JP2001004486A - 光ファイバ母材の検査方法と連続検査装置 - Google Patents

光ファイバ母材の検査方法と連続検査装置

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JP2001004486A
JP2001004486A JP11176205A JP17620599A JP2001004486A JP 2001004486 A JP2001004486 A JP 2001004486A JP 11176205 A JP11176205 A JP 11176205A JP 17620599 A JP17620599 A JP 17620599A JP 2001004486 A JP2001004486 A JP 2001004486A
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JP
Japan
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core
optical fiber
analyzer
image
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JP11176205A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Sakano
達也 坂野
Masanobu Saruta
正暢 猿田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、紡糸後の光ファイバのコア偏心量を、
母材の段階で推定するのに、一般にプリフォームアナラ
イザを用いていた。しかし、検査に非常に長い時間がか
かることが、問題であった。 【解決手段】 光源30から出た光を偏光子34を通し
て光ファイバ母材に入射し、透過光を、検光子36を通
して、TVカメラ38で撮影する。検光子36を回転す
ると、コア位置を識別できる母材の透過画像が求まる。
これを画像処理すると、母材のコア偏心量が求まり、さ
らに紡糸後の光ファイバのコア偏心量が推定される。こ
の方法により、従来のプリフォームアナライザを用いる
場合と同等の結果が得られ、しかも、極めて短時間に、
かつ極めて細かい間隔で測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバ母材
の検査方法と連続検査装置に関するものである。この方
法と装置により求めた母材のコア偏心量から、紡糸して
光ファイバとなった後のコア偏心量を推定する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバ母材を紡糸し、ファイ
バとなった後のコア偏心量を推定するための検査には、
プリフォームアナライザを用いるのが、一般的であっ
た。プリフォームアナライザの測定原理を、以下に示す
(大越他「光ファイバ」,オーム社,p.271-274)。
【0003】図4について述べると、 母材12の側方からレーザ光線14を入射させる。 母材12により屈折したレーザ光線14の屈折角を、
レンズ15,チョッパ16,受光器18,カウンタ20
を用いて測定する。なお、160はチョッパの窓、16
2は信号発生器である。 母材12をy方向(矢印13参照)に移動させて、屈
折角分布を測定する。 屈折角分布を、コンピュータ22により、屈折率分布
に変換する。
【0004】得られた屈折率分布における母材の外径
とコア/クラッド境界から、母材の断面上のコア偏心量
を求める。 上記の測定を母材の2方向(あるいはそれ以上の方
向)から行い、光ファイバになった状態でのコア偏心量
を推定する。 以上の方法により、比較的精度良く推定することが可能
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のプリフォームア
ナライザを用いる方法では、母材12の長手方向(x方
向)の一つの位置(レーザ光線14を入射した位置)で
しか、コア偏心量を測定することができない。なお、母
材12をx方向に移動させながら測定することはできる
が、測定時間が非常に長くかかる(一つの位置につき約
20分)。また、母材12のx方向の間欠的な位置でしか
測定できないため、測定位置の中間位置でコア偏心量を
推定できない。このため、母材12の長手方向のコア偏
心量の保証をすることが難しい。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は(図
1参照)、 ・光源30から出た光を、偏光子34を通して光ファイ
バ母材に、その長さ方向と直角方向から入射して透過さ
せ、 ・当該透過光を、光軸の回りに回転自在にしてある検光
子36を通して、TVカメラ38で撮影し、コア位置を
識別できる前記母材の透過画像を求め、 ・当該画像を処理して、前記母材のコア偏心量を求める
こと、を特徴とする。
【0007】上記記載の中の「コア位置を識別できる母
材の透過画像」は、検光子36を光軸の回りに回転させ
ることにより求められる。すなわち、検光子36の回転
角度が所定値になると、図1(b)のように、コア部1
20’とクラッド部122’との識別が可能になる。な
お、検光子36の偏光面が偏光子34と直角になると
き、いちばん良く識別できるようになる。そして、任意
の走査線に沿う輝度分布は、図1(c)のようになる。
この透過画像をTVカメラ38で撮影することにより、
コア位置を識別できる母材の画像が得られる。
【0008】なお、上記の現象は、次の理由により生ず
る。すなわち、母材12のコア部は、クラッド部と組成
が異なるガラスで形成されている。そのため、母材が製
造時の高温プロセスから常温に戻るとき、熱膨張係数の
違いからコア部に歪みが残留する。この残留歪みに基づ
く弾性光学効果により、コア位置の識別が可能になる。
より詳しく述べると、偏光方向が直角の検光子36と偏
光子34の間に、仮に何も歪みのないガラスを中に入れ
たとすると、真っ黒で何も見えないが、光ファイバ用母
材では、製造時に生ずる上記の歪みに基づく弾性光学効
果のために、コア部が明るく観察される。すなわち、コ
ア〜クラッド境界面は、組成の異なるガラスの境界面で
あるために、このような方法で、容易に識別が可能とな
るのである。
【0009】この画像を処理して、母材12の外径とコ
ア120の位置を求めると、母材12のコア偏心量を求
めることができる。このような測定を2方向(又はそれ
ぞれ以上)で行うことで、光ファイバとなったときのコ
ア偏心量を推定できる。
【0010】また、請求項2の本発明は(図1,図3参
照)、 ・光源30と偏光子34と検光子36とTVカメラ38
を備えるコア偏心量測定用の光学系46を、 ・母材12に添って移動できるようにしたこと、を特徴
とする。
【0011】光学系46を母材12に添って移動できる
ようにするためには、後記のように、ナット50とネジ
棒52を利用する直線運動機構、その他任意の公知の直
線運動機構を用いることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(a)に検査用の光学系を模
型的に示す。30は光源で、白色光源を用いる。32は
散乱板で、偏光子34に入る光を均一にするために用い
る。34は偏光子、36は検光子、38はTVカメラ、
40は画像処理装置である。
【0013】光源30を出た光は、散乱板32,偏光子
34を通り、直線偏光となって母材12に入射し、透過
する。上記のように検光子36を回転させて、図1
(b)のように、コア像120’とクラッド像122’
の境界に暗黒線が現れるようにしておいて、TVカメラ
38で撮影する。TVカメラ38の信号を画像処理装置
40で2値化し、ラインセンサー(図示省略)を用い
て、母材12の外径位置とコア120の位置をモニタす
る。なお、図1(c)のように、コアについては輝度信
号ピークの80%以上を、またクラッドについては輝度信
号ピークの40%〜60%の位置を、それぞれスレッシュホ
ールドとすることで、再現性良くモニタすることができ
る。
【0014】上記の測定を0度方向と90度方向の2方向
から行い、母材のコア偏心量を次の式により求める。
また、紡糸後の光ファイバのコア偏心量の推定値を、
式により求める。
【数1】
【0015】上記式による光ファイバのコア偏心量の
推定値と、実際に紡糸を行った後のコア偏心量の実測値
との関係を図2に示す。多少ばらつきがあるものの、こ
の方法により推定した母材のコア偏心量と光ファイバの
コア偏心量は正の相関があり、プリフォームアナライザ
で測定したコア偏心量推定値との差は見られなかった。
【0016】次ぎに、図3に、コア偏心量の連続測定装
置の一例を示す。42は母材固定台で、x軸(矢印41
参照)の回りに回転自在に支持されている。44は母材
回転機構である。46は、上記のコア偏心量測定用光学
系で、光源30,散乱板32,偏光子34,検光子36
並びにTVカメラ38からなる。光学系46は移動ステ
ージ48上に固定される。移動ステージ48は、ナット
50(移動ステージ48に連結),ネジ棒52(母材1
2と平行に設置)及びモータ54により、x方向に往復
直線運動をする。56はエンコーダ、58は制御用コン
ピュータである。
【0017】母材12を母材固定台42にセットする。
この状態(0度の位置)で、移動ステージ48を左から
右に動かして、光学系46と画像処理装置40により、
母材12の長手方向のコア偏心量を連続的に測定する。
この測定データを、制御用コンピュータ58へ転送し、
エンコーダ56からの位置情報(母材12の長手方向
の)と組み合わせることにより、0度方向の各位置にお
けるコア偏心量が求められる。
【0018】移動ステージ48が右端に達したら、母材
回転機構44により母材12を90度回転させ、90度方向
のコア偏心量を、上記同様に測定する。
【0019】これらのデータから、上記式を用い
て、光ファイバのコア偏心量の推定値を求める。
【0020】この方法によれば、母材のコア偏心量の推
定値を、500mm/分の速度で、1mmごとに求めることが
できる。これは、直径50mmの母材について測定を行った
場合、光ファイバ160mごとの偏心量を求めることにな
り、従来のプリフォームアナライザを用いる方法と比較
して、非常に細かい間隔で、コア偏心量のデータを得る
ことができる。また、1mの長さの光ファイバ母材を測
定したとすると、測定時間は約5分であり、従来のプリ
フォームアナライザを用いた方法(1点につき20分)と
比較して、極めて短時間で測定を行うことが可能であ
る。
【0021】
【発明の効果】従来のプリフォームアナライザを用い
た方法と比較して、極めて短時間にコア偏心量の測定を
行うことができる。 従来のプリフォームアナライザを用いた方法と比較し
て、極めて細かい間隔で、コア偏心量の測定を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1にかかる本発明の説明図で、(a)は
測定用の光学系を模型的に示したもの、(b)はTVカ
メラで得られる画像の説明図、(c)は輝度分布図であ
る。
【図2】光ファイバのコア偏心量の推定値と実測値との
関係を示す線図。
【図3】請求項2にかかる本発明の説明図。
【図4】従来技術の説明図。
【符号の説明】
12 母材 120 コア 120’コア像 122 クラッド 122’クラッド像 14 レーザ光線 15 レンズ 16 チョッパ 18 受光器 20 カウンタ 22 コンピュータ 30 光源 32 散乱板 34 偏光子 36 検光子 38 TVカメラ 40 画像処理装置 42 母材固定台 44 母材回転機構 46 光学系 48 移動ステージ 50 ナット 52 ネジ棒 54 モータ 56 エンコーダ 58 制御用コンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源30から出た光を、偏光子34を通
    して光ファイバ母材12に、その長さ方向と直角方向か
    ら入射して透過させ、当該透過光を、光軸の回りに回転
    自在にしてある検光子36を通して、TVカメラ38で
    撮影し、コア位置を識別できる前記母材の透過画像を求
    め、当該画像を処理して、前記母材のコア偏心量を求め
    ることを特徴とする、光ファイバ母材の検査方法。
  2. 【請求項2】 光源30と偏光子34と検光子36とT
    Vカメラ38を備えるコア偏心量測定用の光学系46
    を、母材12に添って移動できるようにしたことを特徴
    とする、光ファイバ母材の連続検査装置。
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