JP4263342B2 - 側溝ブロックおよび排水構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透水性舗装内部に浸透した雨水を集排水する側溝ブロック、および排水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、透水性舗装が急激な普及を見せるなか、透水性舗装内部に浸透した雨水を効率よく排水することが課題となっており、特開平9−144121号公報の技術に記される排水装置付き側溝ブロックが提案されている。
【0003】
図7(a)〜(c)に示すように、この側溝ブロック101には、側溝ブロックの長手方向に沿って、側溝ブロック101の上側外面に凹入溝103が設けられており、この凹入溝103に透水性を有するチューブ状の導水管105が挿入されている。この導水管105を流れる排水は、側溝ブロック101の排水路102と凹入溝103とを連通する孔104を介して、排水路102に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、導水管105の下部は凹入溝103の下面に接しているため、導水管105に粒径の小さい土や砂が浸透して、孔104を介して排水路102に移動する。また、導水管105に浸透しない土や砂は、導水管105内の下部に堆積する。このように導水管105の下部に土や砂が堆積して、導水管105の中空部である通水路にまで堆積してしまうと、導水管105の流路面積を経時的低下させてしまうという問題があった。
【0005】
また、排水路102が鉄筋補強されているため、排水路102と凹入溝103とを連通する孔104を設ける際に、この排水路102の鉄筋や、高価な削孔具(ダイアコア)を破損する恐れがあり、削孔には熟練を要していた。
【0006】
一方、ダルシー則に従って流動する舗装内の浸透水を、導水管105を設けないで舗装体の浸透水移送能力のみで排出しようした場合、一般的な排水性舗装の施工条件を想定して試算すると(空隙率20%、透水係数0.3cm/sec、排水性舗装体厚さ5cm、縦断勾配1%、横断勾配2%)、舗装体から排出される雨水を処理するためには、排水路102に通じる通水路である孔104を、56cm間隔に設ける必要があった。このように、狭い間隔で切削孔104を設けるには、手間を要する。
【0007】
そこで、本発明は、排水能力の経時的低下が少ない側溝ブロックおよび排水構造を提供することを目的とする。本発明は、また、側溝ブロックの補強鉄筋や工具の破損がなく、容易に側溝ブロック排水路へ通じる通水路の形成が可能であって、舗装体内の浸透水量に合わせて、通水路の間隔距離を調節可能な排水構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の側溝ブロックは、排水路方向に沿って多数連接され、壁内に排水路を形成し、この壁の一方の外側面が舗装体に接する側溝ブロックであって、前記一方の外側面に形成され、前記排水路に対して平行に延び、内部に第1の通水路が設けられる凹入溝と、前記凹入溝と前記排水路を連結して前記第1の通水路を流れる排水を前記排水路に導く第2の通水路を形成する溝であって、連接する側溝ブロックに接する前記壁の端面に設けられた溝とを備え、前記凹入溝には、前記第1の通水路の下方に排水中の固形物を溜める溝が形成されている。
【0009】
ここで、「側溝ブロック」とは、道路の側縁部などに埋設される多種多様のブロック形態をした水路または孔であり、特に後述する箱形円形水路に限定されるものではなく、箱形ヒューム管、横断用箱形ヒューム管、ボックスカルバート、U形溝なども含まれる。
【0010】
「排水中の固形物」とは、舗装体を浸透して側溝ブロックまで流れてくる排水に含まれる土や砂をいう。
【0011】
この構成によれば、第1の通水路の下方に排水中の固形物を溜める溝が形成されているので、排水中の固形物が排水路に流れていくのを防止できる。また、排水中の固形物が第1の通水路の流路断面積を減少させないため、排水能力の経時的低下も防止できる。
【0012】
さらに、第2の通水路は壁の端面に設けられた溝から形成されるので、側溝ブロックに削孔しないため、側溝ブロックの補強鉄筋や工具の破損がなく、容易に形成することができる。
【0013】
本発明の排水構造は、壁内に排水路を形成し、この壁の一方の外側面が舗装体に接する側溝ブロックであって、前記一方の外側面に形成され、前記排水路に対して平行に延び、内部に第1の通水路が設けられる凹入溝を備え、この凹入溝には、前記第1の通水路の下方に排水中の固形物を溜める溝が形成されている側溝ブロックを、排水路方向に沿って多数連接させた排水構造であって、前記多数の側溝ブロックの一部が、さらに、前記凹入溝と前記排水路を連結して前記第1の通水路を流れる排水を前記排水路に導く第2の通水路を形成する溝であって、連接する側溝ブロックに接する前記壁の端面に設けられた溝を備える。
【0014】
この構成によれば、第2の通水路を形成する溝を備えた側溝ブロックと、この溝を備えていない側溝ブロックとから排水構造が構成されているので、舗装内浸透水の集水量に合わせるために、これらの側溝ブロックの数を調整して第2の通水路間の距離を調節できる。すなわち、第2の通水路を形成する溝を備えた2つの側溝ブロックの間にこの溝を備えていない側溝ブロックを設ければ、第2の通水路を形成する溝を備えた2つの側溝ブロックを連接させた場合に比べて、第2の通水路間の距離が大きくなる。また、2つの側溝ブロックの間に設けられた第2の通水路を形成する溝を備えていない側溝ブロックの数を多くする程、第2の通水路間の距離がさらに大きくなる。したがって、側溝ブロックの組合せを変えるだけで、舗装内浸透水の集水量に応じた排水構造にすることができる。
【0015】
なお、このように側溝ブロック数のみで第2の通水路間の距離を調節するには、第2の通水路間の距離が側溝ブロックの長手方向の大きさと同一か、これよりも大きくなければならない。そこで、本発明では、側溝ブロックの外側面に形成された第1の通水路によって、大きい流量の排水を第2の通水路まで導くことを可能として、第2の通水路間の距離を大きくしている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳述する。
図1に示すように、本発明にかかる排水構造は、側溝ブロックを排水路方向A1に沿って多数連接させたブロック構造体10からなる。ブロック構造体10によって路面排水が行われる道路は、アスファルト舗装された舗装道路であって、この舗装道路は、雨水の浸水性が高い表層21、雨水の浸水性が低い基層22および路盤(図示せず)からなる舗装体20を層状に備える。舗装体20の表層21は、例えば空隙率が10%〜30%であって、透水係数は0.005〜1cm/secである。このように、アスファルトの表層21の空隙率が大きいので、降雨時には雨水が舗装体20の表面に溜まったり、表面で流れたりせず、表層21の空隙を通過してブロック構造体10に集められる。
【0017】
排水構造を構成するブロック構造体10は、以下に示す第1の側溝ブロック11、第2の側溝ブロック12、および第3の側溝ブロック13から構成される。まず、図2に示すように、第1の側溝ブロック11はコンクリート壁31からなり、外形は直方体形状で、コンクリート壁31内に円形断面S1を持つ排水路32を形成している。つまり、第1の側溝ブロック11はいわゆる箱形円形水路である。排水路方向A1の側方に位置する、コンクリート壁31の一方の外側面31aが、図1の舗装体20に接する面であり、この第1の側溝ブロック11は図1において舗装体20の右側に配置されるものである。
【0018】
図2に示す第1の側溝ブロック11は、一方の外側面31aにおいて、この外側面31aの中心部よりも上方に形成されている凹入溝33を備える。凹入溝33は、排水路32に対して平行に延び、内部に縦通水路(第1の通水路)を形成する導水管(図3(a))が設けられる。凹入溝33の下部には、排水中の固形物を溜める溝である砂溜溝33bが形成されている。
【0019】
図3(a)に示すように、縦通水路33aは、透水性を有する導水管34の中空部からなる。導水管としては、縦糸を有しない樹脂モノフィラメント編組層によって構成された、網状構造の樹脂性導水管が好ましい。また、特開平10−103566号公報に記載されたスプリング管表面に繊維糸の編組層を有する導水管などでもよい。このように、凹入溝33に導水管34を設置すると、舗装体20(図1)の側方に縦通水路33aを確保できるだけでなく、凹入溝33内部への舗装体20(図1)の進入を防止できる。
【0020】
縦通水路33aは、通水性を確保できるのであれば、いかなるものから構成されてもよい。たとえば、外側面31aの凹入溝33を覆う部分にメッシュを設けて凹入溝33の中空を利用するか、凹入溝33の内部に通水可能な網状体、たとえばインスタントラーメン状の構造物などを設置してもよい。しかしながら、施工性と排水能力および経済性を考えた場合、上記網状構造の樹脂性導水管が好適である。
【0021】
本実施形態において導水管34は、表層21(図1)の下側に敷設されるのではなく、凹入溝33内に収納されているので、施工時の転圧や施工後の輪荷重から保護されている。また、舗装体20(図1)表面のクラック発生も防止されている。
【0022】
縦通水路33aの下方に形成された砂溜溝33bは、図2に示すように、排水路32に対して平行に延び、後述する連結溝35との境界部よりも下方に位置する。
【0023】
この砂溜溝33bは、以下の機能を果たす。舗装体20の表層21(図1)から図3(a)の導水管34内に浸透した粒径の小さい土や砂などは、導水管34外に浸透して一部は連結溝35を通って排水路32に流れるが、そのほとんどは導水管34から砂溜溝33b内に入って堆積する。また、導水管34と、凹入溝33の外側壁31dの上端縁との間に隙間があれば、この隙間を通過して土や砂などが砂溜溝33bに堆積する。一旦、砂溜溝33bに入った土や砂は、流動せず堆積したままとなり、排水路32へ流れる排水から土や砂が除去されるので、後述する横通水路、および排水路32に土や砂が堆積されない。また、土や砂が第1の通水路33aに堆積するのも防止されるので、第1の通水路の流路断面積は減少せず、通水量の経時的低下、つまり排水能力の経時的低下を防止できる。
【0024】
なお、砂溜溝33b内が土や砂で満たされると、土や砂をさらに溜めることができなくなる。これを防止するために砂溜溝33bの深さdを大きくすることも考えられるが、側溝ブロック11の強度を低下させないためには、深さdは大きすぎない方がよい。一方、舗装体20の表層21(図1)内を浸透して側溝ブロック11まで到達する土や砂などの量はそれほど多くないため、砂溜溝33bが土や砂で満たされるまでには相当の年月を有する。したがって、深さdは側溝ブロック11の高さhに対して、好ましくは1/50〜1/3である。
【0025】
本実施形態では、縦通水路33aが導水管34によって構成されているので、砂溜溝33bは縦通水路33aと分離されているが、凹入溝33を覆う部分にメッシュを設けて凹入溝33の中空によって第1の通水路33aを構成しているような場合には、凹入溝33の中空の下方に土や砂が溜まり、その上方を排水が流れることとなる。
【0026】
図2に戻って、側溝ブロック11は、また、横通水路(第2の通水路)を形成する連結溝35を備える。この連結溝35は、連接する側溝ブロックに接するコンクリート壁31の一方の端面31bに設けられており、他方の端面31cには設けられていない。連結溝35によって構成される横通水路は、凹入溝33と排水路32を連結して、縦通水路33a(図3(a))を流れる排水を排水路32に導くものである。この連結溝35は、下り勾配、つまり凹入溝33との接続部が排水路32との接続部よりも上方に位置するように傾斜している。この連結溝35は、外側面31a側からみた断面積が1cm2 〜100cm2 程度である方形状または半円形状を有するのが、加工上好ましい。
【0027】
また、コンクリート壁31の端面31bに連結溝35を設ける方法としては、第1の側溝ブロック11を製造する際、連結溝35を形成する部分に型枠を入れて形成させる方法、または、第1の側溝ブロック11を製造した後、鉄筋補強されていない部分である端面31bに溝を彫る方法がある。いずれの方法も補強鉄筋や工具を破損する恐れがない。この様に端面31bに連結溝35を設けた第1の側溝ブロック11を連接して第2の通水路を形成させる場合、端面31bにおける連結溝35の継ぎ合わせ部(当たり面)31baは、端面に独立発泡体である止水ゴムを貼ってシールすることが好ましいが、コーキングなどでシールすることもでき、また、この様なシールはなくても良い。
【0028】
図3(a),(b)に示すように、第1の側溝ブロック11は、舗装体20(図1)側から見て右側の端面31bのみに、連結溝35が形成されている。これに対し、図4(a),(b)に示すように、第2の側溝ブロック12には、連結溝35が形成されていない。また、図5に示す第3の側溝ブロック13には、舗装体20(図1)側から見て左側の端面31cのみに、連結溝35が形成されている。
【0029】
次に、図1に示す本実施形態にかかる排水構造について詳しく説明する。
本実施形態にかかる排水構造では、第1〜第3の側溝ブロック11,12,13から構成されるブロック構造体10の図3(a)に示した縦通水路33aによって道路に沿ったB1方向に通水路が確保されるので、連結溝35によって構成される横通水路までの流動性を向上させ、横通水路のB1方向における間隔を拡大することが可能である。このように、横通水路のB1方向における間隔が大きいため、この間隔に合わせて第1〜第3の側溝ブロック11,12,13の数を調整してこれらを連結すればよい。
【0030】
例えば、図6に示すように、円C1で示す部分において、第3の側溝ブロック13と第1の側溝ブロック11とを、連結溝35,35同士が対向するように、第1の側溝ブロック11の端面31bと第3の側溝ブロック13の端面31cにおいて接合して、連結溝35,35に囲まれた空間に横通水路を構成する。一方、円C2で示す部分において、第1の側溝ブロック11と第2の側溝ブロック12とを、凹入溝33,33が連続するように、第2の側溝ブロック12の端面31bと第1の側溝ブロック11の端面31cにおいて接合する。この円C2で示す部分においては、横通水路は構成されていない。したがって、第3の側溝ブロック13,第1の側溝ブロック11,第2の側溝ブロック12を繰り返し並べることで、連結溝35,35によって構成される横通水路は距離Lの間隔を有することになる。なお、横通水路は、連結溝35,35同士が対向するように構成したものに限定されるものではなく、連結溝35を有する端面と連結溝35を有しない端面とを接触させて構成してもよい。後者の場合、横通水路35の断面積は、前者の断面積の1/2となる。
【0031】
このように、横通水路の間隔Lを確保して側溝ブロック11,12,13を並べた後に、導水管34(図3(a))を、凹入溝33に押し込む。導水管34の長さは、上記の間隔Lとほぼ同一であり、導水管34の両端が連結溝35,35の位置とほぼ一致するように押し込む。これにより、道路に沿った方向B1に、縦通水路33a(図3(a))が確保される。
【0032】
以上のように、連結溝35は連接されて使用される全側溝ブロックに必ずしも必要ではない。連結溝35によって構成される横通水路を、各々の施工条件によって算出された舗装体の排水能力よりも縦通水路移送能力が等しいか、または大きくなるように設ければ、舗装体の排水を処理でき、舗装体の排水能力と通水路移送能力が等しくなるように横通水路の間隔をあけることが、コストの上から望ましい。舗装体の排水能力と通水路移送能力が等しい場合における第2の通水路の間隔が、最大横通水路間隔である。
【0033】
排水能力は、以下の法則に基づき算出した。
▲1▼[横通水路間の排水すべき浸透水量(cm3/sec) ](ダルシー則)
=[横通水路間の距離(cm)]×[舗装厚さ(cm)]×[透水係数(cm/sec)]
×[{(縦断勾配(%)2)+(横断勾配(%)2)}1/2 /100]
▲2▼[横通水路間の舗装体浸透水移送能力(cm3/sec) ](ダルシー則に冠水断面積代入)
=[(舗装厚さ(cm)2 )/(横断勾配(%) /100)/2]
×[透水係数(cm/sec)]×[(縦断勾配(%) /100)]
▲3▼[縦通水路浸透水移送能力(cm3/sec) ](マニング則)
=[導水管断面積(cm2) ]
×[{径深(m) :(導水管内径(mm)/4000)}2/3
×[(縦断勾配(%) /100)1/2
/[粗度係数:0.013 (cm・sec/m2/3) ]×100
▲4▼[最大横通水路間隔(cm)]
= ▲1▼=▲2▼または、▲1▼=▲3▼が成り立つ時の横通水路間隔
【0034】
なお、上記法則▲3▼は、道路に沿ったB1方向に延びる縦通水路の流速を示すものであるため、上記法則▲4▼において、▲1▼=▲3▼が成り立つのは、縦通水路が設けられている場合に限られる。したがって、縦通水路が設けられていない場合は、▲1▼=▲2▼が成り立つ時の横通水路の間隔が、最大横通水路間隔となる。
【0035】
このように、縦通水路によって横通水路の設置間隔を拡大できることを示すため、縦通水路として内径20mmの縦糸を有さない樹脂性導水管を凹入溝に設置した場合と、導水管を設置せずに、縦通水路が設けられていない場合とにおける最大横通水路間隔を上記法則▲4▼に基づいて算出した。この結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
Figure 0004263342
【0037】
表1に示すように、縦通水路を設けることによって、最大横通水路間隔が拡大されることは、明らかである。この最大間隔以下であれば舗装体の排水を処理できるため、おおむね任意の長さで横通水路を形成できる。このように横通水路間の距離を任意にできるので、例えば長手方向の長さが200cmの側溝ブロック11,12,13を組み合わせるだけで、排水構造を得ることができる。すなわち、一部の側溝ブロックのみに、コンクリート壁の端面に連結溝を設ければよい。これより、いたずらに加工技術を要する側溝ブロックを設ける必要がなく、加工コスト上好ましい。
【0038】
本排水構造においては、図1に示すように、側溝ブロック11,12,13の凹入溝33の側壁面33c(図2)が、舗装体20の基層22の上面22aと一致するのが好ましい。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、第1の通水路の下方に排水中の固形物を溜める溝が形成されているので、排水中の固形物が排水路に流れていくのを防止できる。また、排水中の固形物が第1の通水路の流路断面積を減少させないため、排水能力の経時的低下も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる排水構造の断面斜視図である。
【図2】図1の排水構造に用いられる側溝ブロックの斜視図である。
【図3】(a)は、図2の側溝ブロックの正面図であり、(b)は舗装体に接する側から見た側面図である。
【図4】(a)は、図1の排水構造に用いられる別の側溝ブロックの正面図であり、(b)は舗装体に接する側から見た側面図である。
【図5】図1の排水構造に用いられるさらに別の側溝ブロックの舗装体に接する側から見た側面図である。
【図6】図1の排水構造における連接した側溝ブロックを、舗装体に接する側からみた側断面図である。
【図7】(a)は従来の側溝ブロックの要部の斜視図であり、(b)は(a)の側溝ブロックの断面図、(c)は側面図である。
【符号の説明】
11,12,13…側溝ブロック、20…舗装体、31…壁、31a…一方の外側面、31b,31c…端面、32…排水路、33…凹入溝、33a…第1の通水路、33b…排水中の固形物を溜める溝、35…第2の通水路(溝)、A1 …排水路方向。

Claims (2)

  1. 排水路方向に沿って多数連接され、壁内に排水路を形成し、この壁の一方の外側面が舗装体に接する側溝ブロックであって、
    前記一方の外側面に形成され、前記排水路に対して平行に延び、内部に第1の通水路が設けられる凹入溝と、
    前記凹入溝と前記排水路を連結して前記第1の通水路を流れる排水を前記排水路に導く第2の通水路を形成する溝であって、連接する側溝ブロックに接する前記壁の端面に設けられた溝とを備え、
    前記凹入溝には、前記第1の通水路の下方に排水中の固形物を溜める溝が形成されている側溝ブロック。
  2. 壁内に排水路を形成し、この壁の一方の外側面が舗装体に接する側溝ブロックであって、前記一方の外側面に形成され、前記排水路に対して平行に延び、内部に第1の通水路が設けられる凹入溝を備え、この凹入溝には、前記第1の通水路の下方に排水中の固形物を溜める溝が形成されている側溝ブロックを、排水路方向に沿って多数連接させた排水構造であって、
    前記多数の側溝ブロックの一部が、さらに、前記凹入溝と前記排水路を連結して前記第1の通水路を流れる排水を前記排水路に導く第2の通水路を形成する溝であって、連接する側溝ブロックに接する前記壁の端面に設けられた溝を備えた排水構造。
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