JP4260947B2 - 内視鏡の先端部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、先端部本体に着脱自在に取り付けられる先端キャップにノズルが形成された内視鏡の先端部に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の挿入部先端には、観察窓等が配置された先端部本体が設けられているが、使用中に観察窓が汚れた時にそれを洗浄するため或いはその他の必要性から、先端部本体には流体を噴出させるためのノズルが設けられている。
【0003】
そして、弾力性のある材料からなる先端キャップが先端部本体に着脱自在に取り付けられる内視鏡の場合は、ノズルが先端キャップに一体成形されて、先端部本体に開口形成された流路の出口開口に緩く嵌め込まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、ノズルが先端キャップに一体成形されて流路の出口開口に嵌め込まれた内視鏡は、製造コストが低減されるだけでなく、構造がシンプルになって使用後の洗浄消毒が行い易い等のメリットがある。
【0005】
しかしその反面、流路の出口開口に単にノズルが緩く嵌め込まれているだけなので、出口開口とノズルとの隙間から漏れが発生し、流体が所定以外の方向に流出して観察窓の汚れを除去することができなくなってしまう場合がある。
【0006】
そのような漏れを無くすためには、流路の出口開口にノズルをきつく嵌め込めばよいように思われる。しかし、実際にそのようにすると、ノズルの装着が非常にやり難くなるため、装着作業に非常に時間がかかるようになるだけでなく、装着の際に力が入って高価な内視鏡の先端部分を破損してしまう等の不都合が発生してしまう。
【0007】
そこで本発明は、先端キャップに一体に形成されたノズルの装着作業が容易でありながら、流体漏れがなくて所定の方向に流体を送り出すことができる内視鏡の先端部を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の先端部は、観察窓等が配置された先端部本体に弾力性のある材料からなる先端キャップが着脱自在に取り付けられると共に、流体が送られてくる流路の出口開口が上記先端部本体に形成され、上記先端キャップに一体に形成されたノズルが上記出口開口に緩く嵌め込まれた内視鏡の先端部において、上記ノズルの上記出口開口に嵌め込まれた部分が、上記流路から送り出される流体の圧力によって膨張して上記出口開口の側壁面に密着するように形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、内視鏡の挿入部1の先端部分を示しており、手元側からの遠隔操作によって屈曲する湾曲部2の先端に先端部本体3が連結されている。
【0010】
この内視鏡は、先端部本体3の前方を観察するいわゆる前方視型の内視鏡であり、先端部本体3の先端面に観察窓4が配置されている。そして、観察窓4に配置された対物光学系5による被写体の結像位置に固体撮像素子6の撮像面が配置されている。7は、信号ケーブルである。
【0011】
先端部本体3の先端面には流体出口開口20が形成されており、挿入部1内に挿通配置された送気及び送水チューブ21,22が流体出口開口20に連通接続されている。ただし、流体出口開口20部分は両管路が一つに合流した状態に形成されている。
【0012】
10は、先端部本体3の外周面を囲むように取り付けられた先端キャップであり、図2にその単体の側面断面図が示され、図3には単体の背面図が示されている。
【0013】
先端キャップ10は、弾力性のあるゴム系の材料によって形成されていて、内周面に形成された突起部11が、先端部本体3の外周に形成された溝8に係合しており、先端キャップ10を弾性変形させてその係合を解除することにより、先端キャップ10を先端部本体3から取り外すことができる。
【0014】
先端キャップ10には、観察窓4の表面に向かって空気又は水を吹きつけるためのノズル12が、先端部本体3の先端面に沿う向きに形成されており、その噴出口121は観察窓4の表面に向けられている。
【0015】
ノズル12の裏側の部分には、先端部本体3の先端面に形成された流体出口開口20内に嵌め込まれる嵌め込み部122が、後方に向けて突出形成されている。その突出長は例えば3〜15mm程度である。
【0016】
噴出口121に連通するように嵌め込み部122内に形成された流路部123は、流体出口開口20の形状に沿ってU字状に形成され、嵌め込み部122の外壁は一様な厚さに形成されている。
【0017】
図4は、流体出口開口20部分の管軸に垂直な方向の断面を示しており、ノズル12の嵌め込み部122は、流体出口開口20に対して緩く嵌め込まれる。ただし、図4はそれをやや誇張して図示してある。
【0018】
嵌め込み部122は具体的には、流体出口開口20に対して幅方向において例えば0.1〜0.2mm程度小さく、長手方向において例えば0.1mm〜0.3mm程度小さく形成されている。したがって、先端キャップ10を先端部本体3に取り付ける際には、流体出口開口20に対してノズル12を容易に嵌め込むことができる。
【0019】
そして、送気又は送水チューブ21,22から圧力のかかった空気又は水が送られて来ると、図5に示されるように、流路部123の内部の圧力が上昇することにより、嵌め込み部122が側方に膨張し、流体出口開口20の側壁面に押し付けられて密着する。
【0020】
したがって、加圧された空気又は水は、嵌め込み部122の周囲から漏れることなく、そのほとんどが噴出口121から観察窓4の表面に吹きつけられて、観察窓4の表面に付着した汚れを除去することができる。
【0021】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば先端キャップ10に一体に形成されたノズル12の形状はどのようなものであってもよく、要は、流体の出口開口に嵌め込まれたノズル部分が、流体の圧力によって膨張し、出口開口の側壁面に押し付けられて密着する形状にすればよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、先端キャップに一体に形成されたノズルが、先端部本体に形成された流路の出口開口に緩く嵌め込まれるので、先端部本体に対する先端キャップの装着作業が非常に容易であり、しかも、流路の出口開口に嵌め込まれたノズル部分が、流路から送り出される流体の圧力によって膨張して出口開口の側壁面に密着するように形成したことにより、流体漏れがなくて所定の方向に流体を送り出すことができ、観察窓表面の洗浄等を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡の先端部の側面断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の先端キャップの側面断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の先端キャップの背面図である。
【図4】本発明の実施の形態の流路の、送気送水が行われていない状態における出口開口部分の軸線に垂直な方向の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の流路の、送気送水が行われている状態における出口開口部分の軸線に垂直な方向の断面図である。
【符号の説明】
3 先端部本体
4 観察窓
10 先端キャップ
12 ノズル
20 流体出口開口
121 噴出口
122 嵌め込み部
123 流路部
Claims (1)
- 観察窓等が配置された先端部本体に弾力性のある材料からなる先端キャップが着脱自在に取り付けられると共に、流体が送られてくる流路の出口開口が上記先端部本体に形成され、上記先端キャップに一体に形成されたノズルが上記出口開口に緩く嵌め込まれた内視鏡の先端部において、
上記ノズルの上記出口開口に嵌め込まれた部分が、上記出口開口の断面形状に対応するU字状の断面形状に形成されて、上記流路から送り出される流体の圧力によって側方に膨張することにより上記出口開口の側壁面に密着するように形成したことを特徴とする内視鏡の先端部。
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