JP4271303B2 - 偽造防止カード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリペイドカードやポイントカードなどへの使用に適した偽造防止カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、使用済みのカードの磁気データを改ざんして、真券として使用されることを防止するために、プリペイドカードには、様々な磁気データ改ざん防止策が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、最近は、使用済みカードに手を加えて、未使用を装ったカードや、カラーコピー機等による偽造カードが、いわゆる金券ショップ等に持ち込まれて売却されるという問題が発生していた。
金券ショップには、磁気データによる真偽判別装置は無いため、このような偽造カードを判別することは、できなかった。
そのような場合の対策として、カード表面にホログラムシール等を貼付して偽造できないようにするという方法もあるが、最近の偽造技術によれば、ホログラムが偽造される可能性もあり、そのような偽造ホログラムを貼付してカードが偽造される恐れがある。
また、使用済みカードから剥がしたホログラムが貼り付けられて、カードが偽造される恐れもあった。
【0004】
本発明の課題は、簡単に偽造判別することができるとともに、偽造困難な偽造防止カードを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。前記課題を解決するために、請求項1の発明は、カード基材(11)と、前記カード基材(11)の所定領域に形成され、白色光による画像再生が可能な光回折パターン層(14)と、前記光回折パターン層(14)及び前記カード基材(11)にまたがって形成され、その光回折パターン層(14)が貼り替えられることを防止する偽造防止層(16)とを備え、前記偽造防止層(16)は、前記光回折パターン層(14)の少なくとも一部を露出させて直接目視可能にする窓部(16a)を有することを特徴とする偽造防止カードである。
【0006】
請求項2の発明は、カード基材(11)と、前記カード基材(11)の所定領域に形成され、ある角度から見たときと、別の角度から見たときとで、異なる色を呈する色変化印刷層(12)と、前記色変化印刷層(12)の所定領域に形成され、ある角度から見ると、背景の色に馴染んで目立たず、別の角度から見ると、浮き出て見える所定の偽造判別パターンを表示する偽造判別表示層(15)と、前記色変化印刷層(12)の所定領域に形成され、白色光による画像再生が可能な光回折パターン層(14)と、前記光回折パターン層(14)及び前記カード基材(11)にまたがって形成され、その光回折パターン層(14)が貼り替えられることを防止する偽造防止層(16)とを備え、前記偽造防止層(16)は、前記光回折パターン層(14)の少なくとも一部を露出させて直接目視可能にする窓部(16a)を有することを特徴とする偽造防止カードである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、前記色変化印刷層(12)は、ある角度から見ると、ほぼ無色透明であり、下地のカード基材(11)を目視することができ、前記偽造判別表示層(15)は、前記カード基材(11)と同じ色であることを特徴とする偽造防止カードである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、前記カード基材(11)は、白色であることを特徴とする偽造防止カードである。
【0011】
請求項5の発明は、請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、前記偽造判別パターンは、地紋パターンであることを特徴とする偽造防止カードである。
【0012】
請求項6の発明は、請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、前記色変化印刷層(12)は、前記カード基材(11)の全面に形成されていることを特徴とする偽造防止カードである。
【0013】
請求項7の発明は、請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、前記偽造判別表示層(15)は、前記色変化印刷層(12)の全面に形成されていることを特徴とする偽造防止カードである。
【0014】
請求項8の発明は、請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、前記色変化印刷層(12)は、パール顔料を含むインキで形成された層であることを特徴とする偽造防止カードである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による偽造防止カードの第1実施形態を示す図である。図中、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は(A)のC部拡大図である。
偽造防止カード10は、カード基材11と、色変化印刷層12と、アンカー層13と、光回折パターン層14と、偽造判別表示層15と、偽造防止層16と、保護層17とを備える。
【0016】
カード基材11は、この偽造防止カード10の担体となる基材である。カード基材11は、その材料として、一般的に使用されるプラスチック材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリエチレン(PE),ポリプロピレン(PP),ポリビニルアルコール(PVAL),ポリ塩化ビニル(PVC),ポリカーボネート(PC),アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合(ABS),アクリロニトリル・スチレン共重合体(AS),ポリメチルメタクリレート(PMMA),セルロースアセテートブチレート(CAB),セルロースプロピオネート(CP)など)又は紙(例えば、上質紙,アート紙,コート紙,合成紙など)等を好適に用いることができる。
カード基材11は、その厚みを、用途に応じて、自由に選ぶことができる。
通常のプリペイドカードの場合は、188μm厚の白色のポリエチレンテレフタレート(PET)基材を使用している。
【0017】
カード基材11は、裏面に、磁気記録層11aを備える。この磁気記録層11aは、γ−Fe2 O3 ,Co被着γ−Fe2 O3 ,Fe3 O4 ,Fe−Cr,Fe−Co,Co−Cr,Co−Ni,Ba−フェライト,Sr−フェライト,CrO2 等の磁性材料を適当な樹脂又はインキビヒクル中に分散した分散物を、グラビア法、ロール法、ナイフエッジ法等の方法で塗布して、又は、Fe,Fe−Cr,Fe−Co,Co−Cr等の金属若しくは合金又はそれらの酸化物を用いて、真空蒸着法、スパッタ法、メッキ法等によって形成することができる。
【0018】
色変化印刷層12は、見る角度によって色が変化する顔料を含むインキで塗布された層であり、カード基材11の全面に形成されている。色変化印刷層12は、下地であるカード基材11で反射した無色透明の光をある角度で射出する。そのため、色変化印刷層12をその方向から見ると、カード基材11の色に見える。また、色変化印刷層12は、顔料で反射した光を別の角度で射出する。そのため、色変化印刷層12をその方向から見ると、顔料が反射する色に着色されて見える。
【0019】
このような色変化インキは、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの透明なビヒクル中に、高屈折率の酸化ケイ素、酸化チタン、酸化鉄などの層と、低屈折率のマイカ等の層を積層したパール顔料を分散させ、さらに、適宜、添加材を入れたものを使用することができる。添加材としては、インキの泡立ちによる塗布抜きを防止する消泡剤や、インキを硬化させて、剥離、傷付き等を防止する硬化剤などがある。この消泡剤としては、アクリル系のものが好適であり、硬化剤としては、イソシアネート系のものが好適である。
パール顔料の具体例を挙げると、資生堂製の商品名;インフィニットカラーや、メルク社(独国)製の商品名;イリオジンなどがある。
色変化印刷層12は、そのような色変化インキをグラビア印刷、コーティング又は孔版印刷などで印刷するとよい。色変化印刷層12が厚くなるので、色変化効果が大きくなるからである。
本実施形態では、色変化印刷層12の厚さは、3〜6μm程度である。
【0020】
アンカー層13は、光回折パターン層14の色変化印刷層12への密着性を向上させるための層であり、色変化印刷層12の全面に形成されている。アンカー層13は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(EVA)の層であり、ダイレクト又はリバースのグラビア法で形成することができる。アンカー層13は、無色透明である。
本実施形態では、アンカー層13の厚さは、1〜2μm程度である。
【0021】
光回折パターン層14は、2次元又は3次元の画像を再生可能な表面凹凸のパターン層であり、アンカー層13に熱転写等により貼付されている。この表面凹凸パターンとしては、物体光と参照光との光の干渉による干渉縞の光の強度分布を凹凸模様で記録するレリーフホログラムやレリーフ回折格子があり、レインボーホログラム等の白色光再生ホログラム、さらに、それらの原理を利用したカラーホログラム、コンピュータホログラム、ホログラムディスプレイ、マルチプレックスホログラム、ホログラフィックステレオグラムや、ホログラム記録手段を利用したホログラフィック回折格子をあげることができる。また、電子線描画装置等を用いて機械的に回折格子を作製することにより、計算に基づいて任意の回折光を得ることができるホログラムや回折格子等をあげることもできる。さらに、これらを単一又は多重に記録してもよい。
【0022】
偽造判別表示層15は、カード基材11とほぼ同じ色の網点、砂目、彩紋や会社のロゴマークなどをデザインした地紋パターンを表示する層であり、アンカー層13に設けられている(図C参照)。偽造判別表示層15は、オフセット印刷で形成する。
本実施形態では、カード基材11はPET基材であり、白色であるので、偽造判別表示層15も、白インキを使用して白地紋が形成されている。
偽造判別表示層15は、ある角度から見ると、色変化印刷層12が射出する基材反射光に馴染んでしまって、見分けることができないが、別の角度から見ると、色変化印刷層12が射出する顔料反射光と異なる色のため、浮き出して見える。
なお、偽造判別表示層15は、上述の通り、オフセット印刷で形成されており、その厚さは、1〜2μm程度である。
【0023】
偽造防止層16は、光回折パターン層14及びカード基材11にまたがって形成され、光回折パターン層14が貼り替えられることを防止する層である。偽造防止層16は、光回折パターン層14の少なくとも一部を露出させて直接目視可能にする窓部16aを有する。偽造防止層16は、光回折パターン層14の周縁部に重なっている。その重なり量は、製造設備の能力を考慮して、万一、窓部16aや光回折パターン層14の位置ズレが起きても、偽造防止層16が、光回折パターン層14に重なっていることが可能な量を確保しておくとよい。
本実施形態では、0.5mm程度、確保しておけば、万一、位置ズレが起きても、光回折パターン層14の周縁部を押さえることができることが、確認されている。
【0024】
また、偽造防止層16は、この偽造防止カード10を装飾する絵柄を表示する。偽造防止層16は、オフセット印刷で形成し、その厚さは、1〜2μm程度である。このように、偽造防止層16は、極薄であるので、下地の偽造判別表示層15の地紋の凹凸によって、偽造防止層16にも目を凝らして見ると分かる程度の凹凸がつく(図C参照)。特に、傾けて見たときに、その凹凸が分かりやすく、真偽判別をすることが可能である。
【0025】
保護層17は、機械搬送による傷付きや、印刷汚れを防止して、耐久性を向上させる層であり、カード全面に形成されている。保護層17を形成するインキ成分は、アクリレートであり、オフセット印刷で形成する。保護層17の厚さは、1〜2μm程度である。
【0026】
図2は、本発明による偽造防止カードの第1実施形態にかかる色変化印刷層を示す図である。
色変化印刷層12は、透明な媒体12b中に高屈折率層と低屈折率層を積層した顔料12aを分散した色変化インキによって、形成されている。
入射光は、図2(A)に示すように、顔料12aによって反射して、第1の角度α方向に出射するとともに、顔料12aを高屈折率で透過したのちに、カード基材11の表面で反射して、第2の角度β方向に出射する。
【0027】
このときに、顔料12aの反射光と透過光の関係は、図2(B)に示すように、その顔料12aの厚さによって、可視光線の波長のいずれかが干渉して、以下のような組み合わせとなる。
【0028】
【0029】
したがって、例えば、色変化印刷層12は、第1の角度αで銀色に見えた場合には、第2の角度βでは透明(すなわち、カード基材11の色)に見えることになる。
このように、色変化印刷層12は、含んでいる顔料によって、様々な色を選択することができる。
本実施形態では、上記表1中の(1)の顔料を使用しており、ある角度から見ると、カード基材11の反射光(白色)が見えるため、白色地紋の偽造判別表示層15が馴染んでしまって見分けがつかないが、別の角度から見ると、顔料の反射光が見えるため、白色地紋の偽造判別表示層15が浮き出して見える。
【0030】
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)光回折パターン層14を備えるので、簡単に、偽造判別することができる。その光回折パターン層14の上には、偽造防止層16が形成されているので、光回折パターン層14を剥がすことはできず、また、そのような層構成の偽造品を製造することは、極めて困難であるので、偽造を防止することができる。
なお、この偽造防止層16は、少なくとも一部分が光回折パターン層14の上に形成されていればよく、万一、製造バラツキが発生し、窓部16aから下地のアンカー層13が目視できるぐらいの位置ズレが起きたとしても(図3参照)、上記効果については、得ることができ、製造性に優れる。
【0031】
(2)色変化印刷層12の色変化により、偽造判別表示層15の地紋パターンを容易に見分けることができたり、できなかったりするので、簡単に偽造品の判別をすることができる。すなわち、万一、カラーコピー機などにより、外観を複写されても、色変化効果はでないので、偽造が困難であるとともに、特別な判別装置を用いることなく偽造品を判別することができる。
【0032】
(3)カード基材11に白色のPET基材を使用して、偽造判別表示層15も白地紋で形成しているのでカードデザインに与える影響が少なく、見た目がよい。
【0033】
(4)色変化印刷層12及び偽造判別表示層15は、カード基材11の全面に形成されているので、汎用性があり、大量生産性に優れる。
【0034】
(5)色変化印刷層12は、パール顔料を含むインキで形成されているので、顔料の厚さによって、容易に色を選択することができる。
【0035】
(6)偽造防止層16は、偽造判別表示層15上に極薄で形成されているので、目を凝らして見ると、偽造判別表示層15の地紋の凹凸を確認することができるため、真偽判別可能である。この凹凸は、偽造防止層16の下に形成されているので、偽造することはできない。
【0036】
(第2実施形態)
図4は、本発明による偽造防止カードの第2実施形態を示す図である。図中、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
偽造防止カード10は、隠蔽部16bを有する偽造防止層16を備える。
隠蔽部16bは、偽造防止層16の一部分であって、光回折パターン層14の上に形成されており、窓部16aから露出する光回折パターン層14の所定領域を隠蔽する。
なお、保護層は、必要に応じて、設けても、設けなくてもよい。
【0037】
本実施形態によれば、隠蔽部16bが、光回折パターン層14の上に形成されているので、光回折パターン層14を剥がすことは、一層、困難であり、さらに、偽造防止効果を上げることができる。
【0038】
(第3実施形態)
図5は、本発明による偽造防止カードの第3実施形態を示す図である。図中、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
偽造防止カード10は、窓部を有さず、一様に形成された偽造防止層16を備える。
【0039】
本実施形態によれば、偽造防止層16が一様に形成されているので、光回折パターン層14を剥がすことは、さらに、一層、困難である。
また、偽造防止層16が一様に形成されているので、一見しただけでは、光回折パターン層14の存在が分からないが、偽造防止層16の厚さは、1〜2μm程度と極薄であるので、少し強めの光を透過し、光回折パターン層14で光回折を生じるため、簡単に、偽造判別することができる。
【0040】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、カード基材11自体を白以外の色に着色しておいてもよい。その場合は、偽造判別表示層15も同様の色にすることで、同様の効果が得られる。色変化印刷層12の顔料選択によって、カード基材11が着色されて見えるときも同様である。
また、色変化印刷層12は、コレステリック液晶顔料や、OVI顔料を含むインキで形成しても、同様の効果を得ることができる。
さらに、色変化印刷層12、偽造判別表示層15は、必要領域にのみ限定して、設けてもよい。特に、偽造防止層16の下地に設けないようにすれば、偽造防止層16に形成された絵柄に与える影響をなくすことができ、デザイナーが望んだ通りの絵柄そのものを表示させることができる。
さらにまた、偽造判別表示層15の偽造判別パターンは、地紋パターンに限られず、他の図案等のパターンであっても同様の効果が得られる。
なお、保護層17は、傷付き、印刷汚れ等を防止する層であり、必要に応じて、設けても、設けなくてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、請求項1の発明によれば、光回折パターン層の上に、偽造防止層が形成されているので、光回折パターン層を貼り替えることは、困難である。そして、光回折パターン層の少なくとも一部を露出させて直接目視可能にする窓部を有するので、光回折パターン層を見ることで、簡単に、偽造判別することができる。
【0042】
請求項2の発明によれば、見る角度によって異なる色を呈する色変化印刷層と、ある角度から見ると、その色変化印刷層に馴染んで目立たず、別の角度から傾けて見ると、浮き出て見える所定の偽造判別パターンを表示する偽造判別表示層とを備えるので、簡単に偽造品を判別することができるとともに、偽造することが困難である。また、偽造防止層は、偽造判別表示層に形成されており、目を凝らして見ると、偽造判別表示層の地紋の凹凸を確認可能であるので、真偽判別することができる。そして、光回折パターン層の少なくとも一部を露出させて直接目視可能にする窓部を有するので、光回折パターン層を見ることで、簡単に、偽造判別することができる。
【0045】
請求項3の発明によれば、色変化印刷層は、ある角度から見ると、ほぼ無色透明であり、下地のカード基材を目視することができるので、一見しただけでは、偽造防止策が施されていることが分からない。
【0046】
請求項4の発明によれば、色変化印刷層は、ある角度から見ると、ほぼ無色透明であり、下地のカード基材が、白色であるので、カードデザインに与える影響が少なく、見た目がよい。
【0047】
請求項5の発明によれば、偽造判別パターンは、地紋パターンであるので、パターンを見ただけで他の製品と容易に区別することができる。
【0048】
請求項6の発明によれば、色変化印刷層は、カード基材の全面に形成されているので、汎用性があり、大量生産性に優れ、量産効果による原価低減を図ることができる。
【0049】
請求項7の発明によれば、偽造判別表示層は、色変化印刷層の全面に形成されているので、汎用性があり、大量生産性に優れ、量産効果による原価低減を図ることができる。
【0050】
請求項8の発明によれば、色変化印刷層は、パール顔料を含むインキで形成されているので、顔料の厚さによって、容易に色を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による偽造防止カードの第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明による偽造防止カードの第1実施形態にかかる色変化印刷層を示す図である。
【図3】本発明による偽造防止カードの第1実施形態の製造バラツキ状態を示す図である。
【図4】本発明による偽造防止カードの第2実施形態を示す図である。
【図5】本発明による偽造防止カードの第3実施形態を示す図である。
【符号の説明】
10 偽造防止カード
11 カード基材
11a 磁気記録層
12 色変化印刷層
12a 顔料
12b 透明媒体
13 アンカー層
14 光回折パターン層
15 偽造判別表示層
16 偽造防止層
16a 窓部
16b 隠蔽部
17 保護層
Claims (8)
- カード基材と、
前記カード基材の所定領域に形成され、白色光による画像再生が可能な光回折パターン層と、
前記光回折パターン層及び前記カード基材にまたがって形成され、その光回折パターン層が貼り替えられることを防止する偽造防止層とを備え、
前記偽造防止層は、前記光回折パターン層の少なくとも一部を露出させて直接目視可能にする窓部を有すること
を特徴とする偽造防止カード。 - カード基材と、
前記カード基材の所定領域に形成され、ある角度から見たときと、別の角度から見たときとで、異なる色を呈する色変化印刷層と、
前記色変化印刷層の所定領域に形成され、ある角度から見ると、背景の色に馴染んで目立たず、別の角度から見ると、浮き出て見える所定の偽造判別パターンを表示する偽造判別表示層と、
前記色変化印刷層の所定領域に形成され、白色光による画像再生が可能な光回折パターン層と、
前記光回折パターン層及び前記カード基材にまたがって形成され、その光回折パターン層が貼り替えられることを防止する偽造防止層とを備え、
前記偽造防止層は、前記光回折パターン層の少なくとも一部を露出させて直接目視可能にする窓部を有すること
を特徴とする偽造防止カード。 - 請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、
前記色変化印刷層は、ある角度から見ると、ほぼ無色透明であり、下地のカード基材を目視することができ、前記偽造判別表示層は、前記カード基材と同じ色であること
を特徴とする偽造防止カード。 - 請求項1又は請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、
前記カード基材は、白色であること
を特徴とする偽造防止カード。 - 請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、
前記偽造判別パターンは、地紋パターンであること
を特徴とする偽造防止カード。 - 請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、
前記色変化印刷層は、前記カード基材の全面に形成されていること
を特徴とする偽造防止カード。 - 請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、
前記偽造判別表示層は、前記色変化印刷層の全面に形成されていること
を特徴とする偽造防止カード。 - 請求項2に記載の偽造防止カードにおいて、
前記色変化印刷層は、パール顔料を含むインキで形成された層であること
を特徴とする偽造防止カード。
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