JP4265921B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、印刷機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置では、一般に、画像形成装置本体が本来備えている給紙装置の用紙(シート状記録媒体)の積載容量(積載収容枚数)には数百枚レベルでの上限がある。排紙側においては排紙トレイを昇降可能に設け、排紙トレイを下降させながら積載枚数を増大させる構成が知られている。
印刷やコピー等の画像形成を大量に行う必要がある作業では、給紙装置における用紙のセットを何回も行えばよいが、セット作業が面倒であり、作業時間のロスを無くすためには用紙が無くなる頃合をオペレータが監視しなければならない煩わしさがあった。
【0003】
このような面倒さを無くすために、近年においては画像形成装置本体に数千枚レベルで用紙の積載が可能な大量給紙ユニットや大量排紙ユニットをオプションで付設したり、専用ユニットとして設けたりすることが行われている。
オプションで付設する場合には、大量給紙ユニットや大量排紙ユニットは汎用の画像形成装置本体に対してオフライン制御で接続される。専用ユニットとして設ける場合には、大量給紙ユニットや大量排紙ユニットは専用の画像形成装置本体に対してオンライン制御で接続される。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−272658号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
大量排紙ユニットを画像形成装置本体にオフライン制御で接続した場合、満杯状態や排紙ジャムが発生しても画像形成装置本体との通信がなされないために画像形成装置本体の動作(例えば印刷動作)を停止することができなかった。
大量給紙ユニットを画像形成装置本体にオフライン制御で接続した場合、用紙サイズを画像形成装置本体側で認識することができないので、操作パネルで設定した用紙サイズと実際に給紙される用紙サイズが異なる不具合があった。
オンラインでオプションユニットを接続する場合、画像形成装置本体が専用品に限られ、オプションユニットの使用における汎用性が望めなかった。
【0006】
本発明は、接続状況に応じてオンライン制御、オフライン制御のいずれかで正確な制御を行うことができ、これによってオンライン制御における給紙サイズミス等の不具合防止効果を得ることができるとともに、画像形成システムとしての汎用性を高めることができる画像形成装置の提供を、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、シート状記録媒体に画像を形成する画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に対して任意に接続されるオプションユニットを有し、上記オプションユニットは、電源オン時に上記画像形成装置本体がオンライン通信可能か否かを検知する通信プログラムと、上記画像形成装置本体がオンライン通信可能な場合には上記画像形成装置本体との間で信号の授受を行うオンライン制御とし、オンライン通信できない場合には上記画像形成装置本体との間で信号の授受を行わずに該オプションユニットを動作させるオフライン制御とする制御手段とを備えている、という構成を採っている。
【0008】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、上記オプションユニットがシート状記録媒体を大量に積載可能な大量給紙ユニットであり、該大量給紙ユニットがオンライン通信可能に接続された場合、上記画像形成装置本体では、シート状記録媒体の検知情報については上記大量給紙ユニットの制御手段から送信されるコマンドを用いる、という構成を採っている。
【0009】
請求項3記載の発明では、請求項2記載の画像形成装置において、上記大量給紙ユニットがシート状記録媒体の給紙ジャムを検知する機能を有し、上記画像形成装置本体では上記大量給紙ユニットから給紙ジャムのコマンドを受信したときは給紙ジャムの警告を行い、画像形成動作を停止する制御を行う、という構成を採っている。
【0010】
請求項4記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、上記オプションユニットがシート状記録媒体を大量に積載可能な大量排紙ユニットであり、該大量排紙ユニットがオンライン通信可能に接続された場合、該大量排紙ユニットの制御手段は該大量排紙ユニットにシート状記録媒体が残っている場合にはシート状記録媒体有りのコマンドを上記画像形成装置本体へ送信し、該画像形成装置本体ではシート状記録媒体積載コマンドを受信した場合にはシート状記録媒体有りの警告を行う、という構成を採っている。
【0011】
請求項5記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、上記オプションユニットがシート状記録媒体を大量に積載可能な大量排紙ユニットであり、該大量排紙ユニットが排紙ジャム検知機能を有し、該大量排紙ユニットがオンライン通信可能に接続された場合、上記画像形成装置本体では上記大量排紙ユニットから排紙ジャムのコマンドを受信したときは排紙ジャムの警告を行い、画像形成動作を停止する制御を行う、という構成を採っている。
【0012】
請求項6記載の発明では、請求項1記載の画像形成装置において、上記オプションユニットがシート状記録媒体を大量に積載可能な大量排紙ユニットであり、該大量排紙ユニットが排紙満杯検知機能を有し、該大量排紙ユニットがオンライン通信可能に接続された場合、上記画像形成装置本体では上記大量排紙ユニットから排紙満杯のコマンドを受信すると排紙満杯の警告を行い、画像形成動作を停止する制御を行う、という構成を採っている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1乃至図13に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて本実施形態における画像形成装置としての孔版印刷装置(孔版印刷システム)の概要を説明する。孔版印刷装置1は、画像形成装置本体としての印刷装置本体2と、該印刷装置本体2に対して着脱可能で、オンライン接続されたオプションユニットとしての大量給紙ユニット3と、同様に印刷装置本体2に対して着脱可能で、オンライン接続されたオプションユニットとしての大量排紙ユニット4を有している。
大量給紙ユニット3は、給紙本体部5と、中間搬送部6を有している。給紙本体部5には、図示しない駆動機構(給紙モータ、ピニオンギア、ラックを有する)によりエレベータ方式で昇降する給紙台7と、該給紙台7に積載されるシート状記録媒体としての印刷用紙8の先端部を揃える前板9と、給紙コロ10と、分離コロ11等が設けられている。給紙台7には、印刷用紙8の有無を検知する用紙有無検知センサ12、印刷用紙8の給紙方向の長さを検知する用紙長さ検知センサ13、印刷用紙8の給紙方向と直交する幅方向の長さを検知する図示しない用紙幅検知センサ等が設けられている。
【0014】
図3に示すように、給紙台7の上昇は給紙位置検知センサ14によって適正高さに設定されるようになっている。給紙コロ10と分離コロ11は、分離コロ11の回転軸11aを支点として回動するフレーム15に支持されており、給紙コロ10の外周面には軸16aを支点として回動するアーム16の一端部に設けられたカムフォロア16bが当接している。給紙台7が上昇して印刷用紙8の上面が給紙コロ10を押し上げると、アーム16が回動してその他端部16cが給紙位置検知センサ14をオン又はオフさせることにより給紙モータが停止される。印刷用紙8が給紙されて積載枚数が減っていくと、アーム16が回動して給紙位置検知センサ14がオン又はオフし、給紙モータを回転させる。これにより給紙台7は常に適正な位置に保たれる。
給紙台7の下限位置は図示しない下限検知センサにより規制される。
【0015】
図1に示すように、大量給紙ユニット3の中間搬送部6は、搬送路17を有する中間搬送本体部18と、搬送路17を開放可能なカバー19と、搬送路17において印刷用紙8を搬送する複数の搬送ローラ対20と、カバー19に設けられ、印刷用紙8を検知する複数の用紙検知センサ21等を有している。
中間搬送本体部18には搬送ローラ対20を駆動する図示しない中間搬送モータが設けられており、用紙検知センサ21で紙間距離をチェックしながら(後続の印刷用紙8が先行の印刷用紙8を追い越さないように且つ紙間距離が不均一にならないように制御して)順次印刷用紙8を搬送するようになっている。
大量給紙ユニット3は印刷装置本体2の給紙部に取って代わる存在であり、中間搬送部6の先端部が印刷装置本体2の給紙部に進入するように設定される。印刷装置本体2の給紙部には、給紙台22、前板23、給紙コロ24等が設けられており、給紙台22には、用紙有無検知センサ25、用紙長さ検知センサ26、図示しない用紙幅検知センサ等が設けられている。
大量給紙ユニット3を接続した場合、印刷装置本体2の給紙部の機能は不要となるので、中間搬送本体部18には用紙有無検知センサ25を遮蔽してオンにする(無効化する)遮蔽部材27と、用紙長さ検知センサ26を遮蔽してオンにする(無効化する)遮蔽部材28が設けられている。これらの遮蔽部材27、28は、それぞれ図示しないソレノイドにより遮蔽位置と退避位置に選択的に設定されるようになっている。遮蔽部材27、28を用いずに、大量給紙ユニット3が接続された場合、印刷装置本体2の給紙部からの情報を無効とする制御方式としてもよい。
【0016】
大量排紙ユニット4は印刷装置本体2に搬送路29により連結されている。大量排紙ユニット4は、給紙台7と同様の駆動機構により昇降する排紙台30と、排出される印刷用紙8の先端を突き当てる突き当て板31を有している。排紙台30は、一対のサイドフェンス32と、エンドフェンス33を有している。また、大量排紙ユニット4には、排紙台30の下限位置を規制する下限検知センサ34と、排紙台30の上限位置を規制する上限検知センサ35と、排紙台30に積載された印刷用紙8の上面を検知する紙面検知センサ36が設けられている。これらのセンサとして本実施形態では反射型フォトセンサを用いているが、上限検知センサ35、下限検知センサ34にはフィラー型の機械式のセンサを用いてもよい。
印刷用紙8が排紙台30に排出・積載され、紙面検知センサ36がオンすると、排紙台30が一定時間下降され、排出口からの用紙落下距離Hが略一定に保たれるようになっている。
【0017】
図2に基づいて、孔版印刷装置1の制御系統を説明する。
印刷装置本体2は制御手段37を有しており、制御手段37は大量給紙ユニット3に対するシリアルインターフェース38、大量排紙ユニット4に対するシリアルインターフェース39、CPU40等を備えている。
大量給紙ユニット3は制御手段41を有しており、制御手段41は印刷装置本体2に対するシリアルインターフェース42、CPU43等を備えている。大量排紙ユニット4は制御手段44を有しており、制御手段44は印刷装置本体2に対するシリアルインターフェース45、CPU46等を備えている。
【0018】
[印刷装置本体2の制御プログラムの説明]
印刷装置本体2の制御プログラムには、通信インターフェースを通して接続されているオプションユニットを検知するための通信プログラムがあり、電源オン時や一定間隔でこのプログラムによって接続されているオプションユニットを検知することができる。
オプションユニットが接続されていることが検知されると、制御手段37は接続されたオプションユニットに対してオンライン制御を実行する。
印刷装置本体2のオプションユニット検知制御を図4のフローチャートに基づいて説明する。制御手段37は大量給紙ユニット3が接続されているかどうかをチェックし(S1)、接続されているときには大量給紙ユニット接続フラグをセットする(S2)。次に大量排紙ユニット4が接続されているかどうかをチェックし(S3)、接続されているときには大量排紙ユニット接続フラグをセットする(S4)。S1において大量給紙ユニット3が接続されていないときには大量給紙ユニット接続フラグをクリアし(S5)、S3に進む。S3において、大量排紙ユニット4が接続されていないときには大量排紙ユニット接続フラグをクリアする(S6)。
【0019】
大量給紙ユニット3接続時の制御では、印刷用紙8のサイズ検知は、印刷装置本体2が有している給紙台22の用紙長さ検知センサ26、用紙幅検知センサの検知情報を用いずに大量給紙ユニット3から送信された用紙サイズのコマンドを用いる。用紙有無検知についても給紙台22の用紙有無検知センサ25の検知情報を用いずに大量給紙ユニット3から送信された用紙有無のコマンドを用いる。
図5に基づいて印刷装置本体2の給紙制御を説明する。
制御手段37は大量給紙ユニット3の接続フラグがセットになっているかどうかをチェックし(S11)、セットされている場合には大量給紙ユニット3が接続されたオンライン給紙制御を行う(S12)。セットされていない場合(図6に示す状態)には、通常給紙制御、すなわち、印刷装置本体2の給紙部による給紙制御を行う(S13)。
図7に基づいて印刷装置本体2の排紙制御を説明する。
制御手段37は大量排紙ユニット4の接続フラグがセットになっているかどうかをチェックし(S21)、セットされている場合には大量排紙ユニット4が接続されたオンライン排紙制御を行う(S22)。セットされていない場合(図8に示す状態)には、通常排紙制御、すなわち、印刷装置本体2の排紙部による排紙制御を行う(S23)
【0020】
製版(版付け印刷)、試し印刷、印刷の開始時には、大量給紙ユニット3に印刷開始のコマンドを送信する。大量給紙ユニット3から用紙サイズデータのコマンドを受信すると製版動作が開始され、用紙有りのコマンドを受信すると動作継続し、版付け印刷、試し印刷、印刷の各動作を開始する。
大量給紙ユニット3から用紙無しのコマンドを受信すると、印刷動作を停止する。給紙ジャムのコマンドを受信すると、ジャム表示を行い印刷動作停止する。その後ジャム解除のコマンドを受信すると、ジャム表示を消す。詳しくは後述する。
大量給紙ユニット3の非接続時の制御は、大量給紙ユニット3が付いていないものとして動作を行う。給紙ジャムのコマンドの受信が出来ないため、印刷装置本体2の給紙部が不送りジャムになるまで印刷を継続する。詳しくは後述する。
大量排紙ユニット4の接続時の制御は、製版(版付け印刷)、試し印刷、印刷の開始時には、大量排紙ユニット4に印刷開始のコマンドを送信する。大量排紙ユニット4から排紙準備のコマンドを受信すると製版動作が開始され、排紙準備完了のコマンドを受信すると動作継続し、版付け印刷、試し印刷、印刷の各動作を開始する。大量排紙ユニット4から排紙ジャムのコマンドを受信すると、印刷動作を停止する。排版満杯のコマンドを受信すると、排紙満杯表示を行い、印刷動作停止する。その後排紙満杯解除のコマンドを受信すると、排紙満杯表示を消す。詳しくは後述する。
大量排紙ユニット4の非接続時の制御は、大量排紙ユニット4が付いていないものとして動作を行う。排紙ジャムや排版満杯のコマンドの受信が出来ないため、印刷装置本体2の排紙部がジャムになるまで印刷を継続する。詳しくは後述する。
【0021】
[大量給紙ユニット3の制御プログラムの説明]
印刷装置本体2同様に大量給紙ユニット3の制御プログラムにも、通信インターフェースを通して接続されている印刷装置本体2を検知するための通信プログラムがあり、電源オン時にプログラムによって接続されている印刷装置本体2を検知することができる。検知すると、制御プログラムでは印刷装置本体2が接続されているとしてオンライン制御を実行し、検知出来ないとオフライン制御で動作するようになる。
大量給紙ユニット3の印刷装置本体検知制御を図9のフローチャートに基づいて説明する。制御手段41は印刷装置本体2が接続されているかどうかをチェックし(S31)、接続されているときは印刷装置本体接続フラグをセットする(S32)。印刷装置本体2が接続されていないときは印刷装置本体接続フラグをクリアする(S33)。
【0022】
印刷装置本体2接続時の制御は、用紙サイズデータのコマンドを一定間隔で送信する。すなわち、大量給紙ユニット3の給紙台7に積載されている用紙サイズのコマンドを印刷装置本体2に送信する。上述のように、用紙サイズ検知は用紙長さと用紙幅のそれぞれについて行われる。
【0023】
(大量給紙ユニット3のオンライン動作)
用紙有無のコマンドについては、用紙有無検知センサ12の検知情報に基づいて、用紙有りのときには、用紙有りのコマンドを、用紙無しのときには、用紙無しのコマンドを一定間隔で送信する。
印刷装置本体2から印刷開始のコマンドを受信すると、制御手段41は給紙台7を適正高さまで上昇させる。その後図示しない分離モータを動作させて最上の1枚の印刷用紙8を給紙する。給紙された印刷用紙8は中間搬送部6を搬送され、その最先端部(印刷装置本体2により給紙可能な位置)まで搬送されて停止する。印刷用紙8が最先端部まで搬送されて停止すると、用紙有りのコマンドを印刷装置本体2に送信する。中間搬送部6の最先端部まで搬送された印刷用紙8は、印刷装置本体2の給紙コロ24によって図示しない印刷部へ向けて給紙される。
印刷装置本体2によって中間搬送部6の先端部にあった印刷用紙8が給紙され、用紙検知センサ21により印刷用紙8が無いと検知されると、制御手段41は再度分離モータを動作させて給紙台7上の印刷用紙8を1枚給紙する。この給紙動作が印刷動作中繰り返される。
【0024】
分離モータを動作させて印刷用紙8の給紙を開始してから中間搬送部6の最先端部まで搬送されて停止するときに、一定時間内に用紙検知センサ21により印刷用紙8が検知されなかった場合には、制御手段41は印刷装置本体2に給紙ジャムのコマンドを送信する。
【0025】
(オンライン時の大量給紙ユニット3のイニシャル動作)
大量給紙ユニット3のイニシャルスイッチ47(図1)を押下すると、給紙台7が適正高さまで上昇し、分離モータが動作して最上の印刷用紙8の給紙を開始する。給紙された印刷用紙8は中間搬送部6を搬送され、その最先端部まで搬送されて停止する。このとき、遮蔽部材27により印刷装置本体2の給紙台22の用紙有無検知センサ25は遮蔽されており、これによって印刷装置本体2では用紙有りとなり、製版、印刷キーが有効になる。
オンライン時、給紙台7を下降させる給紙台下降スイッチ48(図1)を押下している間、給紙台7は下限検知センサに検知される位置まで下降する。
【0026】
(大量給紙ユニット3のオフライン動作)
オプションユニットとのオンライン通信機能を有しない画像形成装置本体との接続時の制御は、オフラインでの動作となる。
画像形成装置本体との通信を行わないために、接続する画像形成装置本体は、どのようなものでも良い。たとえばプリンタ、インクジェットプリンタ、孔版印刷装置、オフセット印刷機、複写機など接続可能となる。
大量給紙ユニット3のイニシャルスイッチ47を押下すると、給紙台7が適正高さまで上昇し、分離モータが動作して最上の印刷用紙8の給紙を開始する。給紙された印刷用紙8は中間搬送部6を搬送され、その最先端部まで搬送されて停止する。このとき、遮蔽部材27により印刷装置本体2の給紙台22の用紙有無検知センサ25は遮蔽されており、これによって印刷装置本体2では用紙有りとなる。
印刷装置本体2によって中間搬送部6の先端部にあった印刷用紙8が給紙され、用紙検知センサ21により印刷用紙8が無いと検知されると、制御手段41は再度分離モータを動作させて給紙台7上の印刷用紙8を1枚給紙する。この給紙動作が印刷動作中繰り返される。用紙サイズ検知では、オフラインのため、画像形成装置本体の給紙台上の用紙長さと用紙幅がそれぞれ手動によって設定される。
大量給紙ユニット3の給紙台下降スイッチ48を押下している間、給紙台7は下限検知センサに検知される位置まで下降する。
【0027】
[大量排紙ユニット4の制御ブログラムの説明]
印刷装置本体2同様に大量排紙ユニット4の制御プログラムにも、通信インターフェースを通して接続されている印刷装置本体2を検知するための通信プログラムがあり、電源オン時にプログラムによって接続されている印刷装置本体2を検知することができる。検知すると、制御プログラムでは印刷装置本体2が接続されているとして制御を実行する。大量排紙ユニット4の印刷装置本体検知制御は図9のフローチャートで示したのと同様であるので省略する。
【0028】
(オンライン時の大量排紙ユニット4の電源オン時動作)
印刷装置本体2接続時の制御では、電源オン時にプログラムによって接続されている印刷装置本体2を検知すると、排紙台30上に印刷用紙8が載ったままになっているときは、制御手段44は印刷用紙有りのコマンド(排紙台積載コマンド)を印刷装置本体2に送信する。
印刷装置本体2は、排紙台積載コマンドを受信すると、図示しない操作パネルの液晶表示部に「排紙台に用紙有り」の警告表示を行う。
【0029】
(オンライン時のサイドフェンス、エンドフェンスの位置合わせ)
大量排紙ユニット4に電動サイドフェンス、電動エンドフェンスがある場合には、印刷装置本体2から印刷用紙サイズデータを受信すると、排紙台30上に印刷用紙8が載っていないときに、印刷用紙サイズデータに合わせて電動サイドフェンス、電動エンドフェンスが制御手段44により移動制御される。
大量排紙ユニット4に手動サイドフェンス、手動エンドフェンス、これらの位置を検知する用紙サイズセンサがある場合には、印刷装置本体2から印刷用紙サイズデータを受信すると、排紙台30上に印刷用紙8が載っていないときに、印刷用紙サイズに合わせて手動で合わせたサイドフェンス、エンドフェンスの位置を用紙サイズセンサで検知する。
【0030】
印刷装置本体2から送信された印刷用紙サイズデータと比較して同じでない場合には、排紙台サイズ不適合コマンドを印刷装置本体2に送信する。印刷機本体は、排紙台サイズ不適合コマンドを受信すると、操作パネルの液晶表示部に「排紙台サイズ不適合」の警告表示を行う。
また、印刷装置本体2から印刷用紙サイズデータをもらわないで、排紙台30上に印刷用紙8が載っていないときに、印刷用紙サイズに合わせて手動で合わせたサイドフェンス、エンドフェンスの位置を用紙サイズセンサで検知して印刷用紙サイズデータを印刷装置本体2に送信する場合にも、印刷装置本体2は、印刷用紙サイズデータと排紙台サイズを比較して同じでない場合には、操作パネルの液晶表示部に「排紙台サイズ不適合」の警告表示を行ってもよい。
【0031】
大量排紙ユニット4に手動サイドフェンス、手動エンドフェンスの位置を検知する用紙サイズセンサがない場合には、排紙台30上に印刷用紙8が載っていないときに、印刷用紙サイズに合わせて手動でサイドフェンス、エンドフェンスの位置を用紙サイズに合わせる。
この時に印刷用紙サイズと合わない位置に合わせてしまうと積載時にうまく積載されずに排紙ジャムとなってしまう。排紙ジャム発生時には、排紙ジャムのコマンドを印刷装置本体2に送信する。印刷装置本体2は、排紙ジャムコマンドを受信すると、操作パネルの液晶表示部に「大量排紙ユニットの排紙ジャム」の警告表示を行う。
【0032】
(オンライン時の大量排紙ユニット4における積載時の動作)
印刷装置本体2からの印刷中コマンドを受信すると、大量排紙ユニット4は排紙の積載待機状態になり、印刷装置本体2からの排紙を排紙台30に積載していき、紙面検知センサ36が一定時間オンした場合に、排紙台30を一定時間下降させる。これによってさらに印刷装置本体2から排紙される印刷用紙8を排紙台30に積載するための空間を作る。
印刷装置本体2からの印刷待機中コマンドを受信すると、紙面検知センサ36が一定時間オンした場合でも、排紙台30を下降させないようにする。印刷していない時に排紙台30上の印刷用紙8を取り出す時に排紙台30が移動しないようにするためである。
図示しないエンドフェンスセットセンサがオフの場合も同様で、エンドフェンス33を取り外して排紙台30上の印刷用紙8を取り出す時に排紙台30が下降しないようにする。
【0033】
(オンライン時の大量排紙ユニット4のイニシャル動作)
大量排紙ユニット4に付いているイニシャルスイッチ49(図1)を押下すると、排紙台30上に印刷用紙8が載ったままになっている場合、排紙台積載コマンドを印刷装置本体2に送信する。印刷装置本体2は、排紙台積載コマンドを受信すると、操作パネルの液晶表示部に「排紙台に用紙有り」の警告表示を行う。排紙台30上に印刷用紙8が無いときは、排紙台30が上昇して上限検知センサ35で検知されて停止し、積載待機状態となる。
大量排紙ユニット4に付いている排紙台下降スイッチ50(図1)を押下している間、排紙台30は下限検知センサ34で検知される位置まで下降する。
【0034】
(オンライン時の大量排紙ユニット4における排紙ジャムのコマンドの送信)
大量排紙ユニット4が積載待機状態で、印刷装置本体2からの排紙を排紙台30に積載していき、紙面検知センサ36が一定時問オンした場合に、排紙台30を一定時間下降させる。これによってさらに印刷用紙8を排紙台30に積載するための空間を作る。
排紙台30を一定時間下降させた後に紙面検知センサ36がオフしなかった場合には、排紙台30に積載するための空間を作ることができなかったと判断し、排紙ジャムとして排紙ジャムコマンドを印刷装置本体2に送信する。
印刷装置本体2の排紙ジャム検知制御を図10のフローチャートに基づいて説明する。
制御手段37は印刷動作中かどうかをチェックし(S41)、動作中の場合には大量排紙ユニット4の接続フラグがセットされているかどうかをチェックする(S42)。セットされている場合には、大量排紙ユニット4から排紙ジャムのコマンドを受信したかどうかをチェックし(S43)、受信した場合には印刷動作を停止するとともに、操作パネルの液晶表示部に「大量排紙ユニットの排紙ジャム」の警告表示を行う。
【0035】
(オンライン時の大量排紙ユニット4における排紙満杯のコマンドの送信)
大量排紙ユニット4が積載待機状態で、印刷装置本体2からの排紙を排紙台30に積載していき、紙面検知センサ36が一定時間オンした場合に、排紙台30を一定時間下降させる。これによってさらに印刷用紙8を排紙台30に積載するための空間を作る。
排紙台30を一定時間下降させた時に下限検知センサ34がオンした場合には、排紙台30に積載するための空間を作ることができなかったと判断し、排紙満杯として排紙満杯コマンドを印刷装置本体2に送信する。
印刷装置本体2の排紙満杯検知制御を図11のフローチャートに基づいて説明する。
制御手段37は印刷動作中かどうかをチェックし(S51)、動作中の場合には大量排紙ユニット4の接続フラグがセットされているかどうかをチェックする(S52)。セットされている場合には、大量排紙ユニット4から排紙満杯のコマンドを受信したかどうかをチェックし(S53)、受信した場合には印刷動作を停止するとともに、操作パネルの液晶表示部に「大量排紙ユニットの排紙満杯」の警告表示を行う。
【0036】
(大量排紙ユニット4のオフライン動作)
オプションユニットとのオンライン通信機能を有しない画像形成装置本体との接続時の制御は、オフラインでの動作となる。画像形成装置本体との通信を行わないため、接続する画像形成装置本体はどのようなものでも良い。例えばプリンタ、インクジェットプリンタ、孔版印刷装置、オフセット印刷機、複写機など接続可能となる。
大量排紙ユニット4が接続されていない場合の印刷装置本体2における制御では、排紙ジャムや排紙満杯のコマンドの受信が出来ないため、印刷装置本体2の排紙部がジャムになるまで印刷を継続する。
イニシャルスイッチ49を押下すると、大量排紙ユニット4は排紙の積載待機状態になり、印刷装置本体2からの排紙を排紙台30に積載していき、紙面検知センサ36が一定時間オンした場合に、排紙台30を一定時間下降させる。これによってさらに印刷用紙8を排紙台30に積載するための空間を作る。
排紙台下降スイッチ50を押下した場合、紙面検知センサ36が一定時間オンした場合でも、排紙台30を下降させないようにする。印刷していないときに排紙台30上の印刷用紙8を取り出すとき排紙台30が移動(下降)しないようにするためである。
エンドフェンスセットセンサがオフの場合も同様で、エンドフェンスを取り外して排紙台30上の印刷用紙8を取り出すときに排紙台30が下降しないようにする。
【0037】
(オフライン時の大量排紙ユニット4のイニシャル動作)
大量排紙ユニット4のイニシャルスイッチ49を押下すると、排紙台30上に印刷用紙8が無いときには、排紙台30が上昇して上限検知センサ35で検知されて停止し、積載待機状態になる。
(オフライン時の大量排紙ユニット4の排紙台下降動作)
大量排紙ユニット4の排紙台下降スイッチ50を押下している間、排紙台30が下限検知センサ34で検知される位置まで下降する。
【0038】
(オフライン時の大量排紙ユニット4の排紙ジャム動作)
大量排紙ユニット4が積載待機状態で、印刷装置本体2からの排紙を排紙台30に積載していき、紙面検知センサ36が一定時間オンした場合に、排紙台30を一定時間下降させる。これによってさらに印刷用紙8を排紙台30に積載するための空間を作る。
排紙台30を一定時間下降させた後に紙面検知センサ36がオフしなかった場合には、排紙台30に積載するための空間を作ることができなかったと判断し、排紙ジャムとして動作を停止する。
大量排紙ユニット4の排紙ジャム検知制御を図12のフローチャートに基づいて説明する。
制御手段44は動作中かどうかをチェックし(S61)、動作中の場合には下限検知センサ34がオンしていないかどうかをチェックする(S62)。下限検知センサ34がオンしている場合には、紙面検知センサ36が一定時間(t秒間)オンしているかどうかをチェックする(S63)。オンしている場合には大量排紙ユニット4の接続フラグがセットされているかどうか、すなわち、オプションユニットを検知可能な画像形成装置本体に接続されているかどうかをチェックし(S64)、セットされていない場合には排紙ジャムとして動作を停止する(S65)。S64においてフラグがセットされている場合には、印刷装置本体2に排紙ジャムを送信する(S66)。
【0039】
(オフライン時の大量排紙ユニット4の排紙満杯動作)
大量排紙ユニット4が積載待機状態で、印刷装置本体2からの排紙を排紙台30に積載していき、紙面検知センサ36が一定時間オンした場合に、排紙台30を一定時間下降させる。これによってさらに印刷用紙8を排紙台30に積載するための空間を作る。
排紙台30を一定時間下降させたときに下限検知センサ34がオンした場合には、排紙台30に積載するための空間を作ることができなかったと判断し、排紙満杯として動作を停止する。
大量排紙ユニット4の排紙満杯検知制御を図13のフローチャートに基づいて説明する。
制御手段44は動作中かどうかをチェックし(S71)、動作中の場合には下限検知センサ34がオンしているかどうかをチェックする(S72)。下限検知センサ34がオンしている場合には、大量排紙ユニット4の接続フラグがセットされているかどうか、すなわち、オプションユニットを検知可能な画像形成装置本体に接続されているかどうかをチェックし(S73)、セットされていない場合には排紙満杯として動作を停止する(S74)。S73においてフラグがセットされている場合には、印刷装置本体2に排紙満杯を送信する(S75)。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、接続状況に応じてオンライン制御、オフライン制御のいずれかで正確な制御を行うことができ、これによってオンライン制御における給紙サイズミス等の不具合防止効果を得ることができるとともに、画像形成システムとしての汎用性を高めることができる。専用の画像形成装置本体を必要としないので、システム上の共通化によりコストダウンを図ることができる。
【0041】
本発明によれば、画像形成装置本体側で大量給紙ユニットのシート状記録媒体サイズを認識でき、給紙サイズミスを防止できる。
【0042】
本発明によれば、紙詰まりの進行を早期に止めることができるとともに、ジャム処理を迅速に行うことができる。
【0043】
本発明によれば、異なる作業のシート状記録媒体が混在することを防止できる。
【0044】
本発明によれば、排紙ジャムに起因するトラブルの進行を早期に止めることができるとともに、排紙ジャム処理を迅速に行うことができる。
【0045】
本発明によれば、排紙満杯に起因するトラブルの進行を早期に止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における画像形成装置としての孔版印刷装置の概要正面図である。
【図2】制御ブロック図である。
【図3】大量給紙ユニットにおける給紙台の適正高さ調整機構を示す斜視図である。
【図4】印刷装置本体のオプションユニットの検知制御を示すフローチャートである。
【図5】印刷装置本体の給紙制御を示すフローチャートである。
【図6】大量給紙ユニットを接続しない場合の制御ブロック図である。
【図7】印刷装置本体の排紙制御を示すフローチャートである。
【図8】大量排紙ユニットを接続しない場合の制御ブロック図である。
【図9】大量給紙ユニットの印刷装置本体検知制御を示すフローチャートである。
【図10】印刷装置本体の排紙ジャム検知制御を示すフローチャートである。
【図11】印刷装置本体の排紙満杯検知制御を示すフローチャートである。
【図12】大量排紙ユニットの排紙ジャム検知制御を示すフローチャートである。
【図13】大量排紙ユニットの排紙満杯検知制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 画像形成装置本体としての印刷装置本体
3 オプションユニットとしての大量給紙ユニット
4 オプションユニットとしての大量排紙ユニット
8 シート状記録媒体としての印刷用紙
37、41、44 制御手段
Claims (6)
- シート状記録媒体に画像を形成する画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に対して任意に接続されるオプションユニットを有し、
上記オプションユニットは、電源オン時に上記画像形成装置本体がオンライン通信可能か否かを検知する通信プログラムと、上記画像形成装置本体がオンライン通信可能な場合には上記画像形成装置本体との間で信号の授受を行うオンライン制御とし、オンライン通信できない場合には上記画像形成装置本体との間で信号の授受を行わずに該オプションユニットを動作させるオフライン制御とする制御手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
上記オプションユニットがシート状記録媒体を大量に積載可能な大量給紙ユニットであり、該大量給紙ユニットがオンライン通信可能に接続された場合、上記画像形成装置本体では、シート状記録媒体の検知情報については上記大量給紙ユニットの制御手段から送信されるコマンドを用いることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、
上記大量給紙ユニットがシート状記録媒体の給紙ジャムを検知する機能を有し、上記画像形成装置本体では上記大量給紙ユニットから給紙ジャムのコマンドを受信したときは給紙ジャムの警告を行い、画像形成動作を停止する制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
上記オプションユニットがシート状記録媒体を大量に積載可能な大量排紙ユニットであり、該大量排紙ユニットがオンライン通信可能に接続された場合、該大量排紙ユニットの制御手段は該大量排紙ユニットにシート状記録媒体が残っている場合にはシート状記録媒体有りのコマンドを上記画像形成装置本体へ送信し、該画像形成装置本体ではシート状記録媒体積載コマンドを受信した場合にはシート状記録媒体有りの警告を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
上記オプションユニットがシート状記録媒体を大量に積載可能な大量排紙ユニットであり、該大量排紙ユニットが排紙ジャム検知機能を有し、該大量排紙ユニットがオンライン通信可能に接続された場合、上記画像形成装置本体では上記大量排紙ユニットから排紙ジャムのコマンドを受信したときは排紙ジャムの警告を行い、画像形成動作を停止する制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
上記オプションユニットがシート状記録媒体を大量に積載可能な大量排紙ユニットであり、該大量排紙ユニットが排紙満杯検知機能を有し、該大量排紙ユニットがオンライン通信可能に接続された場合、上記画像形成装置本体では上記大量排紙ユニットから排紙満杯のコマンドを受信すると排紙満杯の警告を行い、画像形成動作を停止する制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
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