JP4262003B2 - 監視部品取付部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カメラ装置やセンサ等の監視部品を車両に取付けるための技術に関する。
【0002】
【背景技術】
自動車のバンパーは、自動車の外観を装う外装部品であるため、該バンパーに部品取付用のねじボスを設けることは避けられている。これは、例えば、ねじボスをバンパーの内側に設けた場合であっても、バンパーの外側にいわゆる”ひけ”が生じてしまい、意匠性を損ってしまうからである。
【0003】
このため、カメラ装置、ソナー等のセンサ類をバンパーに取付けるにあたっては、ねじをバンパー側に螺合させる必要のない構造を採用するのが一般的である。
【0004】
この種の取付構造として、例えば、バンパーに形成された孔にエスカッションを挿入配置し、このエスカッション及びカメラ固定テープを用いて、バンパーの内側にアングルを固定し、さらに、該アングルにねじを用いてカメラ装置を固定した構成が考えられる。
【0005】
また、他の取付構造として、バンパーに貫通した取付孔に、センサのうち大径な頭部部分を残して小径な挿入部分(本体部分)を挿入し、挿入部分に形成した係止溝に、固定具に形成した二股状の係止脚を挿入して、センサを固定する構造がある。
【0006】
後者の取付構造に関しては、例えば、特許文献1に開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−133136号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の取付構造では、多数の部品を必要とする上、取付作業性も悪く、コストアップの要因となる。
【0009】
また、後者の取付構造では、取付孔の外側から取付対象部品の本体部分を挿入して頭部部分を取付孔の外周部外側に係止させる構成であるため、取付対象となる部品の本体部分が大きい場合には、バンパーに形成する取付孔を大きくする必要があるし、また、これに伴い取付対象部品の頭部部分も取付孔以上に大きくする必要がある。このため、外観上視認される取付構造が大型化し、意匠上好ましくない。
【0010】
そこで、この発明の課題は、比較的少ない部品で容易に取付作業を行うことができる上、外観上視認される構成部分のコンパクト化を図ることが可能な技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、取付孔が形成された車両の被取付部に、監視部品を取付けるための監視部品取付部構造であって、前記取付孔の周縁部に前記被取付部の一方面側より係止可能な取付孔係止部と、係合部とを有する取付部材と、前記取付孔係止部が前記取付孔の周縁部に係止した状態で、前記取付孔を通じて前記係合部と係合可能な被係合部を有する監視部品と、前記監視部品を前記被取付部の他方面から離反する方向に付勢する付勢部材と、を備えたものである。
【0015】
また、請求項1記載の発明は、前記係合部は、前記被係合部に対して非係合状態である原形非係合位置から前記被係合部と係合する弾性係合位置に向けて弾性変形可能に形成され、前記監視部品に対して抜差し自在にスライド装着され、装着された状態で、前記係合部に当接してその係合部を前記弾性係合位置に移動した状態に保持する係合保持部材をさらに備えたものである。
【0016】
請求項記載の発明は、前記監視部品は、前記係合部が前記弾性係合位置に移動して前記被係合部に係合した状態に保持されるように、前記係合保持部材のうち前記係合部に当接する部分に対して前記係合保持部材を挟んで反対側から前記係合保持部材に当接するガイド片を有するスライドガイド部をさらに備えたものである。
【0017】
請求項記載の発明は、前記付勢部材と前記係合保持部材とが一体化されているものである。
【0018】
請求項記載の発明は、前記係合保持部材にそのスライド装着方向と略直交する方向に突出する持ち手部が形成されたものである。
【0019】
請求項記載の発明は、前記係合保持部材に位置決部が形成されると共に、前記監視部品に、前記係合保持部材が装着された状態で、前記位置決部に係合する被位置決部が形成されたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
{第1の実施の形態}
以下、この発明の第1の実施の形態に係るカメラ取付部構造について説明する。
【0021】
図1は第1の実施の形態に係るカメラ取付部構造を示す分解斜視図であり、図2は同カメラ取付部構造を示す斜視図であり、図3は同カメラ取付部構造を示す底面図である。
【0022】
ここでは、車両のバンパー等の被取付板10に、車両周辺を撮像するためのカメラ装置を取付ける構成について説明するが、対象物までの距離を測定する超音波センサ等、一部を外部に露出させた状態で取付けられる諸監視部品の取付に適用できる。
【0023】
カメラ取付部構造は、取付部材としてのエスカッション部材20と、監視部品としてのカメラ装置30と、付勢部材としてのリテーナ部材40とを備えており、略矩形状の取付孔11が形成された被取付板10に取付けられる。なお、各図では、被取付板10の一部のみを図示している。
【0024】
エスカッション部材20は、樹脂等により形成された部材であり、円板状の取付孔係止部22と、この取付孔係止部22の一方面側に突設された係合部としての係合片25とを備えている。
【0025】
取付孔係止部22は、取付孔11よりも大きな広がりを持つ円板形状に形成されており、取付孔11の周縁部に被取付板10の一方面(例えば、バンパーの外側となる面)側より係止可能に構成されている。また、取付孔係止部22の中央部には、カメラ装置30の撮像面39を挿入配置可能な孔部22hが形成されている。カメラ装置30の撮像面39は、該孔部22hを通じて外部に臨んで外部景色を撮像する。
【0026】
この取付孔係止部22の一方面(例えば、バンパー側を指向する面)であって、上記取付孔11の周縁部と対応する位置に、一対の係合片25及び一対の突片24が突設されている。そして、取付孔係止部22を取付孔11の周縁部に係止させた状態で、各突片24,25が取付孔11の周縁部に当接し、被取付板10の面方向における取付孔係止部22の位置決めが図られる。
【0027】
また、上記係合片25は、撓み変形可能な弾性片状に形成されており、その先端部に後述する被係合突部34と係合可能な係合孔部26が形成されている。
【0028】
カメラ装置30は、カメラ本体部31と、撮像レンズ部32と、被係合部としての被係合突部34とを備えている。
【0029】
カメラ本体部31は、筺状に形成されており、その内部にCCD素子や所定の撮像回路等を内蔵している。
【0030】
撮像レンズ部32は、カメラ本体部31の正面側に突設された略筒状部材であり、内部に適宜配列でレンズを保持している。
【0031】
被係合突部34は、撮像レンズ部32の両側部に突出形成された凸状部材であり、撮像レンズ部32の前方に向けて順次内向き傾斜する傾斜面を有している。
【0032】
なお、本実施の形態では、カメラ本体部31のハウジング及び撮像レンズ部32のハウジング及び被係合突部34は、樹脂等により一体形成されている。
【0033】
そして、上記エスカッション部材20の一対の係合片25を、取付孔11内に挿入配置した状態で、撮像レンズ部32を一対の係合片25の後方から押込むようにして当該一対の係合片25間に配設することで、各被係合突部34が各係合片25の係合孔部26に嵌まり込んで係合するようになっている。
【0034】
リテーナ部材40は、鋼材や樹脂等の弾性材料により形成されて、カメラ装置30を被取付板10の他方面(例えば、バンパーの内側となる面)から離反する方向に付勢する部材であり、基板部42と基板部42の4隅に形成された付勢脚部44とを備えている。
【0035】
基板部42は、カメラ本体部31の背面よりも大きな広がりを持つ略方形板状に形成されており、当該カメラ本体部31の背面にねじ止等により固定される。
【0036】
各付勢脚部44は、基板部42の各隅部からその一方面側に向けて外向きに徐々に広がるようにして延設されており、その各付勢脚部の先端部は、さらに、外方に向けて屈曲されている。
【0037】
そして、基板部42をカメラ本体部31の背面に固定した状態で、各付勢脚部44をカメラ本体部31の外側に広げるように弾性変形させつつ、各付勢脚部44の先端部をカメラ本体部31の外側で被取付板10の他方面に当接させると、各付勢脚部44が原形に復帰しようとする弾性力により、カメラ装置30が被取付板10から離反する方向に付勢されることになる。
【0038】
このように構成されたカメラ取付部構造の組立手順について説明する。
【0039】
まず、カメラ装置30の背面に、リテーナ部材40の基板部42を取付けておく。
【0040】
そして、エスカッション部材20の一対の係合片25及び一対の突片24を、被取付板10の一方面側から取付孔11内に挿入し、これら一対の係合片25及び一対の突片24を、被取付板10の他方面側に突出させる。これに合わせて、カメラ装置30の撮像レンズ部32を、被取付板10の他方面側から一対の係合片25間に押込む。この際、各付勢脚部44の先端部が、被取付板10の他方面に当接するので、この付勢脚部44の弾性力に抗してカメラ装置30を押込む。すると、まず、カメラ装置30側の各被係合突部34の傾斜面が各係合片25の先端部に摺接して、一対の係合片25が押広げられる。そして、さらにカメラ装置30を押込んで、各被係合突部34が各係合片25の係合孔部26に達した時点で、一対の係合片25が原形に復帰すると共に、各被係合突部34が各係合孔部26に嵌まり込んで係合される。この状態では、取付孔係止部22が取付孔11の周縁部に被取付板10の一方面側より係止した状態で、各付勢脚部44により、カメラ装置30が被取付板10の他方面側から離反する方向に付勢される。これにより、カメラ装置30の取付作業が終了する。
【0041】
以上のように構成されたカメラ取付部構造によると、エスカッション部材20の取付孔係止部22を取付孔11の周縁部に係止させると共に、エスカッション部材20の各係合片25の係合孔部26とカメラ装置30側の各被係合突部34とを係合させることで、カメラ装置30を取付けることができるため、比較的少ない部品で容易に取付作業を行うことができる。
【0042】
特に、リテーナ部材40によりカメラ装置30が被取付板10の他方面側から離反する方向に付勢されているため、該カメラ装置30をがたつきなく取付けることができる。
【0043】
しかも、取付作業を行う際に、カメラ装置30のカメラ本体部31を取付孔11に挿通させる必要はないので、取付孔11を該カメラ本体部31が通過できない程度の比較的小さな大きさに形成することができ、また、これに合わせて、エスカッション部材20の取付孔係止部22を比較的小さくすることができる。従って、外観上視認される構成部分のコンパクト化を図ることができる。
【0044】
また、複数の付勢脚部44の付勢力によって、カメラ装置30が付勢されるため、異なる形状の被取付板10に容易に対応できる。
【0045】
図4(a)は、第1の実施の形態に係るカメラ取付部構造の第1変形例を示す斜視図であり、図4(b)は第1変形例で用いられるリテーナ部材を示す斜視図である。
【0046】
この第1変形例では、上記リテーナ部材40に代えて、次の構成のリテーナ部材40Bを用いてる。
【0047】
すなわち、このリテーナ部材40Bは、鋼材或は樹脂等の弾性材により形成され、カメラ装置30と被取付板10の他方面側との間に介在してカメラ装置30を付勢する部材であり、基板部42Bと付勢脚部44Bとを備えている。
【0048】
基板部42Bは、撮像レンズ部32を挿入配置可能な孔部42Bhが形成された方形枠状の部材であり、カメラ本体部31の前面の外周囲に当接可能に形成されている。
【0049】
また、この基板部42Bの各隅部からその一方面側に向けて外方に広がるようにして付勢脚部44Bが延設されている。
【0050】
そして、上記第1の実施の形態と同様態様にて、エスカッション部材20とカメラ装置30とを取付けると、各付勢脚部44Bが外方に広がるように弾性変形した状態で、各付勢脚部44Bの先端部が被取付板10の他方面に当接することにより、各付勢脚部44Bの弾性復元力により、カメラ装置30が被取付板10の他方面側から離反する方向に付勢されることとなる。
【0051】
この第1変形例では、リテーナ部材40Bを、カメラ装置30と被取付板10の他方面との間に介在させているため、上記第1の実施の形態のように、リテーナ部材40Bをカメラ装置30に対してねじ等で固定する必要がなく、リテーナ部材40Bの一部分である基板部42Bをカメラ本体部31の前面に当接させるだけで済む。このため、該リテーナ部材40Bとカメラ装置30とを固定する構成を簡易化或は省略することができる。
【0052】
図5は第1の実施の形態に係るカメラ取付部構造の第2変形例を示す斜視図である。
【0053】
この第2変形例では、上記リテーナ部材40に代えて、カメラ装置30に一体化されたリテーナ部材40Cを用いている。
【0054】
すなわち、このリテーナ部材40Bは、カメラ装置30のハウジングに一体化された複数(ここでは4つ))の付勢脚部44Cを備えている。各付勢脚部44Cは、カメラ本体部31のハウジング前面の4隅からその前方に向けて外方に広がるようにして延設されている。
【0055】
そして、上記第1の実施の形態と同様態様にて、エスカッション部材20とカメラ装置30とを取付けると、各付勢脚部44Cが外方に広がるように弾性変形した状態で、各付勢脚部44Cの先端部が被取付板10の他方面に当接することにより、各付勢脚部44Cの弾性復元力により、カメラ装置30が被取付板10の他方面側から離反する方向に付勢されることとなる。
【0056】
この第2変形例では、リテーナ部材40Cがカメラ装置30に一体形成されているため、部品点数をより少なくすることができる。
【0057】
{第2の実施の形態}
この発明の第2の実施の形態に係るカメラ取付部構造について説明する。なお、
本実施の形態の説明において、上記第1の実施の形態において説明したものと同様構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0058】
図6はカメラ取付部構造を示す分解斜視図であり、図7は同カメラ取付部構造を示す斜視図である。なお、図7では、被取付板11は省略されている。
【0059】
このカメラ取付部構造は、上記第1の実施の形態と同様に、カメラ装置130を上述した被取付板10に取付けるための構造であり、取付部材としてのエスカッション部材120と、監視部品としてのカメラ装置130と、付勢部材及び係合保持部材としての機能を有する係合保持リテーナ部材140とを備えている。
【0060】
エスカッション部材120は、図6,図7及び図9に示すように、樹脂等により形成された部材であり、取付孔係止部22と、複数の係合片125と、一対の突片124とを備えている。
【0061】
各係合片125は、取付孔係止部22の一方面側に延設された弾性片126の先端部に、内向きに突出する突部127が形成されてなる。本実施の形態では、取付孔11の上辺及び下辺に対応して、それぞれ2つの係合片125が形成されている。各係合片125は、外方に傾いた原形非係合位置から取付孔係止部22に対して略垂直に延びる弾性係合位置に向けて弾性変形可能に形成されている。前記原形非係合位置では、突部127は後述する被係合凹部134に対して非係合状態となり、前記弾性係合位置では当該被係合凹部134に対して係合状態となる。
【0062】
カメラ装置130は、図6〜図9に示すように、カメラ本体部31と、撮像レンズ部132と、被係合部として被係合凹部134と、スライドガイド部136とを備えている。
【0063】
撮像レンズ部132は、上記撮像レンズ部32と同様に適宜配列にてレンズを保持している。ここでは、撮像レンズ部132のハウジングの外観形状は、扁平な略直方体形状を呈している。
【0064】
この撮像レンズ部132の外周部であって上記各突部127と対応する位置に、それぞれ被係合凹部134が形成されている。本実施の形態では、撮像レンズ部132の上面及び下面の基端部に、それぞれ2つの被係合凹部134が形成されている。そして、上記エスカッション部材120の各係合片125を、取付孔11内に挿入配置した状態で、各係合片125と原形非係合位置から弾性係合位置に向けて弾性変形することで、各突部127が対応する各被係合凹部134に係合する。
【0065】
スライドガイド部136は、カメラ本体部31と撮像レンズ部132の間部分の外周囲から外方に向けて延びる略方形板状に形成されている。
【0066】
スライドガイド部136の外周部の上下縁部に沿って、各保持アーム部144の外側の上下辺(係合保持部材としての係合保持リテーナ部材140の各保持アーム部144のうち係合部としての係合片125に当接する内側の辺に対して各保持アーム部144を挟んで反対側にある辺)に摺接可能なガイド片137が突出形成されている。この上側のガイド片137と撮像レンズ部132の上面間、及び、下側のガイド片137と撮像レンズ部132の下面間とに、それぞれ各保持アーム部144をスライド挿入可能な所定幅のスライドガイド溝部138が形成されている。各ガイド片137は、各保持アーム部144の外側の辺に摺接して、それらが外側に拡開しないように保持する機能をも有している。
【0067】
また、各スライドガイド溝部138の底部の長手方向中間部には、保持アーム部144のスライド挿入方向と直交する方向に沿って、位置決溝部139が形成されている。
【0068】
係合保持リテーナ部材140は、図6,図7,図9及び図10に示すように、樹脂或は金属等により形成された部材であり、連結部142の両端部に一対の保持アーム部144が略平行姿勢で延設された略U字状の形状を有している。
【0069】
一対の保持アーム部144は、上記スライドガイド溝部138にスライド挿入可能な細長板状に形成されており、それらの間に撮像レンズ部132の上下幅寸法に対応する間隔寸法をあけた姿勢で保持されている。そして、一対の保持アーム部144を各スライドガイド溝部138内にスライド挿入した状態で、各保持アーム部144の内側の辺が、各係合片125に当接し、これにより各係合片125を前記弾性係合位置に保持するようになっている。
【0070】
また、各保持アーム部144の先端部内側の辺には、その先端側に向けて適宜拡開する斜辺部144aが形成されている。そして、各保持アーム部144を各スライドガイド溝部138にスライド挿入する途中で、各斜辺部144aが順次に各係合片125に摺接し、該各係合片125を原形非係合位置から弾性係合位置に弾性変形させるようになっている。
【0071】
さらに、各保持アーム部144には、それらのスライド挿入方向と直交する方向に知って位置決突条部145が形成されている。そして、各保持アーム部144を各スライドガイド溝部138内に奥まで挿入すると、各位置決突条部145が各位置決溝部139に係合する。これにより、各保持アーム部144の挿入完了の確認及びその抜止めが図られるようになっている。
【0072】
また、この係合保持リテーナ部材140に、そのスライド装着方向と略直交する方向に突出する持ち手部143が形成されている。ここでは、持ち手部143は、連結部142の一側部を曲げ起した形状とされている。この持ち手部143を掴んで、係合保持リテーナ部材140のスライド装着及び取外しを行えるようになっている。
【0073】
さらに、この係合保持リテーナ部材140には、カメラ装置130を被取付板10から離反する方向に付勢する付勢部材である付勢脚部146が一体化された構成とされている。
【0074】
より具体的には、一対の保持アーム部144の両端部近傍であって被取付板10と対向する面に、付勢脚部146が4つ形成されている。各付勢脚部146は、被取付板10側に向けて外方に徐々に広がるようにして延設されている。
【0075】
そして、係合保持リテーナ部材140を装着した状態で、各付勢脚部146を外側に広げるように弾性変形させつつ、各付勢脚部146の先端部を被取付板10の他方面に当接させることで、各付勢脚部146が原形に復帰しようとする弾性力により、カメラ装置130が被取付板10の他方面から離反する方向に付勢されることになる。なお、この付勢力は、カメラ装置130側では、スライドガイド部136にて受止められる。
【0076】
このように構成されたカメラ取付部構造の組立手順について説明する。
【0077】
まず、エスカッション部材120の各係合片125及び一対の突片124を、被取付板10の一方面側から取付孔11内に挿入し、これら各係合片125及び一対の突片124を、被取付板10の他方面側に突出させる。そして、カメラ装置130の撮像レンズ部132を各係合片125及び一対の突片124で囲まれた空間内に配設し、その撮像レンズ部132の前面を取付孔係止部22に押付けるようにする(図11に被取付板10を省略した斜視図を図示)。
【0078】
この状態で、例えば、組立作業者が持ち手部143を掴んで、各付勢脚部146の先端部を被取付板10の他方面に押付けてそれらを弾性変形させつつ、撮像レンズ部132及び各係合片125を挟むようにして、係合保持リテーナ部材140の一対の保持アーム部144を対応する各スライドガイド溝部138内にスライド挿入する。各保持アーム部144を対応する各スライドガイド溝部138内にスライド挿入する途中で、各斜辺部144aが順次各係合片125に摺接し、該各係合片125を原形非係合位置から弾性係合位置に弾性変形させる。これにより、各係合片125の突部127が該被係合凹部134に係合する。
【0079】
そして、各位置決突条部145が各位置決溝部139に係合するまで、各保持アーム部144を奥まで挿入すると、組立作業が終了する。この状態では、上記第1の実施の形態と同様に、取付孔係止部22が取付孔11の周縁部に被取付板10の一方面側より係止した状態で、各付勢脚部146により、カメラ装置130が被取付板10の他方面側から離反する方向に付勢される。
【0080】
また、カメラ装置130を取外す際には、例えば、作業者が持ち手部143を掴んで、係合保持リテーナ部材140の一対の保持アーム部144を各スライドガイド溝部138から引抜く。これにより、各係合片125が弾性係合位置から原形非係合位置に復帰し、各係合片125の突部127と該被係合凹部134との係合が解除され、或は、解除可能な状態となり、カメラ装置130を取外し可能な状態となる。
【0081】
このように構成されたカメラ取付部構造によると、上記第1の実施の形態で述べたのと同様の効果を得ることができる。
【0082】
加えて、係合保持リテーナ部材140の一対の保持アーム部144により、各係合片125の突部127と該被係合凹部134との係合状態がより確実に保持され、より強固な取付部構造を得ることができる。
【0083】
しかも、各ガイド片137が、各保持アーム部144の外側の辺に当接して、それらが外側に拡開しないように保持しているため、この点からも、各係合片125の突部127と該被係合凹部134との係合状態がより確実に保持されることとなる。
【0084】
また、係合保持リテーナ部材140を側方に引抜くように取外すことで、係合片125の突部127と該被係合凹部134との係合状態が容易に解除され、カメラ装置130の取外しを容易に行うことができるという利点もある。
【0085】
さらに、係合保持リテーナ部材140には、カメラ装置130を被取付板10から離反する方向に付勢する付勢部材である付勢脚部146が一体化されているため、別途付勢用の部材を取付ける必要がなく、取付作業がより容易となる。なお、上記第1の実施の形態において説明したリテーナ部材40と同様の部材を用いてもよい。
【0086】
また、係合保持リテーナ部材140に持ち手部143が形成されているため、作業者側において当該持ち手部を掴んで、容易に係合保持リテーナ部材140の抜差しを行えるという利点がある。
【0087】
さらに、係合保持リテーナ部材140側に位置決突条部145が形成されると共に、カメラ装置130側の各スライドガイド溝部138に各位置決溝部139が形成されているため、係合保持リテーナ部材140の挿入完了の確認及びその抜止めを図ることができる。
【0088】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1記載の監視部品取付部構造によると、取付部材の取付孔係止部を取付孔の周縁部に係止させると共に、その係合部と監視部品側の被係合部とを係合させ、さらに、付勢部材により監視部品を被取付部の他方面より離反する方向に付勢することで、監視部品を取付けることができるため、比較的少ない部品で容易に取付作業を行うことができる。
【0089】
また、取付作業を行う際に、監視部品の本体部分を取付孔に挿通させる必要はないので、取付孔を比較的小さくし、これに合わせて取付部材を比較的小さくすることができ、外観上視認される構成部分のコンパクト化を図ることができる。
【0093】
また、請求項1記載の発明によれば、係合保持部材を装着することで、係合部と被係合部との係合状態がより確実に保持される。また、係合保持部材を取外すことで、係合部と被係合部との係合状態が容易に解除される。
【0094】
請求項記載の発明によれば、係合部と被係合部との係合状態がより確実に保持される。
【0095】
請求項記載の発明によれば、係合保持部材を装着することで、付勢部材により、監視部品を被取付部の他方面から離反する方向に付勢することができ、取付作業がより容易となる。
【0096】
請求項記載の発明によれば、持ち手部を掴んで係合保持部材の抜差しを容易に行うことができる。
【0097】
請求項記載の発明によれば、位置決部と被位置決部とが係合することで、係合保持部材の挿入完了確認を行うことができると共に、抜止め防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係るカメラ取付部構造を示す分解斜視図である。
【図2】同上のカメラ取付部構造を示す斜視図である。
【図3】同上のカメラ取付部構造を示す底面図である。
【図4】図4(a)は第1変形例に係るカメラ取付部構造を示す斜視図であり、図4(b)は同カメラ取付部構造で用いられるリテーナ部材を示す斜視図である。
【図5】第2変形例に係るカメラ取付部構造を示す斜視図である。
【図6】第2の実施の形態に係るカメラ取付部構造を示す分解斜視図である。
【図7】同上のカメラ取付部構造を示す斜視図である。
【図8】カメラ装置を示す斜視図である。
【図9】カメラ装置及びエスカッション部材を示す断面図である。
【図10】係合保持リテーナ部材を示す斜視図である。
【図11】カメラ取付部構造の組立途中を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 被取付板
11 取付孔
20 エスカッション部材
22 取付孔係止部
25 係合片
26 係合孔部
30 カメラ装置
34 被係合突部
40,40B,40C リテーナ部材
44,44B,44C 付勢脚部
120 エスカッション部材
125 係合片
130 カメラ装置
134 被係合凹部
136 スライドガイド部
137 ガイド片
138 スライドガイド溝部
139 位置決溝部
140 係合保持リテーナ部材
144 保持アーム部
145 位置決突条部
146 付勢脚部

Claims (5)

  1. 取付孔が形成された車両の被取付部に、監視部品を取付けるための監視部品取付部構造であって、
    前記取付孔の周縁部に前記被取付部の一方面側より係止可能な取付孔係止部と、係合部とを有する取付部材と、
    前記取付孔係止部が前記取付孔の周縁部に係止した状態で、前記取付孔を通じて前記係合部と係合可能な被係合部を有する監視部品と、
    前記監視部品を前記被取付部の他方面から離反する方向に付勢する付勢部材と、
    を備え
    前記係合部は、前記被係合部に対して非係合状態である原形非係合位置から前記被係合部と係合する弾性係合位置に向けて弾性変形可能に形成され、
    前記監視部品に対して抜差し自在にスライド装着され、装着された状態で、前記係合部に当接してその係合部を前記弾性係合位置に移動した状態に保持する係合保持部材をさらに備えた、監視部品取付部構造。
  2. 請求項1記載の監視部品取付部構造であって、
    前記監視部品は、前記係合部が前記弾性係合位置に移動して前記被係合部に係合した状態に保持されるように、前記係合保持部材のうち前記係合部に当接する部分に対して前記係合保持部材を挟んで反対側から前記係合保持部材に当接するガイド片を有するスライドガイド部をさらに備えた、監視部品取付部構造。
  3. 請求項1又は請求項2記載の監視部品取付部構造であって、
    前記付勢部材と前記係合保持部材とが一体化されている、監視部品取付部構造。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の監視部品取付部構造であって、
    前記係合保持部材にそのスライド装着方向と略直交する方向に持ち手部が形成された、監視部品取付部構造。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の監視部品取付部構造であって、
    前記係合保持部材に位置決部が形成されると共に、前記監視部品に、前記係合保持部材が装着された状態で、前記位置決部に係合する被位置決部が形成された、監視部品取付部構造。
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