以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る連結玩具の連結装置に用いられる連結玩具の正面斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係る連結玩具の連結装置に用いられる連結玩具の背面斜視図である。連結玩具1は、複数個連結することにより、首飾りやネックレスなどのアクセサリーを作成して楽しむための玩具であって、図1及び図2に示すように、胴部2と、連結アーム3と、連結リング4とを備えている。
胴部2は、連結玩具1の本体となる部分であって、円形扁平状に形成されている。また、図1に示すように、胴部2の一面、すなわち表面には模様2aが描かれている。この模様2aは、インク等によって印刷されてもよいし、胴部2の一面を一部削るなどして立体的に描かれていてもよい。この模様2aにより、連結玩具1は、表裏が判別し易い構成となっている。また、図2に示すように、胴部2の他面、すなわち背面には凹部2bが形成されている。なお、本実施形態において凹部2bは、胴部2の背面に形成されているが、特に背面に限らず、表面又は側面に形成されていてもよい。
連結アーム3は、両端が胴部2の一端に接続された半リング状の部材である。ここで、半リング状とは、閉じられた完全な輪を形成する形状でなく、完全な輪のうちの1/n(nは1を超える数)のみを有する形状(例えば半円形状)を意味する。具体的に図1及び図2を参照すると、連結アーム3は、胴部2に接続される一端3aから他端3bに至るまでの半リング状となっている。また、半リング状のリングとは、真円のみを意味するのではなく、楕円や角張った輪なども意味する。従って、連結アーム3は、図1及び図2に示すような形状でなくともよく、略三角形など、他の形状であってもよい。さらに、上記のような連結アーム3は、中間部において一部が切り欠かれており、隙間3cが形成されている。この隙間3cには、連結玩具1を連結する際に、他の連結玩具1の連結リング4が差し込まれることとなる。
連結リング4は、連結アーム3が接続される胴部2の他端に両端が接続された半リング状(連結アーム3において説明した定義と同じ)の部材である。具体的に図1及び図2を参照すると、連結リング4は、胴部2に接続される一端4aから他端4bに至るまでの半リング状となっている。この連結リング4は、連結アーム3の隙間3cよりも肉厚となった肉厚部4cと、肉厚部4cよりも肉薄となった肉薄部4dとを有している。肉薄部4dは、連結リング4の一端4a側に形成されており、連結アーム3の隙間3cよりもやや肉厚となっている。
このような連結玩具1を連結する場合、ユーザは、一方の連結玩具1の肉薄部4dが他方の連結玩具1の隙間3cを通過するように、肉薄部4dを連結アーム3に押しつける。これにより、他方の連結玩具1の連結アーム3に力が加わって連結アーム3は撓み、隙間3cが広がる。そして、一方の連結玩具1の肉薄部4dが他方の連結玩具1の隙間3cを通過する。以上により、一方の連結玩具1の連結リング4と他方の連結玩具1の連結アーム3とを接続させることができ、複数個の連結玩具1を連結させることができる。また、連結玩具1を取り外す場合には、連結時と同様にして、肉薄部4dを連結アーム3に押しつけて隙間3cを広げることにより、一方の連結玩具1を他方の連結玩具1から取り外すことができる。
図3は、図1及び図2に示した連結アーム3及び連結リング4の側面図である。図3に示すように、連結アーム3と連結リング4とは、胴部2の扁平面に対して傾いて接続されている。具体的に説明すると、連結アーム3は、連結アーム3が接続される胴部2の一端と連結リング4が接続される他端とを結ぶ直線Lを回転軸として、胴部2の扁平面から傾いて胴部2に接続されている。また、連結リング4は、直線Lを回転軸として、連結アーム3の傾きとは逆方向に扁平面から傾いて胴部2に接続されている。
このように、本実施形態に係る連結玩具1は、連結アーム3と連結リング4とが逆方向に傾いている。このため、特許文献1に記載のように、連結アーム3及び連結リング4が扁平面に平行に接続されている場合と比較して、連結状態において複数の連結玩具1がねじれ難くなり(ねじれている状態は特許文献1の図4参照)、表面に描かれる模様2aがアクセサリーとしての使用時において裏側に位置し難くなっている。
また、本実施形態では、図1及び図2に示すように、連結アーム3の隙間3cと連結リング4の肉薄部4dとの位置が特定の関係となっている。すなわち、連結アーム3と連結リング4との内周を結ぶ直線のうち、最も長くなる直線L上に隙間3cと肉薄部4dとの少なくとも一方が位置しない関係となっている。ここで、複数個の連結玩具1を連結し、複数個の連結玩具1のうち両端部に位置する連結玩具1を引っ張った場合、各連結玩具1には、連結アーム3と連結リング4との内周を結ぶ直線のうち最も長くなる直線Lに沿って力が加わることとなる。このため、この直線L上に隙間3cと肉薄部4dとが位置していると、連結玩具1同士が容易に外れてしまう。しかし、本実施形態では、直線L上に隙間3cが位置しているものの肉薄部4dが位置していないため、複数の連結玩具1が引っ張られたとしても、連結玩具1同士が容易に外れない構成となっている。
図4は、連結玩具1の変形例を示す構成図であり、(a)は第1の例を示し、(b)は第2の例を示し、(c)は第3の例を示している。図4(a)に示すように、連結玩具1は、直線L上に肉薄部4dが位置し隙間3cが位置しない構成であってもよい。また、図4(b)に示すように、連結玩具1は、直線L上に隙間3c及び肉薄部4dの双方が位置しない構成であってもよい。これら構成によっても、連結玩具1同士が容易に外れることを防止できるからである。
さらに、連結玩具1は、図4(c)に示すように、胴部2が球体など他の形状であってもよく、連結アーム3及び連結リング4の形状が異なっていてもよい。具体的に、図4(c)に示すように、連結アーム3が半楕円形状であって、連結リング4が半長方形状であってもよい。この構成において複数個の連結玩具1のうち両端部に位置する連結玩具1を引っ張った場合、連結アーム3と連結リング4との内周を結ぶ直線のうち最も長くなる直線Lに沿って、すなわち図3(c)に示す構成の場合にあっては、楕円の長軸端の近傍点Aと長方形の頂点Bを結ぶ直線Lに沿って、力が加わることとなる。このような構成であっても、直線L上に隙間3c及び肉薄部4dの少なくとも一方が位置していなければ、連結玩具1が容易に外れてしまうことを防止することができる。
次に、本実施形態に係る連結玩具1の連結装置10について説明する。図5は、本実施形態に係る連結玩具1の連結装置10の正面図であり、図6は、本実施形態に係る連結玩具1の連結装置10の側面図である。図5及び図6に示すように、連結装置10は、複数個の連結玩具1を連結させるための装置である。一般に上記のような連結玩具1は、幼児等が用いるものであり、大人ほど器用さが無く、連結玩具1の連結が容易ではない。そこで、連結装置10は、例えば幼児等であっても比較的容易に連結玩具1を連結させることを目的の1つとするものである。このような連結装置10は、筐体20と、操作ハンドル30とを有している。
筐体20は、連結装置10の内部構成部品を覆うものであって、カバー部材21及び排出口22を備えている。カバー部材21は、光を透過する光透過性樹脂により形成され、内部構成部品を視認可能とされたものである。このカバー部材21は、ビス23によって固定されており、ビス23を外すことで、内部構成部品の一部が外部に露出するように開閉可能となっている。また、内部構成部品には、連結玩具1を複数個取付可能な構成があり、ユーザは、カバー部材21を開くことにより、当該構成の所定箇所に連結玩具1を取り付けることができるようになっている。
排出口22は、連結された複数個の連結玩具1を排出するためのものである。操作ハンドル30は、ユーザによる回転操作が可能なものである。この操作ハンドル30を操作することにより、内部構成部品が動き、筐体20の内部に取り付けた複数個の連結玩具1が連結されて、排出口22から排出されることとなる。なお、排出口22の前面(すなわち正面側)には、排出口22によって美観が損なわれないように開閉可能な開閉部材を備えていてもよい。以下、内部構成部品について詳細に説明する。
図7は、図5及び図6に示した連結装置10の内部構成を示す正面図であり、図8は、図5及び図6に示した連結装置10の内部構成を示す背面図である。なお、以下の説明において、連結装置10の正面から背面に向かう方向を後方と称し、背面から正面に向かう方向を前方と称する。また、図7及び図8においては、説明の関係上、筐体20の外部に露出する操作ハンドル30についても図示するものとする。
図7及び図8に示す連結装置10は、減速ギア40と、軸変位回転体50と、連結杆60と、回転円板70と、回転ドラム80と、各種の構成品90〜96とを、内部構成部品として有している。
図9は、図7及び図8に示した減速ギア40、軸変位回転体50、及び連結杆60の接続関係を示す側面図であり、図10は、図6及び図7に示した減速ギア40の拡大斜視図である。図9及び図10に示すように、減速ギア40は、第1ギア41と第2ギア42とを備えている。第1ギア41は、操作ハンドル30の回転軸31と回転中心が同じとなるように接続されたギアである。第2ギア42は、第1ギア41よりも直径が大きく、且つ、ギア数が多くされたギアである。この第2ギアは、回転軸90を介して軸変位回転体50に接続されている。また、減速ギア40と軸変位回転体50とは、仕切板91によって隔てられており、回転軸90は、仕切板91に設けられた円形の孔91aを貫通する構成となっている。
図11は、図8に示した軸変位回転体50の拡大斜視図である。図9及び図11に示すように、軸変位回転体50は、略三角形状の板材であって、三角形の1つの頂点近傍に回転軸90が接続されている。また、軸変位回転体50は、軸変位回転体50から垂直であって、回転軸90と反対方向に伸びる突出片51を有している。この突出片51は、回転軸90が設けられる頂点と異なる頂点の近傍に設けられている。ここで、回転軸90は、仕切板91の孔91aを貫通しており、位置が固定されている。このため、操作ハンドル30を回転操作させた場合、軸変位回転体50は回転軸90を中心に回転し、突出片51は、操作ハンドル30の回転操作に伴って円状に軌道を描くように移動することとなる。
図12は、図7及び図8に示した連結杆60の拡大斜視図である。図9及び図12に示す連結杆60は、上下動することによって、回転円板70と回転ドラム80とを動作させるものである。この連結杆60には、円形凹部61が形成され、円形凹部61には、前後方向に伸びる長孔61aが形成されている。上記した軸変位回転体50の突出片51は、長孔61aに嵌るようになっている。このため、連結杆60は、軸変位回転体50の回転に伴って上下動することとなる。
図13は、図9及び図12に示した連結杆60の上下動の様子を示す側面図であり、(a)は第1の状態を示し、(b)は第2の状態を示し、(c)は第3の状態を示し、(d)は第4の状態を示している。図13(a)に示すように、突出片51が長孔61aの後方側に位置しているとする。この状態から、操作ハンドル30が操作され、軸変位回転体50が回転したとする。ここで、軸変位回転体50は回転軸90を中心に回転するため、突出片51は下方(前下方)に移動し、長孔61aの壁面を通じて連結杆60を下方に押し下げることとなる。これにより、連結杆60は、図13(b)に示すように、下方に移動することとなる。
また、突出片51が下方に移動して長孔61aの中央付近に位置している場合において、操作ハンドルが操作され、軸変位回転体50が回転したとする。この場合、軸変位回転体50は回転軸90を中心に回転するため、突出片51は上方(前上方)に移動し、長孔61aの壁面を通じて連結杆60を上方に押し上げることとなる。これにより、長孔61aの壁面を通じて連結杆60を上方に押し上げる力が作用することとなる。よって、連結杆60は、図13(c)に示すように、上方に移動することとなる。
また、突出片51が上方に移動して長孔61aの前方側に位置している場合において、操作ハンドルが操作され、軸変位回転体50が回転したとする。この場合、軸変位回転体50は回転軸90を中心に回転するため、突出片51は上方(後上方)に移動し、長孔61aの壁面を通じて連結杆60を上方に押し上げることとなる。よって、連結杆60は、図13(d)に示すように、上方に移動することとなる。
また、突出片51が上方に移動して長孔61aの中央付近に位置している場合において、操作ハンドルが操作され、軸変位回転体50が回転したとする。この場合、軸変位回転体50は回転軸90を中心に回転するため、突出片51は下方(後下方)に移動し、長孔61aの壁面を通じて連結杆60を下方に押し下げることとなる。よって、連結杆60は、図13(a)に示すように、下方に移動することとなる。以上の動作が繰り返されることにより、連結杆60は、操作ハンドル30の操作に伴って、上下動する構成となっている。
なお、連結杆60には、図9及び図12に示すように、2つのガイド溝68が形成されている。また、図7及び図8に示した本体部92には、2本のガイド棒93が設けられており、このガイド棒93がガイド溝68に嵌ることで、連結杆60の上下動をスムーズに行わせるようにしている。
上記のような動作をする連結杆60は、回転円板70を回転動作させると共に、回転ドラム80を回転させる構成となっている。まず、回転円板70を回転動作させる機構について説明する。
図9及び図12に示すように、連結杆60は、上方側に空間60aが形成されおり、この空間内にバネ62と、回転円板作動部63と、停止片64とを備えている。さらに、連結杆60は、上方側に補助板65と2本の補助軸66とを備えている。
回転円板作動部63は、上下方向に伸びる基部63aと、基部63aから前方に伸びる突起63bとを有している。基部63aは、下方側において2本の補助軸66に接続されている。また、2本の補助軸66は、空間60aを形成する連結杆60の外壁(操作ハンドル30側の外壁については図示を省略)を貫通しており、空間60aの外側に設けられた補助板65に接続されている。また、上側の補助軸66aは、連結杆60に設けられた円弧状の孔67aを貫通しており、下側の補助軸66bは、補助軸66bの径に相当する大きさの円形孔67bを貫通している。このため、回転円板作動部63は、下側の補助軸66bを回転中心として、円弧状の孔67aに沿って回動可能となっている。また、バネ62は、一端が連結杆60の空間60aの後方壁面に接しており、他端が回転円板作動部63の後方壁面に接している。また、バネ62は、やや圧縮状態で両者に接している。このため、回転円板作動部63は、前方に向けて付勢されている。
停止片64は、空間60aの前方側上端に設けられた部材であって、バネ62によって前方側に付勢される回転円板作動部63の上端位置に接し、回転円板作動部63がより前方に突き出てしまう事態を防止する役割を有している。また、回転円板作動部63の突起63bは、停止片64に接触しないように基部63aの上側に設けられており、基部63aが停止片64に接触した状態において空間60aの外側に突き出た状態となっている。また、突起63bには、前方上側に向いた傾斜面63b1が形成されている。回転円板70は、この突起63bによって回転動作する構成となっている。
図14は、図6及び図7に示した回転円板70の詳細を示す正面図であり、図15は、図6及び図7に示した回転円板70の背面の詳細を示す背面斜視図である。回転円板70には、図14及び図15に示すように、中心孔71が形成されている。この中心孔71にはビス94が嵌っている。このビス94は、先端が本体部92側に接続されており、回転円板70の回転軸として作用する。
また、図15に示すように、回転円板70は、背面中央側に複数の傾斜溝73を有している。この傾斜溝73は、中心孔71を中心として円形に並ぶように複数(本実施形態では12個)形成されている。また、これらの傾斜溝73のうち、最も左側(正面から見た場合には右側)に位置する特定の傾斜溝73aは、図9及び図12に示した回転円板作動部63の突起63bに合致するようになっている。より具体的に説明すると、それぞれ傾斜溝73は、反時計回り(正面から見た場合には時計回り)に溝が深くなる形状となっている。このため、特定の傾斜溝73aは、傾斜面73bが後方下側に向いていることとなる。一方、突起63bは、前方上側に向いた傾斜面63b1が形成されている。このため、両者は合致することとなる。
また、上記の如く構成されているため、突起63bと傾斜溝73とが合致して、回転円板70は、時計回り(正面から見て時計回り)にのみ回動可能となっている。具体的に、回転円板70が半時計回りに回動しようとしても、傾斜溝73が突起63に引っ掛かって回動が規制されることとなる。一方、回転円板70が時計回りに回動しようとする場合、傾斜溝73の傾斜面73bと突起63bの傾斜面63b1とが摺動して、突起63b(回転円板作動部63)は、空間60a内において背面側に押し込まれることとなる。これにより、回転円板70は、突起63によって回動が阻止されることなく、時計回りに回動可能となっている。
また、回転円板70は、背面中央側にV字形状の傾斜面を有する複数(本実施形態では12個)の位置決め溝74が形成されている。この位置決め溝74は、回転円板70の背面中央側において、複数の傾斜溝73よりも内周側で、円形に並ぶように複数形成されている。回転円板70は、この位置決め溝74によって位置決めされている。
図16は、回転円板70の位置決め構成の詳細を示す一部拡大図であり、(a)は上部正面斜視図であり、(b)は上部背面斜視図であり、(c)は一部構成の拡大図である。図14に示すように、本体部92には、複数(本実施形態では2つ)の位置決め部95が設けられている。この位置決め部95は、図16(b)に示すように、本体部92の上部背面に取り付けられており、一部が図16(a)に示すように本体部92の正面側に突出した構成となっている。
具体的に位置決め部95は、図16(c)に示すように、背面板95aと、突起95b、バネ95cと、2本のネジ95dとを備えている。背面板95aは、本体部92の背面側に設けられる板材である。この背面板95aは、2本のネジ95dによって本体部92の背面に固定的に取り付けられている。突起95bは、本体部92に設けられた孔92aを貫通して設けられ、位置決め溝74に合致するように、先端が逆V字形状となっている。また、背面板95aと突起95bとの間にはバネ95cが圧縮状態で設けられている。このため、突起95bは、前方に向けて付勢されている。この構成により、突起95bは回転円板70の位置決め溝74に嵌り、回転円板70は、前後へのぐらつきが少なくなっている。
再度、図14を参照する。図14に示すように、回転円板70は、上記構成に加えて複数の取付部75を備えている。取付部75は、連結玩具1を取り付け可能な部位であり、本実施形態では回転円板70の円周状に12個取付可能となっている。
また、12個の取付部75は、連結装置10のカバー部材21を開閉することにより、外部に露出する構成となっている。このため、ユーザはカバー部材21を開くことで、12個の連結玩具1を一括的に取り付けることができる。なお、本実施形態では、12個の取付部75全てが露出する構成となっているが、これに限らず、12個の取付部75のうち、少なくとも2個以上の取付部75が露出するようになっていてもよい。
図17は、図14に示した取付部75の詳細を示す構成図であり、(a)は拡大斜視図であり、(b)は上面図であり、(c)は側面図である。図17(a)に示すように、取付部75は、第1傾斜板75b、第2傾斜板75c、第1傾斜片75d、第2傾斜片75e、及び反転防止突起75fを備え、これらが回転円板70の外周をU字状に切り取ったU字溝75a内に設けられている。
第1傾斜板75bは、回転円板70の背面側から正面側に向けてやや傾きを有した板材であって、U字溝75aの屈曲部75a1のうち回転円板70の進行方向側(すなわち時計周り側)に設けられている。第2傾斜板75cは、回転円板70の正面側から背面側に向けてやや傾きを有した板材であって、U字溝75aの屈曲部75a1のうち回転円板70の進行方向逆側(すなわち反時計周り側)に設けられている。これら傾斜板75b,75cは、それぞれの端部75b1,75c1が前後方向に互い違いになっている。すなわち、第1傾斜板75bの端部75b1は、第2傾斜板75cの端部75c1よりも正面側に突き出た構成となっている。特に、これら傾斜板75b,75cの傾斜は、連結玩具1の連結アーム3の傾き(直線Lに対する傾き)に合致するようになっている。このため、ユーザは、連結玩具1を取付部75にあわせて、回転円板70の中心軸71に向けて押し込むことにより、連結玩具1を取付部75に取り付けることができる。
第1傾斜片75dは、回転円板70の背面側から正面側に向けてやや傾きを有した樹脂片であって、U字溝75aの直線部75a2のうち回転円板70の進行方向側(すなわち時計周り側)に設けられている。第2傾斜片75eは、回転円板70の背面側から正面側に向けてやや傾きを有した樹脂片であって、U字溝75aの直線部75a2のうち回転円板70の進行方向逆側(すなわち反時計周り側)に設けられている。また、これら傾斜片75d,75eの間には、隙間75gが形成されている。この隙間75gは、後述の突出棒85gが通過する空間となっている。また、これら傾斜片75d,75eの傾斜面は、互い違いとなることなく面一となっている。そして、これら傾斜片75d,75eは、連結玩具1が取り付けられたときに、連結玩具1の胴部2に接触する構成となっている。
反転防止突起75fは、連結玩具1の表裏反転取付を防止するものであって、第2傾斜片75eの端部近傍のうち、回転円板70の外周側に設けられている。連結玩具1を表裏正しく取付部75に取り付けた場合、反転防止突起75fは、図17(b)及び図17(c)に示すように、胴部2の凹部2bに嵌り込むようになっている。一方、連結玩具1を表裏逆にして取付部75に取り付けようとした場合、反転防止突起75fが胴部2の一面(模様2aが描かれる面)に接触して、取り付けが困難となる。以上により、連結装置10では表裏反転取付が防止される。
加えて、図17(b)及び図17(c)に示すように、第2傾斜片75eは、U字溝75aの直線部75a2の内側に向けて背面側から正面側に傾斜する切返部75e1を備えることが望ましい。この切返部75e1により、取付部75に取り付けられた連結玩具1が固定されて、正面側に抜け出てしまう事態を防止できるからである。
また、図17から明らかなように、本実施形態に係る連結玩具1は、取付部75に取り付けられた状態において、連結リング4の一端4a側が回転円板70の時計回り側に位置している。このため、取り付けられた複数の連結玩具1は、操作ハンドル30の動きに連動して、肉薄部4dが先行するように移動させられることとなる。
次に、図9、図12、図18及び図19を参照して、連結杆60が回転ドラム80を回転させる構成について説明する。図18は、図8に示した本体部92の詳細を示す斜視図であり、図19は、図8に示した回転ドラム80の詳細を示す分解斜視図である。まず、図9及び図12に示すように、連結杆60の下部には、やや前後方向に伸びる孔69が形成されている。この孔69には、回転ドラム80の作動軸81が挿入されている。
作動軸81は、図18に示すように、本体部92の仕切板96に設けられた円弧孔96aを貫通している。また、この円弧孔96aは、1周の1/4の長さに設定されている。このため、作動軸81は、連結杆60の上下動にあわせて、円弧孔96aによって規制される範囲、すなわち円弧状に1/4周分だけ移動する構成となっている。
また、図19に示すように、回転ドラム80は、作動軸81の他に、可動円板82と、第1円板83と、2本の固定棒84と、作動円板85と、第2円板86と、2つのバネ87と、回転軸88とを備えている。
作動軸81は、可動円板82の中心位置から変位して、可動円板82に接続されている。このため、可動円板82は、連結杆60が上方に移動する場合、作動軸81の円弧孔96aの形状に応じて1/4周だけ反時計回り(連結杆60から回転ドラム80に向かう方向(以下左方向と称し、これと逆となる方向を右方向と称する)に反時計回り)に回転する。また、可動円板82は、連結杆60が下方に移動する場合、作動軸81の円弧孔96aの形状に応じて1/4周だけ時計回り(左方向に時計回り)に回転することとなる。
また、可動円板82には、作動軸81が接続される側と反対面に、複数の溝(本実施形態では4つ)82aが形成されている。これら溝82aは、円板において90度間隔で設けられており、可動円板82の下方に位置した場合(すなわち時計の6時に位置した場合)、傾斜面が前方左側を向くようにされている。すなわち、溝82aは、可動円板82の上方に位置した場合(すなわち時計の12時に位置した場合)、傾斜面が後方左側を向くようにされている。
第1円板83は、中心部に中心孔83aを有する円板であって、この中心孔83aには、本体部92に設けられる回転軸88が挿入されている。また、第1円板83のうち、可動円板82と対抗する面には、複数の突起(本実施形態では4つ)83bが設けられている。これら突起83bは、可動円板82の複数の溝82aに対応するように、90度間隔で設けられている。また、これら突起83bは、可動円板82の複数の溝82aと合致する形状とされている。すなわち、突起83bは、第1円板83の下方に位置した場合(すなわち時計の6時に位置した場合)、傾斜面が後方右側を向くようにされている。また、突起83bは、第1円板83の上方に位置した場合(すなわち時計の12時に位置した場合)、傾斜面が前方右側を向くようにされている。
さらに、可動円板82には、中心孔83aを点対称に2つの孔83cが形成されている。この中心孔83aには、2本の固定棒84が挿入されるようになっている。また、第1円板83の突起83bは、可動円板82の溝82aと合致しているため、以下のように動作することとなる。
まず、連結杆60が下方に移動しているとする。この場合において、作動軸81は、円弧孔96aの下方に位置している。そして、連結杆60が上方に移動して、作動軸81が上方に移動したとする。このとき、可動円板82は1/4周だけ反時計回りに回転する。さらに、可動円板82の溝82aと第1円板83の突起83bとが合致するため、第1円板83についても1/4周だけ反時計回りに回転する。一方、作動軸81が円弧孔96aの上方に位置している場合において、連結杆60が下方に移動したとする。このとき、作動軸81についても円弧孔96aの下方に移動する。このとき、可動円板82は1/4周だけ時計回りに回転する。さらに、第1円板83の突起83bは、可動円板82の溝82aと摺動するようにして、乗り越えることとなる。このため、第1円板83は、可動円板82の回転に追従して回転することなく、停止状態となる。そして、再度、連結杆60が上方移動することにより、第1円板83は1/4周だけ反時計回りに回転することとなる。このように、第1円板83aは、連結杆60から回転ドラム80に向かう方向に1/4周ずつ反時計回りのみに回転する構造となっている。
作動円板85は、左右双方に凹部85a,85bを有する部材である。この作動円板85は、連結杆60側に形成された右側凹部85aと、これと反対面に形成された左側凹部85bとを有し、右側凹部85aに第1円板83が嵌り、左側凹部85bに第2円板86が嵌り込む構成となっている。右側凹部85aと左側凹部85bとを隔てる壁面85cには、中心部に中心孔85dが形成され、この中心孔85dには、本体部92に設けられる回転軸88が挿入されている。このため、作動円板85についても回転軸88周りに回動可能となっている。さらに、壁面85cには、第1円板83に挿入された2本の固定棒84が貫通する2つの貫通孔85eが設けられている。このため、第1円板83と作動円板85とは、2本の固定棒84で接続されることとなり、作動円板85は第1円板83の回転動作に伴って回転することとなる。
第2円板86は、中心部に回転軸88が挿入される中心孔86aが形成された部材である。また、第2円板86には、中心孔86aを点対称に2つの孔86cが形成されている。この孔86cには、2本の固定棒84が挿入されるようになっている。このため、第1円板83と作動円板85と第2円板86とは、2本の固定棒84で接続されることとなり、第2円板86は第1円板83b及び作動円板85と一体的に回転することとなる。
また、第2円板86は、左側の面に、複数の突起(本実施形態では4つ)86bが設けられている。これら突起86bは、円板において90度間隔で設けられており、第2円板86の下方に位置した場合(すなわち時計の6時に位置した場合)、傾斜面が後方左側を向くようにされている。また、突起86bは、第1円板86の上方に位置した場合(すなわち時計の12時に位置した場合)、傾斜面が前方左側を向くようにされている。
加えて、本体部92には、回転軸88周りに、複数の溝(本実施形態では4つ)92bが形成されている。これら溝92bは、第2円板86の複数の突起86bに対応するように、壁面において12時、3時、6時及び9時の位置に設けられている。また、これら溝92bは、第2円板86の複数の突起86bと合致する形状とされている。すなわち、これら溝92bは、下方位置(すなわち6時の位置)において、傾斜面が前方右側を向くようにされている。また、溝92bは、上方位置(すなわち12時の位置)において、傾斜面が後方右側を向くようにされている。このように、第2円板86の突起86bと本体部92の溝92bが形成されているため、可動円板82と第1円板83との場合と同様に、第2円板86は反時計回りにのみ回動し、時計回りには回動しない構成となっている。
さらに、作動円板85には、中心孔85dを点対称に、2つの孔85fが形成されている。この孔85fには2つのバネ87が挿入され、2つのバネ87は、第1円板83と第2円板86とによって挟まれて圧縮状態となっている。このため、第1円板83の突起83bは可動円板82の溝82a側に付勢されると共に、第2円板86の突起86bは本体部92の溝92b側に付勢されることとなる。これにより、突起83b,86bと溝82a,92bとが合致せずに、作動円板85が空回りしてしまう事態を防止している。
上記構成に加えて、作動円板85は、4つの突出棒85gを備えている。これら突出棒85gは、作動円板85の外周側において、それぞれ90度間隔で設けられており、作動円板85の回転動作に伴って移動する構成となっている。
図20は、図7に示した回転ドラム80の動作の様子を示す側面図である。図20に示すように、突出棒85gは、回動の過程において、先端が回転円板70に取り付けられて最下方位置まで移動させられた連結玩具1の凹部2bに嵌り込む構成となっている。そして、作動円板85がさらに回転することにより、突出棒85gが連結玩具1を押し下げることとなり、連結玩具1は取付部75から外れて下方に移動させられることとなる。これにより、連結玩具1は、回転円板70によって肉薄部4dが先行するように移動されていたにも拘わらず、連結リング4が先行するように異なる方向に移送されることとなる。
ここで、連結玩具1は、突出棒85gによって下方に移送されることにより、連結アーム3の隙間3cが次に回転円板70によって移送されてくる連結玩具1の肉薄部3cと合致する位置に配置される。よって、次に最下方位置まで移動させられた連結玩具1の肉薄部4dは、突出棒85gによって下方に移送された連結玩具1の隙間3cを通過することとなり、連結玩具1は連結されることとなる。なお、連結された連結玩具1は、操作ハンドル30の操作により再度下方に移送されて、次に移動してくる連結玩具1と連結されることとなる。これにより、本実施形態に係る連結玩具1の連結装置10は、連続して連結玩具1を連結させることができる。
さらに、図20に示すように、突出棒85gによって移送される移送方向側には、排出口22が位置している。このため、回転ドラム80は、連結玩具1を下方に移動させることによって、そのまま連結された連結玩具1を排出口22へ排出させる構成となっている。
次に、本実施形態に係る連結装置10を用いた連結玩具1の連結方法について説明する。まず、ユーザは、複数個の連結玩具1を用意する。次いで、ユーザは、ビス23を取り外す。そして、ユーザはカバー部材21を筐体20から開く。これにより、12個の取付部75が露出することとなる。
次に、ユーザは、連結玩具1を取付部75に取り付けていく(取付工程)。図21は、3つの連結玩具1を取付部75に取り付けた場合の一例を示す正面図であり、(a)は連結玩具1を取付部75に取り付けた状態を示し、(b)は操作ハンドル30を操作した場合の連結玩具1の取付状態等を示し、(c)は(b)の状態よりもさらに操作ハンドル30を操作した場合の連結玩具1の取付状態等を示し、(d)は(c)の状態よりもさらに操作ハンドル30を操作した場合の連結玩具1の取付状態等を示している。
図21(a)に示すように、ユーザが例えば3つの連結玩具1を取付部75に連続するように取り付けたとする。その後、ユーザが操作ハンドル30を回転操作したとする(操作工程)。これにより、連結杆60は上方へ移動し、ユーザがさらに操作ハンドル30を回転操作すると、連結杆60が下方に移動し、且つ、回転円板70が時計回りに回動する(移動工程)。これにより、図21(b)に示すように、1つの連結玩具1が最下方位置に移動することとなる。
さらに、ユーザが操作ハンドル30を回転操作したとする(操作工程)。このとき、連結杆60は上方に移動する。これにより、回転ドラム80が回転して突出棒85gが連結玩具1の凹部2bに嵌り、連結玩具1を押し下げる。そして、図21(c)に示すように、最下方位置にあった連結玩具1がさらに下方へ移送されることとなる(移送工程)。なお、この移送によって、連結玩具1の隙間3cは、次に移送されてくる連結玩具1の肉薄部4cの位置と一致するようになっている。
次いで、ユーザがさらに操作ハンドル30を操作したとする(操作工程)。これにより、連結杆60は下方に移動し、図21(d)に示すように、回転円板70が時計回りに回動する(移動工程)。そして、図21(d)に示すように、2つの連結玩具1が連結される。以上が、操作ハンドル30の操作を中止するまで、繰り返されることとなる。
このようにして、本実施形態に係る連結玩具1によれば、連結アーム3と連結リング4との内周を結ぶ直線のうち、最も長くなる直線L上に隙間3cと肉薄部4dとのうち少なくとも一方が位置していない構成となっている。ここで、複数の連結玩具1を連結し、複数の連結玩具1のうち両端部に位置する連結玩具を引っ張った場合、各連結玩具1には、連結アーム3と連結リング4との内周を結ぶ直線のうち最も長くなる直線Lに沿って力が加わることとなる。このため、この直線L上に隙間3cと肉薄部4dとのうち少なくとも一方が位置していない場合には、複数の連結玩具1が引っ張られたとしても、隙間3cと肉薄部4dとの位置が合致せず、連結玩具1同士が容易に外れてしまうことを防止することができる。加えて、連結アーム3は隙間3cを有し、連結リング4は肉薄部4dを有しているため、連結玩具1の連結が困難となってしまう事態を抑制することができる。従って、連結玩具1同士が容易に外れてしまうことを防止すると共に、連結の困難化を抑制することができる。
また、連結アーム3は扁平面から傾いて胴部2に接続されると共に、連結リング4は連結アーム3の傾きと逆方向に扁平面から傾いて胴部2に接続されている。このため、連結アーム3及び連結リング4が扁平面に平行に接続されている場合と比較して、連結状態において複数の連結玩具1がねじれ難くなり、一面に描かれる模様がアクセサリーとしての使用時において裏側に位置することを抑制することができる。
また、本実施形態に係る連結玩具1の連結装置10によれば、回転円板70は、操作ハンドル30への操作に連動して、取り付けられた複数の連結玩具1を、肉薄部4dが先行するように移動させ、回転ドラム80は、回転円板70によって最下方位置まで移動させられた連結玩具1を、回転円板70による移動方向と異なる方向に移送させる。このとき、回転ドラム80は、連結玩具1が有する連結アーム3の隙間3cを、次に最下方位置まで移動させられる連結玩具1の肉薄部4dが通過するように配置させる。以上より、回転円板70に複数の連結玩具1を取り付けて、操作ハンドル30の操作を行うだけで、連結玩具1の肉薄部4dが連結アーム3の隙間3cを通過することとなり、連結玩具1を連結することができる。従って、連結玩具1の連結の容易化を図ることができる。
また、回転円板70は、連結杆60が下方へ移動するときに、複数の取付部75それぞれを移動させて、取り付けられた複数の連結玩具1を、最下方位置まで移動させ、回転ドラム80は、連結杆60が上方へ移動するときに、最下方位置まで移動させられた連結玩具1を、回転円板70による移動方向と異なる方向に移送させる。このように、回転円板70と回転ドラム80とを交互に動作させることとなる。ここで、両者を同時に動作させるとなると、回転円板70と回転ドラム80との双方に力を加える必要があり、必要とする力が多くなる。ところが、交互に動かすことにより、必要となる力が分散して、一度に大きな力が必要とならず、連結玩具を連結させることができる。特に、本実施形態に係る連結装置10は、幼児の使用機会が多く、大人よりも力が小さい幼児による操作ハンドル30の操作を容易化することができる。
また、カバー部材21の開閉により、複数個の取付部75のうち2以上の取付部75が露出するため、2以上の連結玩具1を一括的に取り付けることができる。例えば、連結装置10において、カバー部材21を開き、1つの連結玩具1を取り付け、操作ハンドル30を操作した後に、再度1つの連結玩具1を取り付け、これを順次繰り返していく構成も考えられるが、この構成であると、回転円板70への取付が煩雑となってしまう。しかし、2以上の連結玩具1を一括的に取り付けることができる構成であると、回転円板70への取付について煩雑さを軽減することができる。
また、カバー部材21は、回転円板70に取り付けられた連結玩具1が視認可能に光透過性樹脂によって形成されている。このため、複数個の連結玩具1を取り付けた場合に、次にどの連結玩具1が連結されるかをユーザが視認でき、連結玩具1の色が複数種類ある場合には、アクセサリーがどのような色の連続となるかを連結前にユーザに確認させることができる。特にユーザが幼児等である場合には、回転円板70に取り付けた複数個の連結玩具1の配列によって、どのようなアクセサリーができあがるかを予想させるなど、思考的な教育につなげることができる。
また、排出口22は、回転ドラム80による移送方向側に位置しているため、回転ドラム80による移送がそのまま排出口22への排出を兼ねることとなり、構成の簡略化を図ることができる。
また、回転ドラム80は、操作ハンドル30への操作に連動して動く突出棒85gを有し、突出棒85gが動く過程において連結玩具1の凹部2bに嵌ることにより、回転円板70による移動方向と異なる方向に連結玩具1を移送させる。このため、連結玩具1の凹部2bと突出棒85gとが接触することとなり、連結玩具1を下方に移送させる際に、連結玩具1の連結アーム3や連結リング4と突出棒85gが接触することなく、連結アーム3や連結リング4の変形を防止して、連結がし難くなったり、連結した連結玩具1が外れ易くなったりする事態を防止することができる。
また、回転円板70は、中心軸周りに回転可能であって、複数の連結玩具1を円周状に取り付け可能な構成であるため、一定方向(例えば左右直線状)に連結玩具1を移動させる構成に比べて、直線状に長くならず、構成の小型化を図ることができる。
また、回転円板70は、連結玩具1の表裏反転取付を防止する反転防止突起75fを有するため、連結玩具1を表裏逆に取り付けることなく、表裏逆取付によって連結玩具1が連結されなくなることを防止することができる。
また、本実施形態に係る連結玩具1の連結方法によれば、回転円板70に複数の連結玩具1を取り付ける取付工程と、操作ハンドル30を操作する操作工程とを有し、操作工程における操作に連動して、移動工程及び移送工程が行われるため、ユーザは、回転円板70に複数の連結玩具1を取り付けて、操作ハンドル30の操作を行うだけで、連結玩具1の肉薄部4dと連結アーム3の隙間3cとを合致させて、連結玩具1を連結することができる。従って、連結玩具1の連結の容易化を図ることができる。
以上、本発明に係る連結玩具1、連結玩具1の連結装置10、及び連結玩具の連結方法を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、上記実施形態において、ユーザは操作ハンドル30を操作することにより、回転円板70及び回転ドラム80を回転させているが、これに限らず、駆動モータ等を備え、スイッチ操作することにより駆動モータが駆動して、回転円板70及び回転ドラム80を回転させてもよい。
また、回転円板70は、取付部75を12個有しているが、これに限らず、12個未満又は13個以上であってもよい。さらに、回転円板70に装飾を施して、美観を高めるようにしてもよい。
また、本実施形態において、連結玩具1の表裏反転取付を防止するために反転防止突起75fを設けているが、連結玩具1の形状を表裏非対象とし、取付部75に表裏反転取付ができないなど、形状自体によって表裏反転取付を防止するようにしてもよい。
また、本実施形態において筐体20は、減速ギア40、軸変位回転体50、連結杆60、回転円板70、回転ドラム80、及び各種の部品90〜96を、内部構成部品として覆っているが、これに限らず、例えば、回転円板70のみを覆う構成であってもよい。この構成であっても、回転円板70の回動時に、幼児の指が挟まれるなどを防止できるからである。同様に、筐体20は回転ドラム80のみを覆う構成であってもよい。これによっても、回転ドラム80の回動時に、幼児の指が挟まれるなどを防止できるからである。