JP4269327B2 - 自動車の補助ブレーキ装置 - Google Patents

自動車の補助ブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4269327B2
JP4269327B2 JP2006035440A JP2006035440A JP4269327B2 JP 4269327 B2 JP4269327 B2 JP 4269327B2 JP 2006035440 A JP2006035440 A JP 2006035440A JP 2006035440 A JP2006035440 A JP 2006035440A JP 4269327 B2 JP4269327 B2 JP 4269327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedal
seat side
auxiliary
side unit
mover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006035440A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007210559A (ja
Inventor
洋一 田中
隆次 荒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2006035440A priority Critical patent/JP4269327B2/ja
Publication of JP2007210559A publication Critical patent/JP2007210559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4269327B2 publication Critical patent/JP4269327B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Description

本発明は、自動車の補助ブレーキ装置に関する。
自動車の運転席側のブレーキペダルの踏込み動作を、運転席からだけでなく助手席からも行うことができるようにするための自動車の補助ブレーキ装置が従来より提案されている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1によって提案されている補助ブレーキ装置を説明する。
図7は同補助ブレーキ装置の概略構成を示した説明図であり、Aは助手席側ユニット、Bは運転席側ユニットであり、助手席側ユニットAの補助ペダル1の初期位置からの踏込み動作がケーブルCの作用により運転席側の主ペダル100に伝達されてその主ペダル100が初期位置から踏込み方向に追従動作し、かつ、補助ペダル1の踏込み後の復帰動作に追従して主ペダル100が踏込み位置から初期位置に追従して復帰するようになっている。
図8は助手席側ユニットAの要部の構造を示した一部破断平面図であり、同図に示したように、助手席側ユニットAは、上記した補助ペダル1のほか、ガイド部材2や可動子25などを備えていて、補助ペダル1のアーム部12が設置用枠体3に横軸13を介して踏込み復帰動作可能に取り付けられていると共に、アーム部12と枠体3との相互間に装備されたねじりコイルばねでなるばね体14によって補助ペダル1が復帰方向に常時付勢されている。これに対し、ガイド部材2は、その長孔21に上記可動子25が摺動自在に係合されていると共に、その長孔21が自動車の前後方向(車長方向)に延びる形態で上記枠体3に略水平に固定されている。そして、上記アーム部12と一体のレバー部15の長孔16に、上記可動子25が摺動自在に係合されている。このような助手席側ユニットAによると、補助ペダル1の踏込み動作に連動してレバー部15が揺動すると、そのレバー部15が可動子25をガイド部材2の長孔21に沿って後位置から前位置まで移動させる(矢印F)。また、補助ペダル1の復帰動作に連動してレバー部15が揺動すると、そのレバー部15が可動子25をガイド部材2の長孔21に沿って前位置から後位置まで移動させる(矢印R)。上記ケーブルCは、容易に屈曲しない可撓性を備えたチューブ210と、このチューブ210に出退方向移動可能に挿通された金属製のワイヤ220とを備えている。そして、チューブ210は、図8のように、助手席側ユニットAの上記ガイド部材2の後端に固着されているのに対し、図7に示した運転席側ユニットBでは主ペダル100に連動機構110を介して連結されている。また、ワイヤ220は、その一端が助手席側ユニットAの上記可動子25に固着されているのに対し、その他端が運転席側ユニットBの定位置に固着されている。連動機構110は、主ペダル100に装着されたガイド体111と、このガイド体111にペダル踏込み方向摺動自在に保持されて上記チューブ210の端部が連結されている追従体112とを備えていて、主ペダル100が踏み込まれたときには、チューブ210に連結されている追従体112が初期位置にとどまったままガイド体111が主ペダル100と共に踏込み方向に動作する一方、補助ペダル1が踏み込まれてワイヤ220が緊張状態となると、チューブ210の端部がそのワイヤ220に対して相対的に運転席側に押し出されて追従体112を押すので、その追従体112が主ペダル100を押して踏込み方向に追従動作させる。
以上の構成を採用してあることにより、助手席側ユニットAと運転席側ユニットBとの相互間にケーブルCを一定の緩み状態で引き廻しておくと、上記したように、助手席側ユニットAの補助ペダル1の踏込み動作によって、ワイヤ220が助手席側に引張られるのに対して、チューブ210がそのワイヤ220に対して相対的に運転席側に押し出されるので、そのチューブ210が連動機構110を介して運転席側の主ペダル100を踏込み方向に追従動作させる。また、助手席側ユニットAの補助ペダル1が踏込み位置から初期位置に向かって復帰すると、その復帰動作によってワイヤ220前記緊張状態が解除されて、チューブ210の運転席側への押し出しも解除されるので、運転席側の主ペダル100が踏込み位置から初期位置に向けて復帰する。なお、補助ペダル1や主ペダル100に対しては、それ自体に復帰方向の弾発付勢力が常時作用している。
以上説明した従来の補助ブレーキ装置において、運転席側ユニットBの連動機構110は、運転席側で主ペダル100が踏込み動作されたときや(図7矢印F1)、主ペダル100が踏込み位置から初期位置に復帰するときには(図7矢印F2)、主ペダル100だけが動作して補助ペダル1を初期位置に保つ作用を発揮する。
特開2005−206112号公報
ところで、特許文献1によって提案されている自動車の補助ブレーキ装置では、図7又は図8を参照して説明したように、助手席側ユニットAの車長方向の寸法(奥行き寸法)が増し、補助ペダル1の初期位置を主ペダルの初期位置と同じようにフロア奥へ(車体前方側)設置するのが困難であった。言い換えると、助手席側ユニットAを可能な限り車体の前部に設置したとしても、可動子25の車長方向での往復ストロークを適切な長さに定めて補助ペダル1に十分な踏込み代を付与しておくことが必要であることの要請から、初期位置の補助ペダル1が運転席側の初期位置の主ペダル100に比べて車体の後方に突き出た箇所、言い換えると助手席座面に近い箇所に位置してしまって、助手席での補助ペダル1の踏込み操作に違和感を生じさせることがあるという問題があった。
また、車長方向に長いガイド部材2の後端に連結されて助手席側ユニットAから引き出されたケーブルCを運転席側ユニットBまで引き廻すことが要求されていたために、そのケーブルCの引廻し経路がどうしても運転席と助手席との間のセンターコンソールを跨ぐようになり、そのように引き回されたケーブルCによって車室内空間が乱雑になったり、そのケーブルCが運転席や助手席での運転操作の邪魔になることがあるという問題もあった。
さらに、ガイド部材2はその長手方向を図8のように車長方向に合わせることによって上記可動子25の往復移動を車長方向に案内する構成を採用していたため、助手席側ユニットAの枠体3の横幅がそれに合わせて比較的短くなっていた。その結果、車体の床面に対する枠体3の設置状態を安定させて補助ペダル1の踏込み動作の信頼性を高めるために、助手席側ユニットAの底部の横幅を延長する等の対策を講じる必要があった。
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、助手席側の補助ペダルの踏込み復帰動作に連動する助手席側ユニットの可動子の往復移動方向を車幅方向に定めることによって、助手席側ユニットの車長方向の寸法(奥行き寸法)を縮小して、補助ペダルの初期位置を主ペダルの初期位置と同じようにフロア奥へ(車体前方側)設置することにより、主ペダルのペダル操作に近い感覚で操作できるようにし、助手席から補助ペダルを操作する際の違和感を生じなくすることのできる自動車の補助ブレーキ装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、助手席側ユニットの可動子の往復移動方向を車幅方向に定め得るという上記対策を講じることにより、センターコンソールの前端と車体との隙間を利用してケーブルを最短距離、且つ屈曲を少なくして引き廻すことができるようにし、そうすることによって車室内空間がケーブルによって乱雑になったりケーブルが運転操作のじゃまになったりするという事態を解消することのできる自動車の補助ブレーキ装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、助手席側ユニットの可動子の往復移動方向を車幅方向に定め得るという上記対策を講じることにより、助手席側ユニットの設置状態の安定性を高めやすくすることのできる自動車の補助ブレーキ装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、助手席側ユニットの可動子の往復移動を車幅方向に定める場合に、補助ペダルの踏込み復帰動作が可動子に無理なく円滑に伝達されて摺動部分の摩耗などを起こりにくくすることのできる自動車の補助ブレーキ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動車の補助ブレーキ装置は、運転席側に配備される主ペダルを備える運転席側ユニットと、枠体を介して助手席側に設置される補助ペダルを有する助手席側ユニットとを備え、上記補助ペダルの初期位置からの踏込み動作が上記運転席側ユニットの主ペダルに伝達されてその主ペダルが踏込み方向に追従動作し、上記補助ペダルの踏込み位置からの復帰動作に追従して上記主ペダルが踏込み位置から初期位置に復帰すると共に、上記補助ペダルの踏込み復帰動作が、チューブとこのチューブに出退方向移動可能に挿通されたワイヤとを備える可撓索体の作用により上記主ペダルに伝達されるようになっている。
そして、上記助手席側ユニットに、両端が上記枠体に取り付けられたガイドシャフトを備えるガイド部材によって往復運動が車幅方向に案内されかつ上記可撓索体のワイヤーの一端を車幅方向に押し引きする可動子と、上記補助ペダルに連結リンクを介して連結されてその補助ペダルの踏込み復帰動作を上記可動子の車幅方向の往復運動に変換する回転リンク機構とが備わり、上記運転席側ユニットに、上記主ペダルに装着されたガイド体とこのガイド体にペダル踏込み方向摺動自在に保持された追従体とが備わっている。さらに、助手席側ユニットから車幅方向に引き出した上記可撓索体が、自動車のセンターコンソールの前端と車体との隙間を通し運転席側ユニットに向けて車幅方向に沿って引き出され、その可撓索体がさらに運転席側ユニットの上記主ペダルの踏込み方向前側からこの主ペダルに近付く方向に引き出されていると共に、その可撓索体の上記チューブが、助手席側では上記枠体に、運転席側では車体に取り付けられた支持具に、それぞれ固定されていると共に、その可撓索体の上記ワイヤーが、助手席側では上記可動子に連結され、運転席側では上記追従体に連結されている。
この構成であると、可動子の往復運動がガイド部材によって車幅方向に案内される構成を採用し、かつ、その可動子の往復運動を案内するガイドシャフトの両端が枠体に取り付けられているために、助手席側ユニットの車長方向の寸法(奥行き寸法)を縮小することが可能になり、初期位置の補助ペダルの前後位置を可動子のストロークの長短に関係なく定めることができるようになる。このことにより、補助ペダルの初期位置を主ペダルの初期位置と同じようにフロア奥へ(車体前方側)設置でき、主ペダルのペダル操作に近い感覚で操作できるので、助手席から補助ペダルを操作する際の違和感を生じなくすることが可能になる。また、可動子の往復移動方向が車幅方向に定められ、かつ、その可動子の往復運動を案内するガイドシャフトの両端が枠体に取り付けられているために、可動子の往復移動を案内するガイド部材の長さが車幅方向に長くなり、その結果、ガイド部材が取り付けられる設置用枠体の横幅も従来のものよりも長くなってそれだけ助手席側ユニットの設置状態の安定性を高めやすくする。特に、本発明では、助手席側ユニットから車幅方向に引き出した上記可撓索体を、自動車のセンターコンソールの前端と車体との隙間を通して運転席側ユニットに向けて車幅方向に沿って引き出し、運転席側ユニットでは、その可撓索体を上記主ペダルの踏込み方向前側からこの主ペダルに近付く方向に引き出してある、という構成を採用している。その結果、最短距離、且つ屈曲を少なくして敷設でき、また、可撓索体の全長部分が助手席や運転席でのペダル踏込み動作に使用されない空き空間に敷設されるために、ケーブルが車室内に乱雑に引き回されたり運転操作のじゃまになったりするという事態が起こらなくなる。
本発明では、上記連結リンクが、上記回転リンク機構に対する一方側連結部及び上記補助ペダルに対する他方側連結部のそれぞれに、全方位揺動自在な自在継手機構を備えていることが望ましい。これによれば、補助ペダルの踏込み復帰方向と回転リンク機構との連結箇所にねじりやこじりなどの作用が加わるとしても、それに伴うねじれやこじれが連結リンクの各連結部に備わっている自在継手機構によって吸収されるために、補助ペダルの踏込み復帰動作が可動子の往復移動に円滑に伝達される。そのため、ガイド部材と可動子との摺動部分で生じる摩耗が極力抑制されるという作用が奏される。この作用は、上記回転リンク機構が、く字形の折曲りリンクと、この折曲りリンクの屈曲部を回転自在に支持する軸体とを有し、上記連結リンクの一方側連結部が上記折曲りリンクの一端に連結され、その折曲りリンクの他端に設けられた長孔に、上記可動子に設けられた摺動突起がその長孔の長手方向に摺動可能に係合されている、という構成を採用することによっていっそう顕著に発揮される上、特にこの構成を採用することによって回転リンク機構の動作が安定するという作用が奏される。
本発明では、上記ガイドシャフトと、このガイドシャフトによる可動子の案内作用を補助する補助ガイド機構とを備え、上記筒体の軸方向端部に上記可撓索体の一端が連結されていることが望ましい。これによれば、従来のような長孔と可動子との係合による場合に比べて可動子の動作が安定し、そのことが、可撓索体による動作伝達性能の信頼性を高めることに役立つ。
以上のように、本発明は、補助ペダルの踏込み復帰動作を運転席側ユニットの主ペダルに伝達する可撓索体を車幅方向に往復運動する可動子に連結しているので、初期位置の補助ペダルの前後位置を可動子のストロークの長短に関係なく定めることができるようになる。その結果、助手席側ユニットの車長方向の寸法(奥行き寸法)を縮小して、補助ペダルの初期位置を主ペダルの初期位置と同じようにフロア奥へ(車体前方側)設置でき、主ペダルのペダル操作に近い感覚で操作できるので、運転補助者が、助手席から補助ペダルを違和感なく操作することができるようになるという効果が奏されるだけでなく、助手席側ユニットのガイド部材などが取り付けられる設置用枠体の横幅が従来のものよりも長くなり、それだけ助手席側ユニットの設置状態の安定性が高まって助手席での補助ブレーキの操作性が改善される。また、可撓索体をセンターコンソールの前端と車体との隙間を利用して引き廻したものでは、車室内空間が可撓索体によって乱雑になったり可撓索体が運転操作のじゃまになったりするという事態が解消されるという効果も発揮される。そのほか、助手席側ユニットの可動子の往復移動を車幅方向に定める場合に、補助ペダルの踏込み復帰動作が可動子に無理なく円滑に伝達されて摺動部分の摩耗などを起こりにくくすることができるという効果も発揮される。
図1は本発明に係る自動車の補助ブレーキ装置の助手席側ユニットAの概略構成を一部省略して示した側面図、図2は同要部の概略平面図、図3は回転リンク機構6の縦断側面図、図4は回転リンク機構6の平面図、図5(A)は可動子5が装備されているガイド部材を構成する補助ガイド機構の平面図であり、(B)は可動子5が装備されているガイド部材の詳細な平面図であり、(C)は可動子5が装備されているガイド部材の詳細な側面図である。
この実施形態の補助ブレーキ装置において、助手席側ユニットAは、補助ペダル10のほか、ガイド部材4、可動子5、回転リンク機構6、連結リンク8などを備えていてる。図1において、9は助手席側ユニットAを車体に設置するための設置用枠体であり、この枠体9の上端部に、補助ペダル1のアーム部12が横軸13を介して踏込み復帰動作可能に取り付けられていると共に、アーム部12と枠体9との相互間に装備されたねじりコイルばねでなるばね体14によって補助ペダル1が復帰方向に常時付勢されている。
図3又は図4のように、回転リンク機構6は、ナット体61にねじ込まれて直立されたボルトでなる軸体62を有し、この軸体62に回転自在に取り付けられたく字形の折曲りリンク63とを備えていて、この実施形態では、折曲りリンク63が、軸体62に回転自在に嵌合した筒状体64とこの筒状体64の上下2箇所に片持ち状態に固着したアーム状突片65,66とを備えていて、筒状体64が折曲りリンク63の屈曲部に配備され、かつ、上下のアーム状突片65,66の相互間の開き角度が直角よりも小さい角度(鋭角)に定められている。
図1又は図2のように、連結リンク8は、その両端部に連結部81,82を備えていて、それぞれの連結部81,82には全方位揺動自在な自在継手機構81a,82aが備わっている。これらの自在継手機構81a,82aは、球面受座に球体を全方位回転自在に嵌合させることによって構成されていてそれ自体は公知である。そして、そのような両端部の連結部81,82に自在継手機構81a,82aを具備させてなる連結リンク8には、ロッドエンドベアリングと通称されている連結部材を用いることが可能である。この構成の連結リンク8は、一方側の連結部81が、その自在継手機構81aの上記球体に装備されている横軸83を介して補助ペダル1のアーム部12に連結されているのに対し、他方側の連結部82が、その自在継手機構82aの上記球体に装備されている横軸84を介して上記回転リンク機構6の折曲りリンク63の一端、すなわち上側のアーム状突片65の自由端に取り付けられたブラケット67に連結されている。
補助ペダル1のアーム部12と回転リンク機構6の折曲りリンク63の一端とを、上記した連結部81,82を備える連結リンク8によって連結しておくと、補助ペダル1の踏込み復帰動作時にそのアーム部12が許容される横触れを伴ったとしても、その横触れが連結部81,82の自在継手機構により吸収されるために、補助ペダル1の踏込み復帰動作が正確に回転リンク機構6の回転運動に変換される。また、自動車の車種によっては当該助手席側ユニットAを設置する床面が傾斜しており、その傾斜角度も車種によってまちまちであり、補助ペダル1の初期位置における角度を最適な角度に調整する必要があるが、そのような補助ペダル1の配備位置の相違は、連結リンク8の連結部81,82の自在継手機構を伸縮調整自在とすることにより角度調整することも可能である。そのため、連結リンク8を使用することによって、当該助手席側ユニットAを設置する床面の傾斜角度の異なるさまざまな車種に対する汎用性が拡大されるという利点がある。
この実施形態において、ガイド部材4は、短い筒体でなる可動子5が摺動自在に嵌合されたガイドシャフト41と、ガイドシャフト41による可動子5の案内作用を補助する補助ガイド機構42とを備えている。そして、図2のように、ガイドシャフト41が、その両端を枠体9に取り付けることによって水平に保持されている。これに対し、補助ガイド機構42は、図5(A)のように、補助ガイド板43とこの補助ガイド板43の長孔44に摺動自在に係合された摺動突起45とを備えていて、その摺動突起45が、上記した可動子5を構成している筒体の周方向1箇所に結合されている。また、図1、図2、図5(B)(C)を併せ見ることによって判るように、上記摺動突起45は、ガイドシャフト41とその下方の補助ガイド板43との相互間に延び出ている回転リンク機構6の下側のアーム状突片66に形成された長孔でなる孔部68を貫通していて、そのアーム状突片66の揺動運動が摺動突起45を介して可動子5の直線運動に変換されるようになっている。
この実施形態では、図7を参照して説明したところと同様に、助手席側ユニットAの補助ペダル1の初期位置からの踏込み動作がケーブルCを介し運転席側の主ペダル100に伝達されてその主ペダル1が初期位置から踏込み方向に追従動作し、かつ、補助ペダル1の踏込み後の復帰動作に追従して主ペダル100が踏込み位置から初期位置に追従して復帰するようになっている。この動作を行わせるために、上記実施形態では、図1又は図2に示したように、ケーブルCのチューブ210を枠体9側に固着してあるのに対し、チューブ210から引き出したワイヤ220の一端を、上記可動子5を構成している筒体の軸方向端部に連結してある。なお、ケーブルCは可撓索体の一例である。ここで、図5(B)(C)のように、上記可動子5を構成している筒体の軸方向端部に設定される、ワイヤ220の一端を連結する位置を、揺動運動を伝えるアーム状突片66と摺動突起45の係合部Zを通ってガイドシャフト41と並行する軸線Xの延長線上に設定することにより、ガイドシャフト41の軸に直交する軸回りの回転力(モーメント)が可動子5に生じることがないので、ガイドシャフト41を軸とした可動子5の往復移動がより安定することとなる。
なお、図7を参照して説明したところと同様に、運転席側で主ペダル100が踏込み動作されたときには、主ペダル100だけが動作して補助ペダル1は初期位置を保持したままになる。また、図7に示したように、主ペダル100が踏込み方向に動作したときには、倍力機構Dが動作して自動車走行時の制動作用が発揮されるようになっている。
以上説明した助手席側ユニットAでは、その枠体9を助手席側で車体に設置することによって、可動子5の往復移動方向が車幅方向Wに合わされる。このように可動子5の往復移動方向を車幅方向Wに合わせて枠体9を車体に設置しておくと、初期位置の補助ペダル1の前後位置が可動子5のストロークの長短によって影響を受けない。言い換えると、初期位置の補助ペダル1の前後位置を車体の前方に寄せることも後方に寄せることも自由に可能になるため、初期位置の補助ペダル1の前後位置を助手席に座る運転補助者にとって操作上の違和感を生じない適正な前後位置に設定することが可能になり、補助ペダル1が運転補助者に近付き過ぎて操作に違和感を生じるということがなくなる。
また、可動子5を構成している筒体の軸方向端部にケーブルCのワイヤ220が連結されて、そのワイヤ220と共にケーブルCが車幅方向Wに沿って運転席側ユニットBに対して引き出されるため、そのケーブルを、たとえばセンターコンソールの前端と車体との隙間を利用して車幅方向Wに最短距離、且つ屈曲を少なくして引き廻すことが容易に可能になり、そうすることによって、ケーブルCが車室内で運転操作のじゃまになったりするという事態が起こらなくなる。
さらに、可動子5の往復移動方向が車幅方向Wに定められているために、枠体9も車幅方向の長さが必然的に長くなって車体に対する設置状態が安定する。そのため、補助ペダル1の踏込み動作時に枠体9が揺れてその補助ペダル1の操作状態が不安定になるという事態も生じない。また、助手席側ユニットAの底部に滑り止めのピンやスパイク又は滑り止めゴムを設けたり、ベルクロ(登録商標)による固定を採用すれば、助手席側ユニットAの車体への設置時に車体を改造する必要が無く、助手席フロアに載置するだけで使用することができる。或いは、別途用意する固定用ステーの一方側を助手席側ユニットAに取り付け、他方側を自動車のフロアボディーに固定されている助手席側のシートのシート取付けボルトを利用して自動車のフロアボディーに固定することによっても、助手席側ユニットAの車体への設置時に車体を改造する必要が無く、助手席側ユニットAを安定して使用することができる。
そのほか、特にこの実施形態では、可動子5の往復移動を案内するガイド部材4を、ガイドシャフト41だけでなく、補助ガイド機構42によって、可動子5がガイドシャフト41を軸にして回転しないように、可動子5の摺動突起45を垂直に保つことにより、可動子5の円滑な往復移動を助けるように構成している。また、図示しないが、可動子5の摺動突起45を丸軸とこの丸軸に回動自在に係合させた筒状のカラーとで構成することにより摺動突起45と孔部68及び長孔44との間での摩耗の減少を図っている。さらに、回転リンク機構6による運動方向変換機能や連結リンク8の自在継手としての作用によって補助ペダル1の踏込み復帰動作をケーブルCのワイヤ220の押し引き動作に円滑に変換する構成を採用してあるので、補助ペダル1の踏込み復帰動作が可動子5に無理なく円滑に伝達されて摺動部分の摩耗などが起こりにくいという利点もある。
以上説明した実施形態では、助手席側ユニットAの補助ペダル1の踏込み動作によってケーブルCのワイヤ220を助手席側に引き込み、それによって主ペダル100を追従動作させるように構成してある。そのために、ケーブルCを運転席側ユニットBの主ペダル100に連動機構110を介して連結している。この連動機構110の作用により、補助ペダル1の初期位置からの踏込み動作が運転席側ユニットBの主ペダル100に伝達されてその主ペダル100が踏込み方向に追従動作し、補助ペダル1の踏込み位置からの復帰動作に追従して主ペダル100が踏込み位置から初期位置に復帰する。
図6はケーブルCの引廻し経路を示した説明図である。この事例では、助手席側ユニットAの枠体9から車幅方向に引き出した可撓索体としてのケーブルCを自動車のセンターコンソール300の前端と車体400との隙間500を通して運転席側へ最短距離、且つ屈曲を少なくして引き廻してあると共に、そのケーブルCを運転席側で主ペダル100の踏込み方向前側からこの主ペダル100に近付く方向に引き出してある。そして、そのケーブルのチューブ210を、助手席側では枠体9に固定し、運転席側では車体に取り付けられている支持具120に固定する一方で、そのチューブ210から引き出したワイヤ220を、助手席側では可動子5に連結し、運転席側では主ペダル100の連動機構110の追従体112に連結してある。ケーブルCをこのように引き廻しておくと、主ペダル100が踏み込まれたときには、チューブ210に連結されている追従体112が初期位置にとどまったままガイド体111が主ペダル100と共に踏込み方向に動作する一方、補助ペダル1が踏み込まれることにより可動子5を介してワイヤ220が引張られたときには、ワイヤ220が追従体112を引張って主ペダル100が踏込み方向に追従動作する。また、補助ペダル1が踏込み位置から初期位置に復帰すると、可動子5も元位置に復帰するので、ワイヤ220が押し出されて主ペダル100が踏込み位置から初期位置に復帰する。その他の構成は、図1〜図5、又は、図7を参照して説明したところと同様であるので、同一又は相応する要素に同一符号を付して詳細な説明を省略した。
本発明に係る自動車の補助ブレーキ装置の助手席側ユニットの概略構成を一部省略して示した側面図である。 同要部の概略平面図である。 回転リンク機構の縦断側面図である。 回転リンク機構の平面図である。 (A)は可動子5が装備されているガイド部材を構成する補助ガイド機構の平面図であり、(B)は可動子5が装備されているガイド部材の詳細な平面図であり、(C)は可動子5が装備されているガイド部材の詳細な側面図である。 ケーブルCの引廻し経路の好ましい事例を示した説明図である。 補助ブレーキ装置の概略構成を示した説明図である。 従来の補助ブレーキ装置に採用されていた助手席側ユニットの要部の構造を示した一部破断平面図である。
符号の説明
A 助手席側ユニット
B 運転席側ユニット
C ケーブル(可撓索体)
1 補助ペダル
4 ガイド部材
5 可動子
6 回転リンク機構
8 連結リンク
41 ガイドシャフト
42 補助ガイド機構
62 軸体
63 折曲りリンク
68 孔部(長孔)
81,82 連結部
100 主ペダル
110 連動機構
300 センターコンソール
400 車体

Claims (4)

  1. 運転席側に配備される主ペダルを備える運転席側ユニットと、枠体を介して助手席側に設置される補助ペダルを有する助手席側ユニットとを備え、
    上記補助ペダルの初期位置からの踏込み動作が上記運転席側ユニットの主ペダルに伝達されてその主ペダルが踏込み方向に追従動作し、上記補助ペダルの踏込み位置からの復帰動作に追従して上記主ペダルが踏込み位置から初期位置に復帰すると共に、上記補助ペダルの踏込み復帰動作が、チューブとこのチューブに出退方向移動可能に挿通されたワイヤとを備える可撓索体の作用により上記主ペダルに伝達されるようになっている自動車の補助ブレーキ装置であって、
    上記助手席側ユニットに、両端が上記枠体に取り付けられたガイドシャフトを備えるガイド部材によって往復運動が車幅方向に案内されかつ上記可撓索体のワイヤーの一端を車幅方向に押し引きする可動子と、上記補助ペダルに連結リンクを介して連結されてその補助ペダルの踏込み復帰動作を上記可動子の車幅方向の往復運動に変換する回転リンク機構とが備わり、
    上記運転席側ユニットに、上記主ペダルに装着されたガイド体とこのガイド体にペダル踏込み方向摺動自在に保持された追従体とが備わり、
    助手席側ユニットから車幅方向に引き出した上記可撓索体が、自動車のセンターコンソールの前端と車体との隙間を通し運転席側ユニットに向けて車幅方向に沿って引き出され、その可撓索体がさらに運転席側ユニットの上記主ペダルの踏込み方向前側からこの主ペダルに近付く方向に引き出されていると共に、その可撓索体の上記チューブが、助手席側では上記枠体に、運転席側では車体に取り付けられた支持具に、それぞれ固定されていると共に、その可撓索体の上記ワイヤーが、助手席側では上記可動子に連結され、運転席側では上記追従体に連結されていることを特徴とする自動車の補助ブレーキ装置。
  2. 上記連結リンクが、上記回転リンク機構に対する一方側連結部及び上記補助ペダルに対する他方側連結部のそれぞれに、全方位揺動自在な自在継手機構を備えている請求項1に記載した自動車の補助ブレーキ装置。
  3. 上記回転リンク機構が、く字形の折曲りリンクと、この折曲りリンクの屈曲部を回転自在に支持する軸体とを有し、上記連結リンクの一方側連結部が上記折曲りリンクの一端に連結され、その折曲りリンクの他端に設けられた長孔に、上記可動子に設けられた摺動突起がその長孔の長手方向に摺動可能に係合されている請求項2に記載した自動車の補助ブレーキ装置。
  4. 上記ガイド部材が、上記ガイドシャフトと、このガイドシャフトによる可動子の案内作用を補助する補助ガイド機構とを備え、上記筒体の軸方向端部に上記可撓索体の一端が連結されている請求項3に記載した自動車の補助ブレーキ装置。
JP2006035440A 2006-02-13 2006-02-13 自動車の補助ブレーキ装置 Active JP4269327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035440A JP4269327B2 (ja) 2006-02-13 2006-02-13 自動車の補助ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006035440A JP4269327B2 (ja) 2006-02-13 2006-02-13 自動車の補助ブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007210559A JP2007210559A (ja) 2007-08-23
JP4269327B2 true JP4269327B2 (ja) 2009-05-27

Family

ID=38489353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006035440A Active JP4269327B2 (ja) 2006-02-13 2006-02-13 自動車の補助ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4269327B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101632157B1 (ko) * 2015-11-05 2016-06-20 강진수 다중 탈부착이 가능한 보조 브레이크장치
JP6296077B2 (ja) * 2016-02-19 2018-03-20 マツダ株式会社 自動車の制動装置
JP2021132605A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 井関農機株式会社 移植機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007210559A (ja) 2007-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020002874A1 (en) Adjustable pedal assembly
KR101664690B1 (ko) 자동차 시트 쿠션 익스텐션장치
US20150107402A1 (en) Adjustable pedal assembly with hysteresis
EP1134128B1 (en) Arrangement for permitting vehicle foot pedal retraction, and vehicle incorporating same
US20090038431A1 (en) Compact pedal assembly with improved noise control
JP4719017B2 (ja) 車両用ペダル変位制御装置
JP4269327B2 (ja) 自動車の補助ブレーキ装置
US6763741B2 (en) Adjustable foot-lever assembly
EP2915689A1 (en) Pedal control
JP2016175442A (ja) 自動二輪車
JP5306937B2 (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JP3942990B2 (ja) 可動ペダル装置
US20140000406A1 (en) Manual parking brake with an over-center helper spring
JP6070655B2 (ja) 自動車のペダルストロークセンサ取付け構造
EP1280034A1 (en) Device for adjusting the position of a pedal
JP2005275636A (ja) 自動車のペダル装置
JP6243271B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ装置
JP4939288B2 (ja) 車両用調節式ペダル装置
EP1318051B1 (en) System to disengage the arm of a pedal
JP2007176249A (ja) パーキングブレーキ装置
JP2011189777A (ja) 車両のパーキングブレーキ操作装置
JP3909420B2 (ja) 自動車の補助ブレーキ装置
JP4768364B2 (ja) ベースフレームおよびパーキングブレーキ
JP4269326B2 (ja) 自動車の補助ブレーキ装置
EP1142767A1 (en) Pedal arrangement in a vehicle cab

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090213

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4269327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250