心36の移動動作を一対の可動接点部材54に伝達する。図2に示す復旧位置では、前述したように可動鉄心36が一対の磁極片40に近接する位置に配置され、それに伴い操作部材56が、図1で右方に位置する可動接点部材54を、図1で中央及び右端の固定接点部材50に導通接触させる。このとき左方の可動接点部材54は、いずれの固定接点部材50にも非接触に配置される。この状態から、電磁石装置16が作動すると、前述したように可動鉄心36が磁極片38に近接する位置に平行移動し、それに伴い操作部材56が平行移動して、図1で左方に位置する可動接点部材54を、図1で中央及び左端の固定接点部材50に導通接触させる。このとき右方の可動接点部材54は、いずれの固定接点部材50にも非接触に配置される。このように、電磁継電器10では、図1で右方の可動接点部材54並びに中央及び右端の固定接点部材50が、接点部18のブレーク接点を構成し、図1で左方の可動接点部材54並びに中央及び左端の固定接点部材50が、接点部18のメーク接点を構成する。
シールド部材20は、導電性の板金材料から所定形状に打ち抜いて折曲形成された断面略U形の箱状部材である。シールド部材20は、基部12の第2部分26上で、接点部18を構成する3個の固定接点部材50の固定接点48及び2個の可動接点部材54の可動接点52を囲繞する位置に配置される側壁部分20a及び底壁部分20bを有する。図4に拡大して示すように、シールド部材20の底壁部分20bには、シールド部材20を接地するための4個の接地端子58が一体に形成される。それら接地端子58は、シールド部材20の底壁部分20b上で、側壁部分20aとは反対側に折曲して略直立状に立設され、互いに平行に離間して整列配置される。各接地端子58は、長手方向末端の所定長さ領域に外部端子部分58aを有する。シールド部材20を基部12上で所定位置に設置すると、4個の接地端子58は基部12の第2端子孔30(図2)を貫通し、それぞれの外部端子部分58aが基部12の外側に突出して、固定接点部材50の外部端子部分50aと共に、コイル軸線34aに略平行な方向へ互いに平行に離間して整列配置される。このとき、隣り合う2個の固定接点部材50の外部端子部分50aの間に、隣り合う2本の接地端子58の外部端子部分58aがそれぞれ整列配置される(図3)。
なお、本発明に係る電磁継電器では、シールド部材と接地端子とが互いに一体に形成される図示実施形態の構成に代えて、別体のシールド部材と接地端子とを例えばかしめやねじ止め等により互いに直接かつ導通可能に連結した構成を採用することもできる。
電磁継電器10は、本発明の特徴的構成として、筐体14の外部で4個の接地端子58に導通可能に連結され、接点部18に対応する位置で基部12の外面12aを被覆する接地層60をさらに備える。図示実施形態では、接地層60は、導電性材料から平面視略矩形状に成形された導体板60から構成される。導体板60は、接地端子58を個別に受容する一連の第1開口部62、64と、固定接点部材50を個別に非接触に受容する一連の第2開口部66とを有する。このような導体板60は、板金材料から打ち抜いて形成したり、導電性樹脂材料から射出成形したりすることができる。
図5(a)に拡大して示すように、導体板60は、互いに反対側の一対の外縁60a、60bを有するとともに、それら外縁60a、60bのそれぞれに沿って分散配置される開放溝形の各一対の第1開口部62、64と、一方の外縁60bに沿って分散配置される開放溝形の3個の第2開口部66とを有する。外縁60aに沿って配置される一対の第1開口部62は、導体板60の長手方向中央寄りの位置で、外縁60aから導体板60の長手方向へ延びる中心線60cを越える深さに凹設される。また、外縁60bに沿って配置される他の一対の第1開口部64は、第1開口部62に対し導体板60の長手方向両端寄りの位置で、外縁60bから導体板60の中心線60cを越えない深さに凹設される。さらに、外縁60bに沿って配置される3個の第2開口部66は、導体板60の長手方向中央位置と両端近傍位置とで、外縁60bから導体板60の中心線60cを越える深さに凹設される。
導体板60は、両外縁60a、60bのそれぞれに配置した各一対の第1開口部62、64に、シールド部材20に一体形成された4本の接地端子58を個別に受容するとともに、外縁60bに配置した3個の第2開口部66に、接点部18を構成する3本の固定接点部材50を個別に受容した状態で、基部12の外面12aの所定位置に固定的に設置される(図3)。この状態で、各接地端子58は、導体板60の対応する第1開口部62、64の溝の底縁部分に係合し、それにより導体板60に導通可能に連結される。またこの状態で、各固定接点部材50は、導体板60の対応する第2開口部66の縁から離隔配置され、それにより導体板60から絶縁される。
各接地端子58と導体板60との間は、レーザ溶接、抵抗溶接、高融点はんだ付け、導電性樹脂接着等の、電気良導性の接合手段によって相互に電気的に接続することができる。或いは、導体板60の各第1開口部62、64の寸法を調整して、個々の接地端子58が対応の第1開口部62、64の溝の底縁部分に圧力下で密接して摩擦係合するように構成することにより、各接地端子58と導体板60とを相互に電気的に接続することもできる。これらの電気的接続手段は、導体板60を基部12上に固定的に保持する機械的保持手段としても機能する。なお通常は、電磁継電器10の組立工程において、ケース22を基部12に組み付けた状態で、基部12の外面12aの全体に接着剤68(図6)を塗着して筐体14を封止するから、この接着剤(封止材)68の作用によっても導体板60が基部12上に固定される。
上記構成においては、導体板60を基部12上に配置するときに、4本の接地端子58のうち2本ずつが、導体板60を両外縁60a、60bから挟むような相対位置関係にあるから、導体板60を基部12上で適正位置に容易に位置決めすることができる。このとき、各接地端子58と対応の第1開口部62、64との間の隙間を可及的に削減して、基部12上での導体板60のがたつきを排除することにより、治具等を用いることなく導体板60を基部12上の所定位置に自己保持できる。この状態で、各接地端子58と導体板60との間に上記した電気良導性の接合手段を適用すれば、導体板60と各固定接点部材50との間の絶縁を確保しつつ、導体板60を各接地端子58に正確に接合することができる。
上記構成を有する電磁継電器10は、図6に示すように、回路基板70上に導体板60と実質的同一の平面視輪郭に形成した接地導体72に対し、例えばはんだ付けにより4本の接地端子58及び導体板60を電気的に接続することにより、シールド部材20を接地した状態で回路基板70に実装される。この実装状態で、電磁継電器10においては、筐体14内で電磁石装置16と接点部18との間に介在しつつ接点部18を囲繞するように延設される接地電位のシールド部材20により、接点部18から電磁石装置16(磁気回路)への信号の漏れが効果的に低減される。
ここで導体板60は、シールド部材20と回路基板70の接地導体72との間の電気的接続面の表面積を拡大する機能を有する。この機能の若干の低減を許容できる場合には、図5(b)に示すように両端の第2開口部66を有しない(すなわち両端の固定接点部材50の周辺に延設されない)導体板60′を採用することにより、材料コストを削減することができる。また図5(c)に示すように、第2開口部66を一切有しない短尺の導体板60″を2個使用して、3本の固定接点部材50の周辺には延設しないようにする構成とすれば、材料コストを一層削減できるとともに、個々の導体板60″における寸法管理を第1開口部62、64の個数削減により容易にすることができる。
上記構成を有する電磁継電器10では、接点部18を囲繞するシールド部材20の接地構造として、シールド部材20に直接かつ導通可能に連結され、基部12を貫通して筐体14の外部に延設される複数の接地端子58と、筐体14の外部でそれら接地端子58に導通可能に連結され、接点部18に対応する位置で基部12の外面12aを被覆する接地層を構成する導体板60(60′、60″)とを採用した。導体板60(60′、60″)は、基部12の外面12a上で複数の固定接点部材50に非接触に配置されるように、適当な形状に形成することができる。したがって電磁継電器10によれば、既述の特許文献1に開示されるような、固定接点部材を取付板から絶縁するための絶縁部材を使用する従来構造に比べて、絶縁部材を排除できる分、接地構造を構成する部品数及びその組立工数を削減でき、歩留りの低下、製造コストの高騰、部品管理の煩雑化等の課題を解決することができる。しかも、複数の接地端子58がシールド部材20に直接に連結されるので、シールド部材20と各接地端子58との間の導通接続の信頼性を容易に確保でき、接点部18を囲繞する安定した接地シールド構造を確立して良好な信号漏れ防止機能を発揮することが可能になる。また、導体板60は基部12の外面12aに取着されるから、シールド部材20の接地構造として接地端子58のみを有する構成としたり、そのような構成の既存の電磁継電器に導体板60を追加設置したりすることができ、材料コストとの兼ね合いで接点部18のシールド能力を最適化することができる。
本発明に係る電磁継電器においては、上記した導体板60以外の、様々な構成を有する接地層を採用できる。例えば図7(a)に示すように、1つの外縁80aに沿って分散配置される開放溝形の複数の第1開口部82を有する導体板80を、電磁継電器10における接地層として採用できる。この場合、導体板80は、外縁80aに配置した4個の第1開口部82に、シールド部材20に一体形成された4本の接地端子58を個別に受容した状態で、基部12の外面12aの所定位置に固定的に設置される。さらに導体板80は、同じ外縁80aに沿って分散配置される開放溝形の3個の第2開口部84を有し、それら第2開口部84に、接点部18を構成する3本の固定接点部材50を個別に受容する。この状態で、各接地端子58は、導体板80の対応する第1開口部82の溝の底縁部分に係合し、それにより導体板80に導通可能に連結される。またこの状態で、各固定接点部材50は、導体板80の対応する第2開口部84の縁から離隔配置され、それにより導体板80から絶縁される。
このような構成を有する導体板80によれば、前述した導体板60に比べて、全ての第1開口部82を互いに同一の適当な大きさに形成できるから、回路基板70の接地導体72(図6)への接触面積を拡大できる利点がある。その代わりに、接地端子58を導体板80に接合する際には、治具等を用いて導体板80を基部12上で適正位置に保持することが好ましい。なお、導体板60と同様に、両端の第2開口部84を有しない導体板80′を使用したり(図7(b))、第2開口部84を一切有しない短尺の導体板80″を2個使用したり(図7(c))することもできる。
また、図8(a)に示すように、分散配置される貫通孔形の複数の第1開口部92を有する導体板90を、電磁継電器10における接地層として採用することもできる。この場合、導体板90は、直線状に整列配置した4個の第1開口部92に、シールド部材20に一体形成された4本の接地端子58を個別に受容した状態で、基部12の外面12aの所定位置に固定的に設置される。さらに導体板90は、1つの外縁90aに沿って分散配置される開放溝形の3個の第2開口部94を有し、それら第2開口部94に、接点部18を構成する3本の固定接点部材50を個別に受容する。この状態で、各接地端子58は、導体板90の対応する第1開口部92の周縁に係合し、それにより導体板90に導通可能に連結される。またこの状態で、各固定接点部材50は、導体板90の対応する第2開口部94の縁から離隔配置され、それにより導体板90から絶縁される。
このような構成を有する導体板90によれば、前述した導体板60に比べて、全ての第1開口部92を同じ大きさの貫通孔として形成できるから、回路基板70の接地導体72(図6)への接触面積を拡大できる利点がある。また導体板60と同様に、接地端子58を導体板90に接合する際には、治具等を用いることなく、導体板90を基部12上で適正位置に保持することができる。その代わりに、個々の第1開口部92の要求寸法精度は厳しくなる。なお、導体板60と同様に、両端の第2開口部94を有しない導体板90′を使用したり(図8(b))、第2開口部94を一切有しない短尺の導体板90″を2個使用したり(図8(c))することもできる。さらに、図9に示すように、各第1開口部92に、周縁から局所的に突出する突起96を設け、接地端子58が第1開口部92に圧入される構成とすれば、接地端子58と導体板90との電気的接続の安定性及び信頼性を一層向上させることができる。
さらに、図示しないが、予め所定形状に成形された導体板60、80、90に代えて、例えば基部12の外面12a上に溶融状態の導電性樹脂材料を流し込んで所定形状に注形することにより、接地層を作製することもできる。
本発明に係る電磁継電器は、接点部における接点開成中の電気信号の漏れを安定して低減し得る接地シールド構造を有する電磁継電器として、特に高周波信号切換用途で好適に利用できる。
本発明の一実施形態による電磁継電器の分解斜視図である。 図1の電磁継電器を組立状態で示す縦断面図である。 図2の電磁継電器を裏面側から示す斜視図である。 図1の電磁継電器で使用されるシールド部材の斜視図である。 図1の電磁継電器で使用できる導体板の斜視図で、(a)第1実施形態、(b)変形例、及び(c)他の変形例をそれぞれ示す。 図1の電磁継電器を回路基板に実装した状態で示す縦断面図である。 図1の電磁継電器で使用できる導体板の斜視図で、(a)第2実施形態、(b)変形例、及び(c)他の変形例をそれぞれ示す。 図1の電磁継電器で使用できる導体板の斜視図で、(a)第3実施形態、(b)変形例、及び(c)他の変形例をそれぞれ示す。 図8の導体板のさらに他の変形例を示す部分拡大図である。
符号の説明
10…電磁継電器
12…基部
14…筐体
16…電磁石装置
18…接点部
20…シールド部材
48…固定接点
50…固定接点部材
52…可動接点
54…可動接点部材
58…接地端子
60、80、90…導体板
62、64、82、92…第1開口部
66、84、94…第2開口部

Claims (3)

  1. 基部を有する筐体と、該筐体に収容される電磁石装置と、該筐体に収容され、該電磁石装置の作動により開閉動作する接点部と、該筐体に収容され、該接点部を囲繞するシールド部材とを具備する電磁継電器において、
    前記シールド部材に直接かつ導通可能に連結され、前記基部を貫通して前記筐体の外部に延設されるとともに互いに平行に離間して整列配置される複数の接地端子と、
    前記筐体の外部で前記複数の接地端子に導通可能に連結され、前記接点部に対応する位置で前記基部の外面を被覆する接地層とを具備し、
    前記接地層が、前記複数の接地端子を個別に受容する開放溝形の複数の開口部を有する導体板からなり、
    前記導体板が、互いに反対側の一対の外縁を有し、前記複数の開口部が、それら外縁のそれぞれに沿って分散配置されるとともに、一方の該外縁に沿って配置される前記開口部と他方の該外縁に沿って配置される前記開口部とが、それら外縁に沿った方向へ互いにずれた位置に設けられ、
    整列配置された前記複数の接地端子の各々が、前記導体板の対応の前記開口部の底縁部分に係合していること、
    を特徴とする電磁継電器。
  2. 前記接地端子が前記シールド部材に一体に形成される請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記接点部が、前記基部を貫通して前記筐体の外部に延設される固定接点部材を備え、前記導体板が、該固定接点部材を非接触に受容する第2の開口部を有する請求項1又は2に記載の電磁継電器。
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