JP4390419B2 - 蛍光診断用システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体から発せられる自家蛍光に基づき、術者による診断用の情報を取得する蛍光診断用システムに、関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生体組織に対して紫外光(励起光)が照射されると、この生体組織は励起されて蛍光(自家蛍光)を発することが、知られている。さらに、腫瘍等の病変が生じた生体組織が発する自家蛍光は、正常な生体組織が発する蛍光とは異なる性質を有することが、知られている。特に、病変が生じた組織からの自家蛍光における緑色帯域の成分の強度は、正常な組織からのものよりも小さくなっている。但し、病変が生じた組織からの自家蛍光における赤色帯域の成分の強度は、正常な組織からのものと、同程度である。従って、病変が生じた組織からの自家蛍光の緑色帯域の強度と赤色帯域の強度との比は、正常な組織からのものよりも小さくなっている。
【0003】
そこで、診断のために有用な情報(診断用情報)として、自家蛍光の緑色帯域の強度と赤色帯域の強度との比を測定し、術者に提供する蛍光診断用システムが、開発されてきている。図19は、励起光及び自家蛍光の特性を示すグラフである。この図19のグラフの横軸は光の波長を示し、縦軸はその強度を示している。励起光は、波長λeに強度のピークを有する紫外光である。この波長λeは、例えば、λe=365nmに設定されている。但し、可視帯域における短波長側の光が、励起光として利用されることもある。そして、自家蛍光における波長λaを中心とする波長帯域(対象帯域),及び,波長λbを中心とする波長帯域(参照帯域)が、夫々測定される。これら波長λa及び波長λbは、例えば、緑色帯域及び赤色帯域中に夫々設定されている。なお、λa<λbである。
【0004】
上記の蛍光診断用システムは、プローブ及び診断用補助装置を備えている。プローブは、励起光を導く多数の照射用光ファイバと、蛍光を導く多数の検出用光ファイバとが、束ねられて構成されている。具体的には、両光ファイバは、その先端側では複合バンドルとして束ねられており、基端側では、照射用光ファイバのみの照射用バンドルと、検出用光ファイバのみの検出用バンドルとして、個別に束ねられている。そして、プローブは、その基端側が診断用補助装置に連結されている。通常、このプローブは、その先端側が内視鏡の鉗子チャネル内へ引き通されて、使用される。即ち、術者は、内視鏡の先端からプローブを突出させた状態で、この内視鏡の先端を被検体に対向させる。そして、術者は、プローブの先端を、被検体に当接させる。
【0005】
診断用補助装置は、励起光を射出する励起光源部,及び生体からの光を検出する検出部を備えている。そして、励起光源部から射出された励起光は、プローブに、その照射用バンドルの基端面から入射して導かれ、複合バンドルの先端面から被検体へ向けて射出される。すると、被検体は、励起光により励起されて自家蛍光を発する。発せられた自家蛍光は、プローブに、その複合バンドルの先端面から入射して導かれ、検出用バンドルの基端面から検出光として射出される。そして、検出部は、この検出光の対象帯域の強度と参照帯域の強度との比を取得し、取得した強度の比を、キャラクタやグラフとしてモニタに表示する。術者は、表示された強度の比が大きければ、当該被検体が正常であると判断し、小さければ、当該被検体に病変が生じていると判断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の蛍光診断システムでは、自家蛍光における波長λaを中心とする対象帯域の強度と波長λbを中心とする参照帯域の強度とからなる1組のデータのみが、取得される。なお、測定される体内の器官の種類や部位に応じて、自家蛍光の特性は異なっている。上記の対象帯域及び参照帯域は、夫々、この自家蛍光の特性に対応させて設定されることが好ましい。但し、現状では、器官の種類や部位に応じた自家蛍光の特性について充分な情報が得られていないことが多い。このような場合には、ある対象帯域及び参照帯域の強度からなる1組のデータのみでは、診断に有用な情報が得られないおそれがある。
【0007】
そこで、対象帯域及び参照帯域の組を複数組設定可能な蛍光診断用システムを提供することを、本発明の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による蛍光診断用システムは、上記課題を解決するために、以下のような構成を採用した。
【0009】
即ち、この蛍光診断用システムは、生体を励起して自家蛍光を放出させるための励起光を被検体に照射する照射光学系と、前記励起光が照射されることにより前記被検体から発せられた自家蛍光を、取得する検出光学系と、前記検出光学系が取得した自家蛍光における3つ以上の波長帯域の成分の強度を夫々検出し、各波長帯域の強度を夫々示す3つ以上の強度信号として出力する強度検出部と、前記強度検出部から出力された各強度信号から選択される強度信号の対の比に基づく診断用情報を生成する分析部とを、備えたことを特徴とする。
【0010】
このように構成されると、取得された自家蛍光における3つ以上の波長帯域の成分の強度から選択された強度の対に基づいて、強度の比が複数算出され、これら強度の比が、診断用情報として利用される。
【0011】
なお、強度検出部は、自家蛍光の光路中に各波長帯域のみを夫々透過させる複数のフィルタを切り換えて挿入することにより、前記各波長帯域の成分を抽出してもよい。これら各フィルタは、回転駆動されるホイールの周方向に順に配列されていてもよい。また、自家蛍光は、複数の光束に分割され、分割された各光束の夫々に、フィルタが挿入されてもよい。
【0012】
上記フィルタは、3つ以上設けられている。例えば、3つのフィルタが設けられている場合には、これら各フィルタが自家蛍光の光路中に挿入されることにより、対応する3つの強度信号が得られる。これら強度信号に基づいて、強度信号の対が複数選択可能であり、選択された各強度信号の対に関して複数の強度の比が夫々求められる。4つ以上のフィルタが設けられている場合には、対応する4つ以上の強度信号が得られ、同様に複数の強度の比が求められる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0014】
【第1実施形態】
図1は、本実施形態の蛍光診断用システムを模式的に示す概略構成図である。この蛍光診断用システムは、電子内視鏡(以下、内視鏡と略記)1,光源プロセッサ装置2,プローブP,診断用補助装置3,第1のモニタ41,及び第2のモニタ42を、備えている。
【0015】
<内視鏡>
まず、内視鏡1について、説明する。この内視鏡1は、生体内に挿入される可撓管状の挿入部を、有している。但し、図1には、この内視鏡1の詳細な形状は、図示されていない。この挿入部の先端には湾曲部が組み込まれており、この湾曲部の先端には、硬質部材製の先端部が固定されている。また、挿入部の基端には操作部が連結されている。この操作部には、湾曲部を湾曲操作するためのダイヤル及び各種操作スイッチが、設けられている。
【0016】
この内視鏡1の先端部には、少なくとも3つの貫通孔が穿たれており、そのうちの一対の貫通孔には、配光レンズ11及び対物レンズ12が夫々填め込まれている。他の1つの貫通孔は、鉗子孔13として利用される。具体的には、この鉗子孔13と操作部に開けられた開口(基端側の鉗子孔14)とを結ぶチューブが、内視鏡1内を引き通されており、このチューブを通じて両鉗子孔13,14の間に形成される管が、鉗子チャネルとして利用される。
【0017】
さらに、内視鏡1は、ライトガイド15を、有している。このライトガイド15は、光ファイバが多数束ねられてなるファイババンドルである。そして、このライトガイド15は、その先端面が配光レンズ11に対向した状態で、内視鏡1内を引き通され、その基端が、光源プロセッサ装置2内に引き通されている。
【0018】
さらに、内視鏡1は、CCDエリアセンサからなる撮像素子16を、有している。この撮像素子16の撮像面は、内視鏡1の先端部が被検体に対向配置されたときに対物レンズ12が当該被検体像を結ぶ位置の近傍に、配置されている。そして、撮像素子16は、被検体像に基づく画像データを取得して、信号線17へ出力する。
【0019】
<光源プロセッサ装置>
次に、光源プロセッサ装置2について説明する。この光源プロセッサ装置2は、互いに接続されたシステムコントローラ21及びタイミングジェネレータ22を、備えている。システムコントローラ21は、光源プロセッサ装置2全体を制御するコントローラである。タイミングジェネレータ22は、各種基準信号を生成する回路であり、光源プロセッサ装置2における各種処理は、この基準信号に従って進行する。
【0020】
さらに、光源プロセッサ装置2は、白色光源23,及び集光レンズ24を、備えている。白色光源23は、白色光を平行光として射出する。集光レンズ24は、白色光源23により射出された白色光の光路上に配置されており、この白色光をライトガイド15の基端面上に収束させる。
【0021】
これら集光レンズ24及びライトガイド15間の光路上には、RGBホイール25が、挿入されている。このRGBホイール25は、円板状の外形を有し、その外周に沿ったリング状の領域に3つの開口が設けられている。これら各開口には、入射した光のうちの赤色帯域のみを透過させるRフィルタ,緑色帯域のみを透過させるGフィルタ,及び青色帯域のみを透過させるBフィルタが、夫々嵌め込まれている。
【0022】
このRGBホイール25の中心は、モータ25Mの出力軸に対して固定されている。このモータ25Mは、タイミングジェネレータ22に接続されている。そして、モータ25Mは、タイミングジェネレータ22からの基準信号に従って、RGBホイール25のRフィルタ,Gフィルタ,及びBフィルタを、集光レンズ24及びライトガイド15間の光路中に、順次、繰り返して挿入させるように、当該RGBホイール25を回転させる。
【0023】
すると、ライトガイド15の基端面には、赤色光(R光),緑色光(G光),及び青色光(B光)が、順次繰り返して入射する。入射したR光,G光,及びB光は、ライトガイド15に導かれ、配光レンズ11により拡散されて、内視鏡1の先端に対向した被検体を照明する。すると、撮像素子16の撮像面には、被検体のR光による像,G光による像,及びB光による像が、順次形成される。そして、この撮像素子16は、被検体のR光による像,G光による像,及びB光による像を、夫々、画像信号に夫々変換し信号線17へ順次出力する。
【0024】
さらに、光源プロセッサ装置2は、タイミングジェネレータ22に夫々接続された1つの前段処理部26,3つのメモリ27R,27G,27B,及び3つの後段処理部28R,28G,28Bを、備えている。前段処理部26は、信号線17に接続され、撮像素子16から出力された画像信号を順次取得して、信号処理及びA/D変換することにより、デジタル画像データとして出力する。この前段処理部26には、各メモリ27R,27G,27Bが、夫々接続されている。そして、タイミングジェネレータ22から各メモリ27R,27G,27Bに入力される基準信号に従って、R光照射時に前段処理部26から出力されたデジタル画像データはR画像データとしてメモリ27Rに、G光照射時に前段処理部26から出力されたデジタル画像データはG画像データとしてメモリ27Gに、B光照射時に前段処理部26から出力されたデジタル画像データはB画像データとしてメモリ27Bに、夫々格納される。
【0025】
これら各メモリ27R,27G,27Bには、各後段処理部28R,28G,28Bが、夫々接続されている。そして、各後段処理部28R,28G,28Bは、夫々、各メモリ27R,27G,27Bに格納されたR画像データ,G画像データ,及びB画像データを順次読み出して、信号処理及びD/A変換することにより、アナログ画像信号であるR画像信号,G画像信号,及びB画像信号を出力する。出力されたR画像信号,G画像信号,及びB画像信号は、タイミングジェネレータ22から出力された同期信号(Sync)とともに、一組の映像信号として、図示せぬ映像出力端子へ出力される。第1のモニタ41は、この映像出力端子に接続されており、出力された映像信号を取得して、画面表示する。即ち、モニタ41には、被検体のカラー映像が動画表示される。
【0026】
<プローブ>
次に、プローブPについて説明する。図2は、プローブPの構成を示す模式図である。このプローブPは、生体組織を励起して自家蛍光を放出させるための励起光を導く第1の光ファイバF1,及び,生体組織からの光を導くための第2の光ファイバF2を、いずれも多数備えている。
【0027】
そして、両光ファイバF1,F2はその先端から過半の領域において、複合バンドルとして束ねられている。この複合バンドル及びそれを被覆するチューブが、複合部P0を構成している。
【0028】
図3は、複合部P0の横断面図である。チューブTは、可撓性を有する細管状の部材であり、内視鏡1の鉗子チャネルに挿通可能な外径を、有している。そして、このチューブT内に、両光ファイバF1,F2が充填されている。具体的には、チューブTの中心軸周辺の領域に、第2の光ファイバF2が充填され、その外側に第1の光ファイバF1が充填されている。
【0029】
図2に示されるように、第1の光ファイバF1は、その基端側において、第1の分岐バンドルとして束ねられている。この第1の分岐バンドルは、可撓性を有する管状部材である第1の分岐チューブ(図示せず)に被覆されている。これら第1の分岐バンドル及び第1の分岐チューブが、第1の分岐部P1を構成している。
【0030】
同様に、第2の光ファイバF2は、その基端側において、第2の分岐バンドルとして束ねられている。この第2の分岐バンドルは、可撓性を有する管状部材である第2の分岐チューブ(図示せず)に被覆されている。これら第2の分岐バンドル及び第2の分岐チューブが、第2の分岐部P2を構成している。
【0031】
そして、このプローブPは、その複合部P0が鉗子チャネルに挿通されるとともに、その先端が鉗子孔13から突出した状態で、使用される。なお、このプローブPにおける両分岐部P1,P2の基端側は、夫々、診断用補助装置3内に引き通されている。
【0032】
<診断用補助装置>
次に、図4を参照して、診断用補助装置3について説明する。この診断用補助装置3は、励起光源E,及び励起光用の集光レンズL1を、備えている。励起光源Eは、波長λeに強度のピークを有する所定帯域の紫外光である励起光を、平行光として射出する。集光レンズL1は、励起光源Eから射出された励起光の光路上に配置されており、この励起光を、第1の分岐部P1における分岐バンドルの基端面上に収束させる。収束した励起光は、第1の分岐部P1における各光ファイバF1内に入射する。入射した励起光は、これら各光ファイバF1に導かれて、複合部P0の先端面から射出される。
【0033】
この複合部P0の先端面が、生体組織等の被検体に対向した状態において、この被検体は、複合部P0の先端面から射出された励起光を照射される。すると、被検体は励起されて、自家蛍光を発する。なお、励起光の一部は、被検体表面で反射される。このため、反射された励起光及び発せられた自家蛍光の一部が、複合部P0の先端面へ向かう。そして、これら励起光及び自家蛍光のうち、第2の光ファイバF2に入射したものは、これら第2の光ファイバF2に導かれて、第2の分岐バンドルの基端面から射出される。
【0034】
さらに、診断用補助装置3は、コリメータレンズL2,励起光カットフィルタ31,ビームスプリッタ32,ミラーM,ホイール33,及び検出器Da,Dbを、備えている。
【0035】
コリメータレンズL2は、第2の分岐部P2における分岐バンドルの基端面から射出された光(検出光)の光路上に配置されており、この検出光を平行光に変換する。このコリメータレンズL2から射出された平行光の光路上には、励起光カットフィルタ31及びビームスプリッタ32が、順に配置されている。励起光カットフィルタ31は、入射した検出光のうちの励起光の成分を遮断するとともに自家蛍光の成分を透過させる。従って、励起光カットフィルタ31からは、自家蛍光のみが射出される。そして、ビームスプリッタ32は、この自家蛍光の一部を透過させるとともに一部を反射させる。なお、ビームスプリッタ32を透過した自家蛍光は、ミラーMにより反射される。
【0036】
図5は、ホイール33の正面図である。このホイール33は、円板状の外形を有し、その外周に沿ったリング状の領域が周方向に4等分に分割されている。そして、分割された各部分には、波長λ1を中心とした第1帯域のみを透過させる第1のフィルタ(33−λ1),波長λ2を中心とした第2帯域のみを透過させる第2のフィルタ(33−λ2),波長λ3を中心とした第3帯域のみを透過させる第3のフィルタ(33−λ3),及び波長λ4を中心とした第4帯域のみを透過させる第4のフィルタ(33−λ4)が、反時計方向に順に設けられている。
【0037】
さらに、このホイール33における上記第1乃至第4のフィルタ(33−λ1〜λ4)の内側のリング状の領域も、同様に周方向に4等分に分割されている。そして、分割された各部分には、波長λ5を中心とした第5帯域のみを透過させる第5のフィルタ(33−λ5),波長λ6を中心とした第6帯域のみを透過させる第6のフィルタ(33−λ6),波長λ7を中心とした第7帯域のみを透過させる第7のフィルタ(33−λ7),及び波長λ8を中心とした第8帯域のみを透過させる第8のフィルタ(33−λ8)が、反時計方向に順に設けられている。
【0038】
なお、第1及び第7のフィルタ(33−λ1,λ7)は、ホイール33の面上における中心角90°の扇形の領域内に、位置している。同様に、第2及び第8のフィルタ(33−λ2,λ8),第3及び第5のフィルタ(33−λ3,λ5),並びに第4及び第6のフィルタ(33−λ4,λ6)は、ホイール33の面上における中心角90°の扇形の領域に、夫々配置されている。
【0039】
図6は、各波長λ1〜λ8の設定例を示すグラフである。この図6に示されるように、各波長λ1〜λ4は、自家蛍光における比較的短波長側に設定されている。そして、ホイール33における第1乃至第4のフィルタ(33−λ1〜λ4)は、自家蛍光における対象帯域の成分を抽出するために用いられる。一方、各波長λ5〜λ8は、自家蛍光における比較的長波長側に設定されている。そして、ホイール33における第5乃至第8のフィルタ(33−λ5〜λ8)は、自家蛍光における参照帯域の成分を抽出するために用いられる。
【0040】
このホイール33の中心は、図4に示されたモータ33Mの出力軸に対して固定されている。このモータ33Mには、回転角検出器33Dが取り付けられている。そして、回転角検出器33Dは、モータ33Mの1回転毎に1パルスを発生して信号SP1として出力するとともに、モータ33Mの回転角に応じて1回転当たり400パルスを発生して信号SP2として出力する。
【0041】
これらホイール33,モータ33M,及び回転角検出器33Dは、ミラーMにより反射された光の光路上にホイール33の外側のリング状の領域が位置するとともに、ビームスプリッタ32により反射された光の光路上にホイール33の内側のリング状の領域が位置するように、配置されている。なお、ミラーMにより反射された光がホイール33に入射する位置と、ビームスプリッタ32により反射された光がホイール33に入射する位置とは、このホイール33の直径上の中心を挟んだ両側に分かれている。
【0042】
そして、ホイール33がモータ33Mに駆動されて時計方向に等速回転すると、図7のタイミングチャートに示されるように、信号SP1のパルスが発せられた時点以降の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第1のフィルタ(33−λ1)に入射するとともにビームスプリッタ32により反射された光は第5のフィルタ(33−λ5)に入射する。
【0043】
同様に、次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第2のフィルタ(33−λ2)に入射するとともにビームスプリッタ32により反射された光は第6のフィルタ(33−λ6)に入射する。次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第3のフィルタ(33−λ3)に入射するとともにビームスプリッタ32により反射された光は第7のフィルタ(33−λ7)に入射する。次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第4のフィルタ(33−λ4)に入射するとともにビームスプリッタ32により反射された光は第8のフィルタ(33−λ8)に入射する。
【0044】
このホイール33の外側のフィルタ(33−λ1〜λ4)を透過した光の光路上には、第1の検出器Daが配置されている。一方、ホイール33の内側のフィルタ(33−λ5〜λ8)を透過した光の光路上には、第2の検出器Dbが配置されている。
【0045】
そして、ホイール33が等速回転すると、信号SP1のパルスが発せられた時点以降の1/4回転の期間中、両検出器Da,Dbには、自家蛍光における第1帯域(λ1)及び第5帯域(λ5)の成分が、夫々入射する。これら両検出器Da,Dbは、第1帯域(λ1)及び第5帯域(λ5)の成分の強度を示す電気信号を、夫々出力する。
【0046】
同様に、次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第2帯域(λ2)及び第6帯域(λ6)の成分が、夫々、両検出器Da,Dbに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第3帯域(λ3)及び第7帯域(λ7)の成分が、夫々、両検出器Da,Dbに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第4帯域(λ4)及び第8帯域(λ8)の成分が、夫々、両検出器Da,Dbに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。
【0047】
さらに、図4に示されるように、診断用補助装置3は、増幅器34a,34b,フィルタ回路35a,35b,A/D変換器36a,36b,及び演算器37を、備えている。第1の増幅器34aは、第1の検出器Daに接続されており、該検出器Daから出力された信号を、所定の増幅率で増幅して出力する。第1のフィルタ回路35aは、第1の増幅器34aに接続されており、該増幅器34aから出力された信号を取得し、ノイズの成分を除去して出力する。第1のA/D変換器36aは、第1のフィルタ回路35aに接続されており、該フィルタ回路35aから出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換して、対象帯域の強度データとして出力する。
【0048】
一方、第2の増幅器34bは、第2の検出器Dbに接続されており、該検出器Dbから出力された信号を、所定の増幅率で増幅して出力する。第2のフィルタ回路35bは、第2の増幅器34bに接続されており、該増幅器34bから出力された信号を取得し、ノイズの成分を除去して出力する。第2のA/D変換器36bは、第2のフィルタ回路35bに接続されており、該フィルタ回路35bから出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換して、参照帯域の強度データとして出力する。
【0049】
図8は、演算器37を示すブロック図である。この演算器37は、CPU371,並びに該CPU371に夫々接続されたROM372,RAM373,及びディスプレイコントローラ374を、備えている。CPU371は、ROM372に格納されたプログラムに従って、RAM373に対するデータの読出及び書込を実行しつつ後述する強度比データを算出する。ディスプレイコントローラ374は、モニタ42に接続されており、このモニタ42における表示の制御を行う。そして、CPU371は、ディスプレイコントローラ374を制御して、後述する診断用情報をモニタ42に表示させる。
【0050】
さらに、CPU371は、回転角検出器33Dに接続されており、信号SP1,SP2を取得することにより、ホイール33の位相を認識することができる。より具体的には、CPU371は、信号SP1のパルスを検出すると、その時点がホイール33の回転の基点であると認識し、その時点を基準として信号SP2のパルスをカウントしてゆくことにより、ホイール33の位相を正確に認識することができる。
【0051】
また、このCPU371は、両A/D変換器36a,36bに夫々接続されており、対象帯域及び参照帯域の強度データを取得する。そして、CPU371は、取得した対象帯域の強度データと参照帯域の強度データとの比を算出して出力する。これら両強度データの比が診断用情報として利用される。
【0052】
なお、図8に示されるように、CPU371は、光源プロセッサ装置2のシステムコントローラ21に接続されている。また、システムコントローラ21には、スイッチSWが接続されている。このスイッチSWは、フットスイッチであってもよく、光源プロセッサ装置2のフロントパネルに設けられたフロントパネルスイッチ,又は内視鏡1の操作部に設けられた操作スイッチであってもよい。そして、術者が、このスイッチSWを操作すると、システムコントローラ21は、CPU371に対して診断用情報の生成処理を開始する旨を指示する。すると、CPU371は、図9のフローチャートに示された診断用情報の生成処理を開始する。なお、この図9のフローチャートは、術者がスイッチSWを再度操作することにより、終了する。
【0053】
以下、この図9のフローチャートを参照して、診断用情報の生成処理について説明する。まず、CPU371は、ホイール33の位相に基づいて、両検出器Da,Dbに入射している光が、第1帯域(λ1)及び第5帯域(λ5)の組,第2帯域(λ2)及び第6帯域(λ6)の組,第3帯域(λ3)及び第7帯域(λ7)の組,並びに第4帯域(λ4)及び第8帯域(λ8)の組のうちのどの組に対応しているのかを、判別する(S101)。
【0054】
そして、CPU371は、S101において、入射している光が第1帯域(λ1)及び第5帯域(λ5)の組であると判別した場合に、これら第1帯域(λ1)及び第5帯域(λ5)に夫々対応した対象帯域の強度データ及び参照帯域の強度データの比を算出する(S102)。さらに、CPU371は、ディスプレイコントローラ374を制御して、S102で算出した両強度データの比を、グラフ及びキャラクタとしてモニタ42に表示させる(S103)。例えば、図10に示されるように、「λ1/λ5」に対応する両強度データの比が「50%」と表示される。
【0055】
一方、CPU371は、S101において、入射している光が第2帯域(λ2)及び第6帯域(λ6)の組であると判別した場合に、これら第2帯域(λ2)及び第6帯域(λ6)に夫々対応した対象帯域の強度データ及び参照帯域の強度データの比を算出する(S104)。さらに、CPU371は、ディスプレイコントローラ374を制御して、S104で算出した両強度データの比を、グラフ及びキャラクタとしてモニタ42に表示させる(S105)。例えば、図10に示されるように、「λ2/λ6」に対応する両強度データの比が「58%」と表示される。
【0056】
一方、CPU371は、S101において、入射している光が第3帯域(λ3)及び第7帯域(λ7)の組であると判別した場合に、これら第3帯域(λ3)及び第7帯域(λ7)に夫々対応した対象帯域の強度データ及び参照帯域の強度データの比を算出する(S106)。さらに、CPU371は、ディスプレイコントローラ374を制御して、S106で算出した両強度データの比を、グラフ及びキャラクタとしてモニタ42に表示させる(S107)。例えば、図10に示されるように、「λ3/λ7」に対応する両強度データの比が「41%」と表示される。
【0057】
一方、CPU371は、S101において、入射している光が第4帯域(λ4)及び第8帯域(λ8)の組であると判別した場合に、これら第4帯域(λ4)及び第8帯域(λ8)に夫々対応した対象帯域の強度データ及び参照帯域の強度データの比を算出する(S108)。さらに、CPU371は、ディスプレイコントローラ374を制御して、S108で算出した両強度データの比を、グラフ及びキャラクタとしてモニタ42に表示させる(S109)。例えば、図10に示されるように、「λ4/λ8」に対応する両強度データの比が「38%」と表示される。
【0058】
上述の如く、対象帯域として設定された複数の帯域の強度データと、参照帯域として設定された複数の帯域の強度データとの組み合わせに基づいて、複数の比が診断用情報として取得され、図10に示されたように同時に表示される。即ち、1回の観察で、複数の帯域の組み合わせによる診断用情報が得られる。従って、術者は、多様かつ有用な情報に基づいて正確な診断を下すことができる。
【0059】
上記の説明では、被検体のカラー映像が第1のモニタ41に表示され、診断用情報が第2のモニタ42に表示されているが、これらカラー映像及び診断用情報は、単一のモニタに同時に表示されてもよい。より具体的には、システムコントローラ21が、演算器37から出力された診断用情報を取得し、各後段処理部28R,28G,28Bを制御して、この診断用情報を映像信号に含ませることにより、第1のモニタ41に、診断用情報をスーパーインポーズした状態の映像を、表示させてもよい。
【0060】
なお、診断用補助装置3の励起光源E,及び集光レンズL1,並びにプローブPの第1の光ファイバF1は、照射光学系に相当する。また、プローブPの第2の光ファイバF2,並びに診断用補助装置3のコリメータレンズL2,励起光カットフィルタ,ビームスプリッタ32,及びミラーMは、検出光学系に相当する。また、診断用補助装置3のホイール33,モータ33M,及び両検出部Da,Dbは、強度検出部に相当する。さらに、モータ33Mは、フィルタ挿入機構及び回転駆動機構に相当する。また、診断用補助装置3の演算器37は、分析部に相当する。
【0061】
【第2実施形態】
本実施形態は、第1実施形態の構成において、その診断用補助装置3ではなく、図11に示された本実施形態の診断用補助装置5が設けられた点を、特徴としている。
【0062】
この診断用補助装置5は、励起光源E,及び励起光用の集光レンズL1を、備えている。励起光源Eは、波長λeに強度のピークを有する所定帯域の紫外光である励起光を、平行光として射出する。集光レンズL1は、励起光源Eから射出された励起光の光路上に配置されており、この励起光を、第1の分岐部P1における分岐バンドルの基端面上に収束させる。収束した励起光は、第1の分岐部P1における各光ファイバF1内に入射する。入射した励起光は、これら各光ファイバF1に導かれて、複合部P0の先端面から射出される。
【0063】
この複合部P0の先端面が、生体組織等の被検体に対向した状態において、この被検体は、複合部P0の先端面から射出された励起光を照射される。すると、被検体は励起されて、自家蛍光を発する。なお、励起光の一部は、被検体表面で反射される。このため、反射された励起光及び発せられた自家蛍光の一部が、複合部P0の先端面へ向かう。そして、これら励起光及び自家蛍光のうち、第2の光ファイバF2に入射したものは、これら第2の光ファイバF2に導かれて、第2の分岐バンドルの基端面から射出される。
【0064】
さらに、診断用補助装置5は、コリメータレンズL2,励起光カットフィルタ51,ビームスプリッタ52,ミラーM,ホイール53,及び検出器Da,Dbを、備えている。
【0065】
コリメータレンズL2は、第2の分岐部P2における分岐バンドルの基端面から射出された光(検出光)の光路上に配置されており、この検出光を平行光に変換する。このコリメータレンズL2から射出された平行光の光路上には、励起光カットフィルタ51及びビームスプリッタ52が、順に配置されている。励起光カットフィルタ51は、入射した検出光のうちの励起光の成分を遮断するとともに自家蛍光の成分を透過させる。従って、励起光カットフィルタ51からは、自家蛍光のみが射出される。そして、ビームスプリッタ52は、この自家蛍光の一部を透過させるとともに一部を反射させる。なお、ビームスプリッタ52を透過した自家蛍光は、ミラーMにより反射される。
【0066】
図12は、ホイール53の正面図である。このホイール53は、円板状の外形を有し、その外周に沿ったリング状の領域が周方向に4等分に分割されている。そして、分割された各部分には、波長λ1´を中心とした第1帯域のみを透過させる第1のフィルタ(53−λ1´),波長λ2´を中心とした第2帯域のみを透過させる第2のフィルタ(53−λ2´),波長λ3´を中心とした第3帯域のみを透過させる第3のフィルタ(53−λ3´),及び波長λ4´を中心とした第4帯域のみを透過させる第4のフィルタ(53−λ4´)が、反時計方向に順に設けられている。
【0067】
図13は、各波長λ1´〜λ4´の設定例を示すグラフである。この図13に示されるように、両波長λ1´,λ2´は、自家蛍光における比較的短波長側に設定されている。そして、ホイール53における第1及び第2のフィルタ(53−λ1´,λ2´)は、自家蛍光における対象帯域の成分を抽出するために用いられる。一方、両波長λ3´,λ4´は、自家蛍光における比較的長波長側に設定されている。そして、ホイール53における第3及び第4のフィルタ(53−λ3´,λ4´)は、自家蛍光における参照帯域の成分を抽出するために用いられる。
【0068】
このホイール53の中心は、図11に示されたモータ53Mの出力軸に対して固定されている。このモータ53Mには、回転角検出器53Dが取り付けられている。そして、回転角検出器53Dは、モータ53Mの1回転毎に1パルスを発生して信号SP1として出力するとともに、モータ53Mの回転角に応じて1回転当たり400パルスを発生して信号SP2として出力する。
【0069】
これらホイール53,モータ53M,及び回転角検出器53Dは、ミラーMにより反射された光の光路上,及びビームスプリッタ52により反射された光の光路上に、ホイール53のリング状の領域が位置するように、配置されている。なお、ミラーMにより反射された光がホイール53に入射する位置と、ビームスプリッタ52により反射された光がホイール53に入射する位置とは、このホイール53の直径上の中心を挟んだ両側に分かれている。
【0070】
そして、ホイール53がモータ53Mに駆動されて時計方向に等速回転すると、図14のタイミングチャートに示されるように、信号SP1のパルスが発せられた時点以降の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第1のフィルタ(53−λ1´)に入射するとともにビームスプリッタ52により反射された光は第3のフィルタ(53−λ3´)に入射する。
【0071】
同様に、次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第2のフィルタ(53−λ2´)に入射するとともにビームスプリッタ52により反射された光は第4のフィルタ(53−λ4´)に入射する。次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第3のフィルタ(53−λ3´)に入射するとともにビームスプリッタ52により反射された光は第1のフィルタ(53−λ1´)に入射する。次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第4のフィルタ(53−λ4´)に入射するとともにビームスプリッタ32により反射された光は第2のフィルタ(53−λ2´)に入射する。
【0072】
さらに、ミラーMにより反射された光の光路上におけるホイール53の後側には、第1の検出器Daが配置されている。一方、ビームスプリッタ53により反射された光の光路上におけるホイール53の後側には、第2の検出器Dbが配置されている。
【0073】
そして、ホイール53が等速回転すると、信号SP1のパルスが発せられた時点以降の1/4回転の期間中、両検出器Da,Dbには、自家蛍光における第1帯域(λ1´)及び第3帯域(λ3´)の成分が、夫々入射する。これら両検出器Da,Dbは、第1帯域(λ1´)及び第3帯域(λ3´)の成分の強度を示す電気信号を、夫々出力する。
【0074】
同様に、次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第2帯域(λ2´)及び第4帯域(λ4´)の成分が、夫々、両検出器Da,Dbに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第3帯域(λ3´)及び第1帯域(λ1´)の成分が、夫々、両検出器Da,Dbに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第4帯域(λ4´)及び第2帯域(λ2´)の成分が、夫々、両検出器Da,Dbに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。
【0075】
さらに、図11に示されるように、診断用補助装置5は、増幅器541,542,フィルタ回路551,552,切換器56,A/D変換器571,572,及び演算器58を、備えている。第1の増幅器541は、第1の検出器Daに接続されており、該検出器Daから出力された信号を、所定の増幅率で増幅して出力する。第1のフィルタ回路551は、第1の増幅器541に接続されており、該増幅器541から出力された信号を取得し、ノイズの成分を除去して出力する。
【0076】
一方、第2の増幅器542は、第2の検出器Dbに接続されており、該検出器Dbから出力された信号を、所定の増幅率で増幅して出力する。第2のフィルタ回路552は、第2の増幅器542に接続されており、該増幅器542から出力された信号を取得し、ノイズの成分を除去して出力する。
【0077】
切換器56は、端子a,b,c,dを有しており、端子aと端子bとを接続するとともに端子cと端子dとを接続する第1の状態,及び,端子aと端子dとを接続するとともに端子cと端子bとを接続する第2の状態のうちのいずれか一方の状態に設定される。そして、両フィルタ回路551,552は、この切換器56の両端子a,cに夫々接続されている。また、この切換器56の両端子b,dには、夫々、両A/D変換器571,572が接続されている。
【0078】
そして、切換器56が第1の状態に設定されている場合に、第1のA/D変換器571は、第1のフィルタ回路551から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換して、対象帯域の強度データとして出力し、第2のA/D変換器572は、第2のフィルタ回路552から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換して、参照帯域の強度データとして出力する。
【0079】
一方、切換器56が第2の状態に設定されている場合に、第1のA/D変換器571は、第2のフィルタ回路552から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換して、対象帯域の強度データとして出力し、第2のA/D変換器572は、第1のフィルタ回路551から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換して、参照帯域の強度データとして出力する。
【0080】
これら両A/D変換器571,572は、夫々、演算器58に接続されている。そして、演算器58は、これら両A/D変換器571,572から対象帯域の強度データ及び参照帯域の強度データを取得し、取得した対象帯域の強度データと参照帯域の強度データとの比を算出して出力する。これら両強度データの比が診断用情報として利用される。
【0081】
さらに、演算器58は、回転角検出器53Dに接続されており、信号SP1,SP2を取得することにより、ホイール53の位相を認識することができる。より具体的には、演算器58は、信号SP1のパルスを検出すると、その時点がホイール53の回転の基点であると認識することができる。なお、演算器58は、切換器56に接続されており、信号SCをこの切換器56へ出力することによりその状態を制御する。より具体的には、演算器58は、信号SCを0に設定することによって切換器56を第1の状態に設定し、信号SCを1に設定することによって切換器56を第2の状態に設定する。そして、演算器58は、信号SP1のパルスを検出すると同時に、この切換器56を第1の状態に設定する。その後、演算器58は、当該時点から信号SP2の100パルス毎に、ミラーM及びビームスプリッタ52以降の光路に差し掛かるホイール53のフィルタ(53−λ1´〜λ4´)が切り換わることを認識して、切換器56の設定を切り換える。
【0082】
より具体的には、ホイール53がモータ53Mに駆動されて等速回転すると、図14のタイミングチャートに示されるように、信号SP1のパルスが発せられた時点以降の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第1のフィルタ(53−λ1´)に入射するとともにビームスプリッタ52により反射された光は第3のフィルタ(53−λ3´)に入射する。この期間中には、切換器58は第1の状態(SC=0)に設定されているので、第1のフィルタ回路551からの出力信号は、切換器58の端子a及び端子bを経て第1のA/D変換器571に入力され、第2のフィルタ回路552からの出力信号は、切換器58の端子c及び端子dを経て第2のA/D変換器572に入力される。そして、演算器58は、第1のA/D変換器571から出力されたデータを、第1帯域(λ1´)に対応した対象帯域の強度データとして取得するとともに、第2のA/D変換器572から出力されたデータを、第3帯域(λ3´)に対応した参照帯域の強度データとして取得する。そして、演算器58は、取得した対象帯域の強度データと参照帯域の強度データとの比を、グラフ及びキャラクタとしてモニタ42に表示させる(図15の「λ1/λ3」)。
【0083】
次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第2のフィルタ(53−λ2´)に入射するとともにビームスプリッタ52により反射された光は第4のフィルタ(53−λ4´)に入射する。この期間中には、切換器58は第1の状態(SC=0)に設定されているので、第1のフィルタ回路551からの出力信号は、切換器58の端子a及び端子bを経て第1のA/D変換器571に入力され、第2のフィルタ回路552からの出力信号は、切換器58の端子c及び端子dを経て第2のA/D変換器572に入力される。そして、演算器58は、第1のA/D変換器571から出力されたデータを、第2帯域(λ2´)に対応した対象帯域の強度データとして取得するとともに、第2のA/D変換器572から出力されたデータを、第4帯域(λ4´)に対応した参照帯域の強度データとして取得する。そして、演算器58は、取得した対象帯域の強度データと参照帯域の強度データとの比を、グラフ及びキャラクタとしてモニタ42に表示させる(図15の「λ2/λ4」)。なお、この期間が終了すると、演算器58は、切換器56を第2の状態(SC=1)に切り換える。
【0084】
次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第3のフィルタ(53−λ3´)に入射するとともにビームスプリッタ52により反射された光は第1のフィルタ(53−λ1´)に入射する。この期間中には、切換器58は第2の状態(SC=1)に設定されているので、第1のフィルタ回路551からの出力信号は、切換器58の端子a及び端子dを経て第2のA/D変換器572に入力され、第2のフィルタ回路552からの出力信号は、切換器58の端子c及び端子bを経て第1のA/D変換器571に入力される。そして、演算器58は、第1のA/D変換器571から出力されたデータを、第1帯域(λ1´)に対応した対象帯域の強度データとして取得するとともに、第2のA/D変換器572から出力されたデータを、第3帯域(λ3´)に対応した参照対象帯域の強度データとして取得する。そして、演算器58は、取得した対象帯域の強度データと参照帯域の強度データとの比に基づき、モニタ42の表示を更新する(図15の「λ1/λ3」)。
【0085】
次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第4のフィルタ(53−λ4´)に入射するとともにビームスプリッタ52により反射された光は第2のフィルタ(53−λ2´)に入射する。この期間中には、切換器58は第2の状態(SC=1)に設定されているので、第1のフィルタ回路551からの出力信号は、切換器58の端子a及び端子dを経て第2のA/D変換器572に入力され、第2のフィルタ回路552からの出力信号は、切換器58の端子c及び端子bを経て第1のA/D変換器571に入力される。そして、演算器58は、第1のA/D変換器571から出力されたデータを、第2帯域(λ2´)に対応した対象帯域の強度データとして取得するとともに、第2のA/D変換器572から出力されたデータを、第4帯域(λ4´)に対応した参照帯域の強度データとして取得する。そして、演算器58は、取得した対象帯域の強度データと参照帯域の強度データとの比に基づき、モニタ42の表示を更新する(図15の「λ2/λ4」)。
【0086】
上述のように、本実施形態では、簡単な構成のホイール53で、対象帯域として設定された一対の帯域の強度データと、参照帯域として設定された一対の帯域の強度データが取得され、これら強度データの組み合わせに基づいて、複数の比が診断用情報として取得される。
【0087】
【第3実施形態】
本実施形態は、第1実施形態の構成において、その診断用補助装置3ではなく、図16に示された本実施形態の診断用補助装置6が設けられた点を、特徴としている。
【0088】
この診断用補助装置6は、励起光源E,及び励起光用の集光レンズL1を、備えている。励起光源Eは、波長λeに強度のピークを有する所定帯域の紫外光である励起光を、平行光として射出する。集光レンズL1は、励起光源Eから射出された励起光の光路上に配置されており、この励起光を、第1の分岐部P1における分岐バンドルの基端面上に収束させる。収束した励起光は、第1の分岐部P1における各光ファイバF1内に入射する。入射した励起光は、これら各光ファイバF1に導かれて、複合部P0の先端面から射出される。
【0089】
この複合部P0の先端面が、生体組織等の被検体に対向した状態において、この被検体は、複合部P0の先端面から射出された励起光を照射される。すると、被検体は励起されて、自家蛍光を発する。なお、励起光の一部は、被検体表面で反射される。このため、反射された励起光及び発せられた自家蛍光の一部が、複合部P0の先端面へ向かう。そして、これら励起光及び自家蛍光のうち、第2の光ファイバF2に入射したものは、これら第2の光ファイバF2に導かれて、第2の分岐バンドルの基端面から射出される。
【0090】
さらに、診断用補助装置6は、コリメータレンズL2,励起光カットフィルタ61,ミラーM,ホイール62,及び検出器Dを、備えている。コリメータレンズL2は、第2の分岐部P2における分岐バンドルの基端面から射出された光(検出光)の光路上に配置されており、この検出光を平行光に変換する。このコリメータレンズL2から射出された平行光の光路上には、励起光カットフィルタ61及びミラーMが、順に配置されている。励起光カットフィルタ61は、入射した検出光のうちの励起光の成分を遮断するとともに自家蛍光の成分を透過させる。従って、励起光カットフィルタ61からは、自家蛍光のみが射出される。
【0091】
図17は、ホイール62の正面図である。このホイール62は、円板状の外形を有し、その外周に沿ったリング状の領域が周方向に4等分に分割されている。そして、分割された各部分には、波長λ1´を中心とした第1帯域のみを透過させる第1のフィルタ(62−λ1´),波長λ3´を中心とした第3帯域のみを透過させる第3のフィルタ(62−λ3´),波長λ2´を中心とした第2帯域のみを透過させる第2のフィルタ(62−λ2´),及び波長λ4´を中心とした第4帯域のみを透過させる第4のフィルタ(62−λ4´)が、反時計方向に順に設けられている。なお、これら各波長λ1´〜λ4´は、第2実施形態と同様に、図13のグラフに示されるように、設定されている。
【0092】
このホイール62の中心は、図16に示されたモータ62Mの出力軸に対して固定されている。このモータ62Mには、回転角検出器62Dが取り付けられている。そして、回転角検出器62Dは、モータ62Mの1回転毎に1パルスを発生して信号SP1として出力するとともに、モータ62Mの回転角に応じて1回転当たり400パルスを発生して信号SP2として出力する。
【0093】
これらホイール62,モータ62M,及び回転角検出器62Dは、ミラーMにより反射された光の光路上に、ホイール62のリング状の領域が位置するように、配置されている。そして、ホイール62がモータ62Mに駆動されて時計方向に等速回転すると、図18のタイミングチャートに示されるように、信号SP1のパルスが発せられた時点以降の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第1のフィルタ(62−λ1´)に入射する。
【0094】
同様に、次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第3のフィルタ(62−λ3´)に入射する。次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第2のフィルタ(62−λ2´)に入射する。次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第4のフィルタ(62−λ4´)に入射する。
【0095】
さらに、ミラーMにより反射された光の光路上におけるホイール62の後側には、検出器Dが配置されている。そして、ホイール62が等速回転すると、信号SP1のパルスが発せられた時点以降の1/4回転の期間中、検出器Dには、自家蛍光における第1帯域(λ1´)の成分が入射する。すると、この検出器Dは、第1帯域(λ1´)の成分の強度を示す電気信号を、出力する。
【0096】
同様に、次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第3帯域(λ3´)の成分が検出器Dに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第2帯域(λ2´)の成分が検出器Dに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。次の1/4回転の期間中、自家蛍光における第4帯域(λ4´)の成分が検出器Dに入射し、当該成分の強度を示す電気信号に変換されて出力される。
【0097】
さらに、図16に示されるように、診断用補助装置3は、増幅器63,フィルタ回路64,切換器65,A/D変換器661,662,データホールド回路67,及び演算器68を、備えている。増幅器63は、検出器Dに接続されており、該検出器Dから出力された信号を、所定の増幅率で増幅して出力する。フィルタ回路64は、増幅器63に接続されており、該増幅器63から出力された信号を取得し、ノイズの成分を除去して出力する。
【0098】
切換器65は、端子a,b,cを有しており、端子aと端子bを接続する第1の状態,及び,端子aと端子cを接続する第2の状態のうちのいずれか一方の状態に設定される。そして、フィルタ回路64は、この切換器65の端子aに接続されている。また、この切換器65の両端子b,cには、夫々、両A/D変換器661,662が接続されている。
【0099】
そして、切換器65が第1の状態に設定されている場合に、第1のA/D変換器661は、フィルタ回路64から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換して、対象帯域の強度データとして出力する。なお、データホールド回路67は、第1のA/D変換器661及び演算器68に夫々接続されている。そして、演算器68は、データホールド回路67を制御して、第1のA/D変換器661から出力された対象帯域の強度データを、保持しておくことができる。一方、切換器65が第2の状態に設定されている場合に、第2のA/D変換器662は、フィルタ回路64から出力されたアナログ信号を、デジタル信号に変換して、参照帯域の強度データとして出力する。
【0100】
さらに、演算器68は、回転角検出器62Dに接続されており、信号SP1,SP2を取得することにより、ホイール62の位相を認識することができる。より具体的には、演算器68は、信号SP1のパルスを検出すると、その時点がホイール62の回転の基点であると認識することができる。
【0101】
なお、演算器68は、切換器65に接続されており、信号SCをこの切換器65へ出力することによりその状態を制御する。より具体的には、演算器68は、信号SCを0に設定することによって切換器65を第1の状態に設定し、信号SCを1に設定することによって切換器65を第2の状態に設定する。
【0102】
そして、演算器68は、信号SP1のパルスを検出すると同時に、切換器65を第1の状態(SC=0)に設定する。その後、演算器68は、当該時点から信号SP2の100パルス毎に、ミラーM以降の光路に差し掛かるホイール62のフィルタ(62−λ1´〜λ4´)が切り換わることを認識して、切換器65の設定を切り換える。
【0103】
より具体的には、ホイール62がモータ62Mに駆動されて等速回転すると、図18のタイミングチャートに示されるように、信号SP1のパルスが発せられた時点以降の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第1のフィルタ(62−λ1´)に入射する。この期間中には、切換器65は第1の状態(SC=0)に設定されているので、フィルタ回路64からの出力信号は、切換器65の端子a及び端子bを経て第1のA/D変換器661に入力される。この第1のA/D変換器661から出力されたデータは、データホールド回路67に保持される。
【0104】
次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第3のフィルタ(62−λ3´)に入射する。この期間中には、切換器65は第2の状態(SC=1)に設定されているので、フィルタ回路64からの出力信号は、切換器65の端子a及び端子cを経て第2のA/D変換器662に入力される。そして、演算器68は、第2のA/D変換器662から出力されたデータを、第3帯域(λ3´)に対応した参照帯域の強度データとして取得するとともに、データホールド回路67が保持しているデータを、第1帯域(λ1´)に対応した対象帯域の強度データとして取得する。そのうえで、演算器68は、取得した対象帯域の強度データと参照帯域の強度データとの比を、グラフ及びキャラクタとしてモニタ42に表示させる(図15の「λ1/λ3」)。
【0105】
次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第2のフィルタ(62−λ2´)に入射する。この期間中には、切換器65は第1の状態(SC=0)に設定されているので、フィルタ回路64からの出力信号は、切換器65の端子a及び端子bを経て第1のA/D変換器661に入力される。この第1のA/D変換器661から出力されたデータは、データホールド回路67に保持される。
【0106】
次の1/4回転の期間中(信号SP2の100パルス分)、ミラーMにより反射された光は第4のフィルタ(62−λ4´)に入射する。この期間中には、切換器65は第2の状態(SC=1)に設定されているので、フィルタ回路64からの出力信号は、切換器65の端子a及び端子cを経て第2のA/D変換器662に入力される。そして、演算器68は、第2のA/D変換器662から出力されたデータを、第4帯域(λ4´)に対応した参照帯域の強度データとして取得するとともに、データホールド回路67が保持しているデータを、第2帯域(λ2´)に対応した対象帯域の強度データとして取得する。そのうえで、演算器68は、取得した対象帯域の強度データと参照帯域の強度データとの比を、グラフ及びキャラクタとしてモニタ42に表示させる(図15の「λ2/λ4」)。
【0107】
上述のように、本実施形態では、単一の検出器Dにより、対象帯域として設定された一対の帯域,及び参照帯域として設定された一対の帯域の組み合わせによる複数の強度信号が取得される。この強度信号に基づいて、多様かつ有用な診断用情報が取得される。なお、強度信号の取得に複数の検出器が用いられる場合には、これら検出器の温度ドリフト等の特性が互いに一致していることが好ましいが、本実施形態では、強度信号が単一の検出器Dにより取得されるので、診断用情報は、検出器Dの特性による影響を受けることがない。従って、正確な診断用情報が得られる。
【0108】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明の蛍光診断用システムによると、自家蛍光における3つ以上の波長帯域の成分の強度が、夫々取得され、取得された各波長帯域の成分の強度から選択された強度の対に基づいて、診断用情報が生成される。このため、1回の観察で、複数の波長帯域の組み合わせによる多様かつ有用な診断用情報が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の蛍光診断用システムを示す構成図
【図2】 プローブの構成を示す模式図
【図3】 プローブにおける複合部の横断面図
【図4】 本発明の第1実施形態の診断用補助装置を示す構成図
【図5】 本発明の第1実施形態のホイールを示す正面図
【図6】 本発明の第1実施形態の第1乃至第8帯域を示すグラフ
【図7】 本発明の第1実施形態の処理を示すタイミングチャート
【図8】 本発明の第1実施形態の演算器を示すブロック図
【図9】 本発明の第1実施形態の処理を示すフローチャート
【図10】 本発明の第1実施形態の表示例を示す模式図
【図11】 本発明の第2実施形態の診断用補助装置を示す構成図
【図12】 本発明の第2実施形態のホイールを示す正面図
【図13】 本発明の第2実施形態の第1乃至第4帯域を示すグラフ
【図14】 本発明の第2実施形態の処理を示すタイミングチャート
【図15】 本発明の第2実施形態の表示例を示す模式図
【図16】 本発明の第3実施形態の診断用補助装置を示す構成図
【図17】 本発明の第3実施形態のホイールを示す正面図
【図18】 本発明の第3実施形態の処理を示すタイミングチャート
【図19】 従来例の励起光及び測定対象の光の特性を示すグラフ
【符号の説明】
1 電子内視鏡
2 光源プロセッサ装置
3,5,6 診断用補助装置
33,53,62 ホイール
37,58,68 演算器
E 励起光源
Da,Db,D 検出器
41,42 モニタ
P プローブ
F1 第1の光ファイバ
F2 第2の光ファイバ

Claims (1)

  1. 生体を励起して自家蛍光を放出させるための励起光を被検体に照射する照射光学系と、
    同心の内外二つのリング状領域を有するとともに、当該二つのリング状領域が中心角を同じくする複数の扇形領域に夫々分割されており、各リング状領域における各扇形領域に、夫々、他とは異なる波長帯域の光のみを透過させるフィルターが嵌め込まれているホイールと、
    前記ホイールを前記各リング状領域の中心を回転中心として回転させる回転駆動機構と、
    前記励起光が照射されることにより前記被検体から発せられた自家蛍光を二本の光束に分岐し、一方の光束を前記ホイールにおける外側のリング状領域に入射する位置へ導き、他方の光束を前記ホイールにおける内側のリング状領域に入射する位置へ導く検出光学系と、
    前記ホイールにおける各リング状領域に嵌め込まれた各フィルターを夫々透過した前記両光束の強度を示す強度信号を出力する一対の検出器と、
    前記一対の検出器から出力された各強度信号が示す度の比に基づく診断用情報を、順次生成する分析部とを
    備えたことを特徴とする蛍光診断用システム。
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