JP4531234B2 - 電子内視鏡システム - Google Patents

電子内視鏡システム Download PDF

Info

Publication number
JP4531234B2
JP4531234B2 JP2000295949A JP2000295949A JP4531234B2 JP 4531234 B2 JP4531234 B2 JP 4531234B2 JP 2000295949 A JP2000295949 A JP 2000295949A JP 2000295949 A JP2000295949 A JP 2000295949A JP 4531234 B2 JP4531234 B2 JP 4531234B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic endoscope
rotary shutter
image signal
light beam
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000295949A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002102144A (ja
Inventor
貴之 榎本
秀夫 杉本
了 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2000295949A priority Critical patent/JP4531234B2/ja
Publication of JP2002102144A publication Critical patent/JP2002102144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4531234B2 publication Critical patent/JP4531234B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可視光により照明された被検体表面の画像及び励起光が照射されて自家蛍光を発した被検体の画像を合成した画像を生成する医療用の電子内視鏡システムに、関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子内視鏡システムを用いて被検体(体腔壁)の自家蛍光を観察する方法が提案されている。特定の波長の光(一般に紫外光である)が照射されて励起された体腔壁では、癌などの不健全な組織からの蛍光が健全な組織からの蛍光よりも弱い強度を有するために自家蛍光の強度分布が生じるので、このような体腔壁からの自家蛍光を電子内視鏡の固体撮像素子(CCD)によって撮像することにより、通常の可視光の照明による体腔壁の画像とは異なる特殊な体腔壁の画像を観察することができる。
【0003】
このような蛍光観察が行える電子内視鏡システムとして、照明光としての白色光(可視光)と励起光としての紫外光とを電子内視鏡の照明光学系から被検体(体腔壁)へ交互に照射し、白色光により照明された体腔壁の対物光学系による像と紫外光により励起されて自家蛍光を発した体腔壁の対物光学系による像とを電子内視鏡のCCDによって順次撮像して電気信号に変換し、通常画像信号と蛍光画像信号を時系列に生成するものがある。
【0004】
この電子内視鏡システムにおいて、生成される各画像信号から蛍光画像信号のみを取り出してこの蛍光画像信号に基づく白黒画像をモニタに出力すると、その白黒映像では、自家蛍光を発光している位置が対物光学系から離れているために暗部が形成されているのか、患部が自家蛍光を発しないために暗部が形成されているのかが、モニタを介して被検体を観察する者にとって判別できない。そのため、上記の電子内視鏡システムでは、通常画像信号を互いに同じ出力レベルとなるRGB各色の画像信号に分配するとともに、このうちのB画像信号に蛍光画像信号を加算することにより、白色光により照明された体腔壁の白黒画像に対して自家蛍光を発した部分を青色に着色した画像を生成している。
【0005】
ところが、B画像信号に蛍光画像信号が加算される際に通常画像信号(RGB画像信号)と蛍光画像信号との出力レベルの比率が調整されていないと、この電子内視鏡システムからの画像信号が入力されたモニタには、臨床的に有効ではない被検体の映像が、映し出されることになる。
【0006】
このため、通常画像信号と蛍光画像信号との出力レベルの相対的なバランスをスケールを利用して調整する場合がある。このスケールには、可視帯域において所定の反射率にて白色光(可視光)を反射する反射板により構成される白色光用スケールと,励起光が照射されると所定の蛍光強度をもって発光する蛍光板により構成される蛍光用スケールとがある。これらのスケールでは、経験的に得られている臨床結果に基づいてその反射率及び蛍光強度が設定されている。
【0007】
そして、この電子内視鏡システムは、電子内視鏡の先端部から白色光用スケールの反射板に白色光(可視光)を照明してその反射光を撮像して得られる通常画像信号の出力レベルと、蛍光用スケールの蛍光板に励起光を照射してその蛍光を撮像して得られる蛍光画像信号の出力レベルとが、所定の比率となるように、各画像信号を増幅することにより、照明による体腔壁の白黒画像と自家蛍光による体腔壁の青色画像とのバランスがとれている画像を、生成することができる。これにより、モニタを介して被検体を観察する観察者は、より正確に被検体の診断を行うことができる。
【0008】
また、通常、様々な特性を有する電子内視鏡を被検体の種類に応じて交換して使用する場合に対応できるように、蛍光の発光強度が互いに異なる複数種類の蛍光用スケールが用意されている。作業者は、幾つかの蛍光用スケールの中から使用する電子内視鏡に対応した蛍光用スケールを選び出し、選出した蛍光用スケールと白色光用スケールを用いて各画像信号の出力調整をすることにより、その被検体の観察を快適に且つより正確に行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、スケールには、白色光用スケールと蛍光用スケールとが存在し、然も、蛍光用スケールは数種類存在するために、電子内視鏡システムが生成する通常画像信号と蛍光画像信号の出力レベルを調整する時に、これらスケールを取り違えて使用してしまうことがあった。また、各画像信号の出力レベルを調整する際には、通常画像信号の出力調整と蛍光画像信号の出力調整とを別々に行わねばならなかったので、その調整の手順が非常に煩雑であった。
【0010】
さらに、被検体の種類に応じて電子内視鏡の機種を変更する際に、その都度出力レベルの調整を行わねばならないので、需要者の間には、このような通常画像信号と蛍光画像信号の出力レベルのバランス調整を一度に手早く行いたいという要望があった。
【0011】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、白色光と紫外光とを交互に被検体に照射して通常画像信号と蛍光画像信号とを順次生成する方式の電子内視鏡システムであるにも拘わらず、電子内視鏡の機種に対応するスケールを用いて通常画像信号と蛍光画像信号の出力レベルのバランス調整を一度に手早く行うことができる電子内視鏡システムを、提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために構成された本発明は、被検体への照明光及び励起光を先端部に導くためのライトガイドを備えるとともに被検体の像を形成する対物光学系とその像を撮像する撮像素子とを備えた電子内視鏡が交換可能に取り付けられ、取り付けられた前記電子内視鏡の前記ライトガイドの入射端に対し、開口部を有する回転シャッタを中心軸周りに回転することにより可視領域の波長からなる白色光束と紫外領域の波長からなる紫外光束とを交互に入射させる光源装置を備えた電子内視鏡システムであって、前記光源装置の筐体に形成され、前記電子内視鏡の先端部が挿入された場合には前記回転シャッタにおける前記開口部以外の外面に対して前記先端部が対向するようにガイドするための挿入孔と、前記回転シャッタと前記挿入孔とをこの挿入孔の軸に直交する方向へ相対移動させる移動機構と、前記電子内視鏡の先端部が前記挿入孔に挿入された状態下で前記回転シャッタの回転に伴って前記先端部から射出される白色光束のみにより照射され、前記白色光束が照射されるとその光束を所定の反射率にて反射する白色光用スケールと、前記回転シャッタの外面上において、前記移動機構により前記挿入孔がこの回転シャッタに対して相対移動される方向に並べて配置され、前記電子内視鏡の先端部が前記挿入孔に挿入された状態下で前記回転シャッタの回転に伴って前記先端部から射出される紫外光束のみにより照射され、前記紫外光束が照射されて励起したときに互いに異なる強度で蛍光を発する複数の蛍光用スケールと、前記電子内視鏡の先端部が前記挿入孔に挿入された状態下でバランス調整処理の開始指示が入力されると、前記白色光束が前記電子内視鏡の先端部から射出された際に前記撮像素子から送信される画像信号の出力レベルと、前記紫外光束が前記電子内視鏡の先端部から射出された際に前記撮像素子から送信される画像信号の出力レベルとが、所定の比率となるように、前記各画像信号に対する増幅率を夫々設定し、設定した各増幅率にて前記各画像信号を増幅させる制御部とを備え、前記移動機構は、前記電子内視鏡の先端部が前記複数の蛍光用スケールのうちの何れか1つに対向するように、相対移動させることを、特徴とする。
【0013】
上記のように構成されると、電子内視鏡の先端部が挿入孔に挿入され、何れか1つの蛍光用スケールが回転シャッタの回転時に挿入孔に対向するように回転シャッタと挿入孔とが相対移動された後、バランス調整処理の開始指示が入力されたときには、回転シャッタの回転に伴って白色光束及び紫外光束が電子内視鏡の先端部から交互に射出される。このとき、先端部から射出される白色光束は、それが射出される期間のみ挿入孔に対向する回転シャッタ上の白色光用スケールを照射し、紫外光束は、それが射出される期間のみ挿入孔に対向する回転シャッタ上の蛍光用スケールを照射する。これにより、白色光束は白色光用スケールで反射されるとともに、紫外光束は蛍光用スケールを励起し、白色光用スケールからの反射光及び蛍光用スケールからの蛍光は、電子内視鏡に組み込まれる撮像素子により交互に受光されて順次通常画像信号及び蛍光画像信号として繰り返し生成され、各画像信号の出力レベルが所定の比率となるように制御部によって各画像信号の増幅率が設定され、その時点での増幅率にて以後の通常使用時において各画像信号が増幅される。
【0014】
従って、作業者は、交換により電子内視鏡の機種を変更した後であっても、その電子内視鏡の先端部を挿入孔に差し込み、所望する蛍光用スケールが回転シャッタの回転時に挿入孔に対して対向するように回転シャッタを挿入孔に対して移動させ、バランス調整処理の開始指示を入力することにより、通常画像信号と蛍光画像信号の出力レベルのバランス調整処理を、一度に簡単に手早く行うことができる。
【0015】
本発明による電子内視鏡システムでは、挿入孔に対して回転シャッタを移動させる移動機構は、手動により移動される機構であっても良いし、制御部に制御されたモータ等により駆動される機構であっても良い。
【0016】
前者のように手動によって回転シャッタが移動される場合には、回転シャッタが移動されたときに所定位置に一時的に保持されるように、回転シャッタがクリックストップ等で固定される構成とする。
【0017】
後者のようにモータ等により回転シャッタが駆動される場合には、電子内視鏡毎にその電子内視鏡を識別するための識別部を備えておき、電子内視鏡がこのシステムに取り付けられた場合には制御部にその識別情報を検出させ、その識別情報に応じた蛍光用スケールが回転シャッタの回転時に挿入孔に対して対向するように制御部に移動機構の駆動を制御させても良い。
【0018】
何れの場合も、挿入孔の位置を固定した状態で回転シャッタのみを移動させる機構としても良いし、回転シャッタの位置を固定した状態で挿入孔のみを移動させる機構としても良いし、挿入孔と回転シャッタの位置を両方移動させる機構としても良い。
【0019】
また、本発明による電子内視鏡システムでは、回転シャッタは、円板形状であっても良いし、有底の筒形状であっても良い。
【0020】
前者のような円板形状の場合には、白色光用スケール及び蛍光用スケールは、回転シャッタの表面上における開口部よりも内側の領域にあっても良いし、回転シャッタの表面上における開口部よりも外側の領域にあっても良いし、回転シャッタの中心軸周りに沿った外周面上にあっても良い。
【0021】
一方、後者のような有底円筒形状の場合であって、円筒に開口部が形成されているときには、両スケールは、底部にあっても良いし、底部に開口部が形成されているときには、両スケールは、円筒の外周面上にあっても良い。
【0022】
何れの場合も、両スケールが備えられる各環状領域のうちから挿入孔に対向させる環状領域が選択できるように挿入孔を光源装置の筐体に形成し、また、回転シャッタ上の各環状領域においては、電子内視鏡の先端部が挿入孔に挿入されているときにその先端部から射出される白色光束及び紫外光束が夫々に対応するスケールに照射されるように、白色光用スケール及び蛍光用スケールを配置する。
【0023】
さらに、本発明による電子内視鏡システムでは、白色光束用の回転シャッタと紫外光束用の回転シャッタの2つの回転シャッタを有する場合には、両スケールは、何れか一方の回転シャッタに配置されると良い。この場合、電子内視鏡の先端部をガイドするための挿入孔を、両スケールが備えられる回転シャッタに向けて形成する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子内視鏡システムの実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施形態である電子内視鏡システム1の概略構成を示す説明図である。
【0026】
この電子内視鏡システム1は、患者の体腔内に先端部10aから挿入される電子内視鏡10と,この電子内視鏡10に照明光及び励起光を供給する光源装置20と,この光源装置20を制御したり電子内視鏡10からの画像信号を受信して処理する内視鏡プロセッサ30と,各種の操作ボタンや操作スイッチ等を有する入力装置40とを、備えている。このうちの光源装置20,内視鏡プロセッサ30,及び、入力装置40は、共通の筐体内に収容されている。電子内視鏡10としては、被検体の種類に応じた様々な特性を有する複数の機種が用意されており、これらが交換されて使用されるように、電子内視鏡10は筐体に対して着脱可能に取り付けられている。
【0027】
また、図1に示すように、この筐体の外部から光源装置20の内部へ向かって挿入孔27が、形成されている。この挿入孔27は、電子内視鏡10の先端部10aの外径より若干太めの内径を有しており、電子内視鏡10の先端部10aが挿入されたときに、その先端部10aを光源装置20の内部までガイドする。図1は、この挿入孔27に先端部10aを挿入した状態を示している。
【0028】
さらに、内視鏡プロセッサ30は、照明光及び励起光や画像信号などを同期させるためのタイミングコントローラ31と,電子内視鏡10からの画像信号を処理してRGB画像信号に変換してモニタ50に送出する画像信号処理回路32と,入力装置40等から入力される指示により本システム1全体の制御を行うシステムコントローラ33とを、備えている。
【0029】
本例の電子内視鏡システム1を構成する電子内視鏡10は、光源装置20に接続されるライトガイドファイババンドル(以下、「ライトガイド」と省略する)11と,このライトガイド11からの照明光及び励起光を広範囲に照射するための配光レンズ12と,被検体(体腔壁)の像を形成する対物光学系13と,この対物光学系13の結像面近傍に配置されて体腔壁の像を撮像する固体撮像素子(CCD)14と,このCCD14へ駆動用の転送パルスを送信したり画像信号処理回路32へ画像信号を送信するための電線15と,先端部10a近傍を湾曲させるための図示せぬ湾曲機構と,その図示せぬ湾曲機構を操作するためのハンドルやシステムコントローラ33に入力される信号を生ずるボタンやスイッチ等を備える操作部16と,その操作部16からシステムコントローラ33へ各種の信号を伝送するための電線17と,自己の機種名やシリアル番号などが格納されたメモリ18とを、備えている。
【0030】
光源装置20は、紫外光用光源21,第1の回転シャッタ22,ハーフミラー23,集光レンズ24,白色光用光源25,及び、第2の回転シャッタ26から、構成されている。また、この光源装置20には、第1の回転シャッタ22を、平行移動させるための駆動機構28が備えられているとともに、上述したように、電子内視鏡10の前端部10aをガイドするための挿入孔27が、第1の回転シャッタ22に向けて形成されている。
【0031】
紫外光用光源21は、被検体(体腔壁)の自家蛍光の励起光として紫外光を射出する紫外線ランプ(図示せず)や,この紫外線ランプから射出された紫外光が平行光となるように反射させるリフレクタ(図示せず)等により、構成されている。また、白色光用光源25は、通常観察用の照明光としての白色光を射出するキセノンランプ(図示せず)や,このキセノンランプから射出された白色光が平行光となるように反射させるリフレクタ(図示せず)等により、構成されている。
【0032】
そして、紫外光用光源21から発せられる紫外領域の波長からなる平行光束(以下、「平行紫外光束」という)は、第1の回転シャッタ22を通過し、ハーフミラー23を透過した後、集光レンズ24によりライトガイド11の入射端11aへ収束される。
【0033】
一方、平行紫外光束と交差するように白色光用光源25から発せられる白色の平行光束(以下、「平行白色光束」という)は、第2の回転シャッタ26を通過し、ハーフミラー23により反射された後、集光レンズ24によりライトガイド11の入射端11aへ収束される。
【0034】
図2の(a)は、第1の回転シャッタ22の正面図,一方側から見た側面図及び他方側から見た側面図を示し、図2の(b)は、第2の回転シャッタ26の正面図を示している。また、図3の(a)及び(b)は、第1の回転シャッタ22を回転させるモータ22aをその駆動軸方向に平行移動させたときの状態を示す説明図である。
【0035】
第1の回転シャッタ22は、図1及び図2に示すように、挿入孔27の内径の2倍より若干長めの軸方向長さを有する円筒の内周面にそれと同径の一枚の円板を内接させることにより、中心軸方向に沿った縦断面がH字状となる回転体形状に、形成されている。この円筒に内接する円板には、その中心に頂点が一致するとともにその頂角(中心角)が約60°の角度を有する扇状の開口部22cが形成され、また、この円板の中心には、モータ22aの駆動軸が同軸に取り付けられている。このモータ22aは、移動機構28によってその駆動軸方向に沿って平行移動することができるように、光源装置20内に取り付けられている。尚、この移動機構28は、モータ22aに固定されたラックギアと噛み合ったピニオンギアを図示せぬモータの駆動軸によって正逆に回転させることにより、モータ22aを往復直線運動させる。
【0036】
また、図2に示すように、第1の回転シャッタ22の円筒部分(以下、円筒部22dという)の外周面には、白色光を所定の反射率で反射する白色光用スケールとしてのコーティングが施された白色光反射部22eと,紫外光により励起されると所定の強度にて蛍光を発する蛍光用スケールとしてのコーティングが施された第1及び第2の蛍光発光部22f,22gとが、備えられている。
【0037】
白色光反射部22eは、円筒部22dの外周面上において中心軸周り方向に沿って帯状に形成されており、その周方向の長さは、開口部22cの中心角と等しい内角を有する円弧と同じ長さであり、その幅は、円筒部22dの外周面の中心軸方向における幅と等しい。
【0038】
第1及び第2の蛍光発光部22f,22gも、夫々、円筒部22dの外周面上において中心軸周り方向に沿って帯状に形成され、各々の周方向の長さは、開口部22cの中心角と等しい内角を有する円弧と同じ長さであり、各々の幅は、円筒部22dの外周面の中心軸方向における幅を2等分した大きさである。
【0039】
また、白色光反射部22eは、円筒部22dの中心軸方向と平行な両端辺が開口部22cにおける扇形の中心角を形成する2辺の延長線と直交するように、配置され、第1及び第2の蛍光発光部22f,22gは、中心軸方向に沿って並べられた状態で、円筒部22dの中心軸を対称軸として白色光反射部22eに対する対称位置に、配置されている。
【0040】
さらに、円筒部22dの外周面において白色光反射部22eと第1及び第2の蛍光発光部22f,22gが配置された箇所以外の部分には、可視光及び紫外光が照射された場合に反射させないようなコーティングが施されている。
【0041】
これら白色光反射部22eと第1及び第2の蛍光発光部22f,22gを備える第1の回転シャッタ22の外周面に対して垂直に形成される挿入孔27は、互いに平行に配置される第1の回転シャッタ22の中心軸及び平行紫外光束のビーム軸に対して直交し、且つ、第1の回転シャッタ22の中心軸を平行紫外光束のビーム軸との間に挟む位置に配置されている。尚、この挿入孔27は、モータ22aが移動機構28により平行移動されるのに伴って第1の回転シャッタ22が中心軸方向に平行移動されることにより、円筒部22dの外周面を軸方向に沿って等分したときの2つの領域のうちの何れか一方の領域に対向する。ここで、円筒部22dの外周面における2つ領域のうち、一方の領域には第1の蛍光発光部22fが含まれ、他方の領域には第2の蛍光発光部22gが含まれている。また、白色光反射部22eは、これら2つの領域に跨っており、どちらの領域にも白色光反射部22eが半分ずつ含まれている。
【0042】
また、移動機構28は、システムコントローラ33によりその駆動が制御される。具体的には、システムコントローラ33は、円筒部22dの外周面における第1の蛍光発光部22fを含む領域に挿入孔27が対向するように第1の回転シャッタ22を配置する場合には、移動機構28を制御してモータ22aをマイクロスイッチ22hへ向けて平行移動させ、マイクロスイッチ22hにモータ22aの駆動軸の先端が接触したときに、モータ22aの平行移動を停止させる(図3の(a)の状態)。また、システムコントローラ33は、円筒部22dの外周面における第2の蛍光発光部22gを含む領域に挿入孔27が対向するように第1の回転シャッタ22を配置する場合には、移動機構28を制御してモータ22aをマイクロスイッチ22iへ向けて平行移動させ、マイクロスイッチ22iにモータ22aの駆動軸の先端が接触したときに、モータ22aの平行移動を停止させる(図3の(b)の状態)。
【0043】
一方、第2の回転シャッタ26は、図1及び図2に示すように、モータ26aの駆動軸に対して同軸に取り付けられた円板に、その円板の中心に頂点が一致する扇状の開口部26cが形成されることによって、構成されている。この開口部26cは、第1の回転シャッタ22に形成される開口部22cと同形状に形成され、その中心角は約60°である。
【0044】
以上に示した第1及び第2の回転シャッタ22,26には、図1に示すように、タイミングコントローラ31に接続されたセンサ22b,26bが、それぞれ外周縁の近傍に配置されている。これらセンサ22b,26bは、第1及び第2の回転シャッタ22,26の回転状態を検知してタイミングコントローラ31の回転シャッタ制御回路(図4)312へ通知する。
【0045】
また、この回転シャッタ制御回路(図4)312には、各モータ22a,26aも接続されている。そして、各モータ22a,26aの回転の速度と位相が、回転シャッタ制御回路(図4)312によって制御されることにより、第1及び第2の回転シャッタ22,26は、同じ回転速度で回転され、また、平行白色光束と平行紫外光束とが半周期毎に交互に集光レンズ24に入射するようなタイミングにて回転される。
【0046】
図4は、内視鏡プロセッサ30内部の概略構成を示すブロック図である。
【0047】
この図4に示すように、タイミングコントローラ31は、同期パルス信号を発生するとともにこの同期パルス信号に照明光及び励起光や画像信号などを同期させるタイミング生成回路311と、センサ22b,26bで検知された回転状態に基づいて第1及び第2の回転シャッタ22,26を回転させるモータ22a,26aを制御する回転シャッタ制御回路312と,タイミング生成回路311からの同期パルス信号に応じてCCD14に転送パルスを送出するCCDドライバ313とを、備えている。
【0048】
また、画像信号処理回路32は、CCD14からの画像信号を増幅する増幅器(AMP)321と,後述するモノクロ画像信号と蛍光画像信号とを夫々所定の増幅率にて増幅するための電圧制御増幅器(VCA)322と,画像信号に対してγ補正を行うためのγ補正回路323と,アナログ/デジタル(A/D)コンバータ324と,画像信号を一時記憶するためのメモリ部325と,デジタル/アナログ(D/A)コンバータ部326と,画像信号を処理するための後段信号処理回路327a,327bと,画像信号を加算するための加算器328とを、備えている。さらに、メモリ部325は、蛍光画像信号用メモリ325a及びモノクロ画像信号用メモリ325bを備えているとともに、D/Aコンバータ部326は、両メモリ325a,325bに対応したD/Aコンバータ326a,326bを備えている。
【0049】
システムコントローラ33は、システムバスBを介して互いに接続されたCPU331,メモリコントロール回路332,I/Oポート333,ROM334,及び、RAM335を備えている。尚、システムバスBには、モータ22aを平行移動させるための移動機構28や,電子内視鏡10の内部に組み込まれたメモリ18も、接続されている。
【0050】
CPU331は、システムバスBに接続される入力装置40や電子内視鏡10の操作部16において入力された指示により、本システム1全体の制御を行う中央処理回路である。メモリコントロール回路332は、CPU331からの命令に従って画像信号処理回路32の各メモリ325a,325bを制御する。I/Oポート333は、CPU331からの命令に従って画像処理制御回路32からのデータを受信する。RAM334は、CPU331の作業領域が展開されるランダムアクセスメモリである。ROM335は、電子内視鏡システム1を制御するための各種のプログラムやデータが格納されたメモリである。
【0051】
ROM335に格納されるプログラムには、CPU331によって読み込まれることによりバランス調整処理を実行するものが含まれている。このバランス調整処理を実行するためのプログラムは、CPU331に対し、電子内視鏡10内のメモリ18からその電子内視鏡10の機種名を読み出させ、移動機構28を駆動させるとともにマイクロスイッチ22h,22iからの信号によりその駆動を停止させ、第1及び第2の回転シャッタの同期した回転の開始を指示させ、後述するモノクロ画像信号と蛍光画像信号をD/Aコンバータ部326から受信させ、各画像信号の出力レベルが所定の比率となるように各画像信号に対する増幅率を設定させ、それらの増幅率にて各画像信号を増幅するようにVCA322に対する制御を行わせる。
【0052】
また、ROM335に格納されるデータとしては、電子内視鏡10の機種に対応する蛍光用スケールの種別が記載されたテーブルが含まれている。そのテーブルの一例を図5に示す。この図5に示すように、このテーブルでは、電子内視鏡10の各機種名(P−33**,P−55**,・・・)と各機種名に対応する蛍光用スケールの種別(図5の場合、この種別はAタイプ,Bタイプの何れかであり、これらは夫々第1及び第2の蛍光発光部22f,22gに相当する)とが1行に記載されることにより、各機種名毎に蛍光用スケールの種別が対応付けられて記述されている。このテーブルは、電子内視鏡10のメモリ18からその機種名を読み込んだCPU331がその機種名に対応する蛍光用スケールの種別を認識するときに、CPU331によって参照される。
【0053】
上述した電子内視鏡システム1では、電子内視鏡10の先端部10aが患者の体腔内に挿入されている場合、第1及び第2の回転シャッタ22,26の回転に伴って、白色光及び紫外光がライトガイド11の入射端11aより交互に入射されると、ライトガイド11を通って射出端より射出される白色光及び紫外光が、被検体(体腔壁)に照射される。すると、白色光により照明された体腔壁の対物光学系13による像,及び、紫外光により励起されて自家蛍光を発した体腔壁の対物光学系13による像が、CCD14の撮像面上に順次形成される。そのCCD14は、タイミング生成回路311からの同期パルス信号を受けたCCDドライバ313により駆動され、照明光及び励起光によって形成される被検体の像を順次撮像して電気信号に変換する。
【0054】
CCD14から時系列に出力されるモノクロ画像信号及び蛍光画像信号は、AMP321によりその電圧を増幅され、CPU331によって制御されるVCA322により互いの画像信号の出力レベルが所定の比率となるように夫々増幅された後、γ補正回路333においてγ補正され、A/Dコンバータ324によりデジタル信号に変換される。
【0055】
A/Dコンバータ324により順次デジタル信号に変換されたモノクロ画像信号及び蛍光画像信号は、CPU331の命令に従ったメモリコントロール回路332によって各画像信号に対応するメモリ325a,325bに振り分けられ、一旦各メモリ325a,325bに格納された後、夫々D/Aコンバータ部326のD/Aコンバータ326a,326bへ同時に出力される。このように同期化された各メモリ325a,325bからのデジタル信号は、夫々各D/Aコンバータ326a,326bでアナログ信号に変換される。
【0056】
これらアナログ信号に変換されたモノクロ画像信号及び蛍光画像信号には、各画像信号に対応する後段信号処理回路327a,327bにおいて、増幅,クランプ,ブランキング,インピーダンスマッチング等の処理が、施される。
【0057】
後段信号処理回路327bで処理されたモノクロ画像信号は、互いに同じ出力となる3つの画像信号に分配されてRGB画像信号として生成されるとともに、このうちのB画像信号には、後段信号処理回路327aで処理された蛍光画像信号が加算器328において加算される。
【0058】
そして、蛍光画像信号が加算されたB画像信号とともにG画像信号及びR画像信号は、モニタ50へ出力され、同時に、タイミング生成回路311からの同期信号SYNCも、モニタ50へ出力される。このモニタ50では、白色光により照明された体腔壁の白黒画像に対して自家蛍光を発した部分を青色に着色した画像が、映し出される。
【0059】
図6は、本例の電子内視鏡システム1の調整時における使用例を示す斜視図である。
【0060】
本例の電子内視鏡システム1では、バランス調整時においては、図1及び図6に示すように、光源装置20と内視鏡プロセッサ30と入力装置40とを収容する筐体に設けられた挿入孔27へ電子内視鏡10の先端部10aが挿入される。そして、この筐体に設けられた操作パネル41が有するバランス調整ボタン41aが押下されると、その入力信号が入力装置40を介してCPU331に送られ、モノクロ画像信号(RGB画像信号)と蛍光画像信号との出力レベルのバランス調整処理が実行される。
【0061】
バランス調整処理の実行が開始されると、電子内視鏡10内のメモリ18からその電子内視鏡10の機種名(例えば「P−33**」)が読み出され、ROM335内に格納されるテーブルが参照されてその機種名に対応する蛍光用スケールの種別(例えば「タイプA」)がCPU331に認識される。そして、その蛍光用スケールの種別に対応する蛍光発光部(「タイプA」の場合は第1の蛍光発光部22f)が含まれる第1の回転シャッタ22の外周面上の領域に対して挿入孔27が対向されるように、モータ22a(及び第1の回転シャッタ22)が、移動機構28によって平行移動される。
【0062】
その後、第1及び第2の回転シャッタ22,26の回転が開始され、第1の回転シャッタ22に近接する状態(図1)にある電子内視鏡10の先端部10aからは、タイミングコントローラ31によって制御される第1及び第2の回転シャッタ22,26の同期した回転に伴って、白色光(可視光)と紫外光とが、交互に射出される。
【0063】
電子内視鏡10の先端部10aから交互に射出された白色光と紫外光は、第1の回転シャッタ22の回転に伴って、この先端部10aの前方(CCD14によって撮像される空間)を交互に横切る白色反射部22eと第1の蛍光発光部22fに対し、繰り返し照射される。このとき、白色光反射部22eは、先端部10aの前方を横切る間のみ白色光を照射され、第1の蛍光発光部22fは、先端部10aの前方を横切る間のみ紫外光を照射される。
【0064】
電子内視鏡10の先端部10aに組み込まれたCCD14は、白色反射部22eにおいて反射した白色光と、第1の蛍光発光部22fから発光される蛍光とを、交互に受光して各々モノクロ画像信号及び蛍光画像信号としての電気信号に変換する。
【0065】
I/Oポート333を介してモノクロ画像信号及び蛍光画像信号を受信したCPU331は、各画像信号の出力レベルが所定の比率となるように各画像信号に対する増幅率を設定してRAM334に記憶するとともに、設定した増幅率によってVCA322を制御することにより、時系列に出力されるモノクロ画像信号と蛍光画像信号を夫々増幅する。ここで、所定の比率とは、モノクロ画像信号に基づく白黒画像と蛍光画像信号に基づく青色画像とのバランスが調整されて被検体を有効に観察することができるように臨床経験に基づいて決められたものである。
【0066】
そして、以上のバランス調整処理が行われた後、電子内視鏡10を患者の体腔内に挿入して被検体を観察するときには、モノクロ画像信号と蛍光画像信号は、RAM334に記憶された各画像信号に対する増幅率に応じてVCA322により増幅され、夫々の出力レベルのバランスが調整される。これにより、モニタ50には、臨床的に有効に観察することができる被検体の映像が映し出される。
【0067】
また、電子内視鏡10を例えば「X−01**」の機種に変更した場合にも、バランス調整が行われる。このとき、図1及び図6に示すように、光源装置20と内視鏡プロセッサ30と入力装置40とを収容する筐体に設けられた挿入孔27へ電子内視鏡10の先端部10aが挿入され、バランス調整ボタン41aが押下されると、モノクロ画像信号(RGB画像信号)と蛍光画像信号との出力レベルのバランス調整処理が実行される。
【0068】
バランス調整処理の実行が開始されると、その電子内視鏡10内のメモリ18からその機種名が読み出され、その機種名に対応する蛍光用スケールの種別(この場合は「タイプB」)がCPU331に認識される。そして、その蛍光用スケールの種別に対応する蛍光発光部(「タイプB」の場合は第2の蛍光発光部22g)が含まれる第1の回転シャッタ22の外周面上の領域に対して挿入孔27が対向されるように、モータ22a(及び第1の回転シャッタ22)が、移動機構28によって平行移動される。
【0069】
その後、第1及び第2の回転シャッタ22,26の同期した回転が開始され、第1の回転シャッタ22の外周面に対向した状態(図1)にある電子内視鏡10の先端部10aからは、白色光(可視光)と紫外光とが、交互に射出される。電子内視鏡10の先端部10aに組み込まれたCCD14は、白色反射部22eにおいて反射した白色光と、第2の蛍光発光部22gから発光される蛍光とを、交互に光電変換し、CCD14から出力されたモノクロ画像信号及び蛍光画像信号を受信したCPU331は、各画像信号の出力レベルが所定の比率となるように各画像信号に対する増幅率を設定してRAM334に記憶するとともに、設定した増幅率によってVCA322を制御する。
【0070】
このように、電子内視鏡10の機種を変更したとしても、モノクロ画像信号と蛍光画像信号の出力レベルが所定の比率となるように調整されるので、やはり、モニタ50には、臨床的に有効に観察することができる被検体の映像が映し出される。
【0071】
以上に示した電子内視鏡システム1では、電子内視鏡10を異なる機種に交換した場合でもその機種に対応する蛍光用スケールが利用できるように、第1の回転シャッタ22の外周面には2つの蛍光用発光部22f、22gが備えられ、また、バランス調整処理の開始指示があった場合には、電子内視鏡10の機種に対応する蛍光用スケールが利用されるように、挿入孔27に対して第1の回転シャッタが平行移動される。さらに、電子内視鏡10の先端部10aが挿入孔27に挿入されているときにその先端部10aから射出される照明光及び励起光が夫々に対応するスケールに照射されるように、白色光反射部22eと第1及び第2の蛍光発光部22f,22gが配置され、操作パネル41上のバランス調整ボタン41aが押下されるとモノクロ画像信号と蛍光画像信号の出力レベルが所定の比率となるように夫々の増幅率が設定されて各画像信号が増幅される。このように、挿入孔27に電子内視鏡10の先端部10aを挿入してバランス調整ボタンを押下するだけで、電子内視鏡10の機種に対応した蛍光用スケールを用いて自動的に出力レベルのバランスが調整されるので、作業者にとっては、このような調整を簡単に手早く行うことができる。
【0072】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の電子内視鏡システムによれば、白色光と紫外光とを被検体に交互に照射して通常画像信号と蛍光画像信号とを順次生成する方式の電子内視鏡システムの場合であっても、電子内視鏡の機種に対応するスケールを用いて通常画像信号と蛍光画像信号の出力レベルのバランス調整を一度に手早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光源装置の実施形態である電子内視鏡システムの概略構成を示す説明図
【図2】 本例の電子内視鏡システムの光源装置における(a)第1の回転シャッタの正面図と平面図と底面図、及び(b)第2の回転シャッタの正面図
【図3】 本例の第1の回転シャッタを回転させるモータをその駆動軸方向に平行移動させたときの状態を示す説明図
【図4】 本例の内視鏡プロセッサ内部の概略構成を示すブロック図
【図5】 電子内視鏡の機種に対応する蛍光用スケール種別についてのデータを記述したテーブルの一例を示す例示図
【図6】 本例の電子内視鏡システムの調整時における使用例を示す斜視図
【符号の説明】
1 電子内視鏡システム
10 電子内視鏡
11 ライトガイドファイババンドル
11a 入射端
14 固体撮像素子(CCD)
20 光源装置
21 紫外光用光源
22 第1の回転シャッタ
22c 開口部
22d 円筒部
22e 白色光反射部
22f 第1の蛍光発光部
22g 第2の蛍光発光部
25 白色光用光源
26 第2の回転シャッタ
26c 開口部
27 挿通孔
28 移動機構
30 内視鏡プロセッサ
41 操作パネル
41a バランス調整ボタン

Claims (4)

  1. 被検体への照明光及び励起光を先端部に導くためのライトガイドを備えるとともに被検体の像を形成する対物光学系とその像を撮像する撮像素子とを備えた電子内視鏡が交換可能に取り付けられ、取り付けられた前記電子内視鏡の前記ライトガイドの入射端に対し、開口部を有する回転シャッタを中心軸周りに回転することにより可視領域の波長からなる白色光束と紫外領域の波長からなる紫外光束とを交互に入射させる光源装置を備えた電子内視鏡システムであって、
    前記光源装置の筐体に形成され、前記電子内視鏡の先端部が挿入された場合には前記回転シャッタにおける前記開口部以外の外面に対して前記先端部が対向するようにガイドするための挿入孔と、
    前記回転シャッタと前記挿入孔とをこの挿入孔の軸に直交する方向へ相対移動させる移動機構と、
    前記電子内視鏡の先端部が前記挿入孔に挿入された状態下で前記回転シャッタの回転に伴って前記先端部から射出される白色光束のみにより照射され、前記白色光束が照射されるとその光束を所定の反射率にて反射する白色光用スケールと、
    前記回転シャッタの外面上において、前記移動機構により前記挿入孔がこの回転シャッタに対して相対移動される方向に並べて配置され、前記電子内視鏡の先端部が前記挿入孔に挿入された状態下で前記回転シャッタの回転に伴って前記先端部から射出される紫外光束のみにより照射され、前記紫外光束が照射されて励起したときに互いに異なる強度で蛍光を発する複数の蛍光用スケールと、
    前記電子内視鏡の先端部が前記挿入孔に挿入された状態下でバランス調整処理の開始指示が入力されると、前記白色光束が前記電子内視鏡の先端部から射出された際に前記撮像素子から送信される画像信号の出力レベルと、前記紫外光束が前記電子内視鏡の先端部から射出された際に前記撮像素子から送信される画像信号の出力レベルとが、所定の比率となるように、前記各画像信号に対する増幅率を夫々設定し、設定した各増幅率にて前記各画像信号を増幅する制御部とを備え、
    前記移動機構は、前記電子内視鏡の先端部が前記複数の蛍光用スケールのうちの何れか1つに対向するように、相対移動させることを特徴とする電子内視鏡システム。
  2. 前記電子内視鏡は、その電子内視鏡の種類を識別するための識別情報を表す識別部を有しており、
    前記制御部は、前記電子内視鏡の前記識別部が表す識別情報を検出し、この識別情報に応じた蛍光用スケールが前記回転シャッタの回転時において前記挿入孔に対して対向するように、前記移動機構を駆動させることを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡システム。
  3. 前記回転シャッタは、中心から離れた位置に開口部を有する円板をその円板と同径の円筒の内面に内接させた形状に形成され、
    前記白色光用スケールと前記蛍光用スケールは、前記回転シャッタの円筒の外周面上に備えられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子内視鏡システム。
  4. 前記紫外光束の光路のみに開口部を繰り返し挿入するための回転シャッタと、前記白色光束の光路のみに開口部を繰り返し挿入するための回転シャッタとを有し、
    前記挿入孔は、前記紫外光束の光路のみに開口部を繰り返し挿入する回転シャッタに対して前記電子内視鏡の先端部をガイドするように前記光源装置の筐体に形成され、
    前記白色光用スケール及び前記蛍光用スケールは、紫外光束の光路のみに開口部を繰り返し挿入する回転シャッタに、配置されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の電子内視鏡システム。
JP2000295949A 2000-09-28 2000-09-28 電子内視鏡システム Expired - Fee Related JP4531234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000295949A JP4531234B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 電子内視鏡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000295949A JP4531234B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 電子内視鏡システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002102144A JP2002102144A (ja) 2002-04-09
JP4531234B2 true JP4531234B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=18778295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000295949A Expired - Fee Related JP4531234B2 (ja) 2000-09-28 2000-09-28 電子内視鏡システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4531234B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201887A (ja) * 2008-02-29 2009-09-10 Fujinon Corp 内視鏡システム
WO2014021022A1 (ja) * 2012-08-01 2014-02-06 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 内視鏡装置
JP6877705B1 (ja) 2020-10-05 2021-05-26 ニレック株式会社 内視鏡及び当該内視鏡に設けられた撮像部

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03165733A (ja) * 1989-11-27 1991-07-17 Ikegami Tsushinki Co Ltd 電子内視鏡装置
JPH0924023A (ja) * 1995-07-12 1997-01-28 Fuji Photo Film Co Ltd 蛍光内視鏡
JPH10305004A (ja) * 1997-03-07 1998-11-17 Asahi Optical Co Ltd 生体の蛍光観察装置
JPH10309282A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Olympus Optical Co Ltd 蛍光観察装置
JP2001149303A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Asahi Optical Co Ltd 通常光照明と特殊波長光照明との切換可能な電子内視鏡システム
JP2002065584A (ja) * 2000-08-31 2002-03-05 Asahi Optical Co Ltd 電子内視鏡システム
JP2002102415A (ja) * 2000-10-02 2002-04-09 Heiwa Corp スロットマシーン型遊技機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6417621A (en) * 1987-07-13 1989-01-20 Toshiba Corp Electronic endoscopic apparatus

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03165733A (ja) * 1989-11-27 1991-07-17 Ikegami Tsushinki Co Ltd 電子内視鏡装置
JPH0924023A (ja) * 1995-07-12 1997-01-28 Fuji Photo Film Co Ltd 蛍光内視鏡
JPH10305004A (ja) * 1997-03-07 1998-11-17 Asahi Optical Co Ltd 生体の蛍光観察装置
JPH10309282A (ja) * 1997-05-13 1998-11-24 Olympus Optical Co Ltd 蛍光観察装置
JP2001149303A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Asahi Optical Co Ltd 通常光照明と特殊波長光照明との切換可能な電子内視鏡システム
JP2002065584A (ja) * 2000-08-31 2002-03-05 Asahi Optical Co Ltd 電子内視鏡システム
JP2002102415A (ja) * 2000-10-02 2002-04-09 Heiwa Corp スロットマシーン型遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002102144A (ja) 2002-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3579638B2 (ja) 内視鏡装置
JP2004248721A (ja) 診断補助用装置
JP4989036B2 (ja) 電子内視鏡用信号処理装置及び電子内視鏡装置
JP7328432B2 (ja) 医療用制御装置、医療用観察システム、制御装置及び観察システム
JP2006223591A (ja) 内視鏡用カラーバランス調整具
JP2009022654A (ja) 電子内視鏡システム
JP4744279B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP6381171B2 (ja) 内視鏡装置
JP4575208B2 (ja) 電子内視鏡装置
KR101260291B1 (ko) 구강질환 진단을 위한 광 특성 기반의 치과용 복합 진단장치
JP4531234B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP4538141B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP2008272507A (ja) 内視鏡装置
JP4426225B2 (ja) 蛍光観察内視鏡システム及び蛍光観察内視鏡用光源装置
JP4526322B2 (ja) 内視鏡装置
JP2003126015A (ja) 内視鏡装置
JP2002102145A (ja) 電子内視鏡システム
JP2004194821A (ja) 励起光光源装置
JP4589514B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP5438550B2 (ja) 内視鏡用撮像光学系及び内視鏡システム
JP2006181061A (ja) 内視鏡システム
JP4412954B2 (ja) 内視鏡及び蛍光観察内視鏡システム
JP2005087450A (ja) 蛍光観察内視鏡システム及び蛍光観察内視鏡用光源装置
JP4390419B2 (ja) 蛍光診断用システム
JP4373726B2 (ja) 自家蛍光観察装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070802

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100427

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees