JP4263847B2 - 方形縁枠へのパネル取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、路上標識(主として道路その他車や人が往来する路面やその近傍で使用される)や屋外に設置する目隠し用のフェンス主体その他の屋外目隠し板等において、方形縁枠へパネルを定着するためのパネル取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
路上標識や屋外目隠し板は、4本の金属製の框材を方形になるように連結した縁枠の正面側へ、表示用のパネル又は目隠し用のパネルを重ねて取り付けた構造のものが一般的であり、路上標識にあっては複数の控え柱を使用して路上又は床上に傾斜した状態で設置され、屋外目隠し板にあっては支柱に取り付けられる。
従来のこの種のパネル取付構造を図15に基いて説明する。
図15の(c)図のように、金属製の縁枠1は、断面四角形の中空材からなる四本の框材10を方形に連結したものである。この縁枠1の正面側(使用状態における正面側)にはパネル2が重ねられ、パネル2の周縁部の框材10との重なり部分を多数のテックスビス又はボルト等の止め具20で当該框材10へ固定することにより、パネル2を縁枠1へ取り付けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の方形縁枠へのパネル取付構造によれば、パネル2は止め具20による接合点でのみ縁枠1へ固定されているため、背面側から繰り返し風圧を受けると、図15の(d)図のように止め具20による接合点以外の部分でパネル2が正面側へ突出状に変形したり、止め具20が正面側へ浮き上がり易かった。
このため、通行人や持ち運び作業員がパネル2の縁部や突出した止め具20への接触により手足を傷つける危険性があった。
また、止め具20の外れによりパネル2がずれ、あるいは縁枠1から外れる等の課題があるとともに美観を損なうという課題があった。
【0004】
本発明の目的は、パネルが縁枠へより強固に固定され、パネルの変形や外れが生じ難いパネル取付構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、パネルの縁枠への取り付け及び取り替えを極めて簡単で体裁よく行うことができるパネル取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る方形縁枠へのパネル取付構造は、前述の課題を解決するため以下のように構成したものである。
すなわち、請求項1に記載の方形縁枠へのパネル取付構造は、断面四角形で中空の各框材10を方形に組み合わせた金属製の縁枠1の正面側に方形のパネル2を重ね、前記パネル2をアルミニウム又はアルミニウム合金製の押出形材からなる各押さえプレート3により各框材10の正面側へ押し付けたパネル取付構造であって、前記押さえプレート3は、縁枠1の外周面であるそれぞれの框材10の外側面へ被さる状態の主部30と、対応する框材10の正面側幅の全部又は一部へ被さりかつ先端部が当該框材10の方向へ曲げ下げられて前記パネル2へ接触するパネル押さえ部31と、対応する框材10の背面側外周角部へ引っ掛けられる断面鈎状の引掛部32とから構成され、さらに前記押さえプレート3は、引掛部32を対応する框材10の背面側外周角部へ引っ掛けて主部30へ形成されているボルト通し孔30aから前記框材10の内側に設けられたナット10aへねじ4をねじ込んだとき、前記パネル押さえ部31が前記框材10の正面側へ徐々に被さるように前記引掛部32を支点として回動可能であって、かつ前記パネル押さえ部31により前記パネル2が前記框材10の正面側へ押付けられる状態に構成されている。
【0006】
請求項2に記載の方形枠へのパネル取付構造は、請求項1のパネル取付構造において、前記縁枠1の一辺における押さえプレート3の主部30には、前記各ボルト通し孔30aから前記縁枠1の背面側へ連続するスリット30bが形成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図14を参照しながら、本発明の好適な実施形態を説明する。
第1実施形態
図1は本発明に係るパネル取付構造を路上標識に適用した実施形態の斜視図、図2の(a)図は図1の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図、(b)図は図(a)の状態からパネルの押さえプレートを緩めた状態の部分拡大断面図、図3は図1のパネル取付構造における押さえプレートの拡大端面図、図4は押さえプレートの変形形態を示す端面図、図5は図1の路上標識のB部,C部及びD部を含む部分拡大縦断面図、図6は図1の路上標識のE部を含む部分拡大縦断面図、図7は図1の路上標識における上部框材への押さえプレートのねじ止め部を含む部分拡大平面図、図8は図7の矢印F−Fに沿う概略断面図、図9は図1の路上標識のパネルを取り外した状態の部分拡大斜視図、図10は図1の路上標識における縦方向の框材と控え柱との連結部分を含む拡大斜視図、図11は図1の路上標識の一方の縦方向框材を取り外して折り畳んだ状態の部分拡大側面図である。
【0008】
路上標識の主体である縦長で方形の縁枠1は、断面の形状及び寸法が等しい断面四角形でアルミニウム又はアルミニウム合金製の中空押出形材からなる框材10を連結して組み合わせもので、縦方向の框材10,10の下端部には同じ長さの脚部12が一体に形成されている。
縦方向の框材10,10のほぼ中央部は、当該框材10と同様(断面の形状及び寸法が同じ)な中空の押出形材からなる補強桟11により互いに連結されている。
縁枠1の正面側には、アルミニウム又はアルミニウム合金製若しくは合成樹脂製で方形のパネル2が重ねられ、このパネル2は、縁枠1の上下及び左右の框材10へそれぞれ緩め締め自在に取り付けられた押さえプレート3により、正面側へ押し付けられた状態に取り付けられている。
パネル2の正面には、例えば「通行止」,「立入り禁止」その他通行人等への必要な伝達事項が文字,図形,絵又は特定の決められたマーク等により表示される。
【0009】
押さえプレート3は、アルミニウム又はアルミニウム合金製で断面がアングル状の押出形材であり、図2の(a)(b)各図のように、縁枠1の周面であるそれぞれの框材10の外側面へ被さる主部30と、框材10の正面側へ被さって先端部が前記パネル2へ接触する状態で当該パネル2を当該框材10の正面側へ押し付けるパネル押さえ部31とから構成されている。
この実施形態では、框材10の背面側の外角部へ引っ掛けられる断面鉤状の引掛部32が、主部30と一体に形成されている。
パネル押さえ部31は、その先端部を框材10の方向へ下り傾斜状に曲がった形態とすることにより、当該パネル押さえ部31の先端部がパネル2へ接触(線接触)するようにしてある。
上記のような構成の押さえプレート3の主部30の部分を複数のねじ4で框材10へ固定することにより、前記パネル押さえ部31の先端部でパネル2を各框材10の正面側へ弾性により押し付けている。
ねじ4は、錆び難いようにステンレス製であるか又は錆防止加工を施したものが好ましい。
【0010】
この実施形態では、框材10へ外側面から中空部へ突入する状態にナット10aを所定の間隔に取り付け、当該框材10と対応する押さえプレート3の主部30にボルト通し孔30aを形成している。そして、頭部に座がね状の鍔を有するボルトからなるねじ4を前記ナット10aへねじ込むことにより、ねじ4が締付け方向へより強く作用しかつ当該ねじ4が緩まないようにしてある。
図1の状態における上辺(又は特定の一辺)の押さえプレート3の主部30には、図1,図7及び図8で示すように、ボルト通し孔30aから前記引掛部32を含む背面側へ通じるようにねじ4の軸の直径よりも幅がやや広いスリット30bが形成されている。したがって、パネル2の取替え等で当該押さえプレート3を取り外す際、ねじ4を取り外すことなく、図8の二点鎖線のように当該ねじ4を必要量緩めた状態で押さえプレート3を正面側へ引き出して取り外すことができる。
【0011】
この実施形態では、前述のようなパネルの取付状態において、押さえプレート3のパネル押さえ部31の先端部がパネル2へ接触(ほぼ線接触)し、框材10の正面側へパネル2を強い弾性で押し付け、かつ、パネル2の厚みの変更に対応できるようにするため、押さえプレート3を以下のように構成している。
すなわち図3で拡大して示すように、押さえプレート3の主部30の内面幅を対応する框材10の幅(主部30との対面幅)wよりも大きくし、パネル2を取り付けない状態において、主部30の内面に対して直角でパネル押さえ部31の傾斜した先端部への接平面aと引掛部32の内側との間隔Lを、対応する框材10の主部30への対面幅wと同じかそれよりもやや小さく設定している。そして、主部30とパネル押さえ部31とが形成する内隅角と前記接平面aとの間隔L1を、変更されるパネルの最大厚みと同じか又はそれよりもやや大きくなるように設定している。
押さえプレート3をこのように構成することにより、前述のようにねじ4をねじ締めてパネル押さえ部31の先端部でパネル2を押さえると、パネル押さえ部31が図3の矢印ハのように正面中央方向へ変移してその弾性がパネルの押し付け方向へ強く作用し、かつ、パネル2の厚みが変更(例えば0.1〜5mmの範囲)されても、パネル2を縁枠1へ十分強固に固定することができるようになっている。
【0012】
押さえプレート3は前述のように構成するのが好ましいが、図3のような形態に代えて図4のように、主部30に対してパネル押さえ部31の全体が、対応する框材10の方向へ傾斜し又は湾曲するように形成してもほぼ同様な目的を達成することができる。
しかしながら、パネル取付状態において、パネル押さえ部31の先端部がパネル2へ接触した状態でその弾性により当該パネル2を対応する框材10へ押し付けるように構成されていれば、押さえプレート3は図3や図4のような形態に限定されない。
なお、押さえプレート3の表面には、長さ方向へ沿うように僅かに突出する凸条と溝とが交互に形成されているが、これは補強のためである。
【0013】
パネル2を縁枠1へ取り付ける際には、先ず縁枠1の長さの長い左右の框材10,10と下部の框材10ヘ図2の(b)図のように押さえプレート3を緩く取り付ける。
次いで、押さえプレート3が取り付けられていない上部の框材10の方向より、縁枠1の正面と緩く取付けられている各押さえプレート3のパネル押さえ部31との間へパネル2を滑らせるようにして差し込み、それらの各押さえプレート3の引掛部32を対応する框材10の背面側の外角部へ引っ掛け、各ねじ4をねじて限界まで締め付ける。この際、押さえプレート3は引掛部32の部分を支点として対応する框材10の正面側へ回動するように変移し、パネル押さえ部31の先端部がパネル2の中央方向へ摺動しつつ、パネル2に対する押さえ方向の弾性を次第に強く及ぼすように作用する。
最後に、図1の上部の框材10へ同様な状態に押さえプレート3を固定する。
以上の要領により、縁枠1へパネル2を簡単にかつ体裁よく取り付けることができる。
【0014】
パネル2を取り替える際には、その取り付けの際とは逆に、図8で説明した要領で先ず図1の上辺の押さえプレート3を取り外し、他の三辺の押さえプレート3,3を図2の(b)図のように緩め、押さえプレート3が取り外された縁枠1の一辺の方向へパネル2を抜き出す。
次いで、新たなパネル2を縁枠1の正面側へ滑らせる要領で差し込み、上辺の押さえプレート3を再度セットし、各ねじ4を限界までねじ締めて各押さえプレート3を再度固定する要領により、パネル2を簡単にかつ体裁よく取り替えることができる。
【0015】
この実施形態において、縁枠1は以下のように構成されている。図5で示されているように、左右の框材10と上辺の框材10との連結部(図1のB部)には、両端部に各框材10の端部内形に適合する挿入部13a,13aが形成された直角状のコーナー継ぎ手13が使用されている。
コーナー継ぎ手13は合成樹脂製の成形品又は鋳物製品であり、各挿入部13aを対応する框材10の端部へ押し込み、内隅角近傍において、ねじ13bで各框材10の端部を対応する挿入部13aへ固定することにより、左右の框材10の端部と上辺の框材10の対応する端部とを連結している。
【0016】
同じく図5で示されているように、補強桟11の各端部内側には、ねじ14bによりナット状の継ぎ手14が固定されており、この継ぎ手14と対応する縦方向の框材10の外側から内側へ貫通するボルト14aを、ばねワッシャを介して前記継ぎ手14へねじ込むことにより、補強桟11の両端部をそれぞれ対応する框材10へ連結している。
補強桟11と框材10との連結部において、押さえプレート3の主部30にはボルト14aの頭部と干渉しないように孔30cが形成されている。
図6で示されているように、縁枠1の下辺の框材10と縦方向の框材10との連結部にも、継ぎ手14,ボルト14a及びねじ14bが使用され、補強桟11と縦方向の框材10との連結部と同様な要領で連結している。
【0017】
縦方向に沿う各框材10の中央部よりも上端部寄り位置には、縁枠1を背面方向へ傾斜させた状態で支える控え柱5が、対応する框材10とほぼ平行に重なる状態から当該框材10に対して規制された最大開き角度まで揺動する状態にヒンジ金具50により連結されている。
各控え柱5は、框材10の材質及び断面寸法が同様な中空の押出形材であり、同様な中空の押出型材からなる上下の桟51,52により互いに連結されている。各控え柱5と上下の桟51,52との連結要領は、図5で示されている補強桟11と縦方向の各框材10との連結要領と同じである。
ヒンジ金具50は、図10で示されているように、両側壁の頂部がほぼ三角形又は円弧状に形成された溝状の成形部材であり、その一端端部内側へ沈む状態に控え柱5の上端部を挿入し、それぞれカシメ具50bにより、ヒンジ金具50の両側壁と底部とを控え柱5の上端部へ固定している。
各控え柱5の上端部へ取り付けられたヒンジ金具50は、対応する框材10の背面側へ被さるようにセットし、図5で示すように框材10と当該ヒンジ金具50の両側壁頂部とを、ボルトからなるヒンジピン50aとナット50bにより回動自在に連結している。
縦方向の框材10に対するヒンジ金具50の取付部においては、当該ヒンジ金具50と干渉しないように、押さえプレート3の主部30から引掛部32にわたるように切欠部30dが形成されている。
【0018】
この実施形態では、図10のように縦方向の框材10の背面側へ重なる状態から、図1のようにヒンジ金具50の頂部内縁が当該框材10の背面へ接触する状態まで、当該框材10に対して約35°前後の範囲で図1の矢印イのように揺動する。
【0019】
縁枠1の下部の框材10と控え柱5の下部の桟52との間には、一端が当該框材10へヒンジ連結された揺動自在な棚6が架設されている。この棚6には、図1のような状態での使用中に、風その他の外力により標識が飛んだり動いたりしないように、図示しない砂袋その他の重量物が載せられる。
図9で拡大して示すように、棚6は金属の丸棒からなる両側の揺動バー60,60と、所定の間隔で平行するように両端が対応する揺動バー60へ連結された金属の丸棒からなる複数の桟61とから構成されている。
図5及び図9で示されているように、下部の框材10の両端寄り部分の上面には、カシメ具63によりL字状の支承金具62がぞれぞれ取付けられており、各支承金具62には、それぞれ対応する揺動バー60の基端の垂直偏平部60aがボルト64とナット64aとにより回動自在に連結されている。
各揺動バー60の自由端部には水平偏平部60bが形成され、この水平偏平部60bの下面には、下部の桟52へ被さるように溝状の係止金具65が溶接その他適当な手段により固定されている。
【0020】
以上のように構成されているので、図1の状態から棚6を矢印ロの上向き方向へ揺動させるとともに、控え柱5をその下端部が縁枠1の脚部12へ接近するように揺動させ、図11のように縦方向の各框材10と対応する控え柱5とが重なる状態(偏平状態)に折り畳むことができる。
縁枠1と控え柱5とを前述のように偏平に折り畳んだ状態では、棚6の自由端部の係止金具65が控え柱5,5の上部の桟51の正面側へ係止され(被さる)又は接触するように構成されている。
図11のような折り畳み状態では棚6の自由端部が上部の桟51の正面側へ係止され又は接触するように構成してあるので、路上標識を折り畳んで直立又は背面方向へ傾斜状状態にした場合でも棚6が縁枠1の背面側へ倒れることはなく、偏平に折り畳んだ状態での取り扱いに至便である。
なお、図1及び図9における棚6の自由端側を基端として下部の桟52へ矢印ロに沿って揺動するように取り付け、棚6の他方の端部が下辺の框材10の上に載り又は係止される状態に構成しても実施することができる。この場合でも、路上標識を折り畳んだときに、棚6の自由端側が上部の桟51の正面側へ接触し又は係止されるように構成することが望ましい。
【0021】
第1実施形態のパネル取付構造(路上標識)によれば、第1に、押さえプレート3は、引掛部32を対応する框材10の背面側外周角部へ引っ掛けて主部30へ形成されているボルト通し孔30aから前記框材10の内側に設けられたナット10aへねじ4をねじ込んだとき、前記パネル押さえ部31が前記框材10の正面側へ徐々に被さるように前記引掛部32を支点として回動可能であって、かつ前記パネル押さえ部31により前記パネル2が前記框材10の正面側へ押付けられる状態に構成されているので、パネル押さえ部31のパネル2に対する押さえ圧力がより効率的に作用する。そのため、パネル2の取付状態が強固であり、背面側から風圧を受けてもパネル2が縁枠1から外れることはない。
第2に、パネル2の縁枠1への取り付け及び取り替えを、極めて簡単かつ体裁よく行うことができる。
第3に、パネル取付状態においてパネル押さえ部31の先端部がパネル2へほぼ線接触するように構成されているので、パネル2の所定範囲の肉厚の変化に対応してパネル2を縁枠1へ強固に取り付けることができる。
第4に、縁枠1はアルミニウム又はその合金による中空の押出形材であるので軽量で取り扱い易い。
第5に、各框材10には外側面側から中空部へ突入する状態にナット10aが所定の間隔で設けられており、当該框材10と対応する押さえプレート3の主部30にはボルト通し孔30aが形成され、当該ボルト通し孔30aを通じてナット部10ヘボルトからなるねじ4が前記ナット10aへねじ込まれるので、ねじ4が締付け方向へより強く作用しかつ当該ねじ4が緩まない。
第6に、縁枠1の一辺の框材10へ被さる押さえプレート3の主部30には、各ボルト通し孔30aから前記引掛部32を含む背面側へ通じるようにねじ4の軸の直径よりも幅がやや広いスリット30bが形成されているので、パネル2の取替え等で当該押さえプレート3を取り外す際、ねじ4を取り外すことなく当該ねじ4を必要量緩めた状態で押さえプレート3を正面側へ引き出して簡単に取り外すことができる。
【0022】
第2実施形態
図12は本発明に係るパネル取付構造を仮設フェンス用のフェンス主体に適用した実施形態の部分破断正面図、図13は図12のフェンス主体における一方の上下コーナー部の部分拡大縦断面図、図14は図12のフェンス主体を使用した仮設フェンスの部分正面図である。
【0023】
フェンス主体7は、横長方形の縁枠1の正面へパネル2を重ねて固定したものである。 縁枠1は、第1実施形態のパネル取付構造におけると同様な材質及び断面形状の押出形材からなる対の縦横の框材10を連結して組み合わせたもので、当該縁枠1の正面側には、第1実施形態と同様な要領でパネル2が取り付けられている。
縁枠1の上下の框材10は、第1実施形態と同様な要領で複数の補強桟11により互いに連結されている。
縦方向の押さえプレート3の一方は、第1実施形態のパネル取付構造における上辺の押さえプレート3と同様に、主部30にはボルト通し孔から背面側に達するように、ねじ4の軸の直径よりもやや幅の拾いスリットが形成されている。
【0024】
各縦方向の框材10と各横方向の框材10との対応する端部の連結部には、図13で示されているように、第1実施形態(図5)におけると同様に両端部へ挿入部13a,13aを有する直角状のコーナー継ぎ手13がそれぞれ使用されている。
各コーナー継ぎ手13の各挿入部13aは対応する框材10の端部へ押し込まれ、横方向の挿入部13aは縁枠1の内隅角近傍においてねじ13bにより横方向の框材10へ固定されている。
縦方向に沿う各框材10の上下の端部又は当該端部近傍の外側面には、下向き鉤状のフック金具70が取り付けられている。
各フック金具70は金属の丸棒の先端部を垂直な基部70aに対して鉤状のフック部に曲げ加工するとともに、当該基部70aを偏平に加工したものであり、垂直で偏平な基部70aは、ねじ13bにより縦方向の框材10の対応する端部及びそれと対応するコーナー継ぎ手13の挿入部13aと固定されるとともに、さらにカシメ具13cにより対応する框材10へ固定されている。
【0025】
以上のように構成されたフェンス主体7は、図14で示されているように、路面上に適当な間隔で立設された支柱8,8相互の間へ、方形の縁枠を有するネット状又は格子状の上部のフェンス主体7aとともに吊り下げ状に取り付けられ、目隠し用のフェンス主体として使用される。
各支柱6の両側には、各フェンス主体7,7aの両側上下のフック金具70と対応する高さ位置へ上下方向に沿って筒状又は環状のフック受け金具80が取り付けられており、各フェンス主体7,7aは、各支柱8の対応するフック受け金具80へそれぞれのフック金具70を引っ掛ける要領で吊り下げられている。
各支柱8は伸縮調整可能で揺動自在な筒状の金属バーであり、それらの背面側にはそれぞれ図示しない控え柱が取り付けられているので、直立状態を保っている。
【0026】
前記実施形態のパネル取付構造を含むフェンス主体7によれば、仮設フェンス等の目隠し用のフェンス主体として使用するのに適するとともに、第1実施形態のパネル取付構造の路上標識としての作用効果以外の作用効果を奏する。
【0027】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る方形縁枠へのパネル取付構造によれば、押さえプレート3は、引掛部32を対応する框材10の背面側外周角部へ引っ掛けて主部30へ形成されているボルト通し孔30aから前記框材10の内側に設けられたナット10aへねじ4をねじ込んだとき、前記パネル押さえ部31が前記框材10の正面側へ徐々に被さるように前記引掛部32を支点として回動可能であって、かつ前記パネル押さえ部31により前記パネル2が前記框材10の正面側へ押付けられる状態に構成されているので、パネル押さえ部31のパネル2に対する押さえ圧力がより効率的に作用する。そのため、パネル2の取付状態が強固であり、背面側から風圧を受けてもパネル2が縁枠1から外れることはない。
また、パネル2の縁枠1への取り付け及び取り替えを極めて簡単かつ体裁よく行うことができるほか、パネル2の所定範囲内での厚みの変更に対応することができる。
【0028】
請求項2の発明に係るパネル取付構造によれば、縁枠1の一辺の框材10へ被さる押さえプレート3の主部30には、各ボルト通し孔30aから前記引掛部32を含む背面側へ通じるようにねじ4の軸の直径よりも幅がやや広いスリット30bが形成されているので、パネル2の取り替え等で当該押さえプレート3を取り外す際、ねじ4を取り外すことなく当該ねじ4を必要量緩めた状態で押さえプレート3を正面側へ引き出すことにより簡単に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパネル取付構造を路上標識に適用した実施形態の斜視図である。
【図2】 (a)図は図1の矢印A−Aに沿う一部省略拡大断面図、同図の(b)図は図(a)の状態からパネルの押さえプレートを縁枠の框材から緩めた状態の一部省略拡大断面図である。
【図3】 図1のパネル取付構造における押さえプレートの拡大端面図である。
【図4】 押さえプレートの変形形態を示す拡大端面図である。
【図5】 図1の路上標識のB部,C部及びD部を含む部分拡大縦断面図である。
【図6】 図1の路上標識のE部を含む部分拡大縦断面図である。
【図7】 図1の路上標識における上部框材への押さえプレートのねじ止め部を含む部分拡大平面図である。
【図8】 図7の矢印F−Fに沿う概略断面図である。
【図9】 図1の路上標識のパネルを取り外した状態の部分拡大斜視図である。
【図10】 図1の路上標識における縦方向の框材と控え柱との連結部分の拡大斜視図である。
【図11】 図1の路上標識の一方の縦方向の框材を取り外して折り畳んだ状態の部分拡大側面図である。
【図12】 本発明に係るパネル取付構造を仮設フェンス用のフェンス主体に適用した実施形態の部分破断正面図である。
【図13】 図12のフェンス主体の一方の上下コーナー部の部分拡大縦断面図である。
【図14】 図12のフェンス主体を使用した仮設フェンスの部分正面図である。
【図15】 (c)図は従来の方形縁枠へのパネル取付構造を示す一部省略断面図、(d)図は(c)図のパネル取付構造の不具合状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 縁枠
10 框材
10a ナット
11 補強桟
12 脚部
13 コーナー継ぎ手
13a 挿入部
13b ねじ
13c カシメ具
14 ナット状の継ぎ手
14a ボルト
14b ねじ
2 パネル
20 止め具
3 押さえプレート
30 主部
30a ボルト通し孔
30b スリット
30c 孔
30d,30e 切欠部
31 パネル押さえ部
32 引掛部
4 ねじ
5 控え柱
50 ヒンジ金具
50a ボルト
50b ナット
50c カシメ具
51,52 上下の桟
6 棚
60 揺動バー
60a 垂直偏平部
60b 水平偏平部
61 桟
62 支承金具
63 カシメ具
64 ボルト
64a ナット
65 係止金具
7,7a フェンス主体
70 フック金具
8 支柱
80 フック受け金具
Claims (2)
- 断面四角形で中空の各框材(10)を方形に組み合わせた金属製の縁枠(1)の正面側に方形のパネル(2)を重ね、前記パネル(2)をアルミニウム又はアルミニウム合金製の押出形材からなる各押さえプレート(3)により各框材(10)の正面側へ押し付けたパネル取付構造であって、
前記押さえプレート(3)は、縁枠(1)の外周面であるそれぞれの框材(10)の外側面へ被さる状態の主部(30)と、対応する框材(10)の正面側幅の全部又は一部へ被さりかつ先端部が当該框材(10)の方向へ曲げ下げられて前記パネル(2)へ接触するパネル押さえ部(31)と、対応する框材(10)の背面側外周角部へ引っ掛けられる断面鈎状の引掛部(32)とから構成され、
さらに前記押さえプレート(3)は、引掛部(32)を対応する框材(10)の背面側外周角部へ引っ掛けて主部(30)へ形成されているボルト通し孔(30a)から前記框材(10)の内側に設けられたナット(10a)へねじ4をねじ込んだとき、前記パネル押さえ部(31)が前記框材(10)の正面側へ徐々に被さるように前記引掛部(32)を支点として回動可能であって、かつ前記パネル押さえ部(31)により前記パネル(2)が前記框材(10)の正面側へ押付けられる状態に構成されている、
ことを特徴とする方形縁枠へのパネル取付構造。 - 前記縁枠(1)の一辺における押さえプレート(3)の主部(30)には、前記各ボルト通し孔(30a)から前記縁枠(1)の背面側へ連続するスリット(30b)が形成されている、請求項1に記載の方形縁枠へのパネル取付構造。
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