JP4268057B2 - 偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法関するものである。
一般に、偏波面保持光ファイバは、コアに近いクラッド領域に種々の形状の応力付与層を配置したもの、例えば図15(イ)に示すようにパンダ型のもの、図15(ロ)に示すようにボウタイ型のもの、図15(ハ)に示すように楕円ジャケット型のものが知られている。また、コアの形状を非円形に形成したもの、例えば図15(ニ)に示すように楕円形に形成したものが知られている。
前者の偏波面保持光ファイバは、コアの周りに非対称に配置された応力付与層によって円形のコアが圧縮や引っ張りの応力を受けてコアに複屈折が発生し、応力付与層を相互に結ぶ直線方向とその直線に対して直角の方向とに偏波面光学主軸が発生する。その内、一方の偏波面光学主軸は高速軸、他方の偏波面光学主軸は低速軸と呼ばれており、相互に光を干渉させることなくしてその一端から他端に向けて光を伝搬させることができる。従って、偏波面保持光ファイバの一端から直線偏光の光を入射すると、その光の偏波面が保持された状態で光の伝搬が行われ、他端から出射させることができる。
後者の偏波面保持光ファイバは、コアが非円形に形成されているので、その長軸と短軸とに偏波面光学主軸が発生する。これによって前記と同様に高速軸及び低速軸が発生し、前記と同様に動作する。
このような偏波面保持光ファイバ同士を接続するときは、一般に、光ファイバ融着接続装置が用いられる。図14はその光ファイバ融着接続装置1の一例を図示したものである。図14において、2は互いに接続される左右の偏波面保持光ファイバ、3はV溝台、4はクランプ、5はV溝台3とクランプ4等からなる光ファイバ把持機構、6はレンズ、7はTVカメラ、8はこれらレンズ6とTVカメラ7とからなる観察装置、9はTV信号モニタ装置、10はCPUからなる演算処理装置、11は放電電極、12は投光器である。
左右の偏波面保持光ファイバ2は、それぞれV溝台3のV溝部に載置されクランプ4V溝台3で押えられる。2個の観察装置8はそれぞれ互いに直角な画像観察光軸XYの2方向から2本の光ファイバ2の突き合わせ部2’を撮像する。観察装置8により得られた信号はTV信号モニタ装置9に送られ画像表示がなされる。また観察装置8で得られた画像信号は演算処理装置10に送られる。演算処理装置10が演算した信号は図示しない左右の光ファイバ移動機構に伝達されて前記X及びY方向に光ファイバ把持機構5を移動させて互いの偏波面保持光ファイバの軸心を一致させると同時に、両偏波面保持光ファイバ2がその中心を軸にして回転され、両偏波面保持光ファイバ2の前記偏波面光学主軸が一致するように処理される。これにより、両偏波面保持光ファイバ2の軸心が一致した状態で且つ偏波面光学主軸が一致した状態で前記突き合わせ部2’の放電電極11間に配置される。両偏波面保持光ファイバ2は、この後、両偏波面保持光ファイバ2をその軸心Z方向に前進させ、放電電極に発生する放電アークにより融着接続がなされる。
両偏波面保持光ファイバ2の前記偏波面光学主軸を一致させるには、コア直視法が用いられる。即ち、それぞれの偏波面保持光ファイバ2を、その軸心を中心にして回転させるとともに、偏波面保持光ファイバ2の側面から投光器12による光を照射し、透過した光を、レンズを介して受光することにより透過光の光強度分布を取得し、更に取得した光強度分布をデータ処理することにより、それぞれの偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸を検知し、これによりそれぞれの偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学主軸を一致させるものである。(例えば特許文献1〜2参照)
特許文献1は、偏波面保持光ファイバ2を透過して得られた光強度分布中の高輝度を示す幅が、偏波面保持光ファイバ2の軸廻りの回転角度に対して1対1の対応関係にあることに基づき、偏波面光学主軸を求めるものである。
特許文献2は、偏波面保持光ファイバ2を透過して得られた光強度分布中の高輝度を示すエリアの両サイドに発生する波形が偏波面保持光ファイバ2の軸廻りの回転角度に対して1対1の対応関係にあることや、前記高輝度を示すエリアの中央部分に発生する縞模様の極大値や極小値が、偏波面保持光ファイバ2の軸廻りの回転角度に対して1対1の対応関係にあることなどにより、偏波面光学主軸を求めるものである。
特開2002−116014号公報 特開平8−15562号公報
しかしながら、特許文献1に開示された偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法は、パンダ型偏波面保持光ファイバやボウタイ型偏波面保持光ファイバ等、2つの応力付与部を有する偏波面保持光ファイバの場合に有効である。しかし、上記回転位置調整方法は、楕円ジャケットファイバのように、応力付与部が一つで、透過する光の強度が一定以上になる部分とファイバ中心からの距離とが対応していない偏波面保持光ファイバの場合には、透過光の強度と、レンズの光軸と応力付与部の中心を結ぶ直線とがなす角度との間に対応関係がないことから適用することができなかった。
また更に、特許文献2に開示された偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法は、コア形状が非円形の楕円コア形状の偏波面光学主軸決定方法が記載されているが、光強度分布中の高輝度を示すエリアの両サイドに発生する波形や、前記高輝度を示すエリアの中央部分に発生する縞模様の極大値や極小値を顕著に発生させるために、如何なる技術を付与するかについては記載されていない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、前記光強度分布中の高輝度を示すエリアの両サイドに発生する波形や、前記高輝度を示すエリアの中央部分に発生する縞模様の極大値や極小値を顕著に発生させるために、レンズの焦点をレンズの焦点前記偏波面保持光ファイバの軸心と異なる位置に定めて行うことを特徴とする偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1の発明は、偏波面保持光ファイバの側面から光を照射してその反対側に透過させ、その透過した光を、レンズを介して該偏波面保持光ファイバの径方向の光強度分布として捕らえ、
更に該偏波面保持光ファイバを、その軸心を中心に回転させて、その回転角に応じた複数の前記光強度分布を取得し、
取得して得られた前記複数の光強度分布からその中央付近における高輝度エリアの縞模様を観察して前記偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸を決定する偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法において、
前記レンズの焦点を前記偏波面保持光ファイバの軸心と異なる位置に定めて行い、偏波面保持光ファイバの径方向の光強度分布における高輝度エリアの中心付近に現れる極大の光強度が最大である回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定することを特徴とする偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法である。
請求項2の発明は、請求項1において、レンズの焦点を偏波面保持光ファイバの軸心の位置よりも長い位置に定めることを特徴とする偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法である。
請求項3の発明は、請求項1において、レンズの焦点を前記偏波面保持光ファイバの軸心の位置よりも短い位置に定めることを特徴とする偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法である。
請求項の発明は、請求項において、高輝度エリアの中心付近に現れる極大の輝度と、その両サイドに現れる極小の輝度との差が最大又は最小である光強度分布の回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定する偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法である。
請求項の発明は、請求項において、高輝度エリアの中心付近に現れる極小の輝度と、その両サイドに現れる極大の輝度との差が最大又は最小である光強度分布の回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定する偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法である。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項の何れか1において、高輝度エリアの中心付近に現れる縞模様を中央付近における高輝度エリアの幅に対して縞模様の中心から10〜50%の範囲で検索することを特徴とする偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法である。
請求項の発明は、請求項又は請求項において、高輝度エリアの中心付近に現れる極大の輝度Sと、その両サイドに現れる極小の輝度RTとの曲線をそれぞれ近似二次化してY=LX2+MX+Nに近似二次化して求めた二次項の係数Ls、Lt、Lrを求め、2Ls−(Lt+Lr)の値が最大又は最小である光強度分布の回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定する偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法である。
請求項の発明は、請求項又は請求項において、高輝度エリアの中心付近に現れる極小の輝度S'と、その両サイドに現れる極大の輝度S'、T'との曲線をそれぞれY=LX2+MX+N式に近似二次化して求めた二次項の係数Ls'、Lt'、Lr'を求め、これらの値が最大又は最小である光強度分布の回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定する偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法である。
本発明にかかる偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法及び光ファイバ融着接続装置は、偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸を顕著に決定できる偏波面光学主軸決定方法と、この方法を用いた光ファイバ融着接続装置を提供することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法及びこの方法を用いた光ファイバ融着接続装置について説明する。
本発明における光ファイバ融着接続装置は、構成部品的には図14に図示したものと同一構成である。しかしながら、観察装置8のレンズ6の焦点が偏波面保持光ファイバ2の軸心から離れた位置にセットされている点が異なっている。
図1(ロ)、図1(ハ)、図1(ニ)は、それぞれ図1(イ)に示すように楕円コアの長軸方向に光を透過させて構成された光強度分布であり、横軸が偏波面保持光ファイバの径方向を、縦軸が輝度を示している。図1(ロ)はレンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心よりも短く設定した場合を、図1(ハ)はレンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心よりも長く設定した場合を、図1(ニ)は比較のためにレンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心と同位置に設定した場合を示したものである。これらから判るように、レンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心と同位置に設定した場合の図1(ニ)と比較して、図1(ロ)、図1(ハ)の光強度分布が中央に顕著な縞模様が現れることが理解される。しかも図1(ロ)の光強度分布は中央に極大値をもつ縞模様が形成され、図1(ハ)の光強度分布は中央に極小値を持つ縞模様が形成されることが理解できる。
図1(ヘ)、図1(ト)、図1(チ)は、それぞれ図1(ホ)に示すように楕円コアの短軸方向に光を透過させて構成された光強度分布であり、横軸が偏波面保持光ファイバの径方向を、縦軸が輝度を表している。図1(ヘ)はレンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心よりも短く設定した場合を、図1(ト)はレンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心よりも長く設定した場合を、図1(チ)は比較のためにレンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心と同位置に設定した場合を示したものである。これらから判るように、レンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心と同位置に設定した場合の図1(チ)と比較して、図1(ヘ)の光強度分布が中央に顕著な縞模様が現れることが理解される。尚、本発明において、以下の説明を簡単にするために、偏波面保持光ファイバ2の長軸方向の偏波面光学主軸を図1(イ)に示すようにP、同じく短軸方向の偏波面光学主軸を図1(ホ)に示すようにQと定義する。
図2〜図7はレンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心よりも短く設定した場合における本発明の一実施例の光強度分布特性を示したものである。ここで図5〜図7は、図1(ロ)に示すように光強度分布の任意の幅WbとWaとの比(フォーカス(focus)という)が約34%である位置で、それぞれ偏波面保持光ファイバ2を、その軸心を中心にして、任意の偏波面の位置を基準として回転角αを0〜190度の範囲で10度づつ回転させて得られた結果の一部の光強度分布を示すものである。
図2は、上記により得られた各光強度分布を図1(ロ)に示すように高輝度エリアの中心付近に現れる極大の輝度をS、その両サイドに現れる極小の輝度をR、Tと定義し、これを偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学主軸が顕著に現れるように、「2S-R-T」の演算処理した特性図を示したものである。この図から理解できるようにこれらの値によって偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学主軸P又は/及びQを知ることができる。
図3は、その極大の輝度Sと、極小の輝度R、Sとの関係を示したものである。この図から理解されるように、これらR、S、Tのそれぞれを用いても偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学主軸P又は/及びQを知ることができる。
図4は、上記輝度S、R、Tと、この輝度の両サイドにおける1乃至複数の輝度とで形成されるそれぞれの曲線を、それぞれY=LX2+MX+N式に近似二次化して、その二次項の定数Ls、Lr、Lt(s、r、tは輝度S、R、Tのそれぞれに対応する)を求め、Ls−(Lt+Lr)の値をプロットしたものである。このプロットした曲線の最大又は最小である位置に基づき、偏波面光学主軸P又は/及びQを決定することができる。
なお、この二次項の定数Ls、Lr、Ltはそれぞれ値の絶対値が大きい程、明暗の差(コントラスト)が大きな画像となって現れる。
図8〜図13はレンズ6の焦点を偏波面保持光ファイバ2の軸心よりも長く設定した場合における本発明にける他の実施例の光強度分布特性を示したものである。ここで図11〜図13は、図1(ハ)に示すように光強度分布の任意の幅WbとWaとの比が約46%の位置で、それぞれ偏波面保持光ファイバ2を、その軸心を中心にして、任意の偏波面の位置を基準として回転角αを0〜190度の範囲で10度づつ回転させて得られた結果の一部の光強度分布である。
図8は、図1(ロ)に示すように、中央付近における高輝度エリアの中心付近に現れる極小の輝度をS'、その両サイドに現れる極大の輝度をR'、S'と定義し、これを偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学主軸が研著に現れるように、「−2S'+R'+T'」の演算処理した特性図を示したものである。この図から理解できるようにこれらの値によって偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学主軸P又は/及びQを知ることができる。
図9は、その極小の輝度S'と極小の輝度R'、T'との関係を示したものである。この図から理解されるように、これらS'、R'、T'のそれぞれを用いても偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学光軸P又は/及びQを知ることができる。
また、実施例1と同様にして、輝度S'、R'、T’に対応する二次項の定数Ls'、Lr'、Lt'を求め、このLs'、Lr'、Lt'の曲線における極大又は極小の位置から偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学光軸P又は/及びQを知ることができる。
図10では、定数Ls'、Lr'、Lt'を(100−Ls')×(100−Lr')2×(100−Lt')して求めた値をプロットしたものである。これによっても(srtは輝度S'、R'、T'のそれぞれに対応する)を図示したものである。このように、Ls'、Lr'、Lt'を適宜2乗演算して求めた特性の極大、極小を求めることによっても偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学主軸P又は/及びQを知ることができる。
また、上記実施例1及び実施例において、偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学光軸P又は/及びQを決定するに当っては、図1(ロ)の極小値T及びR間の幅、及び図1(ハ)の極大値T’及びR'間の幅をとると、極小値T及びR間の幅あるいは、極大値T’及びR’間の幅が最大(コントラストが最小値)又は最小(コントラストが最大値)である光強度分布を求めることにより決定してもよい。即ち、これらの幅は図6図と図7図において相違しているように偏波面保持光ファイバの回転とともに変化する。この幅が最大又は最小のときと、偏波面光学光軸が一致するので、この幅により偏波面光学光軸P又は/及びQを決定するようにしても良い。なお、極小値T及びR間の幅や極小値T及びR間の幅は、光強度分布の中央付近における高輝度エリアWbの幅に対しておよそ10%の範囲に存在するので、少なくとも高輝度エリアWbの10〜50%の範囲で検索すれば良い。
上記実施例1及び実施例2では、偏波面保持光ファイバ2の偏波面光学光軸P又は/及びQを決定するに当って、偏波面保持光ファイバを初期位置から半周以上回転させて輝度S、R、Tや輝度S'、R'、T’を求め、それらの値を直接利用して、又は適宜演算させて得られた特性から偏波面光学光軸P又は/及びQを決定したが、本発明は偏波面保持光ファイバをこれよりも少ない回転で得られた前記輝度S、R、Tや輝度S'、R'、T’の極小値や極大値が存在しない曲線の特性から偏波面光学光軸P又は/及びQを決定してもよい。即ち、一本以上の偏波面保持光ファイバから得た特性の曲線を基準曲線とし、接続の対象となる偏波面保持光ファイバを初期位置から1/4以上回転させて得られた曲線を基準曲線に当て嵌め、基準曲線のどの位置にあるかを検出することにより、偏波面光学主軸P又は/及びQを決定して良い。
また、単に数学的に周期性のある曲線(数学的な周期曲線という)、例えばサイン(sin)又はコサイン(cos)などの曲線に当て嵌めて、周期曲線のどの位置にあるかを検出することにより偏波面光学主軸P又は/及びQを決定して良い。
また、接続の対象となる偏波面保持光ファイバを初期位置から1/4以上回転させて得られた曲線と、基準曲線又は数学的な周期曲線に当て嵌める方法は、幾何学的に行うもの、数値計算によるもの、画像認識によるものなどがあげられる
互いに融着接続しようとする2本の偏波面保持光ファイバ2を図14に示す融着接続装置1の光ファイバ把持機構5にセットし、その後、融着接続装置1の所定のキー、あるいはタッチパネル式モニタ画面の所定ボタンを押下する。
すると、演算処理装置10は予め組み込まれたプログラムによって演算処理がなされ、2個の観察装置8がそれぞれ互いに直角な画像観察光軸XYの2方向から2本の光ファイバ2の端部を撮像する。観察装置8により得られた信号はTV信号モニタ装置9に送られ画像表示がなされる。また観察装置8で得られた画像信号は演算処理装置10に送られる。
演算処理装置10はこの画像信号を予め組み込まれたプログラムによって演算処理を行い、図示しない左右の光ファイバ移動機構を駆動して2本の偏波面保持光ファイバ2のそれぞれを互いの偏波面保持光ファイバの軸心が撮像装置8の画面中央となるように前記X及びY方向に移動させて、両偏波面保持光ファイバの軸心を一直線となるように移動する。
その後、演算処理装置10はレンズ6又は撮像装置8を偏波面保持光ファイバの軸心から外れた距離にセットし、両偏波面保持光ファイバを、その軸心を中心にして回転させながら上記の偏波面光学主軸の検索を行い、この検索結果に基づき、両偏波面保持光ファイバを、その軸心を中心に回転させて、両偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸を一致させ、又はその一致点から所定量回転させた位置にセットする。その後、演算処理装置10は互いの両偏波面保持光ファイバについて図示しない光ファイバ移動機構を駆動して両偏波面保持光ファイバの端面を接触させて放電電極に放電アークを発生させ、両偏波面保持光ファイバの端部を融着接続する。
これにより、撮像装置8により得られた光強度分布が顕著な偏波面光学主軸を示すものとなるので、所望の状態、例えば高い消光比で融着接続を行うことができた。
なお、上記実施例では2本の偏波面保持光ファイバを相互に接続する場合を示したが、本発明は、一方がこれと異種の光ファイバ、例えば図15(イ)のパンダ型と図15(ハ)の楕円コア型、あるいは一方が回転を必要としない光ファイバ等であっても良い。その際、融着接続装置には、光ファイバの種類の選択機能を有していることが望ましい。
また、上記各実施例において、図2〜13は縦軸、及び横軸のデメンションが特定単位のもので示されているが、本発明の光学主軸決定においては、これらの単位に限定されるものではなく、縦軸は輝度を表し、横軸は回転角を表すものならばどのような単位のものであっても良い。又本発明は、同様に、上記図示した横軸の回転ピッチに限定されるものではなく、1度、0.5度、0.1度毎というように更に細かに測定したものであっても良い。細かなピッチで測定するとより高精度に測定することができる。また、更に本発明は、特定の範囲のみ細かなピッチで測定するようにしても良い。また更に、本発明は、複数の測定点で得られたデータからその間のデータを算出して光学主軸を決定するようにしても良い。
また、上記実施例において、図2では2×S−R−T、図8では−2S'+R'+T'としたが、演算はこれに限定されない。
例えば、S−(R+T)、(S')2−(R'+T')等として、偏波面光学主軸P又は/及びQを決定して良い。
同様に、図4でのLs+Lt−Lrの演算はこれに限定されない。例えば、略中心から両側にある図1(ロ)の極小値T及びR間の幅、及び図1(ハ)の極大値T'及びR'間の幅をWとして、例えば、Ls×Lr×Lt/W(Ls'×Lr'×lt'/W)等として、偏波面光学主軸P又は/及びQを決定して良い。
さらに、極大又は極小の輝度R,S,T(又はR‘,S’,T‘)の両サイドにおける1乃至複数の輝度とで形成されるそれぞれの曲線について、任意の部分を微分することにより勾配をもとめ、その勾配の大小を比較することにより偏波面光学主軸P又は/及びQを決定しても良い。
本発明と従来例とによる光強度分布の関係を示す説明図。 本発明の一実施例による光強度分布を纏めた演算結果を示す特性図。 本発明の一実施例による光強度分布を纏めた他の演算結果を示す特性図。 本発明の一実施例による光強度分布を纏めた更に他の演算結果を示す特性図。 本発明の一実施例による特定光ファイバ回転角度における光強度分布図。 本発明の一実施例による他の特定光ファイバ回転角度における光強度分布図。 本発明の一実施例による更に他の特定光ファイバ回転角度における光強度分布図。 本発明の他の実施例による光強度分布を纏めた演算結果を示す特性図。 本発明の他の実施例による光強度分布を纏めた他の演算結果を示す特性図。 本発明の他の実施例による他の光強度分布を纏めた更に他の演算結果を示す特性図。 本発明の他の実施例による特定光ファイバ回転角度における光強度分布図。 本発明の他の実施例による他の特定光ファイバ回転角度における光強度分布図。 本発明の他の実施例による更に他の特定光ファイバ回転角度における光強度分布図。 偏波面保持光ファイバ融着接続装置の一例を示す要部斜視図。 一般的な偏波面保持光ファイバの例を示す端面図。
符号の説明
2 偏波面保持光ファイバ
6 レンズ

Claims (8)

  1. 偏波面保持光ファイバの側面から光を照射してその反対側に透過させ、その透過した光を、レンズを介して該偏波面保持光ファイバの径方向の光強度分布として捕らえ、
    更に該偏波面保持光ファイバを、その軸心を中心に回転させて、その回転角に応じた複数の前記光強度分布を取得し、
    取得して得られた前記複数の光強度分布からその中央付近における高輝度エリアの縞模様を観察して前記偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸を決定する偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法において、
    前記レンズの焦点を前記偏波面保持光ファイバの軸心と異なる位置に定めて行い、偏波面保持光ファイバの径方向の光強度分布における高輝度エリアの中心付近に現れる極大の光強度が最大である回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定することを特徴とする偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法。
  2. レンズの焦点を偏波面保持光ファイバの軸心の位置よりも長い位置に定めることを特徴とする請求項1に記載の偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法。
  3. レンズの焦点を前記偏波面保持光ファイバの軸心の位置よりも短い位置に定めることを特徴とする請求項1に記載の偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法。
  4. 高輝度エリアの中心付近に現れる極大の輝度と、その両サイドに現れる極小の輝度との差が最大又は最小である光強度分布の回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定する請求項2に記載の偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法。
  5. 高輝度エリアの中心付近に現れる極小の輝度と、その両サイドに現れる極大の輝度との差が最大又は最小である光強度分布の回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定する請求項3に記載の偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法。
  6. 高輝度エリアの中心付近に現れる縞模様を中央付近における高輝度エリアの幅に対して縞模様の中心から10〜50%の範囲で検索することを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1に記載の偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法。
  7. 高輝度エリアの中心付近に現れる極大の輝度Sと、その両サイドに現れる極小の輝度RTとの曲線をそれぞれ近似二次化してY=LX2+MX+Nに近似二次化して求めた二次項の係数Ls、Lt、Lrを求め、2Ls−(Lt+Lr)の値が最大又は最小である光強度分布の回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定する請求項又は請求項に記載の偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法。
  8. 高輝度エリアの中心付近に現れる極小の輝度S'と、その両サイドに現れる極大の輝度S'、T'との曲線をそれぞれY=LX2+MX+N式に近似二次化して求めた二次項の係数Ls'、Lt'、Lr'を求め、これらの値が最大又は最小である光強度分布の回転角に基づき、偏波面光学主軸を決定する請求項又は請求項に記載の偏波面保持光ファイバの偏波面光学主軸決定方法。
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