JP4267209B2 - 超音波モータ駆動制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は、超音波モータの駆動周波数を制御する超音波モータ駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来の円環(円盤)タイプ超音波モータでは、振動子に与える駆動電圧の周波数を共振周波数に一致させれば、駆動効率が最も良くなるとともに駆動速度が最速になることが知られている。そこで、超音波モータを共振周波数で駆動制御しようとする場合には、超音波モータの駆動周波数を共振周波数よりも十分に高い周波数から徐々に下げていき、共振状態となったときに駆動周波数の漸減を停止し、共振状態を維持するように駆動周波数を微調整する方法が考えられる。このように共振周波数よりも十分高い初期駆動周波数f0から徐々に周波数を低減していく場合には、超音波モータの性能に対して負荷トルクが十分に小さければ、図7のグラフaに示すように、駆動開始後の十分早い段階で超音波モータを起動することができ、高い駆動周波数でも移動子を安定に低速動作させることができる。
しかし、負荷トルクが大きい場合には、図7のグラフbに示すように、駆動周波数が高くなると超音波モータのトルクが小さくなって起動しづらくなる。このため、初期駆動周波数f0から駆動を開始したのでは起動までに時間がかかり、応答性悪化の要因となってしまう。また負荷トルクが大きくなると、機械的な時定数も増加するから、起動可能な駆動周波数を入力してから実際に移動子が駆動し始めるまでにタイムラグが生じる。このタイムラグにより、実際には超音波モータが起動可能であっても起動を検知できず、駆動周波数を必要以上に下げてしまう場合もある。このような場合には、超音波モータが急激に起動されて安定な動作が得られなかったり、駆動周波数が共振周波数よりも低くなって超音波モータの性能を著しく低下させてしまったりという虞もある。
【0003】
【発明の目的】
本発明は、負荷トルクが大きい場合や負荷トルクが変動した場合にも、超音波モータを確実且つ速やかに起動することができる超音波モータ駆動制御装置を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、超音波モータと、該超音波モータを所定の初期駆動周波数で駆動開始させ、該駆動周波数を前記初期駆動周波数から段階的に低減することにより前記超音波モータを起動して所定の回転速度まで加速する駆動制御手段と、前記超音波モータが所定角度回転する毎に検出パルスを出力する検出手段と、第1のインターバルタイマ時間、第1のインターバルタイマ時間よりも短い第2のインターバルタイマ時間を繰り返し計時するタイマ手段と、前記超音波モータの振動子の振幅に比例した振幅電圧を出力するセンサ電極を備え、前記駆動制御手段は、前記駆動周波数を、前記駆動開始から起動するまでの起動域では前記初期駆動周波数から前記第1のインターバルタイマ時間が経過する毎に単位時間当たり第1の低減値ずつ低減し、前記超音波モータが起動してからは所定の回転速度に達するまでの加速域では前記第2のインターバルタイマ時間が経過する毎に単位時間当たり前記第1の低減値よりも小さい第2の低減値ずつ低減すること、前記起動域では、前記振幅電圧を検知することなく前記検出パルスを検知して前記超音波モータの起動を検知すること、及び、前記加速域では前記検出パルスを検知することなく前記振幅電圧を検知し、振幅電圧が予め設定された前記超音波モータの共振時の電圧よりも小さい所定電圧以上になったときに、前記駆動周波数の低減を停止することに特徴を有している。この構成によれば、負荷トルクが大きい場合や負荷トルクが変動した場合にも、超音波モータを確実且つ速やかに起動することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明を適用した超音波モータ駆動制御装置の制御系を示すブロック図である。この図1には、本装置により制御される超音波モータがカメラのオートフォーカスレンズを駆動する実施形態を示している。
【0006】
超音波モータ(USM)10は、詳細は図示しないが、圧電体を備えた振動子と移動子とが互いに接触しており、圧電体に90°位相の異なる周波数信号を印加すると、振動子が振動して弾性振動の進行波が励起される結果、移動子が前記進行波の進行方向と逆向きに回転し、被駆動体を駆動するように構成されている。また超音波モータ10にはセンサ電極Sが設けられていて、センサ電極Sからは振動子が弾性振動したときの振幅に比例した振幅電圧VDが出力される。別言すれば、超音波モータ10が回転すると、超音波モータ10の駆動周波数に対応した交流信号(振幅電圧VD)がセンサ電極Sから出力される。また超音波モータ10には、超音波モータ10が所定角度回転する毎に1つの検出パルス信号を出力するパルスエンコーダ21が設けられている。
【0007】
本装置は、超音波モータ10の駆動を制御する駆動制御手段としてレンズCPU20を備えている。レンズCPU20は、カメラCPU30との間でデータ通信を行い、カメラ側から入力した制御信号(駆動開始命令や超音波モータ10の駆動量(駆動パルス数)など)に基づく動作を行う。
レンズCPU20は、制御用プログラム等を格納したROM、制御用データを一時的に記憶するRAM、及びカウンタ20bを備え、カメラ側の電源ラインVccから電力供給を受けて起動する。カウンタ20bは、超音波モータ10の回転量(回転角)に応じてパルスエンコーダ21から出力される検出パルスを入力する毎に1ダウンカウントする減算カウンタである。レンズCPU20は、パルスエンコーダ21の出力、即ちカウンタ20bの値に基づいて超音波モータ10の減速・停止を制御するとともに、所定時間内におけるカウンタ20bの変化値に基づき超音波モータ10の回転速度を測定することができる。またレンズCPU20は、センサ電極Sから出力された振幅電圧VDを検出し、この検出値に応じて超音波モータ10の加速・一定速駆動を制御する。
【0008】
レンズCPU20には、超音波モータ駆動回路22、書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM23が接続されている。超音波モータ駆動回路22は、レンズCPU20の指令に応じた周波数信号を超音波モータ10に供給する回路である。EEPROM23は各種データを格納するメモリ手段であって、レンズCPU20は必要に応じてEEPROM23に対してデータの読み出し/書き込みを行う。
【0009】
上記構成に基づき、モータ駆動制御の概要について図2を参照して説明する。図2(a)は超音波モータ10の負荷トルクが大きい場合を、図2(b)は超音波モータ10の負荷トルクが小さい場合をそれぞれ示している。
レンズCPU20は、所定の初期駆動周波数f0で超音波モータ10の駆動を開始し、超音波モータ10が起動するまでは、第1のインターバルタイマ時間Δt1が経過する毎に駆動周波数を第1の値Δf1だけ下げる処理を繰り返す。そして超音波モータ10が起動した以降は、第1のインターバルタイマ時間Δt1よりも短い第2のインターバルタイマ時間Δt2(Δt2<Δt1)が経過する毎に、駆動周波数を第1の値Δf1よりも小さい第2の値Δf2(Δf2<Δf1)だけ下げる処理を繰り返し、超音波モータ10を加速する。この加速制御により超音波モータ10が共振状態となったら、共振状態を維持すべく駆動周波数の低減を停止して超音波モータ10を定速駆動する。そして所定量駆動させた後は、超音波モータ10の回転速度を減速して超音波モータ10を停止する。
【0010】
このように本実施形態では、駆動周波数を低減する間隔を、起動域(駆動開始から起動時まで)では加速域(起動時から共振状態になるまで)に比べて長く設定している。この設定によれば、起動域において超音波モータ10の起動を検知し易くなるから、超音波モータ10の起動を確実に検知できる。これにより、駆動周波数が必要以上に低減されて超音波モータ10が急激に回転し始めるような事態も生じず、超音波モータ10を安定に起動することができる。また加速域では、駆動周波数を低減する間隔が起動域よりも短く設定されているから、超音波モータ10を滑らかに加速して安定に回転させることができる。
また本実施形態では、駆動周波数を低減する変化値を、起動域では加速域よりも大きな値に設定している。この設定によれば、起動時間が短縮されるから、起動域で駆動周波数を変化させる間隔を長く設定しても応答性を悪化させることがない。また加速域では、駆動周波数を低減する変化値が起動域よりも小さく設定されているから、超音波モータ10をより滑らかに加速して安定に回転させることができる。
【0011】
次に図3〜図6を参照し、本装置の制御動作について詳細に説明する。図3は本装置のメイン処理を示すフローチャートである。この処理にはカメラの電源がオンされたときに入り、電源オン状態ではS13〜S19の処理が繰り返し実行される。
この処理に入ると先ず、超音波モータ10の駆動を開始する周波数(初期駆動周波数f0)に制御可能な最大値をセットする(S11)。そしてカメラCPU30との間でデータ通信を実行し(S13)、この通信により駆動開始命令を入力したかどうかをチェックする(S15)。駆動開始命令を入力していなければS13へ戻り、駆動開始命令を入力するまでS13、S15の処理を繰り返す(S15;N)。そして駆動開始命令を入力したときは(S15;Y)、カメラ側で設定された駆動パルス数をカウンタ20bにセットし(S17)、任意パルス数駆動処理(S19)を実行する。
【0012】
S19で実行される任意パルス数駆動処理について、図4を参照して詳細に説明する。この処理に入ると先ず、USM起動処理を実行して超音波モータ10を起動させる(S21)。超音波モータ10が起動したら、超音波モータ10を徐々に加速し(S23)、駆動速度が最高速度に達したときの駆動周波数(=共振周波数)をEEPROM23に記憶して(S25)、記憶した駆動周波数で超音波モータ10を一定速駆動させる(S27)。この加速・一定速駆動は、超音波モータ10の回転に伴ってセンサ電極Sから出力される振幅電圧VDに基づいて制御される。
そして所定時間(または所定パルス分)だけ一定速駆動したら、パルスエンコーダ21の出力、即ちカウンタ20bの値に基づき超音波モータ10の回転速度を減速して超音波モータ10を停止させ(S29)、次回駆動時の初期駆動周波数f0を算出してEEPROM23にメモリし(S31)、リターンする。
【0013】
S21で実行されるUSM起動処理について、図5を参照して詳細に説明する。この処理に入ると先ず、現在の駆動周波数に初期駆動周波数f0をセットする(S41)。次に、現在の駆動周波数に対応する周波数信号を超音波モータ駆動回路22を介して超音波モータ10に与え、超音波モータ10の駆動を開始する(S43)。そして、第1のインターバルタイマ時間Δt1を計時する第1のタイマをスタートさせ(S45)、カウンタ20bの値に基づいて超音波モータ10が起動したか否かをチェックする(S47)。すなわちS47では、パルスエンコーダ21から検出パルスが1つでも出力されて、カウンタ20bにセットされた値がディクリメントされたか否かをチェックする。カウンタ20bの値が全く減っていなければ(S47;N)、第1のインターバルタイマ時間Δt1が経過したか否かをチェックする(S49)。第1のインターバルタイマ時間Δt1が経過していなければ、S47へ戻り、第1のインターバルタイマ時間Δt1が経過するまで、超音波モータ10が起動したか否かのチェックを繰り返す(S49;N、S47)。超音波モータ10が起動せずに第1のインターバルタイマ時間Δt1が経過した場合は(S49;Y)、現在の駆動周波数を第1の低減値Δf1分下げ(S51)、第1のタイマをリセットしてS45へ戻る(S53)。超音波モータ10が起動したら(S47;Y)、第1のタイマをストップしてリターンする(S55)。
上記S45〜S53の処理により、超音波モータ10が起動しない間は、第1のインターバルタイマ時間Δt1が経過する毎に駆動周波数が第1の低減値Δf1ずつ下げられることになる。
【0014】
S22で実行されるUSM加速制御処理について、図6を参照して詳細に説明する。この処理に入ると先ず、第2のインターバルタイマ時間Δt2を計時する第2のタイマをスタートさせる(S61)。第2のインターバルタイマ時間Δt2は、超音波モータ10の急加速を防止するため、第1のインターバルタイマ時間Δt1よりも短くなるように設定されている。続いて、センサ電極Sから出力された交流信号の振幅電圧VDを計測し(S63)、計測した振幅電圧VDが共振時における振幅電圧値の90%以上に相当するか否かにより共振状態であるか否かをチェックする(S65)。共振時における振幅電圧値は予め設定されている値である。計測した振幅電圧が共振時における振幅電圧の90%以上でなければ(S65;N)、まだ共振状態に達していないので、第2のインターバルタイマ時間Δt2が経過したか否かをチェックする(S67)。第2のインターバルタイマ時間Δt2が経過していないときは、S63へ戻り、共振状態に達したか否かのチェックを繰り返す(S67;N)。共振状態に達せずに第2のインターバルタイマ時間Δt2が経過したときは、現在の駆動周波数を第2の低減値Δf2だけ下げ、第2のタイマをリセットしてS61へ戻る(S67;Y、S69、S71)。共振状態に達したら、第2のタイマをストップしてリターンする(S65;Y、S73)。
上記S61〜S71の処理により、超音波モータ10が共振状態となるまでは、第2のインターバルタイマ時間Δt2が経過する毎に駆動周波数が第2の低減値Δf2ずつ下げられることになる。
【0015】
以上のように本実施形態では、起動域において、駆動周波数を低減させる間隔(第1のインターバルタイマ時間Δt1)を加速域に比べて長く設定するとともに、駆動周波数を低減させる低減値(第1の低減値Δf1)を加速域に比べて大きく設定しているから、起動時間を延長することなく超音波モータ10の起動を確実に検知できる。これにより、駆動周波数を必要以上に低減してしまう事態も発生せず、超音波モータ10の急加速による不安定動作を防止して、超音波モータ10を安定に起動することができる。また本実施形態では、加速域において、駆動周波数を低減させる間隔を短く設定するとともに、駆動周波数を低減させる値を小さく設定しているから、超音波モータ10をより滑らかに加速させることができる。
【0016】
本実施形態において第1のインターバルタイマ時間Δt1は、超音波モータ10を起動可能な周波数信号が超音波モータ10に入力されてからパルスエンコーダ21からパルスが出力される(超音波モータ10が所定量動き出す)までの応答時間よりも長く設定されているから、第1のインターバルタイマ時間Δt1時間内に超音波モータ10の起動を検知でき、起動から起動検知までに生じるタイムラグをより減少できる。
また第1のインターバルタイマ時間Δt1を上述の応答時間より若干短く設定し、パルスエンコーダ21から複数のパルスを入力したときにモータ起動と判断する構成とすることもできる。この構成では、駆動周波数の変化量に対して駆動速度の変化量が少ない起動直後の周波数領域も起動域に含まれ、この領域以降から加速制御が開始されるから、超音波モータ10をより滑らかに加速することができ、応答性をさらに向上させることができる。
【0017】
図8〜図10には、起動域と加速域において駆動周波数の低減率が異なる本実施例と、起動域と加速域において駆動周波数の低減率が同一である従来例を比較して示してある。各図において、横軸は時間、縦軸は超音波モータの回転速度であり、点線表示が本実施制御による場合を示し、実線表示が従来制御による場合を示している。
超音波モータの急加速を防止するよう駆動周波数の低減率を低く設定して一定とした場合は、図8のように、超音波モータは滑らかに加速されて安定に回転するが、起動時間が長くなって応答性がよくない。しかも超音波モータの負荷トルクが何らかの原因により大きくなった場合には、図9に示すように、起動時間がさらに長くなるだけでなく起動速度が高速となるから、超音波モータが急激に回転されて不安定動作となってしまう。一方、起動時間を短縮するよう駆動周波数の低減率を高く設定して一定とした場合には、図10のように起動時間は短縮されるが、加速域では急加速が繰り返されるので、超音波モータの安定した動作を得ることができない。
このように駆動周波数の低減率を一定としていた従来に対し、本実施形態では、起動域と加速域の各々で最適となるように駆動周波数の低減率を設定するので、超音波モータ10の負荷トルクが大きい場合や負荷トルクが一時的に変動した場合であっても、超音波モータ10を確実且つ速やかに起動するとともに、滑らかに加速させて安定に回転させることができる。
【0018】
以上では、本装置により制御される超音波モータがカメラのオートフォーカスレンズを駆動する実施形態について説明したが、超音波モータの被駆動体としては、カメラのオートフォーカスレンズだけでなく、ズームレンズや他の光学機器でもよいのは勿論である。特に、超音波モータを起動−停止−起動させる動作を頻繁に行う機器に本装置を適用すれば、より顕著な効果を発揮する。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動周波数の低減率を起動域と加速域において各々最適に設定し、設定した低減率で駆動周波数を徐々に低減して超音波モータを起動及び加速するので、超音波モータの負荷トルクが大きい場合や負荷トルクが一時的に変動した場合であっても、超音波モータを確実且つ速やかに起動するとともに、滑らかに加速させて安定に動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した超音波モータ駆動制御装置の制御系を示すブロック図である。
【図2】 同装置のモータ駆動制御の概要を説明する図である。
【図3】 同装置のメイン処理に関するフローチャートである。
【図4】 同装置の任意パルス数駆動処理に関するフローチャートである。
【図5】 同装置のUSM起動処理に関するフローチャートである。
【図6】 同装置のUSM加速処理に関するフローチャートである。
【図7】 超音波モータの駆動周波数−回転速度特性を示す図である。
【図8】 超音波モータの回転速度の時系列変化を、加速度が最適となるよう制御した従来例(負荷トルク小)と本実施例を比較して示す図である。
【図9】 超音波モータの回転速度の時系列変化を、加速度が最適となるよう制御した従来例(負荷トルク大)と本実施例を比較して示す図である。
【図10】 超音波モータの回転速度の時系列変化を、起動時間が最短となるように制御した従来例と本実施例を比較して示す図である。
【符号の説明】
10 超音波モータ
20 レンズCPU
21 パルスエンコーダ
22 超音波モータ駆動回路
23 EEPROM
30 カメラCPU
Claims (2)
- 超音波モータと、
該超音波モータを所定の初期駆動周波数で駆動開始させ、該駆動周波数を前記初期駆動周波数から段階的に低減することにより前記超音波モータを起動して所定の回転速度まで加速する駆動制御手段と、
前記超音波モータが所定角度回転する毎に検出パルスを出力する検出手段と、
第1のインターバルタイマ時間、第1のインターバルタイマ時間よりも短い第2のインターバルタイマ時間を繰り返し計時するタイマ手段と、
前記超音波モータの振動子の振幅に比例した振幅電圧を出力するセンサ電極を備え、
前記駆動制御手段は、前記駆動周波数を、前記駆動開始から起動するまでの起動域では前記初期駆動周波数から前記第1のインターバルタイマ時間が経過する毎に単位時間当たり第1の低減値ずつ低減し、前記超音波モータが起動してからは所定の回転速度に達するまでの加速域では前記第2のインターバルタイマ時間が経過する毎に単位時間当たり前記第1の低減値よりも小さい第2の低減値ずつ低減すること、
前記起動域では、前記振幅電圧を検知することなく前記検出パルスを検知して前記超音波モータの起動を検知すること、及び、
前記加速域では前記検出パルスを検知することなく前記振幅電圧を検知し、振幅電圧が予め設定された前記超音波モータの共振時の電圧よりも小さい所定電圧以上になったときに、前記駆動周波数の低減を停止することを特徴とする超音波モータ駆動制御装置。 - 請求項1記載の超音波モータ駆動制御装置において、前記検出手段はパルスエンコーダであって、前記起動域は、前記駆動制御手段によって前記超音波モータの駆動が開始されたときから前記検出パルスが出力されるまでの期間とする超音波モータ駆動制御装置。
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