JP4268920B2 - 電子楽器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子楽器に関し、特に、発音させる音色を指定するために用いて好適なものである。
従来から、音色を選択することができる電子楽器が提案されている。具体的に説明すると、鍵盤を本来の演奏用又は楽音指定用の何れに使用するかを、スイッチを用いて切り替えるようにし、当該スイッチを用いて鍵盤を楽音指定用に使用することが可能な電子楽器が提案されている(特許文献1を参照)。
ところで、近年、電子楽器では、異なる2つの音色を同時に発音させながら演奏を行うことができるようにして、様々な音色で演奏を楽しめることができるようにしている(以下、このような演奏をデュアル演奏と称する)。
特公昭61−34679号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載の電子楽器では、音色を1つしか選択することができなかった。したがって、任意の2つの音色でデュアル演奏を行うことが困難であるという問題点があった。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたものであり、同時に発音される複数の音色を容易に選択することができるようにすることを目的とする。
本発明の電子楽器は、複数の鍵を有する鍵盤と、発音される音色をユーザが選択するための単一の音色選択用操作子と、前記音色選択用操作子が操作された状態で、前記鍵が押鍵された場合に、その押鍵された鍵に対して音色が割り当てられているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、押鍵された鍵に対して音色が割り当てられていると判断された場合に、その音色を発音可能な状態にする発音制御手段とを有し、前記複数の鍵の少なくとも2つには、それぞれ異なる音色が一対一で割り当てられており、前記判断手段は、前記音色選択用操作子が操作された状態で、前記複数の鍵の少なくとも2つが押鍵された場合には、それら少なくとも2つの押鍵された鍵のそれぞれに対して音色が一対一で割り当てられているか否かを判断し、前記発音制御手段は、前記判断手段により、押鍵された少なくとも2つの鍵のそれぞれに対して音色が一対一で割り当てられていると判断された場合には、割り当てられている少なくとも2つの音色を同時に発音可能な状態にすることを特徴とする。
本発明によれば、単一の音色選択用操作子が操作された状態で、少なくとも2つの鍵が押鍵された場合、それら少なくとも2つの鍵のそれぞれに対して音色が割り当てられているか否かを判断し、それら少なくとも2つの鍵のそれぞれに対して音色が割り当てられている場合には、割り当てられている少なくとも2つの音色を同時に発音可能な状態にするようにしたので、音色を選択するための操作子が1つしかない場合であっても、同時に発音される複数の音色を容易に選択することができるようになる。
次に、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の電子楽器の概略構成の一例を示したブロック図である。
図1において、電子楽器は、中央処理装置(以下、CPUと称する)1と、リードオンリメモリ(以下、ROMと称する)2と、ランダムアクセスメモリ(以下、RAMと称する)3と、外部記憶媒体4と、外部入出力用インターフェース部5と、信号バス6と、キースキャン回路7と、鍵盤8と、パネルスキャン回路9と、操作パネル10と、楽音発生部11と、波形ROM12と、デジタル/アナログ変換部(以下、D/A変換部と称する)13と、アナログ信号処理部14と、パワーアンプ15と、スピーカ部16とを有している。
図1に示すように、CPU1、ROM2、RAM3、キースキャン回路7、パネルスキャン回路9、楽音発生部11、外部記憶媒体4、及び外部入出力用インターフェース部5は、それぞれ信号バス6に接続され、相互に通信することが可能である。
(鍵盤)
鍵盤8は、複数の鍵と、それら複数の鍵の各々に対応して設けられた複数の鍵スイッチとを有している。演奏者は、前記複数の鍵を押鍵及び離鍵して所望の演奏を行う。
また、本実施形態では、図2に示す音色選択スイッチ23aが押された状態で所定の鍵が押鍵されると、演奏に使用される音色を選択することができるようにしている。具体的に説明すると、図3に示すように、音色選択スイッチ23aが押された状態で、音高が「A0」の鍵が押鍵されると、その鍵に割り当てられている「ピアノ1」が演奏に使用される音色として選択されるようにしている。
同様に、音色選択スイッチ23aが押された状態で、音高が「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」の鍵が押鍵されると、それぞれ「ピアノ2」、「エレクトリックピアノ」、「ジャズオルガン」、「チャーチオルガン」、「ハープシコード」、「ビブラフォン」、「ストリングス」、「クワイア」が演奏に使用される音色として選択されるようにしている。なお、電子楽器の起動時には、演奏に使用されるデフォルトの音色として、「ピアノ1」が設定されている。
また、このようにして音色を選択するに際し、音色選択スイッチ23aが押された状態で、音高が「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」の鍵の何れか2つが同時に押鍵されると、押鍵された2つの鍵に割り当てられている音色がデュアル演奏に使用される音色として選択されるようにしている。
なお、本実施形態の電子楽器においては、図3に示すようなシール31を電子楽器に貼付することで、演奏者が、音色を選択する際に、どの鍵を押鍵すればよいのかを容易に認識することができるようにしている。
また、どの鍵にどの音色が割り当てられているのかについては、例えばROM2に予め記憶されており、CPU1がこの記憶内容を読み出すことにより認識することができるようにしている。
さらに、本実施形態では、デュアル演奏に使用される2つの音色が選択された後、音色選択スイッチ23aが押された状態で、所定の鍵が押鍵されると、デュアル演奏に使用される2つの音色の音量バランスを選択することができるようにしている。
具体的に説明すると、図3に示すように、音色選択スイッチ23aが押された状態で、音高が「E2」、「F2」、「G2」、「A2」、「B2」、「C3」、「D3」、「F3」、「G3」の鍵の何れかが押鍵されると、デュアル演奏に使用される2つの音色の音量比が、それぞれ「9:1」、「8:2」、「7:3」、「6:4」、「5:5」、「4:6」、「3:7」、「2:8」、「1:9」になるようにしている。ここで、鍵括弧内の値は、演奏者(図2のA方向)から見て左側の方の鍵に割り当てられている音色の音量と、右側の方の鍵に割り当てられている音色の音量との比である。
具体例を説明すると、デュアル演奏に使用される音色として、「ピアノ1」と「ストリングス」が選択されていたとすると、これら2つの音色のうち、「ピアノ1」は演奏者から見て左側の鍵(「A0」)に割り当てられており、「ストリングス」は演奏者から見て右側の鍵(「A1」)に割り当てられている(図3を参照)。このようにしてデュアル演奏に使用される2つの音色が選択された後に、音色選択スイッチ23aが押された状態で、音高が「E2」の鍵が押鍵されると、「ピアノ1」と「ストリングス」との音量比が、「9:1」になるようにしている。
なお、どの鍵にどの音量比が割り当てられているのかについては、例えばROM2に予め記憶されており、CPU1がこの記憶内容を読み出すことにより認識することができるようにしている。
また、本実施形態の電子楽器においては、前述したシール31により、演奏者が、デュアル演奏時における音量バランスを調節する際に、どの鍵を押鍵すればよいのかを容易に認識することができるようにしている。
なお、本実施形態では、デュアル演奏に使用される2つの音色の音量比が「10:0」及び「0:10」になるようにしていない。デュアル演奏を行うのに、片方の音色の音量を0にする必要はないからである。
また、本実施形態では、以上のように音色選択スイッチ23aが押された状態で、鍵が押鍵された場合には、その鍵に対応する楽音を発音させないようにしている。
(キースキャン回路)
キースキャン回路7は、鍵盤8の各鍵スイッチのスキャン処理を行うためのものである。
(操作パネル)
操作パネル10は、各種操作子や表示装置を有している。本実施形態の電子楽器では、図2に示すように、各種操作子として、電源スイッチ21と、音量ボリュームダイヤル22と、音色選択スイッチ23aとを有している。また、表示装置として、音色状態表示用LED23bを有している。なお、これら以外のものが、操作パネル10に設けられていてもよいということは言うまでもない。
電源スイッチ21は、電子楽器を動作可能にするために演奏者により操作されるスイッチである。音量ボリュームダイヤル22は、電子楽器から発音される楽音の音量を調節するために演奏者により操作されるダイヤル式のボリュームである。
音色選択スイッチ23aは、前述したように、電子楽器から発音される楽音の音色を選択したり、デュアル演奏に使用される2つの音色の音量バランスを設定したりするために演奏者により操作されるスイッチである。すなわち、音色選択スイッチ23aが押された状態で、音高が「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」の鍵が押鍵されると、その鍵に割り当てられている音色が選択されるようにしている。
特に、音色選択スイッチ23aが押された状態で、音高が「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」の何れか2つの鍵が同時に押鍵されると、その鍵に割り当てられている2つの音色がデュアル演奏に使用される音色として選択される。そして、デュアル演奏に使用される2つの音色が選択された後に、音高が「E2」、「F2」、「G2」、「A2」、「B2」、「C3」、「D3」、「F3」、「G3」の鍵の何れかが押鍵されると、デュアル演奏に使用される2つの音色の音量比が設定される。
さらに、本実施形態では、以上のように鍵を用いなくても、音色選択スイッチ23aの操作のみによって、演奏に使用される音色を選択することができるようにしている。具体的に説明すると、前述したように、電子楽器の起動時には、演奏に使用されるデフォルトの音色として「ピアノ1」が設定されている。そして、音色選択スイッチ23aが押される度に、電子楽器に設定されている音色が順次選択されるようにしている。具体的に説明すると、音色選択スイッチ23aが押される度に、「ピアノ2」→「エレクトリックピアノ」→「ジャズオルガン」→「チャーチオルガン」→「ハープシコード」→「ビブラフォン」→「ストリングス」→「クワイア」→「ピアノ1」→「ピアノ2」→・・・の順で音色が選択されるようにしている。なお、このようにして選択される音色の順番は、例えばROM2に予め記憶されている。
また、本実施形態では、以上のようにして音色が選択された後に、音色選択スイッチ23aが所定時間(例えば1秒)以上押し続けられると、選択されている音色をデフォルトの音色(本実施形態では「ピアノ1」)に戻すようにしている。ここで、デュアル演奏に使用される2つの音色が選択されている場合であっても、音色選択スイッチ23aが所定時間(例えば1秒)以上押し続けられると、選択されている2つの音色を、デフォルトの音色(1つの音色)に戻すようにする。以上のようにすれば、選択されている音色をワンタッチでデフォルトの音色に戻すことができ、極めて容易に且つ迅速にデフォルトの音色を選択することができるようになる。
音色状態表示用LED23bは、音色選択スイッチ23aに対応して設けられ、音色選択スイッチ23aを用いて選択された音色に応じて点灯及び点滅を行うことで、現在選択されている音色を演奏者に報知するためのものである。なお、点灯とは、発光状態を継続させることをいい、点滅とは、短時間の点灯、消灯の繰り返しをいう。
具体的に説明すると、本実施形態では、前述したように、電源スイッチ21が操作され、電子楽器が起動すると、デフォルトの音色(「ピアノ1」)が選択される。そうすると、図4(a)に示すように、音色状態表示用LED23bが点灯する。これにより演奏者は、演奏に使用される音色がデフォルトの音色であることを知ることができる。
その後、例えば、音色選択スイッチ23aが押されながら、音高が「E1」の鍵が押鍵されると、この鍵に割り当てられている「チャーチオルガン」が演奏に使用される音色として選択される。そうすると、図4(b)に示すように、音色状態表示用LED23bが点滅表示する。これにより演奏者は、演奏に使用される音色が1つであり、且つデフォルトの音色でないことを知ることができる。
また、例えば、音色選択スイッチ23aが押されながら、音高が「A0」と「D1」の鍵が同時に押鍵されると、これらの鍵に割り当てられている「ピアノ1」と「ジャズオルガン」がデュアル演奏に使用される音色として選択される。そうすると、図4(c)に示すように、音色状態表示用LED23bが点滅表示する。このとき、デフォルトの音色でない1つの音色が選択された場合(図4(b))よりも点灯間隔が短くなるように、音色状態表示用LED23bを点滅表示させる。これにより演奏者は、演奏に使用される音色が2つの音色であり、デュアル演奏を行うことができることを知ることができる。なお、点灯間隔とは、点滅時における点灯及び消灯各々の間隔をいう。
また、デュアル演奏に使用される2つの音色が選択されている場合に、各音色の音量バランスを調節する際にも、図5(a)に示すように、音色状態表示用LED23bは、デュアル演奏に使用される音色が選択された場合と同様に(図4(c)の場合と同様に)、点滅表示する。
さらに、音色選択スイッチ23aが所定時間以上継続して押し続けられると、図5(b)に示すように、音色状態表示用LED23bが点灯する(音色状態表示用LED23bが点滅表示されている場合には、音色状態表示用LED23bは、点滅状態から点灯状態に切り替わる)。これにより演奏者は、演奏に使用される音色がデフォルトの音色である(デフォルトの音色に戻った)ことを知ることができる。
また、音色選択スイッチ23aのみが押された場合には、音色選択スイッチ23aが押される度に、電子楽器に設定されている音色が順次選択される。そうすると、図5(c)に示すように、現在選択されている音色がデフォルトの音色(「ピアノ1」)である場合には、音色状態表示用LED23bが点灯し、それ以外の音色である場合には、図4(b)と同様に音色状態表示用LED23bが点滅する。これにより演奏者は、演奏に使用される音色がデフォルトの音色であるか否かを知ることができる。
(パネルスキャン回路)
パネルスキャン回路9は、操作パネル10に設けられている音色選択スイッチ23aのスキャン処理を行うためのものである。
(CPU)
CPU1は、本実施形態の電子楽器の全体を統括制御するためのものであり、ROM2に格納されている制御プログラムに従って、RAM3をワークメモリとして利用しながら、例えば次のような処理を行う。
CPU1は、パネルスキャン回路9によりスキャン処理された結果を入力し、操作パネル10の操作内容を識別する。
また、CPU1は、キースキャン回路7によりスキャン処理された結果を入力して、鍵の操作内容(押鍵及び離鍵)を識別する。
本実施形態の電子楽器において、CPU1は、キースキャン回路7及びパネルスキャン回路9によるスキャン処理の結果から、鍵盤8だけが操作されたと判断した場合には、その鍵の操作は、演奏のための操作であると認識し、その鍵の操作内容(鍵の押鍵及び離鍵)に基づく演奏データや、操作パネル10の操作内容に基づくデータを楽音発生部11に割り当てる処理を行う。
この演奏データは、前記各鍵の操作が押鍵(キーオン)であるか離鍵(キーオフ)であるかを示すキーオン/オフ信号や、音高データである音高や、音量制御データであるベロシティデータや、各鍵の動作スピードに関するキータッチレスポンス信号などから構成される。また、操作パネル10の操作内容に基づくデータは、演奏に使用される音色を示す音色データなどから構成される。
一方、CPU1は、キースキャン回路7及びパネルスキャン回路9によるスキャン処理の結果から、音色選択スイッチ23aが操作された状態で、所定の鍵が操作されたと判断した場合には、その鍵の操作は、演奏に使用される音色を選択するための操作であると認識し、鍵の操作内容に基づく音色を示す音色データを、ROM2から読み出し、読み出した音色データを演奏に使用される音色として設定する。
さらに、CPU1は、キースキャン回路7及びパネルスキャン回路9によるスキャン処理の結果から、音色選択スイッチ23aだけが操作されたと判断した場合には、演奏に使用される音色を、音色選択スイッチ23aの操作が行われる度に、該当する音色を示す音色データを、順次ROM2から読み出し、読み出した音色データを演奏に使用される音色として設定する。
(ROM)
ROM2は、読み出し可能なメモリであり、前述のようなCPU1の制御プログラムの他、楽音発生部8から所望の楽音信号を発生させるために必要なパラメータデータ(例えば、前記音色データ)など、種々のデータを格納する。
(RAM)
RAM3は読み書きが可能なメモリであり、CPU1のプログラム実行過程において各種の必要なデータを一時的に記憶したり、編集可能なパラメータデータを記憶したりする記憶領域を有している。このRAM3の一部あるいは全部はバッテリーバックアップされており、必要なデータを、電子楽器の電源がオフにされても保持しておくことができるようにしている。
(波形メモリ)
波形メモリ12は、音色や音域に応じた種々の楽音波形データを記憶している。
(楽音発生部)
楽音発生部11は、前述したようにしてCPU1により割り当てられた演奏データと、操作パネル10操作内容に基づくデータとに基づいて、波形ROM12から必要な楽音波形データを読み出し、所望のデジタル楽音信号DMSを発生させる。
(D/A変換部)
D/A変換部13は、楽音発生部11で発生されたデジタル楽音信号DMSをアナログ楽音信号に変換する機能を有する。
(アナログ信号処理部)
アナログ信号処理部14は、D/A変換部13でD/A変換されたアナログ楽音信号に対し、フィルタ処理(ノイズ除去処理)や音質調整、信号レベル(ゲイン)調整等を施す機能を有する。
(パワーアンプ)
パワーアンプ15は、アナログ信号処理部14でノイズ除去処理が施されたアナログ楽音信号に対し、増幅処理を施して適当なレベルに増幅する。
(スピーカ部)
スピーカ部16は、パワーアンプ15で増幅されたアナログ楽音信号を可聴信号として放音するためのものであり、1個あるいは複数個で構成されている。
(外部記憶装置)
外部記憶媒体4は、例えば、CD−RWドライブである。そして、CPU1は、CD−RWドライブに装着されたCD−ROMに記憶されている制御プログラムや各種データを読み出して必要な処理を行う。なお、外部記憶媒体4は、CD−RWドライブに限定されず、フレキシブルディスク(FD)装置や、光磁気ディスク(MO)装置などであってもよいということは言うまでもない。
(外部入出力用インターフェース部)
外部入出力用インターフェース部5は、外部装置との間で、演奏情報などのデータのやり取りを行うためのものである。具体的に、この外部入出力用インターフェース部5は、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)である。
次に、図6〜図7のフローチャートを参照しながら、本実施形態の電子楽器に配設されたCPU1により実行される処理の一例を説明する。
図6は、CPU1により実行されるメインルーチンの処理の一例を説明するフローチャートである。
まず、ステップS1において、初期化処理を行う。
次に、ステップS2において、操作パネル10や鍵盤8の操作内容に基づいて演奏に使用する音色などを設定するパネル処理を行う。このパネル処理の詳細については後述する。
次に、ステップS3において、演奏者の鍵盤8の押鍵及び離鍵に基づく楽音を、ステップS2で設定した内容で発音させる演奏処理を行う。
次に、図7のフローチャートを参照しながら、パネル処理の詳細な処理の一例を説明する。
まず、ステップS11において、パネルスキャン回路9によりスキャン処理された結果に基づいて、音色選択スイッチ23aがオンされたか否かを判定する。この判定の結果、音色選択スイッチ23aがオンされた場合には、ステップS12に進み、演奏に使用される音色を選択する。そして、選択された音色に応じて音色状態表示用LED23bを点灯又は点滅させる。
具体的に説明すると、現在選択されている音色が「ピアノ1」である場合には、「ピアノ2」を演奏に使用される音色として選択する。すなわち、音色選択スイッチ23aが操作されると、「ピアノ1」→「ピアノ2」→「エレクトリックピアノ」→「ジャズオルガン」→「チャーチオルガン」→「ハープシコード」→「ビブラフォン」→「ストリングス」→「クワイア」→「ピアノ1」→・・・の順で音色を選択する。
次に、ステップS13において、パネルスキャン回路9によりスキャン処理された結果に基づいて、音色選択スイッチ23aが継続して所定時間(本実施形態では1秒)以上オンされ続けているか(押され続けているか)否かを判定する。この判定の結果、音色選択スイッチ23aが継続して所定時間以上オンされ続けている場合には、ステップS14に進み、デフォルトフラグがオンされているか否かを判定する。
この判定の結果、デフォルトフラグがオンされていない場合には、ステップS15に進み、デフォルトフラグをオンし、後述するステップS17に進む。一方、デフォルトフラグが既にオンされている場合には、ステップS15を省略してステップS17に進む。なお、このデフォルトフラグは、演奏に使用される音色をデフォルトの音色に設定することを示すフラグであり、その状態は、例えばRAM3に記憶される。
一方、音色選択スイッチ23aが継続して所定時間以上押され続けていない場合には、ステップS16に進み、パネルスキャン回路9によりスキャン処理された結果に基づいて、音色選択スイッチ23aがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、音色選択スイッチ23aがオンされている場合には、ステップS17に進み、キースキャン回路7によりスキャン処理された結果に基づいて、鍵が押鍵されたか否かを判定する。
この判定の結果、鍵が押鍵されている場合には、音色選択スイッチ23aと鍵とが同時に操作されていると判断して、ステップS18に進み、押鍵された鍵の音高を例えばRAM3に記憶させてから、ステップS19に進む。
一方、鍵が押鍵されていない場合には、ステップS18を省略してステップS19に進む。
そして、ステップS19において、パネルスキャン回路9によりスキャン処理された結果に基づいて、音色選択スイッチ23aがオフされているか(音色選択スイッチ23aが押されていないか)否かを判定する。この判定の結果、音色選択スイッチ23aがオフされていない場合には、オフされるまでステップS13〜S19を繰り返し行う。
こうして、音色選択スイッチ23aがオフされると、ステップS20に進み、音高がRAM3に記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、音高がRAM3に記憶されている場合には、ステップS21に進み、記憶されている音高の数が2以上であるか否かを判定する。
この判定の結果、記憶されている音高の数が2以上である場合には、図7−2のステップS22に進み、RAM3に記憶されている最新の2つの音高が、音色が割り当てられている鍵の音高であるか否かを判定する。すなわち、最後に押鍵された鍵と、その前に押鍵された鍵の音高が、「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」の何れかであるか否かを判定する。
この判定の結果、RAM3に記憶されている最新の2つの音高が、「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」の何れかである場合には、デュアル演奏を行うと判断してステップS23に進み、RAM3に記憶されている最新の2つの音高の鍵に割り当てられている音色を、デュアル演奏に使用する音色として設定し、音色データを生成する。そして、(デフォルトの音色でない1つの音色が選択された場合よりも点灯間隔が短くなるように、)音色状態表示用LED23bを点滅させる。
次に、ステップS24に進み、デュアルフラグをオンする。なお、このデュアルフラグは、デュアル演奏を行うことを示すフラグであり、その状態は、例えばRAM3に記憶される。
次に、ステップS25に進み、デフォルトフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、デフォルトフラグがオンされている場合には、ステップS26に進み、デフォルトフラグをオフしてステップS27に進む。一方、デフォルトフラグがオンされていない場合には、ステップS26を省略してステップS27に進む。
最後に、ステップS27において、RAM3に記憶されている音高をリセットして図6に示すメインフローチャートに戻る。
前記ステップS22において、RAM3に記憶されている最新の2つの音高が、「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」の何れかでない場合には、ステップS28に進み、RAM3に記憶されている最新の音高が、音量比が割り当てられている鍵の音高であるか否かを判定する。すなわち、最後に押鍵された鍵の音高が「E2」、「F2」、「G2」、「A2」、「B2」、「C3」、「D3」、「F3」、「G3」の何れかであるか否かを判定する。
この判定の結果、最後に押鍵された鍵の音高が「E2」、「F2」、「G2」、「A2」、「B2」、「C3」、「D3」、「F3」、「G3」の何れかであるかである場合には、ステップS29に進み、デュアルフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、デュアルフラグがオンされていない場合には、デュアル演奏を行わないので、後述するステップS30、S31を省略してステップS27に進み、RAM3に記憶されている音高をリセットして図6に示すメインフローチャートに戻る。
一方、デュアルフラグがオンされている場合には、RAM3に記憶されている最新の音高の鍵に割り当てられている音量比を示す音量データを生成する。
次に、ステップS31において、デュアルフラグをオフしてステップS27に進み、RAM3に記憶されている音高をリセットして図6に示すメインフローチャートに戻る。
前記ステップS28において、RAM3に記憶されている最新の音高が、音量比が割り当てられている鍵の音高でない場合には、ステップS32に進み、RAM3に記憶されている最新の音高が、音色が割り当てられている鍵の音高であるか否かを判定する。この判定の結果、音色が割り当てられている鍵の音高でない場合には、ステップS33に進み、RAM3に記憶されている最新の音高の鍵に割り当てられている音色を、演奏に使用する音色として設定し、音色データを生成する。そして、選択された音色に応じて、音色状態表示用LED23bを点灯又は点滅させる。
次に、ステップS34に進み、デフォルトフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、デフォルトフラグがオンされている場合には、ステップS35に進み、デフォルトフラグをオフしてステップS27に進む。一方、デフォルトフラグがオンされていない場合には、ステップS35を省略してステップS27に進む。そして、ステップS27において、RAM3に記憶されている音高をリセットして図6に示すメインフローチャートに戻る。
図7−1に示した前記ステップS21において、RAM3に記憶されている音高の数が2以上でない場合には、図7−3のステップS36に進み、RAM3に記憶されている最新の音高が、音色が割り当てられている鍵の音高であるか否かを判定する。この判定の結果、音色が割り当てられている鍵の音高である場合には、ステップS37に進み、RAM3に記憶されている最新の音高の鍵に割り当てられている音色を、演奏に使用する音色として設定し、音色データを生成する。そして、選択された音色に応じて、音色状態表示用LED23bを点灯又は点滅させる。
次に、ステップS38に進み、デフォルトフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、デフォルトフラグがオンされている場合には、ステップS39に進み、デフォルトフラグをオフしてステップS40に進む。一方、デフォルトフラグがオンされていない場合には、ステップS39を省略してステップS40に進む。そして、ステップS40において、RAM3に記憶されている音高をリセットして図6に示すメインフローチャートに戻る。
前記ステップS36において、RAM3に記憶されている最新の音高が、音色が割り当てられている鍵の音高でない場合には、ステップS41に進み、RAM3に記憶されている最新の音高が、音量比が割り当てられている鍵の音高であるか否かを判定する。この判定の結果、音量比が割り当てられている音高である場合には、ステップS42に進み、デュアルフラグがオンされているか否かを判定する。
この判定の結果、デュアルフラグがオンされている場合には、ステップS43に進み、RAM3に記憶されている最新の音高に割り当てられている音量比を示す音量データを設定する。次に、ステップS44において、デュアルフラグをオフしてステップS40に進み、RAM3に記憶されている音高をリセットして図6に示すメインフローチャートに戻る。
前記ステップS41において、RAM3に記憶されている最新の音高が、音量比が割り当てられている鍵の音高でない場合と、前記ステップS42において、デュアルフラグがオンされていない場合には、デュアル演奏における2つの音色の音量比を設定する必要がないので、ステップS43、S44を省略して、ステップS40に進み、RAM3に記憶されている音高をリセットして図6に示すメインフローチャートに戻る。
図7−1に示した前記ステップS20において、音高がRAM3に記憶されていない場合には、ステップS45に進み、デュアルフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、デュアルフラグがオンされている場合には、ステップS46に進み、デフォルトの音色を演奏に使用する音色として設定し、音色データを生成する。そして、音色状態表示用LED23bを点灯させる。
次に、ステップS47において、デフォルトフラグをオフする。そして、ステップS48において、RAM3に記憶されている音高をリセットして図6に示すメインフローチャートに戻る。
前記ステップS11、S16において、音色選択スイッチ23aがオンされていない場合には、ステップS49に進み、その他のパネル処理を行って、図6に示したメインフローチャートに戻る。
以上のように本実施形態では、音色選択スイッチ23aが押されながら、音高が「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」である鍵のうちの2つが押鍵されると、その押鍵された2つの鍵に割り当てられている音色を、デュアル演奏に使用する音色として設定するようにしたので、音色を選択するための操作子が1つしかない場合であっても、2つの音色を選択することができるようになる。
これにより、デュアル演奏が可能な電子楽器に配設する操作子の数を可及的に減らすことができ、電子楽器の製造コストを低減することができるとともに、アコースティックのピアノの外観に近い外観を有する電子楽器を構成することができる。また、操作子が増えると、演奏者がどの操作子がどのような機能を実現するものかを容易に識別することが困難になる。そこで、本実施形態のように操作子を減らすことができれば、可及的に使い勝手のよい電子ピアノを構成することができる。
また、本実施形態では、デュアル演奏に使用される音色の音量バランスを、鍵を用いて設定するようにしたので、音量バランスを調節する特別な操作子を設けなくてもデュアル演奏に使用される音色の音量バランスを調節することができる。
さらに、音色選択スイッチ23aに対応して設けられている音色状態表示用LED23bの表示形態を、選択された音色に応じて異ならせるようにしたので、1つの音色状態表示用LED23bで選択中の音色を可及的に正確に演奏者に報知することができる。
また、音色選択スイッチ23aが所定時間以上押し続けられると、演奏に使用する音色として、デフォルトの音色を設定するようにしたので、デフォルトの音色以外の音色が選択されている場合であっても、1つの操作子で迅速に且つ正確にデフォルトの音色に戻すことができる。
なお、本実施形態では、音色状態表示用LED23bを点灯及び点滅させて選択中の音色を演奏者に報知するようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、音色状態表示用LED23bの発光色を、選択された音色に応じて異ならせるようにしてもよい。また、点滅時における点灯間隔を前述した本実施形態のものと異ならせるようにしてもよい。
また、本実施形態では、音色選択スイッチ23aが押された状態で、鍵が押鍵された場合には、その鍵に対応する楽音を発音させないようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、音色選択スイッチ23aが押された状態で、「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」の鍵が押鍵されると、その鍵に割り当てられている音色の音を発音させるようにしてもよい。このようにすれば、演奏者は、選択した音色がどのようなものであるのかを聴覚により確認することができる。
特に、このようにして、選択した音色の音を発音させる際に、演奏者が聞きやすい音を発音させるようにするのが好ましい。具体的に説明すると、例えば、音色選択スイッチ23aが押された状態で、「D1」の鍵が押鍵されると、その「D1」の鍵に割り当てられている音色で、「C4」に対応する音を発音させるようにする。すなわち、「A0」、「B0」、「C1」、「D1」、「E1」、「F1」、「G1」、「A1」、「B1」に対応する音は、低音域であるので演奏者は聞き取りづらいので、「C4」に対応する音で、選択された音色を発音させるようにする。
さらに、本実施形態では、音色選択スイッチ23aが押された状態で同時に押鍵された2つの鍵に割り当てられている2つの音色を、デュアル演奏を行う音色として設定するようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、音色選択スイッチ23aが押された状態で、所定の時間内に押鍵された2つの鍵に割り当てられている2つの音色を、デュアル演奏を行う音色として設定するようにしてもよい。例えば、音色選択スイッチ23aが押された状態で、音高が「A0」の鍵が押鍵され、且つその鍵が離鍵されてから所定時間内(例えば0.3秒以内)に「B0」が押鍵された場合には、「ピアノ1」と「ピアノ2」をデュアル演奏に使用する2つの音色として設定するようにしてもよい。
また、3つ以上の音色を同時に発音させながら演奏を行う音色として設定するようにしてもよい。この場合、音色選択スイッチ23aが押された状態で押鍵された3つ以上の鍵に割り当てられている音色を、同時に発音させながら演奏を行う音色として設定すればよい。
また、シール31を電子楽器に貼付して、音色を選択したり、デュアル演奏時における音量バランスを調節したりする際に、演奏者が、どの鍵を押鍵すればよいのかを容易に認識することができるようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、シール31を用いずに、シール31に記載された内容を電子楽器に直接印刷するなどして表示するようにしてもよい。
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
本発明の実施形態を示し、電子楽器の概略構成の一例を示したブロック図である。 本発明の実施形態を示し、電子楽器の外観構成の一例を示した平面図である。 本発明の実施形態を示し、図2のA方向から見た電子楽器の外観構成の一部を示した正面図である。 本発明の実施形態を示し、起動時、単音色指定時、及びデュアル音色指定時の音色状態表示用LEDの発光状態の一例を示した図である。 本発明の実施形態を示し、音量バランス指定時、デュアル音色再設定時、単音色順次指定時の音色状態表示用LEDの発光状態の一例を示した図である。 本発明の実施形態を示し、CPUにより実行されるメインルーチンの処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、パネル処理の詳細な処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図7−1に続くパネル処理の詳細な処理の一例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図7−1に続くパネル処理の詳細な処理の一例を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 外部記憶媒体
5 外部入出力用インターフェース部
6 信号バス
7 キースキャン回路
8 鍵盤
9 パネルスキャン回路
10 操作パネル
11 楽音発生部
12 波形ROM
13 D/A変換部
14 アナログ信号処理部
15 パワーアンプ
16 スピーカ部
21 電源スイッチ
22 音量ボリュームダイヤル
23a 音色選択スイッチ
23b 音色状態表示用LED

Claims (3)

  1. 複数の鍵を有する鍵盤と、
    発音される音色をユーザが選択するための単一の音色選択用操作子と、
    前記音色選択用操作子が操作された状態で、前記鍵が押鍵された場合に、その押鍵された鍵に対して音色が割り当てられているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、押鍵された鍵に対して音色が割り当てられていると判断された場合に、その音色を発音可能な状態にする発音制御手段とを有し、
    前記複数の鍵の少なくとも2つには、それぞれ異なる音色が一対一で割り当てられており、
    前記判断手段は、前記音色選択用操作子が操作された状態で、前記複数の鍵の少なくとも2つが押鍵された場合には、それら少なくとも2つの押鍵された鍵のそれぞれに対して音色が一対一で割り当てられているか否かを判断し、
    前記発音制御手段は、前記判断手段により、押鍵された少なくとも2つの鍵のそれぞれに対して音色が一対一で割り当てられていると判断された場合には、割り当てられている少なくとも2つの音色を同時に発音可能な状態にすることを特徴とする電子楽器。
  2. 前記音色選択用操作子に対応付けられて設けられた発光手段と、
    前記発光手段の発光状態を制御する発光制御手段とを有し、
    前記発音制御手段は、前記音色選択用操作子が操作されていない場合には、デフォルトの音色を発音可能な状態にし、
    前記発光制御手段は、前記発音制御手段により、少なくとも2つの音色が同時に発音可能な状態にされた場合と、1つの音色が発音可能な状態にされた場合と、デフォルトの音色が発音可能な状態にされた場合とで、前記発光手段の発光状態を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
  3. 前記発光手段は、点灯及び点滅し、
    前記発光手段の発光状態は、前記発光手段の発光時間を含むことを特徴とする請求項2に記載の電子楽器。
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