JP4256688B2 - コンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
発電システムとして、コンバインドサイクル発電プラントが知られている。コンバインドサイクル発電プラントとして、ガスタービンと蒸気タービンとが1軸結合される1軸結合系が知られている。ガスタービン単独では、ガスタービン制御システムにより制御されている。蒸気タービン単独では、蒸気タービン制御システムによりその制御が実行されている。そのガスタービン制御システムには、ガスタービンの運転を制御する制御ロジックが組み込まれている。そのような制御ロジックの一つとして、複数のリミットから選択的に特定のリミットを抽出することにより供給燃料量を制限するリミット制御回路が用いられている。そのようなリミット制御回路は、ロードリミット制御回路と、速度ガバナ制御回路と、温度リミット制御回路と、燃料リミット制御回路とから構成されている。ロードリミット制御回路は、ロードリミット制御信号(LDCSO)を出力する。速度ガバナ制御回路は、速度ガバナ制御信号(GVCSO)を出力する。温度リミット制御回路は、温度リミット制御信号107を出力する。燃料リミット制御回路は、燃料リミット制御信号(FLCSO)を出力する。
【0003】
ロードリミット制御信号、速度ガバナ制御信号、温度リミット制御信号、燃料リミット制御信号とは、最低値選択器(ミニマムセレクタ)に入力する。最低値選択器は、既述の4つの制御信号のうちから最小値L<を選択して、最終燃料制御出力信号として出力する。最終燃料制御出力信号は、ガスタービンに供給する燃料供給量を制御するための制御信号である。
【0004】
ロードリミット制御信号(LDCSO)は、OPC(Overspeed Protection Controller:過速度防止制御器)動作中は、OPC信号に基づいて制御的に出力される。OPCは、タービン回転数と、中圧タービン入口圧力、発電機出力とに基づいて論理的制御によりOPC動作信号を出力する。OPC動作信号は、速度上昇率と負荷偏差に基づく値が設定されている閾値より大きくなった際に、蒸気タービンガバナを急速に閉じることにより、負荷遮断等による負荷急減時にタービンが急加速して発生する過速トリップを防止する。
【0005】
このような公知装置では、その系統単独運転に移行して系統負荷喪失が小さくてOPCが動作しない場合には、ガスタービン保護の観点から決定される変化レートに従うロードリミット制御信号又は温度リミット制御信号の制御信号により最終燃料制御出力信号が制限され、速度ガバナ制御信号による軸回転数制御が不能になる時間帯が生じるため、回転数が定格回転数より大きく低下しトリップする事象が発生する。また、系統単独運転移行後も増減信号増減値を負荷設定値と実負荷の偏差から求めた場合、増減信号増減値とその比例積分操作量である積分値出力は負荷が明確でないまま誤った負荷設定値に基づき動作することになり、積分値出力値は一定値を保持できず外乱として作用する恐れがある。このため、速度ガバナ制御回路出力である速度ガバナ制御信号による回転数制御が困難になる。更に、系統単独運転に移行し系統負荷喪失が大きくOPCが動作する場合においても、系統単独移行からOPC動作までの時間差が大きい場合、この時間内に回転数は上昇し回転軸慣性が大きくなるため、回転数を低下させていく過程でトリップする事象が発生する。系統運転移行に際してトリップ現象が起こさせるような不適正制御を回避して適正制御を行う技術は、後掲特許公報で知られている。
【0006】
タービンの運転を制御する制御ロジックの他の一つとして、蒸気タービン制御回路に関する制御ロジックが知られている。蒸気タービン制御回路の制御ロジックは、蒸気供給弁指令を制御信号として出力する。そのような制御ロジックは、高圧蒸気供給弁指令値(HPCV)と、インタセプト弁指令値(ICV)と、低圧蒸気供給弁指令値(LPCV)を出力することにより蒸気弁の開閉度を制御している。このような蒸気供給弁開閉制御は、タービン回転数と、既述のOPC動作信号と、高圧蒸気供給弁コントローラの出力値と、低圧蒸気供給弁コントローラの出力値に対応する制御信号の大小を論理的に判断して、高圧蒸気供給弁指令値とインタセプト弁指令値と低圧蒸気供給弁指令値とを出力している。
【0007】
系統単独運転に移行し系統負荷喪失が小さくOPCが動作しない場合には、ガスタービンの保護の観点に基づいて決定される変化レートに従う既述のロードリミット制御信号(LDCSO)とその他の制御信号のようなリミット制御により、燃料供給制御信号(CSO)が制限されて、既述の速度ガバナ制御信号(GVCSO)による軸回転数制御が不能になる時間帯が生じて回転数が定格回転数より過度に低下して、ユニットトリップする事象の発生を回避することが困難である。一部の負荷喪失域では、蒸気タービンの調速機能によりそのトリップを回避することは可能であるが、ユニットトリップの回避が困難である負荷領域が存在している。逆に、系統単独運転に移行し系統負荷喪失が大きくOPCが動作しない場合に、CSOがLDCSOに切り替わるためCVCSOによる軸回転数制御が不能になり回転数が定格回転数より過度に低下して、ユニットトリップが発生する。
【0008】
系統負荷喪失の大小によらずに、OPCが動作しない時間帯でユニットトリップを生じさせないことが求められる。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−317608号
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、負荷喪失の領域で、ユニットトリップを防止することができるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置を提供することにある。
本発明の課題は、系統負荷喪失の大小によらずに、OPCが動作しない時間帯でユニットトリップを生じさせないシステムを構築することができるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
【0012】
本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置は、蒸気タービン(302)と、蒸気タービン(302)に1軸に結合されるガスタービン(301)とから構成されるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置であり、ガスタービン(301)の回転数を制御する制御値に対応する燃料量制御信号を出力するリミット回路と、回転数を制御する制御値に対応する弁制御信号を出力する弁制御回路と、過速度防止信号を出力する過速度防止回路とから構成されている。リミット回路は、回転数を制御する第1回転数制御信号(5)を出力するロードリミット制御回路(1)と、回転数を制御する第2回転数制御信号(6)を出力する速度ガバナ制御回路(2)と、第1回転数制御信号(5)と第2回転数制御信号(6)のうち最低値の回転数制御信号を選択する第1最低値選択器(9)とを形成している。弁制御回路は、回転数の定格回転数に対して規定される弁開度割合設定値に基づく第1蒸気供給量制御信号(229)を出力する第1蒸気供給量信号生成回路(201)と、過速度防止信号(13)の存在に基づく第2蒸気供給量制御信号(228)を出力する第2蒸気供給量信号生成回路(202)と、第1蒸気供給量制御信号(229)と第2蒸気供給量制御信号(228)とのうちで最低値を選択その最低値を蒸気供給弁指令値(231)として高温蒸気弁(309)に対して出力する第2最低値選択器(230)とを形成している。
【0013】
リミット回路と弁制御回路とのコンビネーションにより、広範囲の負荷領域でトリップを防止することができる。
【0014】
ロードリミット制御回路(1)は、第1回転数制御信号(5)に替えて第2回転数制御信号(6)よりも大きい値を持つ速度制御信号を一定時間帯で出力する第1切替器(20)を備えている。系統単独運転に移行した後には、ある時間、タービンの物理的性質により、第2速度制御信号(C1)が上昇することがあるが、運転最低値選択器(9)は、第1切替器のトラッキングにより一定時間第2速度制御信号(6)を採択するので、第2速度制御信号(6)に基づいて速度制御が適正に実行され得る。
【0015】
過速度防止信号を出力するOPC動作制御ロジック回路(82)が更に追加される。過速度防止制御ロジック回路は、負荷偏差信号(43)と所内単独移行信号(36)の否定値とに基づく論理積(84)として負荷喪失信号(81)を出力する。負荷喪失信号(81)と系統単独信号(61)との関係は論理和である。回路83内に設置されたモニタ器(83)はある一定値以上の負荷アンバランスに対し瞬時に信号を発信するので、従来例よりも早くOPCを動作させることが可能である。
【0016】
第2速度制御信号(6)は、負荷設定値と実負荷の偏差により求められる増減値(22)に対応する値(26)から回転数(23)が減算された減算値(28)に対応する値を持つ信号である。速度ガバナ制御回路(2)は、系統単独運転の移行に対応する系統単独信号(62)に基づいて、増減値信号(22)によらずに系統単独移行以前の値に第2速度制御信号(6)を保持する第2切替器(64)を備えている。系統単独運転に移行した後には、ある時間、タービンの物理的性質により、第2速度制御信号(6)が上昇することがあるが、系統単独運転に移行する以前の第2速度制御信号(6)の値に現在時点の第2速度制御信号(6)を保持することにより、運転最低値選択器(9)は、第2切替器のトラッキングにより一定時間第2速度制御信号(6)を採択するので、第2速度制御信号(6)に基づいて速度制御が適正に実行され得る。
【0017】
ロードリミット制御回路(1)は、系統単独運転の移行に対応する系統単独信号(61)に基づいて、第1速度制御信号(5)に替えて第2速度制御信号よりも大きい値を持つ速度制御信号を一定時間帯で出力する第1切替器(20)を備えている。第2速度制御信号(6)は、負荷設定値と実負荷の偏差により求められる増減値(22)に対応する値(26)から回転数(23)が減算された減算値(28)に対応する値を持つ信号である。速度ガバナ制御回路(2)は、系統単独運転の移行に対応する系統単独信号(62)に基づいて、増減値信号(22)によらずに系統単独移行以前の値に第2速度制御信号(6)を保持する第2切替器(64)を備えている。既述した速度制御信号の両変更により、第2速度制御信号(6)に基づいて速度制御がより確実に適正に実行され得る。
【0018】
ガスタービン(11)の速度を制御する第3速度制御信号(7)を出力する温度リミット制御回路(3)が更に追加されている。温度リミット制御回路(3)は、系統単独運転の移行に対応する系統単独信号(65)に基づいて、第3速度制御信号(7)に替えて第2速度制御信号(6)よりも十分に大きい値を持つ速度制御信号を一定時間帯で出力する第3切替器(71)を備えている。温度リミット制御回路(3)が出力する信号の値の変動に係わらず、第2速度制御信号(6)に基づいて適正に速度制御が行われる。十分に大きいその値は一定値であることが好ましい。
【0019】
ガスタービン(11)の速度を制御する第4速度制御信号(8)を出力する燃料リミット制御回路(4)が更に追加されている。燃料リミット制御回路(4)は、系統単独運転の移行に対応する系統単独信号(66)に基づいて、第4速度制御信号(8)に替えて第2速度制御信号(6)よりも十分に大きい値を持つ速度制御信号を一定時間帯で出力する第4切替器(74)を備えている。燃料リミット制御回路(4)が出力する信号の値の変動に係わらず、第2速度制御信号(6)に基づいて適正に速度制御が行われる。十分に大きいその値は一定値であることが好ましい。
【0020】
第1蒸気供給量信号生成回路(201)は、回転数と定数値を加算して信号(206)を出力する加算器(205)と、信号(206)を定格時タービン回転数(209)で除算し定格回転数に対する偏差の割合を示す定格回転数割合偏差信号(210)を出力する除算器(208)と、回転数偏差に対する弁開度の割合設定するための弁開度割合設定定数(211)で定格回転数割合偏差信号(210)を除算して弁開度割合設定制御値(213)を出力する弁開度割合設定除算器(212)と、所内単独運転の信号(12)又は系統単独運転の信号(61)の非存在に基づいて弁開度定数値(215)を出力し、所内単独運転の信号(12)又は系統単独運転の信号(61)の存在に基づいて弁開度定数値(234)を出力する切替器(235)と、後述の変化率設定器(214)の出力と切替器(235)の出力を加算する加算器(217)と、加算器(217)の出力値に対応する信号を正規化定数(219)で除算して正規化信号(229)を出力する正規化除算器(218)とから形成されている。正規化除算器(218)は、正規化信号(229)を弁開度割合設定値として出力する。弁開度割合設定制御値(213)を入力とする変化率設定器(214)の追加が好ましい。
【0021】
第2蒸気供給量信号生成回路(201)は、過速度防止信号(13)の非存在に基づいて高圧蒸気弁制御回路(220)が出力する高圧蒸気弁制御値(222)を出力し、過速度防止信号(13)の存在に基づいて定数零値(225)を出力する高圧弁側切替器(224)と、過速度防止信号(13)の非存在に基づいて低圧蒸気弁制御回路(221)が出力する低圧蒸気弁制御値(223)を出力し、過速度防止信号(13)の存在に基づいて定数零値(227)を出力する低高圧弁側切替器(226)とから形成されている。高圧弁側切替器(224)が出力する信号は第2最低値選択回路(230)に入力される。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置は、公知の燃料供給量制御論理回路と、公知のOPC論理回路と、公知の蒸気弁制御論理回路のコンビネーションとして構成されている。
【0023】
図10は、本発明による名称の適用対象であるコンバインドサイクル発電プラントを示している。そのコンバインドサイクル発電プラントは、ガスタービン301と高圧蒸気タービン302と中/低圧蒸気タービン303とが1軸に結合される1軸結合混合系を構成している。中/低圧蒸気タービン303の出力軸は、発電機304の入力軸として形成されている。ガスタービン301と高圧蒸気タービン302の間の連結軸には、コンプレッサ305が介設されている。燃焼機306により生成されるタービン駆動ガスである燃焼ガスは、ガスタービン301に導入される。燃焼機306の燃焼とガスタービンの回転とを制御するガスタービン制御信号を生成するガスタービン制御装置は、後述される。
【0024】
燃焼機306で生成される燃焼ガスの一部とガスタービン301から排出されるタービン駆動ガスは蒸気発生器307で回収される。蒸気発生器307は、そのような高温ガスの熱を水に与えて高温化蒸気を生成する。その高温化蒸気のうち高温蒸気308は、高温蒸気供給制御弁309を介して高圧蒸気タービン302に導入される。その高温化蒸気のうち低温蒸気310は、低温蒸気供給制御弁311を介して中/低圧蒸気タービン303に導入される。中/低圧蒸気タービン303と蒸気発生器307との間には、インタセプト弁312が介設されている。
【0025】
高温蒸気供給制御弁309は、後述される高圧蒸気供給弁指令値によりその開閉度が制御される。低温蒸気供給制御弁311は、後述される低圧蒸気供給弁指令値によりその開閉度が制御される。インタセプト弁312は、後述されるインタセプト弁指令値によりその開閉度が制御される。
【0026】
図に対応して、本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置の実施の形態は、既出の特許文献1に開示されているように、ロードリミット制御回路1の論理和器14に入力される信号として系統単独信号61が存在する。燃料供給量制御論理回路は、図1に示されるように、ロードリミット制御回路1と、速度ガバナ制御回路2と、温度リミット制御回路3と、燃料リミット制御回路4とが設けられている。ロードリミット制御回路1は、ロードリミット制御信号(LDCSO)5を出力する。速度ガバナ制御回路2は、速度ガバナ制御信号(GVCSO)6を出力する。温度リミット制御回路3は、温度リミット制御信号(TCSO)7を出力する。燃料リミット制御回路4は、燃料リミット制御信号(FLCSO)8を出力する。図中の信号線のうち、破線はデジタル信号を示し、実線はアナログ信号を示す。
【0027】
ロードリミット制御信号5、速度ガバナ制御信号6、温度リミット制御信号7、燃料リミット制御信号8とは、最低値選択器(ミニマムセレクタ)9にそれぞれに入力する。最低値選択器9は、既述の4つの制御信号5,6,7,8のうちから最小値L<を選択して、最終燃料制御出力信号10として出力する。最終燃料制御出力信号10は、ガスタービン11に供給する燃料供給量を制御するための制御信号である。
【0028】
ロードリミット制御回路1には、所内単独信号12と、過速度防止制御装置(OPC)から送られてくる過速度防止制御信号(OPC動作信号)13とが入力し、更に、系統単独信号61が入力する。系統単独信号61は、所内単独信号12と、過速度防止制御信号13とともに論理和器(OR器)14に入力する。論理和器14から出力する信号に基づいて、ワンショットタイマ15は、一定時間信号16を出力する。ロードリミット制御回路1には、制御出力信号(CSO)17が更に入力する。制御出力信号17は、関数設定器18と加算器19に入力する。加算器19で加算された信号は、スイッチングと同時に変化レートが切替るレート付切替器20に一定時間信号16とともに入力する。レート付切替器20は、一定値信号16に基づいて、定数設定器21により設定される設定値と、加算器19で加算された加算値のうちの一方を選択して、ロードリミット制御信号5として出力する。
【0029】
速度ガバナ制御回路2には、所内単独信号12’と、負荷設定値と実負荷の偏差から求まる増減値信号(SPSET)22と、軸回転数23とが入力する。所内単独信号12’と増減値信号22とは、比例積分器24に入力される。比例積分器24は、所内単独信号12’の入力に従って、定値設定器25に設定される一定値又は増減値信号の積分値22を出力する。比例積分器24により積分された積分値出力26は、減算器27で軸回転数23が減算される。その減算結果値28は、ゲイン29を通されて既述の速度ガバナ制御信号6として出力される。
【0030】
通常の負運転時には、ロードリミット制御信号5は、レート付切替器20を介して、制御信号17に関数設定器18で決定されるバイアス値が加算器19で加えられた値に追従している。所内単独運転時には、ロードリミット制御信号5は、所内単独信号12によりワンショットタイマ15で設定される一定時間、レート付切替器20により定数設定器21に設定されているトラッキング値に変更される。同様に系統単独運転時には、ロードリミット制御信号5は、過速度防止制御信号13又は系統単独信号61によりワンショットタイマで設定される一定時間、レート付切替器20により定数設定器21のトラッキング値に変更される。
【0031】
図2は、OPC動作しない場合の系統単独運転形態時の軸回転数と各CSO応答を示している。時刻T0で系統単独運転に移行すれば系統負荷が急激に低下するので、回転数は初期定格回転数r0から急激に上昇し、時刻T1でその回転数は最大値になる。このように上昇した回転数を低下させるために、減算器27が出力する減算結果28が急激に減少して、速度ガバナ制御信号6は急降下する。速度ガバナ制御信号6の急降下に伴って、最終燃料制御出力信号(CSO)10は低下し、制御出力信号17に基づいてロードリミット制御信号5も同時に低下する。急激に低下した速度ガバナ制御信号6は、その回転数上昇に従って、時刻T1以降に再び上昇を始める。
【0032】
図3に示されるように、回転数が最大値になる時刻T1以降、急激に低下した速度ガバナ制御信号6−C1は、その回転数上昇に伴って回復する。ここで、従来装置ではロードリミット制御信号5−C2が機器保護の観点で定められたレートに従い上昇するので、LDCSO(C2)<GVCSO(C1)になる時間帯が発生し、ミニマムセレクタで最終燃料制御出力信号10としてロードリミット制御信号5(=LDCSO)が選択されることになる。
【0033】
この間、速度ガバナ制御信号6(=GVCSO)は、最終的な出力信号である最終燃料制御出力信号10ではなくなるので回転数制御不能になり、回転数は図2に示されるように、r1で示される低下を続け、時刻Tt1で遂にトリップに至る。本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置では、時刻Ti1に発信する系統単独信号61に基づいて、ロードリミット制御信号5(=LDCSO)は、速度ガバナ制御信号6(=GVCSO)より十分大きく定数設定器21により設定されている一定値が、ワンショットタイマ15で設定される時間Ti1〜Ti2の間、トラッキングされ高い値C2’に維持されていて、最終燃料制御出力信号10は制御出力信号17に関係なく速度ガバナ制御信号6(=GVCSO)により決定され、このようなトラッキングにより、速度ガバナ制御信号6が優先的に選択され速度ガバナ制御信号6に基づく回転数制御が可能になっている。系統単独運転に移行した際、OPC動作しない場合においても、ロードリミット制御信号5がある一定時間、ロードリミット制御信号5を制御信号17よりも低い一定値にトラッキングすることにより、速度ガバナ制御信号6に基づく速度ガバナ制御を可能にし、図2に回転数r3で示されるように、トリップを回避することができる。
【0034】
図4は、過速度防止制御装置(OPC)の制御ロジックを示している。回転数31、中圧タービン入り口圧力32、発電機電流33、発電機出力34のそれぞれの物理量をパーセント値に変換する関数設定器37,38,39,40に入力する。発電機遮断機入35は、否定(NOT)器30に入力する。所内単独の各入力信号36は、ワンショットタイマ52に入力する。中圧タービン入り口圧力32と発電機電流33は、関数設定器38,39を介して減算器42に入力する。減算器42で減算された減算値(負荷偏差信号)43は、他の関数設定器44を介して加算器45に入力する。回転数31は、関数設定器37を介して、加算器45に入力する。加算器45により加算された加算値46は、任意の設定範囲によりデジタル信号を発信するモニタ器47に入力する。電機出力34は、関数設定器40、モニタ41、オフディレータイマ48とを介して論理積(AND)器49に入力する。発電機遮断機入35は、否定器30を介して論理積器49に入力する。
【0035】
モニタ器47が出力するモニタ信号50−1と、論理積器49が出力するモニタ信号50−2と、モニタ器52が出力するモニタ信号50−3とは、論理和器51に入力する。論理和器51が出力する出力信号が、OPC動作のための図1に示される既述の過速度防止制御信号(OPC信号)13に一致している。
【0036】
追加回路82が追加されている。タービン回転数の過速度は、タービン出力と発電機出力の偏差から求まる負荷アンバランス量が主原因である。追加回路82として、他の追加論理積器84が追加されている。他の追加論理積器84に、所内単独移行36の信号線に分岐する追加分岐線86を介して所内単独移行36が入力し、且つ、減算器42の出力である減算値43が追加モニタ83を介して入力する。タービン出力は中圧タービン入口圧力32から求められ、発電機出力は発電機電流33から導出されていて、負荷アンバランス量は両者の偏差量であり、負荷偏差(減算値)43である。負荷偏差43である負荷アンバランス量は、関数設定器44により速度バイアスに換算され回転数31を入力とする関数発生器37の出力値に加えられる。このような加算値が、モニタ器47の閾値以上であれば、論理和器51を介して過速度防止制御信号13として発信される。
【0037】
更に、追加回路82により負荷アンバランス量43がモニタ器83の閾値以上であり、且つ、否定器85により所内単独運転移行36でないと論理積器84で判断された場合、系統側の負荷喪失大として負荷喪失(大)信号81が発信され、論理和器51を介して過速度防止制御信号13が発信される。更に、電機出力34を入力とする関数発生器40の出力値がモニタ器41の閾値以上であると論理積器49により判断され、且つ、発電機遮断器入35の状態、又は、所内単独移行36の運転時においてもOPCは動作する。急激な負荷設定変動時に発生するランバック信号が設定されているプラントでは、論理積器84にランバック信号なしという信号を加えることは可能である。
【0038】
このような過速度防止制御装置(OPC)は、負荷遮断等による負荷急減時にタービンが急加速して発生する過速トリップ防止装置であり、速度上昇率(関数設定器137の出力)と負荷偏差(減算値43)を監視しておき、タービン回転速度上昇率に負荷偏差によるバイアス(先行)信号を加算した値がある閾値より大きくなれば、OPCが動作し、蒸気タービンガバナを急速に閉じる。回路82内に設置されたモニタ器83はある一定値以上の負荷アンバランスに対し瞬時に信号を発信するので、より早くOPCを動作させることが可能である。ある設定値以上の負荷アンバランス量に対し、系統単独後即座にOPCを動作させることによりトリップを回避することができる。
【0039】
図5は、蒸気タービン302,303を制御する蒸気弁制御論理回路を示している。その蒸気弁制御論理回路は、回転数依拠制御回路201と、蒸気弁制御値依拠制御回路202と、蒸気弁制御論理回路203とから構成されている。回転数依拠制御回路201は、既述のタービン回転数31と定数値204との減算を行う減算器205を備えている。その減算値206は、制御系の安定のために挿入されている一次遅れ207を介して、除算器208に入力する。一次遅れ減算値209は、定格時タービン回転数210で除算され、定格回転数に対する偏差の割合を示す定格回転数割合偏差信号210’を出力する。定格回転数割合偏差信号210’は、更に、回転数偏差に対する弁開度の割合設定するための弁開度割合設定定数211で定格回転数割合偏差信号210’を除算する弁開度割合設定除算器212に入力される。弁開度割合設定除算器212は、その除算により弁開度割合設定値213を出力する。弁開度割合設定値213は、変化率設定器214を介して所内単独信号12又は系統単独信号61により定数値215と定数値234を切替える切替回路で設定される設定バイアス値215をバイアス加算器216で加算されて、バイアス加算した弁開度割合設定値217に変換される。バイアス加算弁開度割合設定値217は、正規化除算器218により正規化定数219で除算される。
【0040】
蒸気弁制御値依拠制御回路202は、既述のOPC動作信号13により高圧蒸気弁制御と低圧蒸気弁制御とを切り替える蒸気弁制御切替回路を形成している。この蒸気弁制御切替回路は、高圧蒸気弁制御回路220と低圧蒸気弁制御回路221とから形成されている。高圧蒸気弁制御回路220は高圧蒸気弁制御値222を出力し、低圧蒸気弁制御回路221は、高圧蒸気弁制御値223を出力する。高圧蒸気弁制御値222は、OPC動作信号13に基づいて、高圧弁側切替器224により選択的に定数零値225に切り替えられ、OPC動作中は、高圧弁側切替器224は定数零値225を出力する。低圧蒸気弁制御値223は、OPC動作信号13に基づいて、低圧弁側切替器226により選択的に定数零値227に切り替えられ、OPC動作中は、低圧弁側切替器226は定数零値227を出力する。
【0041】
高圧弁側切替器224が出力するOPC信号依存型高圧弁制御信号228は、正規化除算器218で正規化された回転数依存型高圧弁制御信号229とともに、最低値選択器(ミニマム選択器)230に入力する。最低値選択器230は、OPC信号依存型高圧弁制御信号228と回転数依存型高圧弁制御信号229のうちで小さい方の値を選択する。回転数依存型高圧弁制御信号229又はOPC信号依存型高圧弁制御信号228は、高圧蒸気供給弁指令値(HPCV)231であり、インタセプト弁指令値(ICV)232である制御信号として、最低値選択器230から出力される。高圧蒸気供給弁指令値229は、図9の既述の高温蒸気供給制御弁309に送信され、インタセプト弁指令値228は、図9の既述のインタセプト弁312に送信される。低圧弁側切替器226が出力する低圧蒸気供給弁指令値233は、そのままに、図9の既述の低圧蒸気供給弁311に送信される。OPC動作時(動作中)には、インタセプト弁指令値232と高圧蒸気供給弁指令値231と低圧蒸気供給弁指令値233は、それぞれに零値に保持されている。
【0042】
OPC信号13を用いるリミット制御回路と、OPC信号13を用いる蒸気弁制御論理回路とのコンビネーションは、高圧蒸気供給弁指令値(HPCV)231とインタセプト弁指令値(ICV)232と低圧弁側切替器選択信号233とをOPC信号に基づいて零値化することによる蒸気タービンの調速機能を付加し、OPC動作とOPC非動作の区別なしに、負荷喪失領域のユニットトリップを回避することができる。系統単独運転に移行した際に、ロードリミット制御信号LDCSOがある一定時間で一定値にトラッキングすることにより、速度ガバナ制御を可能にし、且つ、蒸気タービンをガバニングすることにより、回転数制御を可能にし、負荷喪失領域のユニットトリップを回避することができる。
【0043】
図6は、リミット制御回路の実施の他の形態を示している。実施の本形態では、速度ガバナ制御回路2に系統単独信号62が追加入力される点で、図1のリミット制御回路と異なっている。系統単独信号62の追加に伴って、比例積分器24の入口側に系統単独信号62により動作する切替器64と定値設定器63が更に追加されている。
【0044】
通常の負荷運転時には、速度ガバナ制御回路2は、負荷設定値と実負荷の偏差とにより求まるSPSET増減値22の比例積分制御量であるガバナ設定値(SPSET)26と回転数23の偏差28をゲイン29により比例制御した値を速度ガバナ制御信号6(GVCSO)として出力している。所内単独運転時には、所内単独信号12’により比例積分器24の出口が定値設定器25の定数0値に変更され、積分値出力26は一定値に保持され、速度ガバナ制御回路2は、このような積分値出力26と回転数23の偏差をゲイン29により比例制御した値を速度ガバナ制御信号6として出力する。
【0045】
系統単独運転時には、系統単独信号62により比例積分器24の入口側のスイッチである切替器64で増減値信号22が定値設定器63の定数0値に変更され、出力26は一定値に保持される。速度ガバナ制御回路2は、このような積分値出力26と回転数23の偏差をゲイン29のゲインにより比例制御した値を速度ガバナ制御信号6として出力する。
【0046】
系統単独運転に移行した際、従来装置では、系統単独後も系統単独前の積分値出力26を保持することにより、負荷設定値と実負荷の偏差から求まる増減値信号22は、負荷変化により変動するので、積分値出力26は一定値を保持できず外乱として作用する恐れがあり、速度ガバナ制御回路2の出力である速度ガバナ制御信号6による回転数制御が困難になる。しかし、系統単独信号により増減値信号22を0値に設定変更し、系統単独移行以前の値に保持させ、ガバナ設定値26を系統単独運転以前の値に保持することにより、速度ガバナ制御信号6は、回転数23と一定値に基づく出力28による比例制御になるので、速度ガバナ制御をより安定に且つより有効に回転数を制御することができる。系統単独運転に移行した際、積分値出力26を系統単独移行以前の値に保持させることにより、速度ガバナ制御をより安定した回転数制御にすることができる。
【0047】
実施の本形態で、OPC信号13を用いるリミット制御回路と、OPC信号13を用いる蒸気弁制御論理回路とのコンビネーションは、高圧蒸気供給弁指令値(HPCV)231とインタセプト弁指令値(ICV)232と低圧弁側切替器選択信号233とをOPC信号に基づいて零値化することによる蒸気タービンの調速機能を付加し、OPC動作とOPC非動作の区別なしに、負荷喪失領域のユニットトリップを回避することができ、系統単独運転に移行した際に、ロードリミット制御信号LDCSO、温度リミット制御信号TCSO、燃料制御出力信号FLCSOがある一定時間で一定値にトラッキングすることにより、速度ガバナ制御を可能にし、且つ、蒸気タービンをガバニングすることにより、回転数制御を可能にし、負荷喪失領域のユニットトリップを回避することができる点は、既述のコンビネーション回路に同じである。
【0048】
図7は、リミット制御回路実施の更に他の形態を示している。ロードリミット制御回路1に系統単独信号61が付加され、速度ガバナ制御回路2に系統単独信号62が付加され、その付加に伴って、切替器64と定値設定器63とが付加されている点で、実施の既述の形態と異なっている。このような付加によるトリップ回避の制御は、既述の通りである。系統単独信号61又は系統単独信号62のいずれかに基づくロードリミット制御信号5又は速度ガバナ制御信号6により、トリップが回避される。系統単独信号61が単独に付加される場合、又は、系統単独信号62が単独に付加される場合に比べて、系統単独信号61と系統単独信号62の両方が付加される実施の本形態では、トリップの発生をより安定的に抑制することができ、蒸気タービンをガバニングすることにより、回転数制御を可能にし、負荷喪失領域のユニットトリップを回避することができる点は、既述のコンビネーション回路に同じである。
【0049】
実施の本形態では、蒸気タービンをガバニングすることにより回転数制御を可能にし、負荷喪失領域のユニットトリップを回避することができる点は、既述のコンビネーション回路に同じである。
【0050】
図7は、リミット制御回路の実施の他の形態を示している。実施の本形態は、系統単独信号61が既に付加されている図1に示される実施の既述の形態に対して、他の系統単独信号65と更に他の系統単独信号66とが温度リミット制御回路3と燃料リミット制御回路4とにそれぞれに新たに付加的に入力されている点で異なっている。他の系統単独信号65と更に他の系統単独信号66の追加に伴って、温度リミット制御回路3と燃料リミット制御回路4のそれぞれの出口側に、他の系統単独信号65と他の系統単独信号66とによりそれぞれに動作する他のレート切替器71と更に他のレート切替器74とが介設されている。
【0051】
他の系統単独信号65は、追加される他のワンショットタイマ69を介して他のレート切替器71に入力する。他の系統単独信号66は、追加される更に他のワンショットタイマ73を介して他のレート切替器74に入力する。他のレート切替器71は、最低値選択器9と温度リミット制御回路3との間に介設されている。他のレート切替器74は、最低値選択器9と燃料リミット制御回路4との間に介設されている。更に、定値設定器72,75が付加されている。定値設定器72は、他のレート切替器71に定値を設定する。定値設定器75は、他のレート切替器74に定値を設定する。
【0052】
通常の負荷運転時又は所内単独運転時には、温度リミット制御回路3と燃料リミット制御回路4から出力される制御信号67,68が、それぞれにレート付切替器71,74を介して温度リミット制御信号7と燃料リミット制御信号8にそれぞれになっている。系統単独運転時には、温度リミット制御信号7と燃料リミット制御信号8とは、系統単独信号65,66によりワンショットタイマ69,73で設定される一定時間、他のレート切替器71と他のレート切替器74とにより、定値設定器72と定値設定器75とによりそれぞれに設定される定数値に切り替わる。負荷喪失域のユニットトリップの回避は、既述の通りである。
【0053】
図8は、リミット制御回路の実施の更に他の形態を示している。実施の本形態では、速度ガバナ制御回路2に系統単独信号62が追加入力される。系統単独信号62の追加に伴って、比例積分器24の入口側に系統単独信号62により動作する切替器64と定値設定器63が追加されている。
【0054】
通常の負荷運転時には、速度ガバナ制御回路2は、負荷設定値と実負荷の偏差とにより求まるSPSET増減値22の比例積分制御量であるガバナ設定値(SPSET)26と回転数23の偏差28をゲイン29により比例制御した値を速度ガバナ制御信号6(GVCSO)として出力している。所内単独運転時には、所内単独信号12’により比例積分器24の出口が定値設定器25の定数0値に変更され、積分値出力26は一定値に保持され、速度ガバナ制御回路2は、このような積分値出力26と回転数23の偏差をゲイン29により比例制御した値を速度ガバナ制御信号6として出力する。
【0055】
系統単独運転時には、系統単独信号62により比例積分器24の入口側のスイッチである切替器64で増減値信号22が定値設定器63の定数0値に変更され、出力26は一定値に保持される。速度ガバナ制御回路2は、このような積分値出力26と回転数23の偏差をゲイン29のゲインにより比例制御した値を速度ガバナ制御信号6として出力する。
【0056】
系統単独運転に移行した際、従来装置では、系統単独後も系統単独前の積分値出力26を保持することにより、負荷設定値と実負荷の偏差から求まる増減値信号22は、負荷変化により変動するので、積分値出力26は一定値を保持できず外乱として作用する恐れがあり、速度ガバナ制御回路2の出力である速度ガバナ制御信号6による回転数制御が困難になる。しかし、系統単独信号により増減値信号22を0値に設定変更し、系統単独移行以前の値に保持させ、ガバナ設定値26を系統単独運転以前の値に保持することにより、速度ガバナ制御信号6は、回転数23と一定値に基づく出力28による比例制御になるので、速度ガバナ制御をより安定に且つより有効に回転数を制御することができる。系統単独運転に移行した際、積分値出力26を系統単独移行以前の値に保持させることにより、速度ガバナ制御をより安定した回転数制御にすることができ、且つ、負荷喪失領域のユニットトリップを回避することができる。
【0057】
特許文献1により開示される効果は、下記の通りである。
(効果1)系統単独信号にSPSET増減値を零値に設定変更し、系統単独移行以前の値を保持させ、ガバナ設定値SPSETを系統単独運転以前の値に保持することにより、GVCSOは回転数と一定値のSPSETによる比例制御になるので、速度ガバナ制御をより安定で有効な回転数制御にすることができること。(効果2)時刻Ti1に発信する系統単独信号によりTCSOはGVCSOより十分に大きな一定値に時刻Ti1と時刻Ti2の間でトラッキングするため(図3のc3’参照)、CSOはTCSOに関係なくGVCSOにより決定されて回転数制御が可能になること(このような効果は、FLCSOとLDCSOについて同じである。)。
【0058】
このような効果にOPC動作信号を取り入れた蒸気弁制御の調速機能が結合されて、負荷喪失領域のユニットトリップが回避される。
【0059】
【発明の効果】
本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置は、負荷喪失領域のユニットトリップを効果的に回避しながら、系統単独運転移行に際してより適正に速度制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置のリミット制御回路の実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図2】図2は、時間−回転数関係を示すグラフである。
【図3】図3は、時間−制御信号関係を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置のOPC動作回路の実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図5】図5は、本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置の蒸気弁制御回路の実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図6】図6は、本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置のリミット制御回路の実施の他の形態を示す回路ブロック図である。
【図7】図7は、本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置のリミット制御回路の実施の更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図8】図8は、本発明によるコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置のリミット制御回路の実施の更に他の形態を示す回路ブロック図である。
【図9】図9は、コンバインドサイクル発電プラントの系統を示す制御回路図である。
【符号の説明】
1…ロードリミット制御回路
2…速度ガバナ制御回路
3…温度リミット制御回路
5…第1回転数制御信号
6…第2回転数制御信号
7…第3速度制御信号
8…第4速度制御信号
9…第1最低値選択器
13…過速度防止信号
20…第1切替器
22…増減値
23…回転数
26…積分器出力値
28…減算値
36…所内単独移行信号
43…負荷偏差信号
61…系統単独信号
62…系統単独信号
64…第2切替器
65…系統単独信号
66…系統単独信号
71…第3切替器
81…負荷喪失信号
82…OPC動作制御ロジック回路
83…モニタ器
84…論理積
201…第1蒸気供給量信号生成回路
202…第2蒸気供給量信号生成回路
205…加算器
206…信号
208…除算器
209…定格時タービン回転数
210’…定格回転数割合偏差信号
212…弁開度割合設定除算器
213…弁開度割合設定制御値
214…変化率設定器
216…加算器
217…信号
218…正規化除算器
219…正規化定数
220…高圧蒸気弁制御回路
221…低圧蒸気弁制御回路
222…高圧蒸気弁制御値
223…低圧蒸気弁制御値
224…高圧弁側切替器
225…定数零値
226…低高圧弁側切替器
227…定数零値
228…第2蒸気供給量制御信号
229…第1蒸気供給量制御信号
230…第2最低値選択器
231…蒸気供給弁指令値
235…第4切替器
301…ガスタービン
302…蒸気タービン
309…高温蒸気弁

Claims (9)

  1. 蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンに1軸に結合されるガスタービンとを具備するコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置であり、
    前記ガスタービンの回転数を制御する制御値に対応する燃料量制御信号を出力するリミット回路と、
    前記回転数を制御する制御値に対応する弁制御信号を出力する弁制御回路と、
    過速度防止信号を出力する過速度防止回路とを具備し、
    前記リミット回路は、
    前記回転数を制御する第1回転数制御信号を出力するロードリミット制御回路と、
    前記回転数を制御する第2回転数制御信号を出力する速度ガバナ制御回路と、
    前記第1回転数制御信号と前記第2回転数制御信号のうち最低値の回転数制御信号を選択する第1最低値選択器とを備え
    前記弁制御回路は、
    前記回転数の定格回転数に対して規定される弁開度割合設定値に基づく第1蒸気供給量制御信号を出力する第1蒸気供給量信号生成回路と、
    前記過速度防止信号の存在に基づく第2蒸気供給量制御信号を出力する第2蒸気供給量信号生成回路と、
    前記第1蒸気供給量制御信号と前記第2蒸気供給量制御信号とのうちで最低値を選択し前記最低値を蒸気供給弁指令値として高温蒸気弁に対して出力する第2最低値選択器とを備え、
    前記ロードリミット制御回路は、系統単独運転の移行に対応する系統単独信号に基づいて、前記第1回転数制御信号に替えて前記第2回転数制御信号よりも大きい値を持つ回転数制御信号を一定時間帯で出力する第1切替器を更に備える
    コンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
  2. 蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンに1軸に結合されるガスタービンとを具備するコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置であり、
    前記ガスタービンの回転数を制御する制御値に対応する燃料量制御信号を出力するリミット回路と、
    前記回転数を制御する制御値に対応する弁制御信号を出力する弁制御回路と、
    過速度防止信号を出力する過速度防止回路とを具備し、
    前記リミット回路は、
    前記回転数を制御する第1回転数制御信号を出力するロードリミット制御回路と、
    前記回転数を制御する第2回転数制御信号を出力する速度ガバナ制御回路と、
    前記第1回転数制御信号と前記第2回転数制御信号のうち最低値の回転数制御信号を選択する第1最低値選択器とを備え、
    前記弁制御回路は、
    前記回転数の定格回転数に対して規定される弁開度割合設定値に基づく第1蒸気供給量制御信号を出力する第1蒸気供給量信号生成回路と、
    前記過速度防止信号の存在に基づく第2蒸気供給量制御信号を出力する第2蒸気供給量信号生成回路と、
    前記第1蒸気供給量制御信号と前記第2蒸気供給量制御信号とのうちで最低値を選択し前記最低値を蒸気供給弁指令値として高温蒸気弁に対して出力する第2最低値選択器とを備え、
    前記ロードリミット制御回路は、
    系統単独運転の移行に対応する系統単独信号に基づいて、前記第1回転数制御信号に替えて前記第2回転数制御信号よりも大きい値を持つ回転数制御信号を一定時間帯で出力する第1切替器を更に備え、
    前記第2回転数制御信号は、負荷設定値と実負荷の偏差により求められる増減値に対応 する値から回転数が減算された減算値に対応する値を持つ信号であり、
    前記速度ガバナ制御回路は、系統単独運転の移行に対応する系統単独信号に基づいて、増減値信号によらずに系統単独移行以前の値に前記第2回転数制御信号を保持する第2切替器を備える
    ンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
  3. 前記タービンの回転数を制御する第3回転数制御信号を出力する温度リミット制御回路を更に具備し、
    前記温度リミット制御回路は、前記系統単独運転の移行に対応する系統単独信号に基づいて、前記第3回転数制御信号に替えて前記第2回転数制御信号よりも十分に大きい値を持つ回転数制御信号を一定時間帯で出力する第3切替器を備える
    請求項1又は2のコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
  4. 前記十分に大きい値は一定値である
    請求項3のコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
  5. 前記ガスタービンの回転数を制御する第4回転数制御信号を出力する燃料リミット制御回路を更に具備し、
    前記燃料リミット制御回路は、前記系統単独運転の移行に対応する系統単独信号に基づいて、前記第4回転数制御信号に替えて前記第2回転数制御信号よりも十分に大きい値を持つ回転数制御信号を一定時間帯で出力する第4切替器を備える
    請求項1〜4から選択される1請求項のコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
  6. 前記十分に大きい値は一定値である
    請求項5のコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
  7. 前記過速度防止回路は、負荷偏差信号と所内単独移行の否定値とに基づく論理積として負荷喪失信号を出力し、
    前記負荷喪失信号と前記系統単独信号との関係は論理和である
    請求項1又は2のコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
  8. 前記第1蒸気供給量信号生成回路は、
    前記回転数と定数値を減算して第1信号を出力する減算器と、
    前記第1信号を定格時タービン回転数で除算し定格回転数に対する前記回転数と前記定数値の偏差の割合を示す定格回転数割合偏差信号を出力する除算器と、
    回転数偏差に対する弁開度の割合設定するための弁開度割合設定定数で定格回転数割合偏差信号を除算して弁開度割合設定制御値を出力する弁開度割合設定除算器と、
    所内単独運転の信号又は前記系統単独信号の非存在に基づいて弁開度定数値を出力し、前記所内単独運転の信号又は前記系統単独信号の存在に基づいて弁開度定数値を出力する切替器と、
    前記弁開度割合設定制御値と前記弁開度定数値を加算して信号を出力する加算器と、
    前記加算器の出力値に対応する信号を正規化定数で除算して正規化信号を出力する正規化除算器とを備え、
    前記正規化除算器は、前記正規化信号を前記第1蒸気供給量制御信号として出力する
    請求項1〜7から選択される1請求項のコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
  9. 前記第2蒸気供給量信号生成回路は、
    前記過速度防止信号の非存在に基づいて高圧蒸気弁制御回路が出力する高圧蒸気弁制御値を出力し、前記過速度防止信号の存在に基づいて定数零値を出力する高圧弁側切替器と、
    前記過速度防止信号の非存在に基づいて低圧蒸気弁制御回路が出力する低圧蒸気弁制御値を出力し、前記過速度防止信号の存在に基づいて定数零値を出力する低圧弁側切替器とを備え、
    前記高圧弁側切替器が出力する信号は前記第2最低値選択器に入力される
    請求項8のコンバインドサイクル発電プラントの速度制御装置。
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