JP4253826B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、特に、いわゆる、ダブルゲート構造を有するフォトセンサを指紋照合等の個人情報の識別手段として適用した画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、指紋読取装置は、特開平2−118790号公報、特開平4−352547号公報、特開平7−234837号公報等に記載されているように、ICカードや携帯電話、パーソナルコンピュータ等の個人所有物、あるいは、個人使用物におけるセキュリティ確保のために、使用者を認証する手段(個人情報の識別手段)として適用されている。そして、これらの技術は、いずれも携帯電話やパーソナルコンピュータ等の本来の構成に、指紋読取装置を付設する形態を有している。
【0003】
一方、近年、2次元画像読取装置として、特開平11−53524号公報等に示されるように、いわゆるダブルゲート構造を有する薄膜トランジスタ(以下、ダブルゲート型トランジスタという)によるフォトセンサを適用することが考えられている。
このようなフォトセンサを用いた2次元画像読取装置は、ガラス基板上にダブルゲート型トランジスタをマトリクス状に形成してフォトセンサアレイを構成し、例えば、ガラス基板の背面側から照射光を入射して、フォトセンサアレイの上方に載置された2次元画像の画像パターンに応じた反射光を、ダブルゲート型トランジスタにより明暗情報として検出し、2次元画像を読み取るものである。なお、ダブルゲート型トランジスタ、及び、フォトセンサアレイの構成及び動作については、後述する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、指紋読取装置は、個人の識別が必要な機器や個人専用で使用される機器に付設する形態で適用されるものであるが、それらの機器本来の構成として、あるいは、指紋照合の識別結果等の報知手段として、表示装置を備え持つように構成されている。
そして、これらの指紋読取装置及び表示装置は、一般に、別個の生産設備による別個の製造プロセスを経て、別個のモジュール部品として製造され、これらのモジュール部品を同一の筐体に搭載(アセンブリ)することにより、完成品を製造していた。
そのため、機器の大型化を招くうえ、各モジュール部品の製造コストの低減にも自ずと限界があり、近年の小型軽量化、安価かつ高性能という市場ニーズへの対応が困難であるという問題を有していた。
【0005】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決し、表示装置を併せ持つ画像読取装置を小型軽量化するとともに、安価に製造することができる画像読取装置を製造することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る画像読取装置は、単一の絶縁性基板における読取対象物が載置される読取領域に、第1の半導体層を挟んで対向して設けられた第1のソース電極及びドレイン電極と、前記第1の半導体層の下方側に、第1の絶縁膜を介して設けられたボトムゲート電極と、前記第1の半導体層の上方側に、第2の絶縁膜を介して設けられたトップゲート電極と、を備えたダブルゲート構造を有するフォトセンサが形成されたフォトセンサアレイと、前記絶縁性基板上に、第2の半導体層を挟んで対向して設けられた第2のソース電極及びドレイン電極と、前記第2の半導体層の下方側に前記第1の絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、前記第2の半導体層の上方側に、前記第2の絶縁膜を介して、前記第2のソース電極に電気的に接続された画素電極と、を備えた薄膜トランジスタが形成されたトランジスタアレイと、前記絶縁性基板の下方の、前記絶縁性基板における前記トランジスタアレイが形成されている領域に設けられた偏光板と、ガラス基板、カラーフィルタ及び直線偏光板を有するフィルタ基板と、前記トランジスタアレイと前記フィルタ基板との間に封止された液晶と、前記絶縁性基板の下方側に前記フォトセンサアレイ及び前記薄膜トランジスタの双方に、照射光を照射する面光源と、を備え、前記フォトセンサアレイ上に読取対象物が載置される読取面と前記フォトセンサアレイとの間には前記液晶及び前記フィルタ基板が形成されていないことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明に係る画像読取装置は、請求項1記載の画像読取装置において、前記第1の半導体層並びに前記第2の半導体層、前記第1のソース電極及びドレイン電極並びに前記第2のソース電極及びドレイン電極、前記ボトムゲート電極並びに前記ゲート電極、前記トップゲート電極並びに前記画素電極は、各々同一の製造工程により形成される、同一の膜質を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明に係る画像読取装置は、請求項1又は2記載の画像読取装置において、記薄膜トランジスタは、液晶表示装置のスイッチング素子であることを特徴とする。
【0008】
求項記載の発明に係る画像読取装置は、請求項1乃至のいずれかに記載の画像読取装置において、前記単一の絶縁性基板の下方側に、前記読取領域への、該読取対象物の接触押圧状態に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けられ、前記スイッチ部により、少なくとも前記センサアレイを駆動する電源が投入されることを特徴とする。
【0009】
請求項記載の発明に係る画像読取装置は、請求項1乃至のいずれかに記載の画像読取装置において、前記センサアレイに対する読取対象物が載置される読取領域の上方に、前記センサアレイへの外光の進入を遮断する可動式の遮蔽板が設けられ、前記読取領域への前記読取対象物の接触時にのみ、前記遮蔽板を可動して前記読取領域を露出するようにしたことを特徴とする。
請求項記載の発明に係る画像読取装置は、請求項記載の画像読取装置において、前記遮蔽板の可動状態に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けられ、前記スイッチ部により、少なくとも前記センサアレイを駆動する電源が投入されることを特徴とする。
請求項記載の発明に係る画像読取装置は、請求項又は記載の画像読取装置において、前記遮蔽板は、導電性部材により構成され、前記読取領域への前記読取対象物の接触に際し、前記読取対象物に帯電した静電気を前記遮蔽板を介して放電することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る画像読取装置の実施の形態について詳しく説明する。
まず、本発明に適用されるダブルゲート型トランジスタについて、図面を参照して説明する。
図1は、ダブルゲート型トランジスタの構造を示す断面図である。
図1(a)に示すように、ダブルゲート型トランジスタ10Fは、ガラス基板等の透明な絶縁性基板(以下、ガラス基板という)19上に形成されたボトムゲート電極22と、ボトムゲート電極22を覆うボトムゲート絶縁膜16と、ボトムゲート絶縁膜16上に形成された、可視光が入射されると電子−正孔対を発生するアモルファスシリコン等の半導体層11と、半導体層11の中央上方(図面上方)に形成されたブロック絶縁膜14と、半導体層11の各端上からそれぞれブロック絶縁膜14の各端上に跨って設けられたnシリコン層17、18と、nシリコン層17、18上に形成されたソース電極12及びドレイン電極13と、ソース電極12及びドレイン電極13を覆う等に形成されたトップゲート絶縁膜15と、トップゲート絶縁膜15を介して形成されたトップゲート電極21と、を有して構成されている。
【0017】
なお、図1(a)において、トップゲート電極21はITOからなり、トップゲート絶縁膜15、ボトムゲート絶縁膜16、及び、トップゲート電極21上に設けられる保護絶縁膜20は窒化シリコンからなり、ともに光透過性の高い(透明な)材質により構成され、一方、ボトムゲート電極22は、Cr等の遮光性を有する材質により構成されることにより、図面上方から入射する照射光のみを検知する構造を有している。また、ソース電極12及びドレイン電極13と、半導体層11は、たとえばnシリコン層17及び18を介してオーミック接続されている。
【0018】
すなわち、ダブルゲート型トランジスタ10Fは、半導体層11を共通のチャネル領域として、半導体層11、ソース電極12、ドレイン電極13、トップゲート絶縁膜15及びトップゲート電極21により形成される上部MOSトランジスタと、半導体層11、ソース電極12、ドレイン電極13、ボトムゲート絶縁膜16及びボトムゲート電極22により形成される下部MOSトランジスタとからなる2つのMOSトランジスタを組み合わせた構造が、ガラス基板等の透明な絶縁性基板(以下、ガラス基板という)19上に形成されている。
そして、このようなダブルゲート型トランジスタ10Fは、一般に、図1(b)に示すような等価回路により表される。ここで、TGはトップゲート端子、BGはボトムゲート端子、Sはソース端子、Dはドレイン端子である。
【0019】
次に、上述したダブルゲート型トランジスタを2次元配列して構成されるフォトセンサシステムについて、図面を参照して簡単に説明する。
図2は、ダブルゲート型トランジスタを2次元配列して構成されるフォトセンサシステムの概略構成図である。
図2に示すように、フォトセンサシステムは、大別して、多数のダブルゲート型トランジスタ10Fをマトリクス状に配列したフォトセンサアレイ100Fと、各ダブルゲート型トランジスタ10Fのトップゲート端子TG及びボトムゲート端子BGを各々行方向に接続したトップゲートライン101及びボトムゲートライン102と、トップゲートライン101及びボトムゲートライン102に各々接続されたトップゲートドライバ111及びボトムゲートドライバ112と、各ダブルゲート型トランジスタのドレイン端子Dを列方向に接続したデータライン103と、データライン103に接続されたコラムスイッチ113と、を有して構成される。ここで、φtg及びφbgは、それぞれ後述するリセットパルスφTn、及び、読み出しパルスφBnを生成するための基準電圧、φpgは、プリチャージ電圧Vpgを印加するタイミングを制御するプリチャージ信号である。
【0020】
このような構成において、トップゲートドライバ111からトップゲート端子TGに電圧を印加することによりフォトセンス機能が実現され、ボトムゲートドライバ112からボトムゲート端子BGに電圧を印加し、データライン103を介して検出信号をコラムスイッチ113に取り込んでシリアルデータとして出力(Vout)することにより選択読み出し機能が実現される。
【0021】
次に、上述したフォトセンサシステムの駆動制御方法について、図面を参照して説明する。
図3は、フォトセンサシステムの駆動制御方法を示すタイミングチャートである。
図3に示すように、まず、リセット動作においては、n番目の行のトップゲートライン101にパルス電圧(リセットパルス;例えばVtg=+15VのHレベル)φTnを印加して、各ダブルゲート型トランジスタ10Fの半導体層に蓄積されている電荷(正孔)を放出する(リセット期間Treset)。
次いで、光(キャリヤ)蓄積動作においては、トップゲートライン101にLレベル(例えばVtg=−15V)のバイアス電圧φTnを印加することにより、リセット動作を終了し、光蓄積動作によるキャリヤ蓄積期間Taがスタートする。キャリヤ蓄積期間Taにおいては、トップゲート電極側から入射した光量に応じてチャネル領域に電荷(正孔)が蓄積される。
【0022】
そして、プリチャージ動作においては、キャリヤ蓄積期間Taに並行して、データライン103に所定の電圧(プリチャージ電圧)Vpgを印加し、ドレイン電極13に電荷を保持させる(プリチャージ期間Tprch)。
次いで、読み出し動作においては、プリチャージ期間Tprchを経過した後、ボトムゲートライン102にHレベル(例えばVbg=+10V)のバイアス電圧(読み出し選択信号;以下、読み出しパルスという)φBnを印加することにより、ダブルゲート型トランジスタ10FをON状態にする(読み出し期間Tread)。
ここで、読み出し期間Treadにおいては、チャネル領域に蓄積された電荷(正孔)が、ボトムゲートBGの正電圧Vbgを妨げるトップゲートTGの負電圧Vtgよる半導体層11への電界を緩和させる方向に働くため、電荷(正孔)の蓄積量に応じてnチャネルが形成されてドレイン電流が流れる。このためデータライン103の電圧VDが、プリチャージ電圧Vpgから電荷(正孔)の蓄積量に応じて低下する傾向を示す。
【0023】
すなわち、キャリヤ蓄積期間Taにおける光蓄積状態が暗状態で、チャネル領域に正孔が蓄積(捕獲)されていない場合には、トップゲートTGに負バイアスをかけることによって、ボトムゲートBGの正バイアスが打ち消され、ダブルゲート型トランジスタ10FはOFF状態となり、ドレイン電圧、すなわち、データライン103の電圧VDが、略そのまま保持されることになる。
一方、光蓄積状態が明状態の場合には、チャネル領域に入射光量に応じた正孔が捕獲されているため、トップゲートTGの負バイアスを打ち消すように作用し、この打ち消された分だけボトムゲートBGの正バイアスによって、ダブルゲート型トランジスタ10FはON状態となる。そして、この入射光量に応じたON抵抗に従って、データライン103の電圧VDは、低下することになる。
【0024】
したがって、データライン103の電圧VDの変化傾向は、トップゲートTGへのリセットパルスφTnの印加によるリセット動作の終了時点から、ボトムゲートBGに読み出しパルスφBnが印加されるまでの時間(キャリヤ蓄積期間Ta)に、受光した光量に深く関連し、蓄積された電荷が少ない場合には緩やかに低下する傾向を示し、また、蓄積された電荷が多い場合には急峻に低下する傾向を示す。
そのため、読み出し期間Treadがスタートして、所定の時間経過後のデータライン103の電圧VDを検出することにより、あるいは、所定のしきい値電圧を基準にして、その電圧に至るまでの時間を検出することにより、照射光の光量が換算される。
上述した一連の駆動制御を1サイクルとして、n+1番目の行のダブルゲート型トランジスタ10Fにも同等の処理手順を繰り返すことにより、ダブルゲート型トランジスタ10Fを2次元のセンサシステムとして動作させることができる。
【0025】
図4は、上述したようなフォトセンサシステムを適用した2次元画像読取装置の要部断面図である。
2次元画像読取装置においては、図4に示すように、ダブルゲート型トランジスタ10Fのガラス基板19下方側に設けられた面光源30から照射光R1を入射させ、この照射光R1がダブルゲート型トランジスタ10Fの形成領域を除く、透明な絶縁性基板19と絶縁膜15、16、20を透過して、保護絶縁膜20上の被写体(指)40に照射される。
そして、被写体40の画像パターン(あるいは、凹凸パターン)によって決まる反射率に応じた反射光R2が、透明な絶縁膜20、15、14及びトップゲート電極21を透過して半導体層11に入射することにより、被写体40の画像パターンに対応したキャリヤが蓄積され、上述した一連の駆動制御方法にしたがって、被写体40の画像パターンを明暗情報として読み取ることができる。
【0026】
次に、本発明に係る2次元画像読取装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図5は、本発明に係る2次元画像読取装置の第1の実施形態を示す要部断面図である。ここで、上述したダブルゲート型トランジスタと同等の構成については、同一の符号を付して説明する。
図5に示すように、本実施形態に係る2次元画像読取装置は、フォトセンサアレイ100Fを構成するダブルゲート型トランジスタ(群)10Fと、液晶表示装置のスイッチング素子に適用されるトランジスタアレイ(以下、TFTアレイという)100Lを構成する薄膜トランジスタ(群)10Lが、単一のガラス基板(本発明における単一のガラス基板を構成する)19上に設けられた構成を有している。なお、図5では、説明の簡略化のため、ダブルゲート型トランジスタ10F及び薄膜トランジスタ(以下、TFTと略記する)10Lを各1個のみ図示し、また、装置外部に引き出す配線や電極構造については図示を省略した。
【0027】
ダブルゲート型トランジスタ10Fは、半導体層11a及びブロック層(絶縁膜)14aを挟み、対向して形成されたソース電極12a及びドレイン電極13aと、半導体層11aとソース電極12a及びドレイン電極13a各々とのオーミック接続を実現するためのn+シリコン層17a、18aと、半導体層11aの上方に絶縁膜(トップゲート絶縁膜としての機能を有する)15を介して設けられたトップゲート電極21aと、半導体層11aの下方に絶縁膜(ボトムゲート絶縁膜としての機能を有する)16を介して設けられたボトムゲート電極22aと、トップゲート電極21aの上方に設けられた絶縁膜(保護絶縁膜としての機能を有する)20aと、を有して構成されている。
【0028】
ここで、ボトムゲート電極22a、ソース−ドレイン電極12a、13aは、Cr等の遮光性を有する金属薄膜により形成され、絶縁膜14a、15、16、20aは、各々窒化シリコンや酸化シリコン等の光透過性を有する透明な絶縁膜により形成されている。また、トップゲート電極21aは、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)等の透明な導電性材料により形成されている。そして、このようなダブルゲート型トランジスタ10Fを、ガラス基板19上にマトリクス状に配置形成することにより、フォトセンサアレイ100Fが構成されている。
【0029】
一方、TFT10Lは、チャネル領域を形成する半導体層11b及びブロック層(絶縁膜)14bを挟み、対向して形成されたソース電極12b及びドレイン電極13bと、半導体層11bとソース電極12b及びドレイン電極13bとのオーミック接続を実現するためのn+シリコン層17b、18bと、半導体層11bの上方に絶縁膜15を介し、かつ、ソース電極12bに接続されて設けられた画素電極21bと、半導体層11bの下方に絶縁膜(ゲート絶縁膜としての機能を有する)16を介して設けられたゲート電極22bと、画素電極21bの上方に設けられ、画素電極21bを所定の露出パターンで被覆する絶縁膜20aと、少なくとも露出した画素電極21b上に設けられた配向膜20bと、を有して構成されている。
【0030】
ここで、ゲート電極22b、ソース−ドレイン電極12b、13bは、金属薄膜により形成され、また、絶縁膜14b、15、16、20aは、上述したように、窒化シリコンや酸化シリコン等により形成され、配向膜20bは、ポリイミド等の樹脂材料により形成され、さらに、画素電極21bは、ITO等の透明な導電性材料により形成されている。
そして、上述したTFT10Lを、ガラス基板19上にマトリクス状に配置形成することにより、TFTアレイ100Lが構成されている。
【0031】
次に、上述したような構成を有する2次元画像読取装置の製造方法について、図面を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係る2次元画像読取装置の製造方法を示すプロセス断面図である。
まず、図6(a)に示すように、ガラス基板19上にAl(アルミニウム)合金やTa(タンタル)等の、遮光性を有する金属膜をスパッタリングまたは蒸着により形成し、所定の電極形状にパターニングして、ダブルゲート型トランジスタ10Fのボトムゲート電極22a、及び、TFT10Lのゲート電極22bを同一工程で同時に形成する。
【0032】
次いで、図6(b)に示すように、ボトムゲート電極22a及びゲート電極22b上に、該Al合金やTa等の金属酸化膜、あるいは、CVDシリコン窒化膜等の単層、あるいは、複数層から構成される絶縁膜16を形成する。この絶縁膜16は、ダブルゲート型トランジスタのボトムゲート絶縁膜、及び、TFTのゲート絶縁膜として機能するものであり、後述する半導体層11a、11bとの界面状態により、ダブルゲート型トランジスタ10F及びTFT10Lの特性に影響を及ぼすため、膜質の向上が不可欠である。そのため、絶縁膜の欠陥を低減する目的で、異種の絶縁膜を積層したり、洗浄工程を追加することが行われる。また、後述する半導体層11a、11bの形成工程と連続的に行われる。
【0033】
次いで、図6(c)に示すように、ボトムゲート電極22a及びゲート電極22bの形成位置に対応する絶縁膜16上にCVD法により、アモルファスシリコンやポリシリコン等の半導体層11a、11bを蒸着形成する。ここで、半導体層11a、11bに適用される材質としては、TFTにおいてチャネル領域の形成層として用いられる半導体層であればよい。
さらに、半導体層11a、11bを後工程におけるダメージから保護するためのブロック層14a、14bを作成する。上述したように、半導体層11a、11bに接する絶縁膜は、その界面状態により、ダブルゲート型トランジスタ10F及びTFT10Lの特性を左右するため、半導体層11a、11bとブロック層14a、14bは、真空中で連続成膜することにより、汚れがつかないようにすることが望ましい。
【0034】
次いで、図6(d)に示すように、半導体層11a、11b及びブロック層14a、14b上に、n+シリコン層17A、17Bを形成する。これは、ブロック層14a、14b上にn+シリコン膜を成膜する方法によってもよいし、半導体層11a、11bにリンなどをドーピングして形成するものであってもよい。このn+シリコン層17A、17B(後述する17a、17b、18a、18b)は、後述するソース電極12a、12b及びドレイン電極13a、13bと、半導体層11a、11bとの電気的接続(オーミック接続)を良好にし、逆電界におけるリーク電流を防止する目的で形成される。
【0035】
次いで、図6(e)に示すように、n+シリコン層17A、17B上に、Al合金やTa等の金属膜をスパッタリングまたは蒸着により形成し、n+シリコン層17A、17Bとともに、所定の電極形状にパターニングして、ダブルゲート型トランジスタのソース電極12a及びドレイン電極13aと、TFTのソース電極12b及びドレイン電極13bと、n+シリコン層17a、17b、18a、18bを同一工程で形成する。
そして、図6(f)に示すように、全面にCVDシリコン窒化膜やシリコン酸化膜等の、透明な絶縁膜15を形成した後、ITO等の透明導電膜を蒸着により形成し、所定形状にパターニングして、ダブルゲート型トランジスタのトップゲート電極21a、及び、TFTの画素電極21bを同一工程で形成する。このとき、画素電極21bは、ソース電極12b上の絶縁膜15に形成された開口部15hを介して、ソース電極12bと電気的に接続するように形成する。なお、図示を省略したが、ダブルゲート型トランジスタ10Fにおいても、ソース電極12a及びドレイン電極13aに信号を入力するための端子部分の絶縁膜15に、同様の開口部が形成される。
【0036】
その後、図5に示したように、CVDシリコン窒化膜等の透明な絶縁膜20aをオーバーコート膜(保護絶縁膜)として形成した後、フォトセンサアレイ100Fにおける電極引き出し部(図示を省略)や、TFTアレイ100Lにおける画素電極21bを露出するように開口部を形成し、少なくとも露出した画素電極21b上にポリイミド等の配向膜20bを形成することにより、単一のガラス基板19上にフォトセンサアレイ100FとTFTアレイ100Lが併設された2次元画像読取装置が完成する。
【0037】
このような構成及び製造方法を有する2次元画像読取装置によれば、単一のガラス基板19上にフォトセンサアレイ100FとTFTアレイ100Lを、同一の工程で、同時に形成することができ、フォトセンサアレイ100Fを指紋読取装置に、また、TFTアレイ100Lを液晶表示装置として適用することができる。特に、上記製造方法は、ガラス基板19にTFTアレイ100Lを形成する際に施される、アクティブマトリクス方式の液晶表示装置の製造プロセスをそのまま適用することができる。
したがって、フォトセンサアレイ及びTFTアレイを、同一の生産設備による同一の製造プロセスを経て、単一のモジュール部品として製造することができ、機器の小型軽量化、及び、製造コストの大幅な削減を図ることができる。
【0038】
次に、上述した構成及び製造方法を有する2次元画像読取装置を、表示装置を備えた指紋読取装置(あるいは、指紋読取装置を備えた表示装置)に適用した場合の実施例について、図面を参照して説明する。
図7は、表示装置が併設された指紋読取装置の一実施例を示す概略構成図であり、図8は、指紋読取状態を説明する概略図である。なお、図8においては、説明の都合上、ダブルゲート型トランジスタ10Fの構成を簡略化して示す。
図7(a)、(b)に示すように、指紋読取装置は、単一のガラス基板19上に、指紋読取部110を構成するフォトセンサアレイ100Fと、液晶表示部140を構成するTFTアレイ100Lが形成されている。
【0039】
指紋読取部110は、上述したフォトセンサアレイ100Fと、フォトセンサアレイ100Fの直上に設けられ、読取対象物である指が接触する指紋読取面(本発明における読取面を構成する)123と、を有し、その周辺には、指紋読取部110を駆動するための駆動回路(トップアドレスドライバ、ローアドレスドライバを含む)121a、121bが設けられている。
液晶表示部140は、上述したTFTアレイ100Lと、周知のアクティブマトリクス方式の液晶表示装置と同様に、TFTアレイ100Lに対向して設けられたフィルタ基板130と、TFTアレイ100L及びフィルタ基板130間に封止された液晶137と、を有し、その周辺には、液晶表示部140を駆動するための、データドライバ、走査ドライバ等の周辺回路141a〜141cが設けられている。
【0040】
フィルタ基板130は、図7(b)に示すように、ガラス基板131の一面側(TFTアレイ100L側)に、RGBの各画素に対応したカラーフィルタ132と、カラーフィルタ132間に形成されたブラックマスク133と、カラーフィルタ132上の全面に、絶縁膜139を介して形成されたITOからなる共通電極134と、共通電極134上の全面に形成された配向膜135と、を有し、また、ガラス基板131の他面側に形成された直線偏光板136と、を有して構成されている。
さらに、ガラス基板19の背面(図面下方)側には照射光を透過的に照射するための光源151及び導光板152からなるバックライト(本発明における面光源を構成する)150が設けられている。ここで、液晶表示部140のガラス基板19の背面には、バックライト150との間に偏光板138が設けられている。
【0041】
なお、指紋読取部110及び液晶表示部140の周辺に設けられる周辺回路120a、120b、140a〜140cは、上述した製造方法におけるフォトセンサアレイ100F及びTFTアレイ100Lの製造方法と同一の工程を適用して、同一のガラス基板19上に同時に形成するものであってもよい。
このような指紋読取装置によれば、まず、使用者あるいは所有者の個人情報を認識するために、指紋読取部(フォトセンサアレイ100F)110が駆動され、図8に示すように、指40aが指紋読取面123に載置、接触されると、ガラス基板19の背面側のバックライト150から光R1が入射されて、ガラス基板19及びフォトセンサアレイ100Fの透明材料部分を透過して指40aに照射される。
【0042】
指40aに照射された光R1は、指紋40bによる凹凸と指紋読取面123との接触状態によって決まる反射率に応じた反射光R2が、ダブルゲート型トランジスタ10Fの半導体層に入射することにより、各ダブルゲート型トランジスタ10Fに指紋40bに対応したキャリヤが蓄積され、明暗情報として検出される。ここでは、面光源30が被検物となる指の直下に配置されるため、指40aの凸部で面光源30からの光が乱反射してダブルゲート型トランジスタ10Fに入射され、指40aの凹部では、ダブルゲート型トランジスタ10Fの半導体層11aを励起する光は反射されない。
そして、検出された指紋画像が、あらかじめ登録された使用者あるいは所有者の個人情報と同一であると認証された場合には、セキュリティ機能が解除されて、所定の機能の実行や、アプリケーションソフトウェアの起動等が許可されるとともに、液晶表示部140に所定の画像情報が表示される。
【0043】
<第2の実施形態>
図9は、本発明に係る2次元画像読取装置の第2の実施形態を示す概略構成図であり、図10は、本実施形態に適用されるスイッチ部の概略断面図であり、図11は、本実施形態における機能ブロック図である。ここで、上述した2次元画像読取装置と同等の構成については、同一の符号を付して説明する。
図9に示すように、本実施形態に係る2次元画像読取装置は、上述した実施形態と同様に、単一のガラス基板19上にフォトセンサアレイ100F(指紋読取部110)及びTFTアレイ100L(液晶表示部140)が形成され、さらに、ガラス基板19の下方に配置されたバックライト150と、該バックライト150と例えば筐体200との間に、少なくとも指紋読取部110を駆動するための電源を投入/遮断するスイッチ部160と、緩衝部材180と、を設けたことを特徴としている。
【0044】
スイッチ部160は、具体的には、図10(a)、(b)に示すように、指紋読取部110の下方に密着して形成された導光板152(バックライト150)の下面側に設けられた接点161aと、接点161aに対向して筐体200側に設けられた接点161bと、導光板152と筐体200間に介装されたバネ等の弾性部材162と、を有して構成されている。緩衝部材180は、弾性部材162のバネと同等の弾性をもつバネ等からなる。
このような構成における動作について、ブロック図を参照して説明すると、図11に示すように、読取対象物である指40aを指紋読取面123に載置、接触する際に印加される押圧力Fに対応して、スイッチ部160の接点161a、161b相互が電気的に接触すると、フォトセンサアレイ100Fの駆動回路121a、121bに電源が投入されて駆動状態となり、図8に示したように、バックライト150から指40aに対して光R1が照射されるとともに、その反射光R2がフォトセンサアレイ100Fにより明暗情報として検出される。このとき、弾性部材162は圧縮され、原形に復帰しようとする復帰力が蓄積される。
【0045】
そして、明暗情報に基づいて指紋画像が生成され、個人認証処理が終了し、指40aによる押圧力Fが解除されると、スイッチ部160の接点161a、161b相互が、弾性部材162の復帰力により離間して電気的に非接触となり、駆動回路121a、121bへの電源の供給が遮断されてフォトセンサアレイ100Fの駆動が停止される。ここで、フォトセンサアレイ100Fが駆動した後、一連の指紋の読取動作が終了した時点、あるいは、個人情報の認証が終了した時点で、指紋読取面123への指40aによる押圧力Fを解除、あるいは、指40aを離間させるタイミングを、音声や表示等の出力により報知する構成を採用することもできる。
【0046】
したがって、指紋読取面123に指40aを載置、接触(押圧)するという動作により、指紋読取部110の駆動状態をON/OFF制御しているので、指紋読取動作時のみ電源が投入され、消費電力の低減を図ることができる。また、弾性部材162の弾性力に抗する押圧力で指40aを指紋読取面123に接触(押圧)することによって、フォトセンサアレイ100Fが駆動するので、指40aの押圧力不足に伴って生じる、バックライト150からの照射光の漏れに起因する読取画像(指紋画像)の乱れや、指40aの接触面積の減少等に起因する個人認証処理の誤動作を抑制することができる。
【0047】
図12は、本実施形態に適用されるスイッチ部160の他の構成例を示す概略断面図である。
本構成例におけるスイッチ部160は、図12に示すように、導光板152と筐体200間に、上記弾性部材162と、指紋読取面123への指による押圧力を緩和、吸収するダンパー163と、を有している。
このような構成を有するスイッチ部160によれば、指(図示を省略:図10(b)参照)40aが弾性部材162の弾性力に抗して所定の押圧力以上で指紋読取面123に接触されるとともに、ダンパー163の圧縮に要する時間分、押圧を継続することになるので、指紋の読取動作中に指40aの押圧力が低減して、指紋画像の乱れ等が発生することを抑制することができる。
【0048】
なお、本実施形態においては、指紋読取面123への指40aの押圧力について、具体的な力の強さを提示していないが、この押圧力は、人間が意識的に指紋読取面123に触れる程度の圧力であって、例えば10g/cm2程度であればよいが、この数値は、本発明の構成を何ら限定するものではない。すなわち、指紋読取部110の構造や大きさ等に応じて、適宜設定されるものであることはいうまでもない。
【0049】
<第3の実施形態>
図13は、本発明に係る2次元画像読取装置の第3の実施形態を示す要部概略構成図であり、図14は、本実施形態に適用される遮蔽部の概略断面図である。ここで、上述した2次元画像読取装置と同等の構成については、同一の符号を付して説明する。
図13に示すように、本実施形態に係る2次元画像読取装置は、上述した実施形態と同様に、単一のガラス基板19上にフォトセンサアレイ100F(指紋読取部110)及びTFTアレイ100L(液晶表示部140)が形成され、さらに、指紋読取面123の上方に、フォトセンサアレイ100Fへの外光の入射を遮断する遮蔽部170を設けたことを特徴としている。
【0050】
具体的には、図14(a)、(b)に示すように、指紋読取面(厳密には、フォトセンサアレイ100F)123の上方に、遮光性の高い材質で形成され、かつ、開閉可動式に設けられた遮蔽板171と、該遮蔽板171の可動状態に対応して電気的に導通するスイッチ部172と、を有して構成されている。
ここで、遮蔽板171の開閉方式としては、例えば、図14(a)、(b)に示すように、図面の左右方向に直線移動するスライド方式等が考えられ、この場合、指40aにより遮蔽板171の端部(図中左端)を図面右方向に押圧することによって、遮蔽板171を開放して指紋読取面123を露出すると同時に、指40aを指紋読取面123に載置、接触することができる。ここで、遮蔽板171は、常時指紋読取面123を外光R11から遮蔽する位置に復帰するように、上記指40aによる押圧方向とは逆方向にスプリング等のバネ部材により支持された構成を有するものであってもよい。
【0051】
このような構成を有する指紋読取装置において、指紋読取面123に指40aを載置、接触するために、遮蔽板171を押圧して開放し、指紋読取面123を露出すると、スイッチ部172により指紋読取部110の駆動回路(121a、121b)に電源が投入されて駆動状態となり、指紋読取面123に載置された指40aに対して、図示を省略した光源から光が照射されるとともに、その反射光がフォトセンサアレイ100Fにより明暗情報として検出される。
そして、明暗情報に基づいて指紋画像が生成され、個人認証処理が終了し、指40aによる遮光板171への押圧力が解除されると、例えば、遮蔽板171の他端側に設けられたバネ部材の反発力により指紋読取面123を遮蔽する位置(図14(a))に復帰して、スイッチ部172により駆動回路(121a、121b)への電源の供給が遮断されてフォトセンサアレイ100Fの駆動が停止される。
【0052】
したがって、指紋読取動作時にのみ指紋読取面123を露出し、指紋読取動作時以外には、指紋読取面123を外光R11から遮蔽する遮蔽板171を設けたので、指紋読取動作時以外に入射する外光R11によって生じる、半導体層の劣化を抑制することができるとともに、薄いガラス基板19上に形成されている指紋読取部110への物理的な衝撃を緩和することができる。
また、遮蔽板171の開閉操作に連動して、指紋読取部110の駆動状態をON/OFF制御しているので、指紋読取動作時のみ電源が投入され、消費電力の低減を図ることができる。
【0053】
なお、本実施形態においては、遮蔽部170の構成として、遮蔽板171を直線移動(直線的に押し引き動作)するスライド方式について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遮蔽板171の一端を支点として回動する構成や、光学的に外光R11の入射を遮断する偏光フィルタを挿入するものであってもよい。また、遮蔽板171の開閉操作は、上述したように指40aにより、押圧される構成であってもよいし、機械的に開閉する他の構造等を有するものであってもよい。
【0054】
さらに、本実施形態においては、遮蔽板171を導電性部材により構成し、さらに、接地電位に接続するようにしてもよい。
このような構成を有する指紋読取装置によれば、指紋読取動作に先立って遮蔽板171を開放操作する際に、指40aにより遮蔽板171を押圧(接触)することにより、指40aあるいは人体に帯電した静電気が遮蔽板171を介して接地電位に放電されるので、帯電した指40aが指紋読取面123に接触することによって生じる、フォトセンサアレイ100Fの破損や特性のシフト等を抑制することができる。ここで、遮蔽板171は、上述したように遮光性、耐衝撃性、及び、導電性を備えているものであればよく、例えば、各種金属やカーボン樹脂、遮光性の色素や導電性材料を混入した複合材料等を良好に適用することができる。
【0055】
<第4の実施形態>
図15は、本発明に係る2次元画像読取装置の第4の実施形態を示す概略構成図である。ここで、上述した指紋読取装置と同等の構成については、同一の符号を付して説明する。
本実施形態に係る指紋読取装置は、図15に示すように、単一のガラス基板19上にフォトセンサアレイ100F(指紋読取部110)及びTFTアレイ100L(液晶表示部140)が形成され、さらに、指紋読取部110を構成する指紋読取面123とフォトセンサアレイ100Fが、相互に平面的に重なることなく離間した位置に形成されていることを特徴としている。また、フォトセンサアレイ100Fの上方に、フォトセンサアレイ100Fへの外光の入射を遮断する遮光膜113を設けたことを特徴としている。
【0056】
具体的には、図15(a)に示すように、TFTアレイ100Lに対向して設けられたフィルタ基板130を構成するガラス基板(以下、上側ガラス基板という)131が、フォトセンサアレイ100F上方を含んで側方(図面左方)に延伸して構成され、フォトセンサアレイ100F直上の上側ガラス基板上に、フォトセンサアレイ100Fに入射する外光を遮断する遮光膜113が形成されている。また、該遮光膜113の形成領域に隣接し、遮光膜113が形成されていない上側ガラス基板131上に、指紋読取面123が形成され、さらに、上側ガラス基板131の、指紋読取面123が形成されている側の端部には、指紋読取面123に載置された指に光を照射する指紋読取用光源114が設けられている。
【0057】
一方、フォトセンサアレイ100Fが形成されているガラス基板(以下、便宜的に下側ガラス基板という)19の下方には、液晶表示部140用のバックライト150を構成する光源151及び導光板152が設置され、さらに、フォトセンサアレイ100F直下の下側ガラス基板19の下面には、光源151からフォトセンサアレイ100Fに入射する光を遮断する遮光膜115が形成されている。ここで、遮光膜113、115は、例えば酸化クロム等の薄膜を適用することができる。
【0058】
すなわち、図15(b)に示すように、上側ガラス基板131の左方縁辺部に設けられた指紋読取面123に対して、液晶表示部140方向(図面右方向)に平面的に隣接する位置に外光の入射を遮断する遮光膜113が形成されるとともに、遮光膜113直下の、下側ガラス基板19上面にフォトセンサアレイ100Fが形成、配置され、外光が遮断されている。また、指紋読取面123側の上側ガラス基板131の端部には、指紋読取用の光源114が設けられ、指紋読取面123に載置された指40aに対して全反射角よりも小さい入射角度で光を照射する。
【0059】
このような構成を有する指紋読取装置によれば、上側ガラス基板131の端部から指紋読取面123に接触した指40aに照射された照射光は、指紋40b(凹凸パターン)の凹部においては全反射し、また、凸部においては指40aの表層の皮膚内部に吸収されて散乱し、反射光が低減する。このような反射光は、下側ガラス基板19に形成されたフォトセンサアレイ100Fにより明暗信号として検出され、指紋画像に変換される。
したがって、指紋読取面123とフォトセンサアレイ100Fが、相互に平面的に離間した位置に形成され、遮光膜113によりフォトセンサアレイ100Fへの外光が常に遮断されているので、ダブルゲート型トランジスタ10Fの半導体層の劣化を抑制することができる。また、外光の影響を受けることがないので、外光による指紋画像の乱れ等を完全に阻止して誤動作を防止することができるとともに、光源114の光量を任意に設定することができ、鮮明な明暗情報(指紋画像)を得ることができ、さらに、指紋読取面123を大きく設定して、指紋の照合精度を向上させることができる。
【0060】
ここで、指紋読取面123及び遮光膜113が形成される上側ガラス基板131は、液晶表示部140に適用されるフィルタ基板130を構成しているので、指紋読取部110が駆動し、光源114を点灯している場合には、液晶表示部140の駆動を停止し、一方、液晶表示部140が駆動し、バックライト150を点灯して、所定の画像情報を表示している場合には、指紋読取部110の駆動を停止する。
すなわち、指紋読取部110が動作し、光源114から照射光が入射されている場合には、上側ガラス基板131内に光源114からの指紋読取用の照射光が伝搬して面発光するため、液晶表示部140において画像情報を表示した場合、表示が薄れて品質が低下する。一方、液晶表示部140が動作し、バックライト150から照射光が入射されている場合には、上側ガラス基板131及び下側ガラス基板19内にバックライト150からの照射光が伝搬するため、指紋読取部110において指紋読取動作を行った場合、指紋読取面123からの反射光以外の光が検出されて個人認証処理の誤動作を生じる。したがって、指紋読取部110及び液晶表示部140を、排他的に動作制御する必要がある。
【0061】
なお、指紋読取用の光源114からの照射光が入射される導光板として、上述したようなフィルタ基板130を構成する上側ガラス基板131を使用せず、別個の導光板を利用することにより、指紋読取部110側の光が液晶表示部140に、あるいは、液晶表示部140側の光が指紋読取部110に伝搬することを阻止することができるので、指紋読取動作を実行しつつ、液晶表示部140を駆動させることができる。
【0062】
図16は、本実施形態に適用される他の構成例を示す概略断面図である。
本構成例は、図16に示すように、指紋読取面123直下の下側ガラス基板19上面の空き空間を利用して、ドライバ等の周辺回路122を形成、配置したことを特徴としている。
このような構成を有する指紋読取装置によれば、フォトセンサアレイ100Fの形成位置を離間させたことにより生じた、下側ガラス基板19上の空き空間を、周辺回路122の形成領域として有効に利用することができるとともに、フォトセンサアレイ100Fへの外光の入射が完全に遮断され、指紋画像の乱れ等を抑制した安定した読取動作を実現した指紋読取装置を提供することができる。また、フォトセンサアレイ100Fと指紋読取面123とが平面的に重なることなく離間して構成されているので、フォトセンサアレイ100Fに対して指40aを直接載置し、押圧力を印加することがなくなるので、フォトセンサアレイ100Fの破損や特性の劣化等を防止することができる。
【0063】
<第5の実施形態>
図17は、本発明に係る2次元画像読取装置の第5の実施形態を示す概略構成図である。ここで、上述した指紋読取装置及び液晶表示装置と同等の構成については、同一の符号を付して説明する。
図17(a)に示すように、本実施形態に係る2次元画像読取装置は、単一のガラス基板119の一面側(液晶封止側)に、RGBの各画素に対応したカラーフィルタ132と、カラーフィルタ132間に形成されたブラックマスク133が形成され、該カラーフィルタ132及びブラックマスク133上に、透明な絶縁膜138を介して、フォトセンサアレイ100F及びTFTアレイ100Lが形成された構成を有している。
【0064】
そして、フォトセンサアレイ100Fが形成されたガラス基板119の他面側には、フォトセンサアレイ100Fへの外光の入射を遮断する遮光膜116と、該遮光膜116の形成領域に隣接する指紋読取面123が形成されている。すなわち、指紋読取部110を構成する指紋読取面123とフォトセンサアレイ100Fが、相互に平面的に重なることなく離間した位置に形成されている。さらに、ガラス基板119の、指紋読取面123が形成されている側の端部には、指紋読取面123に載置された指に光を照射する指紋読取用光源114が設けられている。
【0065】
一方、フォトセンサアレイ100Fに対向するガラス基板118の一面側(液晶封止側)には、ITOからなる共通電極134と、共通電極134上の全面に形成された配向膜135が形成され、また、ガラス基板118の他面側には、直線偏光板138が形成されている。ガラス基板118の他面側には、光源151及び導光板152からなるバックライト150が設けられている。さらに、フォトセンサアレイ100Fの形成領域に対応するガラス基板118の他面側には、光源151からフォトセンサアレイ100Fに入射する光を遮断する遮光膜117が形成されている。ここで、遮光膜116、117は、例えば酸化クロム等の薄膜を適用することができる。
【0066】
すなわち、図17(b)に示すように、ガラス基板119上面の右方縁辺部に設けられた指紋読取面123に対して、液晶表示部140方向(図面左方向)に平面的に隣接する位置に外光の入射を遮断する遮光膜116が形成されるとともに、遮光膜116直下の、ガラス基板119下面にフォトセンサアレイ100Fが形成、配置され、外光が遮断されている。また、指紋読取面123側のガラス基板119の端部には、指紋読取用の光源114が設けられ、指紋読取面123に載置された指40aに対して全反射角よりも小さい入射角度で光を照射する。
【0067】
このような構成を有する指紋読取装置によれば、上述した実施形態(図15)と同様に、ガラス基板119の端部から指紋読取面123に接触した指40aに照射された照射光は、指紋40b(凹凸パターン)の凹部においては全反射し、また、凸部においては指40aの表層の皮膚内部に吸収されて散乱し、反射光が低減する。このような反射光は、ガラス基板119の対向面側(図面下面)に形成されたフォトセンサアレイ100Fにより明暗信号として検出され、指紋画像に変換される。
したがって、指紋読取面123とフォトセンサアレイ100Fが、相互に平面的に離間した位置に形成され、遮光膜116によりフォトセンサアレイ100Fへの外光が常に遮断されているので、ダブルゲート型トランジスタ10Fの半導体層の劣化を抑制することができる。また、外光の影響を受けることがないので、外光による指紋画像の乱れ等を完全に阻止して誤動作を防止することができるとともに、光源114の光量を任意に設定することができ、鮮明な明暗情報(指紋画像)を得ることができ、さらに、指紋読取面123を大きく設定して、指紋の照合精度を向上させることができる。
【0068】
ここで、本実施形態においては、フォトセンサアレイ100Fの背面側に指紋読取面123が形成されることになるので、指紋読取面123からの反射光は、ダブルゲート型トランジスタ10Fのボトムゲート電極側から入射することになる。したがって、少なくとも、ダブルゲート型トランジスタ10Fのボトムゲート電極を、例えばITO等の透明電極により形成し、かつ、トップゲート電極側からの外光の入射を抑制するために、トップゲート電極を、金属膜等の遮光性の高い膜により形成する必要がある。
また、指紋読取面123及び遮光膜113が形成されるガラス基板119は、液晶表示部140に適用されるフィルタ基板の機能も有しているので、上述した第4の実施形態と同様に、指紋読取部110が駆動し、光源114を点灯している場合には、液晶表示部140の駆動を停止し、一方、液晶表示部140が駆動し、バックライト150を点灯して、所定の画像情報を表示している場合には、指紋読取部110の駆動を停止する、排他的な駆動制御を行う必要がある。
【0069】
図18は、本実施形態に適用される他の構成例を示す概略断面図である。
本構成例は、図18に示すように、指紋読取面123直下のガラス基板119下面の空き空間を利用して、ドライバ等の周辺回路122を形成、配置したことを特徴としている。
このような構成を有する指紋読取装置によれば、フォトセンサアレイ100Fの形成位置を離間させたことにより生じた、下側ガラス基板19上の空き空間を、周辺回路122の形成領域として有効に利用することができるとともに、フォトセンサアレイ100Fへの外光の入射が完全に遮断され、指紋画像の乱れ等を抑制した安定した読取動作を実現した指紋読取装置を提供することができる。
【0070】
【発明の効果】
請求項1、2、16記載の発明によれば、単一の絶縁性基板上に、半導体層を挟んで対向して設けられたソース電極及びドレイン電極と、第1の絶縁膜を介して設けられたボトムゲート電極と、第2の絶縁膜を介して設けられたトップゲート電極と、を備えたダブルゲート構造を有するフォトセンサと、半導体層を挟んで対向して設けられたソース電極及びドレイン電極と、第1の絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、第2の絶縁膜を介してソース電極に電気的に接続された画素電極と、を備えた薄膜トランジスタと、が形成され、かつ、フォトセンサと薄膜トランジスタの各構成が、各々同一の製造工程により、同一の膜質で構成されているので、フォトセンサアレイ及びTFTアレイを、同一の生産設備による同一の製造プロセスを経て、単一のモジュール部品として製造することができ、機器の小型軽量化、及び、製造コストの大幅な削減を図ることができる。
【0071】
請求項3記載の発明によれば、単一のガラス基板上に、フォトセンサをマトリクス状に配置したフォトセンサアレイと、薄膜トランジスタをマトリクス状に配置したトランジスタアレイが、同一の工程で同時に形成されるので、フォトセンサアレイを2次元画像の読取部に、また、トランジスタアレイを液晶表示部に適用することにより、両者を併設した単一のモジュール部品として製造することができ、2次元画像読取装置の小型軽量化、及び、製造コストの大幅な削減を図ることができる。
請求項4、13記載の発明によれば、単一の絶縁性基板の下方側に面光源を備え、該面光源を、フォトセンサセンサ及び薄膜トランジスタの双方、あるいは、センサアレイ及びトランジスタアレイの双方に、共通の光源として照射光を照射する構成を有しているので、2次元画像の読取部及び液晶表示部に設置される光源を共通化することができ、2次元画像読取装置の小型軽量化を図ることができる。
【0072】
請求項5記載の発明によれば、単一の絶縁性基板の下方側に、読取領域への読取対象物の接触押圧状態に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けられ、スイッチ部により、センサアレイを駆動する電源が投入される構成を有しているので、読取対象物が接触押圧した場合にのみセンサアレイが駆動され、それ以外の場合には電源を遮断することができ、消費電力の低減を図ることができる。
請求項6記載の発明によれば、読取領域の上方に、センサアレイへの外光の進入を遮断する可動式の遮蔽板が設けられ、読取領域への前記読取対象物の接触時にのみ、読取領域を露出するようにしたので、画像の読取動作時以外にフォトセンサに入射する外光R11によって生じる、半導体層の劣化を抑制することができるとともに、絶縁性基板上に形成されているセンサアレイへの物理的な衝撃を緩和することができる。
【0073】
請求項7記載の発明によれば、遮蔽板の可動状態に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けられ、スイッチ部により、センサアレイを駆動する電源が投入される構成を有しているので、画像の読取動作時のみ電源が投入され、消費電力の低減を図ることができる。
請求項8記載の発明によれば、遮蔽板は、導電性部材により構成され、読取領域への読取対象物の接触に際し、読取対象物に帯電した静電気を遮蔽板を介して放電する構成を有しているので、帯電した読取対象物の接触により生じる、センサアレイの破損や特性のシフト等を防止することができる。
【0074】
請求項9、10記載の発明によれば、ダブルゲート構造を有するフォトセンサをマトリクス状に配列して構成され、2次元画像の画像情報を読み取るセンサアレイと、薄膜トランジスタをマトリクス状に配列して構成され、液晶表示装置のスイッチング素子として使用されるトランジスタアレイと、を単一の絶縁性基板上に形成し、かつ、センサアレイと、読取対象物を載置する読取領域が、相互に平面的に離間した位置に形成され、さらに、センサアレイ上方に設けられた遮光膜と、読取領域に対して、傾斜方向から照射光を入射する光源とを有しているので、遮光膜によりセンサアレイへの外光の入射を常に遮断することができ、フォトセンサの半導体層の劣化を抑制することができる。また、外光の影響を受けることがないので、外光による読取画像の乱れ等を抑制して誤動作を防止することができるとともに、光源の光量を任意に設定して鮮明な明暗情報を得ることができる。
【0075】
請求項11、15記載の発明によれば、センサアレイと、読取対象物を載置する読取領域が、相互に平面的に離間した位置に形成されることにより、読取領域直下の単一の絶縁性基板に生じた空き空間に、少なくともセンサアレイの駆動回路が形成されているので、周辺回路の形成領域を削減することができ、小型軽量化された2次元画像読取装置を提供することができる。
請求項12記載の発明によれば、導光板として、トランジスタアレイに対して液晶を介して対向配置されるフィルタ基板を構成する光透過性絶縁性基板を適用しているので、読取領域に照射光を伝搬するための導光板を、液晶表示装置の構成と併用することができ、一層小型軽量化された2次元画像読取装置を提供することができる。
【0076】
請求項14記載の発明によれば、センサアレイと、センサアレイが形成された単一の絶縁性基板の他面側に設けられた読取領域が、相互に平面的に離間した位置に形成され、さらに、センサアレイに対応して単一の絶縁性基板の他面側に設けられた遮光膜と、読取領域に対して、傾斜方向から照射光を入射する光源とを有しているので、遮光膜によりセンサアレイへの外光の入射を常に遮断することができ、フォトセンサの半導体層の劣化を抑制することができる。また、外光の影響を受けることがないので、外光による読取画像の乱れ等を抑制して誤動作を防止することができるとともに、光源の光量を任意に設定して鮮明な明暗情報を得ることができる。
【0077】
請求項17記載の発明によれば、単一のガラス基板上に、フォトセンサをマトリクス状に配置したフォトセンサアレイと、薄膜トランジスタをマトリクス状に配置したトランジスタアレイが、同一の工程で同時に形成され、さらに、フォトセンサ上に読取領域となる第3の絶縁膜、及び、薄膜トランジスタ上に液晶配向膜が形成されるので、フォトセンサアレイを2次元画像の読取部に、また、トランジスタアレイを液晶表示部に適用して、両者を併設した単一のモジュール部品として製造することができ、2次元画像読取装置の小型軽量化、及び、製造コストの大幅な削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用されるダブルゲート型トランジスタの構造を示す断面図である。
【図2】ダブルゲート型トランジスタを2次元配列して構成されるフォトセンサシステムの概略構成図である。
【図3】フォトセンサシステムの駆動制御方法を示すタイミングチャートである。
【図4】フォトセンサシステムを適用した2次元画像読取装置の要部断面図である。
【図5】本発明に係る2次元画像読取装置の第1の実施形態を示す要部断面図である。
【図6】本実施形態に係る2次元画像読取装置の製造方法を示すプロセス断面図である。
【図7】表示装置が併設された指紋読取装置の一実施例を示す概略図である。
【図8】第1の実施形態における指紋読取状態を説明する概略図である。
【図9】本発明に係る2次元画像読取装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。
【図10】第2の実施形態に適用されるスイッチ部の概略断面図である。
【図11】第2の実施形態における機能ブロック図である。
【図12】第2の実施形態に適用されるスイッチ部の他の構成例を示す概略断面図である。
【図13】本発明に係る2次元画像読取装置の第3の実施形態を示す要部概略構成図である。
【図14】第3の実施形態に適用される遮蔽部の概略断面図である。
【図15】本発明に係る2次元画像読取装置の第4の実施形態を示す概略構成図である。
【図16】第4の実施形態に適用される他の構成例を示す概略断面図である。
【図17】本発明に係る2次元画像読取装置の第5の実施形態を示す概略構成図である。
【図18】第5の実施形態に適用される他の構成例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10F ダブルゲート型トランジスタ
10L 薄膜トランジスタ
11a、11b 半導体層
12a、12b ソース電極
13a、13b ドレイン電極
19 ガラス基板
21a トップゲート電極
21b 画素電極
22a ボトムゲート電極
22b ゲート電極
100F フォトセンサアレイ
100L トランジスタアレイ
110 指紋読取部
123 指紋読取面
130 フィルタ基板
140 液晶表示部

Claims (7)

  1. 単一の絶縁性基板における読取対象物が載置される読取領域に、第1の半導体層を挟んで対向して設けられた第1のソース電極及びドレイン電極と、前記第1の半導体層の下方側に、第1の絶縁膜を介して設けられたボトムゲート電極と、前記第1の半導体層の上方側に、第2の絶縁膜を介して設けられたトップゲート電極と、を備えたダブルゲート構造を有するフォトセンサが形成されたフォトセンサアレイと、
    前記絶縁性基板上に、第2の半導体層を挟んで対向して設けられた第2のソース電極及びドレイン電極と、前記第2の半導体層の下方側に前記第1の絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、前記第2の半導体層の上方側に、前記第2の絶縁膜を介して、前記第2のソース電極に電気的に接続された画素電極と、を備えた薄膜トランジスタが形成されたトランジスタアレイと、
    前記絶縁性基板の下方の、前記絶縁性基板における前記トランジスタアレイが形成されている領域に設けられた偏光板と、
    ガラス基板、カラーフィルタ及び直線偏光板を有するフィルタ基板と、
    前記トランジスタアレイと前記フィルタ基板との間に封止された液晶と、
    前記絶縁性基板の下方側に前記フォトセンサアレイ及び前記薄膜トランジスタの双方に、照射光を照射する面光源と、
    を備え、前記フォトセンサアレイ上に読取対象物が載置される読取面と前記フォトセンサアレイとの間には前記液晶及び前記フィルタ基板が形成されていないことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第1の半導体層並びに前記第2の半導体層、前記第1のソース電極及びドレイン電極並びに前記第2のソース電極及びドレイン電極、前記ボトムゲート電極並びに前記ゲート電極、前記トップゲート電極並びに前記画素電極は、各々同一の製造工程により形成される、同一の膜質を有することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記薄膜トランジスタは、液晶表示装置のスイッチング素子であることを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 前記単一の絶縁性基板の下方側に、前記読取領域への、該読取対象物の接触押圧状態に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けられ、
    前記スイッチ部により、少なくとも前記センサアレイを駆動する電源が投入されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 前記読取領域の上方に、前記センサアレイへの外光の進入を遮断する可動式の遮蔽板が設けられ、
    前記読取領域への前記読取対象物の接触時にのみ、前記遮蔽板を可動して前記読取領域を露出するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記遮蔽板の可動状態に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けられ、
    前記スイッチ部により、少なくとも前記センサアレイを駆動する電源が投入されることを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  7. 前記遮蔽板は、導電性部材により構成され、
    前記読取領域への前記読取対象物の接触に際し、前記読取対象物に帯電した静電気を前記遮蔽板を介して放電することを特徴とする請求項5又は6記載の画像読取装置。
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