JP2000249935A - 内視鏡の光源装置 - Google Patents

内視鏡の光源装置

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JP2000249935A
JP2000249935A JP11056838A JP5683899A JP2000249935A JP 2000249935 A JP2000249935 A JP 2000249935A JP 11056838 A JP11056838 A JP 11056838A JP 5683899 A JP5683899 A JP 5683899A JP 2000249935 A JP2000249935 A JP 2000249935A
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Hideo Sugimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源から放射される光を、体腔内まで無駄な
く適正に伝達する。 【解決手段】 プロセッサ20内に、集光レンズ27、
光源ランプ28、ステッピングモータ29を設ける。ま
た、電子内視鏡10内にLCB11を設け、電子内視鏡
10をプロセッサ20に接続させる。ステッピングモー
タ29を駆動させることにより、集光レンズ27を移動
範囲内で光軸方向に移動させる。その移動範囲におい
て、体腔Sの画像信号から生成される輝度値に対して最
大輝度値が検出される時の集光レンズ27の位置を最適
位置とし、集光レンズ27を最適位置に移動させる。集
光レンズ27を最適位置に移動させることにより、光源
ランプ28から放射されて集光レンズ27を通る光を、
無駄なく適正にLCB11に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、胃など体腔内に内
視鏡(スコープ)を挿入し、体腔の映像をモニタに映し
て患部の状態を検査する内視鏡装置に関し、特に光源か
らの光を体腔に照射するための光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内視鏡内には、光源からの光を体
腔内に伝達するためのライトガイドファイババンドル
(以下、LCBという)が設けられており、光源からの
光は集光レンズにより収束されてLCBの入射端面に入
射する。そして、入射面に入射した光は、減衰すること
なくLCB内を通り、LCBの出射面から出射して体腔
内に照射する。LCBは、束状になった光ファイバで形
成されており、この光ファイバの特性から、LCBの入
射面全体に光が入射されると、最大に光が体腔内に照射
され、モニタにおける体腔映像が明るく映し出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、観察対象で
ある内臓器官に応じて使用される内視鏡の太さはそれぞ
れ異なっており、それとともにLCBの入射面の面積も
内視鏡毎に変化する。例えば、気管支系内視鏡では、光
ファイバの束が少ないLCBであるため、LCBの入射
面の面積は小さく、逆に消化管系内視鏡では、LCBの
入射面の面積が大きい。一方、内視鏡を介して光を体腔
へ照射するための光源システムは単一であり、光源シス
テムを構成するレンズなど光学系の位置は、固定されて
いる。そのため、内視鏡によっては、光源からの光が最
大限利用されず、十分に体腔内に光が照射されない場合
が生じる。
【0004】本発明は、集光レンズを通った光を体腔内
まで適正に伝達し、光源から放射される光を最大限利用
することができる内視鏡の光源装置を得ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡の光源装
置は、光源から放射される光を、集光光学系に通して収
束させ、内視鏡に備えられた光伝達経路の入射面に入射
させる光入射手段と、光伝達経路を通って光伝達経路の
出射面から出射する照射光を被写体に照射する光照射手
段と、照射光が被写体に照射することにより得られる被
写体像を、内視鏡を通して被写体の側から光伝達経路の
入射面の側に向けて伝達する画像伝達手段と、光伝達経
路の入射面と集光光学系との距離を調整する距離制御手
段とを備え、距離制御手段は、光伝達経路の出射面から
出射する照射光の輝度が最大になるように、光伝達経路
の入射面と集光光学系との距離を調整する最適位置制御
手段を有することを特徴とする。
【0006】距離制御手段は、集光光学系の光軸に沿っ
て集光光学系を移動させることが望ましい。このとき、
最適位置制御手段は、照射光の輝度が最大となる位置ま
で集光光学系を光軸に沿って移動させることが望まし
い。例えば、集光光学系は、支持台により固定され、支
持台がモータの駆動に応じて光軸方向に移動することに
より、連動して光軸方向に移動する。
【0007】光源は、平行光を射出し、さらに、集光光
学系の光軸は、光源から集光光学系に向けて放射された
平行光に平行であり、かつ、光伝達経路の入射面の中心
を通ることが望ましい。
【0008】画像伝達手段は、内視鏡内に設けた撮像素
子に被写体像を結像させ、光電変換により撮像素子に発
生する画像信号を読み出すことにより、被写体像を画像
処理装置に伝達することが望ましい。
【0009】最適位置制御手段は、撮像素子に発生する
画像信号から輝度値を生成し、その輝度値に対して最大
輝度値が検出される時の集光レンズの位置を最適位置と
して、集光光学系をその最適位置に移動させることが望
ましい。
【0010】最適位置制御手段は、集光光学系を最適位
置まで移動させた後、その最適位置を、画像処理装置に
接続されている内視鏡の種類と関連付けて不揮発性メモ
リにデータとして記録することが望ましい。
【0011】画像伝達手段は、内視鏡内に設けた撮像素
子に被写体像を結像させ、光電変換により撮像素子に発
生する画像信号を読み出すことにより、被写体像を画像
処理装置に伝達することが望ましい。
【0012】光適正伝達手段は、撮像素子に発生する画
像信号から得られる輝度値を生成し、その輝度値に対し
て最大輝度値が検出される時の集光レンズの位置を最適
位置とし、集光レンズを最適位置に移動させることが望
ましい。
【0013】被写体像の色合いを調整するホワイトバラ
ンス調整は、最適位置制御手段により集光光学系を最適
位置まで移動させた後に、実行されることが望ましい。
【0014】最適位置制御手段は、集光光学系を移動さ
せる前に、画像処理装置に接続されている内視鏡に対応
する集光光学系の最適位置に関するデータが不揮発性メ
モリに格納されているか否かを判別し、最適位置に関す
るデータが存在する場合には、集光光学系をその最適位
置に関するデータに基づいて移動させることが望まし
い。
【0015】最適位置制御手段は、集光光学系を移動さ
せる前に、画像処理装置に接続されている内視鏡に対応
する集光光学系の最適位置に関するデータが不揮発性メ
モリに格納されているか否かを判別し、最適位置に関す
るデータが存在しない場合には、集光光学系を集光光学
系移動範囲の中で一方の端点から他方の端点まで移動さ
せながら最大輝度値が検出される時の集光光学系の位置
を最適位置と定め、他方の端点まで移動した集光光学系
をその最大位置まで移動させることが望ましい。
【0016】画像伝達手段は、内視鏡に設けた光ファイ
バを介して、被写体像を結像させるために光ファイバの
被写体側の端面付近に設けられた対物光学系から被写体
像を肉眼で観察するために光ファイバのもう一方の端面
付近に設けられた接眼光学系まで、被写体像を伝達する
ことが望ましい。
【0017】最適位置制御手段は、内視鏡に設けた受光
素子から得られる輝度値に対して最大輝度値が検出され
る時の集光光学系の位置を最適位置として、前記集光光
学系を最適位置に移動させること望ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて第1の実施形態
である内視鏡装置について説明する。
【0019】図1は、内視鏡装置全体の電気回路を示し
たブロック図である。図1に示すように、この内視鏡装
置は、電子内視鏡10を体腔内に挿入し、撮像した体腔
の映像をプロセッサ20を介してモニタ31に映し出す
ための装置であり、電子内視鏡10はプロセッサ20に
接続されている。
【0020】平行光源であるハロゲンランプもしくはキ
セノンランプが用いられた光源ランプ28から放射され
た平行な光は、光を収束させる集光レンズ(集光光学
系)27を通ることにより収束され、光伝達経路である
LCB(ライトガイドファイババンドル)11の入射面
11aに入射される。光源ランプ28と集光レンズ27
との間には、絞り30が設けられており、絞り30が開
閉することにより、体腔Sに照射される光量が調整され
る。なお、集光レンズ27は、ステッピングモータ29
の駆動により、絞り30とLCB11の入射面11aと
の間を移動する。
【0021】第1の実施形態では、カラー映像撮像方式
として面順次方式が適用されており、LCB11の入射
面11aと集光レンズ27との間には、回転式カラーフ
ィルタである回転フィルタ26が設けられている。
【0022】回転フィルタ26は、円状に形成されてお
り、赤色(R)、緑色(G)、青色(R)の各波長の光
をそれぞれ透過する、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青
色フィルタ(図示せず)が、回転軸から外周方向に向か
って、それぞれ扇状になって配列されている。ただし、
各色のフィルタ間には、それぞれ遮光領域が設けられて
いる。この回転フィルタ26は、フィルタ駆動モータ3
3により定速回転し、1フレームの走査時間に対応する
ように、所定の回転周波数で回転させられる。例えば、
カラー多重化方式がNTSC方式であれば、30(Hz)
である。なお、回転フィルタ26は、LCB11の中心
軸線と回転フィルタ26の法線が平行となるように、配
置されている。
【0023】絞り30、集光レンズ27を通った光は、
回転している回転フィルタ26を通り、これにより、
R、G、B、各色の光が順次時間をずらしてLCB11
の入射面11aに入射される。入射面11aに入射した
光は、LCB11内を通って出射面11bから出射さ
れ、配光レンズ16を介して体腔Sに照射される。
【0024】体腔Sに光が照射されることにより、順次
R、G、Bの被写体像が、対物レンズ(対物光学系)1
7を介してCCDである撮像素子13に結像され、光電
変換により各色に対応する被写体像の画像信号が撮像素
子13上に発生する。そして、回転フィルタ26の遮光
領域によって光が遮光されている期間に、1フレーム分
の画像信号が各色毎にCCD駆動回路14により撮像素
子13から読み出される。CCD駆動回路14では、読
み出された画像信号が増幅され、増幅された画像信号が
プロセッサ20に送られる。このように、電子内視鏡1
0では、被写体である体腔Sを撮像素子13により撮像
して画像信号を読み出すことで、体腔Sの画像を外部の
プロセッサ20に伝達する。
【0025】CCDプロセス回路21では、R、G、B
に対応した画像信号に対し、様々な画像信号処理、例え
ば、A/D変換、輝度信号生成、あるいはホワイトバラ
ンス調整が施される。画像信号処理が施された画像信号
は、タイミング回路22に送られ、また、生成された輝
度信号は、システムコントロール回路24に送られる。
なお、ホワイトバランス調整では、白色の被写体を撮像
した時に1画面におけるR、G、Bの値の比が1:1:
1となるように、R、Bの値が補正される。
【0026】タイミング回路22では、時間毎に順に送
られてくるR、G、Bのそれぞれ1フレーム分の画像信
号が、1画面として再現できるように、同期化される。
また、タイミング回路22では、回転フィルタ26の回
転周波数とプロセス回路21から各色毎に送られてくる
画像信号のタイミングを調整するため、フィルタ駆動モ
ータ33に対して同期信号が送られる。同期化された画
像信号は、ビデオプロセス回路23に入力される。
【0027】ビデオプロセス回路23では、R、G、B
の各画像信号がD/A変換される。アナログ化された
R、G、Bに対応する画像信号は、モニタ31に送ら
れ、これにより体腔Sの映像がモニタ31の画面に映し
出される。
【0028】システムコントロール回路24は、内視鏡
装置全体の動作を制御するものであり、絞り制御回路3
5、フィルタ駆動モータ33、ステッピングモータ29
などに対し、駆動信号がペリフェラルドライバ25を介
して出力される。システムコントロール回路24に関し
ては、後述する.
【0029】ペリフェラルドライバ25では、キーボー
ド32、パネルスイッチ34の操作により発生するトリ
ガ信号が入力され、これらスイッチ操作に対する信号は
システムコントロール回路24に送られる。また、ペリ
フェラルドライバ25では、システムコントロール回路
24から絞り30、集光レンズ27の作動、あるいはラ
ンプの点灯を実行するための信号が入力され、それぞ
れ、絞り制御回路35、ステッピングモータ29、ラン
プ制御回路35に駆動信号が送られる。
【0030】電子内視鏡10内の読み出し専用メモリで
あるEEPROM15には、使用される電子内視鏡10
の種類や特性に関するデータが記憶されており、例え
ば、型名や、撮像素子13に関するデータが記憶されて
いる。このような電子内視鏡10の特性に関するデータ
は、電子内視鏡10が接続された時、あるいは電源がO
N状態となった時に、プロセッサ20内のペリフェラル
ドライバ25を介して、システムコントロール回路24
に送られる。
【0031】図2は、システムコントロール回路24に
おける詳細なブロック図である。
【0032】システムコントロール回路24には、様々
な演算処理を実行するためのCPU41が設けられてお
り、CPU41には、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)43や読み出し専用メモリであるROM42、ビデ
オRAM(VRAM)45などが、システムバスSBを
介して接続されている。システムコントロール回路24
の外部にあるペリフェラルドライバ25は、システムバ
スSBを介してCPU41に接続されている。
【0033】CCDプロセス回路21から送られてくる
輝度信号は、A/D変換回路44において、A/D変換
され、CPU41に送られる。そして、デジタル化され
た輝度信号に基づいて、ステッピングモータ29を駆動
させるためのパルス信号が、CPU41からペリフェラ
ルドライバ25を介してステッピングモータ29に送ら
れる。このパルス信号より、集光レンズ27が移動す
る。
【0034】VRAM45に格納されている表示用文字
データ、例えば、患者名や電子内視鏡10の型名など
は、CRTコントローラ46を介してビデオプロセス回
路23で画像信号と合成され、合成された画像信号は、
モニタ31に入力される。
【0035】RAM43では、接続されている電子内視
鏡10の種類に応じた、集光レンズ27の位置に関する
データが配列に設定され、またホワイトバランス調整に
より得られるR、G、B各色の比に関するデータも、合
わせて配列に設定される。電子内視鏡10を接続した場
合、その電子内視鏡10に関するデータが配列に存在す
れば、配列に格納されている集光レンズ27の位置に関
するデータに基づいて、集光レズ27の位置が調整され
る。
【0036】また、RAM43には、バッテリ47が接
続されており、RAM43に書き込まれているデータ
は、電源がOFF状態になっても保存される。つまり、
バッテリ47とRAM43により、データの読み出し/
書き込み可能な不揮発性メモリが構成される。
【0037】ペリフェラルドライバ25には、集光レン
ズ27の移動範囲を制御するためのマイクロスイッチ5
0が接続されており、マイクロスイッチ50からトリガ
信号が送られてくると、移動していた集光レンズ27は
停止する。また、ステッピングモータ29には、集光レ
ンズ29の移動量に応じたパルス信号が、CPU41か
らペリフェラルドライバ25を介して送られてくる。
【0038】図3には、電子内視鏡10内において光源
ランプ28からの光を伝達するLCB11の入射面11
aと、その入射面11aに入射する、集光レンズ27を
通った光の光束が示されている。図3を用いて、入射面
11aの大きさと光の伝達特性との関係について説明す
る。ただし、説明を簡単にするため、回転フィルタ26
および絞り30は省略する。
【0039】集光レンズ27を通った光は収束し、LC
Bの入射面11aに入射される。ここでは、光束LBを
光軸と直交する方向に切った時の断面部分を「スポッ
ト」と呼ぶ。例えば、位置X0でのスポットは、円状の
S0であり、光軸は、スポットS0の中心C0を通る。
【0040】光源ランプ28は、平行な光を射出してお
り、この平行な光束は、光軸と平行関係にある。そし
て、LCB11と集光レンズ27は、光軸が入射面11
aの中心CLを通るように配置されており、この集光レ
ンズ27とLCB11の配置構成により、光源ランプ2
8から放射される平行な光は、入射面11aの中心CL
を通る光軸上の焦点に収束される。光束LBのスポット
と入射面11aは、同心円である。
【0041】LCB11は、光ファイバ(図示せず)が
束状になって形成されており、入射面11aに入射され
た光は、減衰することなくLCB内を通っていく。そし
て、入射面11aへの光の入射状態が、体腔Sに照射さ
れる光量あるいは光強度に影響を及ぼす。なぜなら、入
射面11aにおける光の入射状態に応じて、LCB11
の出射面11bから出射される光量および光強度が定ま
るからである。
【0042】一般に、入射面11aにおける光束LBの
スポットSPを入射面11aと一致させると、面全体に
光が入射されることで出射面11b全体から光が出射さ
れ、これにより光源からの光が体腔Sに無駄なく伝達さ
れる。したがって、入射面11aにおける光束LBのス
ポットSPと入射面11aと一致するように、LCB1
1の入射面11aと集光レンズ27との距離を調整する
必要がある。
【0043】ところが、電子内視鏡10は、観察対象で
ある内臓器官に応じて、それぞれ大きさや形態が異なっ
ており、それとともにLCBの径の大きさ、すなわち入
射面11aの面積も異なってくる。
【0044】例えば、径の細い、すなわち入射面11a
の面積が比較的小さい気管支系の電子内視鏡10が使用
される場合、入射面11aにおける光束LBのスポット
SPの面積は、入射面11aの面積LSよりも大きくな
ってしまう。このとき、集光レンズ27を通った光の一
部分は入射面11aに入射されないため、単位面積当た
りの光量が減少し、光強度が小さくなる。したがって、
光源ランプ28からの光を無駄なく体腔Sに伝えること
ができない。
【0045】一方、径の太い、すなわち入射面11aの
面積が大きい消化管系の電子内視鏡10が使用される場
合、入射面11aにおける光束LBのスポットSPの面
積は、入射面11aの面積LS’よりも小さい。このと
き、入射面11aの中心部分にのみ光が入射するため、
出射面11bにおいても光は中心付近からしか出射せ
ず、十分に体腔Sに光が照射されない。
【0046】このように、LCB11の入射面11aに
おけるスポットSPが入射面11aと一致する場合に
は、最大限に体腔Sに光が照射されるが、それ以外、す
なわちLCB11の入射面11aにおけるスポットSP
が入射面11aと一致しない場合には、光源からの光を
無駄なく体腔Sに伝達することができず、体腔Sの映像
は、LCB11の入射面11aにおけるスポットSPが
入射面11aと一致する場合に比べ、モニタ31に明る
く映し出すことができない。
【0047】そこで、本実施形態では、集光レンズ27
の位置を光軸方向に移動させて、入射面11aにおける
光束LBのスポットSPを入射面11aと一致させる。
この集光レンズ27の移動により、LCB11の径の大
きさが異なる場合でも、入射面11aにおける光束LB
のスポットSPと入射面11aとが一致するため、光源
ランプ28からの光を無駄なく体腔Sに伝えることがで
きる(図4参照)。
【0048】図5は、集光レンズ27を含む、光を体腔
Sに伝達するための構成部材の断面図である。ただし、
絞り30と回転フィルタ26は省略している。
【0049】集光レンズ27の円周部分には、フランジ
Aがレンズ枠として設けられており、フランジAを含む
集光レンズ27はレンズケースKに収容されている。フ
ランジAの下部は、レンジ支持台Qと結合しており、こ
れにより集光レンズ27はレンズ支持台Qに固定され
る。なお、集光レンズ27は、凸レンズである。
【0050】レンズ支持台Qのねじ部Bには、ステッピ
ングモータ29に固定されたウォームギアWが螺合して
おり、ステッピングモータ29の回転により、ウォーム
ギアWが回転する。ステッピングモータ29は、パルス
信号が送られてくると回転し、回転数は送られてくる信
号のパルス数に応じている。パルス信号には、正転パル
ス信号と反転パルス信号があり、正転パルス信号がステ
ッピングモータ29に送られると、レンズ支持台Qはマ
イクロスイッチSW1の方向へ移動し、反転パルス信号
がステッピングモータ29に送られると、レンズ支持台
QはマイクロスイッチSW2の方向へ移動する。
【0051】ウォームギアWが出力軸T回りに回転する
と、それに連動してレンズ支持台Qが出力軸T方向に移
動する。出力軸Tが光軸Mと平行であるので、このレン
ズ支持台Qの移動により、集光レンズ27がその光軸方
向に移動することができる。
【0052】レンズ支持台QがマイクロスイッチSW
1、SW2に接触すると、トリガ信号が発生し、ステッ
ピングモータ29の回転が休止することによりレンズ支
持台Qが停止する。したがって、レンズ支持台Q、すな
わち集光レンズ27の移動範囲Lは、マイクロスイッチ
SW1とマイクロスイッチSW2との間隔である。集光
レンズ27の移動範囲Lは、レンズケースKの光軸方向
の長さとほぼ一致しているが、少し短い。そのため、集
光レンズ27がレンズケースKからはみ出すことはな
い。
【0053】図6は、集光レンズ27を収容しているレ
ンズケースKの正面図である。レンズケースKの下部K
Eには、フランジAが枠となっている集光レンズ27が
レンズ支持台Qの移動とともに光軸Mの方向に移動する
ための通路が形成されている。図7は、レンズケースK
を下から見た図であり、レンズケースKの下部KEにフ
ランジA(集光レンズ27)の移動経路が設けられてい
ることが、この図により明確にわかる。
【0054】このように図5、図6、図7で示すよう
に、集光レンズ27は、移動範囲L内において光軸Mの
方向に移動することができ、これにより集光レンズ27
とLCB11の入射面11aとの距離が調整される。そ
して、入射面11aの面積の大きさが異なるLCB11
に対応して、集光レンズ27を通った光の入射面11a
における光束LBのスポットSPとLCB11の入射面
11aとが一致する時の集光レンズ27の位置(以下、
最適位置という)まで、集光レンズ27が移動する。
【0055】光束LBのスポットSPとLCB11の入
射面11aとが一致する場合、LCB11の出射面11
bから出射する光(照射光)は、集光レンズ27の移動
範囲Lにおいて、一番明るい、すなわち輝度が大きい。
また、体腔Sと電子内視鏡10は通常近接しているた
め、照射光の輝度が一番大きい時、照射光が体腔Sに反
射することで得られる被写体像(体腔Sの画像)も、最
も明るくなる。そこで、第1の実施形態では、集光レン
ズ27の移動範囲Lにおいて、体腔Sの画像信号から得
られる輝度値に対して最大輝度値値が得られるときの集
光レンズ27の位置を、最適位置とする。すなわち、体
腔Sの映像が最も明るくモニタ31に映し出される時の
集光レンズ27の位置を、入射面11aにおける光のス
ポットSPと入射面11aが一致する位置としている。
ただし、輝度値は、ここでは1画面における平均輝度値
である。
【0056】図8は、集光レンズ27の位置を調整する
ための最適位置制御動作を示すフローチャートである。
この最適位置制御動作は、電源がON状態になるか、も
しくは電子内視鏡(スコープ)10が新たに接続される
と、開始される。
【0057】ステップ101では、集光レンズ27が初
期状態(移動範囲LにおいてスイッチSW1側の端点)
の位置に移動される。すなわち、反転パルス信号がステ
ッピングモータ29に送られることにより、集光レンズ
27がマイクロスイッチSW2の方向へ移動する。そし
て、レンズ支持台QがマイクロスイッチSW2と接触す
ると、集光レンズ27は停止する。そして、パルス数P
cが0に設定される。このパルス数Pcの数に応じて、
集光レンズ27の位置は定められ、例えば、Pc=0の
場合、集光レンズ27は、初期位置にある。なお、この
集光レンズ27の最適位置制御動作の間、絞り30は全
開状態にされる。
【0058】ステップ102では、電子内視鏡10がプ
ロセッサ20に接続されるていることが検出されている
か否かが判定される。電子内視鏡10がプロセッサ20
に接続されていることが検出されたと判断されると、ス
テップ103に移る。電子内視鏡10がプロセッサ20
に接続されていることが検出されないと判断された場
合、電子内視鏡10が接続されたことが検出されるまで
ステップ101が繰り返し実行される。
【0059】ステップ103では、EEPROM15か
ら読み出された電子内視鏡10に関するデータが、シス
テムコントロール回路24内のRAM43に記憶されて
いるか否かが判定される。すなわち、以前に電子内視鏡
10がプロセッサ20に接続され、電子内視鏡10に応
じた集光レンズ27の最適位置に関するデータが、図9
に示すRAM43における配列Ti(i=1,2,・・
・n)に格納されている否かが判定される。
【0060】図9に示すように、それぞれ配列Tiに
は、ある電子内視鏡10に関するデータ、すなわち、電
子内視鏡10の型名や、集光レンズ27の最適位置に対
応する最適パルス数Ps、ホワイトバランス調整時にお
いて求められた赤色(R)、青色(B)のゲイン値が格
納されている。ただし、最適パルス数Psは、集光レン
ズ27が初期状態の位置から最適位置まで移動するため
に必要とされるパルス数である。また、R、Gのゲイン
値は、ホワイトバランス調整時に、R、G、Bの比が
1:1:1となるように補正されたR、Bの値である。
このように、以前にに接続されたことのある電子内視鏡
10に関しては、各電子内視鏡10の特性に関するデー
タが、それぞれ配列Tiに格納されている。
【0061】ステップ103において、接続されている
電子内視鏡10における最適パルス数Psのデータが格
納されている、すなわち過去に電子内視鏡10がプロセ
ッサ20に接続されたことがあると判断されると、ステ
ップ104に移る。ステップ104では、格納されてい
る最適パルス数Psに基づいて、集光レンズ27の位置
が最適位置に設定される。なお、最適パルス数Psは、
初期位置にある集光レンズ27(パルス数Pc=0)に
対する変移量を示している。
【0062】図10は、ステップ104のサブルーチン
を示したフローチャートである。
【0063】ステップ201では、RAM43の配列T
iに格納されている、集光レンズ27の最適位置に応じ
た最適パルス数Psが読み出される。ステップ202で
は、ステッピングモータ29に正転のパルス信号が1パ
ルスだけ送られ、それに応じて集光レンズ27が移動す
る。このとき、パルス数Pcに1が加算される。
【0064】ステップ203では、パルス数Pcが最適
パルス数Psと一致しているか否かが判定される。すな
わち、集光レンズ27が初期状態の位置から最適位置ま
で移動しているか否かが判定される。パルス数Pcが最
適パルス数Psと一致していないと判断されると、繰り
返しステップ202が実行され、1パルス分ずつ集光レ
ンズ27が最適位置に向かって移動する。パルス数Pc
が最適パルス数Psと一致する、すなわち集光レンズ2
7が最適位置まで移動したと判断された場合、このサブ
ルーチンは終了し、図8のステップ105に移る。
【0065】ステップ105では、ホワイトバランス調
整において求められているR(赤色)、B(青色)の値
のデータが配列Tiから読み出され、そのデータに基づ
いてR、Bの値の補正に関する信号がCCDプロセス回
路21に送られる。ホワイトランス調整に関するデータ
が読み出されると、この最適位置制御動作は終了する。
【0066】ステップ103において、接続されている
電子内視鏡10の特性に関するデータがメモリに格納さ
れていない、すなわち今まで接続されたことない電子内
視鏡10がプロセッサ20に接続されていると判断され
ると、ステップ106に移る。ステップ106では、撮
像素子13に発生する画像信号から得られる輝度値に基
づいて、集光レンズ27の最適位置検出および移動が実
行される。
【0067】図11は、ステップ106のサブルーチン
である。
【0068】ステップ301では、最大輝度変数G0お
よび最適化パルス数Pmが0に設定される。最大輝度変
数G0には、集光レンズ27が移動した範囲の中で、体
腔Sの画像信号から得られる輝度値の中で最大輝度値が
格納される。また、最適化パルス数Pmは、初期状態の
位置から最大輝度変数G0が得られたときの位置までの
集光レンズ27の移動量に応じたパルス数である。
【0069】ステップ302では、ステッピングモータ
29にパルス信号が1パルス送られ、1集光レンズ27
がマイクロスイッチSW2に向かって1パルス分だけ移
動する。このとき、パルス数Pcに1が加算される。パ
ルス数Pcに1が加算されると、ステップ303に移
る。
【0070】ステップ303では、ステップ302の実
行により移動した集光レンズ27の位置において得られ
る輝度値が輝度変数Grに格納され、ステップ304に
移る。
【0071】ステップ304では、輝度変数Grが最大
輝度変数G0よりも大きいか否かが判定される。すなわ
ち、1パルス分だけ移動した集光レンズ27の位置にお
いて求められる輝度値の方が、初期状態の位置から1パ
ルス分だけ移動する前の集光レンズ27の位置までの移
動範囲において検出された輝度値よりも大きいか否かが
判定される。輝度変数Grが最大輝度変数G0よりも大
きいと判断されると、ステップ305に移る。輝度変数
Grが最大輝度変数G0よりも大きくないと判断される
と、ステップ305がスキップされて、ステップ306
に移る。
【0072】ステップ305では、最大輝度変数G0に
輝度変数Grの値が代入され、また、最適化パルス数P
mにパルス数Pcの数が代入される。最大輝度変数Gr
および最適化パルス数Pmに新たな値が代入されると、
ステップ306に移る。
【0073】ステップ306では、集光レンズ27がマ
イクロスイッチSW1と接触し、マイクロスイッチSW
1がON状態となってトリガ信号が発生したか否かが判
定される。すなわち、集光レンズ27が移動範囲Lに渡
って移動したか否かが判定される。マイクロスイッチS
W1がON状態になっていると判断されると、ステップ
307に移る。マイクロスイッチSW1がON状態には
なっていないと判断された場合、ステップ302に戻
り、再び1パルス分だけ集光レンズ27がマイクロスイ
ッチSW1に向かって移動する。なお、スイッチSW1
がON状態である時のパルス数Pcの値は、移動範囲L
における最大値であり、このとき、集光レンズ27はス
イッチSW1側の端点に位置している。
【0074】このステップ302〜306の実行によ
り、集光レンズ27が移動した移動範囲Lにおいて、最
も輝度値が大きかった時の集光レンズ27の位置、すな
わち最適位置が定められる。
【0075】ステップ307では、最適位置移動パルス
数Prが次式により求められる。 Pr=Pc−Pm ・・・・・・(1) 最適位置移動パルス数Prは、集光レンズ27がマイク
ロスイッチSW1側の端点位置から最大輝度値が検出さ
れたときの集光レンズ27の最適位置まで移動するのに
必要とされるパルス数である。最適位置移動パルス数P
rが求められると、ステップ308に移る。
【0076】ところで、集光レンズ27を通った光は焦
点に収束するが、焦点を過ぎた光は再び拡散していく。
したがって、拡散していく光に対して入射面11aにお
ける光のスポットと入射面11aが一致することが考え
られ、最大輝度変数G0が得られた時の集光レンズ27
の位置が2箇所存在する場合が生じる。このときは、入
射面11aにより近い位置を、集光レンズ27の最適位
置としている。なぜなら、ステップ304、305にお
いて、最大輝度変数G0と輝度変数Grが同じ値の場
合、最大輝度変数G0に輝度変数Grが代入され、最適
化パルス数Pmにパルス数Pcが代入されるからであ
る。
【0077】ステップ308では、ステッピングモータ
29に反転のパルス信号が1パルス送られ、これにより
1パルス分だけ集光レンズ27がマイクロスイッチSW
2に向かって移動する。そして、最適位置移動パルス数
Prから1が引き算され、ステップ309に移る。
【0078】ステップ309では、最適位置移動パルス
数Prが0であるか、すなわち集光レンズ27が最大輝
度値Grが得られる最適位置まで移動しているか否かが
判定される。最適位置移動パルス数Prが0であると判
断されると、ステップ310に移る。最適位置移動パル
ス数Prが0ではないと判断された場合、ステップ30
8に戻り、集光レンズ27に対する駆動が継続される。
【0079】ステップ310では、最適化パルス数Pm
を配列Tiに格納するため、最適化パルス数Pmの値が
最適パルス数Psに代入される。最適パルス数Psに最
適化パルス数Pmの値が代入されると、このサブルーチ
ンは終了し、図8のステップ107に移る。
【0080】ステップ107では、最適パルス数Psが
対応する配列Tiに格納され、これにより接続されてい
る電子内視鏡10における集光レンズ27の最適位置に
関するデータが、電子内視鏡10に関連付けられてRA
M43に記録される。最適パルス数Psが配列Tiに格
納されると、ステップ108に移る。
【0081】ステップ108では、ホワイトバランス調
整が実行される。そして、このホワイトバランス調整に
より求められるR、Gのゲイン値が、対応する配列Ti
に格納される。ホワイトバランス調整が実行されると、
一連の集光レンズ27に対する最適位置制御動作は終了
する。
【0082】このように第1の実施形態によれば、ステ
ップ101〜ステップ108の実行により、集光レンズ
27の移動範囲Lにおいて、体腔Sの画像信号から得ら
れる輝度値のうち最大輝度値が検出される時の集光レン
ズ27の位置を最適位置、すなわちLCB11の出射面
11bから出射する光の輝度が大きい(入射面11aに
おける光のスポットSPと入射面11aが一致する)時
の集光レンズ27の位置とし、その最適位置まで集光レ
ンズ27を移動させる。これにより、光源ランプ28の
光を無駄なく最大限利用して、体腔Sに十分な光を伝達
することができる。
【0083】さらに、ステップ307〜309の実行に
より、スイッチS1側の端点まで移動した集光レンズ2
7は、最適位置移動パルス数PrだけスイッチS2側に
向けて最適位置まで移動する。したがって、移動範囲L
を集光レンズ27が移動することで最適位置を検出した
後、わざわざスイッチSW2側の端点まで集光レンズ2
7を戻してから、最適位置まで移動させる必要がなくな
り、無駄な移動を伴うことなく、集光レンズ27を最適
位置に配置することができる。
【0084】ホワイトバランス調整は、集光レンズ27
が最適位置に移動した後に実行される。これにより、体
腔Sの映像は、最適な色合いによってモニタ31に映し
出される。
【0085】集光レンズ27の最適位置に配置される
と、配列Tiに最適位置に応じた最適パルス数Psがプ
ロセッサ20に接続されている電子内視鏡10と関連づ
けられて格納される。これにより、以前使用された電子
内視鏡10が接続された場合、配列Tiから対応する最
適パルス数Psが読み出され、最適パルス数Psに応じ
て集光レズ27が移動する。このように、少なくとも一
度使用されたことのある電子内視鏡10に関しては、記
録された集光レンズ27の最適位置に関するデータに基
づいて集光レンズ27が移動するため、速やかに集光レ
ンズ27を最適位置まで移動させることができる。
【0086】なお、カラー撮像方式に関しては、面順次
方式に限定されず、単板方式や3素子方式を適用しても
よい。
【0087】また、集光レンズ27を移動させる代わり
に、点光源である光源ランプ28を集光レンズ27を固
定させた状態で光軸方向に移動させることにより、入射
面11aにおける光のスポットSPを入射面11aと一
致させてもよい。
【0088】集光レンズ27は、1枚のレンズに限定さ
れず、複数のレンズで構成してもよい。
【0089】次に、図12、図13を用いて、第2の実
施形態の内視鏡装置について説明する。第2の実施形態
では、電子内視鏡の代わりにファイバスコープが適用さ
れる。
【0090】図12は、第2の実施形態である内視鏡装
置の電気回路を示したブロック図である。図12に示す
ように、ファイバスコープ60は、プロセッサ70と接
続されており、体腔Sの画像は、ファイバスコープ60
を通って、接眼レンズ67越しに観察される。
【0091】光源ランプ72から放射された平行な光
は、絞り76、集光レンズ78を介して、LCB61の
入射面61aに入射される。集光レンズ78は、ステッ
ピングモータ79により光軸方向に移動する。LCB6
1の入射面61aに入射した光は、LCB61を通って
出射面61bから出射し、配光レンズ62を介して体腔
Sに照射する。
【0092】ファイバスコープ60には、束状になった
光ファイバにより形成され、体腔Sの画像を光学的にプ
ロセッサ70に伝達するためのファイバ64が設けら
れ、体腔Sの画像は、レンズ(対物光学系)63を介し
てファイバ64の端面64bに結像される。結像された
体腔Sの画像は、ファイバ64を通って出射素子面64
aまで伝達される。そして、ファイバ64を通った体腔
Sの画像が、接眼レンズ67(接眼光学系)を介してオ
ペレータに観察される。
【0093】一方、光電変換素子である受光素子65
は、体腔Sの明るさを検出するために設けられており、
受光素子65に結像された体腔Sの光が、光電変換によ
り電気信号、すなわち輝度信号に変換される。輝度信号
は、アンプ66において増幅され、プロセッサ70に送
られる。
【0094】A/D変換器71では、輝度信号がA/D
変換され、システムコントロール回路73に送られる。
システムコントロール回路73では、送られてきた輝度
信号に基づいて絞り76が光量調整のため開閉される。
また、この輝度信号に基づいて、集光レンズ78の位置
が調整される。システムコントロール回路73は、プロ
セッサ70の動作全体を制御し、ランプ制御回路75、
絞り制御回路77、ステッピングモータ79に対し、駆
動信号がペリフェラルドライバ74を介して送られる。
ステッピングモータ79には、正転もしくは反転のパル
ス信号が送られ、パルス数に応じて集光レンズ77が光
軸方向に移動する。
【0095】なお、集光レンズ78を含む、光を体腔S
に伝達するための構成部材に関しては、回転フィルタが
配置されていないことを除いて、図5、図6、図7で示
す第1の実施形態と同じである。すなわち、レンズ枠と
なるフランジを含む集光レンズ78は、レンズケースに
収容されており、フランジが固定されているレンズ支持
台が光軸方向に移動することにより、レンズケース内を
光軸方向に移動することができる。
【0096】図13は、集光レンズ78の最適位置制御
動作を示したフローチャートである。ファイバスコープ
60には、電子内視鏡10では設けられていた読み出し
専用メモリが備えられていないため、ファイバスコープ
60がプロセッサ70に接続されるたびに集光レンズ7
8の位置調整が実効される。この最適位置制御動作は、
ファイバスコープ60が接続されるか、もしくは電源が
ON状態となると、開始される。
【0097】ステップ401〜402の実行は、図8の
ステップ101〜102の実行と同じである。また、ス
テップ403の実行は、図8のステップ106の実行と
同じである。すなわち、まず、集光レンズ78が初期状
態の位置に移動し、集光レンズ77の移動範囲に渡って
移動する。集光レンズ78の移動範囲において、受光素
子65から得られる輝度値に対して最大輝度値が得られ
る時の集光レンズ78の最適位置をパルス数として求
め、そのパルス数に基づいて集光レンズ78が最適位置
まで移動する。このように、ファイバスコープ60を適
用した場合でも、集光レンズ78の最適位置制御動作
は、第1の実施形態における集光レンズ78の最適位置
制御動作と同じである。ただし、第2の実施形態では、
最適位置に関するデータをメモリに記録しない。そのた
め、ファイバスコープ60がプロセッサ70に接続され
る毎に、最適位置を検出してから集光レンズ78を移動
させる。
【0098】このように第2の実施形態によれば、ステ
ップ401〜403の実行により、集光レンズ78が最
適位置まで移動することにより、LCB61の出射面6
1bから出射する光の輝度が最も大きくなる(LCB6
1の入射面61aにおける光のスポットと入射面61a
が一致する)。したがって、光源ランプ72から放射さ
れる光を、無駄なく最大限体腔Sに伝達することができ
る。
【0099】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、集光レン
ズを通った光を体腔内まで適正に伝達し、光源から放射
される光を最大限利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態である内視鏡装置全体の電気回
路を示したブロック図である。
【図2】システムコントロール回路における詳細なブロ
ック図である。
【図3】ライトガイドファイババンドルの入射面と光の
スポットとの関係を示した図である。
【図4】径の大きさが異なるライトガイドファイババン
ドルに対する集光レンズの位置を示した図である。
【図5】光を伝達するための構成要素の断面図である。
【図6】レンズケースの正面図である。
【図7】レンズケースを下から見た図である。
【図8】集光レンズの位置制御動作を示したフローチャ
ートである。
【図9】RAMにおける配列を示した図である。
【図10】図8のステップ104のサブルーチンを示し
たフローチャートである。
【図11】図8のステップ106のサブルーチンを示し
たフローチャートである。
【図12】第2の実施形態である内視鏡装置全体の電気
回路を示したブロック図である。
【図13】集光レンズの位置制御動作を示したフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 電子内視鏡(内視鏡) 11 LCB(光伝達経路) 11a 入射面 11b 出射面 13 撮像素子 20 プロセッサ(画像処理装置) 27 集光レンズ(集光光学系) 28 光源ランプ(光源) 29 ステッピングモータ(モータ) 43 RAM(メモリ) 60 ファイバスコープ(内視鏡) 61 LCB(光伝達経路) 64 ファイバ A フランジ K レンズケース M 光軸 Ps 最適パルス数(最適位置に関するデータ) Gr 輝度変数(輝度値) G0 最大輝度変数(最大輝度値) Q レンズ支持台(支持台) S 体腔(被写体) SP スポット(入射面における光のスポット)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA11 BA23 CA10 CA11 CA27 DA43 GA02 GA06 4C061 AA01 AA07 BB02 CC04 CC06 DD00 FF40 FF46 JJ18 LL02 MM03 NN01 NN05 QQ09 RR02 RR17 RR22 RR25 TT01 TT04 YY14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から放射される光を、集光光学系に
    通して収束させ、内視鏡に備えられた光伝達経路の入射
    面に入射させる光入射手段と、 前記光伝達経路を通って前記光伝達経路の出射面から出
    射する照射光を被写体に照射する光照射手段と、 前記照射光が前記被写体に照射することにより得られる
    被写体像を、前記内視鏡を通して前記被写体の側から前
    記光伝達経路の入射面の側に向けて伝達する画像伝達手
    段と、 前記光伝達経路の入射面と前記集光光学系との距離を調
    整する距離制御手段とを備え、 前記距離制御手段が、前記光伝達経路の出射面から出射
    する前記照射光の輝度が最大になるように、前記光伝達
    経路の入射面と前記集光光学系との距離を調整する最適
    位置制御手段を有することを特徴とする内視鏡の光源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記距離制御手段が、前記集光光学系の
    光軸に沿って前記集光光学系を移動させることを特徴と
    する請求項1に記載の内視鏡の光源装置。
  3. 【請求項3】 前記最適位置制御手段が、前記照射光の
    輝度が最大となる位置まで前記集光光学系を光軸に沿っ
    て移動させることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡
    の光源装置。
  4. 【請求項4】 前記集光光学系が、支持台により固定さ
    れ、前記支持台がモータの駆動に応じて光軸方向に移動
    することにより、連動して光軸方向に移動することを特
    徴とする請求項2に記載の内視鏡の光源装置。
  5. 【請求項5】 前記光源が、平行光を射出し、さらに、
    前記集光光学系の光軸が、前記光源から前記集光光学系
    に向けて放射された平行光に平行であり、かつ、前記光
    伝達経路の入射面の中心を通ることを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載の内視鏡の光源装置。
  6. 【請求項6】 前記画像伝達手段が、前記内視鏡内にお
    いて対物光学系と撮像素子とを有し、前記被写体像を前
    記対物光学系を介して前記撮像素子に結像させ、光電変
    換により前記撮像素子に発生する画像信号を読み出すこ
    とにより、前記被写体像を前記内視鏡の外部にある画像
    処理装置に伝達することを特徴とする請求項1もしくは
    請求項3に記載の内視鏡の光源装置。
  7. 【請求項7】 前記最適位置制御手段が、前記撮像素子
    に発生する画像信号から輝度値を生成し、その輝度値に
    対して最大輝度値が検出される時の前記集光レンズの位
    置を最適位置として、前記集光光学系をその最適位置に
    移動させることを特徴とする請求項6に記載の内視鏡の
    光源装置。
  8. 【請求項8】 前記最適位置制御手段が、前記集光光学
    系を最適位置まで移動せた後、その最適位置を、前記画
    像処理装置に接続されている内視鏡の種類と関連付けて
    メモリにデータとして記録することを特徴とする請求項
    7に記載の内視鏡の光源装置。
  9. 【請求項9】 前記被写体像の色合いを調整するホワイ
    トバランス調整が、前記最適位置制御手段により前記集
    光光学系を最適位置まで移動させた後に、実行されるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の内視鏡の光源装置。
  10. 【請求項10】 前記最適位置制御手段が、前記集光光
    学系を移動させる前に、前記画像処理装置に接続されて
    いる内視鏡に対応する前記集光光学系の最適位置に関す
    るデータが前記メモリに格納されているか否かを判別
    し、最適位置に関するデータが存在する場合には、前記
    集光光学系をその最適位置に関するデータに基づいて移
    動させることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡の光
    源装置。
  11. 【請求項11】 前記最適位置制御手段が、前記集光光
    学系を移動させる前に、前記画像処理装置に接続されて
    いる内視鏡に対応する前記集光光学系の最適位置に関す
    るデータが前記メモリに格納されているか否かを判別
    し、最適位置に関するデータが存在しない場合には、前
    記集光光学系を集光光学系移動範囲の中で一方の端点か
    ら他方の端点まで移動させながら前記最大輝度値が検出
    される時の前記集光光学系の位置を最適位置と定め、前
    記他方の端点まで移動した前記集光光学系をその最大位
    置まで移動させることを特徴とする請求項8に記載の内
    視鏡の光源装置。
  12. 【請求項12】 前記画像伝達手段が、前記内視鏡に設
    けた光ファイバを介して、前記被写体像を結像させるた
    めに前記光ファイバの被写体側の端面付近に設けられた
    対物光学系から前記被写体像を肉眼で観察するために前
    記光ファイバのもう一方の端面付近に設けられた接眼光
    学系まで、前記被写体像を伝達することを特徴とする請
    求項1もしくは請求項3に記載の内視鏡の光源装置。
  13. 【請求項13】 前記最適位置制御手段が、前記内視鏡
    に設けた受光素子から得られる輝度値に対して最大輝度
    値が検出される時の前記集光光学系の位置を最適位置と
    して、前記集光光学系を最適位置に移動させることを特
    徴とする請求項12に記載の内視鏡の光源装置。
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