JP2005317158A - 光学系及び光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、光源101と受光素子102を同一のユニット104内に有するとともに前記光源101からの出射光束を透過し外部からの入射光を前記受光素子102に導く光学素子103を有する光源ユニット11と、該光源ユニット11からの光束を透過する光学部材(例えばレンズ)18,12を備えた光学系において、前記光源ユニット11の直近の位置に配置された光学部材(補正レンズ)18の光源側の面(レンズ面)から光源101までの距離をLとしたとき、前記面(レンズ面)の曲率半径を4L以上とする。これにより、光学部材の面(レンズ面)からの戻り光(迷光)の受光素子102への入射を低減することができる。
【選択図】図4
Description
図8はその一例を示すものであり、前記光源ユニットの光学素子としてホログラムを用いた光学系を有する光学装置(光ピックアップ装置)の構成例を示している。図8において、光源1から出射した光束(往路光)は、ホログラム2、コリメートレンズ3、光学部品7を透過し、対物レンズ4で情報記録媒体5に集光される。前記情報記録媒体5から反射された信号光(復路光)は、対物レンズ4、コリメートレンズ(検出レンズを兼ねる)3を透過し、ホログラム2で回折され、受光素子6で検出される。この様な光学装置は、形状が小型化しやすく、安価で構成できるため、近年良く利用されている。なお、図示を省略しているが、光源1と受光素子6は同一のユニット内に配置され、そのユニットの光束の出・入射部にホログラム2が配置されている。
この光学装置では図9に示すように、光源1から出射した光は、コリメートレンズ3、光学部品7を透過し、対物レンズ4で情報記録媒体5に集光される。前記情報記録媒体5から反射された信号光は、角度θ1傾斜された光学部品7からホログラム2を介して受光素子6で検出されるが、前記光学部品7を傾斜することにより、光学部品での反射戻り光が傾き、迷光が小さくなるので、ノイズの少ない良好な信号を得ることができる
また、前記光学部品7よりも光源1側に配置されたレンズのレンズ面形状によっては、そのレンズ面で反射された光が迷光となり、信号光と同じ経路をたどり受光素子6に入射してしまうことがあり、このような場合には図9の構成では対応できない。
また、本発明は、光源ユニットの近傍に配置された光学部材の光源側の面からの戻り光(迷光)の受光素子への入射を低減した光学系を用いることにより、信号に占める迷光(ノイズ)成分の少ない光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、迷光の受光素子への入射を低減した光ピックアップ装置を備えることにより、迷光によるノイズ成分が少なく安定な動作を行うことができる光情報記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の手段は、光源と受光素子を同一のユニット内に有するとともに前記光源からの出射光束を透過し外部からの入射光を前記受光素子に導く光学素子を有する光源ユニットと、該光源ユニットからの光束を透過する光学部材を備えた光学系において、前記光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材の光源側の面から光源までの距離をLとしたとき、前記面の曲率半径が4L以上であることを特徴とする(請求項1)。
また、第2の手段は、第1の手段の光学系において、前記光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材の光源側の面が平面であることを特徴とする(請求項2)。
さらに第3の手段は、第1の手段の光学系において、前記光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材の光源側の面が凸面であることを特徴とする(請求項3)。
また、第5の手段は、第1〜第4のいずれか一つの手段の光学系において、光源の波長が異なる2種類の光源ユニットと、該光源ユニットからの光束をコリメートする共通のコリメートレンズを有し、一方の光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材は、該光源ユニットとコリメートレンズの間に配置され、光学系の焦点距離を補正する補正レンズであることを特徴とする(請求項5)。
また、第7の手段は、情報記録媒体に対して情報の記録または再生または消去を行う光情報記録再生装置において、第6の手段の光ピックアップ装置を備えたことを特徴とする(請求項7)。
また、光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材の光源側の面を平面にすることにより、面の加工がしやすくなる。
また、光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材の光源側の面を凸面にすることにより、さらに光学部材の光源側の面からの迷光量を減らすことができ、信号にオフセットの載り難い光学系を提供できる。
また、光学系が、光源の波長が異なる2種類の光源ユニットと、該光源ユニットからの光束をコリメートする共通のコリメートレンズを有し、一方の光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材は、該光源ユニットとコリメートレンズの間に配置され、光学系の焦点距離を補正する補正レンズである場合には、前記補正レンズのレンズ面の曲率半径を4L以上とすることにより、レンズ面からの戻り光(迷光)の受光素子への入射を低減することができ、さらに、補正レンズのレンズ面を平面にすることにより、レンズ面の加工がしやすくなる。また、補正レンズのレンズ面を凸面にすることにより、さらにレンズ面からの迷光量を減らすことができ、信号にオフセットの載り難い光学系を提供できる。
また、本発明に係る光情報記録再生装置では、迷光の受光素子への入射を低減した光ピックアップ装置を備えることにより、迷光によるノイズ成分が少なく安定な動作を行うことができる光情報記録再生装置を提供することができる。
ここで、光源101から補正レンズ18までの距離Lが4.18mmの場合、補正レンズ18の第1面の曲率半径Rと迷光量(フレア量)の関係を計算した結果を図5に示す。なお、図5において、曲率半径のマイナスは凹面になっている場合である。
また、図6は横軸を曲率(1/R)に直したものであり、プラスが凸面を表している。図6から明らかなように、補正レンズ18の第1面を凸面にすることにより、さらにレンズ面からの迷光量を減らすことができ、サーボ信号にオフセットの載り難い光ピックアップ装置用光学系を提供できる。
この図7に示される光ディスクドライブ装置20は、光ディスク15を回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、レーザコントロール回路24、エンコーダ25、モータドライバ27、再生信号処理回路28、サーボコントローラ33、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、ROM39、記憶手段としてのフラッシュメモリ42、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図7における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。
前記バッファマネージャ37では、バッファRAM34へのデータの入出力を管理し、蓄積されたデータ量が所定の値になると、CPU40に通知する。
前記モータドライバ27では、サーボコントローラ33からの制御信号及びCPU40の指示に基づいて、光ピックアップ装置23及びスピンドルモータ22を制御する。
また、前記レーザコントロール回路24では、エンコーダ25からの書き込みデータに基づいて、光ピックアップ装置23からのレーザ光出力を制御する。なお、レーザコントロール回路24では、CPU40の指示に基づいて、第1の半導体レーザと第2の半導体レーザのいずれか一方を制御対象とする。
前記ROM39には、CPU40にて解読可能なコードで記述された後述する光ディスクの種類を判別するプログラム(「ディスク判別プログラム」という)を含むプログラムが格納されている。前記フラッシュメモリ42は、不揮発性のメモリであり、CPU40からの書き込み及び読み出しが可能であるとともに、電源が切られても記録された内容は保持される。
また、この光ディスクドライブ装置20では、一例としてCD−ROM、CD−R、CD−RW等のCD系光ディスクと、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD+RW、DVD+R等のDVD系光ディスクへのアクセスが可能である。
12:コリメートレンズ
13:偏向ミラー
14:対物レンズ
15:光ディスク(情報記録媒体)
17:光路合成・分離用の光学部材
18:補正レンズ
20:光ディスクドライブ装置(光情報記録再生装置)
23:光ピックアップ装置
101:光源(半導体レーザ)
102:受光素子
103:ホログラム
104:ユニット
Claims (7)
- 光源と受光素子を同一のユニット内に有するとともに前記光源からの出射光束を透過し外部からの入射光を前記受光素子に導く光学素子を有する光源ユニットと、該光源ユニットからの光束を透過する光学部材を備えた光学系において、
前記光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材の光源側の面から光源までの距離をLとしたとき、前記面の曲率半径が4L以上であることを特徴とする光学系。 - 請求項1記載の光学系において、
前記光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材の光源側の面が平面であることを特徴とする光学系。 - 請求項1記載の光学系において、
前記光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材の光源側の面が凸面であることを特徴とする光学系。 - 請求項1〜3のいずれか一つに記載の光学系において、
前記光源ユニットは、前記光学素子としてホログラムを有するホログラム光源ユニットであることを特徴とする光学系。 - 請求項1〜4のいずれか一つに記載の光学系において、
光源の波長が異なる2種類の光源ユニットと、該光源ユニットからの光束をコリメートする共通のコリメートレンズを有し、一方の光源ユニットの直近の位置に配置された光学部材は、該光源ユニットとコリメートレンズの間に配置され、光学系の焦点距離を補正する補正レンズであることを特徴とする光学系。 - 光源からの光束を情報記録媒体に集光し、該情報記録媒体からの戻り光束を受光素子で受光する光学系を備え、前記情報記録媒体に対して情報の記録または再生または消去を行う光ピックアップ装置において、
前記光学系として、請求項1〜5のいずれか一つに記載の光学系を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 情報記録媒体に対して情報の記録または再生または消去を行う光情報記録再生装置において、
請求項6記載の光ピックアップ装置を備えたことを特徴とする光情報記録再生装置。
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