JP4265586B2 - インホイールサスペンション - Google Patents

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Description

本発明は、サスペンション構成要素の主要部がホイール内に配設されるインホイールサスペンションに関する。
従来から、この種のインホイールサスペンションとして、ホイールを支持するためのハブを備え、上記ホイールが主にディスクおよびリムを有し、上記リムは基準幅および基準径を有し、上記組立体がハブの回転の軸を規定するホイールキャリアと、ホイールキャリアを支持部材に対して軸方向に案内する案内部材とを備え、支持部材が支持部材自体を車両のシャシに取付けることができる取付手段を備え、ホイールキャリアが単一な細長いバーによって案内部材に取付けられて案内部材によって案内されて摺動し、この摺動軸を中心として回転に対して固定され、ホイールキャリアが上記バーの両端に取付けられ、上記組立体が上記支持部材によってホイールキャリアに伝達された車両荷重を支持するための手段を有し、ホイールキャリア、バーおよび案内部材が上記基準径によって直径方向に、さらに片側では上記ホイールのディスクによって規定された限界によって、反対側ではリムに接した仮想面によって軸方向に規定された制限範囲内に収容されることを特徴とするインホイールサスペンションが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−338009号公報
しかしながら、上述の従来技術では、摺動(スライド)機構を用いることで、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部を収めることを可能としているが、摺動軸上での摺動は実質的に摩擦の無いことが必要であり、かかる構造は複雑で実現するにはコストが嵩むという問題点がある。また、摺動機構を用いる場合、路面からの入力に対して適切なコンプライアンス(例えば前後コンプライアンス等)を実現するのは構造上困難である。
そこで、本発明は、摺動機構を用いることなく、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収められたインホイールサスペンションを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、
ホイールと、
ホイールを回転可能に支持するキャリアと、
車体に連結され、ホイール内に延設されるアームと、
キャリアとアームに対して、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に連結され、車両前後方向に配置される第1リンクと、
キャリアとアームに対して、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に連結され、第1リンクに対して上下方向にオフセットされた位置で、車両前後方向に配置される第2リンクと、
キャリアと第1リンク又は第2リンクとの間に配置される弾性要素及び/又は減衰要素と、を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、第1リンク及び第2リンクのキャリアとの連結点は、車両に横力が作用した際にトーイン方向のモーメントが生成されるように、ホイール中心よりも車両後方側に設定されることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、車両側面視で、第1リンクのアームとの連結点及び第2リンクのアームとの連結点の両連結点間の中点と、第1リンクのキャリアとの連結点及び第2リンクのキャリアとの連結点の両連結点間の中点と、を結ぶ線が、車両前後方向で前上がりに傾いていることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、第1リンクのアームとの連結点及び第2リンクのアームとの連結点の両連結点間のスパンが、第1リンクのキャリアとの連結点及び第2リンクのキャリアとの連結点の両連結点間のスパンよりも大きいことを特徴とする。
第5の発明は、第1の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、第1リンク及び第2リンクは、それぞれ、アーム側を支点として揺動可能なアーム側リンクと、該アーム側リンクに回転可能に連結され、キャリア側を支点として揺動可能なキャリア側リンクと、を含み、
第1拘束リンクにより、第1リンク及び第2リンクの一方をキャリアに連結すると共に、第2拘束リンクにより、第1リンク及び第2リンクの他方をキャリアに連結し、又は、第2拘束リンクにより、第1リンクを第2リンクに連結することを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、第2拘束リンクは、第1リンクを第2リンクに連結するものであり、第2拘束リンクとキャリアとの間に、弾性要素及び/又は減衰要素が配置されることを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、回転軸を備え、回転軸に入力される回転力に対して減衰作用を与える回転式アブソーバーと、
第1又は第2リンクに設けられ、第1又は第2リンクの揺動に伴って回転し、その回転力を前記回転式アブソーバーの回転軸に入力するギアと、を備えることを特徴とする。
第8の発明は、第7の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、前記回転式アブソーバーが、前記アームの端部に形成される中空内部に配設されることを特徴とする。
第9の発明は、第1の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、第1リンク及び第2リンクは、それぞれ、アーム側を支点として揺動可能なアーム側リンクと、該アーム側リンクに連結され、キャリア側を支点として揺動可能なキャリア側リンクと、を含み、
拘束リンクにより、第1リンクにおけるアーム側リンクとキャリア側リンクとの第1連結部と、第2リンクにおけるアーム側リンクとキャリア側リンクとの第2連結部とを連結し、
前記第1連結部及び第2連結部の少なくとも一方が、拘束リンクに対して弾性部材を介して回転可能に連結されることを特徴とする。
第10の発明は、第9の発明に係るインホイールサスペンションにおいて、前記弾性部材の弾性率が、所望の前後コンプライアンスを実現するように設定されることを特徴とする。
本発明によれば、摺動機構を用いることなく、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収められたインホイールサスペンションを得ることができる。
以下、図面を参照しつつ、幾つかの実施例に分けて、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、実施例1に係るインホイールサスペンションの要部構造を示し、車両内側から見た車輪の斜視図であり、図面の左側が車両前方である。以下では、リアのインホイールサスペンションに関して言及するが、フロントにも適用可能である。
車輪10は、タイヤ12とホイール14とを含む。ホイール14のリム内周面14aより囲繞される空間内には、以下で詳説するように、サスペンション構成要素の主要部が収められる。本明細書及び添付の特許請求の範囲において、「ホイール内」とは、ホイール14のリム内周面14aより囲繞される略円柱形の空間を意味する。但し、ある部品がホイール内に配置される等の表現は、必ずしも当該部品の全体がホイール内に配置されることを意味せず、部分的にホイール内からはみ出す構成を除外するものではない。
ホイール内には、キャリア70が設けられる。キャリア70は、アクスルベアリング70aを介して車輪10を回転可能に支持する。本実施例のキャリア70は、ホイール中心付近から車両後方に向けて上下に分かれて延在する2本の腕部(キャリアアーム)721、722と、下方に延在する1本の腕部723とを有する。2本の腕部721、722の先端には、それぞれリンク回転支持軸721a,722bが設定される。下方に延在する1本の腕部723の先端には、アブソーバー52の下端(正確にはアブソーバー52のシェルの下端)が取り付けられる。
2本の腕部の間、即ち腕部721及び腕部722の股部73には、ブレーキキャリパ20が設けられる。ブレーキキャリパ20は、車両外側から取り付けられる。ブレーキキャリパ20は、キャリア70よりも車両外側に配設されるブレーキロータ22と共に、車輪10の回転を制動するためのブレーキ装置を構成する。尚、股部73は、アクスルベアリング70aと2つの腕部721、722の根元との間の部位であり、比較的高い強度・剛性が確保されている。従って、かかる高い強度・剛性の股部73をブレーキキャリパ20の取り付け部位とすることで、制動時の入力に対する必要強度を確保することができ、また、ブレーキキャリパ20の取り付け剛性が高くなり、ブレーキ鳴きを抑制することができる。また、キャリア70の形状を変更することで、ブレーキキャリパ20のサイズ違いに容易に対応することができる。
ホイール内には、アーム90の端部90aが延設される。アーム90は、他方の端部(図示せず)が車両に対して連結される。本実施例では、アーム90は、サスペンションメンバに剛結されるが、ブッシュ等を介して連結されてもよい。図1に示す例では、アーム90の他方の端部は、略円形断面を有した棒状部材であるが、必要な剛性・強度が確保される限り如何なる断面及び形状であってもよい。アーム90の端部90aからは、略上下方向に2本の腕部(図のビューでは見えない)が形成される。その2本の腕部の先端には、それぞれリンク回転支持軸921a,922bが設定される。
アーム90とキャリア70との間には、車両前後方向に2本のリンク(第1リンクR1,第2リンクR2)が設けられる。第1リンクR1及び第2リンクR2は共に、アーム90及びキャリア70のそれぞれに対して、ホイール回転軸と平行な軸を中心に回転可能に連結される。より具体的には、アーム側のリンク回転支持軸921a,922bで、それぞれ第1リンクR1及び第2リンクR2の前端がアーム90に対して回転可能に支持され、キャリア側のリンク回転支持軸721a,722bで、それぞれ第1リンクR1及び第2リンクR2の後端がキャリア70に対して回転可能に支持される。尚、この支持態様としては、実質的にフリーに回転可能な支持態様(例えばボールジョイント等)であってもよいし、弾性部材(例えばブッシュ)を介して回転可能な支持態様であってもよい。
このようにして、車輪10は、アーム90に対して(実質的に車体に対して)、第1リンクR1及び第2リンクR2により略上下方向に揺動可能に支持される。即ち、本実施例1に係るサスペンションが略上下方向の一自由度を残して拘束されることになる。
ホイール内には、バネ(コイルスプリング)50及びアブソーバー52が配置される。より具体的には、第1リンクR1側に、バネ50/アブソーバー52の上端(ロッドの上端)が取り付けられ、キャリア側に、バネ50/アブソーバー52の下端(シェルの下端)が取り付けられている。即ち、バネ50/アブソーバー52は、第1リンクR1を上側の取付点として、第2リンクR2よりも下方まで延在する腕部723を下側の取付点とする。また、第1リンクR1及び第2リンクR2は、バネ50/アブソーバー52がホイール内に収まるように、ホイール内の車両外側で車両前後方向に配置され、リンク回転支持軸721a,722b、921a,922bに対する各取付部だけが、ホイール内の車両内外方向に延在されている。これにより、バネ50/アブソーバー52の荷重点がホイール内に位置することになる。
尚、図1に示す実施例では、バネ50は、アブソーバー52のまわりを取り巻くようにロアスプリングシートとアッパスプリングシートとの間に配設され、バネ50/アブソーバー52のストローク方向が同軸で略上下方向になっている。但し、バネ50及びアブソーバー52は、必ずしも同軸である必要はなく、また、バネ50については、スプリングコイル、空気バネの如何なる形式のバネであってもよく、アブソーバー52についても、上下入力に対して減衰作用を付与する油圧アブソーバーの他、回転入力に対して減衰作用を付与する回転式電磁アブソーバーが用いられてもよい。
このようにして、車輪10が上下動した時(バウンド/リバウンド時)は、キャリア側から相対的に見て、第1リンクR1がキャリア側のリンク回転支持軸721aを支点として揺動し、これに伴いバネ50/アブソーバー52が伸縮し、その結果、路面からの入力による衝撃が緩和される。
このように本実施例によれば、上述の構成により、安価で信頼性の高いリンク(R1,R2)を用いて(摺動機構を用いることなく)、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収めることができる。これにより、安価な構成で、インホイールサスペンションを実現することができる。また、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収めることで、タイヤ入力点と各部材の車両内外方向のオフセットが小さくなるので、各部材の必要強度・剛性を小さくすることができ、軽量化を図ることができる。
また、本実施例によれば、ホイール内にリンク結合部(リンク回転支持軸721a,722b、921a,922b)を収めることで、タイヤ前後入力に対して、各リンクR1,R2及びリンク結合部に作用するトー方向のモーメントが極めて小さく、前後力に対するトー変化が小さいため、制動時の車両安定性を高めることができる。
また、本実施例によれば、タイヤ荷重点とバネ50/アブソーバー52の車両内外方向のオフセットが極めて小さく、車両自重によるキャンバ方向のモーメントが小さいので、リンク(R1,R2)やリンク結合部の必要強度を小さくでき、更なる軽量化を図ることもできる。
尚、本実施例では、第1リンクR1及び第2リンクR2の中央部をリンク回転支持軸721a,722b、921a,922bに対して車両外側にオフセットすることで、バネ50/アブソーバー52がホイール内に配設可能となっているが、このオフセット量が十分取れない場合等には、バネ50/アブソーバー52が車両内外方向で部分的にホイール内からはみ出してしまうことも許容される。また、上述の構成に代えて、第1リンクR1及び/又は第2リンクR2の中央部をリンク回転支持軸721a,722b、921a,922bに対して車両内側にオフセットすることで、車両内外方向で第1リンクR1及び第2リンクR2とキャリア70との間に、バネ50/アブソーバー52を配設することとしてもよい。
また、本実施例によれば、上述の如く、第1リンクR1及び第2リンクR2を用いることで、車輪10のホイールストローク(上下動ストローク)に対してバネ50/アブソーバー52のストロークを小さくすることができるため、限られた空間(ホイールリム径)しかないホイール内においても、必要ストロークの確保が容易となり、また、後述するような比較的高価となる回転式電磁アブソーバーを利用することなく、安価な油圧アブソーバーを利用することが可能となる。
また、本実施例によれば、図1に示すように、アーム90がバネ50/アブソーバー52よりも前側に配置されているので、アーム90がバネ50に対する飛び石等に対する保護機能を果たすことができる。更に、図2に示すように、車輪前側の空間に、アブソーバー52に空気を流して冷却する機能と共に、飛び石等に対する保護機能をも有する冷却板40を設定してもよい。これにより、アーム90及び冷却板40の飛び石等に対する保護機能によりバネ50の耐久性を高めることができ、また、冷却板40の冷却機能によりアブソーバー52の油圧上昇を抑えて耐久性を高めることができる。
尚、本実施例では、バネ50/アブソーバー52の下端側をキャリア70に取り付け、バネ50/アブソーバー52の上端側を第1リンクR1に取り付けているが、その逆も可能である。即ち、バネ50/アブソーバー52の下端側を第2リンクR2に取り付け、バネ50/アブソーバー52の上端側をキャリア70に取り付けることも可能である。
また、本実施例において、第1リンクR1及び第2リンクR2は、互いに平行であっても平行でなくてもよく、また、長さの等しい等長リンクであっても長さの異なる不等長リンクであってもよい。
図3は、図1に示したインホイールサスペンションの要部を模式的に示す側面図である。図3においても、図の左側が車両前方とする。本実施例では、図2に概略的に示すように、車両側面視で、両リンク回転支持軸921a,922b間の中点M1と、両リンク回転支持軸721a,722b間の中点M2とを結ぶ線Tが、車両前後方向で前上がりに傾斜される。このような構成によれば、タイヤ接地点に横力が入力されると、リンク(R1,R2)が、図3にて矢印で示すように、前上がりに傾いた線Tまわりに回転するように変形し、車輪10がトーイン方向に変化する。これにより、横力入力時に発生する横力ステアをアンダステアにすることができる。
図4は、実施例2に係るインホイールサスペンションの要部構造を示し、車両内側から見た車輪の斜視図であり、図面の左側が車両前方である。以下では、リアのインホイールサスペンションに関して言及するが、フロントにも適用可能である。上述の実施例1と同一の構成については、同一の参照符号を付し、実施例2に固有の特徴的な構成以外についての説明は省略する。
本実施例2では、図4に示すように、ブレーキキャリパ20がホイール内の車両前方側に設定され、ブレーキキャリパ20によりも車両後側に、アーム90と第1リンクR1及び第2リンクR2の連結点(リンク回転支持軸721a,722b)が設定されている。
図5は、実施例2に係る車輪10の要部を模式的に示す平面図である。図5においても、図の左側が車両前方とする(従って、図の車輪10は、右後輪である)。
図4及び図5に示すように、本実施例2では、第1リンクR1及び第2リンクR2のキャリア70との連結点(リンク回転支持軸721a,722b)がホイール中心よりも車両後方側に設定され、第1リンクR1及び第2リンクR2のアーム90との連結点(リンク回転支持軸921a,922b)がホイール中心よりも車両前方側に設定されている。この場合、図5に示すように、タイヤ接地点(正確にはホイール中心よりも僅かに後方である)に図示の矢印で示すような横力が入力されると、リンク回転支持軸721a,722bが、ホイール中心よりもL1だけ車両後方側に設定されているため、トーイン方向のモーメントが生成される。一方、このとき、リンク回転支持軸921a,922bがホイール中心よりもL2だけ車両前方側に設定されているため、トーアウト方向のモーメントが生成される。従って、各連結部の剛性を同一とすると、L1をL2より大きく設定することで、横力入力時に車輪全体としてトーイン方向のモーメントを生成することができる(即ち、横力ステアをアンダステアにすることができる。)。尚、上述の各連結部のホイール中心に対する位置関係の他、各連結部の剛性(ブッシュ等の特性)が、横力入力時に所望のトーイン方向のモーメントが生成されるように適切にチューニングされてよい。
尚、本実施例では、ブレーキキャリパ20をホイール内の車両前方側に設定することで、車両後側の空間を形成し、リンク回転支持軸721a,722bを後方に配置するための搭載性を高めているが、上述の実施例1のように、ブレーキキャリパ20をホイール内の車両後方側に設定する構成においても、リンク回転支持軸721a,722bをホイールセンタよりも後方に配置する等して上述のトーイン方向のモーメントを生成することも可能でありうる。
図6は、実施例2に係る車輪10の要部を模式的に示す側面図である。図6においても、図の左側が車両前方とする。
図4及び図6に示すように、本実施例2では、第1リンクR1及び第2リンクR2のアーム側取付スパンが、第1リンクR1及び第2リンクR2のキャリア側取付スパンよりも大きく設定される。即ち、両リンク回転支持軸921a,922b間のスパンSP1が、両リンク回転支持軸721a,722b間のスパンスパンSP2よりも大きく設定される。これにより、車輪10の上下ストロークに伴う車輪10の前後移動量(曲率)を小さくすることができ、第1リンクR1及び第2リンクR2のリンク長を短くでき、軽量化、コンパクト化且つ高剛性化を図ることができる。
以上のように、本実施例2によれば、上述の構成により、安価で信頼性の高いリンク(R1,R2)を用いて(摺動機構を用いることなく)、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収めることができる。これにより、安価な構成で、インホイールサスペンションを実現することができる。また、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収めることで、タイヤ入力点と各部材の車両内外方向のオフセットが小さくなるので、各部材の必要強度・剛性を小さくすることができ、軽量化を図ることができる。
また、本実施例によれば、ホイール内にリンク結合部(リンク回転支持軸721a,722b、921a,922b)を収めることで、タイヤ前後入力に対して、各リンクR1,R2及びリンク結合部に作用するトー方向のモーメントが極めて小さく、前後力に対するトー変化が小さいため、制動時の車両安定性を高めることができる。
また、本実施例によれば、タイヤ荷重点とバネ50/アブソーバー52の車両内外方向のオフセット極めて小さく、車両自重によるキャンバ方向のモーメントが小さいので、リンク(R1,R2)やリンク結合部の必要強度を小さくでき、更なる軽量化を図ることもできる。
尚、本実施例では、第1リンクR1及び第2リンクR2の中央部をリンク回転支持軸721a,722b、921a,922bに対して車両外側にオフセットすることで、バネ50/アブソーバー52がホイール内に配設可能となっているが、このオフセット量が十分取れない場合等には、バネ50/アブソーバー52が車両内外方向で部分的にホイール内からはみ出してしまうことも許容される。また、上述の構成に代えて、第1リンクR1及び/又は第2リンクR2の中央部をリンク回転支持軸721a,722b、921a,922bに対して車両内側にオフセットすることで、車両内外方向で第1リンクR1及び第2リンクR2とキャリア70との間に、バネ50/アブソーバー52を配設することとしてもよい。
また、本実施例によれば、上述の如く、第1リンクR1及び第2リンクR2を用いることで、車輪10のホイールストローク(上下動ストローク)に対してバネ50/アブソーバー52のストロークを小さくすることができるため、限られた空間しかないホイール内においても、必要ストロークの確保が容易となり、また、後述するような比較的高価となる回転式電磁アブソーバーを利用することなく、安価な油圧アブソーバーを利用することが可能となる。
また、本実施例によれば、アーム90がバネ50/アブソーバー52よりも前側に配置されているので、アーム90がバネ50に対する飛び石等に対する保護機能を果たすことができる。図2を参照して上述したように、アブソーバー52に空気を流して冷却する機能と共に、飛び石等に対する保護機能をも有する冷却板を設定してもよい。
図7は、実施例3に係るインホイールサスペンションの要部構造を示し、車両内側から見た車輪の斜視図であり、図面の左側が車両前方である。以下では、リアのインホイールサスペンションに関して言及するが、フロントにも適用可能である。上述の実施例1と同一の構成については、同一の参照符号を付し、実施例3に固有の特徴的な構成以外についての説明は省略する。本実施例3では、複数のリンクが車両内外方向に並列的に配設されるため、図8に示す概略図をも参照して説明していく。
本実施例3では、第1リンクR1は、アーム90のリンク回転支持軸921aを支点として揺動可能なアーム側リンクR1aと、キャリア70のリンク回転支持軸721a(図7のビューでは見えない位置にあり、図8参照。)を支点として揺動可能なキャリア側リンクR1bとからなり、これらの2つのリンクR1a、R1bは、回転支持軸931aにて互いに回転可能に連結されている。回転支持軸931aでの支持態様は、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に支持するものであり、実質的にフリーに回転可能な支持態様(例えばボールジョイント)であってもよいし、弾性部材(例えばブッシュ)を介して回転可能な支持態様であってもよい。
図7に示す例では、キャリア側リンクR1bは、アーム側リンクR1aに対して略平行であり、アーム側リンクR1aを車両外側にオフセットしたような態様で、回転支持軸931aから車両後方側に向けて折り返すようにして配置される。従って、回転支持軸721a(キャリア70の腕部721の先端)は、リンク回転支持軸921aの裏側(車両外側にオフセットした位置)に存在している。
同様に、第2リンクR2は、アーム90のリンク回転支持軸922bを支点として揺動可能なアーム側リンクR2aと、キャリア70のリンク回転支持軸722b(図7のビューでは見えない位置にあり、図8参照。)を支点として揺動可能なキャリア側リンクR2bとからなり、これらの2つのリンクR2a、R2bは、回転支持軸932bにて互いに回転可能に連結されている。回転支持軸932bでの支持態様は、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に支持するものであり、実質的にフリーに回転可能な支持態様(例えばボールジョイント)であってもよいし、弾性部材(例えばブッシュ)を介して回転可能な支持態様であってもよい。
同様に、図7に示す例では、キャリア側リンクR2bは、アーム側リンクR2aに対して略平行であり、アーム側リンクR2aを車両外側にオフセットしたような態様で、回転支持軸932bから車両後方側に向けて折り返すようにして配置される。従って、回転支持軸722b(キャリア70の腕部722の先端)は、リンク回転支持軸922bの裏側(車両外側にオフセットした位置)に存在している。
第1リンクR1は、第1拘束リンク80によりキャリア70に連結される。図7に示す例では、第1リンクR1のアーム側リンクR1aは、回転支持軸931aを超えて車両前方へ延在し、その先端部に設定される回転支持軸940に、第1拘束リンク80の一端が回転可能に支持される。第1拘束リンク80の他端は、同様の回転支持軸942を介してキャリア70に回転可能に支持される。これらの各回転支持軸940,942での支持態様は、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に支持するものであり、実質的にフリーに回転可能な支持態様(例えばボールジョイント)であってもよいし、弾性部材(例えばブッシュ)を介して回転可能な支持態様であってもよい。
第1リンクR1と第2リンクR2は、第2拘束リンク82を介して連結される。より具体的には、第1リンクR1のアーム側リンクR1aには、回転支持軸944を介して第2拘束リンク82が連結され、第2リンクR2のアーム側リンクR2aには、回転支持軸946を介して第2拘束リンク82が連結される。これらの各回転支持軸944,946での支持態様は、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に支持するものであり、実質的にフリーに回転可能な支持態様(例えばボールジョイント)であってもよいし、弾性部材(例えばブッシュ)を介して回転可能な支持態様であってもよい。尚、回転支持軸944,946は、図7に示すように、回転支持軸931a、932bとそれぞれ同軸であってよく、この場合、回転支持軸の共通化がなされてよい(これにより、回転支持軸が2本だけでよくなる)。
このようにして、車輪10は、アーム90に対して(実質的に車体に対して)、第1リンクR1、第2リンクR2及び拘束リンク80,82により略上下方向に揺動可能に支持される。即ち、本実施例3に係るサスペンションが略上下方向の一自由度を残して拘束されることになる。尚、本実施例では、第1拘束リンク80で第1リンクR1をキャリア70に連結し、第2拘束リンク82で第1リンクR1と第2リンクR2とを連結することで、略上下方向の一自由度を残して拘束されるサスペンションを実現しているが、図9に示すように、第1拘束リンク80で第1リンクR1をキャリア70に連結し、第2拘束リンク82で第2リンクR2をキャリア70に連結することで、略上下方向の一自由度を残して拘束されるサスペンションを実現してもよい。
本実施例3においても、ホイール内には、バネ50及びアブソーバー52が配置される。バネ50/アブソーバー52は、第2拘束リンク82とキャリア70との間に配置される。より具体的には、第2拘束リンク82は、図7に示すように、回転支持軸944から車両前方且つ車両上方に向けて延在する延長部82aを有し、延長部82aの先端に、バネ50/アブソーバー52の上端(ロッドの上端)が取り付けられる。バネ50/アブソーバー52の下端(シェルの下端)は、キャリア70から車両斜め前方に延在する腕部723の先端に取り付けられる。腕部723の先端には、図7に示すように、拘束リンク80の取り付け部、即ち回転支持軸942も設定されている。これにより、2つの取付部のために本来的には2本必要なキャリアアームを、1本にすることができ、キャリア70の軽量化を図ることができる。尚、バネ50及びアブソーバー52は、必ずしも同軸である必要はなく、また、バネ50については、スプリングコイル、空気バネの如何なる形式のバネであってもよく、アブソーバー52についても、上下入力に対して減衰作用を付与する油圧アブソーバーの他、回転入力に対して減衰作用を付与する回転式電磁アブソーバーが用いられてもよい。
このようにして、車輪10が上下動した時(バウンド/リバウンド時)は、バネ50/アブソーバー52が伸縮し、その結果、路面からの入力による衝撃が緩和される。尚、図9に示すような代替実施例では、上述の実施例1と同様、第1リンクR1又は第2リンクR2(図9の例では、第1リンクR1)とキャリア70との間にバネ50/アブソーバー52を配置すればよい。
このように本実施例によれば、上述の構成により、安価で信頼性の高いリンク(R1,R2)を用いて(摺動機構を用いることなく)、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収めることができる。これにより、安価な構成で、インホイールサスペンションを実現することができる。また、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収めることで、タイヤ入力点と各部材の車両内外方向のオフセットが小さくなるので、各部材の必要強度・剛性を小さくすることができ、軽量化を図ることができる。
また、本実施例によれば、上述の構成により、第1リンクR1及び第2リンクR2をそれぞれ2本のリンクR1a,R1b及びR2a,R2bで構成することで、リンク数が増加するものの、リンク長を短くすることができ、個々のリンクの軽量化、コンパクト化且つ高剛性化を図ることができる。即ち、図10(A)及び図10(B)に示すように、本実施例によれば、図10(C)に示す上述の実施例1のような構成に比べて、リンク結合部(リンク回転支持軸721a,722b、921a,922b等)の剛性を同等とし、リンク長が3分の1になったと仮定すると、横力入力に対する左右変位量(車両内外方向の変位量)を低減することができる(即ち、横力入力に対する剛性を大きくすることができる。)。尚、図10(A)及び図10(B)は、それぞれ、リンク回転支持軸921a,922bのホイール中心に対する位置、及び、折り返し地点のリンク結合部931a,932bのホイール中心に対する位置(即ち、折り返し方向)が異なる構成を示している。
また、同様に、本実施例によれば、ホイール内にリンク結合部(リンク回転支持軸721a,722b、921a,922b等)を収めることで、タイヤ前後入力に対して、各リンクR1,R2及びリンク結合部に作用するトー方向のモーメントが極めて小さく、前後力に対するトー変化が小さいため、制動時の車両安定性を高めることができる。
また、本実施例によれば、タイヤ荷重点とバネ50/アブソーバー52の車両内外方向のオフセット極めて小さく、車両自重によるキャンバ方向のモーメントが小さいので、リンク(R1,R2)やリンク結合部の必要強度を小さくでき、更なる軽量化を図ることもできる。
また、本実施例によれば、上述の如く、第1リンクR1及び第2リンクR2を用いることで、車輪10のホイールストローク(上下動ストローク)に対してバネ50/アブソーバー52のストロークを小さくすることができるため、限られた空間しかないホイール内においても、必要ストロークの確保が容易となり、また、後述するような比較的高価となる回転式電磁アブソーバーを利用することなく、安価な油圧アブソーバーを利用することが可能となる。
また、本実施例によれば、アーム90がバネ50/アブソーバー52よりも前側に配置されているので、アーム90がバネ50に対する飛び石等に対する保護機能を果たすことができる。図2を参照して上述したように、アブソーバー52に空気を流して冷却する機能と共に、飛び石等に対する保護機能をも有する冷却板を設定してもよい。
尚、本実施例において、第1リンクR1と第2リンクR2の構成を逆にすることも可能である。即ち、第2リンクR2を第1拘束リンク80でキャリア70に対して連結してもよい。この場合、第2拘束リンク82により第1リンクR1と第2リンクR2を連結すると共に、第2拘束リンク82を第1リンクR1側から延長し、同様に、当該延長部とキャリア70との間に、バネ50/アブソーバー52を配置してよい。
また、本実施例において、第1リンクR1及び/又は第2リンクR2に長さ調整機構(例えばターンバックル)を設定してもよい。これにより、リンク長を調整することで、バネ50を変更することなく車高調整を行うことができる。
尚、本実施例においても、上述の実施例1で説明したように、車両側面視で、両リンク回転支持軸921a,922b間の中点と、両リンク回転支持軸721a,722b間の中点を結ぶ線を、車両前後方向で前上がりに傾斜させることも可能である。これにより、これにより、横力入力時に発生する横力ステアをアンダステアにすることが可能である。また、本実施例においても、上述の実施例2で説明したように、第1リンクR1及び第2リンクR2のアーム側取付スパンを、第1リンクR1及び第2リンクR2のキャリア側取付スパンよりも大きく設定することも可能である。
次に、図11以降を参照して、以上説明してきた実施例3に対する変形例について説明する。
図11は、実施例3に対する変形例に係るインホイールサスペンションの要部構造を示し、車両内側から見た車輪の斜視図であり、図面の左側が車両前方である。以下では、リアのインホイールサスペンションに関して言及するが、フロントにも適用可能である。上述の実施例と同一の構成については、同一の参照符号を付し、本変形例に固有の特徴的な構成以外についての説明は省略する。本変形例では、複数のリンクが車両内外方向に並列的に配設されるため、図12に示す概略図をも参照して説明していく。
本変形例では、第2拘束リンク82が、図8に示した例とは異なり、回転支持軸944からの延長部82aを有さず、第2拘束リンク82は、第1リンクR1のアーム側リンクR1aに、回転支持軸944を介して連結され、第2リンクR2のアーム側リンクR2aに、回転支持軸946を介して連結される。
このようにして、車輪10は、アーム90に対して(実質的に車体に対して)、第1リンクR1、第2リンクR2及び拘束リンク80,82により略上下方向に揺動可能に支持される。即ち、本変形例に係るサスペンションが略上下方向の一自由度を残して拘束されることになる。尚、本変形例では、第1拘束リンク80で第1リンクR1をキャリア70に連結し、第2拘束リンク82で第1リンクR1と第2リンクR2とを連結することで、略上下方向の一自由度を残して拘束されるサスペンションを実現しているが、上述の図9に示した例と同様の考え方で、第1拘束リンク80で第1リンクR1をキャリア70に連結し、第2拘束リンク82で第2リンクR2をキャリア70に連結することで、略上下方向の一自由度を残して拘束されるサスペンションを実現してもよい。
本変形例においても、ホイール内には、バネ50及びアブソーバー52が配置される。バネ50/アブソーバー52は、第2リンクR2のキャリア側リンクR2bとキャリア70との間に配置される。より具体的には、第2リンクR2のキャリア側リンクR2bは、回転支持軸721aから車両後方に向けて延在する延長部を有し、延長部の先端に、バネ50/アブソーバー52の下端(シェルの下端)が取り付けられる。バネ50/アブソーバー52の上端(ロッドの上端)は、キャリア70から車両斜め後方に延在する腕部724の先端に取り付けられる。
このようにして、車輪10が上下動した時(バウンド/リバウンド時)は、バネ50/アブソーバー52が伸縮し、その結果、路面からの入力による衝撃が緩和される。尚、本変形例においても、上述の各実施例と同様、第1リンクR1と第2リンクR2の構成を逆にすることも可能である(図13参照)。
本変形例によれば、図14(B)に示すように、車体側とキャリア側とを結ぶアーム(R1,R2)の外分位置にバネ50/アブソーバー52が取り付けられることになるので、車体側とキャリア側とを結ぶアームの内分位置にバネ50/アブソーバー52が取り付けられることになる上述の実施例3(図14(A)参照)に比べて、共にスプリングアーム比を0.5として仮定すると、キャリア側で受ける力が増大してしまうものの、その他の点については、上述の実施例3と略同等の効果を得ることができる。換言すると、上述の実施例3によれば、キャリア側で受ける力を小さくすることができ、キャリア側のリンク結合部やキャリア70自体の必要強度を小さくすることができ、キャリア70等の軽量化、コンパクト化且つ高剛性化を図ることができる。
図15は、実施例4に係るインホイールサスペンションの要部構造を示し、車両内側から見た車輪の斜視図であり、図面の左側が車両前方である。以下では、リアのインホイールサスペンションに関して言及するが、フロントにも適用可能である。上述の実施例1と同一の構成については、同一の参照符号を付し、実施例4に固有の特徴的な構成以外についての説明は省略する。
図15に示すように、第1リンクR1は、アーム90のリンク回転支持軸921aを支点として揺動可能なアーム側リンクR1aと、キャリア70のリンク回転支持軸721a(図のビューで見えない)を支点として揺動可能なキャリア側リンクR1bとからなり、これらの2つのリンクR1a、R1bは、回転支持軸931aにて互いに回転可能に連結されている。回転支持軸931aでの支持態様は、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に支持するものであり、詳細は後述する。
同様に、第2リンクR2は、アーム90のリンク回転支持軸922bを支点として揺動可能なアーム側リンクR2aと、キャリア70のリンク回転支持軸722bを支点として揺動可能なキャリア側リンクR2bとからなり、これらの2つのリンクR2a、R2bは、回転支持軸932bにて互いに回転可能に連結されている。回転支持軸932bでの支持態様は、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に支持するものであり、詳細は後述する。
第1リンクR1及び第2リンクR2の各回転支持軸921a、721a、931a及び922b、722b、932bは、互いに平行であり、ホイール回転軸と略平行に設定される。この状態では、車輪10は、アーム90に対して(実質的に車体に対して)、略上下方向に揺動可能に且つ略前後方向に移動可能であり、即ち、サスペンションが略上下方向及び前後方向の2自由度を残している。但し、ワインドアップ方向の運動は拘束されている。
本実施例4においても、ホイール内には、バネ50及びアブソーバー52が配置される。バネ50は、第1リンクR1とキャリア70との間に配置される。バネ50については、スプリングコイル、空気バネの如何なる形式のバネであってもよい。図示する実施例では、アブソーバー52は、回転式電磁アブソーバーであり、端部90aが中空に形成されたアーム90内に配設される。このアブソーバー52の構成については、後に実施例5として説明する。尚、アブソーバー52は、上述の各実施例で示したように、バネ50と同軸又は別軸に配設される油圧式アブソーバーであってもよい。
本実施例4では、第1リンクR1の2つのリンクR1a、R1bの回転支持軸931aと、第2リンクR2の2つのリンクR2a、R2bの回転支持軸932bとが、拘束リンク84により結合される。
図16は、2つの回転支持軸931a、932bを含む平面で切断した断面図であり、拘束リンク84とリンクR1a、R1bの回転支持軸931aの関係を示す図である。尚、図16には、第1リンクR1側の断面のみが示されているが、第2リンクR2側の断面、即ち、拘束リンク84とリンクR2a、R2bの回転支持軸932bの断面についても同様である。
図16に示すように、2つのリンクR1a、R1bは、共通の回転支持軸931aにブッシュ981a,981bを介してそれぞれ連結されている。図16に示す例では、ブッシュ981a,981bの内筒が拘束リンク84に固定され、ブッシュ981a,981bの外筒がリンクR1a、R1bに固定され、それぞれの内筒と外筒との間にはゴム982a,982bが設けられている。尚、代替的に、ブッシュ981a,981bの外筒が拘束リンク84に固定され、ブッシュ981a,981bの内筒がリンクR1a、R1bに固定されてもよい。また、ブッシュ981a,981bに代えて、捻じりバネ定数を有する他の弾性部材(例えばボールブッシュとトーションバネの組み合わせ)が用いられてもよい。
これにより、リンクR1a、R1bは、回転支持軸931aまわりの互いに対する相対的な回転が、それぞれのブッシュ981a,981bにより規制される。即ち、側面視で、リンクR1aと拘束リンク84の角度と、リンクR1bと拘束リンク84の角度が、ブッシュ981a,981bの捻じり剛性Kb、Kaとの関係で制約される。第2リンクR2についても、同様に、側面視で、リンクR2aと拘束リンク84の角度と、リンクR2bと拘束リンク84の角度が、各ブッシュの捻じり剛性との関係で制約される。尚、ブッシュ981a,981bの捻じり剛性Kb、Kaは、同一であってもよいし、差異を与えてもよい。
図17は、本実施例4に係るサスペンションの性能(前後コンプライアンス)の説明図であり、車輪10の概略的な側面図である。図17に示すように、制動時に車輪10に荷重Fが作用すると、第1リンクR1及び第2リンクR2は、図中実線で示す関係から、図中破線で示す関係となる。即ち、各リンクR1a、R1b、R2a、R2bの拘束リンク84に対する角度変化が各ブッシュの捻じり反力により制約されつつ、各キャリア側リンクR1b、R2bが車両後方に移動する。従って、本実施例4によれば、各リンクの連結部の剛性を高く保ちつつ、ブッシュ981a,981bの捻じりバネ定数を小さくすることで、制動時に最適な前後コンプライアンスを実現することができ、車両の乗り心地と操安性の両立を図ることができる。尚、本実施例4によれば、上述からも明らかなように、前後方向の振動についても、ブッシュ981a,981b等の捻じり方向の弾性により効果的に減衰することができる。これにより、略前後方向の入力を減衰するためのアブソーバーが必要でなくなり、略上下方向の入力を減衰するアブソーバーを設けるだけでよくなる。
また、本実施例においても、上述の構成により、安価で信頼性の高いリンク(R1,R2)を用いて(摺動機構を用いることなく)、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収めることができる。これにより、安価な構成で、インホイールサスペンションを実現することができる。また、ホイール内にサスペンション構成要素の主要部が収めることで、タイヤ入力点と各部材の車両内外方向のオフセットが小さくなるので、各部材の必要強度・剛性を小さくすることができ、軽量化を図ることができる。
また、本実施例によれば、ホイール内にリンク結合部(リンク回転支持軸721a,722b、921a,922b)を収めることで、タイヤ前後入力に対して、各リンクR1,R2及びリンク結合部に作用するトー方向のモーメントが極めて小さく、前後力に対するトー変化が小さいため、制動時の車両安定性を高めることができる。
また、本実施例によれば、タイヤ荷重点とバネ50/アブソーバー52の車両内外方向のオフセット極めて小さく、車両自重によるキャンバ方向のモーメントが小さいので、リンク(R1,R2)やリンク結合部の必要強度を小さくでき、更なる軽量化を図ることもできる。
また、本実施例によれば、アーム90がバネ50/アブソーバー52よりも前側に配置されているので、アーム90がバネ50に対する飛び石等に対する保護機能を果たすことができる。図2を参照して上述したように、アブソーバー52に空気を流して冷却する機能と共に、飛び石等に対する保護機能をも有する冷却板を設定してもよい。
尚、本実施例では、上下のリンクR1,R2の双方に対して拘束リンク84との連結部にブッシュを設定しているが、リンクR1,R2の何れか一方を拘束リンク84に剛結し、他方のみをブッシュを介して拘束リンク84に連結させてもよい。
また、本実施例では、リンクR1(リンクR2についても同様)の2つのリンクR1a,R1bを拘束リンク84に2つのブッシュ981a,981bを介して連結させているが、リンクR1a,R1bの何れか一方を拘束リンク84に剛結し、他方のみをブッシュ981a又は981bを介して拘束リンク84に連結させてもよい。
実施例5は、アブソーバー52として回転式電磁アブソーバーを用いる構成に関し、上述の実施例1乃至4のいずれにおいても適用することができる。尚、以下では、上述の実施例4に対して適用した場合について説明する。
図18は、図15に示す車輪10のアーム90の端部周辺を車両外側から見た斜視図である。図18に示すように、アーム90は、少なくともその端部90aがパイプ状に形成され、その端部90aの中空部には、回転式電磁アブソーバーであるアブソーバー52が配設される。アブソーバー52は、アーム90に対して高い剛性の取り付け部(図示せず)を介して固定される。
アブソーバー52は、アーム90の中空部外へと突出する回転軸52aを備え、回転軸52aに入力される回転力に減衰作用を与える。即ち、回転軸52aが回転されると、アブソーバー本体内に収容された磁石により、回転軸52aの回転を抑制するように働く磁界が形成される。これにより、回転軸52aに入力される回転力に対して減衰作用が付与される。
本実施例では、アブソーバー52の回転軸52aには、ギア52bが形成される又はギア52bが設けられ、アーム側リンクR1aに一体形成されたギア54が噛合される。ギア54は、アーム側リンクR1aの揺動軸921aをその回転軸とする。アブソーバー52は、その回転軸52aが揺動軸921aと平行になるように配置される。尚、アブソーバー52及びギア54は、揺動軸921aまわりの回転方向以外の方向に対して高い剛性が付与される。
本実施例では、ギア54が、上述のリンクR1,R2の揺動に伴って回転すると、その回転力が回転軸52aに伝達されてアブソーバー52により減衰される。このようにして、車輪10が上下動した時(バウンド/リバウンド時)は、上述のリンクR1,R2の揺動に伴って、バネ50が伸縮すると共に、アブソーバー52の回転軸52aが正逆回転し、その結果、路面からの入力による衝撃が緩和される。
尚、本実施例では、ギア54がアーム側リンクR1aに一体形成されているが、他のリンクR1b、R2a、R2bの何れかに一体形成されてもよい。この場合も、一体形成されたリンクの揺動軸を中心としてギア54が回転することで、当該ギア54に噛合される回転軸52aに回転が生じ、車輪10が上下動した時(バウンド/リバウンド時)に車体が受ける衝撃を緩和することができる。このように、本実施例によれば、アブソーバー52を油圧式アブソーバーではなく回転式電磁アブソーバーで構成し、アブソーバー52をアーム90内に収めることで、サスペンションの各構成部品の搭載自由度を高めることができる。また、本実施例によれば、アブソーバー52をアーム90内に収めることで、飛び石等に対してアブソーバー52が効果的に保護される。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、バネ50/アブソーバー52がアーム90により飛び石等に対して保護されるように、バネ50/アブソーバー52がアーム90よりも車両後方に配置されているが、本発明は特にこれに限定されることは無く、バネ50/アブソーバー52がアーム90よりも車両前方に配置されてもよい。
実施例1に係るインホイールサスペンションの要部構造を示す車輪の斜視図である。 冷却板40の設定態様を示す斜視図である。 実施例1に係る車輪10の要部を模式的に示す側面図である。 実施例2に係るインホイールサスペンションの要部構造を示す車輪の斜視図である。 車輪10の要部を模式的に示す平面図である。 実施例2に係る車輪10の要部を模式的に示す側面図である。 実施例3に係るインホイールサスペンションの要部構造を示す車輪の斜視図である。 実施例3に係るインホイールサスペンションの要部構造を概略的に示す図である。 実施例3に対する代替実施例に係るインホイールサスペンションの要部構造を概略的に示す図である。 実施例3に係るインホイールサスペンションの横力に対する性能の説明図である。 実施例3に対する変形例(その他の代替実施例)に係るインホイールサスペンションの要部構造を示す車輪の斜視図である。 図10の変形例に係るインホイールサスペンションの要部構造を概略的に示す図である。 図10の変形例に対する更なる変形例に係るインホイールサスペンションの要部構造を概略的に示す図である。 路面からの入力に対する特性を実施例3と、その変形例との間で比較した説明図である。 実施例4に係るインホイールサスペンションの要部構造を示す車輪の斜視図である。 拘束リンク84とリンクR1a、R1bの回転支持軸931aの断面図である。 本実施例4に係るサスペンションの性能(前後コンプライアンス)の説明図である。 実施例5に係るアブソーバー52を示す図であり、図15に示す車輪10のアーム90の端部周辺を車両外側から見た斜視図である。
符号の説明
10 車輪
20 ブレーキキャリパ
40 冷却板
50 バネ
52 アブソーバー
52a 回転軸
54 ギア
70 キャリア
70a アクスルベアリング
80,82,84 拘束リンク
90 アーム
90a アームの端部
721a,722b リンク回転支持軸
921a,922b リンク回転支持軸
R1 第1リンク
R2 第2リンク

Claims (10)

  1. ホイールと、
    ホイールを回転可能に支持するキャリアと、
    車体に連結され、ホイール内に延設されるアームと、
    キャリアとアームに対して、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に連結され、車両前後方向に配置される第1リンクと、
    キャリアとアームに対して、ホイール回転軸と略平行な軸を中心に回転可能に連結され、第1リンクに対して上下方向にオフセットされた位置で、車両前後方向に配置される第2リンクと、
    キャリアと第1リンク又は第2リンクとの間に配置される弾性要素及び/又は減衰要素と、を備えることを特徴とするインホイールサスペンション。
  2. 第1リンク及び第2リンクのキャリアとの連結点は、車両に横力が作用した際にトーイン方向のモーメントが生成されるように、ホイール中心よりも車両後方側に設定されることを特徴とする、請求項1に記載のインホイールサスペンション。
  3. 車両側面視で、第1リンクのアームとの連結点及び第2リンクのアームとの連結点の両連結点間の中点と、第1リンクのキャリアとの連結点及び第2リンクのキャリアとの連結点の両連結点間の中点と、を結ぶ線が、車両前後方向で前上がりに傾いていることを特徴とする、請求項1に記載のインホイールサスペンション。
  4. 第1リンクのアームとの連結点及び第2リンクのアームとの連結点の両連結点間のスパンが、第1リンクのキャリアとの連結点及び第2リンクのキャリアとの連結点の両連結点間のスパンよりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載のインホイールサスペンション。
  5. 第1リンク及び第2リンクは、それぞれ、アーム側を支点として揺動可能なアーム側リンクと、該アーム側リンクに回転可能に連結され、キャリア側を支点として揺動可能なキャリア側リンクと、を含み、
    第1拘束リンクにより、第1リンク及び第2リンクの一方をキャリアに連結すると共に、第2拘束リンクにより、第1リンク及び第2リンクの他方をキャリアに連結し、又は、第2拘束リンクにより、第1リンクを第2リンクに連結することを特徴とする、請求項1に記載のインホイールサスペンション。
  6. 第2拘束リンクは、第1リンクを第2リンクに連結するものであり、第2拘束リンクとキャリアとの間に、弾性要素及び/又は減衰要素が配置されることを特徴とする、請求項5に記載のインホイールサスペンション。
  7. 回転軸を備え、回転軸に入力される回転力に対して減衰作用を与える回転式アブソーバーと、
    第1又は第2リンクに設けられ、第1又は第2リンクの揺動に伴って回転し、その回転力を前記回転式アブソーバーの回転軸に入力するギアと、を備えることを特徴とする、請求項1に記載のインホイールサスペンション。
  8. 前記回転式アブソーバーが、前記アームの端部に形成される中空内部に配設されることを特徴とする、請求項7に記載のインホイールサスペンション。
  9. 第1リンク及び第2リンクは、それぞれ、アーム側を支点として揺動可能なアーム側リンクと、該アーム側リンクに連結され、キャリア側を支点として揺動可能なキャリア側リンクと、を含み、
    拘束リンクにより、第1リンクにおけるアーム側リンクとキャリア側リンクとの第1連結部と、第2リンクにおけるアーム側リンクとキャリア側リンクとの第2連結部とを連結し、
    前記第1連結部及び第2連結部の少なくとも一方が、拘束リンクに対して弾性部材を介して回転可能に連結されることを特徴とする、請求項1に記載のインホイールサスペンション。
  10. 前記弾性部材の弾性率が、所望の前後コンプライアンスを実現するように設定されることを特徴とする、請求項9に記載のインホイールサスペンション。
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