JP2016175442A - 自動二輪車 - Google Patents

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和久 井上
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Abstract

【課題】連動ブレーキ装置を備え、運転者の乗り心地が損なわれ難い自動二輪車を提供する。
【解決手段】自動二輪車の自動二輪車用ブレーキ装置1は、ブラケット2と、踏み部3a、第1回動軸3b、上アーム部3cおよび被支持部3fを含むブレーキペダル3と、第2回動軸4cおよび本体部48を含むイコライザ4と、前輪ブレーキ接続部材5と、後輪ブレーキ接続部材6とを備えている。イコライザ4は、第2回動軸4cよりも上方に形成され、後輪ブレーキ接続部材6が接続された上接続部4aと、第2回動軸4cよりも下方に形成され、前輪ブレーキ接続部材5が接続された下接続部4bとを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブレーキ装置を備えた自動二輪車に関する。
従来より、自動二輪車の運転者がブレーキペダルを操作すると、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキが連動して作動する自動二輪車用のブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
上記特許文献1および2のブレーキ装置は、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキの各々に制動力を分け与えるイコライザを備えている。このイコライザは、金属製の板状部材からなり、上端部と下端部とを備えている。イコライザの上端部には、前輪ブレーキを作動させるワイヤ(つまり、前輪ブレーキ接続部材)が接続されている。一方、イコライザの下端部には、後輪ブレーキを作動させるブレーキロッド(つまり、後輪ブレーキ接続部材)が接続されている。イコライザは、自動二輪車のブレーキペダルの回動に応じてその位置が変化する。運転者がブレーキペダルを操作すると、イコライザが移動して前輪ブレーキおよび後輪ブレーキが連動して作動するようになっている。
特開2014−162453号公報 特開2013−154845号公報
ところで、上記従来のブレーキ装置において、前輪ブレーキを作動させる前輪ブレーキ接続部材の反力が低下した場合に、イコライザがブレーキペダルに対して所定範囲を超えて回転するのを防止するため、ブレーキペダルに形成したストッパーをイコライザに接触させてイコライザの回転を制限することが考えられる。
しかしながら、従来のブレーキ装置の構成では、ストッパーによってイコライザの回転が制限された場合に後輪ブレーキの制動力が増加して運転者の乗り心地が悪くなる場合があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動するブレーキ装置を備え、運転者の乗り心地が損なわれ難い自動二輪車を提供することである。
本発明に係る自動二輪車は、フレームと、フレームに支持されるエンジンと、エンジンよりも前方に配置され、フレームに回転可能に支持された前輪と、エンジンよりも後方に配置され、フレームに回転可能に支持された後輪と、前輪を制動する前輪ブレーキユニット及び後輪を制動する後輪ブレーキユニットを含むブレーキ装置と、を備え、ブレーキ装置は、車両側面視において前輪よりも後方かつ後輪よりも前方でフレームに支持されたブラケットと、ブラケットに配置された車幅方向に延びる第1回動軸と、第1回動軸に回動可能に支持された被支持部と、被支持部よりも前方に位置し、運転者が踏み込み可能な踏み部と、被支持部よりも上方に位置する上アーム部とを含むブレーキペダルと、上アーム部に配置された車幅方向に延びる第2回動軸と、第2回動軸に回動可能に支持された本体部とを含むイコライザと、イコライザから後方に延びかつ後輪ブレーキユニットに接続された後輪ブレーキ接続部材と、イコライザに接続されかつイコライザから後方に延びる後方延伸部と、後方延伸部から前方に向けて曲げられた曲がり部と、曲がり部から前方に向けて延びかつ前輪ブレーキユニットに接続された前方延伸部とを備えた前輪ブレーキ接続部材と、を含み、ブレーキペダルは、さらに、イコライザに接触して当該イコライザの回転を所定範囲内に制限するストッパーを含み、イコライザは、第2回動軸よりも上方に形成され、後輪ブレーキ接続部材が接続された上接続部と、第2回動軸よりも下方に形成され、前輪ブレーキ接続部材が接続された下接続部とを含む。
本発明に係る自動二輪車では、ブレーキペダルの踏み部が運転者によって踏み込まれると、当該踏み部の移動に伴って、ブレーキペダルの上アーム部に配置されたイコライザが移動する。それにより、イコライザの下接続部に接続された前輪ブレーキ接続部材および上接続部に接続された後輪ブレーキ接続部材は、イコライザの移動方向に引っ張られる。その結果、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキは互いに連動して作動する。これにより、連動ブレーキが実現されている。
また、本発明に係る自動二輪車では、第1回動軸は被支持部を支持し、第2回動軸は、被支持部よりも上方に位置する上アーム部に配置されている。よって、第1回動軸は第2回動軸よりも下方に位置している。それにより、第1回動軸の中心とイコライザの上接続部との距離(以下、第1距離と称する)は、第1回動軸の中心とイコライザの下接続部との距離(以下、第2距離と称する)よりも長くなっている。したがって、第1距離に対する踏み部と第1回動軸との距離の比率である第1レバー比は、第2距離に対する踏み部と第1回動軸との距離の比率である第2レバー比より小さい。本発明では、後輪ブレーキ接続部材はイコライザの上接続部に接続されている。よって、後輪ブレーキ接続部材をイコライザの下接続部に接続する場合に比べて、レバー比を小さくすることができる(第1レバー比<第2レバー比)。従って、レバー比が小さく設定されているので、ストッパーがイコライザの回転を制限した際に、後輪ブレーキ接続部材をイコライザの下接続部に接続する場合に比べて、後輪ブレーキ接続部材に作用する力を小さくすることができる。その結果、前輪ブレーキを作動させる前輪ブレーキ接続部材の反力が低下した場合において、ストッパーがイコライザの回転を制限したときに、後輪ブレーキの制動力が増加することを抑制することができる。よって、運転者の乗り心地が損なわれ難い。
また、本発明に係る自動二輪車によれば、前輪ブレーキ接続部材はイコライザの下接続部に接続されているので、前輪ブレーキ接続部材がイコライザの上接続部に接続されている場合に比べ、前輪ブレーキ接続部材の曲がり部の曲率半径を大きくすることができる。したがって、前輪ブレーキ接続部材の配索性を向上することができる。
本発明の一態様によれば、車両側面視において、第1回動軸の中心とイコライザの上接続部との距離は、第1回動軸の中心とイコライザの下接続部との距離よりも長い。
上記態様により、運転者によってブレーキペダルの踏み部が踏まれた際に、後輪ブレーキ接続部材に作用する制動力を小さくすることができる。その結果、前輪ブレーキを作動させる前輪ブレーキ接続部材の反力が低下した場合において、ストッパーがイコライザの回転を制限したときに、後輪ブレーキの制動力が増加をすることを抑制することができる。よって、運転者の乗り心地が損なわれ難い。
本発明の一態様によれば、前輪ブレーキ接続部材の後方延伸部は、車両側面視において後輪ブレーキ接続部材よりも下方に位置する部分を備えている。
上記態様によれば、後方延伸部の一部は、より下方に位置するので、前輪ブレーキ接続部材の曲がり部の曲率半径を大きく確保しやすい。前輪ブレーキ接続部材の配索性を向上することができる。
本発明の一態様によれば、前輪ブレーキ接続部材の後方延伸部の一端は、第2回動軸よりも前方でイコライザに接続されている。
上記態様によれば、前輪ブレーキ接続部材の後方延伸部の一端が、第2回動軸よりも前方でイコライザに接続されているので、第2回動軸よりも後方で後方延伸部の一端をイコライザに接続する場合に比べて、第2回動軸よりも後方で後方延伸部の一端をイコライザに接続する場合に比べて、一端から後端までの長さを大きく確保することができる。これにより、前輪ブレーキ接続部材の曲がり部の曲率半径を大きく確保し易い。前輪ブレーキ接続部材の配索性を向上することができる。
本発明の一態様によれば、イコライザは、第2回動軸よりも下方に位置する前縁部を備え、ストッパーは、ブレーキペダルのうち第2回動軸よりも前方かつ下方の部分から車幅方向に延び、イコライザの前縁部と接触することによりイコライザの回動を規制する。
上記態様によれば、ストッパーがイコライザの前方に位置することなる。このため、ストッパーをイコライザの後方に位置させた場合に比べて、イコライザから後方に延びる前輪ブレーキ接続部材や後輪ブレーキ接続部材に干渉し難くすることができる。換言すれば、ストッパーへの干渉を考慮する必要性が低下するために、前輪ブレーキ接続部材や後輪ブレーキ接続部材の配索を容易にすることができる。
本発明の一態様によれば、イコライザは、第2回動軸よりも前方に位置する接触部を備え、ストッパーは、接触部に接触してイコライザの回動を規制するように構成されている。
上記態様によれば、ストッパーを接触部に接触させてイコライザの回動を規制することができる。それにより、整備時などにおけるイコライザの位置を規制することができる。
本発明の一態様によれば、イコライザの第2回動軸よりも後方の部分から車幅方向に延びる巻き掛け部と、巻き掛け部とブラケットの後方部分とに接続され、イコライザを後方に付勢する第1スプリングと、をさらに備えている。
上記態様によれば、第1スプリングの付勢力により、イコライザの接触部をブレーキペダルのストッパーに接触させることができる。それにより、イコライザの初期位置を決定し易くなる。
本発明の一態様によれば、ブレーキペダルは、ブラケットよりも下方に配置され、車幅方向に延びた接続ピンを備え、接続ピンとブラケットとに接続され、踏み部が上昇する方にブレーキペダルを付勢する第2スプリングをさらに備えている。
上記態様によれば、第2スプリングの付勢力により、ブレーキペダルを初期位置に配置することができる。
本発明の一態様によれば、車両平面視において、前輪ブレーキ接続部材と後輪ブレーキ接続部材とは、イコライザの車幅方向の外方において交差している。
上記態様によれば、前輪ブレーキ接続部材および後輪ブレーキ接続部材の配索の自由度が向上する。
以上のように、本発明によれば、前輪ブレーキと後輪ブレーキとが連動して作動するブレーキ装置を備え、運転者の乗り心地が損なわれ難い自動二輪車を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車用ブレーキ装置を備えた自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車の平面図である。 上記自動二輪車用ブレーキ装置を示す斜視図である。 上記自動二輪車用ブレーキ装置を示す平面図である。 上記自動二輪車用ブレーキ装置のイコライザを示す斜視図である。 整備時におけるイコライザの状態を示す図である。 前輪ブレーキ接続部材の切断時におけるイコライザの状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る自動二輪車50について説明する。図1は自動二輪車50の右側面図である。図2は、自動二輪車50の要部の平面図である。図1に示すように、自動二輪車50は自動二輪車用ブレーキ装置1を備えている。自動二輪車用ブレーキ装置1は、前輪ブレーキ68と後輪ブレーキ69とを連動させて作動させる連動ブレーキである。以下の説明において、特に断らない限り、前、後、左、右、上、下は、それぞれ自動二輪車50のシート58に着座した運転者から見た前、後、左、右、上、下を意味するものとする。上、下は、それぞれ自動二輪車50が水平面上に直立した状態にあるときの鉛直方向の上、下を意味するものとする。図面に付した符号F、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を示している。
図1に示すように、自動二輪車50はフレーム71を備えている。フレーム71は、ヘッドパイプ51と、ヘッドパイプ51から後方に延びるメインフレーム52とを含んでいる。また、フレーム71は、図2に示すように、メインフレーム52の中途部から後方に延びるシートフレーム53を含んでいる。シートフレーム53は、左シートフレーム53aと右シートフレーム53bとにより構成されている。
図1に示すように、ヘッドパイプ51の後方には燃料タンク57が配置され、燃料タンク57の後方にはシート58が配置されている。なお、図2においては、燃料タンク57およびシート58などの一部の部材の図示を省略している。ヘッドパイプ51の上方には、ハンドル62が配置されている。メインフレーム52にはエンジン63が支持されている。エンジン63の前部には、排気管64が取り付けられている。排気管64は、エンジン63の前部から前方に延びてから下方に湾曲し、更に後方に向かって湾曲している。排気管64の後部には、マフラー65が連結されている。
ヘッドパイプ51にはフロントフォーク59が取り付けられている。フロントフォーク59の下端部には、前輪60が支持されている。前輪60は、フロントフォーク59を介してヘッドパイプ51に間接的に支持されている。すなわち、前輪60は、フロントフォーク59を介してフレーム71に間接的に支持されている。前輪60の上方には、フロントフェンダー61が配設されている。前輪60は、タイヤ60aと、ホイール60bと、ブレーキディスク60cとを有している。
図2に示すように、自動二輪車50は、前輪ブレーキユニット80と、後輪ブレーキユニット90とを有している。前輪ブレーキユニット80は、前輪ブレーキ(ブレーキキャリパ)68と、ハンドル62に支持されたブレーキレバー81と、ハンドル62に支持されると共にブレーキケーブル(図示せず)を介してブレーキレバー81に接続されたマスタシリンダ82と、マスタシリンダ82及び前輪ブレーキ68に連通したブレーキホース83とを有している。図1に示すように、前輪ブレーキ68は、前輪60の近傍に配置されている。前輪ブレーキ68は、フロントフォーク59に支持されている。ただし、前輪ブレーキ68の設置態様は何ら限定されない。前輪ブレーキ68は、前輪60を制動する。前輪ブレーキユニット80では、ブレーキレバー81が運転者によって握られることで、前記ブレーキケーブルを介してマスタシリンダ82内部のブレーキオイルの油圧が変化する。そうすると、この油圧の変化が前輪ブレーキ68に伝達され、前輪ブレーキ68が前輪60のブレーキディスク60cを制動するようになっている。また、前輪ブレーキ68は、自動二輪車用ブレーキ装置1の作動によっても前輪60を制動する(詳しくは後述する)。本実施形態では、前輪ブレーキ68は、上述のように油圧式のディスクブレーキである。ただし、前輪ブレーキ68は、他の形式の油圧式ブレーキであってもよく、油圧式ブレーキ以外のブレーキであってもよい。
メインフレーム52の下部52b(図2参照)には、図示しないピボット軸が設けられている。このピボット軸には、リヤアーム55(図1参照)の前端部が上下に揺動可能に支持されている。図1に示すように、リヤアーム55の後端部には、後輪56が支持されている。後輪56は、リヤアーム55を介してメインフレーム52に間接的に支持されている。すなわち、後輪56は、リヤアーム55を介してフレーム71に間接的に支持されている。後輪56は、タイヤ56aと、ホイール56bと、ブレーキドラム56cとを有している。
後輪ブレーキユニット90は、後述のブレーキペダル3(図3参照)と、ブレーキペダル3に回動可能に支持されたイコライザ4(図3参照)と、イコライザ4に接続された後輪ブレーキ接続部材6(図3参照)と、後輪ブレーキ接続部材6に接続されたアーム6d(図6参照)と、アーム6dに連結された後輪ブレーキ(ブレーキキャリパ)69とを有している。図1に示すように、後輪ブレーキ69は、後輪56の近傍に配置されている。後輪ブレーキ69は、リアアーム55に支持されている。ただし、後輪ブレーキ69の設置態様は何ら限定されない。後輪ブレーキ69は、後輪56を制動する。後輪ブレーキユニット90では、ブレーキペダル3が運転者によって踏まれることで、イコライザ4を介して後輪ブレーキ接続部材6がアーム6dを回動させる。このアーム6dの回動によりカム(図示せず)が後輪ブレーキ69をブレーキドラム56cに摺接させて当該ブレーキドラム56cを制動するようになっている。なお、ブレーキペダル3は、連動ブレーキである自動二輪車用ブレーキ装置1の構成要素も兼ねている。詳細は後述する。本実施形態では、後輪ブレーキ69は、上述のように機械式のドラムブレーキである。ただし、後輪ブレーキ69は、他の形式の機械式ブレーキであってもよく、機械式ブレーキ以外のブレーキであってもよい。
次に、自動二輪車用ブレーキ装置(以下、単にブレーキ装置という)1の構成を説明する。図3に示すように、ブレーキ装置1は、ブラケット2と、ブレーキペダル3と、イコライザ4と、前輪ブレーキ接続部材5と、後輪ブレーキ接続部材6とを備えている。
図2に示すように、メインフレーム52の下部52bには、車幅方向に延びた連結部材54が形成されている。ブラケット2は、この連結部材54に連結されている。すなわち、ブラケット2はフレーム71に連結されている。図2を参照しながら図1を見ると明らかなように、ブラケット2は、車両側面視において前輪60よりも後方かつ後輪56よりも前方に配置されている。ブラケット2の形状は特に限定されないが、図3に示すように、本実施形態ではブラケット2は板材により形成されている。ブラケット2は、直立した状態に配置されている。ブラケット2は、本体部材2aと、この本体部材2aから後方に延びた後方部材2bとを有している。
ブレーキペダル3は、車両前後方向に延びている。ブレーキペダル3は、運転者によって踏み込まれる踏み部3aを備えている。ブレーキペダル3は、踏み部3aの側方に位置する第1部分3dと、第1部分3dの後方に位置する第2部分3eと、第2部分3eの後方に位置する被支持部3fと、被支持部3fの後方に位置する第1回動軸3bと、第1回動軸3bの上方に位置する上アーム部3cとを備えている。踏み部3aは、第1部分3dから右方に突出している。上アーム部3cは、被支持部3fよりも上方に位置している。第1回動軸3bはブラケット2の後方部材2bに配設されている。第1回動軸3bは、被支持部3fに配置されて車幅方向に延びている。被支持部3fは第1回動軸3bに回動可能に支持されている。力点である踏み部3aは第1回動軸3bよりも前方に位置し、運転者により踏み部3aに力が加えられた際に作用する上アーム部3cは第1回動軸3bよりも上方に位置している。なお、第1部分3d、第2部分3e、被支持部3f、および上アーム部3cの形状は特に限定されない。
ブレーキペダル3の踏み部3a、第1部分3d、第2部分3e、被支持部3fおよび上アーム部3cは、第1回動軸3bにより回動可能に構成されている。図4に示すように、ブラケット2には、右方に延びる連結部材33が配設されている。この連結部材33には、運転者の足が置かれる足置き部34が固定されている。運転者は、足の踵を足置き部34に載せ、足のつま先を踏み部3aに載せて、ブレーキペダル3を足で操作する。踏み部3aが運転者により下方に向けて踏み込まれると、図3においてブレーキペダル3の踏み部3a、第1部分3d、第2部分3e、被支持部3fおよび上アーム部3cは、第1回動軸3bを中心に反時計回りに回動する。この場合、上アーム部3cは前方に向けて移動する。なお、図3では連結部材33および足置き部34の図示は省略している。
イコライザ4の形状は特に限定されないが、本実施形態では図5に示すように、イコライザ4は、長円形の第1板材40および第2板材41を有している。イコライザ4は、上接続部4a、下接続部4b、第2回動軸4cおよび本体部48を備えている。図3に示すように、上接続部4aは、第2回動軸4cよりも上方に位置している。下接続部4bは、第2回動軸4cよりも下方に位置している。第2回動軸4cは、第1回動軸3bよりも上方に配置されている。第2回動軸4cは、本体部48に配置されて車幅方向に延びている。第2回動軸4cは、ブレーキペダル3の上アーム部3cに配置されている。イコライザ4は、第2回動軸4cによりブレーキペダル3の上アーム部3cに回動可能に支持されている。上述したように、踏み部3aが運転者によって踏み込まれると、上アーム部3cは前方に向けて移動する。それにより、踏み部3aが運転者によって踏み込まれると、イコライザ4は前方に移動する。
図5に示すように、イコライザ4の第2板材41は、第1板材40の車幅方向の外方、すなわち第1板材40の左方に配置されている。第1板材40の上部と第2板材41の上部とは、互いに面接触して連結されている。上接続部4aは、第1板材40の上部に配置された孔の周囲部分および第2板材41の上部に配置された孔の周囲部分によって構成されている。第1板材40の下部と第2板材41の下部とは、互いに離間している。第1板材40と第2板材41との間に空間42が形成されている。下接続部4bは、第1板材40の下部に配置された孔の周囲部分および第2板材41の下部に配置された孔の周囲部分によって構成されている。
前輪ブレーキ接続部材5は、可撓性を有する部材、例えばワイヤにより構成することができる。前輪ブレーキ接続部材5の構成は特に限定されないが、本実施形態では前輪ブレーキ接続部材5は、アウターチューブ5oと、アウターチューブ5oの内部に挿入されたワイヤ5iと、ワイヤ5iの先端に形成されたピン5aとを有している。
ピン5aは、イコライザ4の下接続部4bに接続されている。詳しくは、ピン5aは、イコライザ4の第1板材40の下部の孔および第2板材41の下部の孔に係合している。以下の説明では、ピン5aのことを第1接続部5aと称することとする。なお、前輪ブレーキ接続部材5とイコライザ4の下接続部4bとの接続の構造は上記構造に限定されず、他の構造を採用してもよい。
前輪ブレーキ接続部材5は、第1接続部5aの他に、後方延伸部5bと、曲がり部5dと、前方延伸部5e(図4参照)とを備えている。後方延伸部5bは、第1接続部5aから後方に延びている。図6に示すように、後方延伸部5bは、車両側面視において後輪ブレーキ接続部材6よりも下方に位置する部分5baを備えている。曲がり部5dは、後方延伸部5bから前方に向けて湾曲している。詳しくは、曲がり部5dは、後方延伸部5bからいったん上方に向けて湾曲した後、前方に向けて湾曲している。図4に示すように、前方延伸部5eは、曲がり部5dから前方に向けて延び、前輪ブレーキユニット80(図2参照)に接続されている。前輪ブレーキ接続部材5は、イコライザ4の移動により前方に引っ張られると、マスタシリンダ82およびブレーキホース83を介して前輪ブレーキ68を作動させる。
図1に示すように、前輪ブレーキ接続部材5の前方延伸部5eは、第1ブレーキ接続部材66と、第2ブレーキ接続部材67とを有している。第1ブレーキ接続部材66は、ブレーキ装置1よりも上方を通過し、自動二輪車50の平面視(図2参照)において、シートフレーム53と排気管64との間を通過すると共にメインフレーム52と排気管64との間を通過している。第2ブレーキ接続部材67は、メインフレーム52よりも下方を通過して前輪ブレーキ68に接続されている。
後輪ブレーキ接続部材6の構成は特に限定されず、例えば、可撓性を有しない棒状部材であってもよい。本実施形態では、図3に示すように後輪ブレーキ接続部材6はロッドである。後輪ブレーキ接続部材6は、第2接続部6aと、後方延伸部6bとを備えている。
第2接続部6aは、イコライザ4の上接続部4aに接続されている。本実施形態では、第2接続部6aは、右方に湾曲したロッドの先端部であり、図5に示すように、イコライザ4の第1板材40の上部の孔および第2板材41の上部の孔に係合している。なお、第2接続部6aは、ワッシャー6eを介して上接続部4aに接続されている。
後方延伸部6bは、第2接続部6aから後方に延びている。この後方延伸部6bは、後輪ブレーキ69(図1参照)に連結されている。図3に示すように、後方延伸部6bは、前輪ブレーキ接続部材5の後方延伸部5bの少なくとも一部よりも上方かつ前輪ブレーキ接続部材5の後端5fよりも前方に位置する部分6baを備えている。図7に示すように、後方延伸部6bの後端部6cはアーム6dに接続されている。後輪ブレーキ接続部材6は、イコライザ4の移動により前方に引っ張られると、後輪ブレーキ69を作動させる。
ブラケット2の後方部材2bには、ブラケット接続部20が取り付けられている。このブラケット接続部20には、板材により形成され、左方に突出する引っ掛け部21が形成されている。引っ掛け部21には、車両前後方向に貫通する孔21aが形成されている。後述する巻き掛け部45と引っ掛け部21とに、第1スプリング47が接続されている。第1スプリング47の前端部47aは、巻き掛け部45に巻き付けられている。第1スプリング47の後端部47bは、引っ掛け部21の孔21aに引っ掛けられている。第1スプリング47は、イコライザ4を後方に付勢している。
図3に示すように、ブレーキペダル3は、軸状の接続ピン31を備えている。この接続ピン31は、左方に延びている。接続ピン31は、ブレーキペダル3のうちブラケット2よりも下方の部分に配置されている。ブラケット2と接続ピン31とに、複数の第2スプリング32が接続されている。第2スプリング32は、ブレーキペダル3を踏み部3aが上昇する方に付勢している。
ブレーキ装置1によれば、運転者が第2スプリング32の付勢力に抗してブレーキペダル3の踏み部3a(図3参照)を下方に踏み込むと、ブレーキペダル3が第1回動軸3bを中心として回動し、上アーム部3cは前方に移動する。それにより、第1スプリング47の付勢力に抗して、イコライザ4の上接続部4aおよび下接続部4bは、それぞれ前方に移動する。そのため、イコライザ4の上接続部4aに接続された後輪ブレーキ接続部材6は前方に引っ張られ、下接続部4bに接続された前輪ブレーキ接続部材5も前方に引っ張られる。その結果、前輪ブレーキ68および後輪ブレーキ69は互いに連動して作動する。これにより、連動ブレーキが実現されている。なお、上述したように、連動ブレーキの作動とは別に、運転者がブレーキレバー81を握ることで前輪ブレーキ68の所定の制動力が得られるのは言うまでもない。
ここで、図3に示すように、ブレーキペダル3の第1回動軸3bの中心3btとイコライザ4の上接続部4a(ここでは、上接続部4aを形成する第1板材40の上部の孔および第2板材41の上部の孔の中心4ac)との距離をL1とする。また、ブレーキペダル3の第1回動軸3bの中心3btとイコライザ4の下接続部4b(ここでは、下接続部4bを形成する第1板材40の下部の孔および第2板材41の下部の孔の中心4bc)との距離をL2とする。さらに、ブレーキペダル3の踏み部3aの後端面3arとブレーキペダル3の第1回動軸3bの中心3btとの距離をL3とする。
本実施形態では、距離L1は、距離L2よりも長くなっている。また、距離L3は、距離L1よりも長く、距離L2よりも長くなっている。したがって、距離L1に対する距離L3の比率である第1レバー比は、距離L2に対する距離L3の比率である第2レバー比より小さい。上述のように、後輪ブレーキ接続部材6はイコライザ4の上接続部4aに接続されている。よって、後輪ブレーキ接続部材6をイコライザ4の下接続部4bに接続する場合に比べて、レバー比を小さくすることができる(第1レバー比<第2レバー比)。従って、レバー比が小さく設定されているので、ストッパー30がイコライザ4の回転を制限した際に、後輪ブレーキ接続部材6をイコライザ4の下接続部4bに接続する場合に比べて、後輪ブレーキ接続部材6に作用する力を小さくすることができる。なお、上記の距離L1および距離L2は、それぞれイコライザ4の回動に応じて変化し、距離L3はブレーキペダル3の回動に応じて変化する。
ブレーキ装置1は、イコライザ4の回動を規制するための機構を備えている。次に、イコライザ4の回動を規制するための機構について説明する。
図3に示すように、ブレーキペダル3の上アーム部3cには、ストッパー30が設けられている。このストッパー30は、軸状に形成され、左方に延びている。ストッパー30は、上アーム部3cのうち第2回動軸4cよりも前方の部分に配設されている。ストッパー30は、上アーム部3cのうち第2回動軸4cよりも下方の部分に配設されている。
図5に示すように、イコライザ4は前縁部43を備えている。前縁部43は、第1板材40のうち第2回動軸4cよりも下方の部分40aと、第2板材41のうち第2回動軸4cよりも下方の部分41aとで構成されている。ストッパー30は、前縁部43と接触することにより、車両を左方から見た場合にイコライザ4の時計回りの回動を規制している。
イコライザ4の第1板材40の前部には、前方に突出する接触部46が形成されている。この接触部46は、ほぼ三角形状に形成されている。ストッパー30は、接触部46と接触することにより、車両を左方から見た場合にイコライザ4の反時計回りの回動を規制している。
イコライザ4の第2板材41の下部には、巻き掛け部45が設けられている。この巻き掛け部45は、軸状に形成され、左方に延びている。巻き掛け部45は、第2回動軸4cよりも後方に配設されている。
次に、上述したストッパー30の機能について、具体例を挙げて説明する。図3に示すように、イコライザ4のセット時、言い換えれば、イコライザ4が初期位置にあるときは、イコライザ4の接触部46は、ストッパー30と接触した状態となる。このように、ストッパー30を、イコライザ4の初期位置を決定する際に用いることができる。
例えば、前輪ブレーキ接続部材5が伸びた場合には、図7に示すように、前輪ブレーキ接続部材5がイコライザ4の下接続部4bを後方に引っ張る反力が低下するときがある。この際、後輪ブレーキ接続部材6によりイコライザ4の上接続部4aが後方に引っ張られる。この場合に、イコライザ4が、車両を左方から見て時計回りに回動したとしても、イコライザ4の前縁部43がストッパー30に接触することで所定範囲を超えた回動が規制される。前輪ブレーキ接続部材5の反力低下時などにおいて、イコライザ4の所定範囲を超えた回動をストッパー30によって防止することができる。イコライザ4はストッパー30に接触した状態で後輪ブレーキ接続部材6を前方に引っ張る。そして、後輪ブレーキ69が作動して後輪56を制動する。
イコライザ4の整備を行うときなどには、図6に示すように、ブレーキペダル3の踏み部3aを踏み込んだ状態で前輪ブレーキ接続部材5によってイコライザ4の下接続部4bを後方に引っ張ることがある。この場合、イコライザ4は、車両を左方から見た場合に反時計回りに回動する。その結果、イコライザ4は、接触部46がストッパー30に接触するまで回動する。イコライザ4の整備時などにおいて、イコライザ4の過剰な回動をストッパー30によって防止することができる。このように、ストッパー30を、整備時などにおけるイコライザ4の位置規制のために用いることができる。
以上のように、本実施形態に係るブレーキ装置1によれば、後輪ブレーキ接続部材6は、イコライザ4の第2回動軸4cよりも上方の上接続部4aに接続され、前輪ブレーキ接続部材5は、第2回動軸4cよりも下方の下接続部4bに接続されている。上述したように、後輪ブレーキ接続部材6がイコライザ4の下接続部4bに接続されている場合に比べ、レバー比が小さく設定されているので、運転者によってブレーキペダル3の踏み部3aが踏まれた際に、後輪ブレーキ接続部材6に作用する力を小さくすることができる。したがって、前輪ブレーキ接続部材5の反力が低下した場合において、後輪ブレーキ69の制動力が増加することを抑制することができる。よって、運転者の乗り心地が損なわれ難い。
また、従来より、前輪ブレーキに接続された前輪ブレーキ接続部材は、イコライザから一旦後方に延びてから、前輪ブレーキに向かって前方に延びるように配置される。そのため、前輪ブレーキ接続部材は曲がり部を有する。従来のブレーキ装置では、この曲がり部の曲率半径が小さかったことから、前輪ブレーキ接続部材の配索性が良好ではなかった。これに対して、本実施形態では、イコライザ4の下接続部4bに前輪ブレーキ接続部材5を接続することにより、イコライザ4の上接続部4aに前輪ブレーキ接続部材5を接続する場合に比べ、前輪ブレーキ接続部材5の曲がり部5dの曲率半径を大きくすることができる。本実施形態によれば、前輪ブレーキ接続部材5の配索性を向上することができる。
また、本実施形態のブレーキ装置1によれば、図6に示すように、前輪ブレーキ接続部材5の後方延伸部5bは、車両側面視において後輪ブレーキ接続部材6よりも下方に位置する部分5baを備えている。このように、後方延伸部5bの部分5baは、より下方に位置するので、前輪ブレーキ接続部材5の曲がり部5dの曲率半径を大きく確保しやすい。前輪ブレーキ接続部材5の配索性を向上することができる。
本実施形態のブレーキ装置1によれば、前輪ブレーキ接続部材5の後方延伸部5bの一端が、第2回動軸4cよりも前方でイコライザ4に接続されている。第2回動軸4cよりも後方で後方延伸部5bの一端をイコライザ4に接続する場合に比べて、後方延伸部5bの一端から後端5fまでの長さを大きく確保することができる。これにより、前輪ブレーキ接続部材5の曲がり部5dの曲率半径を大きく確保し易い。前輪ブレーキ接続部材5の配索性を向上することができる。
本実施形態のブレーキ装置1によれば、図7に示すように、イコライザ4は、第2回動軸4cよりも下方に位置する前縁部43を備え、ブレーキペダル3のうち第2回動軸4cよりも前方かつ下方の部分から車幅方向に延び、イコライザ4の前縁部43と接触することによりイコライザ4の回動を規制するストッパー30が設けられている。この場合、ストッパー30がイコライザ4の前方に位置することなる。このため、ストッパー30をイコライザ4の後方に位置させた場合に比べて、イコライザ4から後方に延びる前輪ブレーキ接続部材5や後輪ブレーキ接続部材6に干渉し難くすることができる。換言すれば、ストッパー30への干渉を考慮する必要性が低下するために、前輪ブレーキ接続部材5や後輪ブレーキ接続部材6の配索を容易にすることができる。
本実施形態のブレーキ装置1によれば、図6に示すように、イコライザ4は、第2回動軸4cよりも前方に位置する接触部46を備えている。このため、ストッパー30を接触部46に接触させて、イコライザ4の回動を規制することができる。それにより、整備時などにおけるイコライザ4の位置を規制することができる。
本実施形態のブレーキ装置1によれば、イコライザ4の巻き掛け部45と引っ掛け部21とに接続され、イコライザ4を後方に付勢する第1スプリング47が設けられている。この第1スプリング47の付勢力により、イコライザ4の接触部46をストッパー30に接触させることができる。それにより、イコライザ4の初期位置を決定し易くなる。
本実施形態のブレーキ装置1によれば、ブラケット2と接続ピン31とに接続され、踏み部3aが上昇する方にブレーキペダル3を付勢する第2スプリング32が設けられている。この第2スプリング32の付勢力により、ブレーキペダルを初期位置に配置することができる。
本実施形態のブレーキ装置1によれば、車両平面視において、前輪ブレーキ接続部材5と後輪ブレーキ接続部材6とは、イコライザ4の車幅方向の外方において交差している。このため、前輪ブレーキ接続部材5および後輪ブレーキ接続部材6の配索の自由度が向上する。
本実施形態の自動二輪車用ブレーキ装置1によれば、前輪ブレーキ接続部材5は、アウターチューブ5oおよびインナーチューブ5iを備えた可撓性を有するワイヤにより構成されている。このため、前輪ブレーキ接続部材5を湾曲させることができる。それにより、前輪ブレーキ接続部材5のレイアウト自由度を高めることができる。また、曲がり部5dの曲率半径を大きく保つことができるので、アウターチューブ5oとインナーチューブ5iとの間のフリクションが増大することを抑制できる。その結果、前輪ブレーキ接続部材5の耐久性が向上する。したがって、前輪ブレーキ接続部材5の信頼性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、前輪ブレーキ接続部材5の第1接続部5aの一部をイコライザ4の第1板材40と第2板材41との間に配置したが、これに限定されるものではない。後輪ブレーキ接続部材6の第2接続部6と同じ様にして、前輪ブレーキ接続部材5の第1接続部5aを、イコライザ4の下接続部4bから左方または右方に突出させて後方に曲げて構成してもよい。ただし、前輪ブレーキ接続部材5と後輪ブレーキ接続部材6とが干渉しないようにすることが望ましい。
上記実施形態では、イコライザ4を2枚の第1板材40および第2板材41により構成したが、これに限定されるものではない。イコライザ4を1枚の板材により構成することもできるし、例えば角材などの他の部材で構成することもできる。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
1 自動二輪車用ブレーキ装置(ブレーキ装置)
2 ブラケット
3 ブレーキペダル
4 イコライザ
5 前輪ブレーキ接続部材
6 後輪ブレーキ接続部材
50 自動二輪車
56 後輪
60 前輪
63 エンジン
68 前輪ブレーキ
69 後輪ブレーキ
71 フレーム

Claims (9)

  1. フレームと、
    前記フレームに支持されるエンジンと、
    前記エンジンよりも前方に配置され、前記フレームに回転可能に支持された前輪と、
    前記エンジンよりも後方に配置され、前記フレームに回転可能に支持された後輪と、
    前記前輪を制動する前輪ブレーキユニット及び前記後輪を制動する後輪ブレーキユニットを含むブレーキ装置と、を備え、
    前記ブレーキ装置は、
    車両側面視において前記前輪よりも後方かつ前記後輪よりも前方で前記フレームに支持されたブラケットと、
    前記ブラケットに配置された車幅方向に延びる第1回動軸と、前記第1回動軸に回動可能に支持された被支持部と、前記被支持部よりも前方に位置し、運転者が踏み込み可能な踏み部と、前記被支持部よりも上方に位置する上アーム部とを含むブレーキペダルと、
    前記上アーム部に配置された車幅方向に延びる第2回動軸と、前記第2回動軸に回動可能に支持された本体部とを含むイコライザと、
    前記イコライザから後方に延びかつ前記後輪ブレーキユニットに接続された後輪ブレーキ接続部材と、
    前記イコライザに接続されかつ前記イコライザから後方に延びる後方延伸部と、前記後方延伸部から前方に向けて曲げられた曲がり部と、前記曲がり部から前方に向けて延びかつ前記前輪ブレーキユニットに接続された前方延伸部とを備えた前輪ブレーキ接続部材と、を含み、
    前記ブレーキペダルは、さらに、前記イコライザに接触して前記イコライザの回転を所定範囲内に制限するストッパーを含み、
    前記イコライザは、前記第2回動軸よりも上方に形成され、前記後輪ブレーキ接続部材が接続された上接続部と、前記第2回動軸よりも下方に形成され、前記前輪ブレーキ接続部材が接続された下接続部とを含む、自動二輪車。
  2. 車両側面視において、前記第1回動軸の中心と前記イコライザの前記上接続部との距離は、前記第1回動軸の中心と前記イコライザの前記下接続部との距離よりも長い、請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記前輪ブレーキ接続部材の前記後方延伸部は、車両側面視において前記後輪ブレーキ接続部材よりも下方に位置する部分を備えている、請求項1または2に記載の自動二輪車。
  4. 前輪ブレーキ接続部材の前記後方延伸部の一端は、前記第2回動軸よりも前方で前記イコライザに接続されている、請求項1〜3のいずれか一つに記載の自動二輪車。
  5. 前記イコライザは、前記第2回動軸よりも下方に位置する前縁部を備え、
    前記ストッパーは、前記ブレーキペダルのうち前記第2回動軸よりも前方かつ下方の部分から車幅方向に延び、前記イコライザの前記前縁部と接触することにより前記イコライザの回動を規制する、請求項1〜4のいずれか一つに記載の自動二輪車。
  6. 前記イコライザは、前記第2回動軸よりも前方に位置する接触部を備え、
    前記ストッパーは、前記接触部に接触して前記イコライザの回動を規制するように構成されている、請求項5に記載の自動二輪車。
  7. 前記イコライザの前記第2回動軸よりも後方の部分から車幅方向に延びる巻き掛け部と、
    前記巻き掛け部と前記ブラケットの後方部分とに接続され、前記イコライザを後方に付勢する第1スプリングと、をさらに備えた、請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  8. 前記ブレーキペダルは、前記ブラケットよりも下方に配置され、車幅方向に延びた接続ピンを備え、
    前記接続ピンと前記ブラケットとに接続され、前記踏み部が上昇する方に前記ブレーキペダルを付勢する第2スプリングをさらに備えた、請求項1〜7のいずれか一つに記載の自動二輪車。
  9. 車両平面視において、前記前輪ブレーキ接続部材と前記後輪ブレーキ接続部材とは、前記イコライザの車幅方向の外方において交差している、請求項1〜8のいずれか一つに記載の自動二輪車。
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