JP4268100B2 - イオン伝導度測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に用いられるイオン伝導高分子膜や固体高分子膜のイオン伝導度を測定するために適したイオン伝導度測定装置に関する。
燃料電池はエネルギー密度が高く、また、環境に有害となる排出物が極めて少ないことから、地球温暖化等の環境問題を解決する有力な候補となっている。このため、自動車用や各種電子機器用の電源として固体高分子形やDMFC(ダイレクトメタノール)タイプ等の各種方式の燃料電池が積極的に開発されている。
このような燃料電池において、その特性を大きく左右するものは、燃料電池の心臓部であるMEA(イオン伝導高分子膜と電極との接合体)である。MEAは、固体高分子のイオン伝導高分子膜を、触媒を有する電極で挟持した構造のものである。
このようなイオン伝導高分子膜としては、現在、燃料電池の製品化に耐えうる特性を有するものとしては、唯一ナフィオン膜(デュポン社の商品名)のみであるといわれている。
しかし、ナフィオン膜は、使用可能温度が120℃以下と低いことや、水分で膨潤するなどの問題を有し、また、非常に高価である。
このため、低コストで、ナフィオン膜を上回る性能のイオン伝導高分子膜の実現を目指して研究が進められている。
ナフィオン膜を上回る性能のイオン伝導高分子膜を実現するためには、イオン伝導高分子膜のイオン伝導度を高精度に、かつ、効率良く測定することが必要である。イオン伝導高分子膜のイオン伝導度は、イオン伝導高分子膜に交流電流を流したときの抵抗であるインピーダンス値を測定することにより測定することができるが、イオン伝導高分子膜のイオン伝導度を簡単に高精度に測定する方法は未だ提案されていない。
イオン伝導高分子膜の膜厚方向のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する方法としては、非特許文献1に開示された密閉型セルを用いる方法が知られている。
また、イオン伝導高分子膜のインピーダンス値(イオン伝導度)を精度良く測定するためには、イオン伝導高分子膜の両面にホットプレスによって膜電極を作製する方法が知られている。
また、簡易的な測定法としては、イオン伝導高分子膜の片面に4探針電極を圧接し、面方向のインピーダンス値(イオン伝導度)を測る方法が知られている。
電気化学測定マニュアル:電気学会編の3.4節 図3.12
しかし、非特許文献1に開示された方法では、装置の構成が複雑であり、しかも、高精度の測定は困難である。
また、イオン伝導高分子膜の両面にホットプレスにより膜電極を作製する方法では、ホットプレスにより膜電極を作製するために多大な時間と労力とを必要とするので、簡単に測定することができない。
また、イオン伝導高分子膜の面方向のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する方法は、簡易ではあるが、膜厚方向のインピーダンス値(イオン伝導度)が得られないという欠点がある。
本発明の目的は、イオン伝導高分子膜のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定を簡単な構成で高精度に行うことである。
請求項記載の発明のイオン伝導度測定装置は、保持部材の一面に保持されて膜状の被検体を挟持可能に対向配置された一対の電極と、前記電極と前記保持部材との間に介装された緩衝材と、を具備する電極構造体と、前記電極が前記被検体を挟持する向きに前記保持部材を加圧する加圧手段と、前記電極構造体において前記保持部材の前記電極を保持した面の反対側の面上に配置され、前記加圧手段に対して点接触する圧力調整体と、前記一対の電極に接続されて前記電極間に位置する前記被検体のインピーダンス値を測定する測定器と、を具備する。
請求項記載の発明は、請求項記載のイオン伝導度測定装置において、前記保持部材上に取り付けられた感圧素子と、前記感圧素子に接続された圧力計と、を具備する。
請求項記載の発明は、請求項1又は2記載のイオン伝導度測定装置において、前記加圧手段は、中心線回りに回転することにより前記圧力調整体に接離する方向に移動する可動部を備えている。
請求項記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載のイオン伝導度測定装置において、前記加圧手段による前記被検体に対する圧力が1.0×10Pa以上に設定さ
れている。
請求項1記載の発明のイオン伝導度測定装置が備える電極構造体によれば、一対の電極で被検体を挟持する向きに加圧手段で保持部材を加圧したときに、加圧手段の圧力が加圧手段に対して点接触する圧力調整体を介して電極及び被検体に作用するので、被検体に対して均等に加圧することができ、電極間に交流電流を通電して被検体のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する際の精度を向上させることができ、しかも、電極構造体は保持部材における電極を保持した面の反対側の面上に圧力調整体を配置する構造であり、電極構造体を簡単な構造とすることができる。
また、緩衝材を介装することにより、被検体に対してより一層均等に加圧することができる。
したがって、本発明のイオン伝導度測定装置によれば、そのような電極構造体を用いているので、被検体のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定を簡単な構成で高精度に行うことができる。
請求項記載の発明のイオン伝導度測定装置によれば、加圧手段での加圧力を感圧素子と圧力計とを用いて正確に測定することができ、被検体のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定をより一層高精度に行うことができる。
請求項記載の発明のイオン伝導度測定装置によれば、可動部を中心線回りに回転させることにより圧力調整体に作用する圧力を可変することができ、このとき、可動部が中心線回りに回転しても圧力調整体には回転する向きの力は伝わらないので、電極や被検体に対して回転力が作用せず、被検体がよじれることなく被検体のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定を高精度に行うことができる。
請求項記載の発明のイオン伝導度測定装置によれば、被検体に対する圧力を1.0×10Pa以上とすることによりインピーダンス値(イオン伝導度)の測定値の変化がほとんどなくなり、被検体のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定を高精度に行うことができる。
本発明の実施の形態の説明に先立ち、被検体としてのイオン伝導高分子膜のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定を様々な測定装置で行ったので、それらについて図ないし図1に基づいて説明する。
まず、図に示す測定装置では、一面に電極100を接着固定したイオン伝導高分子膜101がガラス台102上に載置され、その向きは、電極100がガラス台102に接触する向きとされている。ガラス台102上に載置されたイオン伝導高分子膜101の反対側の面上に、硫酸水溶液103を入れた絶縁性材料で形成された容器104が載置され、容器104の上に重り105が載置されている。硫酸水溶液103中に電極(例えば、Au電極)106が吊り下げられ、電極100、106間にイオン伝導高分子膜101のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する測定器107が接続されている。
図1に示す測定装置では、一面に電極100を接着固定したイオン伝導高分子膜101がガラス台102上に載置され、ガラス台102上に載置されたイオン伝導高分子膜101の反対側の面上に電極108が載置され、電極108の上に押圧部材109を介して重り105が載置されている。電極100、108間にイオン伝導高分子膜101のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する測定器107が接続されている。
及び図1に示す測定装置で、イオン伝導高分子膜101として代表的な膜であるナフィオン117のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定したところ、精度の良い測定結果は得られなかった。これは、イオン伝導高分子膜101に均等に圧力をかけることができなかったためであると考えられる。図及び図1に示した測定装置では、重し105の載置面に傾きがあるような場合、イオン伝導高分子膜101にかかる圧力が均等にならず、それが原因となって正確なインピーダンス値を測定することができなくなる。
また、図に示す測定装置では、液体(硫酸水溶液103)を使用するため、液漏れを防ぐ構造が必要なため、装置としての構造が複雑になり、装置の取り扱いも煩雑になる。
また、載置形式の重り105に代えてイオン伝導高分子膜101に作用させる圧力を可変可能なネジ方式の加圧手段を用いた場合には、加圧手段のネジを回したときの回転が容器104や押圧部材109に伝わり、イオン伝導高分子膜101にもネジを回したことに伴う回転が伝わってイオン伝導高分子膜101がよじれてしまい、大幅な測定誤差が発生する。
図1に示す測定装置では、一面に電極100を接着固定したイオン伝導高分子膜101がガラス台102上に載置されている。ガラス台102上に載置されたイオン伝導高分子膜101の反対側の面上には、内部に直径が0.3mm程度の細いPt線110を埋め
込んだプラスチック等の絶縁棒111の一端がPt線110の一端と共に押し当てられ、絶縁棒111の他端に重り105が載置されている。電極100とPt線(電極)110との間にイオン伝導高分子膜101のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する測定器107が接続されている。
この測定装置では、イオン伝導高分子膜101と接するPt線(電極)111の面積が小さくなるので、イオン伝導高分子膜101の電極100、110間に作用する圧力を均等にすることができ、測定結果は、図、図1の測定装置に比べて、ナフィオン膜の公称のインピーダンス値(イオン伝導度)に近付いている。しかし、真のインピーダンス値(イオン伝導度)に対しての誤差は依然として発生している。
本発明のイオン伝導度測定装置が備える電極構造体の基礎形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、電極構造体1を示すものであり、この電極構造体1は、保持部材である一対のガラスプレート2a、2b、ガラスプレート2a、2bの一面に設けられた絶縁材3、絶縁材3上に接着固定された電極4、一方のガラスプレート2aにおける電極4が設けられている面の反対側の面上に接着固定された圧力調整体5により構成されている。なお、ガラスプレート2a、2bにより十分な絶縁性を確保できる場合には、絶縁材3を設けずにガラスプレート2a、2b上に電極4を接着固定してもよい。電極4にはそれぞれリード線6がスポットウェルダー等で接続されている。一対のガラスプレート2a、2bは電極4を対向させるように配置され、対向した電極4により被検体であるイオン伝導高分子膜7を挟持する構成とされている。
ガラスプレート2a、2bの絶縁材3上に接着固定された電極4は、図2に示すようにクロスする位置に配置され、クロスして重なり合う部分が有効電極面積とされている。
圧力調整体5は、ガラスプレート2aに接着された面はガラスプレート2aに対して面接触する平面形状に形成され、その反対側の面は凸状に湾曲した面に形成されている。凸状に湾曲した面の頂点部が、一対の電極4でイオン伝導高分子膜7を挟持する向きにガラスプレート2aを加圧する加圧手段に対して点接触する構成とされている。
このような構成において、この電極構造体1を用いてイオン伝導高分子膜7のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する場合には、一対の電極4のリード線6をイオン伝導高分子膜7のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する測定器に接続し、一対の電極4がイオン伝導高分子膜7を挟持する向きに加圧手段でガラスプレート2a、2bを加圧する。なお、測定器は、イオン伝導高分子膜7のインピーダンス値を測定し、測定したインピーダンス値からイオン伝導高分子膜7のイオン伝導度を算出する機能を備えている。
イオン伝導高分子膜7に作用する圧力が適当な値となるように加圧手段の加圧力を調整し、電極4間に交流電流を印加することにより、イオン伝導高分子膜7のインピーダンス値を測定することができ、測定したインピーダンス値からイオン伝導高分子膜7のイオン伝導度を算出することができる。
この測定時において、加圧手段が圧力調整体5に点接触することにより、圧力調整体5を介してイオン伝導高分子膜7に作用する加圧手段からの圧力がイオン伝導高分子膜7に対して均一に分散される。これにより、イオン伝導高分子膜7のインピーダンス値の測定をイオン伝導高分子膜7に対して均一に圧力をかけた状態で行えるので、精度の良い測定を行うことができ、ひいては、イオン伝導高分子膜7のイオン伝導度を高精度に測定することができる。
この電極構造体1は、ガラスプレート2aにおける電極4を保持した面の反対側の面上に圧力調整体5を接着固定する構造であり、簡単な構造とされている。
なお、圧力調整体5を一方のガラスプレート2aに接着固定した場合を例に挙げて説明したが、他方のガラスプレート2bに接着固定してもよく、又は、両方のガラスプレート2a、2bに接着固定してもよい。
また、圧力調整体5として加圧手段に対向する側の面が凸状に湾曲している場合を例に挙げて説明したが、圧力調整体5の形状はこの形状に限られたものではなく、加圧手段に対して点接触する形状を有していればよい。例えば、図3(a)に示すような四角錐形状の圧力調整体5A、図3(b)、(c)に示すような四角柱と四角錐とを組み合わせた形状の圧力調整体5B、5Cとしてもよい。
本発明のイオン伝導度測定装置が備える電極構造体の実施の形態を図4に基づいて説明する。なお、先行して説明した電極構造体の基礎形態と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する。
本実施の形態の電極構造体10では、保持部材である一対のガラスプレート2a、2b、ガラスプレート2a、2bの一面に設けられた弾力性のある緩衝材11、緩衝材11上に接着固定された電極4、一方のガラスプレート1における電極4が設けられている面の反対側の面上に接着固定された圧力調整体5により構成されている。緩衝材11としては、弾力性と絶縁性とを有するシリコンラバー等を用いることができる。なお、ガラスプレート2a、2bによって十分な絶縁性を確保できる場合には、緩衝材11は絶縁性を有しなくてもよい。電極4にはそれぞれリード線6がスポットウェルダー等で接続されている。一対のガラスプレート2a、2bは電極4を対向させるように配置され、対向した電極4により被検体であるイオン伝導高分子膜7を挟持する構成とされている。
このような構成において、この電極構造体10を用いてイオン伝導高分子膜7のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する場合には、上記電極構造体の基礎形態と同じように、一対の電極4のリード線6をイオン伝導高分子膜7のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する測定器に接続し、一対の電極4がイオン伝導高分子膜7を挟持する向きに加圧手段でガラスプレート2a、2bを加圧する。
この測定時において、加圧手段が圧力調整体5に点接触することにより、圧力調整体5を介してイオン伝導高分子膜7に作用する加圧手段からの圧力がイオン伝導高分子膜7に対して均一に分散される。これにより、イオン伝導高分子膜7のインピーダンス値の測定をイオン伝導高分子膜7に対して均一に圧力をかけた状態で行えるので、精度の良い測定を行うことができ、ひいては、イオン伝導高分子膜7のイオン伝導度を高精度に測定することができる。
さらに、この電極構造体10は、ガラスプレート2a、2bと電極4との間に緩衝材11が介装されているので、加圧手段により加圧したときにイオン伝導高分子膜7をより一層均等に加圧することができ、イオン伝導高分子膜7のインピーダンス値の測定をより一層精度良く行うことができ、ひいては、イオン伝導高分子膜7のイオン伝導度をより一層高精度に測定することができる。
本発明のイオン伝導度測定装置の実施の形態を図5に基づいて説明する。本実施の形態のイオン伝導度測定装置20は、本実施の形態の電極構造体10と、圧力調整体5に点接触して一対の電極4がイオン伝導高分子膜7を挟持する向きにガラスプレート2a、2bを加圧する加圧手段21と、一対の電極4に接続されて電極4間に位置するイオン伝導高分子膜7のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する測定器22とにより構成されている。
加圧手段21は、中心線回りに回転操作可能なマイクロメータ方式の可動部23を有し、この可動部23は可動側の先端面が圧力調整体5に点接触する位置に配置され、可動部23は中心線回りに回転操作されることにより圧力調整体5に接離する方向に移動する。この加圧手段21には、可動部23の回転操作量を検知するための目盛りが設けられている。
測定器22は、交流電流を発生させる電源部、電極4間を流れる交流電流を測定することによりイオン伝導高分子膜7のインピーダンス値を測定する測定部、測定したインピーダンス値からイオン伝導高分子膜7のイオン伝導度を算出する算出部等を備えている。
このような構成において、このイオン伝導度測定装置20を用いてイオン伝導高分子膜7のインピーダンス値(イオン伝導度)を測定する場合には、加圧手段21の可動部23を回転操作してガラスプレート2aを加圧し、電極4間でイオン伝導高分子膜7を挟持する圧力が目的とする値となるように調節する。圧力が目的とする値になったか否かは、可動部23の回転操作量を示す目盛りを見て判断する。
イオン伝導高分子膜7を挟持する圧力を目的とする値に調整した後、電極4間に交流電流を印加することにより、イオン伝導高分子膜7のインピーダンス値を測定することができ、測定したインピーダンス値からイオン伝導高分子膜7のイオン伝導度を算出することができる。
この測定時において、加圧手段21の可動部23の可動側の先端面が圧力調整体5に点接触していることにより、圧力調整体5を介してイオン伝導高分子膜7に作用する加圧手段21からの圧力がイオン伝導高分子膜7に対して均一に分散される。これにより、イオン伝導高分子膜7のインピーダンス値の測定をイオン伝導高分子膜7に対して均一に圧力をかけた状態で行えるので、精度の良い測定を行うことができ、ひいては、イオン伝導高分子膜7のイオン伝導度を高精度に測定することができる。
イオン伝導度測定装置20でのイオン伝導高分子膜7のイオン伝導度の測定を、イオン伝導高分子膜7に対する圧力を可変させて行った結果を図6のグラフに示す。このグラフから、イオン伝導高分子膜7を加圧する圧力を1.0×10Pa以上、好ましくは1.9×10Pa以上とすることで、イオン伝導度の変化がほとんどなくなり、安定した測定が可能になることが判明した。そこで、本発明では、イオン伝導高分子膜7を加圧する圧力を1.0×10Pa以上とした。
なお、本実施の形態では、マイクロメータ方式の可動部23を例に挙げて説明したが、図に示すように、収納筒部25aと、収納筒部25aの一端側に取付けられて回転操作により収納筒部25aの軸方向に可動する回転操作部25bと、収納筒部25aの他端側に摺動可能に取付けられた摺動部25cと、回転操作部25bと摺動部25cとの間に介装されたバネ25dとを備えた形式の可動部25を用いてもよい。
本発明のイオン伝導度測定装置の別の実施の形態を図9に基づいて説明する。本実施の形態のイオン伝導度測定装置30は、先に説明したイオン伝導度測定装置20に対し、感圧素子31と、感圧素子31に接続された圧力計32とを追加したものである。
感圧素子31としては、例えば、圧電素子を用いることができ、この感圧素子31は、ガラスプレート2bと緩衝材11との間に介装されている。
このような構成において、このイオン伝導度測定装置30によれば、加圧手段21での加圧力を感圧素子31と圧力計32とを用いて正確に測定することができる。このため、イオン伝導高分子膜7のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定をより一層高精度に行うことができる。
本発明のイオン伝導度測定装置が備える電極構造体の基礎態を示す概略図である。 対向して位置する電極の位置関係を示す平面図である。 圧力調整体の変形例を示す斜視図である。 本発明のイオン伝導度測定装置が備える電極構造体の実施の形態を示す概略図である。 本発明のイオン伝導度測定装置の実施の形態を示す概略図である。 イオン伝導度測定装置でのイオン伝導高分子膜のイオン伝導度の測定を、イオン伝導高分子膜に対する圧力を可変させて行った結果を示すグラフである。 加圧手段の可動部の変形例を示す概略図である。 本発明のイオン伝導度測定装置の別の実施の形態を示す概略図である。 イオン伝導高分子膜のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定を行った測定装置の比較例を示す概略図である。 イオン伝導高分子膜のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定を行った測定装置の他の比較例を示す概略図である。 イオン伝導高分子膜のインピーダンス値(イオン伝導度)の測定を行った測定装置の他の比較例を示す概略図である。
符号の説明
1 電極構造体
2a、2b 保持部材
4 電極
5 圧力調整体
5A 圧力調整体
5B 圧力調整体
5C 圧力調整体
7 被検体
10 電極構造体
11 緩衝材
20 イオン伝導度測定装置
21 加圧手段
22 測定器
30 イオン伝導度測定装置
31 感圧素子
32 圧力計

Claims (4)

  1. 保持部材の一面に保持されて膜状の被検体を挟持可能に対向配置された一対の電極と、前記電極と前記保持部材との間に介装された緩衝材と、を具備する電極構造体と、
    記電極が前記被検体を挟持する向きに前記保持部材を加圧する加圧手段と、
    前記電極構造体において前記保持部材の前記電極を保持した面の反対側の面上に配置され、前記加圧手段に対して点接触する圧力調整体と、
    前記一対の電極に接続されて前記電極間に位置する前記被検体のインピーダンス値を測定する測定器と、
    を具備するイオン伝導度測定装置。
  2. 前記保持部材上に取り付けられた感圧素子と、
    前記感圧素子に接続された圧力計と、
    を具備する請求項記載のイオン伝導度測定装置。
  3. 前記加圧手段は、中心線回りに回転することにより前記圧力調整体に接離する方向に移動する可動部を備えている請求項1又は2記載のイオン伝導度測定装置。
  4. 前記加圧手段による前記被検体に対する圧力が1.0×10Pa以上に設定されている請求項1ないし3のいずれか一記載のイオン伝導度測定装置。
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