JP2001077342A - 画像読取装置及びその製造方法 - Google Patents

画像読取装置及びその製造方法

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JP2001077342A
JP2001077342A JP25279699A JP25279699A JP2001077342A JP 2001077342 A JP2001077342 A JP 2001077342A JP 25279699 A JP25279699 A JP 25279699A JP 25279699 A JP25279699 A JP 25279699A JP 2001077342 A JP2001077342 A JP 2001077342A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示装置を併せ持つ画像読取装置を小型軽量
化するとともに、安価に製造することができる画像読取
装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明に係る画像読取装置は、フォトセ
ンサアレイ100Fを構成するダブルゲート型トランジ
スタ(群)10Fと、液晶表示装置のスイッチング素子
に適用されるトランジスタアレイ100Lを構成する薄
膜トランジスタ(群)10Lが、単一のガラス基板19
上に、同一の工程で同時に形成された構成を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置及び
その製造方法に関し、特に、いわゆる、ダブルゲート構
造を有するフォトセンサを指紋照合等の個人情報の識別
手段として適用した画像読取装置及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、指紋読取装置は、特開平2−11
8790号公報、特開平4−352547号公報、特開
平7−234837号公報等に記載されているように、
ICカードや携帯電話、パーソナルコンピュータ等の個
人所有物、あるいは、個人使用物におけるセキュリティ
確保のために、使用者を認証する手段(個人情報の識別
手段)として適用されている。そして、これらの技術
は、いずれも携帯電話やパーソナルコンピュータ等の本
来の構成に、指紋読取装置を付設する形態を有してい
る。
【0003】一方、近年、2次元画像読取装置として、
特開平11−53524号公報等に示されるように、い
わゆるダブルゲート構造を有する薄膜トランジスタ(以
下、ダブルゲート型トランジスタという)によるフォト
センサを適用することが考えられている。このようなフ
ォトセンサを用いた2次元画像読取装置は、ガラス基板
上にダブルゲート型トランジスタをマトリクス状に形成
してフォトセンサアレイを構成し、例えば、ガラス基板
の背面側から照射光を入射して、フォトセンサアレイの
上方に載置された2次元画像の画像パターンに応じた反
射光を、ダブルゲート型トランジスタにより明暗情報と
して検出し、2次元画像を読み取るものである。なお、
ダブルゲート型トランジスタ、及び、フォトセンサアレ
イの構成及び動作については、後述する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、指紋
読取装置は、個人の識別が必要な機器や個人専用で使用
される機器に付設する形態で適用されるものであるが、
それらの機器本来の構成として、あるいは、指紋照合の
識別結果等の報知手段として、表示装置を備え持つよう
に構成されている。そして、これらの指紋読取装置及び
表示装置は、一般に、別個の生産設備による別個の製造
プロセスを経て、別個のモジュール部品として製造さ
れ、これらのモジュール部品を同一の筐体に搭載(アセ
ンブリ)することにより、完成品を製造していた。その
ため、機器の大型化を招くうえ、各モジュール部品の製
造コストの低減にも自ずと限界があり、近年の小型軽量
化、安価かつ高性能という市場ニーズへの対応が困難で
あるという問題を有していた。
【0005】そこで、本発明は、上述した問題点を解決
し、表示装置を併せ持つ画像読取装置を小型軽量化する
とともに、安価に製造することができる画像読取装置及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る画像読取装置は、単一の絶縁性基板上に、第1の半導
体層を挟んで対向して設けられた第1のソース電極及び
ドレイン電極と、前記第1の半導体層の下方側に、第1
の絶縁膜を介して設けられたボトムゲート電極と、前記
第1の半導体層の上方側に、第2の絶縁膜を介して設け
られたトップゲート電極と、を備えたダブルゲート構造
を有するフォトセンサと、第2の半導体層を挟んで対向
して設けられた第2のソース電極及びドレイン電極と、
前記第2の半導体層の下方側に前記第1の絶縁膜を介し
て設けられたゲート電極と、前記第2の半導体層の上方
側に、前記第2の絶縁膜を介して、前記第2のソース電
極に電気的に接続された画素電極と、を備えた薄膜トラ
ンジスタと、を形成したことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明に係る画像読取装置
は、請求項1記載の画像読取装置において、前記第1の
半導体層並びに前記第2の半導体層、前記第1のソース
電極及びドレイン電極並びに前記第2のソース電極及び
ドレイン電極、前記ボトムゲート電極並びに前記ゲート
電極、前記トップゲート電極並びに前記画素電極は、各
々同一の製造工程により形成される、同一の膜質を有す
ることを特徴とする。請求項3記載の発明に係る画像読
取装置は、請求項1又は2記載の画像読取装置におい
て、前記フォトセンサは、画像の画像情報を読み取るセ
ンサアレイを構成し、前記薄膜トランジスタは、液晶表
示装置のスイッチング素子として使用されるトランジス
タアレイを構成することを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明に係る画像読取装置
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の画像読取装置に
おいて、前記単一の絶縁性基板の下方側に面光源を備
え、前記面光源を共通の光源として、前記フォトセンサ
センサ及び前記薄膜トランジスタの双方に、照射光を照
射することを特徴とする。請求項5記載の発明に係る画
像読取装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像
読取装置において、前記単一の絶縁性基板の下方側に、
前記センサアレイに対する読取対象物が載置される読取
領域への、該読取対象物の接触押圧状態に応じて、電気
的に導通するスイッチ部が設けられ、前記スイッチ部に
より、少なくとも前記センサアレイを駆動する電源が投
入されることを特徴とする。
【0009】請求項6記載の発明に係る画像読取装置
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像読取装置に
おいて、前記センサアレイに対する読取対象物が載置さ
れる読取領域の上方に、前記センサアレイへの外光の進
入を遮断する可動式の遮蔽板が設けられ、前記読取領域
への前記読取対象物の接触時にのみ、前記遮蔽板を可動
して前記読取領域を露出するようにしたことを特徴とす
る。請求項7記載の発明に係る画像読取装置は、請求項
6記載の画像読取装置において、前記遮蔽板の可動状態
に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けられ、前
記スイッチ部により、少なくとも前記センサアレイを駆
動する電源が投入されることを特徴とする。請求項8記
載の発明に係る画像読取装置は、請求項6又は7記載の
画像読取装置において、前記遮蔽板は、導電性部材によ
り構成され、前記読取領域への前記読取対象物の接触に
際し、前記読取対象物に帯電した静電気を前記遮蔽板を
介して放電することを特徴とする。
【0010】請求項9記載の発明に係る画像読取装置
は、半導体層を挟んでソース電極とドレイン電極とが対
向して設けられ、該半導体層の上下両側に絶縁膜を介し
て対向するトップゲート電極及びボトムゲート電極が設
けられたダブルゲート構造を有するフォトセンサを、マ
トリクス状に配列して構成され、画像の画像情報を読み
取るセンサアレイと、薄膜トランジスタをマトリクス状
に配列して構成され、液晶表示装置のスイッチング素子
として使用されるトランジスタアレイと、を単一の絶縁
性基板上に形成し、かつ、前記センサアレイと、前記セ
ンサアレイに対する読取対象物を載置する読取領域が、
相互に平面的に離間した位置に形成されていることを特
徴とする。
【0011】請求項10記載の発明に係る画像読取装置
は、請求項9記載の画像読取装置において、少なくとも
前記センサアレイ上方に設けられた導光板と、前記セン
サアレイ上方の前記導光板上に設けられた遮光膜と、前
記導光板の端部に設けられた光源とを有し、前記読取領
域は、前記遮光膜が設けられていない前記導光板上に設
けられ、前記光源が、前記読取領域に対して、傾斜方向
から照射光を入射することを特徴とする。請求項11記
載の発明に係る画像読取装置は、請求項10記載の画像
読取装置において、前記導光板設けられた前記読取領域
直下の前記単一の絶縁性基板上に、少なくとも前記セン
サアレイの駆動回路が形成されていることを特徴とす
る。
【0012】請求項12記載の発明に係る画像読取装置
は、請求項10又は11記載の画像読取装置において、
前記導光板は、前記トランジスタアレイに対して液晶を
介して対向配置されるフィルタ基板を構成する光透過性
絶縁性基板であることを特徴とする。請求項13記載の
発明に係る画像読取装置は、請求項9乃至13のいずれ
かに記載の画像読取装置において、前記単一の絶縁性基
板の下方側に面光源を備え、前記面光源を共通の光源と
して、前記センサアレイ及び前記トランジスタアレイの
双方に、照射光を照射することを特徴とする。
【0013】請求項14記載の発明に係る画像読取装置
は、請求項9記載の画像読取装置において、少なくとも
前記センサアレイが一面側に形成された前記単一の絶縁
性基板の他面側に設けられた遮光膜と、前記単一の絶縁
性基板の端部に設けられた光源とを有し、前記読取領域
は、前記遮光膜が設けられていない前記単一の絶縁性基
板の他面側に設けられ、前記光源が、前記読取領域に対
して、傾斜方向から照射光を入射することを特徴とす
る。請求項15記載の発明に係る画像読取装置は、請求
項14記載の画像読取装置において、前記単一の絶縁性
基板の他面側に設けられた前記読取領域に対応する、前
記単一の絶縁性基板の一面側に、少なくとも前記センサ
アレイの駆動回路が形成されていることを特徴とする。
【0014】請求項16記載の発明に係る画像読取装置
の製造方法は、半導体層を挟んでソース電極とドレイン
電極とが対向して設けられ、該半導体層の上下両側に絶
縁膜を介して対向するトップゲート電極及びボトムゲー
ト電極が設けられたダブルゲート構造を有するフォトセ
ンサを具備した画像読取装置の製造方法において、単一
の絶縁性基板上に、前記フォトセンサの前記ボトムゲー
ト電極を形成するとともに、前記フォト離間して配置さ
れる薄膜トランジスタのゲート電極を形成する工程と、
前記ボトムゲート及びゲート電極上に、共通の第1の絶
縁膜を形成する工程と、前記ボトムゲートに対応して、
前記第1の絶縁膜上に第1の半導体層を形成するととも
に、前記ゲート電極に対応して、前記第1の絶縁膜上に
第2の半導体層を形成する工程と、前記第1の半導体層
を挟んで対向する第1のソース電極及びドレイン電極を
形成するとともに、前記第2の半導体層を挟んで対向す
る第2のソース電極及びドレイン電極を形成する工程
と、前記第1のソース電極及びドレイン電極、並びに、
前記第2のソース電極及びドレイン電極上に、共通の第
2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜に、少
なくとも前記第2のソース電極を露出する開口部を形成
する工程と、前記第1の半導体層に対応して、前記トッ
プゲート電極を形成するとともに、前記第2の半導体層
に対応し、かつ前記開口部を介して前記第2のソース電
極に電気的に接続される画素電極を形成する工程と、を
含むことを特徴とする。
【0015】請求項17記載の発明に係る画像読取装置
の製造方法は、請求項16記載の画像読取装置の製造方
法において、前記トップゲート電極上を被覆し、かつ、
少なくとも前記画素電極を所定の形状に露出する第3の
絶縁膜を形成する工程と、前記露出した画素電極上に液
晶配向膜を形成する工程と、を含んでいることを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る画像読取装
置の実施の形態について詳しく説明する。まず、本発明
に適用されるダブルゲート型トランジスタについて、図
面を参照して説明する。図1は、ダブルゲート型トラン
ジスタの構造を示す断面図である。図1(a)に示すよ
うに、ダブルゲート型トランジスタ10Fは、ガラス基
板等の透明な絶縁性基板(以下、ガラス基板という)1
9上に形成されたボトムゲート電極22と、ボトムゲー
ト電極22を覆うボトムゲート絶縁膜16と、ボトムゲ
ート絶縁膜16上に形成された、可視光が入射されると
電子−正孔対を発生するアモルファスシリコン等の半導
体層11と、半導体層11の中央上方(図面上方)に形
成されたブロック絶縁膜14と、半導体層11の各端上
からそれぞれブロック絶縁膜14の各端上に跨って設け
られたnシリコン層17、18と、nシリコン層1
7、18上に形成されたソース電極12及びドレイン電
極13と、ソース電極12及びドレイン電極13を覆う
等に形成されたトップゲート絶縁膜15と、トップゲー
ト絶縁膜15を介して形成されたトップゲート電極21
と、を有して構成されている。
【0017】なお、図1(a)において、トップゲート
電極21はITOからなり、トップゲート絶縁膜15、
ボトムゲート絶縁膜16、及び、トップゲート電極21
上に設けられる保護絶縁膜20は窒化シリコンからな
り、ともに光透過性の高い(透明な)材質により構成さ
れ、一方、ボトムゲート電極22は、Cr等の遮光性を
有する材質により構成されることにより、図面上方から
入射する照射光のみを検知する構造を有している。ま
た、ソース電極12及びドレイン電極13と、半導体層
11は、たとえばnシリコン層17及び18を介して
オーミック接続されている。
【0018】すなわち、ダブルゲート型トランジスタ1
0Fは、半導体層11を共通のチャネル領域として、半
導体層11、ソース電極12、ドレイン電極13、トッ
プゲート絶縁膜15及びトップゲート電極21により形
成される上部MOSトランジスタと、半導体層11、ソ
ース電極12、ドレイン電極13、ボトムゲート絶縁膜
16及びボトムゲート電極22により形成される下部M
OSトランジスタとからなる2つのMOSトランジスタ
を組み合わせた構造が、ガラス基板等の透明な絶縁性基
板(以下、ガラス基板という)19上に形成されてい
る。そして、このようなダブルゲート型トランジスタ1
0Fは、一般に、図1(b)に示すような等価回路によ
り表される。ここで、TGはトップゲート端子、BGは
ボトムゲート端子、Sはソース端子、Dはドレイン端子
である。
【0019】次に、上述したダブルゲート型トランジス
タを2次元配列して構成されるフォトセンサシステムに
ついて、図面を参照して簡単に説明する。図2は、ダブ
ルゲート型トランジスタを2次元配列して構成されるフ
ォトセンサシステムの概略構成図である。図2に示すよ
うに、フォトセンサシステムは、大別して、多数のダブ
ルゲート型トランジスタ10Fをマトリクス状に配列し
たフォトセンサアレイ100Fと、各ダブルゲート型ト
ランジスタ10Fのトップゲート端子TG及びボトムゲ
ート端子BGを各々行方向に接続したトップゲートライ
ン101及びボトムゲートライン102と、トップゲー
トライン101及びボトムゲートライン102に各々接
続されたトップゲートドライバ111及びボトムゲート
ドライバ112と、各ダブルゲート型トランジスタのド
レイン端子Dを列方向に接続したデータライン103
と、データライン103に接続されたコラムスイッチ1
13と、を有して構成される。ここで、φtg及びφb
gは、それぞれ後述するリセットパルスφTn、及び、
読み出しパルスφBnを生成するための基準電圧、φpg
は、プリチャージ電圧Vpgを印加するタイミングを制御
するプリチャージ信号である。
【0020】このような構成において、トップゲートド
ライバ111からトップゲート端子TGに電圧を印加す
ることによりフォトセンス機能が実現され、ボトムゲー
トドライバ112からボトムゲート端子BGに電圧を印
加し、データライン103を介して検出信号をコラムス
イッチ113に取り込んでシリアルデータとして出力
(Vout)することにより選択読み出し機能が実現され
る。
【0021】次に、上述したフォトセンサシステムの駆
動制御方法について、図面を参照して説明する。図3
は、フォトセンサシステムの駆動制御方法を示すタイミ
ングチャートである。図3に示すように、まず、リセッ
ト動作においては、n番目の行のトップゲートライン1
01にパルス電圧(リセットパルス;例えばVtg=+1
5VのHレベル)φTnを印加して、各ダブルゲート型
トランジスタ10Fの半導体層に蓄積されている電荷
(正孔)を放出する(リセット期間Treset)。次い
で、光(キャリヤ)蓄積動作においては、トップゲート
ライン101にLレベル(例えばVtg=−15V)のバ
イアス電圧φTnを印加することにより、リセット動作
を終了し、光蓄積動作によるキャリヤ蓄積期間Taがス
タートする。キャリヤ蓄積期間Taにおいては、トップ
ゲート電極側から入射した光量に応じてチャネル領域に
電荷(正孔)が蓄積される。
【0022】そして、プリチャージ動作においては、キ
ャリヤ蓄積期間Taに並行して、データライン103に
所定の電圧(プリチャージ電圧)Vpgを印加し、ドレイ
ン電極13に電荷を保持させる(プリチャージ期間Tpr
ch)。次いで、読み出し動作においては、プリチャージ
期間Tprchを経過した後、ボトムゲートライン102に
Hレベル(例えばVbg=+10V)のバイアス電圧(読
み出し選択信号;以下、読み出しパルスという)φBn
を印加することにより、ダブルゲート型トランジスタ1
0FをON状態にする(読み出し期間Tread)。ここ
で、読み出し期間Treadにおいては、チャネル領域に蓄
積された電荷(正孔)が、ボトムゲートBGの正電圧V
bgを妨げるトップゲートTGの負電圧Vtgよる半導体層
11への電界を緩和させる方向に働くため、電荷(正
孔)の蓄積量に応じてnチャネルが形成されてドレイン
電流が流れる。このためデータライン103の電圧VD
が、プリチャージ電圧Vpgから電荷(正孔)の蓄積量に
応じて低下する傾向を示す。
【0023】すなわち、キャリヤ蓄積期間Taにおける
光蓄積状態が暗状態で、チャネル領域に正孔が蓄積(捕
獲)されていない場合には、トップゲートTGに負バイ
アスをかけることによって、ボトムゲートBGの正バイ
アスが打ち消され、ダブルゲート型トランジスタ10F
はOFF状態となり、ドレイン電圧、すなわち、データ
ライン103の電圧VDが、略そのまま保持されること
になる。一方、光蓄積状態が明状態の場合には、チャネ
ル領域に入射光量に応じた正孔が捕獲されているため、
トップゲートTGの負バイアスを打ち消すように作用
し、この打ち消された分だけボトムゲートBGの正バイ
アスによって、ダブルゲート型トランジスタ10FはO
N状態となる。そして、この入射光量に応じたON抵抗
に従って、データライン103の電圧VDは、低下する
ことになる。
【0024】したがって、データライン103の電圧V
Dの変化傾向は、トップゲートTGへのリセットパルス
φTnの印加によるリセット動作の終了時点から、ボト
ムゲートBGに読み出しパルスφBnが印加されるまで
の時間(キャリヤ蓄積期間Ta)に、受光した光量に深
く関連し、蓄積された電荷が少ない場合には緩やかに低
下する傾向を示し、また、蓄積された電荷が多い場合に
は急峻に低下する傾向を示す。そのため、読み出し期間
Treadがスタートして、所定の時間経過後のデータライ
ン103の電圧VDを検出することにより、あるいは、
所定のしきい値電圧を基準にして、その電圧に至るまで
の時間を検出することにより、照射光の光量が換算され
る。上述した一連の駆動制御を1サイクルとして、n+
1番目の行のダブルゲート型トランジスタ10Fにも同
等の処理手順を繰り返すことにより、ダブルゲート型ト
ランジスタ10Fを2次元のセンサシステムとして動作
させることができる。
【0025】図4は、上述したようなフォトセンサシス
テムを適用した2次元画像読取装置の要部断面図であ
る。2次元画像読取装置においては、図4に示すよう
に、ダブルゲート型トランジスタ10Fのガラス基板1
9下方側に設けられた面光源30から照射光R1を入射
させ、この照射光R1がダブルゲート型トランジスタ1
0Fの形成領域を除く、透明な絶縁性基板19と絶縁膜
15、16、20を透過して、保護絶縁膜20上の被写
体(指)40に照射される。そして、被写体40の画像
パターン(あるいは、凹凸パターン)によって決まる反
射率に応じた反射光R2が、透明な絶縁膜20、15、
14及びトップゲート電極21を透過して半導体層11
に入射することにより、被写体40の画像パターンに対
応したキャリヤが蓄積され、上述した一連の駆動制御方
法にしたがって、被写体40の画像パターンを明暗情報
として読み取ることができる。
【0026】次に、本発明に係る2次元画像読取装置の
実施形態について、図面を参照して説明する。 <第1の実施形態>図5は、本発明に係る2次元画像読
取装置の第1の実施形態を示す要部断面図である。ここ
で、上述したダブルゲート型トランジスタと同等の構成
については、同一の符号を付して説明する。図5に示す
ように、本実施形態に係る2次元画像読取装置は、フォ
トセンサアレイ100Fを構成するダブルゲート型トラ
ンジスタ(群)10Fと、液晶表示装置のスイッチング
素子に適用されるトランジスタアレイ(以下、TFTア
レイという)100Lを構成する薄膜トランジスタ
(群)10Lが、単一のガラス基板(本発明における単
一のガラス基板を構成する)19上に設けられた構成を
有している。なお、図5では、説明の簡略化のため、ダ
ブルゲート型トランジスタ10F及び薄膜トランジスタ
(以下、TFTと略記する)10Lを各1個のみ図示
し、また、装置外部に引き出す配線や電極構造について
は図示を省略した。
【0027】ダブルゲート型トランジスタ10Fは、半
導体層11a及びブロック層(絶縁膜)14aを挟み、
対向して形成されたソース電極12a及びドレイン電極
13aと、半導体層11aとソース電極12a及びドレ
イン電極13a各々とのオーミック接続を実現するため
のn+シリコン層17a、18aと、半導体層11aの
上方に絶縁膜(トップゲート絶縁膜としての機能を有す
る)15を介して設けられたトップゲート電極21a
と、半導体層11aの下方に絶縁膜(ボトムゲート絶縁
膜としての機能を有する)16を介して設けられたボト
ムゲート電極22aと、トップゲート電極21aの上方
に設けられた絶縁膜(保護絶縁膜としての機能を有す
る)20aと、を有して構成されている。
【0028】ここで、ボトムゲート電極22a、ソース
−ドレイン電極12a、13aは、Cr等の遮光性を有
する金属薄膜により形成され、絶縁膜14a、15、1
6、20aは、各々窒化シリコンや酸化シリコン等の光
透過性を有する透明な絶縁膜により形成されている。ま
た、トップゲート電極21aは、ITO(Indium TinOx
ide:酸化インジウムスズ)等の透明な導電性材料によ
り形成されている。そして、このようなダブルゲート型
トランジスタ10Fを、ガラス基板19上にマトリクス
状に配置形成することにより、フォトセンサアレイ10
0Fが構成されている。
【0029】一方、TFT10Lは、チャネル領域を形
成する半導体層11b及びブロック層(絶縁膜)14b
を挟み、対向して形成されたソース電極12b及びドレ
イン電極13bと、半導体層11bとソース電極12b
及びドレイン電極13bとのオーミック接続を実現する
ためのn+シリコン層17b、18bと、半導体層11
bの上方に絶縁膜15を介し、かつ、ソース電極12b
に接続されて設けられた画素電極21bと、半導体層1
1bの下方に絶縁膜(ゲート絶縁膜としての機能を有す
る)16を介して設けられたゲート電極22bと、画素
電極21bの上方に設けられ、画素電極21bを所定の
露出パターンで被覆する絶縁膜20aと、少なくとも露
出した画素電極21b上に設けられた配向膜20bと、
を有して構成されている。
【0030】ここで、ゲート電極22b、ソース−ドレ
イン電極12b、13bは、金属薄膜により形成され、
また、絶縁膜14b、15、16、20aは、上述した
ように、窒化シリコンや酸化シリコン等により形成さ
れ、配向膜20bは、ポリイミド等の樹脂材料により形
成され、さらに、画素電極21bは、ITO等の透明な
導電性材料により形成されている。そして、上述したT
FT10Lを、ガラス基板19上にマトリクス状に配置
形成することにより、TFTアレイ100Lが構成され
ている。
【0031】次に、上述したような構成を有する2次元
画像読取装置の製造方法について、図面を参照して説明
する。図6は、本実施形態に係る2次元画像読取装置の
製造方法を示すプロセス断面図である。まず、図6
(a)に示すように、ガラス基板19上にAl(アルミ
ニウム)合金やTa(タンタル)等の、遮光性を有する
金属膜をスパッタリングまたは蒸着により形成し、所定
の電極形状にパターニングして、ダブルゲート型トラン
ジスタ10Fのボトムゲート電極22a、及び、TFT
10Lのゲート電極22bを同一工程で同時に形成す
る。
【0032】次いで、図6(b)に示すように、ボトム
ゲート電極22a及びゲート電極22b上に、該Al合
金やTa等の金属酸化膜、あるいは、CVDシリコン窒
化膜等の単層、あるいは、複数層から構成される絶縁膜
16を形成する。この絶縁膜16は、ダブルゲート型ト
ランジスタのボトムゲート絶縁膜、及び、TFTのゲー
ト絶縁膜として機能するものであり、後述する半導体層
11a、11bとの界面状態により、ダブルゲート型ト
ランジスタ10F及びTFT10Lの特性に影響を及ぼ
すため、膜質の向上が不可欠である。そのため、絶縁膜
の欠陥を低減する目的で、異種の絶縁膜を積層したり、
洗浄工程を追加することが行われる。また、後述する半
導体層11a、11bの形成工程と連続的に行われる。
【0033】次いで、図6(c)に示すように、ボトム
ゲート電極22a及びゲート電極22bの形成位置に対
応する絶縁膜16上にCVD法により、アモルファスシ
リコンやポリシリコン等の半導体層11a、11bを蒸
着形成する。ここで、半導体層11a、11bに適用さ
れる材質としては、TFTにおいてチャネル領域の形成
層として用いられる半導体層であればよい。さらに、半
導体層11a、11bを後工程におけるダメージから保
護するためのブロック層14a、14bを作成する。上
述したように、半導体層11a、11bに接する絶縁膜
は、その界面状態により、ダブルゲート型トランジスタ
10F及びTFT10Lの特性を左右するため、半導体
層11a、11bとブロック層14a、14bは、真空
中で連続成膜することにより、汚れがつかないようにす
ることが望ましい。
【0034】次いで、図6(d)に示すように、半導体
層11a、11b及びブロック層14a、14b上に、
+シリコン層17A、17Bを形成する。これは、ブ
ロック層14a、14b上にn+シリコン膜を成膜する
方法によってもよいし、半導体層11a、11bにリン
などをドーピングして形成するものであってもよい。こ
のn+シリコン層17A、17B(後述する17a、1
7b、18a、18b)は、後述するソース電極12
a、12b及びドレイン電極13a、13bと、半導体
層11a、11bとの電気的接続(オーミック接続)を
良好にし、逆電界におけるリーク電流を防止する目的で
形成される。
【0035】次いで、図6(e)に示すように、n+
リコン層17A、17B上に、Al合金やTa等の金属
膜をスパッタリングまたは蒸着により形成し、n+シリ
コン層17A、17Bとともに、所定の電極形状にパタ
ーニングして、ダブルゲート型トランジスタのソース電
極12a及びドレイン電極13aと、TFTのソース電
極12b及びドレイン電極13bと、n+シリコン層1
7a、17b、18a、18bを同一工程で形成する。
そして、図6(f)に示すように、全面にCVDシリコ
ン窒化膜やシリコン酸化膜等の、透明な絶縁膜15を形
成した後、ITO等の透明導電膜を蒸着により形成し、
所定形状にパターニングして、ダブルゲート型トランジ
スタのトップゲート電極21a、及び、TFTの画素電
極21bを同一工程で形成する。このとき、画素電極2
1bは、ソース電極12b上の絶縁膜15に形成された
開口部15hを介して、ソース電極12bと電気的に接
続するように形成する。なお、図示を省略したが、ダブ
ルゲート型トランジスタ10Fにおいても、ソース電極
12a及びドレイン電極13aに信号を入力するための
端子部分の絶縁膜15に、同様の開口部が形成される。
【0036】その後、図5に示したように、CVDシリ
コン窒化膜等の透明な絶縁膜20aをオーバーコート膜
(保護絶縁膜)として形成した後、フォトセンサアレイ
100Fにおける電極引き出し部(図示を省略)や、T
FTアレイ100Lにおける画素電極21bを露出する
ように開口部を形成し、少なくとも露出した画素電極2
1b上にポリイミド等の配向膜20bを形成することに
より、単一のガラス基板19上にフォトセンサアレイ1
00FとTFTアレイ100Lが併設された2次元画像
読取装置が完成する。
【0037】このような構成及び製造方法を有する2次
元画像読取装置によれば、単一のガラス基板19上にフ
ォトセンサアレイ100FとTFTアレイ100Lを、
同一の工程で、同時に形成することができ、フォトセン
サアレイ100Fを指紋読取装置に、また、TFTアレ
イ100Lを液晶表示装置として適用することができ
る。特に、上記製造方法は、ガラス基板19にTFTア
レイ100Lを形成する際に施される、アクティブマト
リクス方式の液晶表示装置の製造プロセスをそのまま適
用することができる。したがって、フォトセンサアレイ
及びTFTアレイを、同一の生産設備による同一の製造
プロセスを経て、単一のモジュール部品として製造する
ことができ、機器の小型軽量化、及び、製造コストの大
幅な削減を図ることができる。
【0038】次に、上述した構成及び製造方法を有する
2次元画像読取装置を、表示装置を備えた指紋読取装置
(あるいは、指紋読取装置を備えた表示装置)に適用し
た場合の実施例について、図面を参照して説明する。図
7は、表示装置が併設された指紋読取装置の一実施例を
示す概略構成図であり、図8は、指紋読取状態を説明す
る概略図である。なお、図8においては、説明の都合
上、ダブルゲート型トランジスタ10Fの構成を簡略化
して示す。図7(a)、(b)に示すように、指紋読取
装置は、単一のガラス基板19上に、指紋読取部110
を構成するフォトセンサアレイ100Fと、液晶表示部
140を構成するTFTアレイ100Lが形成されてい
る。
【0039】指紋読取部110は、上述したフォトセン
サアレイ100Fと、フォトセンサアレイ100Fの直
上に設けられ、読取対象物である指が接触する指紋読取
面(本発明における読取面を構成する)123と、を有
し、その周辺には、指紋読取部110を駆動するための
駆動回路(トップアドレスドライバ、ローアドレスドラ
イバを含む)121a、121bが設けられている。液
晶表示部140は、上述したTFTアレイ100Lと、
周知のアクティブマトリクス方式の液晶表示装置と同様
に、TFTアレイ100Lに対向して設けられたフィル
タ基板130と、TFTアレイ100L及びフィルタ基
板130間に封止された液晶137と、を有し、その周
辺には、液晶表示部140を駆動するための、データド
ライバ、走査ドライバ等の周辺回路141a〜141c
が設けられている。
【0040】フィルタ基板130は、図7(b)に示す
ように、ガラス基板131の一面側(TFTアレイ10
0L側)に、RGBの各画素に対応したカラーフィルタ
132と、カラーフィルタ132間に形成されたブラッ
クマスク133と、カラーフィルタ132上の全面に、
絶縁膜139を介して形成されたITOからなる共通電
極134と、共通電極134上の全面に形成された配向
膜135と、を有し、また、ガラス基板131の他面側
に形成された直線偏光板136と、を有して構成されて
いる。さらに、ガラス基板19の背面(図面下方)側に
は照射光を透過的に照射するための光源151及び導光
板152からなるバックライト(本発明における面光源
を構成する)150が設けられている。ここで、液晶表
示部140のガラス基板19の背面には、バックライト
150との間に偏光板138が設けられている。
【0041】なお、指紋読取部110及び液晶表示部1
40の周辺に設けられる周辺回路120a、120b、
140a〜140cは、上述した製造方法におけるフォ
トセンサアレイ100F及びTFTアレイ100Lの製
造方法と同一の工程を適用して、同一のガラス基板19
上に同時に形成するものであってもよい。このような指
紋読取装置によれば、まず、使用者あるいは所有者の個
人情報を認識するために、指紋読取部(フォトセンサア
レイ100F)110が駆動され、図8に示すように、
指40aが指紋読取面123に載置、接触されると、ガ
ラス基板19の背面側のバックライト150から光R1
が入射されて、ガラス基板19及びフォトセンサアレイ
100Fの透明材料部分を透過して指40aに照射され
る。
【0042】指40aに照射された光R1は、指紋40
bによる凹凸と指紋読取面123との接触状態によって
決まる反射率に応じた反射光R2が、ダブルゲート型ト
ランジスタ10Fの半導体層に入射することにより、各
ダブルゲート型トランジスタ10Fに指紋40bに対応
したキャリヤが蓄積され、明暗情報として検出される。
ここでは、面光源30が被検物となる指の直下に配置さ
れるため、指40aの凸部で面光源30からの光が乱反
射してダブルゲート型トランジスタ10Fに入射され、
指40aの凹部では、ダブルゲート型トランジスタ10
Fの半導体層11aを励起する光は反射されない。そし
て、検出された指紋画像が、あらかじめ登録された使用
者あるいは所有者の個人情報と同一であると認証された
場合には、セキュリティ機能が解除されて、所定の機能
の実行や、アプリケーションソフトウェアの起動等が許
可されるとともに、液晶表示部140に所定の画像情報
が表示される。
【0043】<第2の実施形態>図9は、本発明に係る
2次元画像読取装置の第2の実施形態を示す概略構成図
であり、図10は、本実施形態に適用されるスイッチ部
の概略断面図であり、図11は、本実施形態における機
能ブロック図である。ここで、上述した2次元画像読取
装置と同等の構成については、同一の符号を付して説明
する。図9に示すように、本実施形態に係る2次元画像
読取装置は、上述した実施形態と同様に、単一のガラス
基板19上にフォトセンサアレイ100F(指紋読取部
110)及びTFTアレイ100L(液晶表示部14
0)が形成され、さらに、ガラス基板19の下方に配置
されたバックライト150と、該バックライト150と
例えば筐体200との間に、少なくとも指紋読取部11
0を駆動するための電源を投入/遮断するスイッチ部1
60と、緩衝部材180と、を設けたことを特徴として
いる。
【0044】スイッチ部160は、具体的には、図10
(a)、(b)に示すように、指紋読取部110の下方
に密着して形成された導光板152(バックライト15
0)の下面側に設けられた接点161aと、接点161
aに対向して筐体200側に設けられた接点161b
と、導光板152と筐体200間に介装されたバネ等の
弾性部材162と、を有して構成されている。緩衝部材
180は、弾性部材162のバネと同等の弾性をもつバ
ネ等からなる。このような構成における動作について、
ブロック図を参照して説明すると、図11に示すよう
に、読取対象物である指40aを指紋読取面123に載
置、接触する際に印加される押圧力Fに対応して、スイ
ッチ部160の接点161a、161b相互が電気的に
接触すると、フォトセンサアレイ100Fの駆動回路1
21a、121bに電源が投入されて駆動状態となり、
図8に示したように、バックライト150から指40a
に対して光R1が照射されるとともに、その反射光R2
がフォトセンサアレイ100Fにより明暗情報として検
出される。このとき、弾性部材162は圧縮され、原形
に復帰しようとする復帰力が蓄積される。
【0045】そして、明暗情報に基づいて指紋画像が生
成され、個人認証処理が終了し、指40aによる押圧力
Fが解除されると、スイッチ部160の接点161a、
161b相互が、弾性部材162の復帰力により離間し
て電気的に非接触となり、駆動回路121a、121b
への電源の供給が遮断されてフォトセンサアレイ100
Fの駆動が停止される。ここで、フォトセンサアレイ1
00Fが駆動した後、一連の指紋の読取動作が終了した
時点、あるいは、個人情報の認証が終了した時点で、指
紋読取面123への指40aによる押圧力Fを解除、あ
るいは、指40aを離間させるタイミングを、音声や表
示等の出力により報知する構成を採用することもでき
る。
【0046】したがって、指紋読取面123に指40a
を載置、接触(押圧)するという動作により、指紋読取
部110の駆動状態をON/OFF制御しているので、
指紋読取動作時のみ電源が投入され、消費電力の低減を
図ることができる。また、弾性部材162の弾性力に抗
する押圧力で指40aを指紋読取面123に接触(押
圧)することによって、フォトセンサアレイ100Fが
駆動するので、指40aの押圧力不足に伴って生じる、
バックライト150からの照射光の漏れに起因する読取
画像(指紋画像)の乱れや、指40aの接触面積の減少
等に起因する個人認証処理の誤動作を抑制することがで
きる。
【0047】図12は、本実施形態に適用されるスイッ
チ部160の他の構成例を示す概略断面図である。本構
成例におけるスイッチ部160は、図12に示すよう
に、導光板152と筐体200間に、上記弾性部材16
2と、指紋読取面123への指による押圧力を緩和、吸
収するダンパー163と、を有している。このような構
成を有するスイッチ部160によれば、指(図示を省
略:図10(b)参照)40aが弾性部材162の弾性
力に抗して所定の押圧力以上で指紋読取面123に接触
されるとともに、ダンパー163の圧縮に要する時間
分、押圧を継続することになるので、指紋の読取動作中
に指40aの押圧力が低減して、指紋画像の乱れ等が発
生することを抑制することができる。
【0048】なお、本実施形態においては、指紋読取面
123への指40aの押圧力について、具体的な力の強
さを提示していないが、この押圧力は、人間が意識的に
指紋読取面123に触れる程度の圧力であって、例えば
10g/cm2程度であればよいが、この数値は、本発明
の構成を何ら限定するものではない。すなわち、指紋読
取部110の構造や大きさ等に応じて、適宜設定される
ものであることはいうまでもない。
【0049】<第3の実施形態>図13は、本発明に係
る2次元画像読取装置の第3の実施形態を示す要部概略
構成図であり、図14は、本実施形態に適用される遮蔽
部の概略断面図である。ここで、上述した2次元画像読
取装置と同等の構成については、同一の符号を付して説
明する。図13に示すように、本実施形態に係る2次元
画像読取装置は、上述した実施形態と同様に、単一のガ
ラス基板19上にフォトセンサアレイ100F(指紋読
取部110)及びTFTアレイ100L(液晶表示部1
40)が形成され、さらに、指紋読取面123の上方
に、フォトセンサアレイ100Fへの外光の入射を遮断
する遮蔽部170を設けたことを特徴としている。
【0050】具体的には、図14(a)、(b)に示す
ように、指紋読取面(厳密には、フォトセンサアレイ1
00F)123の上方に、遮光性の高い材質で形成さ
れ、かつ、開閉可動式に設けられた遮蔽板171と、該
遮蔽板171の可動状態に対応して電気的に導通するス
イッチ部172と、を有して構成されている。ここで、
遮蔽板171の開閉方式としては、例えば、図14
(a)、(b)に示すように、図面の左右方向に直線移
動するスライド方式等が考えられ、この場合、指40a
により遮蔽板171の端部(図中左端)を図面右方向に
押圧することによって、遮蔽板171を開放して指紋読
取面123を露出すると同時に、指40aを指紋読取面
123に載置、接触することができる。ここで、遮蔽板
171は、常時指紋読取面123を外光R11から遮蔽
する位置に復帰するように、上記指40aによる押圧方
向とは逆方向にスプリング等のバネ部材により支持され
た構成を有するものであってもよい。
【0051】このような構成を有する指紋読取装置にお
いて、指紋読取面123に指40aを載置、接触するた
めに、遮蔽板171を押圧して開放し、指紋読取面12
3を露出すると、スイッチ部172により指紋読取部1
10の駆動回路(121a、121b)に電源が投入さ
れて駆動状態となり、指紋読取面123に載置された指
40aに対して、図示を省略した光源から光が照射され
るとともに、その反射光がフォトセンサアレイ100F
により明暗情報として検出される。そして、明暗情報に
基づいて指紋画像が生成され、個人認証処理が終了し、
指40aによる遮光板171への押圧力が解除される
と、例えば、遮蔽板171の他端側に設けられたバネ部
材の反発力により指紋読取面123を遮蔽する位置(図
14(a))に復帰して、スイッチ部172により駆動
回路(121a、121b)への電源の供給が遮断され
てフォトセンサアレイ100Fの駆動が停止される。
【0052】したがって、指紋読取動作時にのみ指紋読
取面123を露出し、指紋読取動作時以外には、指紋読
取面123を外光R11から遮蔽する遮蔽板171を設
けたので、指紋読取動作時以外に入射する外光R11に
よって生じる、半導体層の劣化を抑制することができる
とともに、薄いガラス基板19上に形成されている指紋
読取部110への物理的な衝撃を緩和することができ
る。また、遮蔽板171の開閉操作に連動して、指紋読
取部110の駆動状態をON/OFF制御しているの
で、指紋読取動作時のみ電源が投入され、消費電力の低
減を図ることができる。
【0053】なお、本実施形態においては、遮蔽部17
0の構成として、遮蔽板171を直線移動(直線的に押
し引き動作)するスライド方式について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、遮蔽板171の
一端を支点として回動する構成や、光学的に外光R11
の入射を遮断する偏光フィルタを挿入するものであって
もよい。また、遮蔽板171の開閉操作は、上述したよ
うに指40aにより、押圧される構成であってもよい
し、機械的に開閉する他の構造等を有するものであって
もよい。
【0054】さらに、本実施形態においては、遮蔽板1
71を導電性部材により構成し、さらに、接地電位に接
続するようにしてもよい。このような構成を有する指紋
読取装置によれば、指紋読取動作に先立って遮蔽板17
1を開放操作する際に、指40aにより遮蔽板171を
押圧(接触)することにより、指40aあるいは人体に
帯電した静電気が遮蔽板171を介して接地電位に放電
されるので、帯電した指40aが指紋読取面123に接
触することによって生じる、フォトセンサアレイ100
Fの破損や特性のシフト等を抑制することができる。こ
こで、遮蔽板171は、上述したように遮光性、耐衝撃
性、及び、導電性を備えているものであればよく、例え
ば、各種金属やカーボン樹脂、遮光性の色素や導電性材
料を混入した複合材料等を良好に適用することができ
る。
【0055】<第4の実施形態>図15は、本発明に係
る2次元画像読取装置の第4の実施形態を示す概略構成
図である。ここで、上述した指紋読取装置と同等の構成
については、同一の符号を付して説明する。本実施形態
に係る指紋読取装置は、図15に示すように、単一のガ
ラス基板19上にフォトセンサアレイ100F(指紋読
取部110)及びTFTアレイ100L(液晶表示部1
40)が形成され、さらに、指紋読取部110を構成す
る指紋読取面123とフォトセンサアレイ100Fが、
相互に平面的に重なることなく離間した位置に形成され
ていることを特徴としている。また、フォトセンサアレ
イ100Fの上方に、フォトセンサアレイ100Fへの
外光の入射を遮断する遮光膜113を設けたことを特徴
としている。
【0056】具体的には、図15(a)に示すように、
TFTアレイ100Lに対向して設けられたフィルタ基
板130を構成するガラス基板(以下、上側ガラス基板
という)131が、フォトセンサアレイ100F上方を
含んで側方(図面左方)に延伸して構成され、フォトセ
ンサアレイ100F直上の上側ガラス基板上に、フォト
センサアレイ100Fに入射する外光を遮断する遮光膜
113が形成されている。また、該遮光膜113の形成
領域に隣接し、遮光膜113が形成されていない上側ガ
ラス基板131上に、指紋読取面123が形成され、さ
らに、上側ガラス基板131の、指紋読取面123が形
成されている側の端部には、指紋読取面123に載置さ
れた指に光を照射する指紋読取用光源114が設けられ
ている。
【0057】一方、フォトセンサアレイ100Fが形成
されているガラス基板(以下、便宜的に下側ガラス基板
という)19の下方には、液晶表示部140用のバック
ライト150を構成する光源151及び導光板152が
設置され、さらに、フォトセンサアレイ100F直下の
下側ガラス基板19の下面には、光源151からフォト
センサアレイ100Fに入射する光を遮断する遮光膜1
15が形成されている。ここで、遮光膜113、115
は、例えば酸化クロム等の薄膜を適用することができ
る。
【0058】すなわち、図15(b)に示すように、上
側ガラス基板131の左方縁辺部に設けられた指紋読取
面123に対して、液晶表示部140方向(図面右方
向)に平面的に隣接する位置に外光の入射を遮断する遮
光膜113が形成されるとともに、遮光膜113直下
の、下側ガラス基板19上面にフォトセンサアレイ10
0Fが形成、配置され、外光が遮断されている。また、
指紋読取面123側の上側ガラス基板131の端部に
は、指紋読取用の光源114が設けられ、指紋読取面1
23に載置された指40aに対して全反射角よりも小さ
い入射角度で光を照射する。
【0059】このような構成を有する指紋読取装置によ
れば、上側ガラス基板131の端部から指紋読取面12
3に接触した指40aに照射された照射光は、指紋40
b(凹凸パターン)の凹部においては全反射し、また、
凸部においては指40aの表層の皮膚内部に吸収されて
散乱し、反射光が低減する。このような反射光は、下側
ガラス基板19に形成されたフォトセンサアレイ100
Fにより明暗信号として検出され、指紋画像に変換され
る。したがって、指紋読取面123とフォトセンサアレ
イ100Fが、相互に平面的に離間した位置に形成さ
れ、遮光膜113によりフォトセンサアレイ100Fへ
の外光が常に遮断されているので、ダブルゲート型トラ
ンジスタ10Fの半導体層の劣化を抑制することができ
る。また、外光の影響を受けることがないので、外光に
よる指紋画像の乱れ等を完全に阻止して誤動作を防止す
ることができるとともに、光源114の光量を任意に設
定することができ、鮮明な明暗情報(指紋画像)を得る
ことができ、さらに、指紋読取面123を大きく設定し
て、指紋の照合精度を向上させることができる。
【0060】ここで、指紋読取面123及び遮光膜11
3が形成される上側ガラス基板131は、液晶表示部1
40に適用されるフィルタ基板130を構成しているの
で、指紋読取部110が駆動し、光源114を点灯して
いる場合には、液晶表示部140の駆動を停止し、一
方、液晶表示部140が駆動し、バックライト150を
点灯して、所定の画像情報を表示している場合には、指
紋読取部110の駆動を停止する。すなわち、指紋読取
部110が動作し、光源114から照射光が入射されて
いる場合には、上側ガラス基板131内に光源114か
らの指紋読取用の照射光が伝搬して面発光するため、液
晶表示部140において画像情報を表示した場合、表示
が薄れて品質が低下する。一方、液晶表示部140が動
作し、バックライト150から照射光が入射されている
場合には、上側ガラス基板131及び下側ガラス基板1
9内にバックライト150からの照射光が伝搬するた
め、指紋読取部110において指紋読取動作を行った場
合、指紋読取面123からの反射光以外の光が検出され
て個人認証処理の誤動作を生じる。したがって、指紋読
取部110及び液晶表示部140を、排他的に動作制御
する必要がある。
【0061】なお、指紋読取用の光源114からの照射
光が入射される導光板として、上述したようなフィルタ
基板130を構成する上側ガラス基板131を使用せ
ず、別個の導光板を利用することにより、指紋読取部1
10側の光が液晶表示部140に、あるいは、液晶表示
部140側の光が指紋読取部110に伝搬することを阻
止することができるので、指紋読取動作を実行しつつ、
液晶表示部140を駆動させることができる。
【0062】図16は、本実施形態に適用される他の構
成例を示す概略断面図である。本構成例は、図16に示
すように、指紋読取面123直下の下側ガラス基板19
上面の空き空間を利用して、ドライバ等の周辺回路12
2を形成、配置したことを特徴としている。このような
構成を有する指紋読取装置によれば、フォトセンサアレ
イ100Fの形成位置を離間させたことにより生じた、
下側ガラス基板19上の空き空間を、周辺回路122の
形成領域として有効に利用することができるとともに、
フォトセンサアレイ100Fへの外光の入射が完全に遮
断され、指紋画像の乱れ等を抑制した安定した読取動作
を実現した指紋読取装置を提供することができる。ま
た、フォトセンサアレイ100Fと指紋読取面123と
が平面的に重なることなく離間して構成されているの
で、フォトセンサアレイ100Fに対して指40aを直
接載置し、押圧力を印加することがなくなるので、フォ
トセンサアレイ100Fの破損や特性の劣化等を防止す
ることができる。
【0063】<第5の実施形態>図17は、本発明に係
る2次元画像読取装置の第5の実施形態を示す概略構成
図である。ここで、上述した指紋読取装置及び液晶表示
装置と同等の構成については、同一の符号を付して説明
する。図17(a)に示すように、本実施形態に係る2
次元画像読取装置は、単一のガラス基板119の一面側
(液晶封止側)に、RGBの各画素に対応したカラーフ
ィルタ132と、カラーフィルタ132間に形成された
ブラックマスク133が形成され、該カラーフィルタ1
32及びブラックマスク133上に、透明な絶縁膜13
8を介して、フォトセンサアレイ100F及びTFTア
レイ100Lが形成された構成を有している。
【0064】そして、フォトセンサアレイ100Fが形
成されたガラス基板119の他面側には、フォトセンサ
アレイ100Fへの外光の入射を遮断する遮光膜116
と、該遮光膜116の形成領域に隣接する指紋読取面1
23が形成されている。すなわち、指紋読取部110を
構成する指紋読取面123とフォトセンサアレイ100
Fが、相互に平面的に重なることなく離間した位置に形
成されている。さらに、ガラス基板119の、指紋読取
面123が形成されている側の端部には、指紋読取面1
23に載置された指に光を照射する指紋読取用光源11
4が設けられている。
【0065】一方、フォトセンサアレイ100Fに対向
するガラス基板118の一面側(液晶封止側)には、I
TOからなる共通電極134と、共通電極134上の全
面に形成された配向膜135が形成され、また、ガラス
基板118の他面側には、直線偏光板138が形成され
ている。ガラス基板118の他面側には、光源151及
び導光板152からなるバックライト150が設けられ
ている。さらに、フォトセンサアレイ100Fの形成領
域に対応するガラス基板118の他面側には、光源15
1からフォトセンサアレイ100Fに入射する光を遮断
する遮光膜117が形成されている。ここで、遮光膜1
16、117は、例えば酸化クロム等の薄膜を適用する
ことができる。
【0066】すなわち、図17(b)に示すように、ガ
ラス基板119上面の右方縁辺部に設けられた指紋読取
面123に対して、液晶表示部140方向(図面左方
向)に平面的に隣接する位置に外光の入射を遮断する遮
光膜116が形成されるとともに、遮光膜116直下
の、ガラス基板119下面にフォトセンサアレイ100
Fが形成、配置され、外光が遮断されている。また、指
紋読取面123側のガラス基板119の端部には、指紋
読取用の光源114が設けられ、指紋読取面123に載
置された指40aに対して全反射角よりも小さい入射角
度で光を照射する。
【0067】このような構成を有する指紋読取装置によ
れば、上述した実施形態(図15)と同様に、ガラス基
板119の端部から指紋読取面123に接触した指40
aに照射された照射光は、指紋40b(凹凸パターン)
の凹部においては全反射し、また、凸部においては指4
0aの表層の皮膚内部に吸収されて散乱し、反射光が低
減する。このような反射光は、ガラス基板119の対向
面側(図面下面)に形成されたフォトセンサアレイ10
0Fにより明暗信号として検出され、指紋画像に変換さ
れる。したがって、指紋読取面123とフォトセンサア
レイ100Fが、相互に平面的に離間した位置に形成さ
れ、遮光膜116によりフォトセンサアレイ100Fへ
の外光が常に遮断されているので、ダブルゲート型トラ
ンジスタ10Fの半導体層の劣化を抑制することができ
る。また、外光の影響を受けることがないので、外光に
よる指紋画像の乱れ等を完全に阻止して誤動作を防止す
ることができるとともに、光源114の光量を任意に設
定することができ、鮮明な明暗情報(指紋画像)を得る
ことができ、さらに、指紋読取面123を大きく設定し
て、指紋の照合精度を向上させることができる。
【0068】ここで、本実施形態においては、フォトセ
ンサアレイ100Fの背面側に指紋読取面123が形成
されることになるので、指紋読取面123からの反射光
は、ダブルゲート型トランジスタ10Fのボトムゲート
電極側から入射することになる。したがって、少なくと
も、ダブルゲート型トランジスタ10Fのボトムゲート
電極を、例えばITO等の透明電極により形成し、か
つ、トップゲート電極側からの外光の入射を抑制するた
めに、トップゲート電極を、金属膜等の遮光性の高い膜
により形成する必要がある。また、指紋読取面123及
び遮光膜113が形成されるガラス基板119は、液晶
表示部140に適用されるフィルタ基板の機能も有して
いるので、上述した第4の実施形態と同様に、指紋読取
部110が駆動し、光源114を点灯している場合に
は、液晶表示部140の駆動を停止し、一方、液晶表示
部140が駆動し、バックライト150を点灯して、所
定の画像情報を表示している場合には、指紋読取部11
0の駆動を停止する、排他的な駆動制御を行う必要があ
る。
【0069】図18は、本実施形態に適用される他の構
成例を示す概略断面図である。本構成例は、図18に示
すように、指紋読取面123直下のガラス基板119下
面の空き空間を利用して、ドライバ等の周辺回路122
を形成、配置したことを特徴としている。このような構
成を有する指紋読取装置によれば、フォトセンサアレイ
100Fの形成位置を離間させたことにより生じた、下
側ガラス基板19上の空き空間を、周辺回路122の形
成領域として有効に利用することができるとともに、フ
ォトセンサアレイ100Fへの外光の入射が完全に遮断
され、指紋画像の乱れ等を抑制した安定した読取動作を
実現した指紋読取装置を提供することができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1、2、16記載の発明によれ
ば、単一の絶縁性基板上に、半導体層を挟んで対向して
設けられたソース電極及びドレイン電極と、第1の絶縁
膜を介して設けられたボトムゲート電極と、第2の絶縁
膜を介して設けられたトップゲート電極と、を備えたダ
ブルゲート構造を有するフォトセンサと、半導体層を挟
んで対向して設けられたソース電極及びドレイン電極
と、第1の絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、第
2の絶縁膜を介してソース電極に電気的に接続された画
素電極と、を備えた薄膜トランジスタと、が形成され、
かつ、フォトセンサと薄膜トランジスタの各構成が、各
々同一の製造工程により、同一の膜質で構成されている
ので、フォトセンサアレイ及びTFTアレイを、同一の
生産設備による同一の製造プロセスを経て、単一のモジ
ュール部品として製造することができ、機器の小型軽量
化、及び、製造コストの大幅な削減を図ることができ
る。
【0071】請求項3記載の発明によれば、単一のガラ
ス基板上に、フォトセンサをマトリクス状に配置したフ
ォトセンサアレイと、薄膜トランジスタをマトリクス状
に配置したトランジスタアレイが、同一の工程で同時に
形成されるので、フォトセンサアレイを2次元画像の読
取部に、また、トランジスタアレイを液晶表示部に適用
することにより、両者を併設した単一のモジュール部品
として製造することができ、2次元画像読取装置の小型
軽量化、及び、製造コストの大幅な削減を図ることがで
きる。請求項4、13記載の発明によれば、単一の絶縁
性基板の下方側に面光源を備え、該面光源を、フォトセ
ンサセンサ及び薄膜トランジスタの双方、あるいは、セ
ンサアレイ及びトランジスタアレイの双方に、共通の光
源として照射光を照射する構成を有しているので、2次
元画像の読取部及び液晶表示部に設置される光源を共通
化することができ、2次元画像読取装置の小型軽量化を
図ることができる。
【0072】請求項5記載の発明によれば、単一の絶縁
性基板の下方側に、読取領域への読取対象物の接触押圧
状態に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けら
れ、スイッチ部により、センサアレイを駆動する電源が
投入される構成を有しているので、読取対象物が接触押
圧した場合にのみセンサアレイが駆動され、それ以外の
場合には電源を遮断することができ、消費電力の低減を
図ることができる。請求項6記載の発明によれば、読取
領域の上方に、センサアレイへの外光の進入を遮断する
可動式の遮蔽板が設けられ、読取領域への前記読取対象
物の接触時にのみ、読取領域を露出するようにしたの
で、画像の読取動作時以外にフォトセンサに入射する外
光R11によって生じる、半導体層の劣化を抑制するこ
とができるとともに、絶縁性基板上に形成されているセ
ンサアレイへの物理的な衝撃を緩和することができる。
【0073】請求項7記載の発明によれば、遮蔽板の可
動状態に応じて、電気的に導通するスイッチ部が設けら
れ、スイッチ部により、センサアレイを駆動する電源が
投入される構成を有しているので、画像の読取動作時の
み電源が投入され、消費電力の低減を図ることができ
る。請求項8記載の発明によれば、遮蔽板は、導電性部
材により構成され、読取領域への読取対象物の接触に際
し、読取対象物に帯電した静電気を遮蔽板を介して放電
する構成を有しているので、帯電した読取対象物の接触
により生じる、センサアレイの破損や特性のシフト等を
防止することができる。
【0074】請求項9、10記載の発明によれば、ダブ
ルゲート構造を有するフォトセンサをマトリクス状に配
列して構成され、2次元画像の画像情報を読み取るセン
サアレイと、薄膜トランジスタをマトリクス状に配列し
て構成され、液晶表示装置のスイッチング素子として使
用されるトランジスタアレイと、を単一の絶縁性基板上
に形成し、かつ、センサアレイと、読取対象物を載置す
る読取領域が、相互に平面的に離間した位置に形成さ
れ、さらに、センサアレイ上方に設けられた遮光膜と、
読取領域に対して、傾斜方向から照射光を入射する光源
とを有しているので、遮光膜によりセンサアレイへの外
光の入射を常に遮断することができ、フォトセンサの半
導体層の劣化を抑制することができる。また、外光の影
響を受けることがないので、外光による読取画像の乱れ
等を抑制して誤動作を防止することができるとともに、
光源の光量を任意に設定して鮮明な明暗情報を得ること
ができる。
【0075】請求項11、15記載の発明によれば、セ
ンサアレイと、読取対象物を載置する読取領域が、相互
に平面的に離間した位置に形成されることにより、読取
領域直下の単一の絶縁性基板に生じた空き空間に、少な
くともセンサアレイの駆動回路が形成されているので、
周辺回路の形成領域を削減することができ、小型軽量化
された2次元画像読取装置を提供することができる。請
求項12記載の発明によれば、導光板として、トランジ
スタアレイに対して液晶を介して対向配置されるフィル
タ基板を構成する光透過性絶縁性基板を適用しているの
で、読取領域に照射光を伝搬するための導光板を、液晶
表示装置の構成と併用することができ、一層小型軽量化
された2次元画像読取装置を提供することができる。
【0076】請求項14記載の発明によれば、センサア
レイと、センサアレイが形成された単一の絶縁性基板の
他面側に設けられた読取領域が、相互に平面的に離間し
た位置に形成され、さらに、センサアレイに対応して単
一の絶縁性基板の他面側に設けられた遮光膜と、読取領
域に対して、傾斜方向から照射光を入射する光源とを有
しているので、遮光膜によりセンサアレイへの外光の入
射を常に遮断することができ、フォトセンサの半導体層
の劣化を抑制することができる。また、外光の影響を受
けることがないので、外光による読取画像の乱れ等を抑
制して誤動作を防止することができるとともに、光源の
光量を任意に設定して鮮明な明暗情報を得ることができ
る。
【0077】請求項17記載の発明によれば、単一のガ
ラス基板上に、フォトセンサをマトリクス状に配置した
フォトセンサアレイと、薄膜トランジスタをマトリクス
状に配置したトランジスタアレイが、同一の工程で同時
に形成され、さらに、フォトセンサ上に読取領域となる
第3の絶縁膜、及び、薄膜トランジスタ上に液晶配向膜
が形成されるので、フォトセンサアレイを2次元画像の
読取部に、また、トランジスタアレイを液晶表示部に適
用して、両者を併設した単一のモジュール部品として製
造することができ、2次元画像読取装置の小型軽量化、
及び、製造コストの大幅な削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用されるダブルゲート型トランジス
タの構造を示す断面図である。
【図2】ダブルゲート型トランジスタを2次元配列して
構成されるフォトセンサシステムの概略構成図である。
【図3】フォトセンサシステムの駆動制御方法を示すタ
イミングチャートである。
【図4】フォトセンサシステムを適用した2次元画像読
取装置の要部断面図である。
【図5】本発明に係る2次元画像読取装置の第1の実施
形態を示す要部断面図である。
【図6】本実施形態に係る2次元画像読取装置の製造方
法を示すプロセス断面図である。
【図7】表示装置が併設された指紋読取装置の一実施例
を示す概略図である。
【図8】第1の実施形態における指紋読取状態を説明す
る概略図である。
【図9】本発明に係る2次元画像読取装置の第2の実施
形態を示す概略構成図である。
【図10】第2の実施形態に適用されるスイッチ部の概
略断面図である。
【図11】第2の実施形態における機能ブロック図であ
る。
【図12】第2の実施形態に適用されるスイッチ部の他
の構成例を示す概略断面図である。
【図13】本発明に係る2次元画像読取装置の第3の実
施形態を示す要部概略構成図である。
【図14】第3の実施形態に適用される遮蔽部の概略断
面図である。
【図15】本発明に係る2次元画像読取装置の第4の実
施形態を示す概略構成図である。
【図16】第4の実施形態に適用される他の構成例を示
す概略断面図である。
【図17】本発明に係る2次元画像読取装置の第5の実
施形態を示す概略構成図である。
【図18】第5の実施形態に適用される他の構成例を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
10F ダブルゲート型トランジスタ 10L 薄膜トランジスタ 11a、11b 半導体層 12a、12b ソース電極 13a、13b ドレイン電極 19 ガラス基板 21a トップゲート電極 21b 画素電極 22a ボトムゲート電極 22b ゲート電極 100F フォトセンサアレイ 100L トランジスタアレイ 110 指紋読取部 123 指紋読取面 130 フィルタ基板 140 液晶表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 G06F 15/64 G 5C024 H04N 5/335 H01L 29/78 617N 5F110 622 Fターム(参考) 2F065 AA51 BB02 BB05 CC16 DD00 DD02 DD12 DD16 FF42 GG12 HH12 JJ03 JJ08 JJ26 LL01 LL21 LL33 NN01 SS02 SS13 2H092 GA61 JA24 JA29 JA38 JA42 JA46 JA47 JB13 JB23 JB32 JB38 JB77 KA05 KA07 KA16 KA18 MA07 MA13 MA17 MA27 MA35 MA37 MA41 NA25 NA28 NA29 PA06 PA07 QA06 RA10 4C038 FF01 FF05 FG01 4M118 AA10 AB10 BA14 CA09 CB06 CB14 DB01 DD12 FB09 FB13 GA02 GA03 GB15 GC08 HA20 5B047 AA25 BA02 BB04 BC01 BC06 BC12 CB11 5C024 AA03 AA18 CA31 FA01 GA01 GA31 HA27 JA04 5F110 AA04 AA16 BB01 BB10 CC01 CC07 DD02 EE04 EE07 EE43 EE44 FF01 FF03 GG02 GG13 GG15 GG44 HK03 HK04 HK33 NN12 NN23 NN24 NN45 NN74 QQ08

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の絶縁性基板上に、 第1の半導体層を挟んで対向して設けられた第1のソー
    ス電極及びドレイン電極と、前記第1の半導体層の下方
    側に、第1の絶縁膜を介して設けられたボトムゲート電
    極と、前記第1の半導体層の上方側に、第2の絶縁膜を
    介して設けられたトップゲート電極と、を備えたダブル
    ゲート構造を有するフォトセンサと、 第2の半導体層を挟んで対向して設けられた第2のソー
    ス電極及びドレイン電極と、前記第2の半導体層の下方
    側に前記第1の絶縁膜を介して設けられたゲート電極
    と、前記第2の半導体層の上方側に、前記第2の絶縁膜
    を介して、前記第2のソース電極に電気的に接続された
    画素電極と、を備えた薄膜トランジスタと、を形成した
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体層並びに前記第2の半
    導体層、前記第1のソース電極及びドレイン電極並びに
    前記第2のソース電極及びドレイン電極、前記ボトムゲ
    ート電極並びに前記ゲート電極、前記トップゲート電極
    並びに前記画素電極は、各々同一の製造工程により形成
    される、同一の膜質を有することを特徴とする請求項1
    記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記フォトセンサは、画像の画像情報を
    読み取るセンサアレイを構成し、 前記薄膜トランジスタは、液晶表示装置のスイッチング
    素子として使用されるトランジスタアレイを構成するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記単一の絶縁性基板の下方側に面光源
    を備え、 前記面光源を共通の光源として、前記フォトセンサセン
    サ及び前記薄膜トランジスタの双方に、照射光を照射す
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記単一の絶縁性基板の下方側に、前記
    センサアレイに対する読取対象物が載置される読取領域
    への、該読取対象物の接触押圧状態に応じて、電気的に
    導通するスイッチ部が設けられ、 前記スイッチ部により、少なくとも前記センサアレイを
    駆動する電源が投入されることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記センサアレイに対する読取対象物が
    載置される読取領域の上方に、前記センサアレイへの外
    光の進入を遮断する可動式の遮蔽板が設けられ、 前記読取領域への前記読取対象物の接触時にのみ、前記
    遮蔽板を可動して前記読取領域を露出するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像
    読取装置。
  7. 【請求項7】 前記遮蔽板の可動状態に応じて、電気的
    に導通するスイッチ部が設けられ、 前記スイッチ部により、少なくとも前記センサアレイを
    駆動する電源が投入されることを特徴とする請求項6記
    載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記遮蔽板は、導電性部材により構成さ
    れ、 前記読取領域への前記読取対象物の接触に際し、前記読
    取対象物に帯電した静電気を前記遮蔽板を介して放電す
    ることを特徴とする請求項6又は7記載の画像読取装
    置。
  9. 【請求項9】 半導体層を挟んでソース電極とドレイン
    電極とが対向して設けられ、該半導体層の上下両側に絶
    縁膜を介して対向するトップゲート電極及びボトムゲー
    ト電極が設けられたダブルゲート構造を有するフォトセ
    ンサを、マトリクス状に配列して構成され、画像の画像
    情報を読み取るセンサアレイと、 薄膜トランジスタをマトリクス状に配列して構成され、
    液晶表示装置のスイッチング素子として使用されるトラ
    ンジスタアレイと、を単一の絶縁性基板上に形成し、か
    つ、 前記センサアレイと、前記センサアレイに対する読取対
    象物を載置する読取領域が、相互に平面的に離間した位
    置に形成されていることを特徴とする画像読取装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記センサアレイ上方に設
    けられた導光板と、前記センサアレイ上方の前記導光板
    上に設けられた遮光膜と、前記導光板の端部に設けられ
    た光源とを有し、 前記読取領域は、前記遮光膜が設けられていない前記導
    光板上に設けられ、前記光源が、前記読取領域に対し
    て、傾斜方向から照射光を入射することを特徴とする請
    求項9記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記導光板に設けられた前記読取領域
    直下の前記単一の絶縁性基板上に、少なくとも前記セン
    サアレイの駆動回路が形成されていることを特徴とする
    請求項10記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記導光板は、前記トランジスタアレ
    イに対して液晶を介して対向配置されるフィルタ基板を
    構成する光透過性絶縁性基板であることを特徴とする請
    求項10又は11記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】前記単一の絶縁性基板の下方側に面光源
    を備え、 前記面光源を共通の光源として、前記センサアレイ及び
    前記トランジスタアレイの双方に、照射光を照射するこ
    とを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載の画
    像読取装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも前記センサアレイが形成さ
    れた前記単一の絶縁性基板の他面側に設けられた遮光膜
    と、前記単一の絶縁性基板の端部に設けられた光源とを
    有し、 前記読取領域は、前記第1の遮光膜が設けられていない
    前記単一の絶縁性基板の他面側に設けられ、前記光源
    が、前記読取領域に対して、傾斜方向から照射光を入射
    することを特徴とする請求項9記載の画像読取装置。
  15. 【請求項15】 前記単一の絶縁性基板の他面側に設け
    られた前記読取領域に対応する、前記単一の絶縁性基板
    の一面側に、少なくとも前記センサアレイの駆動回路が
    形成されていることを特徴とする請求項14記載の画像
    読取装置。
  16. 【請求項16】 半導体層を挟んでソース電極とドレイ
    ン電極とが対向して設けられ、該半導体層の上下両側に
    絶縁膜を介して対向するトップゲート電極及びボトムゲ
    ート電極が設けられたダブルゲート構造を有するフォト
    センサを具備した画像読取装置の製造方法において、 単一の絶縁性基板上に、前記フォトセンサの前記ボトム
    ゲート電極を形成するとともに、前記フォト離間して配
    置される薄膜トランジスタのゲート電極を形成する工程
    と、 前記ボトムゲート及びゲート電極上に、共通の第1の絶
    縁膜を形成する工程と、 前記ボトムゲートに対応して、前記第1の絶縁膜上に第
    1の半導体層を形成するとともに、前記ゲート電極に対
    応して、前記第1の絶縁膜上に第2の半導体層を形成す
    る工程と、 前記第1の半導体層を挟んで対向する第1のソース電極
    及びドレイン電極を形成するとともに、前記第2の半導
    体層を挟んで対向する第2のソース電極及びドレイン電
    極を形成する工程と、 前記第1のソース電極及びドレイン電極、並びに、前記
    第2のソース電極及びドレイン電極上に、共通の第2の
    絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜に、少なくとも前記第2のソース電極
    を露出する開口部を形成する工程と、 前記第1の半導体層に対応して、前記トップゲート電極
    を形成するとともに、前記第2の半導体層に対応し、か
    つ前記開口部を介して前記第2のソース電極に電気的に
    接続される画素電極を形成する工程と、を含むことを特
    徴とする画像読取装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記トップゲート電極上を被覆し、か
    つ、少なくとも前記画素電極を所定の形状に露出する第
    3の絶縁膜を形成する工程と、 前記露出した画素電極上に液晶配向膜を形成する工程
    と、を含んでいることを特徴とする請求項16記載の画
    像読取装置の製造方法。
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