JP4265250B2 - データ処理システム及びプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ処理システム及びプログラムに係わり、特に、文書データの取込先、取り込まれた文書データの加工方法、及び加工された文書データの配信先の設定を受け付け、受け付けた設定結果に基づいて、前記文書データの取込、加工、配信の一連の処理を定義したルールを作成し、作成したルールに従って前記一連の処理をネットワーク上で連携して実行するデータ処理システム及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、スキャナ、ファクシミリ(以下「FAX」という。)、複写機、又はこれらを複合した複合機、パーソナルコンピュータ、メールサーバをネットワークで接続して、紙文書と電子情報の共有化を図ったネットワークシステムがある。
【0003】
このようなネットワークシステムは、原稿を読み取るスキャナ、ペーパーレスFAX等の入力系からの文書ファイルを取り込み、イメージ加工、文字認識等の処理系を経て、プリンタやメールサーバ等の出力系を介して文書ファイルを外部に配信する。
【0004】
通常、文書ファイルの取り込み、加工、配信はそれぞれ独立して行われる。このため、ユーザは、文書ファイルの取り込み、加工、配信を連続して実行したい場合は、取り込み、加工、配信のそれぞれについて所定の設定を行わなければならない。つまり、ユーザは、取り込み、加工、配信に関するウィンドウを1つずつ開いて、所定の入力操作を行わなければならず、非常に不便であった。
【0005】
このため、従来より、取り込みから配信までの一連の処理をネットワーク上で連携して予め定義した順番で実行するワークフローシステムが導入されている。ワークフローシステムは、承認や回覧などオフィスで汎用的に使用されるワークフローを想定して、既存の紙ベースの業務システムをそのまま電子化することによって開発されることが多い(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−99686号公報
【特許文献2】
特開2001−325389号公報
【特許文献3】
特開2001−195295号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この種のワークフローシステムでは、取り込みから配信までの一連の処理を定義した後は、当該定義に従って一連の処理を繰返し実行可能となるが、例えば、取り込み先に対応する装置の電源がOFFされたり、配信先となるフォルダをユーザが誤って消去してしまったりするなどして、システムの状態が定義時から変わってすることがある。しかしながら、従来技術は、この状態変化に関して何ら対応がなされておらず、システムの状態変化により定義した一連の処理が実行不能となり、たとえそのために既にエラーが発生しても、ユーザが処理実行前にその不具合を把握して対策を講じることができなかった。
【0008】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、システムの状態変化に対応可能なネットワーク上で連携して予め定義された一連の処理を行うデータ処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載のデータ処理システムは、文書データの取込先、取り込まれた文書データの加工方法、及び加工された文書データの配信先の設定を受け付け、受け付けた設定結果に基づいて、前記文書データの取込、加工、及び配信の一連の処理を定義したルールを記憶する記憶手段と、前記ルールに従って前記一連の処理をネットワーク上で連携させて、前記文書データの取込先から前記文書データを取り込む入力系プラグイン、前記入力系プラグインに取り込まれた前記文書データを前記加工方法に基いて加工する処理系プラグイン、及び前記処理系プラグインで加工された前記文書データを前記配信先に配信する出力系プラグインに実行させるように制御する実行手段と、前記ルールに従った一連の処理が前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインによって実行されたときに発生したエラーの履歴を履歴情報として蓄積する蓄積手段と、前記履歴情報が前記蓄積手段に蓄積されているか否かを判断する第1の判断手段と、前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインが動作可能か動作不能かを判断する第2の判断手段と、前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインが入出力可能なデータフォーマットに基いて、前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインの各々の間でのフォーマット不一致の有無を判断する第3の判断手段と、前記第1の判断手段、前記第2の判断手段、及び前記第3の判断手段各々の判断結果に基いて、前記履歴情報が前記蓄積手段に蓄積されている場合でかつ、動作不能なプラグインがある場合には、該動作不能なプラグインを表すアイコンを不具合情報として生成し、前記履歴情報が前記蓄積手段に蓄積されている場合でかつ、フォーマット不一致のプラグインがある場合には、該フォーマット不一致のプラグインを表すアイコンを不具合情報として生成する不具合情報生成手段と、前記不具合情報生成手段で生成された不具合情報を表示手段に表示させるように制御する表示制御手段と、を備えている。
【0010】
請求項1に記載のデータ処理システムによれば、記憶手段には、文書データの取込先、取り込まれた文書データの加工方法、及び加工された文書データの配信先の設定を受け付け、受け付けた設定結果に基づいて、前記文書データの取込、加工、配信の一連の処理を定義したルールが記憶されており、このルールが適宜読み出されて、実行手段により、ルールに従った一連の処理がネットワーク上で連携して実行される。
【0011】
このように実行手段によりルールに従った一連の処理が実行されると、その実行状態が履歴情報として蓄積手段に蓄積されていく。表示制御手段では、この蓄積手段に蓄積された履歴情報に基づいて、ルールに係わる不具合の現状を表す不具合情報を生成し、生成した不具合情報を表示手段に表示させる。
【0012】
これにより、ルール作成後にシステムの状態が変更されたとしても、ユーザは不具合情報の表示から各ルールに関する不具合の現状を把握し、不具合のあるルールが有れば対策を講じることができる。
【0014】
上記のデータ処理システムは、ネットワーク上のコンピュータに以下のようなデータ処理プログラムを実行させることにより実現できる。
【0015】
すなわち、請求項に記載されているように、コンピュータに、文書データの取込先、取り込まれた文書データの加工方法、及び加工された文書データの配信先の設定を受け付け、受け付けた設定結果に基づいて、前記文書データの取込、加工、及び配信の一連の処理を定義したルールに従って前記一連の処理をネットワーク上で連携させて、前記文書データの取込先から前記文書データを取り込む入力系プラグイン、前記入力系プラグインに取り込まれた前記文書データを前記加工方法に基いて加工する処理系プラグイン、及び前記処理系プラグインで加工された前記文書データを前記配信先に配信する出力系プラグインによって実行されるように制御させると共に、前記ルールに従った一連の処理が前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインによって実行されたときに発生したエラーの履歴を履歴情報として蓄積させ、前記履歴情報が蓄積されているか否かを判断させ、前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインが動作可能か動作不能かを判断させ、前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインが入出力可能なデータフォーマットに基いて、前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインの各々の間でのフォーマット不一致の有無を判断させ、判断結果に基いて、前記履歴情報が蓄積されている場合でかつ、動作不能なプラグインがある場合には、該動作不能なプラグインを表すアイコンを不具合情報として生成し、前記履歴情報が蓄積されている場合でかつ、フォーマット不一致のプラグインがある場合には、該フォーマット不一致のプラグインを表すアイコンを不具合情報として生成し、生成した不具合情報を表示手段に表示させる、ことを特徴とするデータ処理プログラムを実行させればよい。
【0017】
なお、上記のデータ処理システム及びプログラムにおいては、不具合情報として、例えば、前記ルールにおける前記文書データの取込先、前記文書データの加工を行う加工処理先、前記文書データの配信先が動作可能であるか否かの状態を検出するなどして、当該ルールに従った一連の処理が実行可能か否かを定期的に判定し、その判定結果を表す情報を表示させるようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0019】
[システム構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る文書共有ネットワークシステム1の概略的な構成を示す図である。
【0020】
上記文書共有ネットワークシステム1は、プリント機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を兼ね備えた複数の複合機10と、電子メールの送受信等を行うメールサーバ20と、複数の端末装置25と、ドキュメントを所定の取り込み先から取り込んで所定の加工を施した後、所定の配信先に配信する制御を行う制御装置30と、を備えている。ここにいうドキュメントは、本発明の文書データに対応し、主に文書に関するイメージデータであるが、加工処理の状態に応じてテキストデータを含むものであってもよく、特に限定されるものではない。
【0021】
複合機10、メールサーバ20、各端末装置25及び制御装置30は、ネットワーク5を介して相互に接続されている。なお、ネットワーク5には、図示しないが、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ装置がそれぞれ接続されてもよい。
【0022】
図2は、文書共有ネットワークシステム1の処理の概要を説明する図である。複合機10、メールサーバ20及び端末装置25は、ネットワーク5を介して相互に接続されているものの、通常は独立して動作する。そこで、制御装置30は、文書共有ネットワークシステム1における取り込み先、加工方法、配信先を設定し、ドキュメントの取り込み、加工及び配信までの一連の処理を自動化/定型化して、コアサービスを提供するものである。
【0023】
ここで、一連の処理を自動化/定型化するための定義したものを「ルール」という。ルールの設定については後述する。また、取り込み、加工方法、配信のそれぞれの特定の機能を提供するアプリケーションプログラムを、入力系プラグイン、処理系プラグイン、出力系プラグインという。
【0024】
図3は、複合機10の構成を示すブロック図である。
【0025】
複合機10は、入力系プラグインや出力系プラグインの機能を提供し得るものであり、原稿に記録された画像を読み取るスキャナ部11と、感光体に静電潜像を記録し、静電潜像をモノクロトナーまたはカラートナーを用いて現像し、現像した画像を記録紙に転写して出力するプリンタ部12と、ファクシミリ電文の送受信を行うファクシミリ(以下「FAX」という。)部13とを備えている。
【0026】
複合機10は、さらに、全体を制御するコントローラ14と、スキャナ部11で読み取られた画像データやネットワーク5を介して受信した画像データ、FAX受信電文のデータ等を記憶するメモリ15と、アイコンを有する操作画面を表示すると共にアイコンへの接触に応じて操作情報を入力する表示パネル16と、データを入出力するための入出力ポート17と、ネットワークに接続された機器と通信を行う通信制御ユニット18とを備えている。
【0027】
スキャナ部11、プリンタ部12、FAX部13、コントローラ14、メモリ15、表示パネル16及び入出力ポート17は、バスを介して相互に接続されている。入出力ポート17は、通信制御ユニット18を介してネットワーク5に接続されている。なお、スキャナ部11は、FAX部13の一部として組み込まれてもよい。
【0028】
また、本実施形態に係る複合機10では、メモリ15の所定記憶領域が複数の親展BOX15Bとして仕切られており、各親展BOX15Bは、BOX番号(例えばBOX番号1〜300)により管理されている。複合機10は、スキャナ部11でスキャニングしたドキュメントやFAX部で受信したドキュメントにファイル名を付けて、親展BOX15Bに保存し、当該親展BOX15に対して予め設定された送信先へ送信することもできるようになっている。
【0029】
メールサーバ20は、入力系プラグインや出力系プラグインの機能を提供し得るものであり、ネットワーク5に接続された各端末装置25の電子メールの送受信を行うサーバである。
【0030】
端末装置25は、入力系プラグイン、処理系プラグイン及び出力系プラグインの機能を提供し得るものであり、いわゆるパーソナルコンピュータである。端末装置25は、例えばメールサーバ20を介して外部と電子メールの送受信を行ったり、ファイルフォルダにドキュメントを保管したり、ドキュメントに対して所定の画像処理を行う。
【0031】
制御装置30は、ワークフローとしてのルールを設定したり、ルールに基づいてドキュメントの取り込み、加工及び配信までの一連の処理を実行するものである。なお、制御装置30は、処理系プラグインになってもよい。
【0032】
図4は、制御装置30の構成を示すブロック図である。
【0033】
制御装置30は、全体を制御するCPU(Central Processing Unit)31、ワークエリアとしてデータを一時格納するRAM(Random Access Memory)32、CPU31の制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)33、ルールを設定するためのルール設定画面などを表示するディスプレイ34、CD−ROMドライブ35を備えている。
【0034】
制御装置30は、さらに、ドキュメントの取り込み、加工及び配信までの一連の処理を自動化/定型化するためのプログラム、処理系プラグインとして機能するためのアプリケーションプログラムや所定のデータ等を記憶したり読み出すハードディスクドライブ36、文章や記号等を入力するキーボード37、ポインティングデバイスであるマウス38、これらが接続されたインタフェース39、入出力ポート40及び通信制御ユニット41を備えている。
【0035】
CPU31、RAM32、ROM33、インタフェース39及び入出力ポート40は、ネットワーク5に接続された複合機10等の他の機器と通信を行う通信制御ユニット41に接続されている。
【0036】
なお、キーボード37は、ディスプレイ34に様々な設定画面が表示されたときに、ユーザの指示する情報を直接入力するときに用いられる。また、マウス38は、ディスプレイ34に様々な設定画面が表示されたときに、表示されたものを選択したり、設定指示の内容を入力するとき使用される。
【0037】
[ルールの一例]
図5は、制御装置30によって入力系プラグイン、処理系プラグイン、出力系プラグインを任意に組み合わせて作成することができるルールの一例を説明する図である。
【0038】
例えば、ルール1は、複数の入力系プラグイン(FAX受信サービス、ファイルフォルダ、スキャンサービス)からドキュメントを取り込み、複数の処理系プラグイン(イメージ加工、光学文字認識(OCR)、属性付与/分配)を経て、これらの処理を経たドキュメントを複数の出力系プラグイン(ファイルフォルダ、プリント出力)に配信することを定義している。
【0039】
ルール2は、ファイルフォルダ及びMail_MAPI入力からドキュメントを取り込み、イメージ加工、属性付与/分配の処理を経て、処理済みのドキュメントを外部サービス連携フォルダに配信することを定義している。
【0040】
ルール3は、ファイルフォルダからドキュメントを取り込み、イメージ加工、OCR連携モジュール、属性付与/分配の処理を経て、処理済みのドキュメントをファイルフォルダに配信することを定義している。
【0041】
ルール4は、所定のBOX番号の親展BOX15Bからドキュメントを取り込み、自動正立、OCR、ファイル名作成・付与、画像&テキストのバインドの処理を経て、これらの処理を経たドキュメントを複数の出力系プラグイン(ファイルフォルダ、プリント出力)に配信することを定義している。
【0042】
なお、ルール1からルール4は、各処理系プラグインの前後において次の処理に必要なフォーマット(FMT)変換を行っている。
【0043】
ここで、入力系プラグインとしては、図5に示すように、例えばFAX受信サービス、ファイルフォルダ、スキャンサービス、Mail_SMTP入力、POPクライアント、Mail_MAPI入力などがある。また、図1に示す親展ボックスも該当する。
【0044】
処理系プラグインとしては、イメージ加工、OCR、属性付与/分配、OCR連携モジュール等がある。
【0045】
出力系プラグインとしては、例えばファイルフォルダ、外部サービス連携フォルダ、ftp出力、ファイルメッセージ、Mail_SMTP出力、Mail_MAPI出力などがある。なお、入力系、処理系及び出力系の各プラグインは、上述したものに限定されるものではない。
【0046】
[制御装置の機能構成]
次に、図6を参照して、本実施の形態に係る制御装置30における、上記ルールの作成、及びドキュメントの取り込み、加工及び配信までの一連の処理を自動化/定型化するための機能を説明する。図6は、CPU31でのプログラム実行により、図4で示したハードウェア資源を利用して制御装置30に構築される機能構成を示す図である。
【0047】
図6に示すように、制御装置30には、コアサービス部200、アプリケーションサービス部210、及び通信部220の機能が構築されるようになっている。
【0048】
コアサービス部200は、制御装置30の起動時にメモリに常駐される制御プログラムをCPU31で実行することにより構築されるものであり、ルール作成・管理部201、ルールチェック部202、プラグイン状態チェック部203、及びルールメモリ204を備えている。
【0049】
ルール作成・管理部201は、ルール設定画面(詳細後述)をディスプレイ34に表示し、該ルール設定画面を介してユーザにより入力された情報に基づいて、取り込み先、加工方法、配信先を設定し、ドキュメントの取り込み、加工及び配信までの一連の処理を定義したルールを作成する。
【0050】
また、ルール作成・管理部201は、この作成したルールをルールメモリ204に記憶する。すなわち、ルールメモリ204が本発明の記憶手段に対応し、ルールメモリ204としては、例えばハードディスクドライブ36の所定の記憶領域を用いることができる。また、図示しない外部記憶媒体をルールメモリ204として用いるようにしてもよい。
【0051】
また、ルール作成・管理部201は、ルール設定画面を介してルールの修正も受付け、ルールメモリ204に登録中のルールを更新するとこもできる。なお、ルール作成・管理部201は、作成したルールの中から、現在実行可能なルールのみ実行可能に管理する。
【0052】
また、ルール作成・管理部201は、表示制御手段としても機能し、作成した各ルールの不具の現状を表す不具合情報を表示手段としてのディスプレイ34に表示させる。詳しくは、作成した各ルールの状態に関する情報を一覧表示するためのルール一覧画面(詳細後述)をディスプレイ34に表示し、該ルール一覧画面を介してユーザに各ルールの不具合の現状を報知すると共に、各種管理情報の入力を受付け、入力情報に基づいて各ルールを管理する。
【0053】
ルールチェック部202は、作成したルールの整合性をチェックするものである。詳しくは、各プラグインの入出力可能なデータフォーマットに基づいて、前後に接続されたプラグイン間でのフォーマット不一致の有無を判断することで、ルールの適否をチェックする。このチェック結果に基づいて、ルール作成・管理部201は、ユーザにエラー報知してルール修正を促し、ルール修正を受け付ける。
【0054】
プラグイン状態チェック部203は、各プラグインの状態(動作可能/不能)をチェックする。具体的には、各プラグインとして機能する装置(複合機10、メールサーバ20、端末装置25、制御装置30など)がネットワーク5に接続されているか否か、またこの装置が起動されているか否か、この装置を対応するプラグインとして機能させるためのアプリケーションプログラムがインストールされているか否か、またファイルフォルダや親展BOXについては、そのファイルフォルダや親展BOXが有るか否かやメモリフルではないかがチェックされる。ルール作成・管理部201は、このプラグイン状態チェック部203のチェック結果に基づいて、各ルールの管理を行う。
【0055】
アプリケーションサービス部210は、ルールの所定の実行タイミングとなったら動作する、すなわちCPU31がルールに従って処理を実行する場合に構築されるものであり、ルール実行部211及びエラー履歴メモリ212を備えている。
【0056】
ルール実行部211は、実行手段として機能して、ルールに従って一連の処理が成されるように制御処理を行うものであり、実行するルールについてはルール作成・管理部201により管理されている。
【0057】
また、ルール実行部211は、ルール実行中に何らかのエラーが発生した場合には、そのルールのルール名(或いはシステムが当該ルールの管理のために付与したID)、ジョブID、エラー要因、ページ番号といった情報をエラー履歴として、エラー履歴メモリ212に蓄積記憶する。すなわち、このエラー履歴メモリ212が本発明の蓄積手段に対応し、エラー履歴メモリ212としては、例えばハードディスクドライブ36の所定の記憶領域を用いることができる。また、図示しない外部記憶媒体をエラー履歴メモリ212として用いるようにしてもよい。このエラー履歴メモリ212の記憶されたエラー履歴は、エラーの有無チェック(後述)やエラー報知に用いられる。
【0058】
なお、本実施の形態では、エラー履歴を蓄積するようにしたが、正常に終了した処理の履歴情報も蓄積する(すなわち正常/エラーに係わらず全ジョブの履歴を蓄積する)ようにしてもよい。
【0059】
通信部220は、コアサービス部200やアプリケーションサービス部210により、他の装置とデータの送受信、他の装置で実現されるプラグインの状態チェック、他の装置へエラー報知するために、他の装置とネットワーク5を介して通信を行うものである。
[ルールの作成]
図7は、上述したルールを新規作成したり、既に存在するルールを編集するためのルール設定画面50の一例を示す図である。
【0060】
このルール設定画面50は、ルール作成・管理部201の動作によりディスプレイ34に表示され、ルール名称を入力するルール名称ボックス51、ルール説明を入力するルール説明ボックス52、ルール説明の自動作成を指示する説明自動作成ボタン53、各項目に入力されている内容に従ってルールを作成するOKボタン54、入力処理を取り消すキャンセルボタン55を備えている。
【0061】
ルール名称ボックス51は、新規作成又は編集の対象となるルールのルール名を表示するものである。なお、新規作成時では、ルール名称ボックス51は空白になっており、ルール名は必須入力項目である。
【0062】
ルール説明ボックス52は、ルール名称ボックス51に表示されているルール名の説明文を表示するものである。なお、ルール説明ボックス52の入力は任意である。
【0063】
説明自動作成ボタン53は、既に入力されている取り込み先、加工方法及び配信先の各プラグインの内容に基づいて、ルール説明を自動的に作成するボタンである。そして、説明自動作成ボタン53がクリックされた時に作成されたルール説明は、ルール説明ボックス52に表示される。
【0064】
OKボタン54は、取り込み先、加工方法及び配信先のプラグインの内容に基づいてルールを作成するボタンである。キャンセルボタン55は、ルールの新規作成又は編集処理を取り消すボタンである。
【0065】
ここで、ルール設定画面50は、取り込み先に関するものとして、取り込み先ドロップダウンリスト61、取り込み先ドロップダウンボタン62、取り込み先リストボックス63、取り込み先編集ボタン64、取り込み先削除ボタン65を備えている。
【0066】
取り込み先ドロップダウンリスト61は、デフォルトでは「項目を選択してください」を表示するが、取り込み先ドロップダウンボタン62がクリックされると、既にインストールされている1つ以上の入力系プラグイン(例えば、ファイルフォルダなど)及びレディメード(お勧めメニュー)を表示する。取り込み先ドロップダウンリスト61の中から1つの入力系プラグインが選択されると、当該入力系プラグインの設定ダイアログが表示される。
【0067】
取り込み先リストボックス63は、上記設定ダイアログにおける設定が正常に終了した入力系プラグインを表示する。具体的には、取り込み先リストボックス63は、設定された入力系プラグインの名称と共に、当該入力系プラグインを表すアイコンを表示する。なお、取り込み先リストボックス63には、OKボタン54がクリックされるまでに少なくとも1つの入力系プラグインが表示されていなければならない。
【0068】
取り込み先編集ボタン64は、取り込み先リストボックス63に表示されている1つ以上の入力系プラグインの中から、選択した入力系プラグインの設定編集を指示するボタンである。なお、取り込み先リストボックス63から所望の入力系プラグインを選択してダブルクリックしてもよい。取り込み先削除ボタン65は、取り込み先リストボックス63に表示されている1つ以上の入力系プラグインの中から、選択した入力系プラグインの削除を指示するボタンである。
【0069】
ルール設定画面50は、加工方法に関するものとして、加工方法ドロップダウンリスト71、加工方法ドロップダウンボタン72、加工方法リストボックス73、加工方法順序変更ボタン74U,74D、加工方法編集ボタン75、加工方法削除ボタン76を備えている。
【0070】
加工方法ドロップダウンリスト71は、デフォルトでは「項目を選択してください」を表示するが、加工方法ドロップダウンボタン72がクリックされると、既にインストールされている1つ以上の処理系プラグイン(例えば、イメージ加工、光学文字認識処理(OCR)など)及びレディメードを表示する。加工方法ドロップダウンリスト71の中から1つの処理系プラグインが選択されると、当該処理系プラグインの設定ダイアログが表示される。
【0071】
加工方法リストボックス73は、上記設定ダイアログにおける設定が正常に終了した処理系プラグインを表示する。具体的には、加工方法リストボックス73は、設定された処理系プラグインの名称と共に、当該処理系プラグインを表すアイコンを表示する。
【0072】
加工方法順序変更ボタン74U,74Dは、加工方法リストボックス73に複数の処理系プラグインが表示されている場合に、各処理系プラグインの実行順序を変更するためのボタンである。例えば、加工方法順序変更ボタン74Uは、クリックされる毎に、加工方法リストボックス73の中で選択されている処理系プラグインの順序を1つずつ上げる。一方、加工方法順序変更ボタン74Dは、クリックされる毎に、加工方法リストボックス73の中で選択されている処理系プラグインの順序を1つずつ下げる。
【0073】
例えば、図5に示したルール1では、処理系プラグインはイメージ加工、OCR、属性付与/分配の順序となっている。そこで、加工方法順序変更ボタン74U,74Dをクリックすることで、例えばイメージ加工とOCRの順序を入れ替える編集が可能になる。
【0074】
加工方法編集ボタン75及び加工方法削除ボタン76は、それぞれ上述した取り込み先編集ボタン64及び取り込み先削除ボタン65と同様の操作によって、加工方法リストボックス73に表示された処理系プラグインの編集・削除の指示を行うことができる。
【0075】
ルール設定画面50は、配信先に関するものとして、配信先ドロップダウンリスト81、配信先ドロップダウンボタン82、配信先ツリー83、配信先編集ボタン84、配信先削除ボタン85を備えている。
【0076】
配信先ドロップダウンリスト81は、デフォルトでは「項目を選択してください」を表示するが、配信先ドロップダウンボタン82がクリックされると、既にインストールされている1つ以上の出力系プラグイン(例えば、ファイルフォルダ、プリント出力、メールSMTP出力など)及びレディメードを表示する。配信先ドロップダウンリスト81の中から1つの出力系プラグインが選択されると、当該出力系プラグインの設定ダイアログが表示される。
【0077】
配信先ツリー83は、設定された出力系プラグインの名称と共に、当該出力系プラグインを表すアイコンを表示する。具体的には、配信先ツリー83は、上記設定ダイアログにおける設定が正常に終了すると、当該出力系プラグインの配信条件、配信フォーマット、通知条件及び通知方法をツリー表示する。なお、図7では、「配信条件」及び「サンプル通知」(通知方法及び通知条件)のみを示している。
【0078】
配信先編集ボタン84は、配信先リストボックス83に表示されている出力系プラグインの配信条件、配信フォーマット、通知方法及び通知条件の内容を編集するボタンである。
【0079】
配信先削除ボタン85は、選択された出力系プラグインをルールから外すことを指示するボタンである。なお、出力系プラグインが選択されていない場合は、配信先削除ボタン85をクリックすることはできない。
【0080】
また、ルール設定画面50には、当該画面を介した情報入力により作成したルールを有効にするか無効にするかを選択するための一対のラジオボタン90A、90Bが設けられている。ラジオボタン90A、90Bは必ず何れか一方のみが選択状態となり、一方が選択状態にされたら、他方が非選択状態に変わるようになっている。なお、初期状態ではラジオボタン90Bが選択状態になっている。
【0081】
制御装置30は、ラジオボタン90Aがクリックされて選択状態にされた場合は、ルールを有効にする、すなわち作成したルールを実行可能に管理する。ラジオボタン90Bがクリックされて選択状態にされた場合は、ルールを無効にする、すなわちルールを作成するが実行はされないように管理する。
【0082】
以上のように、制御装置30は、ルール設定画面50を介して入力された情報に基づいて、取り込み先、加工方法、配信先を設定し、ドキュメントの取り込み、加工及び配信までの一連の処理を定義したルールを作成することができる。そして、作成したルールを、RAM32を介してルールメモリ204としてのハードディスクドライブ36に記憶したり、図示しない外部記憶媒体に記憶させる。
【0083】
[ルールの実行]
制御装置30は、ハードディスクドライブ36や外部記憶媒体に記憶されたルールに基づいて、文書共有ネットワークシステム1の中からドキュメントの取り込み、ドキュメントを加工した後、所定の配信先に配信するまの一連の処理を実行する。
【0084】
図8は、実行可能に管理しているルールを実行する所定タイミング(例えば当該ルールに対応するジョブが入力されたときなど)になり、制御装置30のCPU31が当該ルールに従って処理を実行するときの手順を示すフローチャートである。
【0085】
すなわち、制御装置30のCPU31は、まず、ステップST1で、ハードディスクドライブ36や外部記憶媒体に記憶されたルールを実行する。詳しくは、当該ルールで「取り込み先」として設定された入力系プラグインからドキュメントを取り込み、取り込んだドキュメントに対して、「加工方法」として設定された処理系プラグインの処理を順次実行し、「配信先」として設定された出力系プラグインに対して配信条件に従って配信する。
【0086】
例えば、図5で示したルール4の場合は、スキャナ部11或いはFAX部13により、原稿をスキャニング或いはFAX受信して得たドキュメントが、所定のBOX番号の親展BOX15Bに格納されたら、当該親展BOX15Bから格納されたドキュメントをページ単位で順次取り込む。そして、取り込んだドキュメントに対して、適宜フォーマット変換を行いながら、ドキュメント(画像)が正立されるように回転させる自動正立、光学文字認識(OCR)を行った後、認識した文字の一部を用いてファイル名を作成してOCR処理後のテキストに付与し、ドキュメントの画像をバインドして、ファイルフォルダに格納すると共に、プリント出力する。
【0087】
そして、このルールの実行中に何らかのエラーが発生した場合には、次のステップST2で肯定判定されて、ステップST3に進む。ステップST3では、発生したエラーの履歴をエラー履歴メモリ212としてのハードディスクドライブ36に記憶したり、図示しない外部記憶媒体に記憶させて、図8の処理を終了する。なお、ルールが正常に実行された場合には、次のステップST2で否定判定されて図8の処理はそのまま終了する。
[ルール一覧表示]
図9は、作成されたルールの状態に関する情報を一覧表示して、各ルールの状態(現状)をユーザに報知するためのルール一覧画面100の一例を示す図である。このルール一覧画面100は、制御装置30の起動直後及びユーザにより表示が指示された際にディスプレイ34に表示される。
【0088】
このルール一覧画面100は、制御装置30のルール作成・管理部201の動作によりディスプレイ34に表示され、各ルールに関する各種情報のリストを表示するためのルールリストボックス110と、各種の説明文を表示するための説明ボックス120とを備えている。
【0089】
ルールリストボックス110には、各ルールを行とし、ルールの有効/無効状態、ルール名称、ジョブ状態、更新日時、エラージョブ、エラー箇所、及び処理可能文書の情報項目欄111A〜Gを列とした表が表示される。すなわち、ルールリストボックス110では、各ルールの状態に関する情報として、ルールの有効/無効状態、ルール名称、ジョブ状態、更新日時、エラージョブ、エラー箇所、及び処理可能文書の情報が一覧表示される。
【0090】
ルールの有効/無効状態欄111Aには、対応するルールが現在有効である場合は「有効」、無効である場合は「無効」と表示される。また、各ルールの有効/無効状態欄111Aには、それぞれチェックボタン112が設けられており、チェックボタン112がクリックされる度に、対応するルールの有効/無効状態が切換えられるようになっている。初期状態では、前述したルール設定画面50でのラジオボタン90A、90Bの選択に基づいた表示となっている。
【0091】
ルール名称欄111Bには、対応するルール名が表示される。このルール名は、前述したルール設定画面50のルール名称ボックス51に入力されたルール名である。
【0092】
ジョブ状態欄111Cには、対応するルールの実行状態、具体的には当該ルールが無効状態であり当該ルールの処理が停止されているときは「停止中」、当該ルールが有効状態でありジョブの入力待機中は「受付中」、当該ルールが有効状態でありドキュメントの取り込みから配信までの当該ルールに従った一連の処理実行中は「実行中」と表示される。
【0093】
更新日時欄111Dには、対応するルールの設定が最後に更新された日時、具体的には、当該ルールが、ルール設定画面50を介した情報入力により作成された後、無編集であれば、当該ルールが作成された日時、ルール設定画面50が再表示されて編集されたのであれば、最後に編集された日時が表示される。
【0094】
エラージョブ欄111Eには、対応するルールの不具合情報として、当該エラー実行時のエラーの有無、具体的にはエラー履歴メモリ212に格納されているエラー履歴に当該ルールの実行中に発生したエラーに関するものが有れば「有り」、当該ルールの実行中に発生したエラーに関するものが無ければ「無し」と表示される。
【0095】
なお、エラージョブ欄111Eでは、エラーの有無に追加して、或いはエラーの有無に代えて、エラー履歴で示されているエラーが発生したプラグインを不具合情報として表示するようにしてもよい。或いは、エラーが発生したプラグインを別の画面で表示させるようにしてもよい。例えば、エラージョブ欄111Eの「有り」の文字部分がクリックされた場合に、エラー履歴メモリ212のエラー履歴を参照して、図示は省略するがエラーが発生したプラグインの名称が記述されたサブウィンドウをディスプレイ34に表示させるようにしてもよい。このようにエラーが発生したプラグインをユーザに報知することで、ユーザによる当該システムやルールの弱点の把握に役立つ。
【0096】
エラー箇所欄111Fには、対応するルールの不具合情報として、当該ルールで「取り込み先」として設定された入力系プラグイン、「加工方法」として設定された処理系プラグイン、及び「配信先」として設定された出力系プラグインのうち、正常に動作しないプラグイン(エラープラグイン)があれば、当該プラグインを表すアイコン113が表示される。詳しくは、プラグイン状態チェック部203による各プラグインの状態チェックの結果、動作不能なプラグインがあれば、当該プラグインを表すアイコン113が表示される。
【0097】
なお、複数のプラグインがエラープラグインである場合、全てのエラープラグインのアイコン113を表示するようにしてもよいが、本実施の形態では、当該ルールにおける処理順番において最初のエラープラグインについてのみアイコン113を表示し、その他にもエラープラグインがあることを示すマーク、例えば「…」をアイコン113の左側に追加表示するようになっている。
【0098】
処理可能文書欄111Gには、対応するルールで処理可能なドキュメントの種類、例えば画像データの場合は、TIFF、GIFなどの画像データの形式が表示される。
【0099】
また、ルールリストボックス110では、各行がクリックされることにより当該クリックされた行に対応するルールを選択可能となっている。また、ダブルクリックされた場合には、選択されたルールを編集するために、前述したルール設定画面50がディスプレイ34に表示される。また、アイコン113がダブルクリックされた場合にも、同様に、対応するルールを編集するために、ルール設定画面50がディスプレイ34に表示される。
【0100】
説明ボックス120には、ルールリストボックス110で何れかのルールが選択された場合に、当該選択されたルールの説明文が表示される。この説明文は、前述したルール設定画面50のルール説明ボックス52に入力された説明文である。
【0101】
また、説明ボックス120には、ルールリストボックス110でアイコン113がクリックされた場合に、当該アイコン113が示すエラープラグインの代替に使用可能なプラグイン(代替プラグイン)の名称と共に、エラープラグインを当該代替プラグインに変更するルールの編集を行うようにユーザに促すメッセージ文が表示される。
【0102】
以上のように、制御装置30は、作成した各ルール(ハードディスクドライブ36や図示しない外部記憶媒体に記憶したルール)の状態を表す各種情報をルールリストボックス110で一覧表示したルール一覧画面100をディスプレイ34に表示することで、ユーザに各ルールの状態を報知することができる。ユーザは、このルール一覧画面100を介して各ルールが現在どのような状態であるのかを確認することができる。
【0103】
[エラーチェック]
制御装置30は、上記で説明したルール一覧画面100上のルールリストボックス110に不具合情報を表示させるために、所定のタイミングでエラーチェックを実行する。
【0104】
このエラーチェックは、制御装置30の起動直後やユーザの指示によりルール一覧画面100をディスプレイ34に表示する際に実行される。また、ルール一覧画面100の表示中に、図10に示すように、当該ルール一覧画面100上部に設けられたメニューから「サービス」項目130がクリックされることにより表示したプルダウンメニュー131から「エラーチェック」項目132が選択された場合にも実行される。
【0105】
図11は、制御装置30のCPU31がエラーチェックを実行するときの手順を示すフローチャートである。
【0106】
すなわち、制御装置30のCPU31は、まず、ステップST10で、エラー履歴メモリ212に記憶されているエラー履歴を参照して、ルール毎にエラーの有無をチェックする。すなわち当該ルールの実行時に発生したエラーに関するエラー履歴が有るか否かを判断する。なお、この判断は、エラー履歴メモリ212に登録中の全エラー履歴に基づいて行う必要はなく、例えば、当該ルールの更新日時以降に発生したエラーに関するエラー履歴から判断するようにしてもよい。
【0107】
また、登録中の全エラーに基づいて判断を行うために、エラー履歴メモリ212に登録されたエラー履歴から、判断に不要な古いものは削除されるようにしてもよい。この場合、例えば、対応するルールが更新に伴って、当該更新日時よりも以前に登録されたエラー履歴、登録後に所定時間経過したエラー履歴、登録後に新たな履歴が所定数以上登録されたエラー履歴などを自動削除する。
【0108】
続いてステップST11で、ルール毎に、当該ルールで「取り込み先」として設定された入力系プラグイン、「加工方法」として設定された処理系プラグイン、及び「配信先」として設定された出力系プラグインの状態(動作可能/不能)をチェックする。
【0109】
そして、次のステップST1において、ステップST1でのエラーの有無チェック結果、ST1での各プラグインの状態チェック結果に基づいて、不具合情報を生成する。
【0110】
すなわち、エラーの有無チェックにより、対応するルールの実行時に発生したエラーに関するエラー履歴が有った場合は、エラージョブ欄111Eに表示すべき不具合情報を「有り」とし、エラー履歴が無かった場合は、エラージョブ欄111Eに表示すべき不具合情報を「無し」とする。また、プラグインの状態チェックにより、対応するルールで設定されているプラグインの中に、動作不能なプラグインが有った場合には、エラー箇所欄111Fに表示すべき不具合情報として、エラープラグイン、すなわち動作不能なプラグインを表すアイコン113を生成する。
【0111】
なお、本実施の形態では、ルール作成時に整合性チェックを実行し、プラグイン間のフォーマット不一致を解消するようにユーザによりルールが修正されていることを前提としているが、不一致が解消されていない場合もあることを考慮して、エラーの有無チェック及び状態チェックと共に各ルールの整合性チェックも実行し、フォーマット不一致のプラグインがあれば、当該プラグインをエラープラグインとしたアイコン113をエラー箇所欄111Fに表示すべき不具合情報として生成してもよい。
【0112】
全ルールについて上記の処理(ステップST10〜ST12)が終了するまでは次のステップST13からステップST10に戻り、全ルールについて上記の処理が終了したらステップST13からステップST14に進む。
【0113】
ステップST14では、ディスプレイ34上のルール一覧画面100に生成した不具合情報を表示する。これにより、エラージョブ欄111E及びエラー箇所欄111Fに不具合情報として、エラーの有無と、エラープラグインのアイコン113が表示される。なお、ルール一覧画面100をディスプレイ34に表示するのに際して、このエラーチェックが開始された場合には、ステップST14では、エラージョブ欄111E及びエラー箇所欄111Fに生成した不具合情報を表示した状態のルール一覧画面100がディスプレイ34に表示されることになる。一方、ルール一覧画面100の表示中の「エラーチェック」選択により当該エラーチェック処理が開始された場合には、エラージョブ欄111E及びエラー箇所欄111Fの表示が更新されることになる。
【0114】
このように不具合情報を表示したら図11の処理は終了される。
【0115】
以上のように、制御装置30は、エラーチェックを実行することで、ルール一覧画面100上のルールリストボックス110で示される各ルールのエラージョブやエラー箇所といった不具合情報を最新の情報に更新することができ、各ルールに係わる不具合の現状をユーザに報知することができる。
【0116】
ユーザは、このルール一覧画面100を介して各ルールについて現在どのような不具合が生じているか否かを確認し、必要であれば、ルール設定画面50を表示してルールを編集したり、チェックボタン112のクリックによりルールの有効/無効を切換えるなどの対策を講じることができる。
【0117】
なお、上記では、ネットワーク5上に制御装置30を設け、制御装置30の制御により、ワークフローとして予め定めたルールに従って、ドキュメント取り込みから、加工、配信までの一連の処理を行うサービスをネットワーク5上で連携して処理されるようにした文書共有ネットワークシステム1をデータ処理システムとして、本発明を適用した例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を適用するデータ処理システムは、ワークフローに従って一連の処理を連続して実行することができれば、如何なる形態であっても構わない。
【0118】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、ネットワーク上で連携して予め定義された一連の処理を行うデータ処理システムにおいて、システムの状態変化に対応可能にすることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る文書共有ネットワークシステムの概略図である。
【図2】 文書共有ネットワークシステムの処理の概要を説明する図である。
【図3】 複合機の構成を示すブロック図である。
【図4】 制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 入力系プラグイン、処理系プラグイン、出力系プラグインを任意に組合せて作成することができるルールの一例を説明する図である。
【図6】 制御装置の機能構成を示すブロック図である。
【図7】 ルール設定画面の一例を示す図である。
【図8】 制御装置のCPUがルールに従って処理を実行するときの手順を示すフローチャートである。
【図9】 ルール一覧画面の一例を示す図である。
【図10】 図9のルール一覧画面においてプルダウンメニューを表示した場合を示す図である。
【図11】 制御装置のCPUがエラーチェックを実行するときの手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 文書共有ネットワークシステム
5 ネットワーク
10 複合機
15 メモリ
25 端末装置
30 制御装置
31 CPU
36 ハードディスクドライブ
50 ルール設定画面
100 ルール一覧画面
110 ルールリストボックス
111E エラージョブ欄
111F エラー箇所欄
200 コアサービス部
201 ルール作成・管理部
202 ルールチェック部
203 プラグイン状態チェック部
210 アプリケーションサービス部
212 エラー履歴メモリ

Claims (2)

  1. 文書データの取込先、取り込まれた文書データの加工方法、及び加工された文書データの配信先の設定を受け付け、受け付けた設定結果に基づいて、前記文書データの取込、加工、及び配信の一連の処理を定義したルールを記憶する記憶手段と、
    前記ルールに従って前記一連の処理をネットワーク上で連携させて、前記文書データの取込先から前記文書データを取り込む入力系プラグイン、前記入力系プラグインに取り込まれた前記文書データを前記加工方法に基いて加工する処理系プラグイン、及び前記処理系プラグインで加工された前記文書データを前記配信先に配信する出力系プラグインに実行させるように制御する実行手段と、
    記ルールに従った一連の処理が前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインによって実行されたときに発生したエラーの履歴を履歴情報として蓄積する蓄積手段と、
    前記履歴情報が前記蓄積手段に蓄積されているか否かを判断する第1の判断手段と、
    前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインが動作可能か動作不能かを判断する第2の判断手段と、
    前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインが入出力可能なデータフォーマットに基いて、前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインの各々の間でのフォーマット不一致の有無を判断する第3の判断手段と、
    前記第1の判断手段、前記第2の判断手段、及び前記第3の判断手段各々の判断結果に基いて、前記履歴情報が前記蓄積手段に蓄積されている場合でかつ、動作不能なプラグインがある場合には、該動作不能なプラグインを表すアイコンを不具合情報として生成し、前記履歴情報が前記蓄積手段に蓄積されている場合でかつ、フォーマット不一致のプラグインがある場合には、該フォーマット不一致のプラグインを表すアイコンを不具合情報として生成する不具合情報生成手段と、
    前記不具合情報生成手段で生成された不具合情報を表示手段に表示させるように制御する表示制御手段と、
    を備えたデータ処理システム。
  2. コンピュータに、
    文書データの取込先、取り込まれた文書データの加工方法、及び加工された文書データの配信先の設定を受け付け、受け付けた設定結果に基づいて、前記文書データの取込、加工、及び配信の一連の処理を定義したルールに従って前記一連の処理をネットワーク上で連携させて、前記文書データの取込先から前記文書データを取り込む入力系プラグイン、前記入力系プラグインに取り込まれた前記文書データを前記加工方法に基いて加工する処理系プラグイン、及び前記処理系プラグインで加工された前記文書データを前記配信先に配信する出力系プラグインによって実行されるように制御させると共に、
    前記ルールに従った一連の処理が前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインによって実行されたときに発生したエラーの履歴を履歴情報として蓄積させ、
    前記履歴情報が蓄積されているか否かを判断させ、
    前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインが動作可能か動作不能かを判断させ、
    前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインが入出力可能なデータフォーマットに基いて、前記入力系プラグイン、前記処理系プラグイン、及び前記出力系プラグインの各々の間でのフォーマット不一致の有無を判断させ、
    判断結果に基いて、前記履歴情報が蓄積されている場合でかつ、動作不能なプラグインがある場合には、該動作不能なプラグインを表すアイコンを不具合情報として生成し、前記履歴情報が蓄積されている場合でかつ、フォーマット不一致のプラグインがある場合には、該フォーマット不一致のプラグインを表すアイコンを不具合情報として生成し、生成した不具合情報を表示手段に表示させる
    ことを実行させるためのデータ処理プログラム。
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