JP4254603B2 - レベンソン型位相シフトマスク及びその製造方法 - Google Patents
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Description
図1に示したレベンソン型位相シフトマスク1は、隣接するシフター開口部21c,22cに両側から挟まれた遮光部パターン23cが遮光膜パターン52bを備えており、この遮光膜パターン52bがアンダーカットを有さないものであり、かつ、該遮光部パターン23cにバイアス補正αを施したタイプである。以下、これをタイプ1と呼ぶ。
図2に示したレベンソン型位相シフトマスク1Aは、隣接するシフター開口部21d,22dに両側から挟まれた遮光部パターン23dが遮光膜を有しないものであり、かつ、該遮光部パターン23dにバイアス補正βを施したタイプである。以下、これをタイプ2と呼ぶ。
図3に示したレベンソン型位相シフトマスク1Bは、隣接する非シフター開口部25e,26eに両側から挟まれた遮光部パターン23eにバイアス補正γを施したタイプである。以下、これをタイプ3と呼ぶ。
ピッチ:760nm(フォトマスク上)
シャロートレンチ:0nm
アンダーカット:100nm(フォトマスク上)
露光波長:193nm
NA:0.78
σ:0.4
露光倍率:4倍
フォーカス:ジャストフォーカス
次に、図6の(a)〜(i)を参照して、タイプ1及びタイプ2のレベンソン型位相シフトマスクを製造するための方法について説明する。レベンソン型位相シフトマスクの構造はシングルトレンチで示してある。
次に、レジストパターン62a,62bをマスクにして、透明基板41をウェットエッチングにてエッチングし、図6(f)に示すようにアンダーカットを有する掘り込み43を形成する(工程S6)。
本発明のレベンソン型位相シフトマスクを用いてウエハ上にレジストパターンを形成した実施例1について説明する。まず、タイプ1のレベンソン型位相シフトマスク1を上述の製造方法により作製した。このとき、作製したマスクの遮光膜パターンの剥がれによる欠陥は発生しなかった。
ピッチ: 760nm
掘り込み幅L1: 531nm
遮光部の幅L2: 398nm
アンダーカット長さL3: 100nm
掘り込み深さL4: 172nm
続いて、シリコン基板上に、反射防止膜、レジストを塗布し、露光装置を用いてレジストの露光を行った。露光条件は以下の通りとした。
NA:0.78
σ:0.4
露光倍率:4倍
バイアス補正量α: 69nm
この後、現像を行い、レジストパターンを形成した。
本発明のレベンソン型位相シフトマスクを用いてウエハ上にレジストパターンを形成した例を示す。図2に示すレベンソン型位相シフトマスク1Aを上述の製造方法により作製した。この時、作製したマスクの遮光膜パターンの剥がれによる欠陥は発生しなかった。
ピッチ: 760nm
掘り込み幅L1: 569nm
遮光部の幅L2: 322nm
アンダーカット長さL3: 100nm
掘り込み深さL4: 172nm
続いて、シリコン基板上に、反射防止膜、レジストを塗布し、露光装置を用いてレジストの露光を行った。露光条件は以下の通りとした。
NA:0.78
σ:0.4
露光倍率:4倍
バイアス補正量β:31nm
この後、現像を行い、レジストパターンを形成した。
本発明のレベンソン型位相シフトマスクを用いてウエハ上にレジストパターンを形成した例を示す。図3に示すレベンソン型位相シフトマスク1Bを常法のフォトリソグラフィプロセス(例えば特許文献1に記載された方法)を用いて作製した。この時、作製したマスクの遮光膜パターンの剥がれによる欠陥は発生しなかった。
ピッチ: 760nm
遮光部の幅L2: 286nm
アンダーカット長さL3: 100nm
掘り込み深さL4: 172nm
続いて、シリコン基板上に、反射防止膜、レジストを塗布し、露光装置を用いてレジストの露光を行った。露光条件は以下の通りとした。
NA:0.78
σ:0.4
露光倍率:4倍
バイアス補正量γ:13nm
この後、現像を行い、レジストパターンを形成した。
11,41…透明基板、
12,51…遮光膜(クロム膜)、
12a,12b,51a,51b,51e,51f,52a,52b,53a…遮光膜パターン(遮光膜)、
13,21e,22e,44a…非シフター開口部、
14,21a,22a,21c,22c,21d,22d,44b,45b,46b…シフター開口部、
15…シャロートレンチ、
16…アンダーカット、
17…シフター開口部からの透過光と非シフター開口部からの透過光との位相差に相当する掘り込み量、
18…クロムCD、
19…ピッチ、
23a,23c,23d,23e…遮光部パターン(同種類の開口部に挟まれた部分のパターン)、
23b,25b,26b,23f,25f,26f…レジストCD、
α,β,γ…バイアス補正量、
31…同種類の開口部が隣接するパターンの所望するレジストCD値、
61,62,63…レジスト層、
61a,61b,62a,62b,63a…レジストパターン、
100…ブランクマスク。
Claims (7)
- 透明基板上に形成された遮光部と開口部を有し、前記開口部の透明基板を部分的に掘り込むか又は前記開口部の透明基板上に透明膜を部分的に上置きして形成されたシフター開口部と非シフター開口部とが繰り返し存在し、前記シフター開口部により透過光の位相を反転させるレベンソン型位相シフトマスクにおいて、
隣接する同種類の開口部に両側から挟まれた遮光部パターンを有し、マスクの設計デザインで定められた所定の設計線幅に対して前記遮光部パターンを所定量だけ両側へ広げるバイアス補正を施してなり、シフター開口部と非シフター開口部とに挟まれた遮光部パターンがシフター開口部側にアンダーカットを有し、かつ前記バイアス補正を施した遮光部パターンがアンダーカットを有さないことを特徴とするレベンソン型位相シフトマスク。 - 透明基板上に形成された遮光部と開口部を有し、前記開口部の透明基板を部分的に掘り込むか又は前記開口部の透明基板上に透明膜を部分的に上置きして形成されたシフター開口部と非シフター開口部とが繰り返し存在し、前記シフター開口部により透過光の位相を反転させるレベンソン型位相シフトマスクにおいて、
隣接する同種類の開口部に両側から挟まれた遮光部パターンを有し、マスクの設計デザインで定められた所定の設計線幅に対して前記遮光部パターンを所定量だけ両側へ広げるバイアス補正を施してなり、シフター開口部と非シフター開口部とに挟まれた遮光部パターンがシフター開口部側にアンダーカットを有し、かつ前記バイアス補正を施した遮光部パターンが遮光膜を有さないことを特徴とする位相シフトマスク。 - 透明基板上に形成された遮光部と開口部を有し、前記開口部の透明基板を部分的に掘り込むか又は前記開口部の透明基板上に透明膜を部分的に上置きして形成されたシフター開口部と非シフター開口部とが繰り返し存在し、前記シフター開口部により透過光の位相を反転させるレベンソン型位相シフトマスクの製造方法において、
透明基板上に形成された遮光膜をパターンエッチングし、隣接する同種類の開口部に両側から挟まれる遮光部パターンが形成されるべき領域にバイアス補正を施した遮光膜パターンを形成し、
前記遮光膜パターンの上に両側にアンダーカット量分だけ広げたレジストパターンを形成し、
前記レジストパターンをマスクにしてエッチングにより前記透明基板を掘り込み、前記レジストパターンに対してアンダーカットを形成し、前記レジストパターンのレジストを除去することを特徴とするレベンソン型位相シフトマスクの製造方法。 - 前記レジストパターンのレジストを除去した後に、隣接する同種類の開口部に両側から挟まれる前記遮光部パターンを除いて前記遮光膜パターンを被覆するレジストパターンを形成し、前記遮光部パターンの遮光膜をエッチングにより除去し、前記レジストパターンのレジストを除去することを特徴とする請求項3記載の方法。
- 遮光膜をパターン成膜して透明基板上に形成された遮光部と開口部を有し、前記開口部の透明基板を部分的に掘り込むか又は前記開口部の透明基板上に透明膜を部分的に上置きして形成されたシフター開口部と非シフター開口部とが繰り返し存在し、前記シフター開口部により透過光の位相を反転させるレベンソン型位相シフトマスクの製造方法において、
透明基板上に形成された遮光膜をパターンエッチングし、隣接する同種類の開口部に両側から挟まれる遮光部パターンが形成されるべき領域から遮光膜を除去し、
前記遮光膜除去領域の上にバイアス補正を施して両側にアンダーカット量分だけ広げたレジストパターンを形成し、
前記レジストパターンをマスクにしてエッチングにより前記透明基板を掘り込み、前記レジストパターンに対してアンダーカットを形成し、前記レジストパターンのレジストを除去することを特徴とするレベンソン型位相シフトマスクの製造方法。 - 隣接するシフター開口部に両側から挟まれるか、または隣接する非シフター開口部に両側から挟まれる遮光部パターンの所定の露光条件での転写寸法をバイアス補正量の関数として表わし、前記遮光部パターンが所望の転写寸法で得られるようにバイアス補正量を決定することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項記載の方法。
- 前記バイアス補正量を決定する処理は、半導体ウエハ上への転写シミュレーションによるものであることを特徴とする請求項6記載の方法。
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