JP4266877B2 - モニタ装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

モニタ装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 Download PDF

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Description

本発明は、モニタ装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置に係り、更に詳しくは、光源の発光パワーをモニタするモニタ装置、該モニタ装置を有する光ピックアップ装置、該光ピックアップ装置を備えた光ディスク装置に関する。
近年、情報記録媒体(メディア)としてCD(compact disc)やDVD(digital versatile disc)などの光ディスクをアクセス対象とする光ディスク装置が普及するようになった。この光ディスク装置には、光ディスクの記録面にレーザ光を照射するとともに、記録面からの反射光を受光するための装置として、光ピックアップ装置が搭載されている。
通常、光ピックアップ装置は、レーザ光を所定のパワー(発光パワー)で出射する光源、該光源から出射されたレーザ光を光ディスクの記録面に集光するとともに、記録面で反射されたレーザ光を所定の受光位置まで導く光学系、及びその受光位置に配置された受光素子などを備えている。
光ディスクでは、互いに反射率の異なるマーク領域及びスペース領域のそれぞれの長さとそれらの組み合わせとによって情報が記録される。
例えば、記録面に有機色素を含むCD−R(CD−recordable)、DVD−R(DVD−recordable)及びDVD+R(DVD+recordable)などの追記型の光ディスクでは、マーク領域を形成するときには発光パワーを大きくして色素を加熱及び溶解し、そこに接しているディスク基板部分を変質・変形させている。一方、スペース領域を形成するときにはディスク基板が変質・変形しないように発光パワーを再生時と同程度に小さくしている。これにより、マーク領域ではスペース領域よりも反射率が低くなる。
また、記録面に特殊合金を含むCD−RW(CD−rewritable)、DVD−RW(DVD−rewritable)及びDVD+RW(DVD+rewritable)などの書き換え可能な光ディスクでは、マーク領域を形成する時には、特殊合金を第1の温度に加熱したのち急冷し、アモルファス(非晶質)状態にしている。一方、スペース領域を形成する時には、特殊合金を第2の温度(<第1の温度)に加熱したのち徐冷し、結晶状態にしている。これにより、マーク領域ではスペース領域よりも反射率が低くなる。このような特殊合金の温度制御は光源の発光パワーを制御することによって行なわれる。
通常、光源として用いられる半導体レーザは電流駆動型であり、その発光パワーは供給される電流(駆動電流)によって制御されている。この駆動電流と発光パワーとの関係は「I−L特性」と呼ばれている。一般に、駆動電流の一部は半導体レーザ内で熱に変換されるため、使用中に半導体レーザの温度が徐々に上昇し、I−L特性が変化する場合がある。この場合には、駆動電流が一定であっても発光パワーが変動することとなる。そこで、記録中には、随時半導体レーザから出射された光束の一部をモニタ用光束としてモニタ用光検出器で受光し、その受光結果に応じて駆動電流を補正し、発光パワーの変動を抑制する、いわゆるAPC(Automatic Power Control)が行われている。
前記モニタ用光検出器は、戻り光束の影響を抑制するために、半導体レーザの前方に設置することが通例となっている。そして、光利用効率の減少を避けるため、半導体レーザから出射された光束のうち、光ディスクに照射されない光束、すなわちアクセスに利用されない光束を利用して発光パワーをモニタする光ピックアップ装置が提案された(例えば特許文献1参照)。
ところで、年々、記録速度は高速化し、それに伴って記録時の発光パワーは大きくなる傾向にある。そこで、今後記録速度が更に高速化したときに記録品質を維持するには、発光パワーの変動を更に小さくしなければならない。そして、そのためには、モニタ用光検出器の受光光量を増加させ、発光パワーのモニタ精度を高くすることが必要となる。しかしながら、特許文献1に開示されている光ピックアップ装置では、モニタ用光束を集光するための集光ミラーをできるだけ半導体レーザから出射された光束の強度中心近くに配置しようとすると、光学系との関係からその配置位置が制限され、組み込み作業や調整作業に時間がかかり、コスト上昇を招来するおそれがある。
また、最近では、パーソナルコンピュータ(パソコン)の小型化、薄型化に伴い、CD及びDVDのいずれにも対応できる光ディスク装置を内蔵するものが一般的になりつつある。この場合には、光ピックアップ装置は、CD用の光源とDVD用の光源とを備えているため、各光源の発光パワーをそれぞれモニタする必要がある。しかしながら、光源毎にモニタ用光検出器を設けると、大型化及び高価格化を招来するため、モニタ用光検出器を共通化することが望まれている。
特開2001−184709号公報
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、大型化及び高コスト化を招くことなく、光源の発光パワーを精度良くモニタすることができるモニタ装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、大型化及び高コスト化を招くことなく、光利用効率を低下させずに光源の発光パワーに関する情報を精度良く取得することができる光ピックアップ装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、大型化及び高コスト化を招くことなく、光ディスクに対して記録品質に優れた記録を行うことができる光ディスク装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、光学系に向けて光束を出射する光源の発光パワーをモニタするモニタ装置であって、前記光源から出射された光束のうち、前記光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部をモニタ用光束として前記光源から出射された光束の主光線方向と異なる方向に屈折させる光学素子と;前記モニタ用光束を受光し、受光光量に応じた光電変換信号を生成する受光素子と;を備え、前記光学素子には、前記モニタ用光束を屈折させる領域として、前記光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に対して傾斜した面が形成され、該傾斜した面は、前記光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に含まれる一方向に延設されていることを特徴とするモニタ装置である。
これによれば、光学系に向かう光束に影響することなく、十分な光強度を有するモニタ用光束を得るための光学素子の位置決めが容易となり、かつ装置の大型化を抑制することができる。従って、大型化及び高コスト化を招くことなく、光源の発光パワーを精度良くモニタすることが可能となる。
この場合において、前記光学素子は、前記光学系に向かう光束を透過させることとすることができる。また、前記光学素子は、前記光学系に向かう光束の発散度を変更することとすることができる。
本発明は、第2の観点からすると、光学系に向けて光束を出射する光源の発光パワーをモニタするモニタ装置であって、前記光源から出射された光束のうち、前記光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部をモニタ用光束として前記光源から出射された光束の主光線方向と異なる方向に屈折させる光学素子と;前記モニタ用光束を受光し、受光光量に応じた光電変換信号を生成する受光素子と;を備え、前記光学素子には、前記光学系に向かう光束の光路となる貫通孔が形成されていることを特徴とするモニタ装置である。
これによれば、光学系に向かう光束に影響することなく、十分な光強度を有するモニタ用光束を得るための光学素子の位置決めが容易となり、かつ装置の大型化を抑制することができる。従って、大型化及び高コスト化を招くことなく、光源の発光パワーを精度良くモニタすることが可能となる。
記モニタ装置において、前記光学素子にはテーパ面が形成され、前記傾斜した面は、前記テーパ面の少なくとも一部であることとすることができる。
この場合において、前記テーパ面の内側には、前記光学系に向かう光束が入射することとすることができる。
本発明は、第3の観点からすると、光学系に向けて択一的に光束を出射する複数の光源の発光パワーをそれぞれモニタするモニタ装置であって、前記複数の光源にそれぞれ対応し、光源から出射された光束のうち、前記光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部をモニタ用光束として、対応する光源から出射された光束の主光線方向と異なる方向に屈折させる複数の光学素子と;前記複数の光学素子からの各モニタ用光束を受光し、受光光量に応じた光電変換信号を生成する受光素子と;を備え、前記複数の光学素子には、前記モニタ用光束を屈折させる領域として、対応する光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に対して傾斜した面がそれぞれ形成され、前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子では、前記傾斜した面は、対応する光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に含まれる一方向に延設されていることを特徴とするモニタ装置である。
これによれば、光学系で利用される光束に影響することなく、十分な光強度を有するモニタ用光束を得るための各光学素子の位置決めが容易となり、かつ装置の大型化を抑制することができる。また、各光学素子からのモニタ用光束は1つの受光素子で受光されるため、低コスト化を図ることができる。従って、大型化及び高コスト化を招くことなく、光源の発光パワーを精度良くモニタすることが可能となる。
この場合において、前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子は、前記光学系に向かう光束を透過させることとすることができる。また、前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子は、前記光学系に向かう光束の発散度を変更することとすることができる。
本発明は、第4の観点からすると、光学系に向けて択一的に光束を出射する複数の光源の発光パワーをそれぞれモニタするモニタ装置であって、前記複数の光源にそれぞれ対応し、光源から出射された光束のうち、前記光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部をモニタ用光束として、対応する光源から出射された光束の主光線方向と異なる方向に屈折させる複数の光学素子と;前記複数の光学素子からの各モニタ用光束を受光し、受光光量に応じた光電変換信号を生成する受光素子と;を備え、前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子には、前記光学系に向かう光束の光路となる貫通孔が形成されていることを特徴とするモニタ装置である
これによれば、光学系で利用される光束に影響することなく、十分な光強度を有するモニタ用光束を得るための各光学素子の位置決めが容易となり、かつ装置の大型化を抑制することができる。また、各光学素子からのモニタ用光束は1つの受光素子で受光されるため、低コスト化を図ることができる。従って、大型化及び高コスト化を招くことなく、光源の発光パワーを精度良くモニタすることが可能となる。
記モニタ装置において、前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子にはテーパ面が形成され、前記傾斜した面は、前記テーパ面の少なくとも一部であることとすることができる。
この場合において、前記テーパ面の内側には、前記光学系に向かう光束が入射することとすることができる。
本発明は、第5の観点からすると、光ディスクの記録面に光を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、光源と;前記光源から出射された光束を光ディスクの記録面に集光するとともに、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置に導く光学系と;前記受光位置に配置された光検出器と;前記光源の発光パワーをモニタする本発明のモニタ装置と;を備える光ピックアップ装置である。
これによれば、本発明のモニタ装置を備えているため、大型化及び高コスト化を招くことなく、光利用効率を低下させずに光源の発光パワーに関する情報を精度良く取得することが可能となる。
本発明は、第6の観点からすると、複数種類の光ディスクの記録面に光を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、前記複数種類の光ディスクに個別に対応して設けられ、波長の異なる光束を択一的に出射する複数の光源と;前記各光束を対応する光ディスクの記録面に集光するとともに、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置に導く光学系と;前記受光位置に配置された光検出器と;前記複数の光源の発光パワーをモニタする本発明のモニタ装置と;を備える光ピックアップ装置である。
これによれば、本発明のモニタ装置を備えているため、大型化及び高コスト化を招くことなく、光利用効率を低下させずに各光源の発光パワーに関する情報を精度良く取得することが可能となる。
本発明は、第7の観点からすると、光ディスクに対して情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう光ディスク装置であって、本発明の光ピックアップ装置と;前記光ピックアップ装置を構成するモニタ装置の出力信号に基づいて、前記光ピックアップ装置を構成する光源の発光パワーを補正し、前記情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう処理装置と;を備える光ディスク装置である。

これによれば、処理装置によりモニタ装置の出力信号に基づいて、光源の発光パワーがほぼリアルタイムに補正されるため、温度変化などにより光源の発光特性が変動しても、光源は常に適切な発光パワーを維持することができる。従って、結果として大型化及び高コスト化を招くことなく、光ディスクに対して記録品質に優れた記録を行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図9に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る光ディスク装置20の概略構成が示されている。
この図1に示される光ディスク装置20は、光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、該光ピックアップ装置23をスレッジ方向(光ディスク15の半径方向)に駆動するためのシークモータ21、レーザ制御回路24、エンコーダ25、駆動制御回路26、再生信号処理回路28、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図1における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、本実施形態では一例として、光ディスク装置20は、CD及びDVDをアクセスの対象媒体とするものとする。すなわち、CD又はDVDの規格に準拠した情報記録媒体が光ディスク15に用いられる。
前記光ピックアップ装置23は、光ディスク15の記録面にレーザ光を照射するとともに、該記録面からの反射光を受光するための装置である。この光ピックアップ装置23は、いわゆる2波長光ピックアップ装置であり、一例として図2に示されるように、2つのホログラムユニット(HU1、HU2)、光学素子としての2つのモニタ用光屈折素子(L1、L2)、ビームスプリッタ54、コリメートレンズ52、立上げミラー56、対物レンズ60、受光素子としてのモニタ用受光器PDm、及び駆動系(フォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータ(いずれも図示省略))などを備えている。すなわち、ここでは、ビームスプリッタ54と、コリメートレンズ52と、立上げミラー56と、対物レンズ60とによって光学系が構成されている。
前記ホログラムユニットHU1は、光ディスク15がDVDのときに用いられ、一例として図3(A)に示されるように、波長が約660nmの光束を出射する光源としての半導体レーザLD1、該半導体レーザLD1の近傍に配置され、光ディスク15(ここでは、DVD)からの戻り光束を受光する光検出器としての受光器PD1、及び戻り光束を受光器PD1の受光面方向に分岐するためのホログラムHG1を有している。受光器PD1は、受光した戻り光束を電流信号に光電変換し、再生信号処理回路28に出力する。受光器PD1の出力信号は、ウォブル信号情報、RF信号情報及びサーボ信号情報などを含んでいる。なお、このホログラムユニットHU1は、出射される光束の最大強度出射方向が+Z方向となるように配置されている。
前記ホログラムユニットHU2は、光ディスク15がCDのときに用いられ、一例として図3(B)に示されるように、波長が約780nmの光束を出射する光源としての半導体レーザLD2、該半導体レーザLD2の近傍に配置され、光ディスク15(ここでは、CD)からの戻り光束を受光する光検出器としての受光器PD2、及び戻り光束を受光器PD2の受光面方向に分岐するためのホログラムHG2を有している。受光器PD2は、受光した戻り光束を電流信号に光電変換し、再生信号処理回路28に出力する。受光器PD2の出力信号は、ウォブル信号情報、RF信号情報及びサーボ信号情報などを含んでいる。なお、このホログラムユニットHU2は、出射される光束の最大強度出射方向が−X方向となるように配置されている。
図2に戻り、前記モニタ用光屈折素子L1は、ホログラムユニットHU1の+Z側に配置され、前記モニタ用光屈折素子L2は、ホログラムユニットHU2の−X側に配置されている。なお、モニタ用光屈折素子L1及びモニタ用光屈折素子L2の詳細については、後述する。
前記ビームスプリッタ54は、モニタ用光屈折素子L1の+Z側で、かつモニタ用光屈折素子L2の−X側に配置され、モニタ用光屈折素子L1からの光束を−X方向に分岐する。なお、モニタ用光屈折素子L2からの光束はビームスプリッタ54をそのまま透過する。
前記コリメートレンズ52は、ビームスプリッタ54の−X側に配置され、ビームスプリッタ54からの光束を略平行光とする。
前記立上げミラー56は、コリメートレンズ52の−X側に配置され、コリメートレンズ52からの光束の光路を+Y方向に曲げる。
前記対物レンズ60は、立上げミラー56の+Y側に配置され、立上げミラー56からの光束を集光し、光ディスク15の記録面に光スポットを形成する。
また、一例として図4に示されるように、コリメートレンズ52で略平行光とされた光束のうち、対物レンズ60に取り込まれ、光ディスク15に照射される光束が全て含まれるビーム径を有効径Deffと呼ぶこととする。なお、対物レンズ60は絞りApとともにトラッキング方向にシフトするため、有効径Deffは絞りApの口径よりも若干大きい。ここでは、有効径Deff内の光束が光ピックアップ装置23の光学系で利用される光束となる。すなわち、半導体レーザから出射された光束のうち、有効径Deff内の光束に対応する光束が光学系に向かう光束である。
ここで、前記モニタ用光屈折素子L1及びモニタ用光屈折素子L2について説明する。
モニタ用光屈折素子L1は、一例として図5(A)及び図5(A)のA−A線断面図である図5(B)に示されるように、半導体レーザLD1から出射された光束の入射面(−Z側の面)に皿状の凹部が形成されている。この凹部の底面101は光軸にほぼ垂直な平面である。また、凹部の周壁部102は光軸に直交する面に対して傾斜した斜面(テーパ面)となっている。すなわち、テーパ面の内側が底面101となる。なお、図5(A)では凹部の外形が光軸を中心とする円形として示されているが、楕円形であっても良い。さらに、凹部の外形が円あるいは楕円の一部を構成する弧状を含んでいても良い。
そして、一例として図6(A)及び図6(B)に示されるように、ホログラムユニットHU1から出射された光束のうち、底面101に入射した光束は、そのままモニタ用光屈折素子L1を透過し、ビームスプリッタ54に向かう。一方、周壁部102に入射した光束の一部は、モニタ用光束としてモニタ用受光器PDmの受光面方向に屈折される。
ここでは、コリメートレンズ52で略平行光とされたときにビーム径が有効径Deff内に含まれる光束(BM1とする)が底面101に入射するように設定されている。これにより、半導体レーザLD1から出射された光束のうち、光学系に向かう光束はモニタ用光屈折素子L1を透過し、光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部はモニタ用光屈折素子L1でモニタ用受光器PDmの受光面方向に屈折されることとなる。
モニタ用光屈折素子L1の位置決めについて説明する。
1.有効径Deff内の光束の光量を計測する計測器を所定位置に配置する。
2.モニタ用光屈折素子L1が配置されていない状態で半導体レーザLD1を発光させる。このときの計測器の計測値を基準値M1とする。
3.モニタ用光屈折素子L1をホログラムユニットHU1とビームスプリッタ54との間に配置する。
4.計測器の出力信号とモニタ用受光器PDmの出力信号とを監視しつつ、モニタ用光屈折素子L1をZ軸方向に移動し、計測器の計測値がほぼ基準値M1で、かつモニタ用受光器PDmの出力レベルが最大となる位置を最適位置とする。
5.モニタ用光屈折素子L1を最適位置に固定(例えばねじ止め)する。
このように、短時間で簡単にモニタ用光屈折素子L1をその最適位置に位置決めすることができる。
モニタ用光屈折素子L2は、一例として図7(A)及び図7(A)のB−B線断面図である図7(B)に示されるように、半導体レーザLD2から出射された光束の入射面に皿状の凹部が形成されている。この凹部の底面111は光軸にほぼ垂直な平面である。また、凹部の周壁部112は光軸に直交する面に対して傾斜した斜面(テーパ面)となっている。すなわち、テーパ面の内側が底面111となる。なお、図7(A)では凹部の外形が光軸を中心とする円形として示されているが、楕円形であっても良い。さらに、凹部の外形が円あるいは楕円の一部を構成する弧状を含んでいても良い。
そして、一例として図8に示されるように、ホログラムユニットHU2から出射された光束のうち、底面111に入射した光束は、そのままモニタ用光屈折素子L2を透過し、ビームスプリッタ54に向かう。一方、周壁部112に入射した光束の一部は、モニタ用光束としてモニタ用受光器PDmの受光面方向に屈折される。
ここでは、コリメートレンズ52で略平行光とされたときにビーム径が有効径Deff内に含まれる光束(BM2とする)が底面111に入射するように設定されている。これにより、光源LD2から出射された光束のうち、光学系に向かう光束はモニタ用光屈折素子L2を透過し、光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部はモニタ用光屈折素子L2でモニタ用受光器PDmの受光面方向に屈折されることとなる。
モニタ用光屈折素子L2の位置決めについて説明する。
1.有効径Deff内の光束の光量を計測する計測器を所定位置に配置する。
2.モニタ用光屈折素子L2が配置されていない状態で半導体レーザLD2を発光させる。このときの計測器の計測値を基準値M2とする。
3.モニタ用光屈折素子L2をホログラムユニットHU2とビームスプリッタ54との間に配置する。
4.計測器の出力信号とモニタ用受光器PDmの出力信号とを監視しつつ、モニタ用光屈折素子L2をX軸方向に移動し、計測器の計測値がほぼ基準値M2で、かつモニタ用受光器PDmの出力レベルが最大となる位置を最適位置とする。
5.モニタ用光屈折素子L2を最適位置に固定(例えばねじ止め)する。
このように、短時間で簡単にモニタ用光屈折素子L2をその最適位置に位置決めすることができる。
前記モニタ用受光器PDmは、ビームスプリッタ54の+Y側に、その受光面が各光源から出射された光束の主光線と略平行となるように配置され、受光したモニタ用光束の光量に応じたモニタ信号(光電変換信号)を生成し、レーザ制御回路24に出力する。
前記フォーカシングアクチュエータ(図示省略)は、対物レンズ60の光軸方向であるフォーカス方向に対物レンズ60を微少駆動するためのアクチュエータである。また、前記トラッキングアクチュエータ(図示省略)は、光ディスク15の半径方向であるトラッキング方向に対物レンズ60を微少駆動するためのアクチュエータである。
上記のように構成される光ピックアップ装置23の作用を簡単に説明する。先ず、光ディスク15がDVDの場合について説明する。
半導体レーザLD1から出射された光束は、ホログラムHG1を介してモニタ用光屈折素子L1に入射する。このモニタ用光屈折素子L1に入射した光束のうち、モニタ用光屈折素子L1の底面101に入射した光束はモニタ用光屈折素子L1を透過し、ビームスプリッタ54に入射する。そして、ビームスプリッタ54で−X方向に分岐された光束は、コリメートレンズ52で略平行光となった後、立上げミラー56で+Y方向に反射され、対物レンズ60を介して光ディスク15の記録面に微小スポットとして集光される。
光ディスク15の記録面で反射した反射光は、対物レンズ60で再び略平行光とされ、戻り光束として立上げミラー56で+X方向に反射され、コリメートレンズ52を介して、ビームスプリッタ54に入射する。このビームスプリッタ54で−Z方向に分岐された戻り光束は、モニタ用光屈折素子L1の底面101を透過し、ホログラムHG1に入射する。そして、ホログラムHG1で回折された戻り光束は、受光器PD1で受光される。
一方、モニタ用光屈折素子L1に入射した光束のうち、モニタ用光屈折素子L1の周壁部102に入射した光束は、屈折されてモニタ用受光器PDmで受光される。
次に、光ディスク15がCDの場合について説明する。
半導体レーザLD2から出射された光束は、ホログラムHG2を介してモニタ用光屈折素子L2に入射する。このモニタ用光屈折素子L2に入射した光束のうち、モニタ用光屈折素子L2の底面111に入射した光束は、モニタ用光屈折素子L2を透過し、ビームスプリッタ54に入射する。このビームスプリッタ54を透過した光束は、コリメートレンズ52で略平行光となった後、立上げミラー56で+Y方向に反射され、対物レンズ60を介して光ディスク15の記録面に微小スポットとして集光される。
光ディスク15の記録面で反射した反射光は、対物レンズ60で再び略平行光とされ、戻り光束として立上げミラー56で+X方向に反射され、コリメートレンズ52を介して、ビームスプリッタ54に入射する。このビームスプリッタ54を透過した戻り光束は、モニタ用光屈折素子L2の底面111を透過し、ホログラムHG2に入射する。そして、ホログラムHG2で回折されたCD用戻り光束は、受光器PD2で受光される。
一方、モニタ用光屈折素子L2に入射した光束のうち、モニタ用光屈折素子L2の周壁部112に入射した光束は、屈折されてモニタ用受光器PDmで受光される。
なお、光ディスク15がCDであるかDVDであるかは、記録面の反射率、サーボ追従性、及び光ディスク15に記録されているディスク情報などに基づいて、判別することができる。通常、この判別は光ディスク15が光ディスク装置20にセットされたときにCPU40によって行われる。そして、その判別結果はCPU40からレーザ制御回路24及び再生信号処理回路28などのディスクの種類に依存する処理を行う回路に通知される。これにより、レーザ制御回路24では、ホログラムユニットHU1及びホログラムユニットHU2のいずれかが制御対象として選択される。
図1に戻り、前記再生信号処理回路28は、受光器PD1、PD2の出力信号に基づいて、サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号など)、クロック信号、及びRF信号などを生成するとともに、アドレス情報を取得する。ここで生成されたサーボ信号は前記駆動制御回路26に出力され、クロック信号はエンコーダ25に出力される。また、アドレス情報はCPU40に出力される。さらに、再生信号処理回路28は、RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとして前記バッファマネージャ37を介して前記バッファRAM34に格納する。
前記駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのトラックエラー信号に基づいて、トラッキング方向に関する対物レンズ60の位置ずれを補正するための前記トラッキングアクチュエータの駆動信号を生成するとともに、フォーカスエラー信号に基づいて、対物レンズ60のフォーカスずれを補正するための前記フォーカシングアクチュエータの駆動信号を生成する。ここで生成された各駆動信号は光ピックアップ装置23に出力される。これにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。また、駆動制御回路26は、CPU40の指示に基づいて、シークモータ21を駆動するための駆動信号、及びスピンドルモータ22を駆動するための駆動信号を生成する。各駆動信号は、それぞれシークモータ21及びスピンドルモータ22に出力される。
前記バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク15から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM34へのデータの入出力は、前記バッファマネージャ37によって管理されている。
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路24に出力される。
前記レーザ制御回路24は、半導体レーザLD1及びLD2の発光パワーを制御する。このレーザ制御回路24は、一例として図9に示されるように、駆動信号生成回路24a、変調回路24b、レベル設定回路24c、及び補正回路24dなどから構成されている。
変調回路24bは、光ディスク15の種類(例えば、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+R及びDVD+RWなど)、エンコーダ25からの書き込み信号、及び再生信号処理回路28からのクロック信号などに基づいて、変調信号を生成する。ここで生成された変調信号は駆動信号生成回路24aに出力される。
レベル設定回路24cは、CPU40からの記録パワー、再生パワー、及び消去パワーに関するパワー情報に基づいて、上記変調信号の信号レベルを設定するレベル信号を生成する。ここで生成されたレベル信号は駆動信号生成回路24aに出力される。
補正回路24dは、モニタ用受光器PDmからのモニタ信号に基づいて、半導体レーザの発光パワーが適切な発光パワーを維持するように上記レベル信号を補正する補正信号を生成する。ここで生成された補正信号は駆動信号生成回路24aに出力される。
駆動信号生成回路24aは、変調回路24bの出力信号(変調信号)、レベル設定回路24cの出力信号(レベル信号)及び補正回路24dの出力信号(補正信号)に基づいて、光ディスク15がDVDのときには、半導体レーザLD1を駆動するための駆動信号を生成し、光ディスク15がCDのときには、半導体レーザLD2を駆動するための駆動信号を生成する。通常、記録時の駆動信号はパルス状の信号となり、再生時の駆動信号はほぼ一定レベルの信号となる。ここで生成された半導体レーザLD1の駆動信号は半導体レーザLD1に出力され、半導体レーザLD2の駆動信号は半導体レーザLD2に出力される。
前記インターフェース38は、上位装置90(例えば、パソコン)との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)などの標準インターフェースに準拠している。
前記フラッシュメモリ39は、プログラム領域及びデータ領域を含んで構成されている。フラッシュメモリ39のプログラム領域には、CPU40にて解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。また、データ領域には、光ディスクの種類(例えば、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+R及びDVD+RWなど)毎の記録条件、及び各半導体レーザの発光特性などが格納されている。
前記CPU40は、フラッシュメモリ39のプログラム領域に格納されているプログラムに従って前記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM41及びバッファRAM34に保存する。
《記録処理》
次に、光ディスク15にデータを記録する場合のCPU40の処理動作について簡単に説明する。なお、光ディスク15の種類は上述の如くしてすでに判別され、その判別結果は各回路に通知されているものとする。そこで、レーザ制御回路24では、ホログラムユニットHU1及びホログラムユニットHU2の一方がすでに選択されている。
1.上位装置90から記録要求のコマンドを受信すると、光ディスク15が記録速度に応じた線速度(又は回転数)で回転するように駆動制御回路26に指示するとともに、上位装置90から記録要求のコマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。
2.上位装置90から受信したデータ(以下、「ユーザデータ」という)をバッファRAM34に蓄積するようにバッファマネージャ37に指示する。
3.半導体レーザの発光パワーが再生時の発光パワーとなるようにレーザ制御回路24に指示する。
4.光ディスク15の回転が記録速度に応じた線速度(又は回転数)に達すると、前述したトラッキング制御及びフォーカス制御を駆動制御回路26に指示する。なお、トラッキング制御及びフォーカス制御は記録処理が終了するまで随時行われる。これにより、再生信号処理回路28からアドレス情報がCPU40に出力される。
5.再生信号処理回路28からのアドレス情報に基づいて、目標位置近傍に光ピックアップ装置23が位置するように駆動制御回路26に指示する。これにより、シーク動作が行なわれる。
6.バッファマネージャ37からバッファRAM34に蓄積されたユーザデータのデータ量が所定の量を超えたとの通知を受けると、エンコーダ25に書き込み信号の生成を指示する。これにより、光スポットの位置が目標位置に到達すると、半導体レーザの発光パワーは記録時の発光パワーとなり、光ディスク15へのユーザデータの記録が開始される。この記録中には、前述したように、レーザ制御回路24において、モニタ用受光器PDmからのモニタ信号に基づいて半導体レーザの駆動信号が適宜補正される。
7.上位装置90からのユーザデータがすべて記録されると処理を終了する。
《再生処理》
また、光ディスク15に記録されているデータを再生する場合のCPU40の処理動作について簡単に説明する。
1.上位装置90から再生要求のコマンドを受信すると、光ディスク15が再生速度に応じて回転するように駆動制御回路26に指示するとともに、再生要求のコマンドを受信した旨を再生信号処理回路28に通知する。
2.半導体レーザの発光パワーが再生時の発光パワーとなるようにレーザ制御回路24に指示する。
3.光ディスク15の回転が再生速度に応じた線速度(又は回転数)に達すると、前述したトラッキング制御及びフォーカス制御を駆動制御回路26に指示する。なお、トラッキング制御及びフォーカス制御は再生処理が終了するまで随時行われる。これにより、再生信号処理回路28からアドレス情報がCPU40に出力される。
4.再生信号処理回路28からのアドレス情報に基づいて、目標位置近傍に光ピックアップ装置23が位置するように駆動制御回路26に指示する。これにより、シーク動作が行なわれる。光スポットの位置が目標位置に到達すると、再生信号処理回路28によって、前述したようにしてデータが再生され、バッファRAM34に格納される。そして、バッファRAM34に蓄積された再生データはバッファマネージャ37によって、セクタ毎にインターフェース38を介して上位装置90に転送される。
5.上位装置90から指定されたデータがすべて再生されると処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光ピックアップ装置23では、モニタ用光屈折素子L1、L2(光学素子)とモニタ用受光器PDm(受光素子)とによってモニタ装置が構成されている。
また、本実施形態に係る光ディスク装置20では、レーザ制御回路24と、エンコーダ25と、CPU40及び該CPU40によって実行されるプログラムとによって、処理装置が実現されている。しかしながら、本発明がこれに限定されるものではないことは勿論である。すなわち、上記実施形態は一例に過ぎず、上記のCPU40によるプログラムにしたがう処理によって実現した処理装置の少なくとも一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
以上説明したように、本実施形態に係る光ピックアップ装置23によると、半導体レーザ(光源)から出射された光束は、モニタ用光屈折素子(光学素子)に入射する。モニタ用光屈折素子に入射した光束のうち、光学系に向かう光束はビームスプリッタ54に入射され、光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部はモニタ用光束としてモニタ用受光器PDm(受光素子)の受光面方向に屈折される。そして、モニタ用受光器PDmではモニタ信号(光電変換信号)が生成される。この場合には、モニタ用光屈折素子は半導体レーザとビームスプリッタ54との間の光路上に配置されるため、モニタ用光屈折素子と半導体レーザとの間隔あるいは、モニタ用光屈折素子とビームスプリッタ54との間隔を調整することにより、光ディスクに照射される光束に影響することなく、十分な光強度を有するモニタ用光束を得ることができる。すなわち、モニタ用光屈折素子の位置決めが容易となり、かつ光ピックアップ装置の大型化を抑制することができる。従って、大型化及び高コスト化を招くことなく、光源の発光パワーを精度良くモニタすることができ、光利用効率を低下させずに光源の発光パワーに関する情報を精度良く取得することが可能となる。
また、モニタ用受光器PDmは、その受光面が各モニタ用光屈折素子の光軸と略平行となるように配置されているため、光ピックアップ装置の大型化を抑制することができる。
また、モニタ用光屈折素子の周壁部の形状が、テーパ状であるため、モニタ用光屈折素子を作るために用いられる成形用の金型の製作が容易となる。また、成形されたモニタ用光屈折素子の仕上げが容易となる。
また、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、半導体レーザの発光パワーがほぼリアルタイムに補正されるため、温度変化などにより半導体レーザの発光特性が変動しても、半導体レーザは常に適切な発光パワーを維持することができる。従って、結果として大型化及び高コスト化を招くことなく、光ディスクに対して記録品質に優れた記録を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態において、モニタ用光屈折素子L1の凹所の底部が、一例として図10に示されるように、貫通孔103であっても良い。同様に、モニタ用光屈折素子L2の凹所の底部が、一例として図11に示されるように、貫通孔113であっても良い。
また、上記実施形態において、モニタ用光屈折素子L1を透過する光束の発散度を変える必要がある場合には、モニタ用光屈折素子L1の凹所の底部が、一例として図12に示されるように、レンズ形状であっても良い。同様に、モニタ用光屈折素子L2を透過する光束の発散度を変える必要がある場合には、モニタ用光屈折素子L2の凹所の底部が、一例として図13に示されるように、レンズ形状であっても良い。
なお、上記実施形態において、一例として図14(A)及び図14(B)に示されるように、モニタ用光屈折素子L1の凹所の底部101’が、矩形形状であっても良い。この場合には、X軸方向に延びる壁部102’で光学系に向かう光束よりも外周側の一部の光束が屈折されることとなる。同様に、一例として図15(A)及び図15(B)に示されるように、モニタ用光屈折素子L2の凹所の底部111’が、矩形形状であっても良い。この場合には、X軸方向に延びる壁部112’で光学系に向かう光束よりも外周側の一部の光束が屈折されることとなる。さらに、一例として図16(A)及び図16(B)に示されるように、−Y側の壁部はなくても良い。
また、上記実施形態では、各半導体レーザの発光パワーをそれぞれモニタする場合について説明したが、これに限らず、いずれか一方の半導体レーザの発光パワーをモニタしても良い。
また、上記実施形態では、情報の記録及び再生が可能な光ディスク装置について説明したが、これに限らず、情報の記録、再生、及び消去のうち少なくとも記録が可能な光ディスク装置であれば良い。
また、上記実施形態では、光ディスク装置がCD及びDVDをアクセスの対象媒体とする場合について説明したが、これに限らず、例えばいずれかに代えて、約405nmの波長の光束に対応する次世代の情報記録媒体を対象媒体としても良い。
また、上記実施形態では、光ディスク装置が2種類の光ディスクをアクセスの対象媒体とする場合について説明したが、これに限らず、例えば1種類あるいは3種類以上の光ディスクをアクセスの対象媒体としても良い。この場合に、CD、DVD及び上記次世代の情報記録媒体のいずれかが対象媒体であっても良い。そして、複数個の半導体レーザが設けられている場合には、そのうち少なくとも1つの半導体レーザの発光パワーをモニタしても良い。
本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図1における光ピックアップ装置の構成を説明するための図である。 図3(A)は図2におけるホログラムユニットHU1の詳細構成を説明するための図であり、図3(B)は図2におけるホログラムユニットHU2の詳細構成を説明するための図である。 光束の有効径を説明するための図である。 図5(A)は図2におけるモニタ用光屈折素子L1の形状を説明するための図であり、図5(B)は図5(A)のA−A線断面図である。 図6(A)及び図6(B)は、それぞれモニタ用光屈折素子L1の作用を説明するための図である。 図7(A)は図2におけるモニタ用光屈折素子L2の形状を説明するための図であり、図7(B)は図7(A)のB−B線断面図である。 図8(A)及び図8(B)は、それぞれモニタ用光屈折素子L2の作用を説明するための図である。 図1におけるレーザ制御回路の構成を説明するためのブロック図である。 図2におけるモニタ用光屈折素子L1の変形例1を説明するための図である。 図2におけるモニタ用光屈折素子L2の変形例1を説明するための図である。 図2におけるモニタ用光屈折素子L1の変形例2を説明するための図である。 図2におけるモニタ用光屈折素子L2の変形例2を説明するための図である。 図14(A)は図2におけるモニタ用光屈折素子L1の変形例3の形状を説明するための図であり、図14(B)は図14(A)のC−C線断面図である。 図15(A)は図2におけるモニタ用光屈折素子L2の変形例3の形状を説明するための図であり、図15(B)は図15(A)のD−D線断面図である。 図16(A)は図2におけるモニタ用光屈折素子L1の変形例4の形状を説明するための図であり、図16(B)は図2におけるモニタ用光屈折素子L2の変形例4の形状を説明するための図である。
符号の説明
15…光ディスク、20…光ディスク装置、24…レーザ制御回路(処理装置の一部)、25…エンコーダ(処理装置の一部)、40…CPU(処理装置の一部)、60…対物レンズ、L1…モニタ用光屈折素子(光学素子)、L2…モニタ用光屈折素子(光学素子)、LD1…半導体レーザ(光源)、LD2…半導体レーザ(光源)、PD1…受光器(光検出器)、PD2…受光器(光検出器)、PDm…モニタ用受光器(受光素子)。

Claims (19)

  1. 光学系に向けて光束を出射する光源の発光パワーをモニタするモニタ装置であって、
    前記光源から出射された光束のうち、前記光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部をモニタ用光束として前記光源から出射された光束の主光線方向と異なる方向に屈折させる光学素子と;
    前記モニタ用光束を受光し、受光光量に応じた光電変換信号を生成する受光素子と;を備え、
    前記光学素子には、前記モニタ用光束を屈折させる領域として、前記光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に対して傾斜した面が形成され、該傾斜した面は、前記光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に含まれる一方向に延設されていることを特徴とするモニタ装置。
  2. 前記光学素子は、前記光学系に向かう光束を透過させることを特徴とする請求項1に記載のモニタ装置。
  3. 前記光学素子は、前記光学系に向かう光束の発散度を変更することを特徴とする請求項1に記載のモニタ装置。
  4. 光学系に向けて光束を出射する光源の発光パワーをモニタするモニタ装置であって、
    前記光源から出射された光束のうち、前記光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部をモニタ用光束として前記光源から出射された光束の主光線方向と異なる方向に屈折させる光学素子と;
    前記モニタ用光束を受光し、受光光量に応じた光電変換信号を生成する受光素子と;を備え、
    前記光学素子には、前記光学系に向かう光束の光路となる貫通孔が形成されていることを特徴とするモニタ装置。
  5. 前記光学素子には、前記モニタ用光束を屈折させる領域として、前記光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に対して傾斜した面が形成されていることを特徴とする請求項に記載のモニタ装置。
  6. 前記光学素子にはテーパ面が形成され、
    前記傾斜した面は、前記テーパ面の少なくとも一部であることを特徴とする請求項に記載のモニタ装置。
  7. 前記テーパ面の内側には、前記光学系に向かう光束が入射することを特徴とする請求項に記載のモニタ装置。
  8. 前記受光素子の受光面は、前記光源から出射された光束の主光線方向と略平行であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のモニタ装置。
  9. 光学系に向けて択一的に光束を出射する複数の光源の発光パワーをそれぞれモニタするモニタ装置であって、
    前記複数の光源にそれぞれ対応し、光源から出射された光束のうち、前記光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部をモニタ用光束として、対応する光源から出射された光束の主光線方向と異なる方向に屈折させる複数の光学素子と;
    前記複数の光学素子からの各モニタ用光束を受光し、受光光量に応じた光電変換信号を生成する受光素子と;を備え、
    前記複数の光学素子には、前記モニタ用光束を屈折させる領域として、対応する光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に対して傾斜した面がそれぞれ形成され、
    前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子では、前記傾斜した面は、対応する光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に含まれる一方向に延設されていることを特徴とするモニタ装置。
  10. 前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子は、前記光学系に向かう光束を透過させることを特徴とする請求項に記載のモニタ装置。
  11. 前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子は、前記光学系に向かう光束の発散度を変更することを特徴とする請求項に記載のモニタ装置。
  12. 光学系に向けて択一的に光束を出射する複数の光源の発光パワーをそれぞれモニタするモニタ装置であって、
    前記複数の光源にそれぞれ対応し、光源から出射された光束のうち、前記光学系に向かう光束よりも外周側の光束の一部をモニタ用光束として、対応する光源から出射された光束の主光線方向と異なる方向に屈折させる複数の光学素子と;
    前記複数の光学素子からの各モニタ用光束を受光し、受光光量に応じた光電変換信号を生成する受光素子と;を備え、
    前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子には、前記光学系に向かう光束の光路となる貫通孔が形成されていることを特徴とするモニタ装置。
  13. 前記複数の光学素子には、前記モニタ用光束を屈折させる領域として、対応する光源から出射された光束の主光線方向に直交する面に対して傾斜した面がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項12に記載のモニタ装置。
  14. 前記複数の光学素子のうち少なくとも1つの光学素子にはテーパ面が形成され、
    前記傾斜した面は、前記テーパ面の少なくとも一部であることを特徴とする請求項13に記載のモニタ装置。
  15. 前記テーパ面の内側には、前記光学系に向かう光束が入射することを特徴とする請求項14に記載のモニタ装置。
  16. 前記受光素子の受光面は、前記複数の光源から出射された各光束の主光線方向と略平行であることを特徴とする請求項9〜15のいずれか一項に記載のモニタ装置。
  17. 光ディスクの記録面に光を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、
    光源と;
    前記光源から出射された光束を光ディスクの記録面に集光するとともに、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置に導く光学系と;
    前記受光位置に配置された光検出器と;
    前記光源の発光パワーをモニタする請求項1〜のいずれか一項に記載のモニタ装置と;を備える光ピックアップ装置。
  18. 複数種類の光ディスクの記録面に光を照射し、前記記録面からの反射光を受光する光ピックアップ装置であって、
    前記複数種類の光ディスクに個別に対応して設けられ、波長の異なる光束を択一的に出射する複数の光源と;
    前記各光束を対応する光ディスクの記録面に集光するとともに、前記記録面で反射された戻り光束を所定の受光位置に導く光学系と;
    前記受光位置に配置された光検出器と;
    前記複数の光源の発光パワーをモニタする請求項9〜16のいずれか一項に記載のモニタ装置と;を備える光ピックアップ装置。
  19. 光ディスクに対して情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう光ディスク装置であって、
    請求項17又は18に記載の光ピックアップ装置と;
    前記光ピックアップ装置を構成するモニタ装置の出力信号に基づいて、前記光ピックアップ装置を構成する光源の発光パワーを補正し、前記情報の記録、再生及び消去のうち少なくとも記録を行なう処理装置と;を備える光ディスク装置。
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