JP4258988B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力伝達装置、更に詳しくはエンジンによって作動させられる流体継手と、該流体継手と変速機との間に配設された摩擦クラッチとを備えている動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの回転変動および振動を吸収する目的で駆動系に流体継手を配設した車両用駆動装置が、例えば特開昭55ー164730号公報に開示されている。この公報に開示されている、流体継手を備えた車両用駆動装置は、車両に搭載されたエンジンと、流体継手と、乾式単板摩擦クラッチおよび変速機が直列に配設されている。このような車両用動力伝達装置に装備される流体継手は、例えばディーゼルエンジンのクランク軸(流体継手としての入力軸)に連結されたケーシングと、該ケーシングと対向して配設されかつ該ケーシングに取り付けられたポンプと、該ポンプと対向して配設され入力軸と同一軸線上に配置された出力軸に取り付けられたタービンとを備えており、トルク伝達用の作動流体が収容されている。また、上記ケーシングとタービンとを摩擦係合して入力軸と出力軸とを直結するロックアップクラッチを備えた流体継手も提案されている。このロックアップクラッチは、ケーシングとタービンとの間に配設されケーシングとの間に外側室を形成するとともにタービンとの間に内側室を形成するクラッチディスクを備え、流体継手を循環する作動流体の内側室側と外側室側との圧力差によってケーシングとタービンとを係合または係合解除するように構成されている。このようなロックアップクラッチを備えた流体継手においては、ロックアップクラッチの作動時(ロックアップクラッチ接)と非作動時(ロックアップクラッチ断)とによって流体継手を循環する作動流体の循環方向を変更する。
【0003】
一方、流体継手と変速機との間に配設される摩擦クラッチとしては、一般に乾燥単板式クラッチが使用されているが、クラッチフェーシングの摩耗等を考慮して湿式摩擦クラッチを用いることが考えられる。湿式摩擦クラッチを使用する場合には、これを適宜作動するための作動流体を切替え制御する必要がある。
【0004】
上述したような動力伝達装置においては、流体継手を循環するとともに湿式摩擦クラッチに作動流体を供給するための流体作動手段を備える必要がある。この流体作動手段は、流体圧源としての油圧ポンプと、該油圧ポンプと流体継手および湿式摩擦クラッチを連通する流体通路と、流体継手に連通する流体通路を切り換える制御弁および湿式摩擦クラッチに連通する流体通路を切り換える制御弁を備えている。これらの制御弁は、マイクロコンピュータ等からなるコントローラによって制御される電磁制御弁を含んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような動力伝達装置においては、湿式摩擦クラッチに連通する流体通路を切り換える電磁制御弁はコントローラによりその作動が制御されるので、コントローラが故障した場合、電磁制御弁は除勢状態(OFF状態)に維持され、したがってクラッチは接の状態に維持されて、クラッチの制御は不可能となる。また、変速機のシフトストロークセンサに失陥が発生した場合、あるいはシフトストロークセンサに係わる配線に断線、ショート等の失陥が発生した場合等においても、シフトストロークセンサからコントローラへの信号の伝達が断たれ、上記したと同様に電磁制御弁は除勢状態に維持され、クラッチの制御は不可能となる。このように、コントローラが故障したり、シフトストロークセンサ系に失陥が発生して電磁制御弁が除勢状態となった場合には、クラッチの制御が不可能となって変速操作ができなくなるので、車両の走行が実質的に不可能となる。
【0006】
本発明の目的は、コントローラが故障したり、変速機のシフトストロークセンサ系に失陥が発生した場合においても、クラッチの制御を可能とし、その結果、車両の変速走行を可能にする、新規な動力伝達装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、エンジンにより駆動される流体継手と、流体継手と変速機との間に配設された摩擦クラッチと、流体継手に作動流体を循環させかつ摩擦クラッチの液圧室に作動流体を供給する流体作動手段とを備え、流体作動手段は、油圧ポンプと、油圧ポンプと該液圧室を連通する通路に配設されて摩擦クラッチを断、接するよう切り換えられる摩擦クラッチ用電磁切換手段とを備えている動力伝達装置において、
該電磁切換手段を制御するための制御手段を備え、制御手段は、該電磁切換手段を制御するコントローラと、該電磁切換手段を駆動するための摩擦クラッチ駆動回路と、回路切換手段とを備え、該駆動回路は、コントローラによって該電磁切換手段を制御するための主駆動回路と、該電磁切換手段をコントローラとは独立して制御するための補助駆動回路とからなり、該駆動回路は、回路切換手段によって、主駆動回路又は補助駆動回路に切り換えられ、
制御手段は変速指示スイッチを備え、該駆動回路が回路切換手段によって主駆動回路に切り換えられた状態で、該電磁切換手段は変速指示スイッチのON−OFF作動に基づいてコントローラによって制御され、該駆動回路が回路切換手段によって補助駆動回路に切り換えられると、該電磁切換手段は変速指示スイッチのON−OFF作動によって制御され、
回路切換手段は回路切換スイッチを含み、主駆動回路は、該電磁切換手段を回路切換スイッチを介してコントローラに接続するよう構成され、補助駆動回路は、該電磁切換手段を回路切換スイッチ及び補助駆動回路開閉スイッチを介して電源に接続するよう構成され、
制御手段は更に、コントローラと電源とをコントローラ電源スイッチを介して接続するコントローラ作動回路と、変速指示スイッチを回路切換スイッチを介して制御手段に接続する変速指示スイッチ回路と、変速指示スイッチを回路切換スイッチ及び補助駆動回路開閉スイッチ制御手段を介して電源に接続する補助駆動回路開閉スイッチ制御回路とを備え、回路切換手段は更に、回路切換スイッチ制御手段と、回路切換スイッチ制御手段を該電源スイッチを介して電源に接続する回路切換スイッチ制御回路とを備え、
該電源スイッチがONの状態で、回路切換スイッチ制御回路が閉とされることにより、該電磁切換手段がコントローラによって制御されるよう、回路切換スイッチが該駆動回路を主駆動回路に切り換え、該電源スイッチがOFFにされると、該電磁切換手段がコントローラとは独立して変速指示スイッチのON−OFF作動により制御されるよう、回路切換手段は該駆動回路を補助駆動回路に切り換える、
ことを特徴とする動力伝達装置、が提供される。
【0008】
コントローラを作動させるコントローラ電源スイッチを備え、コントローラ電源スイッチのON状態で回路切換手段は該駆動回路を主駆動回路に切り換え、コントローラ電源スイッチをOFFすると回路切換手段は該駆動回路を補助駆動回路に切り換える、ことが好ましい。
該電源スイッチがONの状態で、回路切換スイッチ制御回路が閉とされると、主駆動回路がコントローラを介して閉となり、かつ変速指示スイッチ回路が変速指示スイッチを介して閉となり、更に補助駆動回路開閉スイッチ制御回路及び補助駆動回路が開となるよう回路切換スイッチが切り換えられ、該電源スイッチがOFFにされると、回路切換スイッチ制御回路が開とされて、補助駆動回路が補助駆動回路開閉スイッチを介して閉となり、かつ補助駆動回路開閉スイッチ制御回路が変速指示スイッチを介して閉となり、更に変速指示スイッチ回路及び主駆動回路が開となるよう回路切換スイッチが切り換えられる、ことが好ましい。
回路切換スイッチ制御手段は、回路切換スイッチをON−OFFさせるリレーから構成され、補助駆動回路開閉スイッチ制御手段は、補助駆動回路開閉スイッチをON−OFFさせるリレーから構成されている、ことが好ましい。
該電源スイッチは手動により開閉しうるスイッチから構成されている、ことが好ましい。
変速指示スイッチは変速用シフトノブに設けられたシフトノブスイッチから構成されている、ことが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された動力伝達装置の好適実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1には、本発明に従って構成された動力伝達装置の縦断面図が示されている。図1に示す動力伝達装置は、原動機としてのディーゼルエンジン2と、流体継手(フルードカップリング)4と、湿式多板摩擦クラッチ8および手動変速機10とから構成され、これらは直列に配設されている。
【0011】
図示の実施形態における動力伝達装置は、上記流体継手4および湿式多板摩擦クラッチ8を収容する継手ハウジング3を備えている。継手ハウジング3は、エンジン側である一端側(図1において左端側)が開放され、変速機側である他端側(図1において右端側)に仕切り壁31を備えている。この継手ハウジング3は、図示の実施形態においてはアルミダイキャストによって一体成形され、軸方向中央部に中間壁32が設けられており、該中間壁32および後述するポンプハウジングによって流体継手収容室3aと摩擦クラッチ収容室3bに区画されている。このように構成された継手ハウジング3は、エンジン2側(図1において左端側)がディーゼルエンジン2に装着されたハウジング22にボルト23等の締結手段によって取り付けられており、変速機側(図1において右端側)が手動変速機10のケース100にボルト24によって取り付けられている。なお、図示の実施形態においては継手ハウジング3を一体形成した例を示したが、継手ハウジング3は分割して形成し連結した構成でもよい。
【0012】
次に、流体継手4について図2を参照して説明する。流体継手4は、上記継手ハウジング3の流体継手収容室3a内に配設されている。図示の実施形態における流体継手4は、ケーシング41とポンプ42およびタービン43を備えている。ケーシング41は、上記ディーゼルエンジン2のクランク軸21(図1参照)にボルト24によって内周部が装着されたドライブプレート44の外周部にボルト441、ナット442等の締結手段によって装着されている。なお、上記ドライブプレート44の外周には、図示しないスタータモータの駆動歯車と噛合する始動用のリングギヤ45が装着されている。
【0013】
ポンプ42は上記ケーシング41と対向して配設されている。このポンプ42は、椀状のポンプシェル421と、該ポンプシェル421内に放射状に配設された複数個のインペラ422とを備えており、ポンプシェル421が上記ケーシング41に溶接等の固着手段によって取り付けられている。従って、ポンプ42のポンプシェル421は、ケーシング41およびドライブプレート44を介してクランク軸21に連結される。このため、クランク軸21は流体継手4の入力軸として機能する。
【0014】
タービン43は上記ポンプ42とケーシング41によって形成された室にポンプ42と対向して配設されている。このタービン43は、上記ポンプ42のポンプシェル421と対向して配設された椀状のタービンシェル431と、該タービンシェル431内に放射状に配設された複数個のランナ432とを備えている。タービンシェル431は、上記入力軸としての上記クランク軸21と同一軸線上に配設された出力軸46にスプライン嵌合されたタービンハブ47に溶接等の固着手段によって取り付けられている。
【0015】
図示の実施形態における流体継手4は、上記ケーシング41とタービン43とを直接伝動連結するためのロックアップクラッチ50を備えている。ロックアップクラッチ50は、ケーシング41とタービン43との間に配設されケーシング41との間に外側室40aを形成するとともにタービン43との間に内側室40bを形成するクラッチディスク51を備えている。このクラッチディスク51は、内周縁が上記タービンハブ47の外周に相対回転可能でかつ軸方向に摺動可能に支持されており、その外周部には上記ケーシング41と対向する面にクラッチフェーシング52が装着されている。また、クラッチディスク51の外周部における内側室40b側には、環状の凹部53が形成されており、この凹部53にそれぞれ支持片54によって支持された複数個のダンパースプリング55が所定の間隔を置いて配設されている。この複数個のダンパースプリング55の両側には上記クラッチディスク51に取り付けられた入力側リテーナ56が突出して配設されているとともに、各ダンパースプリング55間には上記タービン43のタービンシェル431に取り付けられた出力側リテーナ57が突出して配設されている。
【0016】
図示の実施形態におけるロックアップクラッチ50は以上のように構成されており、その作動について説明する。上記内側室40b側の作動流体の圧力が外側室40aの作動流体の圧力より高い場合、すなわち後述する流体作動手段6によって供給される作動流体がポンプ42とタービン43とによって形成される作動室4aから内側室40bを通して外側室40aに流れる場合には、上記クラッチディスク51が図1において左方に押圧されるので、クラッチディスク51に装着されたクラッチフェーシング52がケーシング41に押圧されて摩擦係合する(ロックアップクラッチ接)。従って、ケーシング41とタービン43は、クラッチフェーシング52、クラッチディスク51、入力側リテーナ56、ダンパースプリング55、出力側リテーナ57を介して直接伝動連結される。一方、上記外側室40aの作動流体の圧力が内側室40b側の作動流体の圧力より高い場合、すなわち後述する流体作動手段6によって供給される作動流体が外側室40aから内側室40bを通してポンプ42とタービン43とによって形成される作動室4aに循環する場合には、上記クラッチディスク51が図1において右方に押圧されるので、クラッチディスク51に装着されたクラッチフェーシング52はケーシング41と摩擦係合せず(ロックアップクラッチ断)、従って、ケーシング41とタービン43との伝動連結は解除されている。
【0017】
上記継手ハウジング3の中間壁32には、ポンプハウジング61、62がボルト63等の固着手段によって取り付けられている。従って、ポンプハウジング61、62は、継手ハウジング3に形成された流体継手収容室3aと摩擦クラッチ収容室3bを区画している。このポンプハウジング61、62内には、後述する流体作動手段6の流体圧源としての油圧ポンプ60が配設されている。また、ポンプハウジング61、62には、後述する流体作動手段6を構成する各制御弁が配設されているとともに、作動流体通路が形成されている。ポンプハウジング61、62内に配設された油圧ポンプ60は、上記ポンプ42のポンプシェル421に取り付けられポンプハウジング61に軸受481を介して回転可能に支持されたポンプハブ48によって回転駆動されるように構成されている。また、ポンプハウジング61、62には、油圧ポンプ60の吸入口に連通する吸入通路66aが形成されている。この吸入通路66aは継手ハウジング3の中間壁32に設けられた吸い込み通路32aに連通している。吸い込み通路32aは継手ハウジング3に一体に形成されており、吸い込み口32bが摩擦クラッチ収容室3bの底壁部に向けて開口されており、この吸い込み口32bにフィルタ67が装着されている。
【0018】
図示の実施形態においては、摩擦クラッチ収容室3bの底部に規定される流体貯留部30bには作動流体が収容されており、この作動流体が上記油圧ポンプ60の作動によりフィルタ67を通して吸い込まれるようになっている。従って、摩擦クラッチ収容室3bの流体貯留部30bは、作動流体を貯留するリザーブタンクとして機能する。このように図示の実施形態においては、吸い込み通路32aがポンプハウジング61、62を装着する継手ハウジング3の中間壁32に設けられているので、流体貯留部30bに収容された作動流体を吸い込むための吸い込み機構を別途設ける必要がなく、部品点数を低減することができる。また、吸い込み機構を構成する部品の接合部は継手ハウジング3の中間壁32とポンプハウジング61、62との接合のみであるため、接合部が少なく空気の吸い込み性が改善される。
【0019】
なお、上記ポンプハブ48の外周面とポンプハウジング61の端部との間には、オイルシール482が配設されている。また、ポンプハブ48と上記出力軸46との間には、筒状部材64が配設されており、該筒状部材64とポンプハブ48との間に上記上記流体継手4のポンプ42とタービン43とによって形成される作動室4aと連通する通路641が形成されている。なお、上記出力軸46には作動流体の通路461が設けられている。この通路461は、その一端が出力軸46の図において左端面に開口し上記外側室40aと連通しており、その他端が出力軸46の外周面に開口している。
【0020】
次に、上記湿式多板摩擦クラッチ8について図2を参照して説明する。湿式多板摩擦クラッチ8は、上記継手ハウジング3の摩擦クラッチ収容室3b内に配設されており、クラッチアウタ81とクラッチセンタ82とを備えている。クラッチアウタ81はドラム状に形成されており、その内周部には上記流体継手4の出力軸46とスプライン嵌合するハブ811が設けられている。クラッチアウタ81の外周部内面には内歯スプライン812が設けられており、この内歯スプライン812に複数枚の摩擦板83が軸方向に摺動可能に嵌合されている。また、クラッチアウタ81の中間部には環状のシリンダ813が形成されており、該環状のシリンダ813を構成する内周壁814が上記ポンプハウジング62のボス部621の外周面に相対回転可能に嵌合されている。環状のシリンダ813内には、上記摩擦板83と後述する摩擦板87を押圧するための押圧ピストン84が配設されている。この環状のシリンダ813と押圧ピストン84とによって形成される液圧室815は、環状のシリンダ813を構成する内周壁814に設けられた通路816および上記ポンプハウジング62のボス部621に設けられた通路622を介して後述する流体作動手段6に連通している。なお、クラッチアウタ81のハブ811と押圧ピストン84との間にはプレート85が装着されており、このプレート85と押圧ピストン84との間に圧縮コイルばね86が配設されている。従って、押圧ピストン84は、圧縮コイルばね86のばね力によって常に図2において左方に移動すべく押圧されている。
【0021】
上記クラッチセンタ82は円盤状に形成されており、その内周部には変速機10の入力軸101とスプライン嵌合するハブ821が設けられている。クラッチセンタ82の外周面には外歯スプライン822が設けられており、この外歯スプライン822に複数枚の摩擦板87が軸方向に摺動可能に嵌合されている。クラッチセンタ82に装着された複数枚の摩擦板87と上記クラッチアウタ81に装着された複数枚の摩擦板83とは、それぞれ交互に配設されている。なお、クラッチセンタ82のハブ821とクラッチアウタ81のハブ811との間およびクラッチアウタ81のハブ811とポンプハウジング62のボス部621との間には、それぞれスラスト軸受881、882が配設されている。
【0022】
図示の実施形態における湿式多板摩擦クラッチ8は以上のように構成されており、後述する流体作動手段6によって作動流体が液圧室815に供給されない図1に示す状態においては、押圧ピストン84は圧縮コイルばね86のばね力によって左方位置(係合解除位置)に位置付けられている。このため、複数枚の摩擦板83と複数枚の摩擦板87とは押圧されないので、複数枚の摩擦板83と複数枚の摩擦板87とが摩擦係合せず、流体継手4の出力軸46から変速機10の入力軸101への動力伝達が遮断されている。後述する流体作動手段6によって作動流体が液圧室815に供給されると、押圧ピストン84が圧縮コイルばね86のばね力に抗して図1において右方の移動させられる。この結果、複数枚の摩擦板83と複数枚の摩擦板87とが押圧され互いに摩擦係合するので、流体継手4の出力軸46に伝達された動力はクラッチアウタ81、複数枚の摩擦板83、87およびクラッチセンタ82を介して変速機10の入力軸101に伝達される。
【0023】
図示の実施形態における湿式多板摩擦クラッチ8は、複数枚の摩擦板83および複数枚の摩擦板87を冷却するために、上記流体継手4を循環する作動流体が後述する流体作動手段6によって供給されるように構成されている。流体継手4の出力軸46の外周面と上記ポンプハウジング62のボス部621との間には通路891が形成されており、この通路891が後述する流体作動手段6に連通している。通路891に供給された作動流体は、出力軸46とクラッチアウタ81のハブ811とのスプライン嵌合部を潤滑し、出力軸46とクラッチセンタ82のハブ821との間に入り、スラスト軸受881を潤滑した後に複数枚の摩擦板83および複数枚の摩擦板87に供給される。また、通路891に供給された作動流体は、スラスト軸受882を潤滑した後に、クラッチアウタ81の設けられた通路817を通って複数枚の摩擦板83および複数枚の摩擦板87に供給される。なお、流体継手4の出力軸46には上記通路891と変速機10の入力軸101を支持する支持部とを連通する通路463が設けられている。従って、通路891に供給された作動流体は、通路891を通して上記入力軸101を回転自在に支持する軸受108を潤滑し、更に変速機10の入力軸101とクラッチセンタ82のバブ821とのスプライン嵌合部を潤滑する。このように湿式多板摩擦クラッチ8の各部を潤滑ないし冷却した作動流体は、摩擦クラッチ収容室3bに放出され、リザーブタンクとして機能する流体貯留部30bに貯留される。
【0024】
次に、流体作動手段6について、図3を参照して説明する。流体作動手段6は、上述したポンプハウジング61、62を備えている(図2参照)。このポンプハウジング61、62には、流体作動手段6を構成する油圧ポンプ60と、該油圧ポンプ60と各制御弁が配設されているとともに、作動流体通路が形成されている。ポンプハウジング61、62は、円形に形成されており、中央部に油圧ポンプ60が配設されている。なお、図示の実施形態においては、油圧ポンプ60はトロコイドポンプからなっており、外側ロータが流体継手4側の一方のポンプハウジング61に配設され、この外側ロータ内に内側ロータが配設されている。油圧ポンプ60は上述したように摩擦クラッチ収容室3bの底部に規定される流体貯留部30bに収容された作動流体をフィルタ67、吸い込み通路32aおよび吸入通路66aを通して吸い込み、通路66bに吐出する。
【0025】
油圧ポンプ60によって通路66bに吐出された作動流体は、通路66cおよびロックアップクラッチ用電磁切換手段68を介して上記出力軸46に設けられた通路461と連通する通路66d、または上記流体継手4の作動室4aに連通する通路641と連通する通路66eに供給される。ロックアップクラッチ用電磁切換手段68は、図3に示す実施形態においてはロックアップクラッチ用方向制御弁681とロックアップクラッチ用電磁切換弁682とからなっている。ロックアップクラッチ用方向制御弁681は、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682によって制御されるパイロット圧の作用で切換わるように構成されており、パイロット圧が作用していない図3に示す状態ではロックアップクラッチ50が断となるように作動流体を循環するようになっている。そして、ロックアップクラッチ用方向制御弁681は、パイロット圧が作用するとロックアップクラッチ50が接となるように作動流体を循環するように切換わる。
【0026】
上記ロックアップクラッチ用方向制御弁681とともにロックアップクラッチ用電磁切換手段68を構成するロックアップクラッチ用電磁切換弁682は、上記通路66bとロックアップクラッチ用方向制御弁681とを連絡するパイロット通路66fに配設されている。なお、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682は、車両の走行速度に基づいて車両の走行速度が所定値以上になると後述するコントローラ90によって付勢(ON)される。
【0027】
ロックアップクラッチ用電磁切換弁682が除勢(OFF)している図3に示す状態のときには、パイロット通路66fが開放されており、ロックアップクラッチ用方向制御弁681にはパイロット圧が作用しない。従って、ロックアップクラッチ用方向制御弁681は図3に示す状態に位置付けられており、通路66cと通路66dが連通するとともに、通路66eと戻り通路66gが連通している。この結果、油圧ポンプ60によって通路66bに吐出された作動流体は、通路66c、通路66d、通路461、流体継手4の外側室40a、内側室40b、ポンプ42とタービン43とによって形成される作動室4a、通路641、通路66e、戻り通路66g、該戻り通路66gに配設された逆止弁70および冷却器71を通して流体貯留部30bに循環される。このように作動流体が循環するときは、外側室40aの流体圧が内側室40bの流体圧より高いので、ロックアップクラッチ50は上述したように摩擦係合しない(ロックアップクラッチ断)。
【0028】
一方、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682が付勢(ON)されると、パイロット通路66fが連通されロックアップクラッチ用方向制御弁681にはパイロット圧が作用してロックアップクラッチ用方向制御弁681が作動せしめられて、通路66cと通路66eが連通するとともに、通路66dと流体貯留部30bが連通する。この結果、油圧ポンプ60によって通路66bに吐出された作動流体は、通路66c、通路66e、通路641、ポンプ42とタービン43とによって形成される作動室4a、内側室40b、外側室40a、通路461、通路66dを通して流体貯留部30bに循環される。このように作動流体が循環するときは、内側室40bの流体圧が外側室40aの流体圧より高いので、ロックアップクラッチ50は上述したように摩擦係合する(ロックアップクラッチ接)。なお、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682は、付勢(ON)された状態において通路66fの作動流体圧力が所定値より低くロックアップクラッチ用方向制御弁681に作用するパイロット圧が低い場合には、ロックアップクラッチ用方向制御弁681のスプール681bが中間位置に位置付けられて、通路66cが通路66dおよび通路66eと連通するように構成されている。この作動形態に関連して、通路66eと戻り通路66gとを連通するバイパス通路66hが設けられており、このバイパス通路66hに絞り72が配設されている。従って、油圧ポンプ60の回転速度が低く通路66bの作動流体圧力が所定値より低い場合には、通路66bに吐出された作動流体は、通路66c、通路66e、絞り72を備えたバイパス通路66hを通して循環される。
【0029】
図示の実施形態における流体作動手段6は、上記通路66aと通路66bを結ぶリリーフ通路66jを備えており、このリリーフ通路66jにリリーフ弁73が配設されている。なお、リリーフ弁73は、開弁圧が上記ロックアップクラッチ50のON時において上記クラッチディスク51に装着されたクラッチフェーシング52がケーシング41に押圧されて摩擦係合するに必要な流体圧である例えば0.6Mpaに設定されており、通路66b内の作動流体圧が0.6Mpaを越えると作動流体をリリーフ通路66jを介して通路66aに戻す。
【0030】
図示の実施形態における流体作動手段6は、上記湿式多板摩擦クラッチ8の液圧室815に連通された通路816、622と上記通路66bとを連絡する通路66kおよび通路66mを備えている。この通路66kと通路66mとの間に摩擦クラッチ用電磁切換手段74が配設されている。摩擦クラッチ用電磁切換手段74は、OFF状態で液圧室815に作動流体を作用させて湿式多板摩擦クラッチ8を接とし、ONされると液圧室815を開放させて湿式多板摩擦クラッチ8を断とするよう切り換えられる。このような摩擦クラッチ用電磁切換手段74は、図3に示す実施形態においては摩擦クラッチ用方向制御弁741と摩擦クラッチ用電磁切換弁742とからなっている。摩擦クラッチ用方向制御弁741は、摩擦クラッチ用電磁切換弁742によって制御されるパイロット圧の作用で切り換わるように構成されており、パイロット圧が作用していない図3に示す状態では湿式多板摩擦クラッチ8の液圧室815を開放している。そして、摩擦クラッチ用方向制御弁741は、パイロット圧が作用すると上記通路66kと通路66mとが連通するように、すなわち油圧ポンプ60と湿式多板摩擦クラッチ8の液圧室815とを連通するように切換わる。なお、パイロット圧によって切換わる摩擦クラッチ用方向制御弁741の切換圧力は、ディーゼルエンジン2の始動時におけるスタータモータによるクランキング回転速度で油圧ポンプ60が駆動された状態で発生する作動流体圧力より高い値に設定されている。
【0031】
上記摩擦クラッチ用方向制御弁741とともに摩擦クラッチ用電磁切換手段74を構成する摩擦クラッチ用電磁切換弁742は、上記通路66bと摩擦クラッチ用方向制御弁741とを連絡するパイロット通路66nに配設されている。
【0032】
摩擦クラッチ用電磁方向制御弁742は、除勢(OFF)されているときには図3に示すようにパイロット通路66nを連通しており、付勢(ON)されるとパイロット通路66nの開放するように構成されている。なお、上記摩擦クラッチ用方向制御弁741はパイロット圧が作用していない状態では通路66kと通路66mとの連通を遮断しており、パイロット圧が作用すると通路66kと通路66mとを連通するように構成されている。従って、摩擦クラッチ用電磁切換弁742が除勢(OFF)されているときには、摩擦クラッチ用方向制御弁741にパイロット圧が作用しているので、摩擦クラッチ用方向制御弁741は通路66kと通路66mとを連通する。この結果、油圧ポンプ60によって通路66bに吐出された作動流体が通路66k、通路66m、通路622、816を介して湿式多板摩擦クラッチ8の液圧室815に供給されるので、上記のように押圧ピストン84が圧縮コイルばね86のばね力に抗して図1および図2において右方の移動させられ、複数枚の摩擦板83と複数枚の摩擦板87とが押圧され互いに摩擦係合する。一方、摩擦クラッチ用電磁切換弁742が付勢(ON)されるとパイロット通路66nの連通が遮断され、摩擦クラッチ用方向制御弁741にパイロット圧が作用しないので、通路66kと通路66mとの連通が遮断されるとともに、通路66mが流体貯留部30bに開放される。この結果、湿式多板摩擦クラッチ8の押圧ピストン84は圧縮コイルばね86のばね力によって図1および図2において左方移動させられるため、複数枚の摩擦板83と複数枚の摩擦板87との擦係合が解除される。
【0033】
なお、摩擦クラッチ用電磁切換弁742の付勢(ON)および除勢(OFF)の制御は、手動変速機10の変速時に後述するコントローラ90によって行われる。すなわち、図示の実施形態における湿式多板摩擦クラッチ8は自動クラッチシステムを構成しており、コントローラ90は運転者が手動変速機10の変速操作を行う際に、図示しない変速レバーに装着された変速指示スイッチSW1をONしたことによる信号に基づいて摩擦クラッチ用電磁切換弁742を付勢(ON)し、湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達を遮断する。そして、コントローラ90は変速機のシフト操作が終了した時点で、図示しないシフトストロークセンサからのシフト終了信号に基づいて摩擦クラッチ用電磁切換弁742を除勢(OFF)し、湿式多板摩擦クラッチ8を擦係合する。
【0034】
図示の実施形態における流体作動手段6は、上記通路66bと上記流体継手4の出力軸46の外周面と上記ポンプハウジング62のボス部621との間に形成された通路891とを連絡する通路66pを備えている。このため、油圧ポンプ60によって通路66bに吐出された作動流体は、通路66pを通して通路891に常時供給される。従って、油圧ポンプ60の作動時には通路891に供給された作動流体が上述したように上記スプライン嵌合部および上記各軸受を潤滑するとともに、湿式多板摩擦クラッチ8の複数枚の摩擦板83および複数枚の摩擦板87に供給される。このように、流体継手4に作動流体を循環させる流体作動手段6は、作動流体を湿式多板摩擦クラッチ8の各軸受等を潤滑するとともに、複数枚の摩擦板83および複数枚の摩擦板87に冷却液として供給する。従って、湿式多板摩擦クラッチ8の摩擦板を冷却するために冷却液供給装置を別途設ける必要はないとともに、摩擦板に供給される流体継手4の作動流体は摩擦特性が良好であるため良好な摩擦クラッチ特性を維持することができる。
【0035】
次に、手動変速機10について図1を参照して説明する。図示の実施形態における手動変速機10は、平行軸式歯車変速機からなり、ケース100と、該ケース100内に配設され上記湿式多板摩擦クラッチ8のクラッチセンタ82を装着した入力軸101と、該入力軸101と同一軸上に配設された出力軸102と、該出力軸102と平行に配設されたカウンターシャフト103とを具備している。入力軸101には駆動歯車104が配設され、出力軸102には変速歯車105a、105b、・・・が配設されているとともに、同期噛合装置106a、106b、・・・が配設されている。また、カウンターシャフト103には、上記駆動歯車104および変速歯車105a、105b、・・・と常時噛み合うカウンター歯車107a、107b、107c、・・・が設けられている。なお、上記入力軸101は、上記継手ハウジング3の仕切り壁31に設けられた穴311を貫通して配設され、その一端部が上記流体継手4の出力軸46に軸受108を介して回転自在に支持されており、その中間部が軸受109を介して継手ハウジング3に回転自在に支持されている。上記継手ハウジング3の仕切り壁31に設けられた穴311の内周面と入力軸101との間には、オイルシール110が配設されている。このオイルシール110により継手ハウジング3の摩擦クラッチ収容室3b内のクラッチ冷却液が手動変速機10のケース100内に侵入すること、および手動変速機10のケース100内の潤滑油が摩擦クラッチ収容室3b内に侵入することが防止される。
【0036】
図示の動力伝達装置は、摩擦クラッチ用電磁切換手段74(実施形態においては摩擦クラッチ用電磁切換弁742)を制御するための制御手段9、実施形態においては、摩擦クラッチ用電磁切換手段74及びロックアップクラッチ用電磁切換手段68(実施形態においてはロックアップクラッチ用電磁切換弁682)を制御するための制御手段9を備えている。制御手段9は、摩擦クラッチ用電磁切換弁742及びロックアップクラッチ用電磁切換弁682を制御するためのコントローラ90と、摩擦クラッチ用電磁切換弁742を駆動するための摩擦クラッチ駆動回路(91及び92)と、回路切換手段93と、コントローラ90によってロックアップクラッチ用電磁切換弁682を制御するためのロックアップクラッチ駆動回路94とを備えている。摩擦クラッチ用電磁切換弁742を駆動するための摩擦クラッチ駆動回路は、コントローラ90によって摩擦クラッチ用電磁切換弁742を制御するための主駆動回路91と、摩擦クラッチ用電磁切換弁742をコントローラ90とは独立して制御するための補助駆動回路92とを備えている。摩擦クラッチ用電磁切換弁742を駆動するための摩擦クラッチ駆動回路は、回路切換手段93によって、主駆動回路91又は補助駆動回路92に切り換えられる。なお、コントローラ90は、変速指示スイッチSW1のON−OFF作動に基づいて摩擦クラッチ用電磁切換弁742を制御するよう構成され、また、補助駆動回路92は、変速指示スイッチSW1のON−OFF作動により摩擦クラッチ用電磁切換弁742をコントローラ90とは独立して制御しうるよう構成されている。実施形態において、変速指示スイッチSW1は、図示しない変速用シフトノブに設けられたシフトノブスイッチから構成されている。
【0037】
コントローラ90は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)、制御プログラムを格納するROM、演算結果等を格納する読み書き可能なRAM、入力インターフェース及び出力インターフェース等を備えている。このように構成されたコントローラ90の入力インターフェースには、エンジン回転数検出センサ、流体継手4のタービン回転数検出センサ、変速レバーの変速用シフトノブ内に設けられた変速指示スイッチSW1、変速機のシフトストローク位置を検出するシフトストロークセンサ(変速指示スイッチSW1以外は図示せず)等、各種センサの検出信号が入力される。また、出力インターフェースからは、上記ロックアップクラッチ用電磁切換弁682、摩擦クラッチ用電磁切換弁742に制御信号を出力する。
【0038】
回路切換手段93は、回路切換スイッチ930を含み、回路切換スイッチ930は、同時にON−OFF作動させられるスイッチ931、932、933及び934を含んでいる。主駆動回路91は、摩擦クラッチ用電磁切換弁742を、回路切換スイッチ930に含まれるスイッチ932を介してコントローラ90に接続するよう構成されている。補助駆動回路92は、摩擦クラッチ用電磁切換弁742を、回路切換スイッチ930に含まれる上記スイッチ932及び補助駆動回路開閉スイッチSW2を介して電源Bに接続するよう構成されている。ロックアップクラッチ駆動回路94は、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682を、回路切換スイッチ930に含まれるスイッチ931を介してコントローラ90に接続するよう構成されている。
【0039】
上記制御手段9は更に、コントローラ作動回路95、変速指示スイッチ回路96及び補助駆動回路開閉スイッチ制御回路97を備えている。コントローラ作動回路95は、コントローラ90と電源Bとを、コントローラ電源スイッチSW3及びエンジン2のキースイッチSW4を介して接続するよう構成されている。コントローラ電源スイッチSW3は、手動により開閉しうるスイッチから構成され、通常はON(閉)の状態にされている。コントローラ作動回路95は、通常はエンジン2のキースイッチSW4により開閉されるよう構成されている。変速指示スイッチ回路96は、変速指示スイッチSW1を回路切換スイッチ930に含まれるスイッチ933及び934を介してコントローラ90に接続するよう構成されている。補助駆動回路開閉スイッチ制御回路97は、変速指示スイッチSW1を回路切換スイッチ930に含まれるスイッチ933及び補助駆動回路開閉スイッチ制御手段、実施形態においてはリレーR1を介して電源Bに接続するよう構成されている。補助駆動回路開閉スイッチ制御回路97は回路切換スイッチ930に含まれるスイッチ934を介してアースされている。上記回路切換手段93は更に、回路切換スイッチ制御手段、実施形態においてはリレーR2と、リレーR2をコントローラ電源スイッチSW3及びキースイッチSW4を介して電源Bに接続する回路切換スイッチ制御回路98とを備えている。回路切換スイッチ制御回路98はリレーR2を介してアースされている。上記回路切換スイッチ930及びリレーR2は、いわゆるリレースイッチを構成し、また上記補助駆動回路開閉スイッチSW2及びリレーR1も、いわゆるリレースイッチを構成する。
【0040】
コントローラ90等が正常な状態における上記制御手段9において、コントローラ電源スイッチSW3及びキースイッチSW4がONの状態で、回路切換スイッチ制御回路98は閉とされる。この状態では、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682及び摩擦クラッチ用電磁切換弁742がコントローラ90によって制御されるよう、回路切換スイッチ930が、上記駆動回路を主駆動回路91に切り換える。具体的には、リレーR2がON(通電)されるので、回路切換スイッチ930のスイッチ931、932、933及び934が全てONとなる。その結果、主駆動回路91がコントローラ90を介して閉となり、ロックアップクラッチ駆動回路94が閉となる。変速指示スイッチ回路96が変速指示スイッチSW1を介して閉となる。更に補助駆動回路開閉スイッチ制御回路97及び補助駆動回路92が開となる。なお、図3において、回路切換スイッチ930のスイッチ931、932、933及び934、変速指示スイッチSW1、補助駆動回路開閉スイッチSW2、コントローラ電源スイッチSW3及びキースイッチSW4は全てOFFの状態で示されている。
【0041】
図示の実施形態における車両用動力伝達装置は以上のように構成されており、以下その作動について説明する。先ず、車両の発進動作について説明する。図2及び図3を参照して、ディーゼルエンジン2が始動されアイドリング状態においては摩擦クラッチ用電磁切換弁742は除勢(OFF)されており、湿式多板摩擦クラッチ8は上述したように摩擦係合されている。なお、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682は除勢(OFF)されており、上述したように流体継手4のロックアップクラッチ50は摩擦係合しない(ロックアップクラッチ断)。従って、エンジン2は流体継手4の滑りによってアイドリング回転が維持されている。車両を発進するために運転者が図示しない変速レバーに装着された変速指示スイッチSW1をONすると、先に述べた図示しないシフトストロークセンサからのシフト開始信号に基づいて、コントローラ90から主駆動回路91を介して摩擦クラッチ用電磁切換弁742に制御信号が出力される。これにより摩擦クラッチ用電磁切換弁742が付勢(ON)される。摩擦クラッチ用方向制御弁741に作用するパイロット圧が開放され、湿式多板摩擦クラッチ8の液圧室815が開放されるので、湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達が遮断される。湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達が遮断されている間に変速レバーによる変速操作が行われ、手動変速機10が発進段に投入されると、先に述べた図示しないシフトストロークセンサからのシフト終了信号に基づいて、コントローラ90は主駆動回路91を介して摩擦クラッチ用電磁切換弁742を除勢(OFF)する。これにより摩擦クラッチ用方向制御弁741にパイロット圧が作用し、湿式多板摩擦クラッチ8の液圧室815が油圧ポンプ60に連通させられるので、湿式多板摩擦クラッチ8は摩擦係合する。
【0042】
この状態で図示しないアクセルペダルを踏み込んでエンジン回転速度を増大すると、ディーゼルエンジン2のクランク軸21(入力軸)に発生した駆動力は、上述したようにドライブプレート44を介して流体継手4のケーシング41に伝達される。ケーシング41とポンプ42のポンプシェル421は一体的に構成されているので、上記駆動力によってポンプ42が回転させられる。ポンプ42が回転するとポンプ42内の作動流体は遠心力によりインペラ422に沿って外周に向かって流れ、図2において矢印で示すようにタービン43側に流入する。タービン43側に流入した作動流体は、中心側に向かって流れ矢印で示すようにポンプ42に戻される。このように、ポンプ42とタービン43とによって形成される作動室4a内の作動流体がポンプ42とタービン43内を循環することにより、ポンプ42側の駆動トルクが作動流体を介してタービン43側に伝達される。タービン43側に伝達された駆動力は、タービンシェル431およびタービンハブ47を介して出力軸46に伝達され、更に上記湿式多板摩擦クラッチ8を介して変速機10に伝達され、車両を発進することができる。
【0043】
次に、車両用動力伝達装置の変速時の動作について説明する。車両が走行中に手動変速機10を所定の変速段へ変速する場合は、運転者が図示しない変速レバーに装着された変速指示スイッチSW1をONすると、上述したようにコントローラ90から主駆動回路91を介して摩擦クラッチ用電磁切換弁742に制御信号が出力される。これにより摩擦クラッチ用電磁切換弁742が付勢(ON)され、先に述べたとおりにして湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達が遮断される。湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達が遮断されている間に変速レバーによる変速操作が行われ、手動変速機10が発進段に投入されると、先に述べたとおりにして、コントローラ90は摩擦クラッチ用電磁切換弁742を除勢(OFF)するので、湿式多板摩擦クラッチ8は摩擦係合する。なお、ロックアップクラッチ駆動回路94は閉とされているので、ロックアップクラッチ50はコントローラ90によって所定のとおりに制御される。
【0044】
次に、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682および摩擦クラッチ用電磁切換弁742を制御するコントローラ90、あるいはシフトストロークセンサ系に失陥が発生した場合における制御手段9の作動について説明する。このような非常時においては、コントローラ電源スイッチSW3を手動操作によりOFFする。コントローラ電源スイッチSW3がOFFにされると、回路切換スイッチ制御回路98は開とされる。この状態では、摩擦クラッチ用電磁切換弁742がコントローラ90とは独立して変速指示スイッチSW1のON−OFF作動により制御されるよう、回路切換スイッチ930は、上記摩擦クラッチ駆動回路を、補助駆動回路92に切り換える。具体的には、リレーR2がOFF状態に維持されるので、回路切換スイッチ930のスイッチ931、932、933及び934が全てOFF状態に維持される。その結果、補助駆動回路92が補助駆動回路開閉スイッチSW2を介して閉となる。また、補助駆動回路開閉スイッチ制御回路97が変速指示スイッチSW1を介して閉となる。更に変速指示スイッチ回路96及び主駆動回路91が開となる。なお、ロックアップクラッチ駆動回路94は開とされ、ロックアップクラッチ50は断の状態に維持される。
【0045】
このような非常時において、車両を走行するためには、エンジンが始動できるとともに、変速機10が所定の発進段に投入された状態で湿式摩擦クラッチ8を接状態にする必要がある。ロックアップクラッチ用電磁切換弁682および摩擦クラッチ用電磁切換弁742は、図3に示す除勢された状態である。図示の実施形態においては、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682が除勢されパイロット圧が作用しない図3に示す状態では、ロックアップクラッチ用制御弁681はロックアップクラッチ50が断となるように作動流体を循環する位置に位置付けられているので、エンジンが始動して作動流体の圧力が発生しても流体継手4のポンプ42とタービン43とは作動流体の滑りによって相対回転可能な状態であるため、変速機10が所定の発進段に投入され湿式摩擦クラッチ8が接状態になってもエンジンを始動することができる。なお、図示の実施形態においては、パイロット圧によって切り換わる摩擦クラッチ用方向制御弁741の切換圧力は、ディーゼルエンジン2の始動時におけるスタータモータによるクランキング回転速度で油圧ポンプ60が駆動された状態で発生する作動流体圧力より高い値に設定されているので、エンジンのクランキング状態においては湿式多板摩擦クラッチ8の液圧室815が開放されている。従って、エンジンのクランキング時には湿式多板摩擦クラッチ8が断状態であるため、スタータモータの駆動源であるバッテリーの電圧が低下した場合や気温の低下によって作動流体の粘度が高くなった場合でもエンジンを始動することができる。このようにしてエンジンが始動され、油圧ポンプ60によって吐出される作動流体圧力が摩擦クラッチ用方向制御弁741の切換圧力以上になると、このパイロット圧によって摩擦クラッチ用方向制御弁741が切替えられ、上述したように湿式多板摩擦クラッチ8が接状態となる。そして、図示しないアクセルペダルを踏み込みエンジン回転速度を増大すると、変速機10が所定の発進段に投入されているので、上述したようにディーゼルエンジン2のクランク軸21(入力軸)に発生した駆動力は、流体継手4、湿式多板摩擦クラッチ8を介して変速機10に伝達され、車両を発進することができる。
【0046】
なお、車両の発進時における変速機10の所定の発進段への投入に際し、運転者が図示しない変速レバーに装着された変速指示スイッチSW1をONすると、リレーR1がON(通電)されるので、補助駆動回路開閉スイッチSW2がONされて、補助駆動回路92が閉となる。これにより摩擦クラッチ用電磁切換弁742が補助駆動回路92を介して電源Bに接続されるので、摩擦クラッチ用電磁切換弁742が付勢(ON)され、湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達が遮断される。湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達が遮断されている間に変速レバーによる変速操作が行われ、手動変速機10が所定の変速段へ投入される。所定の変速段へのシフトが完了し、運転者が変速レバーから手を離すと、変速指示スイッチSW1がOFFとなる。リレーR1への通電がOFFされるので、補助駆動回路開閉スイッチSW2がOFFとなり、補助駆動回路92が開となる。その結果、摩擦クラッチ用電磁切換弁742が除勢(OFF)され、湿式多板摩擦クラッチ8が擦係合させられる。車両は所定の発進段で発進することができる。
【0047】
次に、上記非常時における動力伝達装置の変速時の動作について説明する。車両が走行中に手動変速機10を所定の変速段へ変速する場合、運転者が図示しない変速レバーに装着された変速指示スイッチSW1をONすると、リレーR1がON(通電)されるので、補助駆動回路開閉スイッチSW2がONされて、補助駆動回路92が閉となる。これにより摩擦クラッチ用電磁切換弁742が付勢(ON)され、湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達が遮断される。湿式多板摩擦クラッチ8による動力伝達が遮断されている間に変速レバーによる変速操作が行われ、手動変速機10が所定の変速段へ投入される。所定の変速段へのシフトが完了し、運転者が変速レバーから手を離すと、変速指示スイッチSW1がOFFとなる。リレーR1への通電がOFFされるので、補助駆動回路開閉スイッチSW2がOFFとなり、補助駆動回路92が開となる。その結果、摩擦クラッチ用電磁切換弁742が除勢(OFF)され、湿式多板摩擦クラッチ8が擦係合させられる。車両は所定の変速段で走行することができる。上記説明から明らかなように、本発明による動力伝達装置によれば、コントローラ90が故障したり、変速機10のシフトストロークセンサ系に失陥が発生した非常時においても、クラッチの制御を行うことができるので、車両を適宜に変速しながら走行させることができ、実用上有用である。
【0048】
以上、本発明による動力伝達装置を、実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、上述した図3に示す実施形態においてはロックアップクラッチ用電磁切換手段68をロックアップクラッチ用方向制御弁681とロックアップクラッチ用電磁切換弁682とによって構成した例を示したが、ロックアップクラッチ用電磁切換手段68をロックアップクラッチ用電磁方向制御弁のみによって構成する他の実施形態もある。同様に、上述した図3に示す実施形態においては摩擦クラッチ用電磁切換手段74を摩擦クラッチ用方向制御弁741と摩擦クラッチ用電磁切換弁742とによって構成した例を示したが、摩擦クラッチ用電磁切換手段74を摩擦クラッチ用電磁方向制御弁のみによって構成する他の実施形態もある。また上記実施形態において、回路切換スイッチ930及び補助回路開閉スイッチSW2は、それぞれリレーR2、リレーR1により開閉制御されるよう構成され、したがっていわゆるリレースイッチにより構成されているが、これらに代えて、大容量トランジスタを使用する他の実施形態もある。更にはまた、上記実施形態において、変速指示スイッチSW1は図示しない変速レバーの変速用シフトノブに設けられたシフトノブスイッチから構成されているが、変速操作系に設けられて変速指示を検出できるON−OFFスイッチであれば、他のスイッチであってもよい。更にはまた、上記実施形態において、ロックアップクラッチ駆動回路94は、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682を回路切換スイッチ930を介してコントローラ90に接続するよう構成されているが、これに代えて、ロックアップクラッチ用電磁切換弁682を直接、コントローラ90に接続する他の実施形態もある。
【0049】
【発明の効果】
本発明による動力伝達装置によれば、コントローラが故障したり、変速機のシフトストロークセンサ系に失陥が発生した場合においても、クラッチの制御を可能とし、その結果、車両の変速走行を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された動力伝達装置の縦断面図。
【図2】図1に示す動力伝達装置の要部拡大断面図。
【図3】図1の動力伝達装置に装備される流体作動手段の実施形態を示す流体回路、及び摩擦クラッチ用電磁切換手段及びロックアップクラッチ用電磁切換手段を制御する制御手段の実施形態を示す構成図。
【符号の説明】
4 流体継手
50 ロックアップクラッチ
6 流体作動手段
60 油圧ポンプ
68 ロックアップクラッチ用電磁切換手段
681 ロックアップクラッチ用方向制御弁
682 ロックアップクラッチ用電磁切換弁
683 ロックアップクラッチ用電磁方向制御弁
74 摩擦クラッチ用電磁切換手段
741 摩擦クラッチ用方向制御弁
742 摩擦クラッチ用電磁切換弁
743 摩擦クラッチ用電磁方向制御弁
8 湿式多板擦クラッチ
815 液圧室
9 制御手段
90 コントローラ
91 主駆動回路
92 補助駆動回路
93 回路切換手段
930 回路切換スイッチ
94 ロックアップクラッチ駆動回路
95 コントローラ作動回路
96 変速指示スイッチ回路
97 補助駆動回路開閉スイッチ制御回路
98 回路切換スイッチ制御回路
10 変速機
SW1 変速指示スイッチ
SW2 補助駆動回路開閉スイッチ
SW3 回路切換スイッチ
SW4 キースイッチ
R1 補助駆動回路開閉スイッチ制御手段(リレー)
R2 回路切換スイッチ制御手段(リレー)

Claims (6)

  1. エンジンにより駆動される流体継手と、流体継手と変速機との間に配設された摩擦クラッチと、流体継手に作動流体を循環させかつ摩擦クラッチの液圧室に作動流体を供給する流体作動手段とを備え、流体作動手段は、油圧ポンプと、油圧ポンプと該液圧室を連通する通路に配設されて摩擦クラッチを断、接するよう切り換えられる摩擦クラッチ用電磁切換手段とを備えている動力伝達装置において、
    該電磁切換手段を制御するための制御手段を備え、制御手段は、該電磁切換手段を制御するコントローラと、該電磁切換手段を駆動するための摩擦クラッチ駆動回路と、回路切換手段とを備え、該駆動回路は、コントローラによって該電磁切換手段を制御するための主駆動回路と、該電磁切換手段をコントローラとは独立して制御するための補助駆動回路とからなり、該駆動回路は、回路切換手段によって、主駆動回路又は補助駆動回路に切り換えられ、
    制御手段は変速指示スイッチを備え、該駆動回路が回路切換手段によって主駆動回路に切り換えられた状態で、該電磁切換手段は変速指示スイッチのON−OFF作動に基づいてコントローラによって制御され、該駆動回路が回路切換手段によって補助駆動回路に切り換えられると、該電磁切換手段は変速指示スイッチのON−OFF作動によって制御され、
    回路切換手段は回路切換スイッチを含み、主駆動回路は、該電磁切換手段を回路切換スイッチを介してコントローラに接続するよう構成され、補助駆動回路は、該電磁切換手段を回路切換スイッチ及び補助駆動回路開閉スイッチを介して電源に接続するよう構成され、
    制御手段は更に、コントローラと電源とをコントローラ電源スイッチを介して接続するコントローラ作動回路と、変速指示スイッチを回路切換スイッチを介して制御手段に接続する変速指示スイッチ回路と、変速指示スイッチを回路切換スイッチ及び補助駆動回路開閉スイッチ制御手段を介して電源に接続する補助駆動回路開閉スイッチ制御回路とを備え、
    回路切換手段は更に、回路切換スイッチ制御手段と、回路切換スイッチ制御手段を該電源スイッチを介して電源に接続する回路切換スイッチ制御回路とを備え、
    該電源スイッチがONの状態で、回路切換スイッチ制御回路が閉とされることにより、該電磁切換手段がコントローラによって制御されるよう、回路切換スイッチが該駆動回路を主駆動回路に切り換え、該電源スイッチがOFFにされると、該電磁切換手段がコントローラとは独立して変速指示スイッチのON−OFF作動により制御されるよう、回路切換手段は該駆動回路を補助駆動回路に切り換える、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. コントローラを作動させるコントローラ電源スイッチを備え、コントローラ電源スイッチのON状態で回路切換手段は該駆動回路を主駆動回路に切り換え、コントローラ電源スイッチをOFFすると回路切換手段は該駆動回路を補助駆動回路に切り換える、請求項1記載の動力伝達装置。
  3. 該電源スイッチがONの状態で、回路切換スイッチ制御回路が閉とされると、主駆動回路がコントローラを介して閉となり、かつ変速指示スイッチ回路が変速指示スイッチを介して閉となり、更に補助駆動回路開閉スイッチ制御回路及び補助駆動回路が開となるよう回路切換スイッチが切り換えられ、該電源スイッチがOFFにされると、回路切換スイッチ制御回路が開とされて、補助駆動回路が補助駆動回路開閉スイッチを介して閉となり、かつ補助駆動回路開閉スイッチ制御回路が変速指示スイッチを介して閉となり、更に変速指示スイッチ回路及び主駆動回路が開となるよう回路切換スイッチが切り換えられる、請求項1記載の動力伝達装置。
  4. 回路切換スイッチ制御手段は、回路切換スイッチをON−OFFさせるリレーから構成され、補助駆動回路開閉スイッチ制御手段は、補助駆動回路開閉スイッチをON−OFFさせるリレーから構成されている、請求項1又は請求項3記載の動力伝達装置。
  5. 該電源スイッチは手動により開閉しうるスイッチから構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
  6. 変速指示スイッチは変速用シフトノブに設けられたシフトノブスイッチから構成されている、請求項1又は請求項3に記載の動力伝達装置。
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