JP4253975B2 - Egrガス冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内燃機関のEGRガスを冷却するEGRガス冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ディーゼルエンジン等において、燃焼時に発生する窒素酸化物(NOx)を低減するため、排気ガスの一部を排気系から取り出し、吸気系に還流させるEGR(Exhaust Gas Recirculation:排気再循環)装置が知られている。窒素酸化物は、高温の燃焼ガスのもとでガス中の酸素と窒素とが反応して生成されるため、このEGR装置は排気ガスを吸気系に還流させることにより燃焼温度を下げて窒素酸化物の生成を低減させるものである。そして、このEGR装置にあっては、吸気側に還流されるEGRガスの温度が高すぎると、EGRガスの体積が増加して新規の吸入空気量の割合が減少し、吸気温度が低下しないために窒素酸化物生成の抑制が促進されないとともに燃費が悪化するため、EGRガスを冷却することが必要になる。
【0003】
そこで、近年では、EGRガスを冷却するために、エンジンの吸気通路と排気通路とを連結するEGR通路にEGRガス冷却装置を設置したEGR装置が提供されている。このEGRガス冷却装置としては、一般に多管式のEGRガス冷却装置が利用される。図11は従来の多管式EGRガス冷却装置の一例を示すもので、筒状の熱交換部70の内部は、側面に設けられた冷却媒体導入口76a及び冷却媒体排出口76bを介して冷却媒体が通流するようになっており、且つ、筒状の熱交換部70の両端を夫々閉塞する隔壁72a,72bに端部附近が固着された複数本の伝熱管群74が配設されている。ここで、EGRガスの圧力損失を考慮すると、EGRパイプ4の内周の断面積と各伝熱管74の内周の断面積の総和は少なくとも等しいことが望ましく、且つ、筒状の熱交換部70の内部には冷却媒体を通流させる空間を確保することが必要であるため、筒状の熱交換部70の断面積は必然的にEGRパイプ4の断面積より大きくなる。さらに、冷却効率を向上させるために熱交換部70内になるべく多量の冷却媒体を通流させるには、熱交換部70内に冷却媒体が通流する空間を充分に確保する必要があり、熱交換部70の断面積はEGRパイプ4の断面積より一層大きくなる。そこで、筒状の熱交換部70内の伝熱管74内部にEGRガスを分配して導入するため、及び、伝熱管74内部のEGRガスを収集してEGRパイプ4に排出するために、筒状の熱交換部70の両端部の隔壁72a,72bの外側にボンネット部材80a,80bが固着されている。ボンネット部材80a,80bは、内周面が熱交換部70の両端部側に向けて拡径されており、EGRパイプ4と熱交換部70の両端部の夫々とを連結している。そして、隔壁72aとボンネット部材80aとで上流側EGRガス室90aが形成され,隔壁72bとボンネット部材80bとで下流側EGRガス室90bが形成されている。したがって、上流側EGRガス室90aを介して筒状の熱交換部70に導入されたEGRガスは、複数本の伝熱管内74を並列に流れ、その周囲を囲む冷却媒体によって冷却されたのち、下流側EGRガス室90bを介してEGRパイプ4に排出される(特開平10−318050号公報、特開平9−89491号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、EGRガスには多量の水分が含まれているため、EGRガスを冷却した場合には凝縮水が発生する。特に、冬季やエンジンの始動直後のように、冷却媒体の温度が低く、EGRガス冷却装置自体が冷えている時には、EGRガスと冷却媒体との温度差が大きいため、EGRガスが過冷却されて多量の凝縮水が発生する。そして、この凝縮水にEGRガス中に含まれる硫黄成分が溶解して硫酸が生成される。上記のような従来の多管式EGRガス冷却装置では、上流側EGRガス室90a,下流側EGRガス室90bには、隔壁72a,72bとボンネット部材80a,80bの内周面とで凹状空間Cが形成されており、この凹状空間Cに硫酸を含んだ凝縮水10が溜まる構造となっている。この凹状空間Cに溜まった凝縮水10は、EGRガスが高温になるにつれてある程度の量は蒸発するものの、その全量が蒸発しきれずに凹状空間Cに残留してしまう。
【0005】
このように、EGRガスの冷却により発生する凝縮水10が、EGRガス室内の凹状空間Cに多量に溜まってしまうと、EGRガス冷却装置自体が、その軸線が水平方向に対して傾斜するように車両に搭載される場合において、伝熱管74の開口端部が凝縮水10で閉塞されることにより、熱交換部70内でのEGRガスの流れが阻害され、EGRガス冷却装置の冷却性能が低下してしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、EGRガスの冷却によって発生する凝縮水が溜まり得る量を低減させて、冷却性能の低下を防止するEGRガス冷却装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るEGRガス冷却装置は、内燃機関の排気系から排気ガスの一部を取り出し吸気系へ還流させるEGRガス通路の途中に設けられるEGRガス冷却装置は、前記EGRガス通路の上流側に連通する上流側EGRガス室と、前記EGRガス通路の下流側に連通する下流側EGRガス室と、前記上流側EGRガス室の内部空間と前記下流側EGRガス室の内部空間とを連通するとともに内部にEGRガスが流通する複数の伝熱管と、前記上流側EGRガス室と前記下流側EGRガス室との間において、前記伝熱管の周囲に形成された冷却媒体通路と、から構成され、前記上流側EGRガス室が前記下流側EGRガス室より鉛直下側に位置するように前記伝熱管の軸線が水平方向に対して若干傾斜して車両に搭載され、前記上流側EGRガス室は、前記EGRガス冷却装置が車両に搭載された際において、前記上流側EGRガス室内に溜まり得る最大量の凝縮水の水面と、前記伝熱管のうち最も鉛直下方に位置する伝熱管における前記水面側の開口端部内周縁の最下点と、が一致するか、又は、前記水面が前記最下点より鉛直下側に離間するよう形成されたことを特徴とする。
【0008】
【発明の作用と効果】
本発明に係るEGRガス冷却装置によれば、上流側EGRガス室が、車両搭載時において、上流側EGRガス室内に溜まり得る最大量の凝縮水の水面と、伝熱管のうち最も鉛直下方に位置する伝熱管の水面側の開口端部内周縁の最下点とが一致するか、又は、凝縮水の水面が伝熱管のうち最も鉛直下方に位置する伝熱管の開口端部内周縁の最下点より鉛直下側に位置することにより、伝熱管の開口端部が凝縮水で閉塞されることがないので、EGRガスの流れが阻害されず、冷却性能の低下を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて詳述する。
(第1の実施の形態)
以下、第1の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
【0010】
図1は本第1の実施の形態に係るEGRガス冷却装置の全体構成を示す縦断側面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は伝熱管24を示す一部を省略した一部縦断側面図、図4は本第1の実施の形態に係るEGRガス冷却装置を車両に搭載した際の要部を示す中央を省略した縦断側面図、図5はボンネット部材30aの全体を示す斜視図、図6は本第1の実施の形態に係るEGRガス冷却装置を車両に搭載した際の凹状空間Aに最大量の凝縮水が溜まった様子を示す縦断側面図である。
【0011】
図1に示されるように、EGRガス冷却装置1は、大略すると熱交換部2と上流側EGRガス室3aと下流側EGRガス室3bとにより構成されている。
【0012】
熱交換部2は、主に、筒体20,チューブシート22a,22b,伝熱管24等により構成されている。
【0013】
筒体20は、オーステナイト系ステンレス鋼からなり、両端が開口して断面が円形を成す中空円柱部材で構成されている。筒体20の両端附近の側面には、冷却水用導入口及び冷却水排出口が穿設され、この冷却水用導入口及び冷却水排出口の周縁に、オーステナイト系ステンレス鋼からなる冷却水用導入管26a及び冷却水用排出管26bの開口端部を拡径して形成されたフランジ部がNiろう付けされており、冷却媒体であるエンジン冷却水を筒体20内部に導入及び排出するよう構成されている。筒体20の両端外周縁には、チューブシート22a,22bの内周縁がNiろう付けされており、筒体20の両端開口部をぞれぞれ閉塞して、筒体20内部を冷却水が通流するよう構成されている。
【0014】
図2に示されるように、チューブシート22a,22bは、オーステナイト系ステンレス鋼で成形され、伝熱管24を放射状に配列して挿通固着するべく、伝熱管24の外径に略等しい直径を有する貫通孔23が放射状に穿設されている。
【0015】
伝熱管24は、オーステナイト系ステンレス鋼からなる中空円柱部材で構成されている。図3に示されるように、EGRガスの上流側の開口端部がEGRガスの上流側に向かってテーパ状に拡管されており、EGRガスが各伝熱管24内に流入し易く構成されている。また、側面には外周面側から螺旋状に溝加工を施すことによって内周面側に螺旋状の突条27が形成されており、伝熱管24内を流れるEGRガスに旋回力を与えて強制的に乱流を発生させることにより、伝熱性能が高められている。そして、両端部附近の外周面がそれぞれチューブシート22a,22bに穿設された貫通孔23の内周面にNiろう付けされ、筒体20の軸線21に沿って並列に配列されて、後述する上流側EGRガス室3aの内部空間と下流側EGRガス室3bの内部空間とを連通している。さらに、伝熱管24の周囲の空間が冷却媒体通路である冷却水通路28となり、伝熱管24の周囲が冷却水によって囲まれている。
【0016】
上流側EGRガス室3a,下流側EGRガス室3bは、チューブシート22a,22b,ボンネット部材30a,30bにより構成されている。
【0017】
ボンネット部材30a,30bは、オーステナイト系ステンレス鋼からなり、円形断面形状を保ちつつ内周面が一端の開口端部側から他端の開口端部側に向けて拡径されている。ボンネット部材30aの小径側の開口端部内周は、内燃機関(図示せず)の排気通路(図示せず)に連通する上流側EGRパイプ4aの開口端部外周にNiろう付けされて、EGRガス導入口31aを形成し、ボンネット部材30bの小径側の開口端部内周は、内燃機関(図示せず)の吸気通路(図示せず)に連通する下流側EGRパイプ4bの開口端部外周にNiろう付けされて、EGRガス排出口31bを構成している。そして、ボンネット部材30a,30bの大径側の開口端部内周は、熱交換部2の両端に固着されたチューブシート22a,22bにNiろう付けされてる。したがって、チューブシート22a,22bとボンネット部材30a,30bとにより、上流側EGRガス室3a,下流側EGRガス室3bが形成されている。
【0018】
尚、図1に示されるように、本第1の実施の形態では、EGRパイプ4a,4bは、EGRガス冷却装置1が配設される附近において、その軸線が筒体20の軸線21に平行になるよう直線状に形成されており、EGRパイプ4aは直線部分よりEGRガスの上流側が低くなるように屈曲して形成され、EGRパイプ4bは直線部分よりEGRガスの下流側が低くなるように屈曲して形成されている。したがって、EGRガス冷却装置1とEGRパイプ4a,4bとで形成される系において、EGRガス冷却装置1が最も高い位置に配設されている。さらに、図4に示されるように、EGRパイプ4a,4bは、EGRガス冷却装置1が配設される直線部分が、EGRガスの上流側が下流側より低くなるように水平方向に対して若干傾斜して車両に搭載されている。したがって、EGRガス冷却装置1は、上流側EGRガス室3aが下流側EGRガス室3bより鉛直下側に位置しており、筒体20の軸線21及び伝熱管24の軸線(図示せず)が水平方向に対して若干傾斜して車両に搭載されている。
【0019】
ここで、ボンネット部材30a,30bの各々の形状について詳述する。
【0020】
図4及び図5に示されるように、ボンネット部材30a,30bのうち、EGRガスの上流側に配設されるボンネット部材30aは、大径側(熱交換部2側)の開口部の中心32aが筒体20の軸線21上に位置しており、小径側(EGRパイプ4a側)の開口部の中心34aが筒体20の軸線21に対して鉛直下方にオフセットして形成されている。さらに、ボンネット部材30aは、小径側の開口部から大径側の開口部に向かって、第1円筒部T1と斜円錐台形状部T2と第2円筒部T3とから構成されている(ここで、斜円錐台形状とは、斜円錐を頂点を通らない底面に平行な平面で切り、頂点を含む部分を除いてできる形状を示す)。第1円筒部T1では、その軸線が筒体20の軸線21に対して平行であり、内径がEGRパイプ4aの外径に略等しく形成されて、この部位でEGRパイプ4aが固着されている。斜円錐台形状部T2では、小径側の開口部から大径側の開口部に向かって、母線と円形底面とが垂直であるような斜円錐台状に内周面が拡径されるとともに、円形底面に垂直な母線が筒体20の軸線21に対して平行であり、且つ、母線のうちで最も鉛直下方に位置するよう形成されている。また、第2円筒部T3との境界部附近の下部においては、母線に対して所定の傾斜角をなして段差状に若干拡管されている。第2円筒部T3では、その軸線が筒体20の軸線21と同軸上に位置しており、内径がチューブシート22aの外径に略等しく形成されて、この部位でチューブシート22aが固着されている。そして、ボンネット部材30aの大径側開口部の中心32a及び小径側開口部の中心34aを含む鉛直縦断面における2本の内側線のうち鉛直下側の内側線36aが、伝熱管24のうち最も鉛直下方に位置する伝熱管24aにおけるEGRガス上流側の開口端部内周縁の最下点25aより鉛直下側に位置するよう構成されている。また、この内側線36aは、斜円錐台形状部T2で段差状に拡管されている部位以外の大部分では、筒体20の軸線21に対して平行となっており、水平方向に対して若干傾斜している。尚、第1円筒部T1,斜円錐台形状部T2,第2円筒部T3の夫々の境界部の内周面は、滑らかに連続して形成されている。
【0021】
したがって、上流側EGRガス室3a内には、ボンネット部材30aが斜円錐台形状部T2で下部が段差状に拡管されていることにより、段差状の拡管が立ち下がる部位とチューブシート22aとの間において、ボンネット部材30aの内周面とチューブシート22aとで凹状空間Aが形成されている。
【0022】
一方、EGRガスの下流側に配設されるボンネット部材30bは、従来のEGRガス冷却装置のボンネット部材80a,80bと基本的には同一構成を成しており、大径側(熱交換部2側)の開口部の中心32bと小径側(EGRパイプ4b側)の開口部の中心34bとが、筒体20の軸線21と同軸上に位置しており、小径側の開口部、即ちEGRガス排出口31bの内周縁の最下点が、伝熱管24のうち最も鉛直下方に位置する伝熱管24aにおけるEGRガス下流側の開口端部内周縁の最下点25bより鉛直上側に位置している。さらに、ボンネット部材30bは、小径側の開口部から大径側の開口部に向かって、第1円筒部S1と円錐台形状部S2と第2円筒部S3とから構成されている(ここで、円錐台形状とは、直円錐を頂点を通らない底面に平行な平面で切り、頂点を含む部分を除いてできる形状を示す)。第1円筒部S1では、その軸線が筒体20の軸線21と同軸上に位置しており、内径がEGRパイプ4bの外径に略等しく形成されて、この部位でEGRパイプ4bが固着されている。円錐台形状部S2では、小径側の開口部から大径側の開口部に向かって、筒体20の軸線21と同軸状の円錐台状に内周面が拡径されている。第2円筒部S3では、その軸線が筒体20の軸線21と同軸上に位置しており、内径がチューブシート22bの外径に略等しく形成されて、この部位でチューブシート22bが固着されている。尚、第1円筒部S1,斜円錐台形状部S2,第2円筒部S3の夫々の境界部の内周面は、滑らかに連続して形成されている。
【0023】
したがって、下流側EGRガス室3b内には、ボンネット部材30bが円錐台形状部S2で円錐台状に内周面が拡径されていることにより、円錐台形状部S2及び第2円筒部S3において、ボンネット部材30bの内周面とチューブシート22bとで凹状空間Bが形成されている。
【0024】
尚、上流側EGRガス室3aにおける凹状空間Aの軸線21方向の長さは、下流側EGRガス室3bにおける凹状空間Bの軸線21方向の長さよりも短く形成されている。
【0025】
さらに、ボンネット部材30aにおけるEGRパイプ4a側の開口端部と熱交換部2側の開口端部との距離Laが、ボンネット部材30bにおけるEGRパイプ4b側の開口端部と熱交換部2側の開口端部との距離Lbよりも長く設定されている。
【0026】
以下、上記構成によるEGRガス冷却装置の作用及び効果について説明する。
【0027】
上記構成とされたEGRガス冷却装置1によれば、EGRガスは、上流側EGRパイプ4aから上流側EGRガス室3aの内部空間を介して熱交換部2内の各伝熱管24へ分配され、伝熱管24内を通過しながら伝熱管24の周囲を囲む冷却水によって冷却された後、下流側EGRガス室3bの内部空間にて集合されて下流側EGRパイプ4bに排出される。一方、冷却水は、冷却水用導入口26aから筒体20内に導入されて、伝熱管24の周囲の冷却水通路28を通流した後、冷却水用排出口26bから排出される。
【0028】
このようにEGRガスを冷却すると、上述のごとく凝縮水10が発生するが、本第1の実施の形態に係るEGRガス冷却装置1によれば、図6に示されるように、チューブシート22aとボンネット部材30aの内周面とで形成される凹状空間Aが凝縮水10で満たされた場合、即ち、上流側EGRガス室3a内に溜まり得る最大量の凝縮水が溜まった場合において、内側線36aの大部分が水平方向に対して若干傾斜していることにより、凝縮水10の水面12は、内側線36a上で、且つ、段差状の拡管が立ち下がる部位まで達する。ところが、内側線36aが、伝熱管24aにおけるEGRガス上流側の開口端部内周縁の最下点25aより鉛直下側に形成されていることにより、凝縮水10の水面12は、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25aよりも鉛直下側に離間している。したがって、伝熱管24aの開口端部が凝縮水10によって閉塞されることがないので、EGRガスの流れが阻害されず、EGRガス冷却装置1の冷却効率の低下を防止することができる。
【0029】
さらに、凹状空間Aが凝縮水10で満たされた後にも凝縮水が発生し続ける場合において、内側線36a上で、且つ、段差状の拡管が立ち下がる部位が、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25aより鉛直下側に形成されているとともに、EGRパイプ4aが直線部分よりEGRガス上流側が低くなるように屈曲して形成されていることにより、凝縮水10は、EGRパイプ4a側、即ち、内燃機関の排気通路側に溢れ出す。したがって、上流側EGRガス室3a内で発生した凝縮水10が、伝熱管24内を通って下流側EGRガス室3b側に流れ込むことがないので、凹状空間Bに溜まる凝縮水10の水面12を低く保つことができ、EGRガスの流れが阻害されることが抑制され、EGRガス冷却装置1の冷却効率の低下を防止することができる。また、凹状空間Aから溢れ出した凝縮水10が排気通路側に流れると、排気通路内の温度は高温であるために、溢れ出した凝縮水10が蒸発し易いという利点が得られる。
【0030】
さらに、上流側EGRガス室3aが、下流側EGRガス室3bより鉛直下側に位置するように筒体20の軸線21及び伝熱管24の軸線が水平方向に対して若干傾斜して車両に搭載されていることにより、伝熱管24内で発生した凝縮水10は、傾斜に沿って上流側EGRガス室3a側に向かって流れるので、下流側EGRガス室3b側に凝縮水10が流れることはない。したがって、EGRガス冷却装置1が、筒体20の軸線21及び伝熱管24の軸線が水平方向に車両に搭載された場合に比べて、下流側EGRガス室3bに流れ込む凝縮水10の量が低減されるので、凹状空間Bに溜まる凝縮水10の水面12を低く保つことができ、EGRガスの流れが阻害されることが抑制され、EGRガス冷却装置1の冷却効率の低下を防止することができる。
【0031】
さらに、ボンネット部材30aの内側線36aが、伝熱管24aにおけるEGRガス上流側の開口端部内周縁の最下点25aより鉛直下側に位置しているのに対して、ボンネット部材30bのEGRガス排出口31bの内周縁の最下点が、伝熱管24aにおけるEGRガス下流側の開口端部内周縁の最下点25bより鉛直上側に位置しており、且つ、ボンネット部材30aにおける凹状空間Aの軸線21方向の長さは、ボンネット部材30bにおける凹状空間Bの軸線21方向の長さよりも短く形成されていることにより、上流側EGRガス室3aにおける凹状空間Aの容積は、従来のものと基本的に同一構成を有する下流側EGRガス室3bにおける凹状空間Bの容積より遥かに縮小されている。これにより、凹状空間Aに溜まった少量の凝縮水10は、EGRガスが高温になるにつれて簡単に蒸発し、残留することがないので、凝縮水10の水面12を一層低く保つことができ、従来のものに比べて、EGRガスの流れが阻害されることが抑制され、EGRガス冷却装置1の冷却効率の低下を防止することができる。
【0032】
さらに、一般に、ボンネット部材30aにおけるEGRパイプ4a側の開口部の中心34aと熱交換部2側の開口部の中心32aとがオフセットしている場合には、ボンネット部材30bのごとくEGRパイプ側の開口部の中心と熱交換部側の開口部の中心とが同軸上に位置するよう形成された従来のものに比べて、EGRガスの拡散が不均一になる。しかしながら、本第1の実施の形態に係るEGRガス冷却装置1によれば、ボンネット部材30aにおけるEGRパイプ4a側の開口端部と熱交換部2側の開口端部との距離Laが、従来のものと基本的に同一構成を有するボンネット部材30bにおけるEGRパイプ4b側の開口端部と熱交換部2側の開口端部との距離Lbよりも長く設定されている。このことにより、EGRガスが不均一に拡散されることが防止され、伝熱管24の夫々に均一にEGRガスが分配される。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について図7に基づいて説明する。
【0033】
本第2の実施の形態も上記第1の実施の形態と同様に、EGRガスを冷却するEGRガス冷却装置に本発明を適用したものであり、上記第1の実施の形態と基本的には同一の構成である。なお、上記第1の実施の形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0034】
図7は本第2の実施の形態に係るEGRガス冷却装置の要部を示す中央を省略した縦断側面図、図8は凹状空間A’,B’に最大量の凝縮水が溜まった様子を示す縦断側面図である。
【0035】
図7に示されるように、本第2の実施の形態に係るEGRガス冷却装置1においては、熱交換部2,EGRガスの上流側に配設されるボンネット部材50aは、上記第1の実施の形態と同一構成を成しているが、EGRガスの下流側に配設されるボンネット部材50bが、EGRガスの上流側に配設されるボンネット部材50aと同一形状を成している点と、EGRパイプ4a,4bが、上記第1の実施の形態と同一形状を成しているものの、直線部分が水平方向に対して平行に車両に搭載され、筒体20の軸線21が水平方向に沿うよう傾斜せずに車両に搭載されている点で、上記第1の実施の形態と異なっている。
【0036】
即ち、ボンネット部材50a,50bは、大径側(熱交換部2側)の開口部の中心52a,52bが筒体20の軸線21上に位置しており、小径側(EGRパイプ4a,4b側)の開口部の中心54a,54bが筒体20の軸線21に対して鉛直下側にオフセットして形成されている。さらに、ボンネット部材50a,50bは、小径側の開口部から大径側の開口部に向かって、第1円筒部T1’,S1’と斜円錐台形状部T2’,S2’と第2円筒部T3’,S3’とから構成されている。第1円筒部T1’,S1’では、その軸線が筒体20の軸線21に対して平行であり、内径がEGRパイプ4a,4bの外径に略等しく形成されて、この部位でEGRパイプ4a,4bが固着されいる。斜円錐台形状部T2’,S2’では、小径側の開口部から大径側の開口部に向かって、母線と円形底面とが垂直であるような斜円錐台状に内周面が拡径されるとともに、円形底面に垂直な母線が筒体20の軸線21に対して平行であり、且つ、母線のうちで最も鉛直下方に位置するよう形成されている。また、第2円筒部T3’,S3’との境界部附近の下部においては、母線に対して所定の傾斜角をなして段差状に若干拡管されている。第2円筒部T3’,S3’では、その軸線が筒体20の軸線21と同軸上に位置しており、内径がチューブシート22a,22bの外径に略等しく形成されて、この部位でチューブシート22a,22bが固着されている。そして、ボンネット部材50a,50bの大径側開口部の中心52a,52b及び小径側開口部の中心54a,54bを含む鉛直縦断面における2本の内側線のうち鉛直下側の内側線56a,56bが、伝熱管24のうち最も鉛直下方に位置する伝熱管24aにおけるEGRガス上流側の開口端部内周縁の最下点25a及びEGRガス下流側の開口端部内周縁の最下点25bより鉛直下側に位置するよう構成されている。尚、EGRパイプ4a,4bは、開口端部内周縁の最下点42a,42bが伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に位置するように肉厚が設定されている。尚、第1円筒部T1’,S1’,斜円錐台形状部T2’,S2’,第2円筒部T3’,S3’の夫々の境界部の内周面は、滑らかに連続して形成されている。
【0037】
したがって、上流側EGRガス室5a,下流側EGRガス室5b内には、ボンネット部材50a,50bが斜円錐台形状部T2’,S2’で下部が段差状に拡管されていることにより、EGRパイプ4a,4bの開口端部壁面44a,44bとボンネット部材50a,50bの内周面とチューブシート22a,22bとで凹状空間A’,B’が形成されている。
【0038】
上記構成とされたEGRガス冷却装置1によれば、図8に示されるように、凹状空間A’,B’が凝縮水10で満たされた場合、即ち、上流側EGRガス室5a,下流側EGRガス室5b内に溜まり得る最大量の凝縮水が溜まった場合において、EGRパイプ4a及び4bが、EGRガス冷却装置1が配設されて水平方向に対して平行な直線部分より上流側及び下流側が低くなるよう屈曲して形成されていることにより、凝縮水10の水面12は、EGRパイプ4a,4bの開口端部内周縁の最下点42a,42bまで達する。ところが、内側線56a,56bが、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に位置するよう構成されているとともに、EGRパイプ4a,4bが、開口端部内周縁の最下点42a,42bが伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に位置するように肉厚が設定されていることにより、凝縮水10の水面12は、伝熱管24aの開口端部内周の最下点25a,25bよりも鉛直下側に離間している。したがって、上流側EGRガス室5a側及び下流側EGRガス室5b側の双方において、伝熱管24aの開口端部が凝縮水10によって閉塞されることがなく、上記第1の実施の形態に比べて、一層、EGRガス冷却装置1の冷却性能低下の防止を促進することができる。
【0039】
さらに、上流側EGRガス室5a内の凹状空間A’が凝縮水10で満たされた後にも凝縮水が発生し続ける場合において、EGRパイプ4aが、開口端部内周縁の最下点42aが伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25aより鉛直下側に位置するように肉厚が設定されており、且つ、水平方向に対して平行な直線部分より上流側が低くなるよう屈曲して形成されていることにより、凝縮水10は、EGRパイプ4a側、即ち、内燃機関の排気通路側に溢れ出す。したがって、排気通路内の温度は高温であるために、溢れ出した凝縮水10が蒸発し易いという利点が得られる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について図9に基づいて説明する。
【0040】
本第3の実施の形態も上記第1及び第2の実施の形態と同様に、EGRガスを冷却するEGRガス冷却装置に本発明を適用したものであり、上記第1及び第2の実施の形態と基本的には同一の構成である。なお、上記第1及び第2の実施の形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0041】
図9は本第3の実施の形態に係るEGRガス冷却装置の要部を示す中央を省略した縦断側面図、図10は凹状空間A”,B”に最大量の凝縮水が溜まった様子を示す縦断側面図である。
【0042】
本第3の実施の形態に係るEGRガス冷却装置1においては、熱交換部2、及び、EGRパイプ4a,4bは上記第1及び第2の実施の形態と同一構成を成しているが、ボンネット部材60a,60bの形状が上記第1及び第2の実施の形態と異なっている。尚、本第3の実施の形態に係るEGRガス冷却装置1は、上記第2の実施の形態と同様に、筒体20の軸線21が水平方向に沿うよう傾斜せずに車両に搭載されている。
【0043】
図9に示されるように、ボンネット部材60a,60bは、大径側(熱交換部2側)の開口部の中心62a,62bが筒体20の軸線21上に位置しており、小径側(EGRパイプ4a,4b側)の開口部の中心64a,64bが筒体20の軸線21に対して鉛直下方にオフセットして形成されている。さらに、ボンネット部材60a,60bは、小径側の開口部から大径側の開口部に向かって、第1円筒部T1”,S1”と斜円錐台形状部T2”,S2”と第2円筒部T3”,S3”とから構成されている。第1円筒部T1”,S1”では、その軸線が筒体20の軸線21に対して平行であり、内径がEGRパイプ4a,4bの外径に略等しく形成されて、この部位でEGRパイプ4a,4bが固着されいる。斜円錐台形状部T2”,S2”では、小径側の開口部から大径側の開口部に向かって、母線と円形底面とが垂直であるような斜円錐台状に内周面が拡径されるとともに、円形底面に垂直な母線が筒体20の軸線21に対して平行であり、且つ、母線のうちで最も鉛直下方に位置するよう形成されている。第2円筒部T3”,S3”では、その軸線が筒体20の軸線21と同軸上に位置しており、内径がチューブシート22a,22bの外径に略等しく形成されて、この部位でチューブシート22a,22bが固着されている。そして、ボンネット部材60a,60bの大径側開口部の中心62a,62b及び小径側開口部の中心64a,64bを含む鉛直縦断面における2本の内側線のうち鉛直下側の内側線66a,66bが、伝熱管24のうち最も鉛直下方に位置する伝熱管24aにおけるEGRガス上流側の開口端部内周縁の最下点25a及びEGRガス下流側の開口端部内周縁の最下点25bより鉛直下側に位置するよう構成されている。尚、EGRパイプ4a,4bは、開口端部内周縁の最下点42a,42bが伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に位置するように肉厚が設定されている。尚、第1円筒部T1”,S1”,斜円錐台形状部T2”,S2”,第2円筒部T3”,S3”の夫々の境界部の内周面は、滑らかに連続して形成されている。
【0044】
したがって、上流側EGRガス室6a,下流側EGRガス室6b内には、EGRパイプ4a,4bの開口端部壁面44a,44bとボンネット部材60a,60bの内周面とチューブシート22a,22bとで微小な凹状空間A”,B”が形成されている。
【0045】
上記構成とされたEGRガス冷却装置1によれば、図10に示されるように、凹状空間A”,B”が凝縮水10で満たされた場合、即ち、上流側EGRガス室6a,下流側EGRガス室6b内に溜まり得る最大量の凝縮水が溜まった場合において、EGRパイプ4a及び4bが、EGRガス冷却装置1が配設されて水平方向に対して平行な直線部分より上流側及び下流側が低くなるよう屈曲して形成されていることにより、凝縮水10の水面12は、EGRパイプ4a,4bの開口端部内周縁の最下点42a,42bまで達する。ところが、内側線66a,66bが、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に位置するよう構成されているとともに、EGRパイプ4a,4bが、開口端部内周縁の最下点42a,42bが伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に位置するように肉厚が設定されていることにより、凝縮水10の水面12は、伝熱管24aの開口端部内周の最下点25a,25bよりも鉛直下側に離間している。したがって、上流側EGRガス室5a側及び下流側EGRガス室5b側の双方において、伝熱管24aの開口端部が凝縮水10によって閉塞されることがなく、上記第1の実施の形態に比べて、一層、EGRガス冷却装置1の冷却性能低下の防止を促進することができる。
【0046】
さらに、本第3の実施の形態に係るEGRガス冷却装置1は、ボンネット部材60a,60bの円錐台形状部T2”,S2”で、上記第1及び第2の実施の形態のごとく下部が段差状に拡管されていないことにより、凹状空間A”,B”が、上記第1及び第2の実施の形態における凹状空間A,A’,B’に比べて極めて小さい。したがって、凹状空間A”,B”には、凝縮水10がごく少量しか溜まることがなく、凝縮水10が高温のEGRガスによって蒸発すると、上記第1及び第2の実施の形態に比べて残留し難くなり、より一層、EGRガス冷却装置1の冷却性能低下の防止を促進することができる。
【0047】
さらに、上流側EGRガス室6a内の凹状空間A”が凝縮水10で満たされた後にも凝縮水が発生し続ける場合において、EGRパイプ4aが、開口端部内周縁の最下点42aが伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25aより鉛直下側に位置するように肉厚が設定されており、且つ、水平方向に対して平行な直線部分より上流側が低くなるよう屈曲して形成されていることにより、凝縮水10は、EGRパイプ4a側、即ち、内燃機関の排気通路側に溢れ出す。したがって、排気通路内の温度は高温であるために、溢れ出した凝縮水10が蒸発し易いという利点が得られる。
【0048】
尚、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更して、以下のように実施することもできる。
(1)上記第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態では、凹状空間A,A’,B’が凝縮水で満たされた場合、即ち、上流側EGRガス室3a,5a,5bに、溜まり得る最大量の凝縮水10が溜まった場合において、凝縮水10の水面12が、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に離間する例を示したが、凝縮水10の水面12が、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bに一致するように構成されても、伝熱管24aの開口端部が閉塞されることがなく、従来に比べて冷却効率低下の防止が促進される。
(2)上記第1の実施の形態、及び、第2の実施の形態では、ボンネット部材30a,50a,50bの第1円筒部T1,T1’,S2’において、内周面がEGRパイプ4a,4bの開口端部外周にNiろう付けされているが、ボンネット部材30a,50a,50bの外周面がEGRパイプ4a,4bの開口端部内周にNiろう付けされていても、内側線36a,56a,56bが、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に位置するよう構成されていることにより、凹状空間A,A’,B’が、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bより鉛直下側に位置しており、凝縮水10の水面12が伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25a,25bに達することはなく、冷却効率の低下を防止することができる。
(3)上記第1の実施の形態では、EGRガス冷却装置1が、上流側EGRガス室3aが、下流側EGRガス室3bより鉛直下側に位置するように筒体20の軸線21及び伝熱管24の軸線28が水平方向に対して若干傾斜して車両に搭載された例を示したが、筒体20の軸線21及び伝熱管24の軸線28が水平方向に沿うように車両に搭載されても、従来に比べて冷却効率低下の防止が促進される。
(4)上記第1乃至第3の実施の形態では、凹状空間A,A’,A”が凝縮水で満たされた場合、即ち、上流側EGRガス室3a,5a,6aに溜まり得る最大量の凝縮水10が溜まった場合において、凝縮水10の水面12が、伝熱管24aの開口端部内周縁の最下点25aより鉛直下側に離間しているため、凹状空間A,A’,A”が凝縮水10で満たされた後にも凝縮水10が発生し続ける場合には、凝縮水10は、上流側EGRガス室3a,5a,6aが連通する上流側EGRパイプ4a側、即ち、内燃機関の排気通路側に溢れ出すことで、容易に蒸発させることができる例を示した。そこで、上流側EGRガス室3a,5a,6aに溜まり得る最大量の凝縮水10の水面12と、伝熱管24aにおける上流側の開口端部内周縁の最下点25aとが一致する場合には、伝熱管24aが、EGRガス上流側に比べてEGRガス下流側が高くなるよう傾斜させることで、凹状空間A,A’,A”が凝縮水10で満たされた後に凝縮水10が発生し続けると、凝縮水10は、上流側EGRガス室3a,5a,6aが連通する上流側EGRパイプ4a側、即ち、内燃機関の排気通路側に溢れ出し、容易に蒸発させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るEGRガス冷却装置の全体構成を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】伝熱管24aを示す一部を省略した一部縦断側面図である。
【図4】第1の実施の形態に係るEGRガス冷却装置を車両に搭載した際の要部を示す中央を省略した縦断側面図である。
【図5】ボンネット部材30aの全体を示す斜視図である。
【図6】凹状空間Aに最大量の凝縮水が溜まった様子を示す縦断側面図である。
【図7】第2の実施の形態に係るEGRガス冷却装置の要部を示す中央を省略した縦断側面図である。
【図8】凹状空間A’,B’に最大量の凝縮水が溜まった様子を示す縦断側面図である。
【図9】第3の実施の形態に係るEGRガス冷却装置の要部を示す中央を省略した縦断側面図である。
【図10】凹状空間A”,B”に最大量の凝縮水が溜まった様子を示す縦断側面図である。
【図11】従来の多管式EGRガス冷却装置の一例の全体構成を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 EGRガス冷却装置
2 熱交換部
3a 上流側EGRガス室
3b 下流側EGRガス室
4a,4b EGRガス通路
10 凝縮水
12 水面
24 伝熱管
24a 最も鉛直下方に位置する伝熱管
25a 開口端部内周縁の最下点
28 冷却媒体通路
A 凹状空間

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気系から排気ガスの一部を取り出し吸気系へ還流させるEGRガス通路の途中に設けられるEGRガス冷却装置は、前記EGRガス通路の上流側に連通する上流側EGRガス室と、前記EGRガス通路の下流側に連通する下流側EGRガス室と、前記上流側EGRガス室の内部空間と前記下流側EGRガス室の内部空間とを連通するとともに内部にEGRガスが流通する複数の伝熱管と、前記上流側EGRガス室と前記下流側EGRガス室との間において、前記伝熱管の周囲に形成された冷却媒体通路と、から構成され、前記上流側EGRガス室が前記下流側EGRガス室より鉛直下側に位置するように前記伝熱管の軸線が水平方向に対して若干傾斜して車両に搭載され、前記上流側EGRガス室は、前記EGRガス冷却装置が車両に搭載された際において、前記上流側EGRガス室内に溜まり得る最大量の凝縮水の水面と、前記伝熱管のうち最も鉛直下方に位置する伝熱管における前記水面側の開口端部内周縁の最下点と、が一致するか、又は、前記水面が前記最下点より鉛直下側に離間するよう形成されたことを特徴とするEGRガス冷却装置。
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