JP4255670B2 - 椅子の上張地の端末位置決め構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は背もたれや座部のクッションを覆う椅子の上張地の端末位置決め構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、上張地の周縁をクッションの裏側に回して紐で締め込んで止める上張地の端末を位置決めするための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の椅子の座や背は、芯材とこの芯材で支持されるクッション材及びこれらを覆う上張地とから成り、クッション材の上に被せられた上張地の周縁をクッション材及び芯材をくるんだ状態で固定するようにしている。
【0003】
椅子の背もたれや座部のクッションの表側を緩みなく上張地でくるむ方法の一つとしては、例えば図13に示すように、上張地101の周縁102を背もたれや座部の裏側に回し込み、上張地101の周縁102に施されるかがり縫い103によって形成されているトンネル部104に通された緊締用紐105の両端部を引っ張って周縁102を絞り込み、この状態で緊締用紐105の両端を結んで取付ける方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、別の方法としては、図14に示すように、緊締用紐205が両端204から引き出された筒状部材202を上張地201の周縁に沿って形成すると共に、クッション材及び芯材203をくるむ上張地201の周縁を芯材203の裏側へ回してから緊締用紐205を引き締めることによって筒状部材202並びに上張地201の周縁9を絞りクッション材と芯材203とをくるんだ状態で当該上張地201を張り詰めて固定する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらには、図15に示すように、上張地301の周縁よりも内側の部分で縫い着けられる2列の縫い糸304でテープ材(あるいは振り糸)を上張地301に縫い着けるのと同時にこれらテープ材と上張地301との間に緊締用紐305を供給してテープ材で押さえながら上張地301に取付け、テープ材を含む飾り縫いによって形成される筒状部302内を緊締用紐305が自在に移動し得るようにし、クッション材と芯材303とをくるんだ状態で緊締用紐305を引き締めることによって当該上張地301を張り詰めて固定する方法もある(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−10450号公報
【特許文献2】
特開2000−51551号公報
【特許文献3】
特開2000−61179号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、緊締用紐の締め具合は作業者によって異なり、緊締用紐を結びつけたとき少なくとも何らかの微小な差が生じるのが通常であるため、例えば緊締力が強すぎれば締めすぎにより上張地表面のクッションとしての柔軟性が失われ、逆に緊締力が弱すぎれば締めが足らずにクッションが柔軟すぎてしまう上に前後左右にずれ易くなるというように、締め込み強さの差に応じて上張地の張り具合にばらつきが生じるという問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、背もたれや座部のクッションをくるむように被せられた上張地の張り具合を一定とすることができる椅子の上張地の端末位置決め構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、椅子の背や座などの芯材で支持されたクッション材を覆うように取付けられる上張地の端末位置決め構造において、上張地の周縁の筒状部材の内方を通され両端開口から外部に引き出される緊締用紐と、芯材の裏側で緊締用紐を内側からガイドしてこの緊締用紐の位置決めをし緊締時における上張地の周縁の周回形状と周回長さを一定とする周回する段部と、該段部に引っ掛かっている緊締用紐がこの段部から脱落するのを防止する脱落防止爪と、該脱落防止爪の先端部に設けられ、緊締用紐が前記脱落防止爪を乗り越えて外れるのを防止する抜止め片とを備え、段部は突出した中央部分とその周囲の部分との段差を利用して設けられており、クッション材と芯材とをくるむように上張地が被せられてから緊締用紐を段部に引っ掛けた状態で締め込むことによってこの段部に沿うように緊締するとともに、前記脱落防止爪は前記中央部分と面一となる高さでこの中央部分から外周側に放射状に突出した複数の突片であることを特徴としている。
【0010】
この上張地の端末位置決め構造によると、クッション材と芯材とをくるむように上張地が被せられてから緊締用紐を段部に引っ掛けた状態で締め込むことにより、この緊締用紐が一定の周回形状となるように位置決めされて一定の周回長さとなる。また、位置決めされた以降の緊締用紐は、どんなに強く引っ張られたとしても緊締力が平準化されるため周回形状や周回長さは変わらずに均一化される。したがって、緊締時における締め込み強さの個人差が排除され、上張地の一定の張り具合が実現される。
また、抜止め片が脱落防止爪の先端部に設けられているので、緊締用紐が緩んだ場合においても上張地の周縁の部分を脱落防止爪に引っ掛けておくことによって外れにくくすることができる。
【0011】
また請求項2記載の発明のように、段部は、中央部分とその周囲の部分との間に設けられた周回する溝によって形成されていることが好ましい。こうした場合、上張地の周縁がこの溝内に収容された状態で位置決めすることができるので座裏の見栄えがよりよくなる。しかも、芯材の断面がクランク形状とされることによってこの芯材の曲げに対する剛性が増すので座の骨格をなす芯材としてより好ましいものとなる。
【0013】
また、請求項3記載の発明のように、段部は、その段差が緊締用紐を含む上張地の周縁の厚みよりも高くなるように形成されていることが好ましい。こうした場合、上張地の周縁が段部の陰に隠れるように収まるようになるため座裏の凸凹がなくなりより見栄えがよくなる。しかもこの場合には、上張地の周縁が座裏の最も下方に突き出た面の延長ラインを超えて座裏側にはみ出ることがなくなるため、この上張地と他の部材とが擦れ合ってしまうのを回避することができる。
【0014】
請求項4記載の椅子の上張地の端末位置決め構造は、脚に支持される座ベース部材に対し着座面を形成する座本体が相対移動可能な椅子であって、座ベース部材に一の係合部が設けられると共に、座本体を構成する芯材には操作レバーが形成され、該操作レバーは一の係合部と係合する他の係合部を有すると共にこの他の係合部を一の係合部に係合させる位置と係合させない位置との間を移動可能とされている椅子に対し、操作レバーに段部および脱落防止爪を設け、クッション材と芯材とをくるむように上張地が被せられてから緊締用紐を段部に引っ掛けた状態で締め込むことによってこれら段部に沿うように緊締すると共にこの緊締力を利用して操作レバーの係合位置までの復帰力を付与しまたは補助することを特徴とするものである。
【0015】
この場合、移動して位置を変える操作レバーに上張地の緊締用紐を引っ掛けた状態でこの緊締用紐を締め込むようにしているので、操作レバーが浮こうとした場合にも緊締用紐が引っ張られることによって操作レバーを元の位置に戻す方向へ力を作用させることができる。したがって、例えば操作レバーが芯材の歪みにより反ったりあるいは弾性力が劣化したような場合であっても初期位置への復帰力を付与しまたは補助することによって、操作時以外はこの操作レバーを押さえ込むようにして係合状態を維持することができる。この場合、端末位置決め構造は、周縁を位置決めして上張地の張り具合を一定にする機能と共に、操作レバーの反りを抑える機能の両方を実現する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1〜図8に本発明の一実施形態を示す。本発明は椅子の背や座などの芯材3で支持されたクッション材2を覆うように取付けられる椅子の上張地1の端末位置決め構造に関するものである。以下では、本発明の第1の実施形態として上張地1の端末位置決め構造を椅子の座に適用した場合について説明する。
【0018】
本実施形態の椅子の上張地1の端末位置決め構造は、上張地1の周縁9の筒状部材4の内方を通され両端開口4aから外部に引き出される緊締用紐5と、芯材(座インナーシェル)3の裏側で緊締用紐5を内側からガイドしてこの緊締用紐5の位置決めをし緊締時における上張地1の周縁9の周回形状と周回長さを一定とする段部6と、該段部6に引っ掛かっている緊締用紐5がこの段部6から脱落するのを防止する脱落防止爪7とを備え、クッション材2と芯材3とをくるむように上張地1が被せられてから緊締用紐5を段部6に引っ掛けた状態で締め込むことによってこの段部6に沿うように緊締するものである。
【0019】
上張地1は図4に示すように芯材3で支持されたクッション材2を覆うように被せられ、芯材3の裏側において周縁9を窄められることによって芯材3から外れないように固定され、クッション材2を中に収めた座の座面側表皮として機能する。本実施形態では上張地1の周縁9の筒状部材4の内方に通された緊締用紐5がこの上張地1の周縁9を窄めるための手段として用いられている。
【0020】
筒状部材4は、例えばテープ状の布地、プラスチックシート、合成皮革、皮等といったテープ材4’を丸めて上張地1に縫い着けることによって形成されている。本実施形態においては筒状部材4としてのテープ材4’が、両側縁4sを合わせるように閉じて筒状にしてから両側縁4sが上張地1の周縁9寄りとなる位置、換言すれば筒状部材4の緊締用紐5が通る部分が縫い着け箇所(縫い目16で示される)よりも上張地1の周縁9から離れる位置に配置されミシンで縫いつけられている。このとき、緊締用紐5に直接糸を縫い込むことがないように注意しながら、テープ材4’の重ねられた縁4sが上張地1に縫い着けられている。また同時に、ミシンに附属するメス(図示省略)で縫い目16の近くで上張地1の余分な縁17が切り落とされている。また、筒状部材4を上張地1に縫いつける際には緊締用紐5が一緒に閉じ込められる。例えばテープ材4’を丸めながら供給する際にその内方に緊締用紐5を通過させるように供給することによって、筒状部材4内に緊締用紐5が出入り自在に閉じ込められる。
【0021】
ここでテープ材4’の縫製方法について簡単に説明しておくと、例えば、上張地1の周縁9に対し丸めた背を向けるようにテープ材4’を折り返した状態で縫製する方法を採り得るが(図5参照)、本実施形態においてはこれとは逆に、上張地1の周縁9に丸めたテープ材4’の縁4sを近接させた状態で縫製する方法を採用し(図6参照)、その後、上張地1をめくり返すようにしている(図7参照)。図5に示した縫製方法の場合、座裏に筒状部材4が全て露出してしまい見栄えが悪いばかりでなく、該筒状部材4の縁4sや縫い目16が他部材(例えば座アウターシェル等)と擦れ合う結果徐々にほつれてしまう等のおそれがあるのに対し、図6と図7に示した縫製方法によれば、上張地1や筒状部材4の縁4sが隠れるので見栄えがよくなることに加え、縁4sや縫い目16が覆い隠されることによってほつれが生じ難いというメリットがある。
【0022】
緊締用紐5は、テープ材4’の縫い着けが終わった時点でその両端が筒状部材4から外部に引き出された位置で裁断されている。この状態において、緊締用紐5は筒状部材4の中で長手方向に移動自在となり、自在に引き締めたり弛めたりすることができる。以上のようにして緊締用紐5を両端の開口4aから引き出した筒状部材4が上張地1の周縁9に沿って形成されている。
【0023】
段部6は上張地1の周縁9の緊締用紐5をガイドするように芯材3の裏側に設けられているもので、緊締用紐5を内側からガイドしてこの緊締用紐5の位置決めをし緊締時における緊締用紐5の周回長さを一定とする(図2、図3参照)。この場合、芯材3はその中央部分3aが裏側(つまりクッション材2と反対の側)に突出するように形成され、突出した中央部分3aとその周囲の部分との段差を利用して段部6が設けられている(図1参照)。この場合における段部6の形状、言い換えればどのような形で中央部分3aを突出させるかについては特に限定されることはなく、例えば図3として示す概略図のように中央部分3aの全体を矩形としても構わないが、本実施形態においては芯材3の形状に合わせて座の前後方向に丸みを帯びた略矩形としている(図2参照)。結局、段部6の形状や大きさは、緊締時における上張地1の周縁9によって囲まれた開口部分の形状および大きさを規定するものであるから、緊締時における上張地1の張り具合やクッション材2の弾性などを考慮して所望のクッション性が得られるように適宜決定すればよい。
【0024】
なお、図1に示すように、段部6は、その段差Hが緊締用紐5を含む上張地1の周縁9の厚みよりも高くなるように形成されていることが好ましい。こうした場合、シール材4’が折り重ねられている上に緊締用紐5が通されることによって他の地部分よりも厚みの増している上張地1の周縁9が、段部6の陰に隠れるようにして収まるようになるため、座裏の凸凹がなくなりより見栄えがよくなる(図1参照)。しかもこの場合には、上張地1の周縁9が座裏の最も突き出た面(つまり中央部分3aの表面)の延長ライン(図1において点線で示すライン)を超えて座裏側にはみ出ることがない。したがって、例えば芯材3が座アウターシェルに対して前後にスライド可能あるいは回転可能な座板(座インナーシェル)として使用されているような場合において、芯材3が前後あるいは回転する度に上張地1が座アウターシェルと擦れ合ってしまうのを回避して円滑な動作を確保できる点で有利となる。
【0025】
脱落防止爪7は、段部6に引っ掛かっている緊締用紐5がこの段部6から脱落するのを防止するように設けられている引っ掛かり爪である。例えば本実施形態の場合は、中央部分3aの表面と面一となる高さでこの中央部分3aから外周側に放射状に突出した複数の突片によって脱落防止爪7が形成されている(図1、図2参照)。この場合、脱落防止爪7は段部6の周囲に等間隔に配置されていてもよいが、本実施形態の場合は特に緊締用紐5が外れやすい段部6の角(カーブ)部分付近に多く配置することによってより効果的に脱落防止できるようにしている(図2参照)。このような脱落防止爪7によれば、段部6の周りに緊締用紐5を締め付けるとき、あるいは緊締した後の椅子の使用時などにおいて緊締用紐5が座裏側(つまりクッション材2と逆の側)にずれるのが防止されることから、緊締用紐5が段部6から外れて緊締用紐5および上張地1の周縁9が脱落してしまうのを防止することができる。なお、芯材3上であってこの脱落防止爪7と対向する部分にはこの脱落防止爪7よりも僅かに大きい透孔13が設けられている(図1参照)。
【0026】
脱落防止爪7の先端部には、緊締用紐5がこの脱落防止爪7を乗り越えて外れるのを防止するための抜止め片8が設けられている(図1参照)。例えば本実施形態では上張地1のある側に向けてほぼ垂直に折り返すように一体成形された脱落防止爪7の先端部分を抜止め片8としているが、別部材を脱落防止爪7の先端に後付けして抜止め片8としても構わない。なお、脱落防止爪7および抜止め片8は、これらと芯材3との間を上張地1の周縁9が通過可能なように設けられていることはいうまでもない。例えば、抜止め片8と芯材3との間隔が周縁9の厚みよりも大きい場合には周縁9は問題なく通過することができるが、この間隔が周縁9の厚みよりも小さい場合であっても、脱落防止爪7が十分な可撓性を有するものであれば、周縁9を抜止め片8と芯材3との間に押し込んだ場合に脱落防止爪7が座裏側に反り返るのでこの隙間を通過させることができる。また、本実施形態の端末位置決め構造においては脱落防止爪7毎に透孔13が設けられているので、脱落防止爪7と芯材3との間に周縁9を差し込む際、脱落防止爪7の傍を通過する周縁9を透孔13側に僅かに退避させることによって脱落防止爪7を避けるようにして通過させることができる。
【0027】
以上説明したように、本実施形態の椅子の上張地1の端末位置決め構造によれば、緊締用紐5を緊締する際、段部6の周囲に沿うように緊締することによって緊締用紐5が一定の周回形状となるように位置決めされ一定の周回長さとなることから、位置決めされた以降はどんなに強く緊締用紐5を引っ張ったとしても緊締力が平準化され、周回形状や周回長さは変わらずに均一化される。したがって、緊締時における締め込み強さの個人差を排除して一定の張り具合を実現し、製品間のばらつきをなくして品質を一定とすることができる。
【0028】
なお、このような端末位置決め構造において締め込んだ緊締用紐5を結ぶ場合は、紐の結び目が脱落防止爪7の陰に隠れるようにすることが好ましい(図2、図8参照)。脱落防止爪7の陰に隠れていない場合は瘤状の結び目が段部6の周囲に露出してしまうが、このように脱落防止爪7の陰に隠すことによって見栄えがより良いものとなる。
【0029】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば本実施形態ではスライド機構も回転機構も備えていない座の芯材3とクッション材2とを上張地1でくるみ、張り具合が一定の座を構成するようにしたが、この端末位置決め構造はスライド可能な座に用いても好適なものである。以下、本発明を前後方向にスライド可能であって前後位置が3段階に位置決めされる構造の座に適用した第2の実施形態を説明する(図9〜図12参照)。
【0030】
本実施形態の椅子は、図示しない脚に支持される座ベース部材18と、着座面を形成する座本体19と、座ベース部材18に設けられこの座ベース部材18と一体となって座本体19に対して相対移動する連結部材20と、座本体19に設けられて連結部材20を案内する案内手段21とを有し、座本体19が座ベース部材18に対して前後方向に摺動可能であるスライド機構を備えている(図9、図10参照)。なお、ここでいう座本体19とは座ベース部材(以下この実施形態において「座アウターシェル」という)18に対し前後にスライド可能な部分のことを指し、本実施形態の場合は芯材(以下この実施形態において「座インナーシェル」という)3、クッション材2および上張地1によって構成されている(図10参照)。
【0031】
また本実施形態の椅子は、座アウターシェル18に対する座本体19の相対移動を許容するアンロック状態と、座本体19の相対移動を禁止するロック状態とに切り替える座の位置決め手段22を備えている(図12参照)。この座の位置決め手段22は、例えば、座インナーシェル3に揺動可能に設けられる操作レバー23と、操作レバー23に設けられる第1係合部24と、座アウターシェル18に設けられる第2係合部25とを有して構成され、操作レバー23の操作により第1係合部24と第2係合部25とを係合させることで座本体19と座アウターシェル18の相対移動を禁止するロック状態とし、操作レバー23の操作により第1係合部24と第2係合部25との係合を解くことで座本体19と座アウターシェル18の相対移動を許容するアンロック状態とする。例えば、本実施形態では、座インナーシェル3の素材に可撓性を有する材質を採用し、この座インナーシェル3に2本の切り込み26を入れて、当該2本の切り込み26で挟まれる座インナーシェル3の一部を揺動可能な操作レバー23としている(図9、図11参照)。この操作レバー23は、例えば座の後端側の中央に設けるようにしている。この場合、操作レバー23が背凭れ(図示省略)に隠れるため、椅子の外観を良好にできる。第1係合部24は、例えば、座アウターシェル18に向かって突出するように、操作レバー23と一体に設けられた凸条としている。座アウターシェル18には、第2係合部25として、この凸条と嵌合する凹部が設けられている。凹部を複数設けることで、複数段の座の位置調整が可能になる。例えば本実施形態では、3つの凹部を設けるようにしている。操作レバー23は、初期位置において凸条が凹部に嵌め込まれる位置に設定される。したがって、座本体19の後端側の中央を手で掴むようにして操作レバー23を揺動すると、凸条と凹部の係合が外れて、座本体19は座アウターシェル18に対してスライド可能となる。一方、操作レバー23から手を離すと、操作レバー23が初期位置に弾性復帰して、凸条がいずれかの凹部に嵌め込まれて、座本体19は座アウターシェル18に対してスライド不能となる。
【0032】
前後にスライド可能な座本体19を以上のような構造により前後方向3段階に位置決めする本実施形態の椅子においては、操作レバー23の弾性による復帰力によって凸状が凹部に嵌め込まれた状態(つまり座本体19の移動が禁止されるロック状態)を維持するようにしているが、この復帰力が十分でない場合に復帰力を付与しまたは補助しうる何らかの力が付与されていることが好ましい。すなわち、例えば樹脂製の座インナーシェル3の成形時または成形後の歪みにより操作レバー23が浮いて復帰位置が上方にずれたり、あるいは長期間の使用により操作レバー23の復帰力(あるいは操作レバー23に作用する復帰力)が適正値より弱くなるおそれがある場合(図12参照)に備え、復帰力を補助する力を作用させておくことによって適正なロック状態を維持することが可能となる。そこで本実施形態においては、本発明に係る椅子の上張地1の端末位置決め構造をこの椅子に適用し、緊締用紐5の緊締力を利用して操作レバー23の復帰力を補助するようにしている。以下、具体的な構成を示す。
【0033】
操作レバー23には、上張地1の緊締用紐5を内側からガイドしてこの緊締用紐5の位置決めをし緊締時における上張地1の周縁9の周回形状と周回長さを一定とするための段部6’と、当該段部6’に引っ掛かっている緊締用紐5がこの段部6’から脱落するのを防止するための脱落防止爪7’とが設けられている(図9、図10参照)。例えば本実施形態における段部6’と脱落防止爪7’は、切り込み26を隔てて操作レバー23に最も近い段部6および脱落防止爪7とほぼ同じ高さかつほぼ同じ径方向位置となるように配置され、緊締時の緊締用紐5に急曲がりな部分が生じないようにしている。また、操作レバー23に設けられる脱落防止爪7’は、着座者等が操作レバー23を上下に操作した場合に緊締用紐5が段部6’から簡単に脱落することのないよう、他の脱落防止爪7よりも周方向への幅が広くかつ径方向への切り込みが深いものとされている(図9、図10参照)。なお、本実施形態ではこのように緊締用紐5が脱落し難い脱落防止爪7’としたため特に抜止め片8を設けていないが、この脱落防止爪7’の先端部に抜止め片8を設けて緊締用紐5が一層脱落し難いものとすることもできる。
【0034】
以上のような椅子の上張地1の端末位置決め構造によれば、上述したように、弾性変形する操作レバー23に上張地1の緊締用紐5を引っ掛けた状態でこの緊締用紐5を締め込むようにしているので、操作レバー23が浮こうとしても引っ張られる緊締用紐5によってこの操作レバー23を元の位置に戻す方向へ力を作用させることができる。この場合、操作レバー23には本来有する復帰力に加え緊締用紐5による復帰力が加わるので、例えば操作レバー23が座インナーシェル3の歪みにより反ったりあるいは弾性力が劣化したような場合にも復帰力を補助することによりこの操作レバー23を押さえ込みロック状態を維持することができる。
【0035】
なお、ここでは操作レバー23自身が弾性を有している場合について説明したが、操作レバー23自身が弾性を備える代わりに圧縮ばね等の何らかの付勢手段によって初期位置への復帰力が与えられているような場合や、クッション材2の弾性を利用して初期位置の復帰力が与えられているような場合、あるいは何ら復帰力が与えられていないような場合もあり得るが、いずれの場合においても、本発明にかかる上張地1の端末位置決め構造を適用し、緊締用紐5を利用することによって操作レバー23に初期位置への復帰力を与えることが可能である。
【0036】
また、本実施形態では本発明を座における操作レバー23に適用した場合に限ったが、その他、例えば背もたれや座等の部材に操作レバー等の可動部を設け、この可動部が初期位置または所望の位置へ復帰する場合、緊締用紐5を利用することによって当該可動部が初期位置または所望の位置へ復帰するための力を与えることが可能である。
【0037】
また、上述した第1の実施形態においては座インナーシェル(芯材)3の突出した中央部分3aとその周囲の部分との段差を利用して段部6を形成するようにしていたが(図1参照)、この場合において、本実施形態における上張地1の端末位置決め構造においては、座インナーシェル3に周回する溝を設け、この溝の段差を利用して段部6を形成している(図10の部分拡大図参照)。こうした場合、上張地1の周縁9がこの溝内に収容された状態で位置決めすることができるので座裏の見栄えがよりよくなる。しかも、座インナーシェル3はその断面がクランク形状とされることによって曲げに対する剛性が増すので座本体19の骨格をなす芯材としてより好ましいものとなる。
【0038】
なお、上述した第2の実施形態においては、上張地1の端末を位置決めして上張地1の張り具合を一定にする機能と操作レバー23の反りを抑える機能の両方を同時に実現しているが、後者の機能のみを実現するようにしても構わない。すなわち、脚に支持される座ベース部材18に対し着座面を形成する座本体19が相対移動可能な椅子であって、座ベース部材18に設けられた一の係合部(第2係合部)25と、座本体19を構成する芯材(座インナーシェル)3に形成され、一の係合部25と係合する他の係合部(第1係合部)24を有すると共にこの他の係合部24を一の係合部25に係合させる位置と係合させない位置との間を移動可能な操作レバー23とを備えた椅子に対し、クッション材2と芯材3とをくるむように上張地1が被せられてから緊締用紐5を締め込むことによって緊締すると共にこの緊締力を利用して操作レバー23の係合位置までの復帰力を補助することができる。こうした場合、上述した第2の実施形態と同様、操作レバー23には本来有する復帰力に加え緊締用紐5による補助的な復帰力が加わるので、手動でアンロック状態としている場合以外は、操作レバー23を押さえ込みロック状態を維持することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、クッション材と芯材とをくるむように上張地を被せてから緊締用紐を段部に引っ掛けた状態で締め込むことにより、この緊締用紐を一定の周回形状となるように位置決めして一定の周回長さとすることができる。このため、位置決めされた以降はどんなに強く緊締用紐を引っ張ったとしても緊締力が平準化され、周回形状や周回長さは変わらずに均一化される。したがって、緊締時における締め込み強さの個人差を排除して上張地の一定の張り具合を実現し、製品間のばらつきをなくして品質を一定とすることができる。
また、脱落防止爪の先端部に抜止め片を設けることにより、緊締用紐が脱落防止爪を乗り越えて外れるのを防止することができる。このため、緊締用紐が緩んだ場合においても上張地の周縁の部分を脱落防止爪に引っ掛けておき簡単に外れないようにしておくことができる。
【0040】
また請求項2記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、段部を周回する溝によって形成していることから、上張地の周縁をこの溝内に収容した状態で位置決めすることができるので座裏の見栄えをよくすることができる。しかも、芯材の断面がクランク形状となるので曲げに対する芯材の剛性が増し、座の骨格をなす芯材としてより好ましいものとなる。
【0042】
また請求項3記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、段部を、その段差が緊締用紐を含む上張地の周縁の厚みよりも高くなるように形成しているので、上張地の周縁が段部の陰に隠れるように収まるようになり、座裏の凸凹がなくなってより見栄えがよくなる。しかもこの場合には、上張地の周縁が座裏の最も下方に突き出た面の延長ラインを超えて座裏側にはみ出ることがなくなるため、この上張地と他の部材とが擦れ合ってしまうのを回避し、円滑な動作を確保できる。
【0043】
請求項4記載の椅子の上張地の端末位置決め構造によると、操作レバーに上張地の緊締用紐を引っ掛けた状態でこの緊締用紐を締め込むようにしているので、操作レバーが浮こうとした場合にこの緊締用紐によって操作レバーを元の位置に戻す方向への復帰力を作用させることができる。したがって、例えば操作レバーが芯材の歪みにより反ったりあるいは弾性力が劣化したような場合であってもこの操作レバーを押さえ込むようにして係合状態を維持することができる。このため、座本体が相対移動可能な椅子において、操作時以外は操作レバーが浮かない状態を維持しておくようにして座本体が不意に移動してしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図で、図2のI−I線における断面を表したものである。
【図2】上張地が被された座の芯材の底面図である。
【図3】芯材に設けられた段部に沿って緊締用紐が緊締されている様子を簡単に示した概略図である。
【図4】上張地にテープ材と緊締用紐とを通してミシン縫いと上張地の周縁を切り落とす作業を示している要部拡大斜視図である。
【図5】上張地へのテープ材の縫製方法の一例を示す部分斜視図である。
【図6】上張地へのテープ材の縫製方法の他の例を示す部分斜視図である。
【図7】図6に示した縫製方法によって縫製した後に上張地をめくり返した様子を示す部分斜視図である。
【図8】紐の結び目が脱落防止爪の陰に隠れるように緊締用紐を結んだ様子を示す部分拡大図である。
【図9】本発明の第2実施形態において上張地が被された座の芯材を示す底面図である。
【図10】図9のX−X線における断面図と部分拡大図である。
【図11】操作レバーを備えた移動可能な座の芯材であって本発明にかかる上張地の端末位置決め構造が適用されたものの構造を示す底面側からの概略斜視図である。
【図12】座本体の操作レバーが上下方向に動く様子を示す座インナーシェルの断面図と操作レバー部分の拡大図である。
【図13】椅子の背もたれや座部のクッションの表側を緩みなく上張地でくるむ従来の方法の一例を示す座の底面図である。
【図14】椅子の背もたれや座部のクッションの表側を緩みなく上張地でくるむ従来の方法の別の例を示す座の底面側の斜視図である。
【図15】椅子の背もたれや座部のクッションの表側を緩みなく上張地でくるむ従来の方法の更に別の例を示す座の底面側の斜視図である。
【符号の説明】
1 上張地
2 クッション材
3 座インナーシェル(芯材)
4 筒状部材
4a 開口
5 緊締用紐
6 段部
6’(操作レバーに設けられた)段部
7 脱落防止爪
7’(操作レバーに設けられた)脱落防止爪
8 抜止め片
9 周縁
18 座ベース部材
19 座本体
23 操作レバー
24 第1係合部(他の係合部)
25 第2係合部(一の係合部)
Claims (4)
- 椅子の背や座などの芯材で支持されたクッション材を覆うように取付けられる上張地の端末位置決め構造において、前記上張地の周縁の筒状部材の内方を通され両端開口から外部に引き出される緊締用紐と、前記芯材の裏側で前記緊締用紐を内側からガイドしてこの緊締用紐の位置決めをし緊締時における前記上張地の周縁の周回形状と周回長さを一定とする周回する段部と、該段部に引っ掛かっている前記緊締用紐がこの段部から脱落するのを防止する脱落防止爪と、該脱落防止爪の先端部に設けられ、前記緊締用紐が前記脱落防止爪を乗り越えて外れるのを防止する抜止め片とを備え、前記段部は突出した中央部分とその周囲の部分との段差を利用して設けられており、前記クッション材と芯材とをくるむように前記上張地が被せられてから前記緊締用紐を前記段部に引っ掛けた状態で締め込むことによってこの段部に沿うように緊締するとともに、前記脱落防止爪は前記中央部分の表面と面一となる高さでこの中央部分から外周側に放射状に突出した複数の突片であることを特徴とする椅子の上張地の端末位置決め構造。
- 前記段部は前記中央部分とその周囲の部分との間に設けられた周回する溝によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の椅子の上張地の端末位置決め構造。
- 前記段部は、その段差が前記緊締用紐を含む前記上張地の周縁の厚みよりも高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の椅子の上張地の端末位置決め構造。
- 脚に支持される座ベース部材に対し着座面を形成する座本体が相対移動可能な椅子であって、前記座ベース部材に一の係合部が設けられると共に、前記座本体を構成する前記芯材には操作レバーが形成され、該操作レバーは前記一の係合部と係合する他の係合部を有すると共にこの他の係合部を前記一の係合部に係合させる位置と係合させない位置との間を移動可能とされている椅子に対し、前記操作レバーに前記段部および前記脱落防止爪を設け、前記クッション材と芯材とをくるむように前記上張地が被せられてから前記緊締用紐を前記段部に引っ掛けた状態で締め込むことによってこれら段部に沿うように緊締すると共にこの緊締力を利用して前記操作レバーの前記係合位置までの復帰力を付与しまたは補助することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の椅子の上張地の端末位置決め構造。
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