JP4263325B2 - トナーおよび／またはトナー混合物 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーおよび／またはトナー混合物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
欧州特許第０５８５５４４号明細書からは、火炎加水分解法により製造され、Ａｌ2Ｏ3 ６５〜７２．１質量％およびＳｉＯ2 ２７．９〜３５質量％の組成を有し、かつＢＥＴ表面積２０〜２００ｍ2／ｇを有する非晶質構造の粉末状ケイ素−アルミニウム混合酸化物が公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この方法により製造された混合酸化物ならびに以下に記載された方法により表面変性された種類は、トナー添加物として卓越した性質を有することが示された。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の対象は、熱分解法により製造される酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物を含有していることにより特徴付けられるトナーおよび／またはトナー混合物である。
【０００５】
熱分解法により製造される酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物として、好ましくは、刊行物の欧州特許出願公告第０５８５５４４号明細書に記載されている公知のＡｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物が使用されてよい。
【０００６】
本発明の別の実施態様において、Ａｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物は、Ａｌ2Ｏ3 ６５±５質量％およびＳｉＯ2 ３５±５質量％のＡｌ2Ｏ3：ＳｉＯ2比を有していてよい。
【０００７】
本発明の別の実施態様において、熱分解法により製造されたＡｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物は、表面変性されていてよい。表面変性は、刊行物の欧州特許出願公告第０７２２９９２号明細書による公知方法で行われてよい。
【０００８】
本発明によるトナーおよび／またはトナー混合物は、次の利点を有する：
応用技術的な利点は、トナー粉末中の熱分解法による疎水性混合酸化物の使用の際に、次の通りである：
・ トナー粉末のより良好な流動性
・ トナーのより安定な電荷挙動（迅速な電荷保持性、より高い電荷、時間経過後の一定の電荷）
【実施例】
例１
Ａｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物の製造を以下のようにして行う：
欧州特許第０５８５５４４号明細書の実施例１に記載されている公知のバーナー配列に従って、核水素(Kernwasserstoff)または反応水素(Reaktionswasserstoff)１．４Ｎｍ3／ｈを空気５．５Ｎｍ3／ｈおよび予め蒸発させたＳｉＣｌ4 １．３０ｋｇ／ｈと一緒に混合する。この約２００℃の熱混合物中に、更に、ガス状ＡｌＣｌ3 ２．３４ｋｇ／ｈ（予め約３００℃で蒸発させた）を付加的に供給する。得られた混合物を炎管中で燃焼させ、その際、これらの炎管中に、付加的に空気１２Ｎｍ3／ｈを供給する。
【０００９】
炎管の通過後に、生じた粉末をフィルターまたはサイクロン中で、塩酸含有ガスから分離する。付着した塩酸残留物を、高められた温度で処理することにより生じた混合酸化物から分離する。
【００１０】
混合酸化物は、次の分析データを有する：
ＢＥＴ比表面積７４ｍ2／ｇ、４％分散液のｐＨ値４．４９、嵩密度４６ｇ／ｌ、突固め密度５６ｇ／ｌ。粉末の組成：Ａｌ2Ｏ3 ６５質量％、ＳｉＯ2 ３５質量％。
【００１１】
例２
混合酸化物の表面変性を欧州特許出願公開第０７２２９９２号明細書に記載されているようにして行う：
混合酸化物６００ｇを、鋤刃型ミキサー(Pflugscharmischer)中に装入し、混合しながら最初に蒸留したＨ2Ｏ ３０ｇ、引続きＨＭＤＳ（ヘキサメチルジシラザン）９０ｇを噴霧する。その後、１５分間さらに混合し、引続き反応混合物を１４０℃で３時間乾燥オーブン中で乾燥させる。
【００１２】
生成物の物理化学的データは、次の通りである：
【００１３】
【表１】
【００１４】
例３
上記のＡｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物１．８ｋｇを混合機中に装入し、混合しながらシリコーンオイル０．２７ｋｇを噴霧し、引続き１５分間、後撹拌し、その後３００℃で２時間、Ｎ2雰囲気下で温度処理にかける（流動床）。
物理化学的データ
突固め密度［ｇ／ｌ］： １０６
ＢＥＴ表面積［ｍ2／ｇ］： ５７
ｐＨ値： ４．２
Ｃ含有量［％］： １．３
乾燥損失［％］： ０．２
灼熱減量［％］： １．６
【発明の属する技術分野】
本発明は、トナーおよび／またはトナー混合物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
欧州特許第０５８５５４４号明細書からは、火炎加水分解法により製造され、Ａｌ2Ｏ3 ６５〜７２．１質量％およびＳｉＯ2 ２７．９〜３５質量％の組成を有し、かつＢＥＴ表面積２０〜２００ｍ2／ｇを有する非晶質構造の粉末状ケイ素−アルミニウム混合酸化物が公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この方法により製造された混合酸化物ならびに以下に記載された方法により表面変性された種類は、トナー添加物として卓越した性質を有することが示された。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の対象は、熱分解法により製造される酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物を含有していることにより特徴付けられるトナーおよび／またはトナー混合物である。
【０００５】
熱分解法により製造される酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物として、好ましくは、刊行物の欧州特許出願公告第０５８５５４４号明細書に記載されている公知のＡｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物が使用されてよい。
【０００６】
本発明の別の実施態様において、Ａｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物は、Ａｌ2Ｏ3 ６５±５質量％およびＳｉＯ2 ３５±５質量％のＡｌ2Ｏ3：ＳｉＯ2比を有していてよい。
【０００７】
本発明の別の実施態様において、熱分解法により製造されたＡｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物は、表面変性されていてよい。表面変性は、刊行物の欧州特許出願公告第０７２２９９２号明細書による公知方法で行われてよい。
【０００８】
本発明によるトナーおよび／またはトナー混合物は、次の利点を有する：
応用技術的な利点は、トナー粉末中の熱分解法による疎水性混合酸化物の使用の際に、次の通りである：
・ トナー粉末のより良好な流動性
・ トナーのより安定な電荷挙動（迅速な電荷保持性、より高い電荷、時間経過後の一定の電荷）
【実施例】
例１
Ａｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物の製造を以下のようにして行う：
欧州特許第０５８５５４４号明細書の実施例１に記載されている公知のバーナー配列に従って、核水素(Kernwasserstoff)または反応水素(Reaktionswasserstoff)１．４Ｎｍ3／ｈを空気５．５Ｎｍ3／ｈおよび予め蒸発させたＳｉＣｌ4 １．３０ｋｇ／ｈと一緒に混合する。この約２００℃の熱混合物中に、更に、ガス状ＡｌＣｌ3 ２．３４ｋｇ／ｈ（予め約３００℃で蒸発させた）を付加的に供給する。得られた混合物を炎管中で燃焼させ、その際、これらの炎管中に、付加的に空気１２Ｎｍ3／ｈを供給する。
【０００９】
炎管の通過後に、生じた粉末をフィルターまたはサイクロン中で、塩酸含有ガスから分離する。付着した塩酸残留物を、高められた温度で処理することにより生じた混合酸化物から分離する。
【００１０】
混合酸化物は、次の分析データを有する：
ＢＥＴ比表面積７４ｍ2／ｇ、４％分散液のｐＨ値４．４９、嵩密度４６ｇ／ｌ、突固め密度５６ｇ／ｌ。粉末の組成：Ａｌ2Ｏ3 ６５質量％、ＳｉＯ2 ３５質量％。
【００１１】
例２
混合酸化物の表面変性を欧州特許出願公開第０７２２９９２号明細書に記載されているようにして行う：
混合酸化物６００ｇを、鋤刃型ミキサー(Pflugscharmischer)中に装入し、混合しながら最初に蒸留したＨ2Ｏ ３０ｇ、引続きＨＭＤＳ（ヘキサメチルジシラザン）９０ｇを噴霧する。その後、１５分間さらに混合し、引続き反応混合物を１４０℃で３時間乾燥オーブン中で乾燥させる。
【００１２】
生成物の物理化学的データは、次の通りである：
【００１３】
【表１】
例３
上記のＡｌ2Ｏ3／ＳｉＯ2混合酸化物１．８ｋｇを混合機中に装入し、混合しながらシリコーンオイル０．２７ｋｇを噴霧し、引続き１５分間、後撹拌し、その後３００℃で２時間、Ｎ2雰囲気下で温度処理にかける（流動床）。
物理化学的データ
突固め密度［ｇ／ｌ］： １０６
ＢＥＴ表面積［ｍ2／ｇ］： ５７
ｐＨ値： ４．２
Ｃ含有量［％］： １．３
乾燥損失［％］： ０．２
灼熱減量［％］： １．６
Claims (5)
- トナーおよび／またはトナー混合物において、Ａｌ 2 Ｏ 3 ６５±５質量％およびＳｉＯ 2 ３５±５質量％のＡｌ 2 Ｏ 3 ：ＳｉＯ 2 比を有し、熱分解法により製造された酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物を含有していることを特徴とする、トナーおよび／またはトナー混合物。
- 熱分解法により製造された酸化アルミニウム−二酸化ケイ素混合酸化物が表面変性されている、請求項１記載のトナーおよび／またはトナー混合物。
- 表面変性がヘキサメチルジシラザンにより生じている、請求項２記載のトナーおよび／またはトナー混合物。
- 表面変性がシリコーンオイルにより生じている、請求項２記載のトナーおよび／またはトナー混合物。
- 表面変性がＤ４（＝オクタメチルシクロテトラシロキサン）により生じている、請求項２記載のトナーおよび／またはトナー混合物。
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