JP4252986B2 - アスベスト除去方法及びアスベスト除去システム - Google Patents

アスベスト除去方法及びアスベスト除去システム Download PDF

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Description

本発明は、建造物に塗布されたアスベストを除去するアスベスト除去方法及びアスベスト除去システムに関する。
建造物に塗布されたアスベストは、その粉塵による健康面の被害が問題となっている。従来、こうしたアスベストを除去するには、以下のような方法が行われてきた。
(1)アスベストが塗布された部屋をビニールシート等で外部と隔離して隔離室とする。
(2)隔離室の空気を集塵装置で吸引し、アスベストの室外飛散を防止するため室内を負圧状態にする。
(3)防塵服を着用した作業者が隔離室内に入り、アスベストに水を噴霧し湿潤化させ、アスベスト飛散の抑制処置をする。
(4)ヘラ等でアスベストを剥ぎ取り、ブラシ等で残存アスベストを削り取る。
(5)床に落下したアスベストを手作業で回収し、ビニール袋に入れる。
(6)アスベストが入ったビニール袋、防塵服、作業用具に付着したアスベストをエアーシャワールームで除去した後、隔離室外に出す。
しかし、上記従来の方法では、ヘラやブラシを使用して手作業で除去し回収するため非常に手間がかかるという問題点があった。さらに、作業者が隔離室内で作業することから作業者の安全性が確保できないことや、アスベストが入ったビニール袋、防塵服、作業用具等がアスベストに汚染されるという問題点があった。
これに対して、特許文献1には、アスベストを剥離させる噴射ノズルを箱型のフード内に設置して、監視カメラで監視しながら水や空気等を噴射してアスベストを剥離し、剥離されたアスベストをフード内から吸引して除去するようにした発明が記載されている。
そして、これによりアスベストのフード外への飛散を抑止するとともに、除去作業を簡略化することができるようになっている。
特許第3045011号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明においては、噴射ノズルから噴射するものが水や空気等であり、剥離時のアスベストの飛散抑制が十分ではなく、また、アスベストの状態(固さの違い等)によっては剥離能力が不十分な場合がある。
さらに、除去装置全体をアスベストが塗布された室内に配置するため、除去装置自体の汚染を完全に防ぐことはできない。そのため、除去したアスベストが除去装置の収容能力を超え除去装置をいったん室外に出す場合には、その度に除去装置に付着したアスベストを除去する必要があり、大量のアスベストを除去するのには向いていない。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、アスベストの飛散抑制効果や剥離能力を高めるとともに、除去装置自体の汚染を抑制することの可能な、アスベスト除去方法及びアスベスト除去システムを提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、請求項1に係る発明のアスベスト除去方法は、建造物に塗布されたアスベストを隔離することにより隔離室(1)を形成する隔離工程(100)と、前記隔離室(1)内の空気を吸引して前記隔離室(1)内を負圧状態にする負圧化工程(200)と、前記塗布されたアスベストの飛散を防止するために、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに吹き付ける飛散防止工程(300)と、前記塗布されたアスベストを建造物から剥離するために、剥離剤を噴射する剥離工程(400)と、前記剥離されたアスベストを回収する回収工程(500)とを有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記飛散防止工程(300)は、無機系又は有機系の固化剤をアスベストに吹き付けた後に、前記界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに吹き付けることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記剥離剤は、ドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つであることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記剥離剤は、砂及び精錬スラグの少なくとも1つであることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記剥離工程(400)は、ヘラを使用して容易に除去できる固さのアスベストに対しては剥離剤としてドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射し、ヘラを使用しても容易に除去できない固さのアスベストに対しては剥離剤として砂及び精錬スラグの少なくとも1つを噴射することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一つに記載の発明において、前記剥離剤は、アスベストの融点降下剤を含むことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のアスベスト除去システムは、建造物に塗布されたアスベストを隔離することにより形成された隔離室(1)内のアスベストを除去するアスベスト除去システムであって、前記隔離室(1)内の空気を吸引して前記隔離室(1)内を負圧状態にする負圧化装置(2)と、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡を供給する泡発生器(3)と、前記泡発生器(3)に接続され前記泡をアスベストに噴射する泡噴射ノズル(3a)と、剥離剤を供給するブラスト機(4)と、前記ブラスト機(4)に接続され前記剥離剤をアスベストに噴射するブラストノズル(4a)と、前記泡噴射ノズル(3a)及び前記ブラストノズル(4a)が内部に取り付けられるとともに剥離されたアスベストを収容する上下左右に移動可能な収容箱(5)と、前記収容箱(5)に設けられた孔(5a)に接続され剥離されたアスベストを回収して分離する遠心力集塵機(6)又は慣性集塵機と、前記遠心力集塵機(6)又は前記慣性集塵機で分離されたアスベストを収容する密閉容器(7)と、前記遠心力集塵機(6)又は前記慣性集塵機から排出される空気及び未分離のアスベストを吸引する集塵装置(2)と、遠隔操作により、前記収容箱(5)を移動させるとともに前記泡発生器(3)及び前記ブラスト機(4)を作動させる制御装置(8)とを備えたことを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、請求項7に記載の発明において、前記泡噴射ノズル(3a)及び前記ブラストノズル(4a)は前記収容箱(5)内に上下左右に移動可能に取り付けられ、前記制御装置(8)は遠隔操作により前記泡噴射ノズル(3a)及び前記ブラストノズル(4a)を移動させることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項7又は請求項8に記載の発明において、前記負圧化装置(2)、前記泡発生器(3)、前記ブラスト機(4)、前記遠心力集塵機(6)又は前記慣性集塵機、前記密閉容器(7)、前記集塵装置(2)、及び前記制御装置(8)は前記隔離室(1)外に配置され、前記収容箱(5)は前記隔離室(1)内に配置されることを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、請求項7乃至請求項9のうちいずれか一つに記載の発明において、前記収容箱(5)内を監視する監視装置を備えたことを特徴とする。
また、請求項11に係る発明は、請求項7乃至請求項10のうちいずれか一つに記載の発明において、前記ブラスト機(4)及び前記ブラストノズル(4a)を2組備え、一方のブラストノズルからドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射可能とし、他方のブラストノズルから砂及び精錬スラグの少なくとも1つを噴射可能としたことを特徴とする。
また、請求項12に係る発明は、請求項7乃至請求項11のうちいずれか一つに記載の発明において、前記遠心力集塵機(6)又は前記慣性集塵機と前記密閉容器(7)の連結部(9)を、前記遠心力集塵機(6)又は前記慣性集塵機側と前記密閉容器(7)側の2箇所で遮断して閉鎖し、前記閉鎖された連結部(9)に空気を噴射して前記連結部(9)に付着したアスベストを除去し、前記噴射した空気とともに回収する連結部洗浄装置(10)を備えたことを特徴とする。
また、請求項13に係る発明は、請求項7乃至請求項12のうちいずれか一つに記載の発明において、前記収容箱(5)内に、前記制御装置(8)により遠隔操作され前記アスベストを機械的に剥離する剥離工具(11,12)を備えたことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、発明を実施するための最良の形態および図面に記載された対応要素または対応事項を示す。
請求項1に記載の発明によれば、隔離工程で、建造物に塗布されたアスベストを隔離することにより隔離室を形成するので、隔離室外にアスベストが飛散するのを防止することができる。
また、負圧化工程で、隔離室内の空気を吸引して隔離室内を負圧状態にするので、隔離室外にアスベストが飛散するのをさらに効果的に防止することができる。
また、飛散防止工程で、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに吹き付けるので、泡がアスベストを包み込むとともに内部まで浸透し、剥離時に周囲にアスベストが飛散するのを防止することができる。
また、剥離工程で剥離剤を噴射するので、建造物に塗布されたアスベストを効率的に剥離することができる。
また、回収工程で剥離されたアスベストを回収するので、確実に除去することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用効果に加えて、飛散防止工程で、無機系又は有機系の固化剤をアスベストに吹き付けた後に、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに吹き付けるので、固化剤によりアスベストをある程度の大きさにまとめることができる。これにより、剥離時にアスベストの粉塵が発生するのを抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用効果に加えて、剥離剤としてドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを用いるので、ヘラを使用して容易に除去できる固さのアスベストを剥離するのに効果的である。
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用効果に加えて、剥離剤として砂及び精錬スラグの少なくとも1つを用いるので、ヘラを使用しても容易に除去できない固さのアスベストを剥離するのに効果的である。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用効果に加えて、剥離工程では、ヘラを使用して容易に除去できる固さのアスベストに対しては剥離剤としてドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射し、ヘラを使用しても容易に除去できない固さのアスベストに対しては剥離剤として砂及び精錬スラグの少なくとも1つを噴射するので、アスベストの付着強度に合わせて最適な剥離剤を噴射することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、剥離剤にアスベストの融点降下剤を含ませてあるので、回収後のアスベストを溶融固化させる際の溶融温度を低下させることができる。従って、アスベスト溶融時のエネルギー低減や溶融炉の耐久性の向上を図ることができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、負圧化装置により、隔離室内の空気を吸引して負圧状態にすることができ、隔離室外にアスベストが飛散するのを防止することができる。
また、泡発生器と泡噴射ノズルにより、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに噴射することができ、泡がアスベストを包み込むとともに内部まで浸透し、剥離時に周囲にアスベストが飛散するのを防止することができる。
また、ブラスト機とブラストノズルにより、剥離剤をアスベストに噴射することができ、建造物に塗布されたアスベストを効率的に剥離することができる。
また、泡噴射ノズル及びブラストノズルが内部に取り付けられるとともに剥離されたアスベストを収容する上下左右に移動可能な収容箱により、泡噴射ノズル及びブラストノズルを必要な場所に移動させることができ、また剥離されたアスベストを受け止めることができる。
また、収容箱に設けられた孔に接続され剥離されたアスベストを回収して分離する遠心力集塵機又は慣性集塵機、遠心力集塵機又は慣性集塵機で分離されたアスベストを収容する密閉容器、及び遠心力集塵機又は慣性集塵機から排出される空気及び未分離のアスベストを吸引する集塵装置により、剥離されたアスベストを漏れなく確実に回収することができる。
また、制御装置により、収容箱の移動と泡発生器及びブラスト機の作動を遠隔操作により行うことができ、広い範囲のアスベストを効率的に除去することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明の作用効果に加えて、泡噴射ノズル及びブラストノズルを収容箱内に上下左右に移動可能に取り付け、制御装置により遠隔操作できるようにしているので、泡噴射ノズル及びブラストノズルをより細かく移動させることができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、請求項7又は請求項8に記載の発明の作用効果に加えて、負圧化装置、泡発生器、ブラスト機、遠心力集塵機又は慣性集塵機、密閉容器、集塵装置、及び制御装置は隔離室外に配置され、収容箱だけが隔離室内に配置されるので、アスベストによる機器の汚染を最小限にすることができる。さらに、作業者が隔離室1内で作業する必要がなく、作業者の安全性が確保される。
また、請求項10に記載の発明によれば、請求項7乃至請求項9のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、収容箱内を監視する監視装置を備えているので、制御装置による遠隔操作を的確に行うことができる。
また、請求項11に記載の発明によれば、請求項7乃至請求項10のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、ブラスト機及びブラストノズルを2組備え、一方のブラストノズルからドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射可能とし、他方のブラストノズルから砂及び精錬スラグの少なくとも1つを噴射可能としているので、アスベストの付着強度に合わせて最適な剥離剤を噴射することができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、請求項7乃至請求項11のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、遠心力集塵機又は慣性集塵機と密閉容器の連結部を洗浄する連結部洗浄装置を備えており、遠心力集塵機又は慣性集塵機側と密閉容器側の2箇所を遮断して閉鎖した連結部に空気を噴射して付着したアスベストを除去し、噴射した空気とともに回収することができる。従って、アスベストを収容した密閉容器を安全に取り外すことができる。
また、請求項13に記載の発明によれば、請求項7乃至請求項12のうちいずれか一つに記載の発明の作用効果に加えて、収容箱内にアスベストを機械的に剥離する剥離工具を備え、制御装置により遠隔操作できるようにしているので、剥離剤によるアスベストの剥離に加えて、機械的に剥離することができ、より効率的にアスベストを除去することができる。
次に、図1乃至図6を参照して、本発明の実施形態に係るアスベスト除去方法及びアスベスト除去システムについて説明する。最初に図1乃至図3を参照して本実施形態に係るアスベスト除去システムの構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るアスベスト除去システムを示すブロック図であり、図2は、本アスベスト除去システムを示す斜視図である。また、図3は、本アスベスト除去システムの収容箱内部を示す斜視図である。
本アスベスト除去システムは、建造物に塗布されたアスベストを隔離することにより形成された隔離室1内のアスベストを除去するためのものであり、主として、集塵装置(兼負圧化装置)2、泡発生器3、泡噴射ノズル3a、ブラスト機4、ブラストノズル4a、収容箱5、サイクロン6、密閉容器7、及び制御装置8から構成されている。
集塵装置(兼負圧化装置)2には、ホース20が接続されており、ホース20の先端が隔離室1内に差し込まれている。そして、ホース20を通して隔離室1内の空気を吸引し、隔離室1内を負圧状態にするようになっている。その際、隔離室1内にアスベストの粉塵が浮遊している場合には、その粉塵も吸引する。
また、集塵装置(兼負圧化装置)2には、ホース60が接続されており、ホース60の先端が後述するサイクロン6に接続されている。そして、サイクロン6から排出される空気と未分離のアスベストを吸引するようになっている。
なお、本実施形態では集塵装置と負圧化装置を兼用としているが、別々に設けてもよい。
泡発生器3は、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡を、ホース30を介して泡噴射ノズル3aに供給するようになっている。そして、供給された泡を、泡噴射ノズル3aからアスベストに噴射するようになっている。
ここで、界面活性剤としては、例えば陰イオン界面活性剤に属するα−オレフィンスルホン酸塩(AOS)を用いるとよい。AOSは、粉塵抑制剤として化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)で認可された物質であり、水の表面張力を弱め、又、水溶液が蒸発しにくい、1/200〜1/1000と希釈度が高いため人体及び環境にほとんど無害である、水の硬度による影響を受け難い、といった特徴を有するものである。
また、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)を用いてもよい。AESは、低温になっても液の粘度が上がらないため、流動性がよく取り扱いが容易であるという特徴を有するものである。
ブラスト機4は、剥離剤を、ホース40を介してブラストノズル4aに供給するようになっている。そして、供給された剥離剤を、ブラストノズル4aからアスベストに噴射するようになっている。
ここで、剥離剤としては、例えばドライアイス粒子、氷粒子、砂、鉄や銅の精錬スラグ等を用いるとよい。また、アスベストの融点降下剤として作用する、蛍石などのフッ化カルシウムを含む粒子、石灰石、ドロマイド、ガラス等を用いてもよい。
これらの剥離剤は2種以上を混合して使用することもできる。
収容箱5は、内部に泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aが取り付けられ、移動台車55に設けられた伸縮自在な支柱54の上部に固定されている。そして、移動台車55を操作することにより、収容箱5を上下左右に移動させることができるようになっている。
なお、収容箱5は上下左右に移動可能であれば、上記構成に限らず、例えば天井から吊り下げるような構成であってもよい。
泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aは、図3に示すように収容箱5内に上下左右に移動可能に取り付けられている。
図3において、収容箱5内には2本のレール51,51が平行に配置されるとともに、レール51,51に直交するようにレール52が取り付けられ、レール52がレール51,51の長手方向に自由に移動できるようになっている。そして、レール52には伸縮自在な支柱53が、レール52の長手方向に自由に移動できるように取り付けられている。さらに、支柱53の先端には、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aが、噴射口を斜め上方に向けるようにして取り付けられている。
上記構成により、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aは、上下左右に自由に移動できるようになっている。また、本実施形態では、泡噴射ノズル3aとブラストノズル4aは、一本の支柱53に取り付けられているので、常に同時に移動するようになっている。もちろん、泡噴射ノズル3aとブラストノズル4aを別々の支柱に取り付けてもよい。また、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aの移動は、モーター(図示しない)等の動力によって行われる。
なお、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aは、必ずしも収容箱5内で上下左右に移動可能に取り付けられている必要はなく、例えば一箇所に固定されたものや、上下左右のいずれか一方向に移動可能なものであっても、収容箱5の移動と合わせて適切な噴射位置を設定できるようになっていればよい。
収容箱5の底面には孔5aが開けられており、この孔5aにホース50が接続され、ホース5aの先端は遠心力集塵機であるサイクロン6に接続されている。さらに、サイクロン6にはホース60が接続され、ホース60の先端は集塵装置(兼負圧化装置)2に接続されている。
そして、剥離されて収容箱5内に落下して収容されたアスベストは、集塵装置(兼負圧化装置)2の吸引力により、ホース50を通ってサイクロン6へと導かれる。
サイクロン6の下方には連結部9により連結された密閉容器7が設置されている。密閉容器7としては、ビニール袋、プラスチック容器、ドラム缶等を用いる。
サイクロン6へと導かれたアスベストは、ここで遠心分離され、密閉容器7に収容される。そして、サイクロン6から排出される空気及び未分離のアスベストは、ホース60を通って集塵装置(兼負圧化装置)2に吸引される。
なお、本実施形態では、遠心力集塵機であるサイクロン6を用いたが、他に例えば、慣性集塵機である衝突板集塵機等を用いてもよい。
制御装置8は、収容箱5の移動、泡発生器3及びブラスト機4の作動、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aの移動を、遠隔操作するものである。
より具体的には、制御装置8は、移動台車55の移動と支柱54の伸縮により収容箱5を移動させ、泡発生器3及びブラスト機4のスイッチのオン・オフを行い、収容箱内の泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aを上下左右に移動させるように制御を行うものである。
なお、図2には、制御装置8を図示していないが、有線又は無線により行うものであれば特に限定されない。
上記構成のアスベスト除去システムの各機器の設置場所は特に限定されるものではないが、後述するように、除去装置自体の汚染を抑制する観点からは、集塵装置(兼負圧化装置)2、泡発生器3、ブラスト機4、サイクロン6、密閉容器7、及び制御装置8を隔離室1外に配置し、収容箱5(収容箱5が取り付けられた移動台車55を含む。)のみを隔離室1内に配置することが好ましい。
次に、本実施形態のアスベスト除去システムを用いたアスベスト除去方法について説明する。図4は、本アスベスト除去方法の工程図である。
最初に、隔離工程100で、アスベストが塗布された部屋をビニールシート等で覆い、目張りをして、隔離室1を形成する。このとき、隔離室1内には収容箱5(収容箱5が取り付けられた移動台車55を含む。)のみを配置する。また、収容箱5に接続されたホース等を隔離室1から外側に引き出す部分についても、しっかりと目張りする。
次に、負圧化工程200で、集塵装置(兼負圧化装置)2を作動させ、隔離室1内に差し込まれたホース20から、隔離室1内の空気を吸引して隔離室1内を負圧状態にする
次に、飛散防止工程300で、制御装置8を操作して泡発生器3を作動させ、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡を泡噴射ノズル3aに供給し、泡噴射ノズル3aからアスベストに吹き付けて、泡でアスベストを包み込むとともに内部まで浸透させる。
なお、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡を吹き付ける前に、無機系(セメント等)や有機系(接着剤等)の固化剤をアスベストに吹き付けておくことが好ましい。
次に、剥離工程400で、制御装置8を操作してブラスト機4を作動させ、剥離剤をブラストノズル4aに供給し、ブラストノズル4aからアスベストに吹き付けて、アスベストを剥離させる。
飛散防止工程300及び剥離工程400においては、制御装置8を操作して移動台車55を移動させ、収容箱5の上部開口部を剥離しようとするアスベストの塗布された天井に近づける。このとき、収容箱5の上部開口部の周縁にはブラシを取り付けるなどして、天井との隙間からアスベストが漏れ出すのを抑制するとよい。
なお、飛散防止工程300と剥離工程400においては、泡噴射ノズル3aとブラストノズル4aが、塗布されたアスベストの的確な位置に泡や剥離剤を吹き付けることができるように、制御装置8を操作して、収容箱5、泡噴射ノズル3a、ブラストノズル4aを移動させる。
また、泡噴射ノズル3aとブラストノズル4aは、同一箇所に対する泡の吹き付けと剥離剤の吹き付けをほぼ同時に行いながら移動するため、上記の飛散防止工程300と剥離工程400とはほぼ同時に行われる。
次に、回収工程500で、剥離されたアスベストを回収する。
剥離工程400で剥離されたアスベストは、落下して収容箱5の内部に収容される。そして、集塵装置(兼負圧化装置)2の吸引力により、ホース50を通ってサイクロン6へと導かれる。サイクロン6へと導かれたアスベストは、サイクロン6の遠心分離作用により分離され、下方に連結された密閉容器7に収容される。
そして、サイクロン6から排出された空気及び未分離のアスベストは、ホース60を通って集塵装置(兼負圧化装置)2に吸引される。
なお、収容箱5の底面をすり鉢状あるいは漏斗状に形成して、その最下部に孔5aを設けるようにすれば、収容箱5内に収容されたアスベストを円滑に吸引することができ、アスベストが収容箱5内に残存してしまうのを防止することができる。
また、収容箱5の上部開口部から箱外にアスベストの細かな粉塵が漏れる場合があるが、この粉塵は隔離室1内に差し込まれたホース20により集塵装置(兼負圧化装置)2に吸引されて回収される。
以上により、本アスベスト除去システムを用いて、建造物に塗布されたアスベストを剥離して回収する。
なお、回収されたアスベストは、密閉容器7から取り出して溶融固化するなどして無害化処理を行う。
本実施形態に係るアスベスト除去システム及びアスベスト除去方法によれば、隔離工程100で、建造物に塗布されたアスベストを隔離することにより隔離室1を形成するので、隔離室1外にアスベストが飛散するのを防止することができる。
また、負圧化工程200で、集塵装置(兼負圧化装置)2により、隔離室1内の空気を吸引して隔離室1内を負圧状態にするので、隔離室1外にアスベストが飛散するのをさらに効果的に防止することができる。
また、飛散防止工程300で、泡発生器3と泡噴射ノズル3aにより、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに吹き付けるので、泡がアスベストを包み込むとともに内部まで浸透し、剥離時に周囲にアスベストが飛散するのを防止することができる。
特に、飛散防止工程300で、無機系又は有機系の固化剤をアスベストに吹き付けた後に、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに吹き付ければ、固化剤によりアスベストをある程度の大きさにまとめることができる。これにより、剥離時にアスベストの粉塵が発生するのを抑制することができる。
また、剥離工程400で、ブラスト機4とブラストノズル4aにより、剥離剤を噴射するので、建造物に塗布されたアスベストを効率的に剥離することができる。
このとき、剥離剤としてドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを用いれば、ヘラを使用して容易に除去できる固さのアスベストを効果的に剥離することができる。
特に、アスベストが塗布面から浮き上がっているような状態(ふわふわした状態)になっている場合には、より効果的である。なお、ドライアイス粒子を用いると酸欠状態になりやすいこと、氷粒子を用いると水分が付着しカビ等が発生しやすいこと等を考慮して、選択して用いるとよい。
また、剥離剤として砂及び精錬スラグの少なくとも1つを用いれば、ヘラを使用しても容易に除去できない固さのアスベストを効果的に剥離することができる。
特に、耐火、断熱、落下防止等のために表面を固めているようなアスベストの場合には、より効果的である。
さらに、アスベストの付着強度に合わせて、剥離剤を選択的に使用することが効果的である。例えば、ブラスト機4及びブラストノズル4aを2組備え、一方のブラストノズルからドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射可能とし、他方のブラストノズルから砂及び精錬スラグの少なくとも1つを噴射可能とし、ヘラを使用して容易に除去できる固さのアスベストに対しては剥離剤としてドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射し、ヘラを使用しても容易に除去できない固さのアスベストに対しては剥離剤として砂及び精錬スラグの少なくとも1つを噴射する。これにより、アスベストの付着強度に合わせて最適な剥離剤を噴射することができる。
なお、アスベストの付着強度が不明な場合には、最初にドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射して、除去可能であればそのまま継続して噴射し、除去不可能であれば、砂及び精錬スラグの少なくとも1つに変更して噴射するようにしてもよい。
また、剥離剤にアスベストの融点降下剤を含ませることにより、回収後のアスベストを溶融固化させる際の溶融温度を低下させることができる。
アスベストの溶融温度は1500℃以上であり、これを低下させることにより、アスベスト溶融時のエネルギー低減や溶融炉の耐久性の向上を図ることができる。
また、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aが内部に取り付けられるとともに剥離されたアスベストを収容する上下左右に移動可能な収容箱5により、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aを必要な場所に移動させることができ、また剥離されたアスベストを受け止めることができる。
また、制御装置8により、収容箱5の移動と泡発生器3及びブラスト機4の作動を遠隔操作により行うことができ、広い範囲のアスベストを効率的に除去することができる。
さらに、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aを収容箱5内に上下左右に移動可能に取り付け、制御装置8により遠隔操作できるようにしているので、泡噴射ノズル3a及びブラストノズル4aをより細かく移動させることができる。
このとき、収容箱5内にカメラ等の監視装置を備えて、剥離しようとするアスベストの付着状況、収容箱5や泡噴射ノズル3a、ブラストノズル4aを移動させる際の障害物の有無等を確認し、さらにブラストノズル4aによるアスベストの剥離状況を監視することが好ましい。監視装置は、剥離しようとするアスベストに向けて、収容箱5内に固定してあるいは移動可能なように取り付けるとよい。このように監視装置で監視することにより、制御装置8による遠隔操作を的確に行うことができる。
また、回収工程500で、収容箱5に設けられた孔5aに接続され剥離されたアスベストを回収して分離するサイクロン6、サイクロン6で分離されたアスベストを収容する密閉容器7、及びサイクロン6から排出される空気及び未分離のアスベストを吸引する集塵装置(兼負圧化装置)2により、剥離されたアスベストを回収するので、剥離されたアスベストを漏れなく確実に除去することができる。
また、集塵装置(兼負圧化装置)2、泡発生器3、ブラスト機4、サイクロン6、密閉容器7、及び制御装置8は隔離室1外に配置され、収容箱5(収容箱5が取り付けられた移動台車55を含む。)だけが隔離室1内に配置されるので、アスベストによる機器の汚染を最小限にすることができる。さらに、作業者が隔離室1内で作業する必要がなく、作業者の安全性が確保される。
従って、アスベストの除去完了時には、隔離室1内に配置した収容箱5(収容箱5が取り付けられた移動台車55を含む。)のみを洗浄すればよい。また、泡発生器3に界面活性剤を含む水を補充したり、ブラスト機4に剥離剤を補充したり、装置をメンテナンスする作業も、隔離室1外で安全に行うことができる。
さらに、除去したアスベストが密閉容器7の収納能力を超えた場合には、隔離室1外で密閉容器7を取り替えれば、続けて作業することができるので、大量のアスベストを除去するのにも適している。
なお、アスベストを収容した密閉容器7を安全に取り外すことができるように、サイクロン6と密閉容器7との連結部分9に、図5に示すような連結部洗浄装置10を設けることが好ましい。図5は、連結部洗浄装置10を示す斜視図であり、(a)はアスベスト回収時を、(b)は連結部洗浄時を示している。
連結部洗浄装置10は、連結部9のサイクロン6側を遮断するバタフライ弁10a、連結部9の密閉容器7側を遮断する紐10b、遮断された連結部9に空気を噴射して連結部9に付着したアスベストを除去するためのノズル10c、除去したアスベストを噴射した空気とともに回収するホース10dから構成されている。ノズル10cはコンプレッサー(図示しない)から空気を供給されており、ホース10dの先端は集塵装置(兼負圧化装置)2に接続されている。
アスベスト回収時には、図5(a)に示すように、バタフライ弁10aと紐10bをともに開状態にして、サイクロン6で分離されたアスベストを密閉容器7に収容する。
次に、密閉容器7を取り外す場合には、図5(b)に示すように、バタフライ弁10aと紐10bをともに閉状態にして、連結部9を閉鎖する。そして、閉鎖した連結部9にノズル10cを用いて空気を噴射し連結部9に付着したアスベストを除去してホース10dにより回収する。
このように、サイクロン6と密閉容器7の連結部9を洗浄する連結部洗浄装置10を設けることにより、サイクロン6側と密閉容器7側の2箇所を遮断して閉鎖した連結部9に空気を噴射して付着したアスベストを除去し、噴射した空気とともに回収することができる。従って、アスベストを収容した密閉容器7を安全に取り外すことができる。
また、収容箱5内に、図6や図7に示すような、アスベストを機械的に剥離する機械工具を備えてもよい。
図6に示す機械工具11は、伸縮自在な支柱11aと支柱11aの先端に取り付けられた回転刃11bから構成されており、回転刃11bをアスベストに接触させて機械的に剥離するようになっている。また、図7に示す機械工具12は、伸縮自在な支柱12aと支柱12aの先端に取り付けられた回転鎖12bから構成されており、回転鎖12bをアスベストに接触させて機械的に剥離するようになっている。これら機械工具11,12は、制御装置8により遠隔操作されるようになっている。
このように、収容箱5内に、アスベストを機械的に剥離する機械工具11や機械工具12を備えて、制御装置8により遠隔操作できるようにすることにより、剥離剤によるアスベストの剥離に加えて、機械的に剥離することができ、より効率的にアスベストを除去することができる。
本発明の実施形態に係るアスベスト除去システムを示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るアスベスト除去システムを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るアスベスト除去システムの収容箱内部を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るアスベスト除去方法を示す工程図である。 本発明の実施形態に係るアスベスト除去システムの連結部洗浄装置を示す斜視図であり、(a)はアスベスト回収時を、(b)は連結部洗浄時を示す。 本発明の実施形態に係るアスベスト除去システムの剥離工具を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るアスベスト除去システムの剥離工具を示す斜視図である。
符号の説明
1 隔離室
2 集塵装置(兼負圧化装置)
3 泡発生器
3a 泡噴射ノズル
4 ブラスト機
4a ブラストノズル
5 収容箱
5a 孔
6 サイクロン
7 密閉容器
8 制御装置
9 連結部
10 連結部洗浄装置
10a バタフライ弁
10b 紐
10c ノズル
10d ホース
11 剥離工具
11a 支柱
11b 回転刃
12 剥離工具
12a 支柱
12b 回転鎖
20 ホース
30 ホース
40 ホース
50 ホース
51 レール
52 レール
53 支柱
54 移動台車
55 支柱
60 ホース
100 隔離工程
200 負圧化工程
300 飛散防止工程
400 剥離工程
500 回収工程

Claims (13)

  1. 建造物に塗布されたアスベストを隔離することにより隔離室を形成する隔離工程と、
    前記隔離室内の空気を吸引して前記隔離室内を負圧状態にする負圧化工程と、
    前記塗布されたアスベストの飛散を防止するために、界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに吹き付ける飛散防止工程と、
    前記塗布されたアスベストを建造物から剥離するために、剥離剤を噴射する剥離工程と、
    前記剥離されたアスベストを回収する回収工程とを有することを特徴とするアスベスト除去方法。
  2. 前記飛散防止工程は、無機系又は有機系の固化剤をアスベストに吹き付けた後に、前記界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡をアスベストに吹き付けることを特徴とする請求項1に記載のアスベスト除去方法。
  3. 前記剥離剤は、ドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアスベスト除去方法。
  4. 前記剥離剤は、砂及び精錬スラグの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアスベスト除去方法。
  5. 前記剥離工程は、ヘラを使用して容易に除去できる固さのアスベストに対しては剥離剤としてドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射し、ヘラを使用しても容易に除去できない固さのアスベストに対しては剥離剤として砂及び精錬スラグの少なくとも1つを噴射することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアスベスト除去方法。
  6. 前記剥離剤は、アスベストの融点降下剤を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一つに記載のアスベスト除去方法。
  7. 建造物に塗布されたアスベストを隔離することにより形成された隔離室内のアスベストを除去するアスベスト除去システムであって、
    前記隔離室内の空気を吸引して前記隔離室内を負圧状態にする負圧化装置と、
    界面活性剤を含む水を用いて発生させた泡を供給する泡発生器と、前記泡発生器に接続され前記泡をアスベストに噴射する泡噴射ノズルと、
    剥離剤を供給するブラスト機と、前記ブラスト機に接続され前記剥離剤をアスベストに噴射するブラストノズルと、
    前記泡噴射ノズル及び前記ブラストノズルが内部に取り付けられるとともに剥離されたアスベストを収容する上下左右に移動可能な収容箱と、前記収容箱に設けられた孔に接続され剥離されたアスベストを回収して分離する遠心力集塵機又は慣性集塵機と、前記遠心力集塵機又は前記慣性集塵機で分離されたアスベストを収容する密閉容器と、前記遠心力集塵機又は前記慣性集塵機から排出される空気及び未分離のアスベストを吸引する集塵装置と、
    遠隔操作により、前記収容箱を移動させるとともに前記泡発生器及び前記ブラスト機を作動させる制御装置とを備えたことを特徴とするアスベスト除去システム。
  8. 前記泡噴射ノズル及び前記ブラストノズルは前記収容箱内に上下左右に移動可能に取り付けられ、前記制御装置は遠隔操作により前記泡噴射ノズル及び前記ブラストノズルを移動させることを特徴とする請求項7に記載のアスベスト除去システム。
  9. 前記負圧化装置、前記泡発生器、前記ブラスト機、前記遠心力集塵機又は前記慣性集塵機、前記密閉容器、前記集塵装置、及び前記制御装置は前記隔離室外に配置され、前記収容箱は前記隔離室内に配置されることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のアスベスト除去システム。
  10. 前記収容箱内を監視する監視装置を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項9のうちいずれか一つに記載のアスベスト除去システム。
  11. 前記ブラスト機及び前記ブラストノズルを2組備え、一方のブラストノズルからドライアイス粒子及び氷粒子の少なくとも1つを噴射可能とし、他方のブラストノズルから砂及び精錬スラグの少なくとも1つを噴射可能としたことを特徴とする請求項7乃至請求項10のうちいずれか一つに記載のアスベスト除去システム。
  12. 前記遠心力集塵機又は前記慣性集塵機と前記密閉容器の連結部を、前記遠心力集塵機又は前記慣性集塵機側と前記密閉容器側の2箇所で遮断して閉鎖し、前記閉鎖された連結部に空気を噴射して前記連結部に付着したアスベストを除去し、前記噴射した空気とともに回収する連結部洗浄装置を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項11のうちいずれか一つに記載のアスベスト除去システム。
  13. 前記収容箱内に、前記制御装置により遠隔操作され前記アスベストを機械的に剥離する剥離工具を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求項12のうちいずれか一つに記載のアスベスト除去システム。
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