JP4272739B2 - 内視鏡の光源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、胃など体腔内に内視鏡(スコープ)を挿入し、体腔の映像をモニタに映して患部の状態を検査する内視鏡装置に関し、特に光源からの光を体腔に照射するための光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内視鏡内には、光源からの光を体腔内に伝達するためのライトガイドファイババンドル(以下、LCBという)が設けられており、光源からの光は集光レンズにより収束されてLCBの入射端面に入射する。そして、入射面に入射した光は、減衰することなくLCB内を通り、LCBの出射面から出射して体腔内に照射する。LCBは、束状になった光ファイバで形成されており、この光ファイバの特性から、LCBの入射面全体に光が入射されると、最大に光が体腔内に照射され、モニタにおける体腔映像が明るく映し出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、観察対象である内臓器官に応じて使用される内視鏡の太さはそれぞれ異なっており、それとともにLCBの入射面の面積も内視鏡毎に変化する。例えば、気管支系内視鏡では、光ファイバの束が少ないLCBであるため、LCBの入射面の面積は小さく、逆に消化管系内視鏡では、LCBの入射面の面積が大きい。一方、内視鏡を介して光を体腔へ照射するための光源システムは単一であり、光源システムを構成するレンズなど光学系の位置は、固定されている。そのため、内視鏡によっては、光源からの光が最大限利用されず、十分に体腔内に光が照射されない場合が生じる。
【0004】
本発明は、集光レンズを通った光を体腔内まで適正に伝達し、光源から放射される光を最大限利用することができる内視鏡の光源装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の内視鏡の光源装置は、光源から放射される光を、集光光学系に通して収束させ、内視鏡に備えられた光伝達経路の入射面に入射させる光入射手段と、光伝達経路を通って光伝達経路の出射面から出射する照射光を被写体に照射する光照射手段と、照射光が被写体に照射することにより得られる被写体像を、内視鏡を通して被写体の側から光伝達経路の入射面の側に向けて伝達する画像伝達手段と、光伝達経路の入射面と集光光学系との距離を調整する距離制御手段とを備え、距離制御手段は、光伝達経路の出射面から出射する照射光の輝度が最大になるように、光伝達経路の入射面と集光光学系との距離を調整する最適位置制御手段を有することを特徴とする。
【0006】
距離制御手段は、集光光学系の光軸に沿って集光光学系を移動させることが望ましい。このとき、最適位置制御手段は、照射光の輝度が最大となる位置まで集光光学系を光軸に沿って移動させることが望ましい。例えば、集光光学系は、支持台により固定され、支持台がモータの駆動に応じて光軸方向に移動することにより、連動して光軸方向に移動する。
【0007】
光源は、平行光を射出し、さらに、集光光学系の光軸は、光源から集光光学系に向けて放射された平行光に平行であり、かつ、光伝達経路の入射面の中心を通ることが望ましい。
【0008】
画像伝達手段は、内視鏡内に設けた撮像素子に被写体像を結像させ、光電変換により撮像素子に発生する画像信号を読み出すことにより、被写体像を画像処理装置に伝達することが望ましい。
【0009】
最適位置制御手段は、撮像素子に発生する画像信号から輝度値を生成し、その輝度値に対して最大輝度値が検出される時の集光レンズの位置を最適位置として、集光光学系をその最適位置に移動させることが望ましい。
【0010】
最適位置制御手段は、集光光学系を最適位置まで移動させた後、その最適位置を、画像処理装置に接続されている内視鏡の種類と関連付けて不揮発性メモリにデータとして記録することが望ましい。
【0011】
画像伝達手段は、内視鏡内に設けた撮像素子に被写体像を結像させ、光電変換により撮像素子に発生する画像信号を読み出すことにより、被写体像を画像処理装置に伝達することが望ましい。
【0012】
光適正伝達手段は、撮像素子に発生する画像信号から得られる輝度値を生成し、その輝度値に対して最大輝度値が検出される時の集光レンズの位置を最適位置とし、集光レンズを最適位置に移動させることが望ましい。
【0013】
被写体像の色合いを調整するホワイトバランス調整は、最適位置制御手段により集光光学系を最適位置まで移動させた後に、実行されることが望ましい。
【0014】
最適位置制御手段は、集光光学系を移動させる前に、画像処理装置に接続されている内視鏡に対応する集光光学系の最適位置に関するデータが不揮発性メモリに格納されているか否かを判別し、最適位置に関するデータが存在する場合には、集光光学系をその最適位置に関するデータに基づいて移動させることが望ましい。
【0015】
最適位置制御手段は、集光光学系を移動させる前に、画像処理装置に接続されている内視鏡に対応する集光光学系の最適位置に関するデータが不揮発性メモリに格納されているか否かを判別し、最適位置に関するデータが存在しない場合には、集光光学系を集光光学系移動範囲の中で一方の端点から他方の端点まで移動させながら最大輝度値が検出される時の集光光学系の位置を最適位置と定め、他方の端点まで移動した集光光学系をその最大位置まで移動させることが望ましい。
【0016】
画像伝達手段は、内視鏡に設けた光ファイバを介して、被写体像を結像させるために光ファイバの被写体側の端面付近に設けられた対物光学系から被写体像を肉眼で観察するために光ファイバのもう一方の端面付近に設けられた接眼光学系まで、被写体像を伝達することが望ましい。
【0017】
最適位置制御手段は、内視鏡に設けた受光素子から得られる輝度値に対して最大輝度値が検出される時の集光光学系の位置を最適位置として、前記集光光学系を最適位置に移動させること望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて第1の実施形態である内視鏡装置について説明する。
【0019】
図1は、内視鏡装置全体の電気回路を示したブロック図である。図1に示すように、この内視鏡装置は、電子内視鏡10を体腔内に挿入し、撮像した体腔の映像をプロセッサ20を介してモニタ31に映し出すための装置であり、電子内視鏡10はプロセッサ20に接続されている。
【0020】
平行光源であるハロゲンランプもしくはキセノンランプが用いられた光源ランプ28から放射された平行な光は、光を収束させる集光レンズ(集光光学系)27を通ることにより収束され、光伝達経路であるLCB(ライトガイドファイババンドル)11の入射面11aに入射される。光源ランプ28と集光レンズ27との間には、絞り30が設けられており、絞り30が開閉することにより、体腔Sに照射される光量が調整される。なお、集光レンズ27は、ステッピングモータ29の駆動により、絞り30とLCB11の入射面11aとの間を移動する。
【0021】
第1の実施形態では、カラー映像撮像方式として面順次方式が適用されており、LCB11の入射面11aと集光レンズ27との間には、回転式カラーフィルタである回転フィルタ26が設けられている。
【0022】
回転フィルタ26は、円状に形成されており、赤色(R)、緑色(G)、青色(R)の各波長の光をそれぞれ透過する、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタ(図示せず)が、回転軸から外周方向に向かって、それぞれ扇状になって配列されている。ただし、各色のフィルタ間には、それぞれ遮光領域が設けられている。この回転フィルタ26は、フィルタ駆動モータ33により定速回転し、1フレームの走査時間に対応するように、所定の回転周波数で回転させられる。例えば、カラー多重化方式がNTSC方式であれば、30(Hz)である。なお、回転フィルタ26は、LCB11の中心軸線と回転フィルタ26の法線が平行となるように、配置されている。
【0023】
絞り30、集光レンズ27を通った光は、回転している回転フィルタ26を通り、これにより、R、G、B、各色の光が順次時間をずらしてLCB11の入射面11aに入射される。入射面11aに入射した光は、LCB11内を通って出射面11bから出射され、配光レンズ16を介して体腔Sに照射される。
【0024】
体腔Sに光が照射されることにより、順次R、G、Bの被写体像が、対物レンズ(対物光学系)17を介してCCDである撮像素子13に結像され、光電変換により各色に対応する被写体像の画像信号が撮像素子13上に発生する。そして、回転フィルタ26の遮光領域によって光が遮光されている期間に、1フレーム分の画像信号が各色毎にCCD駆動回路14により撮像素子13から読み出される。CCD駆動回路14では、読み出された画像信号が増幅され、増幅された画像信号がプロセッサ20に送られる。このように、電子内視鏡10では、被写体である体腔Sを撮像素子13により撮像して画像信号を読み出すことで、体腔Sの画像を外部のプロセッサ20に伝達する。
【0025】
CCDプロセス回路21では、R、G、Bに対応した画像信号に対し、様々な画像信号処理、例えば、A/D変換、輝度信号生成、あるいはホワイトバランス調整が施される。画像信号処理が施された画像信号は、タイミング回路22に送られ、また、生成された輝度信号は、システムコントロール回路24に送られる。なお、ホワイトバランス調整では、白色の被写体を撮像した時に1画面におけるR、G、Bの値の比が1:1:1となるように、R、Bの値が補正される。
【0026】
タイミング回路22では、時間毎に順に送られてくるR、G、Bのそれぞれ1フレーム分の画像信号が、1画面として再現できるように、同期化される。また、タイミング回路22では、回転フィルタ26の回転周波数とプロセス回路21から各色毎に送られてくる画像信号のタイミングを調整するため、フィルタ駆動モータ33に対して同期信号が送られる。同期化された画像信号は、ビデオプロセス回路23に入力される。
【0027】
ビデオプロセス回路23では、R、G、Bの各画像信号がD/A変換される。アナログ化されたR、G、Bに対応する画像信号は、モニタ31に送られ、これにより体腔Sの映像がモニタ31の画面に映し出される。
【0028】
システムコントロール回路24は、内視鏡装置全体の動作を制御するものであり、絞り制御回路35、フィルタ駆動モータ33、ステッピングモータ29などに対し、駆動信号がペリフェラルドライバ25を介して出力される。システムコントロール回路24に関しては、後述する.
【0029】
ペリフェラルドライバ25では、キーボード32、パネルスイッチ34の操作により発生するトリガ信号が入力され、これらスイッチ操作に対する信号はシステムコントロール回路24に送られる。また、ペリフェラルドライバ25では、システムコントロール回路24から絞り30、集光レンズ27の作動、あるいはランプの点灯を実行するための信号が入力され、それぞれ、絞り制御回路35、ステッピングモータ29、ランプ制御回路35に駆動信号が送られる。
【0030】
電子内視鏡10内の読み出し専用メモリであるEEPROM15には、使用される電子内視鏡10の種類や特性に関するデータが記憶されており、例えば、型名や、撮像素子13に関するデータが記憶されている。このような電子内視鏡10の特性に関するデータは、電子内視鏡10が接続された時、あるいは電源がON状態となった時に、プロセッサ20内のペリフェラルドライバ25を介して、システムコントロール回路24に送られる。
【0031】
図2は、システムコントロール回路24における詳細なブロック図である。
【0032】
システムコントロール回路24には、様々な演算処理を実行するためのCPU41が設けられており、CPU41には、RAM(ランダムアクセスメモリ)43や読み出し専用メモリであるROM42、ビデオRAM(VRAM)45などが、システムバスSBを介して接続されている。システムコントロール回路24の外部にあるペリフェラルドライバ25は、システムバスSBを介してCPU41に接続されている。
【0033】
CCDプロセス回路21から送られてくる輝度信号は、A/D変換回路44において、A/D変換され、CPU41に送られる。そして、デジタル化された輝度信号に基づいて、ステッピングモータ29を駆動させるためのパルス信号が、CPU41からペリフェラルドライバ25を介してステッピングモータ29に送られる。このパルス信号より、集光レンズ27が移動する。
【0034】
VRAM45に格納されている表示用文字データ、例えば、患者名や電子内視鏡10の型名などは、CRTコントローラ46を介してビデオプロセス回路23で画像信号と合成され、合成された画像信号は、モニタ31に入力される。
【0035】
RAM43では、接続されている電子内視鏡10の種類に応じた、集光レンズ27の位置に関するデータが配列に設定され、またホワイトバランス調整により得られるR、G、B各色の比に関するデータも、合わせて配列に設定される。電子内視鏡10を接続した場合、その電子内視鏡10に関するデータが配列に存在すれば、配列に格納されている集光レンズ27の位置に関するデータに基づいて、集光レズ27の位置が調整される。
【0036】
また、RAM43には、バッテリ47が接続されており、RAM43に書き込まれているデータは、電源がOFF状態になっても保存される。つまり、バッテリ47とRAM43により、データの読み出し/書き込み可能な不揮発性メモリが構成される。
【0037】
ペリフェラルドライバ25には、集光レンズ27の移動範囲を制御するためのマイクロスイッチ50が接続されており、マイクロスイッチ50からトリガ信号が送られてくると、移動していた集光レンズ27は停止する。また、ステッピングモータ29には、集光レンズ29の移動量に応じたパルス信号が、CPU41からペリフェラルドライバ25を介して送られてくる。
【0038】
図3には、電子内視鏡10内において光源ランプ28からの光を伝達するLCB11の入射面11aと、その入射面11aに入射する、集光レンズ27を通った光の光束が示されている。図3を用いて、入射面11aの大きさと光の伝達特性との関係について説明する。ただし、説明を簡単にするため、回転フィルタ26および絞り30は省略する。
【0039】
集光レンズ27を通った光は収束し、LCBの入射面11aに入射される。ここでは、光束LBを光軸と直交する方向に切った時の断面部分を「スポット」と呼ぶ。例えば、位置X0でのスポットは、円状のS0であり、光軸は、スポットS0の中心C0を通る。
【0040】
光源ランプ28は、平行な光を射出しており、この平行な光束は、光軸と平行関係にある。そして、LCB11と集光レンズ27は、光軸が入射面11aの中心CLを通るように配置されており、この集光レンズ27とLCB11の配置構成により、光源ランプ28から放射される平行な光は、入射面11aの中心CLを通る光軸上の焦点に収束される。光束LBのスポットと入射面11aは、同心円である。
【0041】
LCB11は、光ファイバ(図示せず)が束状になって形成されており、入射面11aに入射された光は、減衰することなくLCB内を通っていく。そして、入射面11aへの光の入射状態が、体腔Sに照射される光量あるいは光強度に影響を及ぼす。なぜなら、入射面11aにおける光の入射状態に応じて、LCB11の出射面11bから出射される光量および光強度が定まるからである。
【0042】
一般に、入射面11aにおける光束LBのスポットSPを入射面11aと一致させると、面全体に光が入射されることで出射面11b全体から光が出射され、これにより光源からの光が体腔Sに無駄なく伝達される。したがって、入射面11aにおける光束LBのスポットSPと入射面11aと一致するように、LCB11の入射面11aと集光レンズ27との距離を調整する必要がある。
【0043】
ところが、電子内視鏡10は、観察対象である内臓器官に応じて、それぞれ大きさや形態が異なっており、それとともにLCBの径の大きさ、すなわち入射面11aの面積も異なってくる。
【0044】
例えば、径の細い、すなわち入射面11aの面積が比較的小さい気管支系の電子内視鏡10が使用される場合、入射面11aにおける光束LBのスポットSPの面積は、入射面11aの面積LSよりも大きくなってしまう。このとき、集光レンズ27を通った光の一部分は入射面11aに入射されないため、単位面積当たりの光量が減少し、光強度が小さくなる。したがって、光源ランプ28からの光を無駄なく体腔Sに伝えることができない。
【0045】
一方、径の太い、すなわち入射面11aの面積が大きい消化管系の電子内視鏡10が使用される場合、入射面11aにおける光束LBのスポットSPの面積は、入射面11aの面積LS’よりも小さい。このとき、入射面11aの中心部分にのみ光が入射するため、出射面11bにおいても光は中心付近からしか出射せず、十分に体腔Sに光が照射されない。
【0046】
このように、LCB11の入射面11aにおけるスポットSPが入射面11aと一致する場合には、最大限に体腔Sに光が照射されるが、それ以外、すなわちLCB11の入射面11aにおけるスポットSPが入射面11aと一致しない場合には、光源からの光を無駄なく体腔Sに伝達することができず、体腔Sの映像は、LCB11の入射面11aにおけるスポットSPが入射面11aと一致する場合に比べ、モニタ31に明るく映し出すことができない。
【0047】
そこで、本実施形態では、集光レンズ27の位置を光軸方向に移動させて、入射面11aにおける光束LBのスポットSPを入射面11aと一致させる。この集光レンズ27の移動により、LCB11の径の大きさが異なる場合でも、入射面11aにおける光束LBのスポットSPと入射面11aとが一致するため、光源ランプ28からの光を無駄なく体腔Sに伝えることができる(図4参照)。
【0048】
図5は、集光レンズ27を含む、光を体腔Sに伝達するための構成部材の断面図である。ただし、絞り30と回転フィルタ26は省略している。
【0049】
集光レンズ27の円周部分には、フランジAがレンズ枠として設けられており、フランジAを含む集光レンズ27はレンズケースKに収容されている。フランジAの下部は、レンジ支持台Qと結合しており、これにより集光レンズ27はレンズ支持台Qに固定される。なお、集光レンズ27は、凸レンズである。
【0050】
レンズ支持台Qのねじ部Bには、ステッピングモータ29に固定されたウォームギアWが螺合しており、ステッピングモータ29の回転により、ウォームギアWが回転する。ステッピングモータ29は、パルス信号が送られてくると回転し、回転数は送られてくる信号のパルス数に応じている。パルス信号には、正転パルス信号と反転パルス信号があり、正転パルス信号がステッピングモータ29に送られると、レンズ支持台QはマイクロスイッチSW1の方向へ移動し、反転パルス信号がステッピングモータ29に送られると、レンズ支持台QはマイクロスイッチSW2の方向へ移動する。
【0051】
ウォームギアWが出力軸T回りに回転すると、それに連動してレンズ支持台Qが出力軸T方向に移動する。出力軸Tが光軸Mと平行であるので、このレンズ支持台Qの移動により、集光レンズ27がその光軸方向に移動することができる。
【0052】
レンズ支持台QがマイクロスイッチSW1、SW2に接触すると、トリガ信号が発生し、ステッピングモータ29の回転が休止することによりレンズ支持台Qが停止する。したがって、レンズ支持台Q、すなわち集光レンズ27の移動範囲Lは、マイクロスイッチSW1とマイクロスイッチSW2との間隔である。集光レンズ27の移動範囲Lは、レンズケースKの光軸方向の長さとほぼ一致しているが、少し短い。そのため、集光レンズ27がレンズケースKからはみ出すことはない。
【0053】
図6は、集光レンズ27を収容しているレンズケースKの正面図である。レンズケースKの下部KEには、フランジAが枠となっている集光レンズ27がレンズ支持台Qの移動とともに光軸Mの方向に移動するための通路が形成されている。図7は、レンズケースKを下から見た図であり、レンズケースKの下部KEにフランジA(集光レンズ27)の移動経路が設けられていることが、この図により明確にわかる。
【0054】
このように図5、図6、図7で示すように、集光レンズ27は、移動範囲L内において光軸Mの方向に移動することができ、これにより集光レンズ27とLCB11の入射面11aとの距離が調整される。そして、入射面11aの面積の大きさが異なるLCB11に対応して、集光レンズ27を通った光の入射面11aにおける光束LBのスポットSPとLCB11の入射面11aとが一致する時の集光レンズ27の位置(以下、最適位置という)まで、集光レンズ27が移動する。
【0055】
光束LBのスポットSPとLCB11の入射面11aとが一致する場合、LCB11の出射面11bから出射する光(照射光)は、集光レンズ27の移動範囲Lにおいて、一番明るい、すなわち輝度が大きい。また、体腔Sと電子内視鏡10は通常近接しているため、照射光の輝度が一番大きい時、照射光が体腔Sに反射することで得られる被写体像(体腔Sの画像)も、最も明るくなる。そこで、第1の実施形態では、集光レンズ27の移動範囲Lにおいて、体腔Sの画像信号から得られる輝度値に対して最大輝度値値が得られるときの集光レンズ27の位置を、最適位置とする。すなわち、体腔Sの映像が最も明るくモニタ31に映し出される時の集光レンズ27の位置を、入射面11aにおける光のスポットSPと入射面11aが一致する位置としている。ただし、輝度値は、ここでは1画面における平均輝度値である。
【0056】
図8は、集光レンズ27の位置を調整するための最適位置制御動作を示すフローチャートである。この最適位置制御動作は、電源がON状態になるか、もしくは電子内視鏡(スコープ)10が新たに接続されると、開始される。
【0057】
ステップ101では、集光レンズ27が初期状態(移動範囲LにおいてスイッチSW1側の端点)の位置に移動される。すなわち、反転パルス信号がステッピングモータ29に送られることにより、集光レンズ27がマイクロスイッチSW2の方向へ移動する。そして、レンズ支持台QがマイクロスイッチSW2と接触すると、集光レンズ27は停止する。そして、パルス数Pcが0に設定される。このパルス数Pcの数に応じて、集光レンズ27の位置は定められ、例えば、Pc=0の場合、集光レンズ27は、初期位置にある。なお、この集光レンズ27の最適位置制御動作の間、絞り30は全開状態にされる。
【0058】
ステップ102では、電子内視鏡10がプロセッサ20に接続されるていることが検出されているか否かが判定される。電子内視鏡10がプロセッサ20に接続されていることが検出されたと判断されると、ステップ103に移る。電子内視鏡10がプロセッサ20に接続されていることが検出されないと判断された場合、電子内視鏡10が接続されたことが検出されるまでステップ101が繰り返し実行される。
【0059】
ステップ103では、EEPROM15から読み出された電子内視鏡10に関するデータが、システムコントロール回路24内のRAM43に記憶されているか否かが判定される。すなわち、以前に電子内視鏡10がプロセッサ20に接続され、電子内視鏡10に応じた集光レンズ27の最適位置に関するデータが、図9に示すRAM43における配列Ti(i=1,2,・・・n)に格納されている否かが判定される。
【0060】
図9に示すように、それぞれ配列Tiには、ある電子内視鏡10に関するデータ、すなわち、電子内視鏡10の型名や、集光レンズ27の最適位置に対応する最適パルス数Ps、ホワイトバランス調整時において求められた赤色(R)、青色(B)のゲイン値が格納されている。ただし、最適パルス数Psは、集光レンズ27が初期状態の位置から最適位置まで移動するために必要とされるパルス数である。また、R、Gのゲイン値は、ホワイトバランス調整時に、R、G、Bの比が1:1:1となるように補正されたR、Bの値である。このように、以前にに接続されたことのある電子内視鏡10に関しては、各電子内視鏡10の特性に関するデータが、それぞれ配列Tiに格納されている。
【0061】
ステップ103において、接続されている電子内視鏡10における最適パルス数Psのデータが格納されている、すなわち過去に電子内視鏡10がプロセッサ20に接続されたことがあると判断されると、ステップ104に移る。ステップ104では、格納されている最適パルス数Psに基づいて、集光レンズ27の位置が最適位置に設定される。なお、最適パルス数Psは、初期位置にある集光レンズ27(パルス数Pc=0)に対する変移量を示している。
【0062】
図10は、ステップ104のサブルーチンを示したフローチャートである。
【0063】
ステップ201では、RAM43の配列Tiに格納されている、集光レンズ27の最適位置に応じた最適パルス数Psが読み出される。ステップ202では、ステッピングモータ29に正転のパルス信号が1パルスだけ送られ、それに応じて集光レンズ27が移動する。このとき、パルス数Pcに1が加算される。
【0064】
ステップ203では、パルス数Pcが最適パルス数Psと一致しているか否かが判定される。すなわち、集光レンズ27が初期状態の位置から最適位置まで移動しているか否かが判定される。パルス数Pcが最適パルス数Psと一致していないと判断されると、繰り返しステップ202が実行され、1パルス分ずつ集光レンズ27が最適位置に向かって移動する。パルス数Pcが最適パルス数Psと一致する、すなわち集光レンズ27が最適位置まで移動したと判断された場合、このサブルーチンは終了し、図8のステップ105に移る。
【0065】
ステップ105では、ホワイトバランス調整において求められているR(赤色)、B(青色)の値のデータが配列Tiから読み出され、そのデータに基づいてR、Bの値の補正に関する信号がCCDプロセス回路21に送られる。ホワイトランス調整に関するデータが読み出されると、この最適位置制御動作は終了する。
【0066】
ステップ103において、接続されている電子内視鏡10の特性に関するデータがメモリに格納されていない、すなわち今まで接続されたことない電子内視鏡10がプロセッサ20に接続されていると判断されると、ステップ106に移る。ステップ106では、撮像素子13に発生する画像信号から得られる輝度値に基づいて、集光レンズ27の最適位置検出および移動が実行される。
【0067】
図11は、ステップ106のサブルーチンである。
【0068】
ステップ301では、最大輝度変数G0および最適化パルス数Pmが0に設定される。最大輝度変数G0には、集光レンズ27が移動した範囲の中で、体腔Sの画像信号から得られる輝度値の中で最大輝度値が格納される。また、最適化パルス数Pmは、初期状態の位置から最大輝度変数G0が得られたときの位置までの集光レンズ27の移動量に応じたパルス数である。
【0069】
ステップ302では、ステッピングモータ29にパルス信号が1パルス送られ、1集光レンズ27がマイクロスイッチSW2に向かって1パルス分だけ移動する。このとき、パルス数Pcに1が加算される。パルス数Pcに1が加算されると、ステップ303に移る。
【0070】
ステップ303では、ステップ302の実行により移動した集光レンズ27の位置において得られる輝度値が輝度変数Grに格納され、ステップ304に移る。
【0071】
ステップ304では、輝度変数Grが最大輝度変数G0よりも大きいか否かが判定される。すなわち、1パルス分だけ移動した集光レンズ27の位置において求められる輝度値の方が、初期状態の位置から1パルス分だけ移動する前の集光レンズ27の位置までの移動範囲において検出された輝度値よりも大きいか否かが判定される。輝度変数Grが最大輝度変数G0よりも大きいと判断されると、ステップ305に移る。輝度変数Grが最大輝度変数G0よりも大きくないと判断されると、ステップ305がスキップされて、ステップ306に移る。
【0072】
ステップ305では、最大輝度変数G0に輝度変数Grの値が代入され、また、最適化パルス数Pmにパルス数Pcの数が代入される。最大輝度変数Grおよび最適化パルス数Pmに新たな値が代入されると、ステップ306に移る。
【0073】
ステップ306では、集光レンズ27がマイクロスイッチSW1と接触し、マイクロスイッチSW1がON状態となってトリガ信号が発生したか否かが判定される。すなわち、集光レンズ27が移動範囲Lに渡って移動したか否かが判定される。マイクロスイッチSW1がON状態になっていると判断されると、ステップ307に移る。マイクロスイッチSW1がON状態にはなっていないと判断された場合、ステップ302に戻り、再び1パルス分だけ集光レンズ27がマイクロスイッチSW1に向かって移動する。なお、スイッチSW1がON状態である時のパルス数Pcの値は、移動範囲Lにおける最大値であり、このとき、集光レンズ27はスイッチSW1側の端点に位置している。
【0074】
このステップ302〜306の実行により、集光レンズ27が移動した移動範囲Lにおいて、最も輝度値が大きかった時の集光レンズ27の位置、すなわち最適位置が定められる。
【0075】
ステップ307では、最適位置移動パルス数Prが次式により求められる。
Pr=Pc−Pm ・・・・・・(1)
最適位置移動パルス数Prは、集光レンズ27がマイクロスイッチSW1側の端点位置から最大輝度値が検出されたときの集光レンズ27の最適位置まで移動するのに必要とされるパルス数である。最適位置移動パルス数Prが求められると、ステップ308に移る。
【0076】
ところで、集光レンズ27を通った光は焦点に収束するが、焦点を過ぎた光は再び拡散していく。したがって、拡散していく光に対して入射面11aにおける光のスポットと入射面11aが一致することが考えられ、最大輝度変数G0が得られた時の集光レンズ27の位置が2箇所存在する場合が生じる。このときは、入射面11aにより近い位置を、集光レンズ27の最適位置としている。なぜなら、ステップ304、305において、最大輝度変数G0と輝度変数Grが同じ値の場合、最大輝度変数G0に輝度変数Grが代入され、最適化パルス数Pmにパルス数Pcが代入されるからである。
【0077】
ステップ308では、ステッピングモータ29に反転のパルス信号が1パルス送られ、これにより1パルス分だけ集光レンズ27がマイクロスイッチSW2に向かって移動する。そして、最適位置移動パルス数Prから1が引き算され、ステップ309に移る。
【0078】
ステップ309では、最適位置移動パルス数Prが0であるか、すなわち集光レンズ27が最大輝度値Grが得られる最適位置まで移動しているか否かが判定される。最適位置移動パルス数Prが0であると判断されると、ステップ310に移る。最適位置移動パルス数Prが0ではないと判断された場合、ステップ308に戻り、集光レンズ27に対する駆動が継続される。
【0079】
ステップ310では、最適化パルス数Pmを配列Tiに格納するため、最適化パルス数Pmの値が最適パルス数Psに代入される。最適パルス数Psに最適化パルス数Pmの値が代入されると、このサブルーチンは終了し、図8のステップ107に移る。
【0080】
ステップ107では、最適パルス数Psが対応する配列Tiに格納され、これにより接続されている電子内視鏡10における集光レンズ27の最適位置に関するデータが、電子内視鏡10に関連付けられてRAM43に記録される。最適パルス数Psが配列Tiに格納されると、ステップ108に移る。
【0081】
ステップ108では、ホワイトバランス調整が実行される。そして、このホワイトバランス調整により求められるR、Gのゲイン値が、対応する配列Tiに格納される。ホワイトバランス調整が実行されると、一連の集光レンズ27に対する最適位置制御動作は終了する。
【0082】
このように第1の実施形態によれば、ステップ101〜ステップ108の実行により、集光レンズ27の移動範囲Lにおいて、体腔Sの画像信号から得られる輝度値のうち最大輝度値が検出される時の集光レンズ27の位置を最適位置、すなわちLCB11の出射面11bから出射する光の輝度が大きい(入射面11aにおける光のスポットSPと入射面11aが一致する)時の集光レンズ27の位置とし、その最適位置まで集光レンズ27を移動させる。これにより、光源ランプ28の光を無駄なく最大限利用して、体腔Sに十分な光を伝達することができる。
【0083】
さらに、ステップ307〜309の実行により、スイッチS1側の端点まで移動した集光レンズ27は、最適位置移動パルス数PrだけスイッチS2側に向けて最適位置まで移動する。したがって、移動範囲Lを集光レンズ27が移動することで最適位置を検出した後、わざわざスイッチSW2側の端点まで集光レンズ27を戻してから、最適位置まで移動させる必要がなくなり、無駄な移動を伴うことなく、集光レンズ27を最適位置に配置することができる。
【0084】
ホワイトバランス調整は、集光レンズ27が最適位置に移動した後に実行される。これにより、体腔Sの映像は、最適な色合いによってモニタ31に映し出される。
【0085】
集光レンズ27の最適位置に配置されると、配列Tiに最適位置に応じた最適パルス数Psがプロセッサ20に接続されている電子内視鏡10と関連づけられて格納される。これにより、以前使用された電子内視鏡10が接続された場合、配列Tiから対応する最適パルス数Psが読み出され、最適パルス数Psに応じて集光レズ27が移動する。このように、少なくとも一度使用されたことのある電子内視鏡10に関しては、記録された集光レンズ27の最適位置に関するデータに基づいて集光レンズ27が移動するため、速やかに集光レンズ27を最適位置まで移動させることができる。
【0086】
なお、カラー撮像方式に関しては、面順次方式に限定されず、単板方式や3素子方式を適用してもよい。
【0087】
また、集光レンズ27を移動させる代わりに、点光源である光源ランプ28を集光レンズ27を固定させた状態で光軸方向に移動させることにより、入射面11aにおける光のスポットSPを入射面11aと一致させてもよい。
【0088】
集光レンズ27は、1枚のレンズに限定されず、複数のレンズで構成してもよい。
【0089】
次に、図12、図13を用いて、第2の実施形態の内視鏡装置について説明する。第2の実施形態では、電子内視鏡の代わりにファイバスコープが適用される。
【0090】
図12は、第2の実施形態である内視鏡装置の電気回路を示したブロック図である。図12に示すように、ファイバスコープ60は、プロセッサ70と接続されており、体腔Sの画像は、ファイバスコープ60を通って、接眼レンズ67越しに観察される。
【0091】
光源ランプ72から放射された平行な光は、絞り76、集光レンズ78を介して、LCB61の入射面61aに入射される。集光レンズ78は、ステッピングモータ79により光軸方向に移動する。LCB61の入射面61aに入射した光は、LCB61を通って出射面61bから出射し、配光レンズ62を介して体腔Sに照射する。
【0092】
ファイバスコープ60には、束状になった光ファイバにより形成され、体腔Sの画像を光学的にプロセッサ70に伝達するためのファイバ64が設けられ、体腔Sの画像は、レンズ(対物光学系)63を介してファイバ64の端面64bに結像される。結像された体腔Sの画像は、ファイバ64を通って出射素子面64aまで伝達される。そして、ファイバ64を通った体腔Sの画像が、接眼レンズ67(接眼光学系)を介してオペレータに観察される。
【0093】
一方、光電変換素子である受光素子65は、体腔Sの明るさを検出するために設けられており、受光素子65に結像された体腔Sの光が、光電変換により電気信号、すなわち輝度信号に変換される。輝度信号は、アンプ66において増幅され、プロセッサ70に送られる。
【0094】
A/D変換器71では、輝度信号がA/D変換され、システムコントロール回路73に送られる。システムコントロール回路73では、送られてきた輝度信号に基づいて絞り76が光量調整のため開閉される。また、この輝度信号に基づいて、集光レンズ78の位置が調整される。システムコントロール回路73は、プロセッサ70の動作全体を制御し、ランプ制御回路75、絞り制御回路77、ステッピングモータ79に対し、駆動信号がペリフェラルドライバ74を介して送られる。ステッピングモータ79には、正転もしくは反転のパルス信号が送られ、パルス数に応じて集光レンズ77が光軸方向に移動する。
【0095】
なお、集光レンズ78を含む、光を体腔Sに伝達するための構成部材に関しては、回転フィルタが配置されていないことを除いて、図5、図6、図7で示す第1の実施形態と同じである。すなわち、レンズ枠となるフランジを含む集光レンズ78は、レンズケースに収容されており、フランジが固定されているレンズ支持台が光軸方向に移動することにより、レンズケース内を光軸方向に移動することができる。
【0096】
図13は、集光レンズ78の最適位置制御動作を示したフローチャートである。ファイバスコープ60には、電子内視鏡10では設けられていた読み出し専用メモリが備えられていないため、ファイバスコープ60がプロセッサ70に接続されるたびに集光レンズ78の位置調整が実効される。この最適位置制御動作は、ファイバスコープ60が接続されるか、もしくは電源がON状態となると、開始される。
【0097】
ステップ401〜402の実行は、図8のステップ101〜102の実行と同じである。また、ステップ403の実行は、図8のステップ106の実行と同じである。すなわち、まず、集光レンズ78が初期状態の位置に移動し、集光レンズ77の移動範囲に渡って移動する。集光レンズ78の移動範囲において、受光素子65から得られる輝度値に対して最大輝度値が得られる時の集光レンズ78の最適位置をパルス数として求め、そのパルス数に基づいて集光レンズ78が最適位置まで移動する。このように、ファイバスコープ60を適用した場合でも、集光レンズ78の最適位置制御動作は、第1の実施形態における集光レンズ78の最適位置制御動作と同じである。ただし、第2の実施形態では、最適位置に関するデータをメモリに記録しない。そのため、ファイバスコープ60がプロセッサ70に接続される毎に、最適位置を検出してから集光レンズ78を移動させる。
【0098】
このように第2の実施形態によれば、ステップ401〜403の実行により、集光レンズ78が最適位置まで移動することにより、LCB61の出射面61bから出射する光の輝度が最も大きくなる(LCB61の入射面61aにおける光のスポットと入射面61aが一致する)。したがって、光源ランプ72から放射される光を、無駄なく最大限体腔Sに伝達することができる。
【0099】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、集光レンズを通った光を体腔内まで適正に伝達し、光源から放射される光を最大限利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態である内視鏡装置全体の電気回路を示したブロック図である。
【図2】システムコントロール回路における詳細なブロック図である。
【図3】ライトガイドファイババンドルの入射面と光のスポットとの関係を示した図である。
【図4】径の大きさが異なるライトガイドファイババンドルに対する集光レンズの位置を示した図である。
【図5】光を伝達するための構成要素の断面図である。
【図6】レンズケースの正面図である。
【図7】レンズケースを下から見た図である。
【図8】集光レンズの位置制御動作を示したフローチャートである。
【図9】RAMにおける配列を示した図である。
【図10】図8のステップ104のサブルーチンを示したフローチャートである。
【図11】図8のステップ106のサブルーチンを示したフローチャートである。
【図12】第2の実施形態である内視鏡装置全体の電気回路を示したブロック図である。
【図13】集光レンズの位置制御動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子内視鏡(内視鏡)
11 LCB(光伝達経路)
11a 入射面
11b 出射面
13 撮像素子
20 プロセッサ(画像処理装置)
27 集光レンズ(集光光学系)
28 光源ランプ(光源)
29 ステッピングモータ(モータ)
43 RAM(メモリ)
60 ファイバスコープ(内視鏡)
61 LCB(光伝達経路)
64 ファイバ
A フランジ
K レンズケース
M 光軸
Ps 最適パルス数(最適位置に関するデータ)
Gr 輝度変数(輝度値)
G0 最大輝度変数(最大輝度値)
Q レンズ支持台(支持台)
S 体腔(被写体)
SP スポット(入射面における光のスポット)
Claims (13)
- 光源から放射される光を、集光光学系に通して収束させ、内視鏡に備えられた光伝達経路の入射面に入射させる光入射手段と、
前記光伝達経路を通って前記光伝達経路の出射面から出射する照射光を被写体に照射する光照射手段と、
前記照射光が前記被写体に照射することにより得られる被写体像を、前記内視鏡を通して前記被写体の側から前記光伝達経路の入射面の側に向けて伝達する画像伝達手段と、
前記集光光学系の光軸に沿って前記集光光学系を移動させることにより、前記光伝達経路の入射面と前記集光光学系との距離を調整する距離制御手段とを備え、
前記距離制御手段が、前記光伝達経路の出射面から出射する前記照射光の輝度が最大になるように、前記光伝達経路の入射面と前記集光光学系との距離を調整する最適位置制御手段を有し、
前記最適位置制御手段が、前記集光光学系を集光光学系移動範囲の中で一方の端点から他方の端点まで移動させながら、被写体像の輝度値に対して最大輝度値が検出される時の前記集光光学系の位置を最適位置と定め、前記集光光学系をその最適位置まで移動させることを特徴とする内視鏡の光源装置。 - 前記最適位置制御手段が、最大輝度値が2カ所で検出された場合、前記入射面に近い位置を最適位置として定めることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記最適位置制御手段が、前記他方の端点から前記最適位置まで前記集光光学系を光軸に沿って移動させることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記集光光学系が、支持台により固定され、前記支持台がモータの駆動に応じて光軸方向に移動することにより、連動して光軸方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記光源が、平行光を射出し、さらに、前記集光光学系の光軸が、前記光源から前記集光光学系に向けて放射された平行光に平行であり、かつ、前記光伝達経路の入射面の中心を通ることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記画像伝達手段が、前記内視鏡内において対物光学系と撮像素子とを有し、前記被写体像を前記対物光学系を介して前記撮像素子に結像させ、光電変換により前記撮像素子に発生する画像信号を読み出すことにより、前記被写体像を前記内視鏡の外部にある画像処理装置に伝達することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記最適位置制御手段が、前記撮像素子に発生する画像信号から輝度値を生成し、その輝度値に対して最大輝度値が検出される時の前記集光レンズの位置を最適位置として、前記集光光学系をその最適位置に移動させることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記最適位置制御手段が、前記集光光学系を最適位置まで移動させた後、その最適位置を、前記画像処理装置に接続されている内視鏡の種類と関連付けてメモリにデータとして記録することを特徴とする請求項7に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記被写体像の色合いを調整するホワイトバランス調整が、前記最適位置制御手段により前記集光光学系を最適位置まで移動させた後に、実行されることを特徴とする請求項7に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記最適位置制御手段が、前記集光光学系を移動させる前に、前記画像処理装置に接続されている内視鏡に対応する前記集光光学系の最適位置に関するデータが前記メモリに格納されているか否かを判別し、最適位置に関するデータが存在する場合には、前記集光光学系をその最適位置に関するデータに基づいて移動させることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記最適位置制御手段が、前記集光光学系を移動させる前に、前記画像処理装置に接続されている内視鏡に対応する前記集光光学系の最適位置に関するデータが前記メモリに格納されているか否かを判別し、最適位置に関するデータが存在しない場合には、最適位置へ前記集光光学系を移動させることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記画像伝達手段が、前記内視鏡に設けた光ファイバを介して、前記被写体像を結像させるために前記光ファイバの被写体側の端面付近に設けられた対物光学系から前記被写体像を肉眼で観察するために前記光ファイバのもう一方の端面付近に設けられた接眼光学系まで、前記被写体像を伝達することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の光源装置。
- 前記最適位置制御手段が、前記内視鏡に設けた受光素子から得られる輝度値に対して最大輝度値が検出される時の前記集光光学系の位置を最適位置として、前記集光光学系を最適位置に移動させることを特徴とする請求項12に記載の内視鏡の光源装置。
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